ILLEGAL RARE

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ILLEGAL RARE - (2014/09/08 (月) 16:13:34) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/06/28 (土曜日) 22:50:30
更新日:2023/11/23 Thu 01:53:54
所要時間:約 ? 分で読めます



【概要】

ILLEGAL RAREとは、週刊少年ジャンプ2014年11号から41号まで連載されていたダークファンタジーなクライムアクション漫画である。
作者はぬらりひょんの孫で有名な椎橋寛。

2014年の11~14号の4つの新連載の第1弾として始まった漫画。
人気に関しては自力Cカラーを何回か獲得していたり単行本の重版が2回ほど決定したりとそれなりにあったが、最終的に29話で終了してしまった。

ちなみに初期は(具体的に言うと1話~3話)非常に見づらい。トーンがほとんど無くとにかく黒い。読みやすくなったのは4話から。

また前作同様相変わらずセンスが良い意味でも悪い意味でもいちいちぶっ飛んでいる。
(例:銀手の作り方→水銀に毎日腕を浸す(単行本では水銀から銀に修正)、そのキタナらしい棒を抜きなさい…)


単行本は現在1巻と2巻が発売中。ぬらりひょんの孫の次回作というだけあってそこそこ売れたようで早めに重版がかかり、8月にも2回目の重版が決定した。
第3巻は10月3日(金)に、最終巻第4巻は11月4日(火)に発売予定。

【あらすじ】

違法希少種(イリーガル・レア)と呼ばれるもその珍しさゆえに仮の対象になり更に珍しくなっていく幻獣たち。彼らを守るため警察内に希少種犯罪対策課が発足。治安の悪い犯罪都市・スカァシティを舞台に黒吸血鬼・アクセルが躍動する。

【登場人物】

●アクセル(AxL)
すっごくヴァンパイア感あふれる今作の主人公。
黒吸血鬼(ブラックヴァンパイア)と呼ばれる最高にレアな吸血鬼の王。
王様だけあってやたら偉そうでオサレでキザ。言葉づかいも古風。そしてやや天然。
カワサキなど、同僚に対しては意外と気さく。
吸血鬼はらしく朝が弱く棺桶がベッドで寝巻き普段着共にすごく黒い。
かなりの方向音痴であだ名は「オンチくん」。だが本気になればその限りじゃない。
狩られた同胞の奪還を目指すため、稀少種犯罪対策課に所属する。

●フクメン(FUKUMENN)
覆面を被った謎の男性。本名不明。
アクセルとカワサキの上司で警察に希少種犯罪対策課を設立した。
常に紳士然としており自働巻きの腕時計を着けスタイリッシュで材質を考慮した黒スーツを身に纏う喰えない人。

●ミラ(MIRROR)
人魚のレアで本作のヒロイン。
希少種犯罪対策課の広報担当。
元々世界的歌姫だったが闇オークションの者達に拉致監禁され、売られそうなところをアクセルに助けられる。
声を出すためには水を飲む必要があり、常に水筒を携帯している。その美しい声は聞きこみや落ち着かせる時にも非常に役立っている。

●ノヴァ(NOVA)
ミラの妹で同じく人魚。
監禁されていた時にミラに信頼できる人に「助けて」と言うように指示され、隙を見て脱出。そしてフクメンに出会いアクセルに助けを求める。

●カワサキ(KAWASAKI)
警察の殺人課の刑事でフクメンの後輩。4話から希少種犯罪対策課も兼任することになる。
競馬やギャンブルが趣味で718万円の借金をしており、作中では女房を質に入れると呟いたりしてる。
クールな性格が多い登場人物の中では珍しくなかなか熱い性格を持っている。
天然ボケな所のあるアクセルのツッコミ役で、車の運転役。

●ジューク
一角獣のレアの少年。恐らく小学生の高学年くらいの年齢と思われる。
ある日突然角が生えて彼女を傷つけてしまいその写真が流出しハンターに身を追われるようになる。
少しでも冷静を欠くと本人の意思関係なく本当の姿になって暴れ馬と化す。
ハンターに襲われそうなところをアクセルに救われ、発破をかけられて自分の意志で変身できるようになる。
そしてアクセルに色々学ぶため、自身の成長の為に施設に入る。

●ナヴィ(NAVI)
ハッキングが得意なガーゴイルと呼ばれるレア。
情報屋をやっていたがある日偉い人の家の監視カメラをハッキングして盗撮し、600点の違法希少種を見てしまったため命を狙われカジノ街の地下で隠居していた。
アクセルに600点の盗撮画像を見せる事を条件に地下から脱出。ハッキング技術が優秀なため希少種犯罪対策課に入る。

●ナズナ
レアを匿う施設にいる女性の兎のレア。
施設の料理担当で出番もやや多め。
ちなみに1話等初期では褐色肌をトーンではなく斜線で誤魔化してた。さすがにそれはだめだと思ったのか単行本や試し読みの小雑誌では普通のトーンに修正された。

●ガルゴ
ギャングな容姿をした人狼のレア。
親等同胞の人狼が卑怯な方法で狩られまくったため、人間不信に陥っている。
ハンターに狩られそうそうな所をアクセルの救援によって共に返り討ちにし、
その時に保護施設に誘われて断るが、「害獣救助もありかもな」と言い今後活躍するようなフラグを残す。

●ロマンス
青吸血鬼(ブルーヴァンパイア)の王。アクセルの古い友人。
静かな湖畔の森の影で隠居している。
名前通りロマンのあるものが好き。

●マーダック
スカァシティの市長。女性。
その美貌と人並み外れた演説力とカリスマ性で圧倒的支持を集めている。
しかしその裏では吸血鬼コレクターで狩猟が趣味の悪女。

●メディチ
闇質屋兼斡旋屋。後述の読切の主人公。
靴から帽子まで黒い服装をしたジェントルマンで黒い眼を持った男。
希少種市場を裏から仕切っており、マーダックとも交友がある。

●カムリ
メディチの助手の少年。
読切では人間のように意思を持ち成長する不思議なゼンマイ人形で背中にゼンマイが付いていたが本作では付いていないため人間と思われる。

【用語】

●違法希少種(イリーガル・レア)
下記参照。

●スカァシティ
治安の悪い犯罪都市。本作の主な舞台。
世界最大の希少種市場(レアマーケット)があり数々のレアが売り飛ばされている。

●施設
スカァシティのとある裏路地にあるレアを匿う施設。
元々は廃教会だったのを改造して増築を重ねている。
施設に入るには合言葉が必要(肉、肉、野菜や野菜、野菜、胸肉など)。

●ハンター
レアを刈る者。

●コレクター
レアを集め、剥製にしたりして悦に浸る者。

●ブローカー(斡旋屋)
コレクターから依頼を受け、ハンターに仕事を斡旋する。

●銀手
マーダックの部下の吸血鬼ハンターが使う吸血鬼を倒すための銀で出来た腕。
毒手みたいに毎日腕に水銀を漬け込みやがて銀の腕が完成する。
またその副作用か体中の血液も銀になる。
銀で出来ているため吸血鬼に非常に大きなダメージを与えられる。
何故銀とは全くの別物の水銀で銀が出来るのかは突っ込んではいけない。
単行本では「水銀」から「ゲル状の銀」に修正された。

●DARK PAWN -闇の質屋-
週刊少年ジャンプ2013年21号に掲載された大歓楽街(ラスベガス)を舞台にした45Pの読切。本作の前身となっている。
本作でも設定を一部変えて質屋兼斡旋屋(敵)として登場している。

【違法稀少種(イリーガル・レア)】

現実で言うゾウやサイやジュゴンやウミガメみたいな人に狩られ絶滅寸前の希少な幻獣。
レア度はC<B<A<Sに分かれている。

●黒吸血鬼(ブラックヴァンパイア)
レア度:S
貴重な吸血鬼の中でも特にレアな伝説の種族。ロマンス曰く「至高の雑種」。
牙は全て1日で生えかわり抜牙後も成長し続ける。黒吸血鬼はその成長した牙を砥いだり加工したりして刀やナイフや矢じりにしたりして戦う。
そのため牙1つだけでも闇市で高く取引される。
また吸血鬼らしく弱点もかなり多く日差しに弱かったりニンニクが嫌いだったり十字架や銀にも弱い。
黒吸血鬼王(ブラックヴァンパイアロード)と呼ばれるすごくゴージャスな衣装を身に付けたヴァンパイア感あふれるモードが存在しておりBLEACHにおける卍解みたいなものと思われる(ジャンプ企画のコラボ漫画でこれを使って「卍解!」とネタにしている)。

●人魚(にんぎょ)
レア度:B
世界で50体しかいないとされる半人半魚の種族。
人の姿でいるときは声を失い水を飲まないと声を出せない。
その美しい声は聞く人を魅了し聴きほれたが最後水の中に引き込まれるという伝説を持つ。
その血肉は不老不死の秘薬とされハンターによく狩られる種族の一つ。

●人狼(ウェアウルフ)
レア度:C+
世界で28匹以下の満月になると強制的に狼になる種族(コントロールが可能な個体もいる)。
凶暴な性格で害獣とされており28匹以下の今でも狩られ続けている。
ハンターはこの害獣指定を利用して無慈悲な狩りを続けている。
剥製として人気で爪や牙、毛皮などは装飾品として使われるため死体ですら狙われる。

●一角獣(ユニコーン)
レア度:A
一見穏やかだが理性を失うと凶暴化する無闇に近づくのは危険な幻獣。
体毛や角や皮膚は万病に効く薬になるため医療関係者でかなり高く取引されている。
死亡率45%の病が大流行した時には世界中の現存個体の約7割が乱獲された。
人型にもなれる。

●ガーゴイル
レア度:不明(作中未表記)
世界を見通すと言われている「監視者」
決してその場を動かず世界を冷ややかにじっと見ている。
その能力からコンピュータ等様々な物のハッキングが得意。


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