Fallout(作品)

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Fallout(作品) - (2016/06/28 (火) 21:38:49) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/06/23 (木) 12:46:41
更新日:2024/02/21 Wed 23:39:07
所要時間:約 8 分で読めます




War... war never changes.(戦争…変わらない戦争/人は、過ちを繰り返す)

Falloutとは1997年に発売された、現在のFalloutシリーズの第一作である。日本未発売。(現在はSteamで購入可能)
FPS・TPSのゲーム性を取り入れた現在のシリーズとは違い、シミュレーション要素の強い完全なRPGとなっているのが特徴。

ゲームは基本的にマウスカーソルでキャラクターを誘導し、戦闘時は常にアクションポイントを消費して行動を取り決めるシステム。
これは基本的にテーブルトークRPG「ガープス」の影響が非常に色濃く反映されており、正直説明が難しい尖ったゲーム性をしている。
そのためとっつきづらさはあるが、ルナティックドーンシリーズやジルオールのような「自由に生きれる世界観」はすでに本作から健在。
また、現在では有志の活動により日本語化もほぼ完成しておりプレイ環境も整っている。
Falloutの世界観が好きな人にはぜひプレイして欲しい一作。

ちなみにスタッフの多くが共通しているためか、後の作品であるFallout:NewVegasに楽曲が流用されている。


○ストーリー
おお、よく来てくれた。大問題が発生した。
水質浄化のコントローラーチップが壊れてしまったのだ。
代用品は作れないし、装置の動作過程は非常に複雑ときている。
つまり我々は水を飲めないのだよ。
水がなければ、シェルターじゃない。
これは死活問題だ!

率直に言おう、君は我々の唯一の希望なんだ。
君に代用のコントローラーチップを探して来てもらいたい。
水が枯渇するまでに我々に4・5ヶ月の余裕しかない。
我々にはチップが必要なんだ!

君の地図に別のシェルターの場所を印しておいた。
探し始めるには悪い場所ではないと思う。

気をつけてな、頼むぞ。

○キャラクターメイク
キャラクターはS.P.E.C.I.A.L.(特性値・基礎ステータス)・SKILL(技能値)・Trits(特徴)を決める。
  • S.P.E.C.I.A.L.
FO3以降でもお馴染みの特性値。この数値の高さによって初期SKILLが決定される。
特にINTはレベルアップ時スキルポイントの上下だけでなく選択肢にも直接影響があるため重要度が高い。
また、後の作品では削られがちなPERだが本作では命中率だけでなくシークエンス(行動優先順位)にも影響があるため削り過ぎると大変な事態になる。
また、AGIは戦闘での行動数を左右するAPと直接的に繋がってるため、これを疎かにすると泣きを見るのでなるべく高いほうが良い。

  • SKILL
毎度おなじみ成否判定を司る数値。本作では威力に影響しない。
初期にタグスキル(得意なもの)を3つ選択できるが、3以降と違いタグに選択したスキルはスキル上昇が他の倍になる。
そのためSmallGunsにつけておけば序盤がとても楽になるし、EnergyWeaponsなら終盤大活躍したり…といった計画的な育成にも使える。
もちろん、キャラクターのロール(役割)に合わせた振り方も貴方の自由である。

  • Trits
キャラクターに2つまで付加出来る「特徴」。NVにも継承されている。
本作ではこの特徴をつけることによって得られるプラス効果よりもマイナスの効果のほうが正直言って大きい
付けなくても全く問題はないが、つけるとプレイに幅というか個性が出てくる。

○登場人物
  • Vault Dweller(Vaultの住人)
主人公であり、プレイヤーの分身。Vault13のアイツ。能力はゲーム開始時のキャラメイクで決定される。
監督官の命によりウォーターチップ捜索のためにほぼ身ひとつで荒野に送り出された青年。
任務のために奔走するも、それを二の次にして好き勝手するも、物事を口八丁で解決するも、暴力に頼るも、全ては貴方の選択次第。
本作には容姿・設定・性別・パラメーターの異なるサンプルキャラクターが幾人か用意されているが、それぞれ一長一短。
たとえば身体能力は規格外だが幼いころに頭を強打したことのある脳筋キャラの場合、戦闘ではかなり頼もしい反面、
知性系のステータスが低いため(よほどそちらを成長させるかメンタスをかじらない限り)「敵の基地を見つけたんだろう、どこにあるのか会議で皆に発表してくれ」「ウホッ……?」「……すまん、彼を頼った私が愚かだった」となり、一人で敵基地を潰しに行かなければならなくなったりする。

物語終了後はVault13ジャンプスーツを脱ぎ、彼を追ってきたVault独立派の女性と結婚。
2の舞台となるアロヨ村を作ったようである。PS2用ソフト「Fallout:Brotherhood of Steel」では年老いた彼が見れる。
そして彼の孫に当たる人物こそFO2の主人公選ばれし者である。

流石に後輩主人公達と比べると人間離れした人外Perkは身につかない。
が、キャラビルド次第ではクリティカル率100%になる辺り彼も割と大概である。

  • Dogmeat(ドッグミート)
ジャンクタウンでお腹をすかせている犬。初代犬肉。
元の飼い主がレザージャケットにソードオフショットガンという出で立ちがどこかで聞いたような設定

実は色覚障害を持っており、公式設定ではマリポーサ軍事基地でバリアの色を認識できず激突して死亡してしまう。

  • Ian(イアン)
元キャラバンガード。ジャンクタウンやハブで働いていたが負傷からシェイディ・サンズに身を寄せている。
そこで主人公に100キャップ積まれるか儲けを折半する条件で仲間となる。そしてやたらとこちらに誤射する。
APが10と高く拳銃の扱いが得意なため、強力な拳銃を回すと戦果が期待できる。その分誤射も痛くなるが…

公式設定ではネクロポリスでの戦闘中、火炎放射器で焼かれて死亡。だが2でしれっと出てくる

  • Tycho(ティコ)
元デザートレンジャー(後のNCRレンジャー)。経験を活かして(一杯やりながら)主人公にサバイバル技術をレクチャーする。
その際、キリアンに協力していることを告げれば仲間として加入する。
ライフル類が得意だが実はそれ以上に格闘武器の適性が高い。

ちなみにデザートレンジャーの元ネタは本作ではなくその前身の作品「Wasteland」に由来。
また、NVではDLC「Honest Hearts」内にてデザートレンジャーの装備一式が入手できる。

  • Katja(カティア)
アポカリプスの使徒の女性。NVやった人なら想像付くかもしれないが緑のモヒカン
組織の使命に飽きており、ぶっちゃけその場の乗りだけで主人公に同行することを決めた。それで良いのかアポカリプスの使徒。
武器はナイフや投げナイフの扱いが得意とのことだが実際は重火器適性が高い。フレイムスロアー持たせて消毒させる?

  • OverSeer(監督官)
主人公にウォーター捜索を命じた張本人。外界を非常に警戒している保守的な人物で、ウォーターチップ入手後以外に主人公をVaultに入れることはない。
そして故郷であるVaultを守るためにスーパーミュータントと戦った英雄に対し、彼が告げたのは…
主人公自身も以前から不信感があるような選択肢があり、Bloody MessのTritsがあるとEDで…

実は本編開始の数年前からすでにウォーターチップが故障しており、それをひた隠しにしていたことが冒険の中で判明する。

  • Master(マスター)
スーパーミュータント軍の指導者。その姿はなんとも形容しがたい。

本名はリチャード・グレイ。ハロルド同様Vault8出身の調査隊の一人。
調査の最中FEV漬けになるが自我を維持したまま変異。その後「人類全てがSMに変異すれば争いは起きない」という結論に達し、自身を崇拝するカテドラルの子供達を利用して影からスーパーミュータント軍を増強していた。
しかしVaultの住人に組織の存在が知れるところとなり、やがて打倒されることとなる。また彼の作ったスーパーミュータントは繁殖できないという致命的弱点を抱えており、そのことを指摘すると発狂する。

  • Harold(ハロルド)
シリーズお馴染みのグール。この頃はまだ頭に木は生えてない。
ハブのスラムに暮らしており、お金を恵むと自身に過去何があったかを教えてくれる。
実はリチャード・グレイと共にマリポーサ軍事基地へ調査に赴き、グールにされてしまった過去がある。彼の体験談が、マスターの野望を食い止める大きな助けとなるのだ。
また、あるクエストではデスクローの弱点を助言する。

○用語・地名
  • Vault13
南カリフォルニアに建造された、200年間(2277年迄)閉鎖される予定だったVault。
しかし閉鎖50年ほどでウォーターチップが故障し、代替のチップを探すために開かざるを得なくなってしまっている。

  • シェイディ・サンズ
Vault15を発祥とする村。ブラーミン(バラモン)の酪農と畑作を生業としている。
後にこの村の村長アラデシュとその娘タンディが中心となってNCRを建国することとなる。

  • カーンズ
シェイディ・サンズ同様Vault15を発祥とするレイダー勢力。
現在のレイダーと違い、こちらが非武装ならそれなりに話が通じる。

ちなみに壊滅させてもNVの時系列ではグレート・カーンズとして再登場する。

  • ハブ
FO1で最大の商業都市。独自の紙幣を発行するほど発展しているが、犯罪集団や盗賊ギルドの横行や貧富の格差といった暗部も。
ちなみに4のコーンフレークハゲの嫁さんはここ出身。

  • ネクロポリス
ベーカーズフィールドに建造された、かつてのVault12。
現在では地上・地下ともにグールたちが住んでおり、都市名の由来となっている。

  • ボーンヤード
Los Vaultを発祥とする街。現在ではレギュレーター(3とは全く別の組織)が街を牛耳っている。

ロストヒルズバンカーを拠点にしている、パワーアーマーで身を包んだ武装集団。現在のBOS本部。
基本的に他所との接触を断っていることもあり、基本的に胡散臭い集団と認識されている。

  • アポカリプスの使徒
NVにも登場した慈善団体。カティアは本来ここ所属。
…実は製品版ではフラグに関わる人物が削除されているため、どうやってもEDで壊滅してしまう
でもNVで登場するのでVaultの住人は一応スパイ問題を解決したことになってる模様。

  • カテドラルの子供達
ボーンヤードの南部に位置するカテドラルを拠点とした慈善団体。しかしナイトキンの出入りが目撃されているなど黒い噂が絶えない。

  • ガン・ランナーズ
元ギャングの武器職人集団でボーンヤードに店を構える。NVではモハビ支店が登場。
店の周りの堀に緑に輝く放射性物質をぶちまけるというとんでもない防犯手段をとっている。
最近はデスクローのせいで客足が途絶えてるとのこと。


Vaultの住人「うーん、追記修正って一体なんだろう」

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