登録日:2014/05/16 Fri 20:02:38
更新日:2024/01/14 Sun 08:46:53
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吉田伸(よしだ しん)は日本の脚本家。
主にアニメ・特撮番組の脚本を手掛けている。
【人物】
1966年生まれ、茨城県出身。実家は下駄屋。身長は約180㎝。骨格フェチ。
平成元年に大学を卒業、一度就職するがその仕事は辞め、自主制作で映画を撮っていた頃、
知り合いだったアニメ制作会社の社長に声を掛けられる。
金城哲夫を描いた映画の企画を手伝ったことで知り合った
上原正三の紹介で、
岡本吉起が設立したゲーム会社・フラグシップにも参加。そこでヒーロー番組の大ベテランである
杉村升や曽田博久、宮下隼一らにしごかれる。
特に杉村や曽田は徒弟制度バリバリの世代で、
「上っつらだけで人間を描くな!」とよく台本を床に叩き付けられていたという。
本人曰く、まさに根性モノの世界。
特撮で共に仕事をした
小中千昭や
武上純希、同じくフラグシップのメンバーだった宮下隼一や鈴木やすゆきと一緒の仕事が多い。
それ以外ではサンライズ作品への参加も多い。
【作風】
基本的にシンプル且つストレートな作風で、要素の積み重ねで物語を盛り上げていく。
キャラクターを極限状態に追い込む事が多く、それに伴い陰鬱なストーリーになることもしばしば。
更にそこからキャラクターが自分や周りを見つめなおし、自分の信じた道を突き進んで行くという展開が多い。
また、よくキャラクターに信条を喋らせるという指摘も。
本人曰く、物語の謎や設定よりもキャラクターの生き様や関わり合いを見たいのだという。
ウルトラマンダイナでは
アスカ関連の話を担当。
特に手掛けた29話「運命の光の中で」・39話「青春の光と影」は物語の根幹に関わるエピソードであり、ファンからの評価も高い。
メインライターだった
長谷川圭一はインタビューにて、
「吉田さんは本当に父子話をサポートしてくれて、助かりましたね。吉田さんがいなければ最終回はあの形で行けたかどうか分からないですね」と発言している。
(また、古怒田健志のブログよると、
THEビッグオー時、長谷川が吉田の脚本担当回である11話を絶賛していたという)
ウルトラマンガイアでは主に藤宮・
アグル絡みの話を多く担当、クリシスの設定や稲森京子といったキャラクターは吉田の創出。
脚本を担当した
最終章の一編・「天使降臨」はシリーズ構成の小中千昭に「鬼気迫る脚本」と評された。
またガイアの前に「ウルトラマンダーク」という企画を持ち込んでいる。
主人公が変身する度に一年寿命が縮み、
シリーズ半ばで主人公が交代するという構想で、
毎回の戦いを「俺の命を削る価値があるのか」と自問し、自分が正しいと思った道を進むヒーローを考えていたという。
SPEED GRAPHERでは監督の杉島邦久に指名されて参加。
起用した理由について監督はインタビューにて
「彼に頼んだ一番の要因は、シナリオにとんでもないアイデアを盛り込んでくることにあるんです。
普通の発想では、こんなことは考え付かないだろうという。そういうアイデアが絶対この作品には必要なんだろうなと」と語っている。
◆遊戯王シリーズについて
偶に
GX3期(異世界編)の急激な作風の変化から、この時期のシリーズ構成担当と勘違いされることがあるが、3期のシリーズ構成担当は1・2期と同じ武上純希である。
(吉田の担当は4期のダークネス編から)
5D'sの10話で鷹栖の鼻毛が電流で焦げる所を小野監督に褒められたところ「監督が好きだと思って」と返した。
(小野監督「そんな風に見えるのか?まあ好きだけど…」)
鬼柳の名付け親。(
満足を初めとするキャラ付けは鈴木やすゆき脚本)
原作者の
高橋和希も「オレよりも現在の遊戯王を支えている」と発言しているほど。
このように遊戯王シリーズを支えている人物の1人であり、人気の回の脚本を担当している事も多いのだが、
遊戯王シリーズではシリーズ構成をストーリー半ばから担当することが多く、途中でキャラクターの設定や性格の改変が成される事も少なくない。
その点で視聴者から違和感を持たれたり、『心の闇』・『絆』等の同じワード、類似したシチュエーションの多用から「引き出しが少ないのでは?」と指摘されることもある。
また、謎や伏線を未回収のまま放置したり、広げた風呂敷を畳み切れない等の事を批判されることも多い。
【主な参加作品】
◆アニメ
◆特撮
◆ゲーム
◆漫画原作
「Wiki民、お前は何のために籠っている…?」
「俺は、俺は、追記・修正するためだああああっ!!」
- 「アグル!再びお前の力を映画で!」チキイン「ゥアグルー!」 -- 名無しさん (2014-05-16 20:06:28)
- 吉田さんは手綱持ってるけど基本は好きにやらせてくれる人が上にいると上手くいくんだと思う -- 名無しさん (2014-05-16 22:27:37)
- 回収しなくても本筋にはあまり影響しない複線は全力でブン投げる印象 -- 名無しさん (2014-05-17 01:17:03)
- 遊戯王DM初期には、原作の魅力を上手く引き出してる感じで、一番好きな脚本家だった。ただドーマ編以降は(面白いけど)かゆい所に手が届かない感じ。 -- 名無しさん (2014-05-17 03:13:07)
- 良くも悪くも今の遊戯王アニメの方向性を決定付けた人だな -- 名無しさん (2014-05-17 15:25:16)
- 「運命の光の中で」はダイナで一番好きな話だな -- 名無しさん (2014-06-11 16:12:48)
- この人の描いた仮面ライダーを見てみたかったなあ。ドライブの嘘バレで名前が挙がった時はちょっとテンション上がった -- 名無しさん (2014-09-24 22:06:06)
- 嫌いじゃないんだけどZEXALで持ち味発揮しすぎた感があるからお腹いっぱいな気持ち。ARC-Vは関わらないでほしい -- 名無しさん (2014-09-24 22:12:22)
- これでライダーに来たら特撮の三大ブランド制覇だな -- 名無しさん (2014-09-27 19:59:35)
- 専用アンチスレは(ウルトラシリーズでも信者アンチはいるにもかかわらず)なぜか遊戯王スタッフアンチスレに化けただけだけどな 脱線しまくって他のスタッフ叩きした挙句がそれとかダッセー住人達だったわ -- 名無しさん (2015-10-18 23:53:28)
- 久々に特撮脚本書かないかなあ -- 名無しさん (2015-12-11 22:59:53)
- 吉田さんの書いたウルトラマンガイアの小説が、ティガ・ダイナ同様にオークラ出版から出るはずだったらしいけどポシャったっぽいんだよね……惜しいなぁ -- 名無しさん (2016-10-05 09:02:44)
- 自分の価値観を貫き通すキャラが得意だからか、アグルとか海馬とかダークヒーロー・ライバルキャラ描くと凄いハマる -- 名無しさん (2016-10-27 21:08:04)
- 5月からのVRAINSでシリーズ構成を担当する模様。やったぜ -- 名無しさん (2017-03-25 15:51:27)
- やっぱりカードゲームで殺し合いは駄目だな。 -- 名無しさん (2020-03-22 10:30:43)
- 小野監督と久々に組んだヒプノシスマイクが爆発しまくって実質遊戯王と評判 -- 名無しさん (2020-10-06 12:30:25)
- ↑13 ドーマ編は原作を無視し過ぎて論外だったけど、記憶編の方はそもそも原作が駆け足過ぎだったからか描写不足や粗が多かった割に、ほぼアニオリだったのに色々と補完されてて自然と見られた。ドーマ編のように完全オリジナルをやるとコケちゃうけど、原作要素を上手く下地しているエピソードならちゃんとできる人という印象。 -- 名無しさん (2023-08-05 23:21:57)
最終更新:2024年01月14日 08:46