お好み焼き

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お好み焼き - (2016/09/12 (月) 13:16:46) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/04/30(月) 21:17:25
更新日:2024/01/07 Sun 19:48:07
所要時間:約 5 分で読めます




お好み焼きとは、小麦粉を水で溶き、具材を加えて鉄板で薄く焼いた食べ物である。
関西、中部が盛んだが、日本全国で食べられる料理である。

起源を辿ると、今から2500年前の大陸で食べられていた、水で溶いた小麦粉を平らに焼いた「煎餅(せんぴん)」と言う料理に行き着く。
これが遣唐使により日本に伝えられ、千利休の手により「ふの焼き」と呼ばれる菓子となった。
この時点で、「水で溶いた小麦粉を平たく焼く」と言う概念は日本に生まれた。
これが明治に入り、味噌を巻いた「助惣焼」と言う菓子になり、戦後GHQから配給されたメリケン粉を使い、ウスターソースを塗った「一銭洋食」となった。

一銭洋食は最初、駄菓子屋で売られる子供のお菓子と認識されていた(カルメラ焼きみたいなものか)が、
支給品であるメリケン粉を有効活用すべくキャベツを入れたりなど工夫されていき、
やがてイカや豚肉など、「お好みの」具材を入れて焼く、「お好み焼き」となっていったのだった。

ちなみに、大人がなかなか一銭洋食を食べようとしなかったのは、やはり日本人は「米」を至上とし、小麦を下等なものと見なしていたからである。

が、やはり空腹には敵わなかったのである。


■大阪風お好み焼き

全国に知られているだろう形はこれ。
野菜も卵も全て生地にまとめ、具材を乗せる形で焼き上げる。
近畿では昔から家庭料理と言うよりも、お店で、もしくはお店から持ち帰って家で食べるものと認識されているようである。
ちなみに、昔はサランラップが無かったので、新聞紙で巻いて持ち帰っており、ソースでベタベタになった新聞紙が風物詩だったとか。
米飯のおかずにも。


■広島風お好み焼き

ドラマ「てっぱん」で有名。
クレープのように薄く焼いた生地に焼いた野菜、目玉焼き、具材を重ねるようにして焼き上げる多層構造が特徴。
もとは少ないメリケン粉を節約するために生まれた。
生地を薄焼きにする技術、目玉焼きをきれいに焼き上げる技術、全ての生地、具材を一気にひっくり返す技術など、大阪風よりも高い技術を要求される。


■構成要素

◆小麦粉
さっくりとした生地が望ましいので薄力粉が使われる。

◆卵
大阪風では生のまま生地に入れられるが、広島風でば一旦目玉焼きにしなければならない。

◆キャベツ
元祖はネギだったが、量をかさまししボリュームを出すためにキャベツが入れられた。

◆天カス
一銭洋食だった頃からの名残。香ばしさとコクが加わる。

◆ソース
かつてはサラサラのウスターソースが使われていたが、とんかつソースの登場からはとんかつソースが使われている。
広島風は「おたふくソース」や「カープソース」などが使われる。

◆マヨネーズ
偶然合うと発見されてから使われるようになったが、こだわりの店では使っていないところも。
別口で注文する必要があるところもある。


■具材

◆豚肉
ぶたたまと言えば関西でも有名。
豚肉


■半セルフサービス店

各テーブルに鉄板とお好み焼き用の道具が置かれ、客が自分達で焼くスタイル。
店にとっては人件費の節約にもなるが、客にとっても楽しいスタイルである。


■お好み焼きに縁のあるキャラ・作品

日野あかねとその家族(スマイルプリキュア!)
家がお好み焼き屋。


久遠寺右京
フライ返しは投げるもの。

ベジータ(ドラゴンボール)
こちらを参照。

王様の耳はオコノミミ!
お好み焼きを題材にした漫画、試食審査シーンがカオス。
ぶっちゃけお好み焼き版じゃパン。

たまゆら
お好み焼き屋「ほり川」とのタイアップを行い、作中に何度も登場した。
「必ず君を、お好みにする。それが、お好み焼き!」

北沢瑞穂
暖かな冬の日に』に登場するヒロインでお好み焼きに目が無い。主人公からは切ったら血の代わりにお好み焼きソースが出てくるんじゃないかと思われるほど。



「この無敵の俺様に追記、修正してほしいだと!?

ならお好み焼きおごれや!」

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