ああ!それってハネクリボー?

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ああ!それってハネクリボー? - (2018/07/09 (月) 15:40:38) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/09/29(木) 23:09:32
更新日:2024/03/29 Fri 01:35:35
所要時間:約 3 分で読めます





「こいつはカーバンクルのルビー」


「カーバンクル?」


「伝説上の生きものさ」


「ふーん……。伝説って?」


「ああ! それってハネクリボー?」



◆概要

「ああ! それってハネクリボー?」とは『遊戯王デュエルモンスターズGX』にて、ヨハン・アンデルセン遊城十代との会話で言い放ったセリフである。
「ああ」の表記に関しては「ああ。」「ああ、」「あぁ」等書く人によって様々。
実際のセリフでは感嘆符がつくほど強調されているわけではないが、とりあえずググると項目名での表記が一番よく出てくる。

字面だけでは異常性が分かりづらいが、ヨハンはこのとき首肯しており、発音も感嘆の「あ↓あ↑」ではなく肯定の「あ↑あ↓」である。 ohではなくyesである
つまり全く答えになっていないけど返答をしている
決してハネクリボーの存在に気付き、驚きのあまり話がそれたわけではない。おい、会話しろよ
また「ああ!」の前の十代の反応も「伝説上の生きものさ」という台詞を受けて、「ふーん……。」というそっけない返しになっていることも何とも言い難い。

脚本家がどのような意図をもって書いたのか、あるいは中の人が単にニュアンスを間違えただけなのか、我々には知る由もない。大いなる神のみぞ知る。
このなんだかよく分からないやり取りと、似たもの電波による一連の流れによってネタにされることとなった。
具体的な解読は後述する。

その後も2人は普通の人の目には見えない相棒の精霊について淡々と語り合い、そして会話が微妙に噛み合っていない。
傍目から見れば実に危険極まりない2人組である。まあ幸い周囲には他に誰もいない状況だったが。
ヨハンと十代はお互いの発言にそれほど気にする素振りも見せずに微妙に噛み合わない会話を続けていき、そして意気投合を果たす。


そして極めつけは

「なんか、不思議な気がする……」


「俺もだ。初めて会った気がしないぜ」


まさに電波。


当時このやり取りは何かの伏線かと思われたが別にそんなことはなかった。何か電波同士で通ずるものがあったのだろう。
あるいはヨハンの中の人は過去にGXで別キャラ(カミューラ)をやっていたいたので、そっち方面のネタだという可能性も(実際ゲームではネタにされた)。
もしかしたら当初はそういった展開をやる予定だったのかもしれないが、スタッフが公言していない以上予測に過ぎない。

何かの意図をもって描かれていたのか、あるいは最初から本当に電波同士の電会話を描いていたのか、我々には知る由もry
スタッフ「貴様ら視聴者に我々の考えは理解できん」

因みに一連のエピソードが出たのは106話。つまり第3期の2話目。
新章開始早々これである。まあ遊戯王ではよくあることである。

なぜこんなトンチンカンなやり取りが生まれてしまったのかは諸説ある


①十代の声優の勘違い説

元々は脚本に
ヨハン「こいつはカーバンクル。伝説上の生き物さ」
十代「伝説?」 
ヨハン「ああ。…それってハネクリボー?」
と書かれていたものを十代役のKENN氏が勘違いして「伝説って?」と言ったためにこのようなシーンが誕生したという説。
だが修正前の台詞もなんかおかしい上に、間違ったのならそれをそのまま使うのはやはりおかしい。

②ヨハンの声優の勘違い説

元々は
ヨハン「こいつはカーバンクル。伝説上の生き物さ」
十代「伝説って?」 
ヨハン「(羽クリボーの存在に気が付いて)ああ!…それってハネクリボー?」
だったのがヨハン役の入絵加奈子氏が間違って驚愕の意図の「ああ↑」を肯定の意図の「あ↑あ↓」で発音してしまったという説。
これはこれでヨハンが十代のセリフをガン無視しているうえ、絵コンテの時点でもおかしいことに気が付くはず。

③意図的にこの様な脚本にした説

「伝説って?」という質問を「伝説?」とヨハンが勘違いしたのか、
2人が常人の感覚を超えていたのか、
とにかく作画ミスも収録現場での間違いも無く、会話のドッジボールは脚本の意図通りという説。
辻褄は一応合うのだが、何のつもりでメインキャラにそんなやり取りをさせたのか?という最大の疑問が残る。

④脚本の人が疲れていたか何かでおかしさに気付かず、周囲からも特にツッコミもなかった説

上記の説はいずれも説得力がありそうなないような…といった感じなので、ある意味有力な説。

例えば『遊戯王デュエルモンスターズ』での裏話だが、某杏子のネタバレ次回予告群(+次回予告と次回タイトルの落差が酷いもの)に対して、
「録ってた時は(第三者のつっこみがなかったため)全然気づいてなかった」とか、スタッフもわざとではなかった、という話があったため、
今回もスタッフサイドはまじめにおかしくも何ともないシーンを作ろうとしたのだが、結果的に電波になった可能性は十分ありうる。

結局その場合でも真実を知るのは、本話に関わっているGXシリーズのシリーズ構成となる武上純希氏と吉田伸(本話担当)氏のみなのかもしれない。あと辻監督。


◆使い方

その脈絡のなさと汎用性の高さから、遊戯王関係のやり取りで結構使われたりしている。

使うタイミングは
  • 相手が質問をしてきたとき
  • 相手の主張がちょっと何言ってるか分からないとき
  • 脈絡はないけどとりあえず
  • アニメで「伝説」という単語が出てきたとき。よくその単語が出てくる5D'sとは奇妙な親和性を見せる

例1:「伝説の痣を持つ彼らを人々は5D'sと呼んだ」
「伝説って?」
「ああ!」
「※呼びません」

「疾れ! 明日へ続く進化の道は新たな伝説のデュエル」
「伝説って?」
「ああ!」


例2:「私の未来にも伝わっているのですよ、不動遊星、あなたの英雄伝説が……」
「伝説って?」
「ああ! それって蟹頭?」

例3:「伝説って?」
「ああ! それってハネクリボー?」
「そうだけど…お前ハネクリボーが見えるのか?」
「俺には小さいころからデュエルモンスターの精霊が見えるんだ。それは君も同じだろ?」
「ふーん……。伝説って?」
「ああ! それってハネクリボー?」


まだまだ沢山あるが割愛。

「ああ!」と書いておけばネタが分かる他の人が「それって○○?」と続けてくれる。ネタが続かず只管「ああ」だけが並ぶということも。
このネタに限った話ではないが、あまりしつこくやり続けると嫌がられるので注意。


「こいつはアニヲタの集いの冥殿」

「冥殿?」

「伝説上の生きものさ」

「ふーん……。伝説って?」

「ああ! それって追記・修正?」

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