XFA-CnV バルチャー

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XFA-CnV バルチャー - (2017/01/30 (月) 00:30:06) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/12/24 Sat 17:47:04
更新日:2023/07/29 Sat 04:33:27
所要時間:約 6 分で読めます




概要

XFA-CnV バルチャーとは、コトブキヤが展開するプラモデルシリーズ「フレームアームズ」のひとつ。

鳥型の飛行形態への変形機構が特徴的な可変型FA。
本項目では系列機種も取り扱う。


目次




XFA-CnV バルチャー

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所属不明のFA。CC213年11月以降地球の各地に現れ、戦闘に介入する姿が目撃されるようになった。

各部にベリルユニットを持つことから月側の技術による機体であることは明白であったが、防衛機構に与するなど不可解な行動を見せ、行動目的は謎に包まれている。

その実態は月側の技術協力のもと、防衛機構内の「急進派」が建造したワンオフ機体を解体した後修復、さらに改修を施したものである。

急進派の切り札にして裏切りの物証でもあるこの機体は「黒い森事件」の失敗を受けてその存在が露見する前に解体・破棄された。
しかし破棄されたパーツ状態の本機を、事件後に急進派の謀略で防衛機構を追われたジャン・B・ウィルバー元少尉が回収・修復し、各地の戦線に派手な介入を始めたため、防衛機構が本格的な調査に乗り出すこととなる。
焦った急進派は証拠隠滅に動いたが、その動きが裏目に出て尻尾を掴まれてしまい組織内から一掃される羽目になった。

その後、ウィルバー元少尉は外部協力者として防衛機構のバックアップを受ける見返りに本機を防衛機構に提供することを承諾。
「月側の技術を」「地球で製造した」本機はベリルユニットの技術解析に大きく貢献したとされる。
月の勢力への降伏を推し進めたがっていたはずの急進派が月側の技術を流用した機体を秘密裏に製造した理由は不明である。

性能面を見れば、本機は防御力を犠牲に高度な格闘戦能力を持ち、鳥型に可変することで飛行を可能にしている。
欠点は射撃系の武装が皆無であることと航続距離が極端に短いこと。

さらに元来どういう機体を目指していたかは不明だが、先述の通り解体・破棄されたものをウィルバーが拾い集めて個人で使えるだけの設備と人脈ででっちあげた代物のため機体バランスなどという言葉とは無縁であり、操作性も劣悪である。


◇武装
  • ベリルベーン ×2
脹脛に仕込まれたベリルユニット。展開することで蹴るようにして斬撃を繰り出せる。
「急進派」が月側の技術提供を受けて地球上で製造したもので、これを入手したことで防衛機構のT結晶技術は大きく進歩した。
巡航形態時は翼の先端に位置し、空力補助に使われる。

  • 三節刀
長刀型の格闘武器。刃が三つに分割されており、環状に変形させることもできる。
通常の近接武器と異なる変則的な攻撃が可能。
…なのだが、可動部の構造上力が逃げやすく正確に刃を打ち込まないとマトモに斬れないという欠陥がある。
不使用時は背中にマウントされる。

  • 乾式鋼爪(いぬいしきこうそう) ×2
腕部に装備された爪状のベリルウェポン。
近接攻撃用で、リーチは短いながらも威力は高い。
巡航形態時は「足」に相当する部位になる。
尚、使用の際には手の甲の部分を換装する必要がある。

  • 巡航形態
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機体の天地を逆にし、腕を足に、脚部を翼にする形で鳥型に変形する。バルチャー(ハゲタカ)という呼称はこの形態からつけられたもの。
ウィルバーが復元した際に実装された機能で、本来の仕様にはないもの。
航続距離を延ばすための形態だが本機は推進器の類がほとんど搭載されておらず、この形態を使って尚も航続距離は非常に短い。
また天地が逆になるため特殊なコックピットをねじ込んでおり、巡航形態時は操縦者が後ろを向くことになる(上下逆よりはマシだが)。


◇キット
定価3,800円。デザイナーは倉持キョーリュー氏。
全体的に細身で、髪の毛状のパーツも持つためラピエールとは違った意味で女性的なシルエットを持ち、背中に差した三節刀や鉤爪によりNINJAっぽくもある。
一部差し替えにより巡航形態に変形するが、フレームは完全変形するあたりはさすがコトブキヤと言うべきか。変態共め…
ベリルベーンは可動で展開、乾式鋼爪は差し替え展開となる。
特に可動性が良好で三節刀を除けばポロリもしにくく、顔パーツは分割と一体成型を選べるなど組みやすいキットとなっている。
色分けも頭部の角の先端や鳥頭の目など、ごく細かい部分が足りない程度。
初期ロットのものは頭部のパーツに成型不良があり、リコールされている。
販売再開後のものは修正されており今買っても修正前のものに当たることは無いと思われるが、万一の場合でもコトブキヤ公式サイトにある交換申し込み用紙をつけて送れば取り替えてもらえる。




RF-Ex10 バルチャー改

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バルチャーを防衛機構が改修した機体。
技術解析の済んだバルチャーだったが、慢性的な戦力不足により廃棄されることなく戦線への復帰が命じられた。
特性の極端な機体であるため従来通りウィルバー元少尉の乗機として運用されることになったが、元のままでは現場で混乱を招く恐れがあるなど運用上問題があったため改修が施されている。

操縦感覚を狂わされるのを嫌った搭乗者の意向により改修は最小限に留められており、肩に追加装備用のジョイントと小型の推進器を追加し、識別コードを付与、塗装色を変更した程度。先述の通り操縦性は劣悪なはずなんですが…

巡航形態への変形機能も維持されているが、航続距離の問題が解決したためあえて変形する必要性は薄いらしい。
また本体への改修とは別にデータ採取のために実験装備の搭載も行われた。

地上での反攻作戦において活躍したが、南欧バルデナ区での戦闘後に基地を襲撃したフレズヴェルク・ルフスと交戦。不利な状況下での戦闘を強いられ、大破した。


◇武装
  • ベリルマチェット ×2
地球製ベリルユニットの純度・性能試験用の実験装置。
射撃機能は持たないが斬撃に関しては月側のベリルウェポンに引けを取らない威力を持つ。
バルチャー改での試験後はさらに改造され、YSX-24RD/NE ゼルフィカール/NEの試作型光波射出機に転用された。
相変わらず近接武器しかないなこの機体。

  • サイドスラスター
肩に追加された、オプション装備の連結器を兼ねた推進器。
致命的なまでの航続距離の短さを補うためのもので、運動性を損なわないよう小型のものとなっているがこの改修により航続距離は大きく改善したとされる。
通常は肩のハードポイントに外付けブースターを接続して作戦領域まで移動、戦闘に入る前にパージする。


◇キット
定価4,200円。
バルチャーの成型色を茶+黒に変更したバージョンで、肩と腰が3㎜穴のあるパーツに変わった。
色分けなどはほぼバルチャーと同じだが、三節刀の刀身が白になっている。
またベリルマチェット2本とエクステンドブースター2個が付属。ベリルマチェットのクリアパーツは設定通りゼルフィカール/NEのものを流用している。エクステンドブースターはグレー一色なので気になるなら塗装が必要になる。
ベリルベーンなどクリアパーツは塗装用の無色クリア成型のものも付属する。




RF-Ex10/S ワイバーン

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中破したバルチャー改を修復し、さらに空間戦闘仕様として改修した機体。
脚部に「セイルスラスター」と呼ばれる推進器を備え、推進剤に頼らない機動が可能になった。
尚、コイツの取説のショートストーリーには画像こそないが、とある機体の武器が登場している。
これが意味する事は一体……


◇武装
  • フラガラック ×2
ライフルモードとグレイヴモードに変形する。
射撃管制が無線式なのでどの形態でも撃てる。
装填弾はこの時期の標準となるATCS弾である。

  • 三節刀
手持ち武器から頭部(変形時は尾)の部分に固定された。
設置部分は開発メンバー間で賛否が分かれたが、最終的にウィルバーの『緊急用と考えれば意外性がある方が良い』という意見によって決められた経緯がある。

  • 乾式鋼爪(いぬいしきこうそう) ×2
腕部に装備された爪状のベリルウェポン。
換装の手間を省くため、手の甲に固定されている。

  • セイルスラスター
ベリルベーン周囲を覆う格子状の磁界発生装置。推進器を持たないバルチャーを宇宙に投入するために設置された。
これによりベリルベーンから発せられる力場(TCS)に偏向性を持たせることでスラスターとして運用できるようになった。
出力は通常のブースターよりも小さいが、機体重量との兼ね合いで推力重量比は高く、しかも推進剤要らずなので長時間の安定した飛行が可能となっている。
変形時は翼膜にあたる部分だが、光の翼が出たりはしないようである。


◇キット
定価4,800円。
2017年1月26日発売予定。追加ユニットのデザイナーは引き続き倉持キョーリュー氏。
各部の追加ユニットによって細身だった機体がむしろマッシブな印象に変化している。
バルチャーのランナーが同梱されてるので色違いのバルチャーとして組むことが出来る。
が、バルチャー改用のランナーが付属しないのでバルチャー改に換装する事は不可能。
コトブキヤショップにて初回限定で無色透明のべリルユニット(フラガラック及び追加の爪と角)とフラガラック本体×1が付属した。




余談
  • 急進派が(見つかれば背信の動かぬ証拠となる)本機を建造した理由が不明瞭で、時折ファンの間で話題になる。真相は不明だがいくつかの仮説がある。
    • 主戦派との交戦を想定していた
    • 隠密・破壊工作用(ヒルツ中尉の乗機?)
    • 月側から捨てられたときの保険
    • 次期主力機として売り込みバックドアを仕込む

  • バルチャーとバルチャー改でクリアパーツの成型色が変わっているが、バルチャーに搭載されていたものを解析に回し、改にした時点で地球製の複製品と交換したのではないか、とも言われている。(バルチャー改のベリルユニットはベリルマチェットと同じ色のため)

  • バルチャー改には白いアーキテクトが付属するが、これはウィルバーの元の乗機であるウィルバーナインと同じ色となる。だからなんだって話なのだが

  • 近接武器しか持たない動物型に変形するワンオフ機ということで、某エレガントな機体を思い出す人もいた模様。

追記・修正、お願いします。

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