ひこうタイプ(ポケモン)

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ひこうタイプ(ポケモン) - (2017/12/02 (土) 08:24:12) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2011/04/14(木) 21:04:33
更新日:2024/01/10 Wed 07:19:44
所要時間:約 7 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに登場するタイプの一つ。

『飛行』の名前の通り、羽や翼等を用いて空を飛ぶポケモン達が集うタイプ。
攻撃技に関しては風属性という位置づけの意味合いが強い。

空を飛べるポケモンのほとんどが属するためモチーフは鳥や虫等の普遍的な生き物から、ドラゴン等の特別な存在まで豊富で数もかなり多い。


代表的な飛行タイプのポケモンはピジョットオニドリルムクホークリザードンバタフリーボーマンダ等が挙げられる。

元々サブ専用のタイプとして作られたため第四世代までは飛行単タイプは一切いなかった。
ただし第五世代からまさかの飛行単のトルネロスが登場し、ついにその法則が破られた。

サブ専用だった事もあり複合タイプはとても豊富で、なんと18通り全ての組み合わせに該当するポケモンがいる。
特にノーマルとの複合が多く、序盤に登場するノーマル複合の飛行鳥ポケモン達はコラッタ等の『序盤ノーマル』と同じく『序盤鳥』と呼ばれ、
さながら雑魚キャラ扱いされているが、鍛えようによってはそれぞれ活躍の道がちゃんとあったりする。

そのモチーフの豊富さからゲームでは序盤から終盤にかけて様々な場所で見かける事になる。
秘伝技の「そらをとぶ」を使うためにとりあえず一匹捕まえておく人も多いはず。

全体的な能力値の傾向は数が多い事もあり種ごとに様々で、他のタイプと比べてあまり統一はされていない。
強いて挙げるなら全体的に素早さに優れている。

攻撃面で抜群が取れるタイプは格闘
防御面で抵抗を持つタイプは草、虫、格闘。
無効に出来るのは地面
攻撃が半減されるタイプは電気
無効化されるタイプは無し。
弱点のタイプは電気、岩、

攻撃面に関してはまずメジャーな格闘の弱点を付ける上、半減されることも少ないため優秀。
同じくメジャーな鋼タイプに半減されるものの、サブの技で対処しやすいし、岩複合は弱点の関係上PTに組み込みにくいのであまり出てこないため一貫性を取りやすい。
ただ高威力で飛行タイプ以外でも取得しやすい技が少ないためサブウェポンとしてはあまり人気が無い。


防御面は地面無効と格闘半減が優秀。
しかし弱点はどれもメジャーばかりで、有利な格闘や地面も大抵岩技を持っているためやや微妙。
ギャラドスボーマンダランドロス等飛行タイプが複合しているせいで4倍弱点を持つポケモンも多い。
しかもこの手のポケモンは有用な飛行技をあまり覚えず、ハンデを付けるためだけに設定された節がある。
ただし第四世代から追加された「はねやすめ」で一時的に飛行タイプを消す事も出来るため、防御面は使い方次第といったところ。


その数の多さから強ポケから弱ポケまで幅広く取り揃えており、上は600族のボーマンダやカイリュー、下は埋葬級カモネギアゲハントまで様々。
ある意味虫タイプ並の格差社会だが数の多さから仕方ないとも言える。


【ひこうタイプの歴史】



●第一世代(初代)

序盤鳥はピジョット。最初にゲットしたポケモンはポッポという人も多いのでは?
この頃は弱点が突けるタイプが全てマイナーでメジャーな「ふぶき」や電気技を弱点に持つ事から不遇。
一応フリーザーやサンダー等、飛行タイプのメジャーポケもそこそこいたが、
どれも飛行タイプのおかげで強いとは言えず複合タイプや基礎能力によりところが大きかった。

タイプ一致技のラインナップもひどく、大技は溜めがいるゴットバードしかなく、他はつつくとかしか無いというまさに冬の時代だった…。


●第二世代(金・銀)

序盤鳥はヨルノズク。催眠術を覚えるので捕獲要員としても優秀。
飛行に抵抗を持つ鋼タイプが追加されたが、「ふぶき」の弱体化や格闘、虫タイプの強化、当時流行した「まきびし」の昆布に強い点から相対的に強化されている。
特に高い耐久を持ち吹き飛ばしが使えるエアームドが昆布要員として注目されていた。
(この頃のエアームドは「まきびし」を覚えない)
またパッケージを飾った禁止級伝説ホウオウルギアは共に飛行タイプ持ちである。

新たに登場したタイプ一致技はルギア専用の「エアロブラスト」だけ。ただしめざパが登場したので 高威力のめざ飛を粘ってメインウェポン代わりにする  という荒業が可能になった。
個体値の遺伝すらない世代で粘っていた先人たちは本当の意味で廃人であろう…。

余談ではあるが、金銀発売前小学館の雑誌に『3タイプを持つポケモンが現れるかも』と書かれていたために
ホウオウ及びルギアが3タイプ持ちになるという噂が当時の小学生の間でまことしやかに囁かれていたが、実際は普通に2タイプで登場したためちょっとガッカリした人も多かったとか。


●第三世代(ルビー・サファイア)

序盤鳥はオオスバメ特性「こんじょう」によって高い素早さから実質A153相当の攻撃を繰り出せる。
シングルでは前作からあまり変化は無し。
注目どころは「バトンタッチ」によるサポートが優秀なテッカニンやカイリューに続く600族ドラゴンのボーマンダ辺りか。

しかしダブルバトルにおいては「じしん」とのコンボやメジャーなルンパッパの弱点を突きやすい事からかなり注目される事に。
特に「いかく」持ちのギャラドス等がメジャーだった。


●第四世代(ダイヤモンド・パール)

序盤鳥はムクホーク。特性「いかく」を持ちつつサブウェポンにインファイトを持つため長らく序盤鳥最強とされていた。
「ブレイブバード」等の強力な攻撃技、「はねやすめ」や「おいかぜ」といった変化技が追加され新規組も上述のムクホーク、白い悪魔ことトゲキッス、実質最速の催眠術使いのメガヤンマ等強豪揃い。
ボーマンダやギャラドス等の既存の強化組も目立つ。

しかしドラゴン強化による氷技の需要増加や岩技の強化、「ステルスロック」の存在等もあり手放しでは喜べない。
また強化組の影に隠れがちだがアゲハントやカモネギ等の不遇組の不遇は更に加速しており底辺と上部の差は広がるばかりである。


●第五世代(ブラック・ホワイト)

序盤鳥はケンホロウ。シングルだとやや使いにくいがダブル以上ならいかりのつぼコンボの発動要員になりつつサポートもこなせる。
「アクロバット」や「ぼうふう」等の飛行タイプ以外でも覚えやすい強力な飛行技が増えサブウェポンの採用率が上がった。
前者は持ち物を持った状態だと威力が半減するのが難点だが、「きあいのタスキ」や「ひこうのジュエル」持ちとは相性が良かった
(「ジュエル」とはこの時代から登場した、特定ののタイプの技を使った時に威力を1.5倍にするアイテムで、全タイプに対応する)。
新規組では悪戯好きな雷神ボルトロス、まさかの飛行単である風神トルネロス
砂パの強力なアタッカーである豊穣神ランドロスのいわゆるコピペロス三匹が注目される。
また、カイリューが隠れ特性マルチスケイルを得て一気にメジャー化。他コットンガードを得たチルタリス、物理アタッカーに強いバルジーナ等が注目を集める。
しかしそれ以外の飛行タイプは全体的にやや空気気味。

新たに追加されたトリプルバトルでは飛行タイプのみ端から端に攻撃出来る特性を持ち、トリプルバトルにおけるキーとなる存在として期待されている。
また公式大会で採用されたイッシュ地方限定ダブルバトルでは飛行タイプを半減するポケモンが少ない事から、
ドラゴンタイプ並に汎用性の高い攻撃であった。


●第六世代(X・Y

新規ポケモンの少ない今世代でも比較的多くのポケモンが追加される。
特筆すべきは、「あらゆる飛行タイプの技を先制で放てる」特性「はやてのつばさ」をもつ序盤鳥、ファイアローの登場。
威力120のタイプ一致技を先制で放てるという前代未聞の性能により、環境に大きな影響を与え、飛行技の苦手なポケモンは苦汁を味わうこととなった。
他には、相手を眠らせつつ強力な積み技「ちょうのまい」が使えるビビヨンドラゴンタイプ最速のオンバーンなどがいる。

一方で、アクロバットの存在から、特に飛行タイプとの相性の良かったジュエルがノーマルタイプを除いて一斉削除され、
ワタッコ等高威力の飛行技を放てなくなったポケモンも出てしまうことになる。

そして、格闘との複合ルチャブルフェアリー飛行へとタイプを変えたトゲキッスの存在により、
現時点で唯一の、全タイプとの複合タイプを持つタイプとなった
…が、同世代のボルケニオンの登場で水タイプも全タイプ制覇に成功した。

しかし、ボルケニオンは禁止級のために一部ルールでは制限がかかる。
このため、一般ルールでも全ての複合タイプが使えるのは飛行タイプだけという点は変わっていない。


●第七世代(サン・ムーン

序盤鳥はドデカバシ。特性スキルリンクと豊富なサブウェポンにより攻撃範囲は広い。
この他の新規はフォルムチェンジで4つの複合を持つオドリドリ、リミットシールドによって安全に積めるメテノ、あのエアームドと同タイプながら素早さ以外高水準でまとまっているUBテッカグヤと個性的な三体。
一応御三家の一角モクローも1進化後までは草/飛行だが、最終形態では飛行を捨て複合になる

ファイアローは前作で大暴れした反省からか、体力が満タンの時しかはやてのつばさは発動しなくなってしまい、先制技や状態異常メタが充実したために大幅に使い勝手が劣化。
前世代での活躍っぷりはどこへやらまるで見なくなってしまった。

長らく秘伝技としてシナリオ・クリア後お世話になっていた『そらをとぶ』はポケモンライドのおかげでお役御免となった。
ただし一部の耐久型等が使うことを考慮してか秘伝マシンから技マシンに格下げされた上で存続はしている。
また下記の通り、対戦においての利用価値が大きく上がった。

飛行タイプは今作で登場した新要素「Zワザ」の恩恵を強く受けたタイプの1つ。
特に「ブレイブバード」の使えない物理アタッカーにとっては「そらをとぶ」「とびはねる」「ゴッドバード」等が実用レベルの性能となったのが大きい。
「パワフルハーブ」型と違い追加効果こそ使えないものの、いずれも命中100ではなかった点や「ゴッドバード」以外は威力が低めだった点も補える。
これにより、複合タイプでありながら基本的に一致技が1つしか採用できなかったギャラドスやプテラ、カイリュー、ランドロス等の運用の幅が広がった。
またZ「オウムがえし」は攻撃2段階上昇+相手の最後の技をZ技として撃てる、Z「おいかぜ」は「きあいだめ」の効果が加わる等、強力な効果に。
オニドリルやケンホロウ、ドンカラス等マイナー所の戦術の幅が広がり、メジャー所ではバシャーモ等がZ「オウムがえし」を使うケースもある。
残念ながらワタッコやフワライド等のの「ひこうのジュエル」+「アクロバット」使い達だけは救済されなかったが。

カプ系の登場でフィールド書き換えが頻発しているが、飛行タイプは殆どその恩恵を受けられない。
「エレキフィールド」や「ミストフィールド」の状態でも「ねむる」を使用できるのはメリットか。
回復技は「はねやすめ」で十分とか言ってはいけない。
なお、対応するフィールドが展開されていると自動的に効果を発動する○○シードというアイテムはひこうタイプのポケモンに持たせてもちゃんと発動する。

【ひこうタイプの主な使い手】



・一般トレーナー

とりつかい
パイロット
スカイトレーナー
ゴルファー

・ジムリーダー


・四天王


余談だが地味にジムリ等のネームドキャラでひこう使いは美女揃いでハヤトハーレム状態である。ウラヤマ。
(他にもどくタイプキョウ、ゴーストタイプも現状男性はマツバ一人のみである。どくは片方が実の娘でゴーストは女性側に一人おばあちゃんがいるが)



ついき・しゅうせい は そらたかくとびあがった!▼

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