0.愚者、fool(タロットカード)

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0.愚者、fool(タロットカード) - (2013/03/09 (土) 18:54:34) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/05/08(日) 18:04:25
更新日:2023/02/17 Fri 14:42:29
所要時間:約 3 分で読めます




知恵の実を食べた人間は

その瞬間より旅人となった

カードが示す旅路を巡り

未来に淡い希望を託して……







タロットカードの大アルカナにおける、始まりのカード。

当てられた数字は「0」、あるいは無し。

主要なテーマは「始まり、自然、信頼、一見愚かに見える」など。

中世ヨーロッパの宮廷における、王侯貴族お抱えの道化師がその起源とされる。
中世の道化師は普通の人々が従う慣習やルールに縛られない、例外的な存在だった。

カードには、今まさに旅立とうとする生き生きとした若者の図柄が描かれる事が多い。また、眼前にある崖に全く気付かない若者という場合もある。

このカードが表すのは、「予測不能で驚きに満ちた世界」。
何事も硬直せず、どんな事でも起こりうる可能性を、このカードは示している。

またカードの中の彼は、「人生を肯定し、期待と信頼を持って生きていく」事の大切さを表現している。
人によっては、そんな純粋で無防備な彼を「愚か」と見ることもあるだろう。しかし、その純粋さこそが彼の喜びであり、何者にも奪えない彼を生き生きとさせ得る源でもある。

このカードの「愚者」という名が示すのは、決してカードが内包する本質そのものではない。
あくまで、今まさに旅立とうとするものが「他者からどう見えるか」に過ぎないのだ。

「始まり、挑戦、信頼」
など、これらポジティブな要素を象徴しつつ、自らを愚者と称するこのカードは、名前が本質に繋がりやすい大アルカナにおいては多分に例外的であると思われる。

さて、何か知りたい事があって、あなたが全78枚のカードの中からおもむろにこのカードを引き当てたとしよう。
その時このカードは、新たなはじまり、挑戦、旅立ち……または方向転換などを示している。

「愚者」カードが出た時は、どうか自分の心の中の声を信頼してほしい。決断を迫られた時、疑いの気持ちを持った時。


たとえその時自然に浮かんだ答えがどれほど馬鹿げていたとしても、それを信じて従うべきで在ると、「愚者」のカードは告げている。




ハッ、いかん此処はアニヲタWiki……
タロットの漫画、ゲームなどでの扱いも説明しておこう。
例えば愚者は

ジョジョの奇妙な冒険の第三部、スタンド使いの犬、そして漢である「イギー」が操るスタンド名で、その能力は砂を自在に操るという物。

合流当初こそ仲間への信頼も無ければ協力する気も無し、そもそも勝手に増援として協力させられただけで明確な目的を持たずに旅に同行していたのだが、旅を続ける内に信頼を築き上げ、またDIOに仕える物の蛮行を目の当たりにし自ら協力。
ついにはその特殊能力を限界まで使い、自らの命と引き替えにしてまで主要キャラの命を救った。


ペルソナ3では「影時間」の謎を追う「特別課外活動部」、同じくペルソナ4では「霧」と「マヨナカテレビ」の真相を追う「特別捜査本部」のコミュに相当し、物語の主要人物たちの絆を繋ぐ。
土壇場でコミュがmaxになる演出はなかなかに鳥肌もの。
冒頭のセリフは3のラスボス、ニュクス・アバターのものである



また『こいつらウザすぎ』なゾンビゲームにも三作目のボスキャラとして出てくる。まぁ、そのゲームのボスキャラはタロットカードに準えた名前が付いているが…。因みに愚者の名前は『怠けないナマケモノ』



貴方がカードを引いた己を信じ、その結果を自らの責任で負うなら、きっと「愚者」に限らず、あらゆるタロットは貴方の生活に有用なツールとなってくれるだろう。





追記・修正は「愚者」を引いて、怠けないでお願いします。