beatmania

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beatmania - (2022/08/05 (金) 14:24:27) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/10/11(月) 02:28:48
更新日:2024/04/21 Sun 14:45:48
所要時間:約 10 分で読めます




ゲームノコドウニヤクドウスルビートヲキザメ


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beatmania(ビートマニア)はコナミがリリースしたDJシミュレーションゲームである。

■ OVERVIEW ■

プレイヤーがDJとなり、リズムに合わせて流れてくるノートを叩いて上手く演奏する、所謂「音ゲー」の元祖とも言える作品で、
現在も数多く存在している「BEMANI」シリーズの第1作目にあたる。
beatmaniaIIDXが鍵盤7つのため、それと比較する形で5鍵と呼ばれる。

開発のきっかけとなったのは同社がリリースしていたプライズゲーム機「みらくるすぴん」。
このゲームにはメンテナンスや景品補充のためにガラスドアを開けていると、押したボタンに応じて音が鳴るという遊び心が仕組まれており、
BGMに合わせてその機能で遊んでいた開発スタッフが音楽を演奏するゲームを思いついたそうな。

当時としては斬新なゲーム性で全国のゲームセンターに瞬く間に普及して音ゲーの地位を確立したが、
元々低スペックの基板*1で稼働しており性能に限界があった事や度重なる大幅な方向転換、IIDXやDDRなど他の音ゲーも登場していったこともあり徐々に人気が低下。
低スペック問題を解決すべく基板だけでなく 筐体も一新した 後継機種「beatmaniaIII」をリリースするも、様々な事情が重なった結果普及せず、本機の役割を十分に果たせないままbeatmaniaと最後まで運命を共にする事となった。*2
そして2002年11月、THE FINALのインターネットランキング終了をもってシリーズの歴史に幕を閉じた。

■ HOW TO PLAY ■

鍵盤に見立てた5つのボタン(白3つ、黒2つ*3)とターンテーブルを使用。
画面上部から落ちてくるオブジェに合わせて鍵盤やターンテーブルを操作することで演奏(djプレイ)していく。

演奏するタイミングが良ければ「JUST GREAT」*4「GREAT」や「GOOD」判定となり、画面下部のゲージが上昇。
逆にタイミングが悪かったり叩けず見逃してしまうと「BAD」や「POOR」判定となり、ゲージが減少する。
曲の終了時点でゲージがボーダーラインを超えていればステージクリア、足りなければブーイングの嵐が飛び交いゲームオーバーになる。

このクリアルールは詳細こそ違えど、2022年現在も多くの音ゲーで採用されている。

■ SERIES ■

アーケード・家庭用ともに色々な作品が登場した。

◇アーケード◇
  • beatmania (1997年12月稼働)
記念すべき第1作。「CLUB SAGAWA」に飛び入りした新米のDJとなり、クラブを盛り上げるという設定。全9曲。
1人プレイと2人プレイで全く別の楽曲になったり、隠し曲があったりと既に個性が出ている。
本作と2ndMIXのみ、名前の通り自由にスクラッチを回せる「フリーゾーン」というノートが登場。ただし本作でこのゾーンがある曲はALL GREATが取れない仕様となっている*5
他にも現在の「POOR」が「WORST」と表示されるなど、細かい部分が色々異なっている。

  • beatmania 2ndMIX (1998年3月稼働)
2作目。1作目にあったバックストーリーが廃止。「CLUB SAGAWA」のオカマオーナーが「III THE FINAL」まで出番なしに…。
オプションで2人分の操作を1人で行うDOUBLE、譜面が途中から消えるHIDDENが初登場。
フリーゾーンにおいてもノートが表示されるようになり、それらを全てタイミングよく取るとGREATになるように。
またEXPERTモードで決められた5曲のスコアを競う方式になったのは本作が最初。

  • beatmania 3rdMIX (1998年9月稼働)
3作目。鍵盤部分が左右対称になるMIRROR、および1Pと2Pで同じ譜面が降ってくるBATTLEオプションが登場。
GREAT判定を継続する事でコンボ数が表示されるようになり、こちらも以後の音ゲーで採用されることとなった。
EXPERTモードでグルーヴゲージ満タンから始まる「赤ゲージ」方式になったのはここから。

  • beatmania complete MIX (1999年1月稼働)
4作目にしてこれまでの総集編その1。全40曲以上収録。そしてDJ KONAMI最後の活躍の場
本作よりピカグレが初登場し、初めてのインターネットランキングが行われた。
また、beatmaniaへの初となる移植曲「Quick Master」も本作で登場した。*6

  • beatmania 4thMIX -the beat goes on- (1999年4月稼働)
5作目。今までのイメージからガラッと変え、重厚かつアンダーグラウンドな雰囲気に。
楽曲も全曲総入れ替えとなっており、今まで以上に好き嫌いが分かれてしまう事に…
他の作品と比べてBAD判定が出やすい代わりにEXPERTモード以外のゲージ増減がやや甘めという独特の調整。
そして今でも語られる穴猿の恐怖

  • beatmania 5thMIX -Time to get down- (1999年9月稼働)
6作目。前作の反省を活かしたのかは謎だが、『Dancemania』シリーズやbeatmaniaIIDXから人気楽曲が収録。
そして後の音ゲーでは必須と言っても過言ではないHI-SPEEDオプションをはじめ、スクラッチ以外の配置がバラバラになるRANDOM、譜面が途中から表示されるSUDDENオプションが初登場。
なお、本作のみ内部処理の関係上、BATTLEモードにおける一部の表示が簡略化されている*7

  • beatmania complete MIX 2 (2000年1月稼働)
7作目にしてこれまでの総集編その2。全65曲収録。
過去曲に大幅なアレンジを加えたANOTHER譜面が大量に追加された。
他にもIIDXの1P側のように遊べるセンタープレイや、HI-SPEEDの段階調整も可能に。ただし単純に1倍ずつ上昇するのでHI-SPEED3は早すぎてまともに遊べない。
今後のシリーズでデフォルトとなるLv表記が9段階になったのは本作が最初。そして難易度のインフレ化待ったなし。

  • beatmania ClubMIX (2000年3月稼働)
8作目。今までのナンバリングとは毛色が全く異なり、全体的にかなり明るいイメージになった。
有名なアーティスト達を起用して間口の拡張を見込んだ、どちらかと言うと派生作品のような扱いのバージョン。
complete MIX 2と並行して開発されていたため、一部機能などが実装されていない。

  • beatmania featuring DREAMS COME TRUE (2000年5月稼働)
9作目。タイトルの通り、DREAMS COME TRUEの楽曲のみで構成されたバージョンで。こちらも派生作品扱い。
EXPERTモードでは楽曲と楽曲の間にMONKEY LIVEモードがあり、スクラッチをガンガン回すとゲージが回復できる。

  • beatmania CORE REMIX (2000年11月稼働)
10作目。2ndMIXに収録されている楽曲のアレンジがメインとなっている。
GOOD判定でもコンボが繋がる・取った判定の数がプレイ中も表示されるなどIIDXシリーズに若干近づいた。
元々はbeatmaniaIII向けに開発された作品だが、肝心のIIIが全然普及していなかったため本シリーズでも出したという経緯がある。

  • beatmania 6thMIX -THE UK UNDERGROUND MUSIC- (2001年7月稼働)
実に2年ぶりのナンバリングタイトルとなる11作目。
4thMIX同様に雰囲気を一新。今度は英国のクラブシーンを意識した作りとなっており、一新した楽曲もそれに則っている。
システム面でもEASY譜面、HARD譜面がそれぞれ別モードだったのが1つのモードに統一される等大掛かりな改修が入った。
本作以降の隠しモードとして、高難易度の10曲完走を目指すEXPERT+が初登場。

  • beatmania 7thMIX -keepin' evolution- (2002年1月稼働)
12作目。IIDXシリーズのように白鍵と黒鍵が同時に降ってきても重ならない「セパレートフレーム」が追加された。
他にもエリア内で360度スクラッチを回転させるとGREATになる「1回転スクラッチ」も登場。
楽曲は6thMIXのものに加え、今度は日本のクラブ界をピックアップ。そのためヒップホップをはじめ、日本人にも聞きやすい楽曲が多い。

  • beatmania THE FINAL (2002年7月稼働)
13作目にしてシリーズ最終作。本作が発表された際には哀しみに包まれたとかなんとか。
ユーザーからの収録希望曲を少しでも詰め込むためにBGAのサイズが小さくなり、BAD時の画像も無くなった。
その努力が功を奏して、歴代シリーズ曲の殆どと他機種の人気曲、新曲も併せて収録曲数は180曲以上とシリーズ中でもズバ抜けて多い。
大きな不具合もなく、見事シリーズの有終の美を飾ったといえよう。

◇家庭用◇
家庭用でのみ発売されたものを掲載。

  • beatmania APPEND YebisuMIX (1998年10月発売)
家庭用2ndMIXに付属していたディスク。アペンドディスクのため単体での起動は不可。
オリジナル楽曲4つと3rdMIXの移植曲3曲が収録されている。

  • beatmania APPEND GOTTAMIX (1999年5月発売)
単体で発売された、家庭用オリジナルのアペンドディスク。「GOTTA」は料理の「ごった煮」から。
せんだみつお氏&谷啓氏がDJ対決をする設定の楽曲が収録され話題となった。
他にも後のBEMANI作品で活躍するアーティストやボーカルが多数参加している。

  • beatmania APPEND GOTTAMIX 2 - Going Global (2000年5月発売)
GOTTAMIX第2段。今回は副題にもある通り、世界中の民族音楽がテーマとなっている。
また欧州で発売された「beatmania European Edit」専用楽曲全曲や、completeMIX2が移植発売されずプレイが出来なかったANOTHER譜面も一部収録。*8
前作と違い、他機種への移植はほとんど行われておらず*9、そういう意味でも貴重な作品。

  • beatmania THE SOUND OF TOKYO! (2001年3月発売)
小西康陽氏によるプロデュースで作成されたバージョンで、全体的に独自の雰囲気で構成されている。
また、GOTTAMIX以来となる芸人を登用しており、ロケットマン名義でふかわりょう氏が参加している。*10

■MUSIC■

曲そのものや譜面など、本シリーズで人気・有名なものをピックアップ。

  • 20.November
初代におけるボス曲で、女性ボーカルと美しいピアノ音が特徴的のハウスミュージック。
5鍵盤のbeatmaniaを代表すると言っても過言ではない楽曲。
曲名は作曲者の誕生日から来ており、以後のシリーズでも数多くのアレンジがされた。
同一鍵盤の連打(後の「縦連打」)、複雑なリズムのピアノパート等、現在の音ゲーにも通じる要素が沢山詰まっている。
前述の譜面と合わせて、暗記して叩ける(歌える)程覚えている人も少なくなかった。

  • e-motion
初代より登場した、音ゲー史上初の隠し曲。ジャンルはrave*11断じてe-emotionではない。
開発時にはレイヴらしい騒々しい曲を発注したにも関わらず、なぜかメロディアスなダンスミュージックとして生まれてしまったという過去を持つ。
しかし耳に残るメロディーなどから人気曲の仲間入りをし、後にdj TAKAによって2度もリミックスされている。
なお、後にpop'n musicにも移植されており、音ゲー史上初の移植曲でもあったりする。

  • ska a go go
2ndMIXより登場。軽快なリズムで、BEMANIにおけるスカというジャンルの曲イメージを決定づけた楽曲。
ラストで超高速の交互連打に他のノートも混ざって降ってくる強烈な譜面は「滝」と呼ばれプレイヤーを戦慄させた。
後にいくつかのアレンジ楽曲やアレンジ譜面が登場したが、滝の激しさはどの楽曲でも変わらず。
かなり空耳が多い曲で、中でも終盤で聞こえる「オ リ ジ ナ ル 子 熊 ス タ イ ル !」という空耳が有名。

  • super highway
3ndMIXより登場。重厚なドラムンベースと透き通ったボーカルにより、静かさとスピード感を兼ね備えた楽曲。
中盤の高速デジタルオルガン地帯が特に難しく、左の鍵盤から順に高速で押させる「階段」譜面の元祖。
かなり人気が高く、後に作曲者により「収録されている15曲すべてが本曲のアレンジ」というアルバムCDがリリースされている。

  • nine seconds
3ndMIXより登場。上記super highwayと同じ作曲者ながら、こちらはボーカルのノリに重点を置いたファンクミュージック。
とにかく異常なまでに譜面が遅く、GREATが出づらくBADがめっちゃ出る。同時に押しているつもりなのに片方がBADなんてこともあるレベル。
pop'n musicのスパイ(H)と並び、音ゲー史上でも屈指の判定が厳しい曲として有名。*12

  • drunk monky
4thMIXより登場。終始ほぼ一定のパターンを刻みつつ、少ない効果音やシンセだけで構成されている。聞いているうちにだんだんクセになる楽曲。…なのだが、
常にレーンを埋め尽くさんばかりの大量のノート*13が降り続ける「穴猿」と呼ばれるANOTHER譜面が有名。
4thMIXにはHI-SPEEDオプションもセパレートフレームも無いため、目視で捌くのはまず不可能なレベルで、当時のトッププレイヤーですら一瞬で絶望に叩き落したほどの難易度を誇る。
THE FINALのEXPERT+モードでラスト直前の9曲目に君臨する事からもその凄まじさが伺えよう。*14

  • Miracle moon~お月様が中継局~
GOTTAMIXより登場。好きな人と逢いたい女の子の気持ちをsana嬢が可愛らしく歌っているポップス。みんなのうた。
素直な曲調で複雑な部分もないので、比較的気軽に遊べる。
sana嬢の代表曲の1つではあるが、アーケード版beatmaniaに移植されたのはなんとFINAL(しかも隠し曲扱い)だったりする。

  • HELL SCAPER
GOTTAMIXより登場。高速かつ重厚なバスと要所要所に容赦なく入ってくるシャウトにより非常にテンションの高いガバ。
BGAも曲に合わせて激しく動くためにテンションの高さに拍車をかけている。
BPM190→200という速さ流れてくる上に曲が激しい分ノートも多く、当時のプレイヤーを大いに苦しめた。
初出のGOTTAMIXとアーケード作収録版では曲の長さが異なり、アーケード作収録版は曲が若干短くなっている。
ちなみにska a go goほどではないが空耳が多い。






DJ BATTLE

よう飛び入り、いい調子だな

だが俺のスクラッチテクに

ついてこれなかったら

これ以上追記・編集を続けさせないぜ

さあ、準備しな!

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