SA-16 スティレット

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SA-16 スティレット - (2016/12/10 (土) 01:20:44) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2016/12/08 Thu 20:21:06
更新日:2024/04/09 Tue 09:44:22
所要時間:約 7 分で読めます




概要
SA-16 スティレットとは、コトブキヤが展開するプラモデルシリーズ「フレームアームズ」のひとつ。

記念すべきシリーズ第一弾であり、シャープなシルエットをした飛行型FA。

本項目では系列機種も取り扱う。

目次




SA-16 スティレット


地球防衛機構が開発した最初のFA。
月面軍が送り出す「アント」が陸戦型ばかりだったこと、そして物量で優る敵を阻止しうる能力を必要としていたことからフレームアーキテクトに飛行能力を付加するという要求がなされた。
開発元はフランス防衛機構となっているが、陸戦型の「三二式一型 轟雷」と並行して世界中の技術者の協力のもと開発された背景を持つ。
「戦車」である轟雷に対し、スティレットは「SH-4000B セイレーン mkⅡ」による短時間のホバリングも可能な推力と高度な姿勢制御能力を有する「戦闘機」であり、性能はむしろ戦闘機と言うより対地攻撃機寄りなのだが対アント戦の迎撃効率を高めることに成功した。

その汎用性から長く防衛機構の主力機体を務め、数々の派生機体を産み出している。


◇武装
  • M547A5 60mmガトリングガン
右腕部にマウントされるSA-16の主兵装。対地掃射能力を求めた結果、標準装備として採用された。
あまり目立たないがアヴェンジャーの2倍の口径を持つお化けガトリングである。

  • S-41B 空対地ミサイル
左腕部にマウントされる誘導兵器。
携行弾数に制限はあるが、威力が高く扱いやすいことから普及している。
実際他のFA用ミサイルと比べてもかなり大型。

  • 肩部スタビライザー
緊急時に格闘武器として使用できるが、姿勢制御能力が低下するので積極的な使用は推奨されていない。


◇キット
定価3,200円(リニューアル版)。デザイナーは柳瀬敬之氏。
初期のキットとリニューアル後のキットでは大きく異なり、旧版では色分けが芳しくなく、胴体や頭部がほぼ青一色で「素組みで色分けを実現」の売り文句はもはやギャグとして一部では語り草となった(ただし塗装で色分けする場合、パーツが大きく破損しにくいため旧版の方が組みやすい事がある)。
リニューアル版で色分けの細分化や成型色変更を施されたほか、肩部スタビライザーと脚部装甲が塗装済となっている。
ガトリングは右腕用だけで、2個買いしても持てなくはないが左右対称にはならない。




SA-16d クファンジャル


スティレットの燃費を改善する目的で開発された派生機体。
スティレットは移動にも戦闘機動にも推進機に頼るため消耗が激しく、エネルギー切れや推進材切れで撤退することも珍しくなかった。
これを解決するため主機を「SH-4000-D セイレーンmkⅡ-D」に更新し、肩に補助動力と推進機を増設、同時に脚部の装甲を大胆に削ぎ落として軽量化している。
さらに逆関節状のフレーム配置である"オストリッチレッグ機構"が考案されたことで歩行速度も改善できた。
結果として陸上戦での推進剤消費を大幅に抑えることに成功し、稼働時間が飛躍的に向上した。


◇武装
  • Fa/MG-04 マシンガン
航空機用の機関砲をFA用の手持ち武器に転用したもの。
中~近距離での瞬間火力に優れる。

  • Fa/ML-04 マルチミサイルランチャー
小型のミサイルランチャー。
取り回しが良く、携行性にも優れるため普及している。


◇キット
定価3,600円(リニューアル版)。
成形色が黒+オレンジになっている。
スティレット同様旧版は白がほとんどなく、色分けが宜しくなかった。リニューアル版では改善されているのも同じ。
ランナーはスティレットにクファンジャルのパーツを追加した構成のため、どちらも組むことができる。
ただし塗装済だったパーツが無塗装なので色分けは劣る。
オストリッチレッグ形態には差し替えで切り替える。
「M.S.Gウェポンユニット04 マシンガン&ミサイルランチャー」が手持ち武器として付属する。




SA-16s2 スーパースティレットⅡ


クファンジャルを参考に開発された「SA-16B25 スーパースティレット」を改修し、操縦難度を下げた機体。
主機は「SH-4100-A セイレーンmk.Ⅱプラス」に更新し主翼形状を変更、肩には可動式ブースターを搭載し、四肢に「クレイドル」と呼ばれる増加装甲を装着する。また頭部と胴体も改修されている。
次期主力機に最も近い機体と呼ばれ、その性能は折り紙つき。
しかしバーゼラルドの開発計画が始動したことで量産は見送られてしまった。ただでさえ戦況が泥沼化して少ない予算をそっちに食われて他に予算が回らなかったようである。

最終的に残された試作パーツが強化ユニット「EXU-04」として前線部隊に支給された。


◇武装
  • ACSクレイドル ×4
「Armor Complex Supplying(複合兵装供給)システム」。その形状から「クレイドル(ゆりかご)」と名付けられた。増加装甲と推進機と機関砲とブレードを合体させた多機能ユニット。
重量と推力を同時に増やし、操作性を損なわずに機動力を上げるという構想によるもので、後のゼルフィカールのスラストアーマーに繋がる。


◇キット
スティレットに「エクステンドアームズ04 〈SA-16 スティレット拡張パーツセット〉」(定価2,000円)を組み込むことでスーパースティレットⅡに改造できる。
頭部と胴体のパーツも交換するので、後から組み込もうとするとやや面倒。
肩のスラスターは2色に分けられているが、クレイドルはブレードまで黒一色なので塗装推奨となる。
クファンジャルと組み合わせると「SA-16B25 スーパースティレット」も再現できるが、主翼の成形色がスティレットに合わせられているためやはり塗装が必要になる。




SA-16 スティレット 制空部隊仕様


攻撃任務に就くスティレットには低視認性塗装が施されることがあったとされ、降下艇基地攻略戦に投入された機体は淡いブルーの塗装が施されていた。

この頃になると次世代機が完成し乗り換えが進んでおり、製造ラインの減少や戦闘の激化もあって、スティレットは徐々にその数を減らしていった。
そんな中で敢えてスティレットに乗るパイロット達は腕利き揃いであったとされ、旧式化した機体を強化して戦い続けたという。


◇武装
  • M547A5 60mmガトリングガン
スティレットの主兵装。通常右腕に1門のみ装備されるが、場合によっては左腕や両腕に装備される例もあった。


◇キット
「SA-16 スティレット 制空部隊仕様 フルオプションセット」(定価5,400円)となる。コトブキヤショップ限定品。
スティレットの全部入りキットで、未組立のアーキテクト、スティレット、クファンジャル、エクステンドアームズ04まで全て入った豪華仕様。
さらに新規パーツとして左腕用ガトリングが追加。
成形色が青みがかったライトグレーになっており、塗らなくても各パーツの色合いが統一されている。
色分けはリニューアル版準拠だが、胴体部ダクト内側が白で塞がっているのが目立つ。




余談
  • 系列機体の名称には刀剣類の名前が使われており、「スティレット」は細身の刺突短剣もしくは銃剣、「クファンジャル」はS字状の刀身を持つ中東地域の曲剣。

  • スティレットの旧版とリニューアル版では取説に書かれている設定が大きく異なり、旧版には「高所作業用のフレームアーキテクトがルーツである」「空戦用として設計された」等の記述があるが、リニューアル版では世界観設定の変更*1に合わせて内容を差し替えられている。

  • クファンジャルも設定が変わっており、旧版では「逆関節にするために足の装甲を削った」となっていたが、リニューアル版では「装甲を削って軽量化した後、偶然逆関節が考案された」となり、装甲と関節構造の因果関係が逆になっている。

  • 轟雷と同様に設定上多数の派生機体があり、改良型の「SA-16A スティレットBlock10」、操縦難度が高い「SA-16B25 スーパースティレット」、詳細不明の「SA-16b フセット」などが確認できる。



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