ACジャパンのCM

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ACジャパンのCM - (2022/12/07 (水) 20:38:38) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2011/03/17(木) 01:07:04
更新日:2024/04/08 Mon 12:33:00
所要時間:約 12 分で読めます




2011年3月半ばに突如始まった、ACジャパンの洗脳活動の一環。
一般国民はおろか官房長官すら不眠に陥れ精神をジワジワとなぶり続ける…

『かんぼうちょおおおおォォォ』

傘下にヘイ-ヤレ、ロトティーヤ?ウッ!クルシ…!!のシオノギ製薬とJTを従えACジャパンが抱く野望“列島感染”とは?
今闘いの火蓋が切って落とされた―




追記っていうと
修正っていう
編集でしょうか、いいえ誰でも




♪エェエエエェエエ
♪シィイイィィィィ


















   *   *
 *   + うそです
   n ∧_∧ n
 + (ヨ(*´∀`) E)
      Y   Y  *


ACジャパンのCMとは、基本的にあまり見られないレアCM。
CMで宣伝している企業や起用されている芸能人が不祥事をやらかすとACジャパンのCMにすり変わるため、CM界のフリー素材的な物として扱われる。

というわけで普段はあまり見かけないものなのだが、災害などの影響でこのCMが大量に放送されることがある。
どのチャンネルをつけてもACジャパンのCMが流れ続ける光景はシュールを通り越して恐怖そのもの。
近年では2011年の東日本大震災の際のACジャパンラッシュが記憶に新しい。また、2022年7月8日にも、安倍元総理大臣が銃殺され、テレビ東京以外のテレビ局が緊急特番を組む中、ACジャパンのCMが大量に流れた。

これは震災によって多くの企業がCMを自粛*1したため、利益を求めないACのCMを穴埋めとして流したものである。決して嫌がらせではない。
穴埋めであって決して嫌がらせではない。大事なことなので二回ry
しかし視聴者の心に大きな何かを残したことは確かである。

ちなみにACジャパンは元・公共広告機構(2009年6月まで)であり、昔は怖いCMの代表格としてその界隈では有名だった。
名称変更の理由は「公的機関と間違われるから」。
一応民間の団体なので間違えないように。

また地域キャンペーンとして北海道・東北・名古屋・大阪・中四国・九州・沖縄の限定CMがある*2

各年代のスローガン



人と人を結ぶ、思いやり
(1988〜2004年度)

明日のために、今始めよう。
(2005〜2010年度)

企業のCSR活動
*3

気づきを、動きに
(2021年度〜現在)



ACジャパン時代のCM



◆2010年度キャンペーン(2011年3月11日以降に放送されていたCM)

前述の影響によって、2011年3月中盤~4月序盤頃にかけてこのCMが大量に放送された。
苦情や自粛により途中で放送されなくなったものも多いが、逆に震災臨時用として新たに放送されたものもある。
大量にCM放送をリピートしたため、視聴者に不快な思いをさせたとしてACジャパンはこれを詫びた。
遂には最後のサウンドロゴが消える事態に。*4
ただ若干『え』が聞こえてるので、逆に気になる気がする。

尚、これらは2011年6月に全て放送終了した(毎年この時期に翌年のキャンペーンに切り替わるため)。

+ 主なCM
〇あいさつの魔法。
たっのっし~なっかまっが~
ポポポポ~ン☆

2010年度全国キャンペーンとして放送していた。
洗脳CMの筆頭、妙な歩行運動とポポポポ~ンが頭から離れない。
ACのCMと言えば真っ先にこれを思い浮かべる人も多いはず。

15秒版では
こんにちワン
ありがとウサギ
で終わる。

レアキャラ・いってきまスカンク(60秒版のみ)を見たラッキーマンはいるだろうか。
余談だがただいマンボウは魚なのに何故か手足が生えてる…
唄っているおねえさんは松本野々歩。

全キャラクターの声を当てたのは、アマチュアシンガーソングライターのSaKi(嶋倉紗希)という方。
この歌の作曲も担当している。


〇見える気持ちに。
これも2010年度全国キャンペーン。

電車に乗り込んで来た妊婦さんに女性が席を譲る。
そんな何気ない光景を横目で見ていた高校生。
帰り道、急な階段を必死に昇っているおばあちゃんを見かけ、一度は通り過ぎるも思い止まり、そっと手を差し出す。

「こころは誰にも見えないけれど、こころづかいは見える
思いは誰にも見えないけれど、思いやりは誰にでも見える」
宮澤章二氏(詩人)の著書「行為の意味」の一節が引用される。

高校生役はアリコでお馴染み大和田伸也の息子の大和田健介、ナレーションは岡本玲。

15秒版は冒頭で仲間とじゃれあわない。
ラジオ版では妊婦さんに席を譲る。


〇あなたの手当て
これも2010年度全国キャンペーン。

「だいじょうぶだよ」「いつもみてるよ」「ずっと いっしょだよ」
忘れないで下さい。あなたの手で、こどもたちに伝えられることがたくさんあります。

最近希薄になりがちな親子の繋がりの大切さを訴えている。


〇知層
2010年度支援キャンペーンとして放送。
(財)文字・活字文化推進機構のCM。

本を読み知識を積み重ねる事で出来るもの“知層”(造語)
果たして知層の上からは何が見えるのだろうか?
出演は2008年ジュノンボーイグランプリに輝いた市川知宏。


〇ちょっとだけバイバイ
2010年度支援キャンペーンとして放送。
3R推進団体連絡会のCM。

周りにあるものと捨てるものが巡り巡って生まれ変わりそれが日々繰り返されている。
例えばパパのワイシャツが元々はペットボトルだったり。

かわいい幼女は小林星蘭(せいらん)ちゃん。
ちょっと前に昆布ポン酢のCMで草なぎ剛と“真似すんなよ~”とかやっていたあの子。


〇オシムの言葉
2010年度支援キャンペーンとして放送。
(社)日本脳卒中協会のCM。

2007年に脳梗塞で倒れた、元サッカー日本代表監督からのメッセージ。
「スピードが命なんだよ。サッカーでも脳卒中の対応でも。私の経験を活かしてくれ」
突然言葉が出にくくなったり、片方の手足が動かなくなったりしたらすぐ救急車を。


〇大切なあなたへ
2010年度支援キャンペーンとして放送。
(財)日本対がん協会のCM。

仁科亜希子・仁美母娘が子宮頸癌早期発見並びに定期検診の必要性を呼びかける。
マグロ釣りとリュウさんが出演してないのが残念。

そして何故か彼女らに苦情が殺到し、自分達は悪くないのにHPで謝罪した。


〇難民のふるさと
2010年度支援キャンペーンとして放送。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のCM。

―みんな誰にも帰る場所がある

ナレーションはジブリ映画「ゲド戦記」の主題歌を唄いテルー役も務めた手嶌葵。
ちなみに彼女の共同作業者の一人が谷山浩子。


〇ありがとう あしながさん
2010年度支援キャンペーンとして放送。
あしなが育英会のCM。

お父さんを亡くしたことで一度は進学を諦めた女の子。
でも名前も顔も知らない「あしながさん」たちのおかげで進学できたのです。

ナレーションは中嶋朋子。
進学の夢を叶えた女子高生役は相川結ちゃん(持ちギャグは“びっクリオネ~”)。


〇国境を超えた医者
2010年度支援キャンペーンとして放送。
国境なき医師団のCM。

国の境目が生死の境目であってはならない

眼鏡ジョーイさんの声は速水奨夫人である五十嵐麗。
唄は奄美大島出身の城 南海(きすぎ みなみ)。


〇子どもたちが描いたもの
2010年度支援キャンペーンとして放送。
(財)日本アイバンク協会のCM。

角膜移植を受けた子どもたちの描いた絵とは。

自粛によりいち早く人前から消えたので、覚えている人は少ないかも。


〇こだまでしょうか
2010年度地域キャンペーン(東京限定)。

馬鹿っていうと 馬鹿っていう
「ごめんね」っていうと 「ごめんね」っていう
こだまでしょうか、いいえ誰でも

かの女流詩人金子みすゞの詩を歌手UAが朗読している。
洗脳CMの代表格。
お陰で金子みすゞの本が馬鹿売れしたらしい。

本当は関東でしか放送されないCMだが、在京キー局の番組と一緒に地方へ運ばれていくことがあるため、めでたく全国で有名に。


〇ボランティアは生涯現役!
2010年度地域キャンペーン(大阪限定)。

2009年12月で引退した元阪神タイガースの赤星憲広のCM。
彼は現役時代盗塁を決めた数だけ車椅子を送る活動をしていた。

これも本当は関西でしか放送されないCMだが、在阪局制作・全国ネットの番組と一緒にry
ただこだまに比べると目撃頻度は低い。


〇いのちの影
2010年度NHK共同キャンペーン。

私の命
その影にある命
つながっている命
考えてみる
生物多様性のこと

この中では割とレアCMの部類に入る。
出演はアヤカ・ウィルソンと影絵劇団かかし座。BGMはFAB“魔法のように”

これだけはNHKでも見ることができたが、自粛により姿を消した。


〇つられ迷惑
2010年度の公共広告CM学生賞の枠。

電車の中で真面目格好をした少年がいたがそこへDQNな仲間2人がやってきた。
慌てて学ランのボタン等を外し仲間と騒ぐ。
電車の座席を3人で占拠したが、DQN仲間は途中で降りた。
残った少年は再び学ランのボタンをつけ何事もなかったかのように振る舞う。

学生賞作品は基本的にBSでしか放送していないので滅多に見れないレアなCM。


〇今、わたしにできること(みんなでやれば大きな力に)
震災臨時キャンペーンとして新たに放送され始めた新CM。
いくつか種類がある。

1:文字篇
文字と音楽が流れるだけとシンプルなもの。
最後のACのロゴまでモノクロ。
2種類ある。

2:タレント篇
「文字篇」の内容を、フリップを持った芸能人が伝える。
西田敏行、江口洋介、中川翔子、AKB、嵐etc…
全部で4種類ある。

3:タレント篇2
SMAPとトータス松本が語りかけるもの。

4:サッカー篇
海外で活躍するサッカー選手(岡崎慎司、長友佑都、内田篤人)がエールを送る。
ナレーションはジョン・カビラ。
電話音声チックなので、国際電話でメッセージを頼んだと思われる。


〇その他
東京限定と関西限定の震災臨時新CMがいくつか存在する。
世界中の支援を表現したちょっとイイCMから、ACロゴすら無い純粋な環境映像まで様々。
恐らくこれらが最もレア。


◆2016年度キャンペーン
2011年以降、比較的おとなしめな演出のCMが占めていたが、
この年度は公共広告機構時代(後述)を彷彿とさせる、ダークな演出のCMも多い。


〇死因
2016年度全国キャンペーン

命を捨てる覚悟、ありますか?

飼い主の身勝手な理由でペットが殺処分されている事実を訴えている。


〇ライバルは、1964年
2016年度全国キャンペーン

2020年に向け、日本を考えよう

初めて日本で五輪が開催された1964年の写真と映像をバックに、
五輪が開催される2020年に向けて、あの頃よりもこの国をもっと盛り上げようというもの。
ナレーションと楽曲は星野源が担当している。


○100%防げた事故
2016年度地域キャンペーン(北海道限定)

たくさんの車が横切る道路。その脇には花束が。
「飲酒運転による事故の100%は、防げた事故でした」
飲んだら運転しない、それだけで多くの事故を減らせる。

シンプルながら、事故の悲惨さを痛烈に訴えかけるCM。


〇横断歩道で奪われている。
2016年度地域キャンペーン(名古屋限定)

横断歩道が、安全とは限らない

ドライバーや歩行者の不注意で横断歩道での死亡事故が後を絶たない。
白と黒の縞模様を利用した演出はかなり強烈。


〇言葉は、弾丸にもなる
2016年度地域キャンペーン(九州限定)

その送信ボタン、押しても大丈夫ですか?

誰かが送信ボタンを押した直後、突然人が倒れる。
ネット上の無責任な書き込みは、時として命を奪うのだ。


〇フリをする女の子
2016年度NHK共同キャンペーン

あなたの一言で、前を向ける人がいます。

欅坂46の平手友梨奈とモデルの八木莉可子が出演するCM
勇気をもって手を差し出せば、いじめによる自殺は防げる。


◆2021年度キャンペーン
怖いCMは減ったが、コミカルな表現の中に強いメッセージを込めた作品が増えた。


○プラ島太郎
2021年度全国キャンペーン

 「はあ…わしらが捨てたプラごみのせいで…」

浦島太郎の話に合わせて、プラごみの現状を伝えている。
歌、ナレーション、浦島太郎の声は全て柴咲コウ。


○食品ロスチラシ
2021年度全国キャンペーン

 地球にスーパーいい行動を。
 賞味期限、消費期限の近いものを選んで食べよう。

一見するとスーパーのCMっぽい。
表現はコミカルだが、意外と考えさせられる内容になっている。


○とうほく6健!お祭り体操
2021年度地域キャンペーン(東北限定)

 健康自慢のとうほくへ!

東北地方各県のお祭りを体操にしたCM。
ラジオでは口の体操になっている。


○誰も知らない
2021年度NHK共同キャンペーン

 「これが、僕の日常。このことは、誰も知らない」

18歳未満で、家族の世話や介護を日常的に行っている「ヤングケアラー」。
介護に時間を取られ、勉強も部活も満足にできない現実を伝えている。
主人公の少年役は渡邉蒼。

この年度はコミカルなCMが多いだけに、強い印象を残す。


以上のように、個々の作品が伝えようとしているメッセージは非常に深く、心に突き刺さる。



公共広告機構時代の有名CM



公共広告機構といえばトラウマCMの宝庫!
その方面では政府広報が永遠のライバル。
ホラーという意味ではなく、宗教臭いという意味でもなく、インパクトがあってブルッとくるあの感じ。
怖いCMフリークの方々に人気がある、かつての名作CMの数々も少しだけご紹介しよう。
ちなみにその筋の方々は現在のACジャパンのCMに「ぬるい」「もっと怖いの作れよ!」と不満をお持ちだとか。


〇公共心の喚起 (1972年)
記念すべき第1作(当時は関西公共広告機構)。
映画評論家の淀川長治氏が、タバコのポイ捨てについて苦言を呈している。
ロゴが表示される時の「ビョビョビョビョイ~ン」というBGMがちょっと怖い。
1999年には、映画監督の大林宣彦氏によるナレーションを追加してリバイバル放送された。


〇人影なし (1982年)
「いつも考えていたい、私たちの資源」
軍艦島を舞台にしたCMで、資料映像としても貴重。
誰もいない寂れた廃墟たちが物悲しい。
なお、ナレーションで「石炭を掘り尽くした時、人々がいなくなった」と言っているが実際は違う*5


〇投げたらアカン! (1984年)
近鉄バファローズに当時在籍していた鈴木啓示投手を起用。
足に氷嚢を付けながら歩く痛々しい姿と、幼少期の通知表を見せる2パターンが存在する。
中高生に一度や二度の失敗でくじけないように訴えるもので、公共広告では異例となる新語・流行語大賞を受賞した。
ちなみにこのコピーは自身の著書でも採用されている。


〇しらんぷりもいじめ (1986年)
クラス写真の撮影に並んだ生徒たちが皆、白い無機質な仮面をつけている…
サムネで見るだけでも一瞬ぎょっとしてしまう。
その無関心の仮面を外す勇気を持とう。


〇名曲も迷惑曲 (1988年)
ジャジャジャジャーン、ジャジャジャジャーン、ドンッ!
「運命」が流れた直後、ベートーベンの肖像画がグシャグシャに。
いくら名曲を弾いても、うるさければ他人には生活騒音でしかない。


〇捨てられた部屋 (1991年)
一見和やかな家族団らんに見えるが、実際の撮影場所は…。
現在の断捨離ブーム視点からも見てもらいたい内容。


〇家庭排水・人魚 (1992年)
人魚が家庭排水を頭から被る強烈なCM。
「台所から海を汚せるなら、台所から海を助けることもできるはずです」


〇世界の子どもにワクチンを (1994年)
公共広告機構時代のCMの中ではかなり有名。
BGMが「あ~よ~ね~」と聴こえることから、あよねの通称で知られる。
大きな赤字で表示される「HELP」にぞくぞくする。


〇DRUGS KILL TEENS (1997年・1998年)
草なぎ剛が主演。シリーズものであり、逮捕され留置所でいきさつを独白するverと暗い部屋で淡々と暗い手紙を読むver がある。他にJKが着々とクスリにハマっていく様子を描いた「同級生の誘い」verがある。
何が怖いって、ロゴのおどろおどろしさが一番怖い。「ギーン」と鳴るSEも怖い。

ラジオ版も1,2を争う怖さだと思われる。


〇WATCH OUR CHILDREN (1998年)
数年前までは捜索願いも出ていたレアなCM。
お母さん、ほら! もう、お父さんったら、はい! 先生、パース!
三人とも、一体何を押しつけ合っているんですか?


〇ジコ虫、増えてます (2000年)
自己中心的な人が増えてきているので気をつけましょう。
電車の中でも構わず電話するシロクジ虫(17歳、メス)、レストランでもタバコを吸うイップク虫(35歳、オス)、どこにでも痰を吐くタン虫(51歳、オス)、
背中のリュックが他人に当たっても謝らないブッツケ虫(24歳、オス)、平気でゴミを置き去りにするオキザリ虫(43歳、メス)が登場する。
最後に出て来るACのAの字をおっさんの顔の虫が食べるシーンでも有名。


〇チャイルドマザー/ファザー (2001年)
ポポポポーンとは違う理由*6で苦情が寄せられ、打ち切られたCM。
泣いている赤ん坊にも構わず、おしゃぶりを咥えてぼんやり座り込んでいる母親。同じくおしゃぶりを咥えて現実逃避するようにテレビを見る父親。
「産むだけで、親になれるわけじゃない」
子供作っても、親の中身が子供のままだとこういうことに…


〇IMAGINATION (2002年)
通称「黒い絵」。
男児が一心不乱に黒く塗り潰す画用紙の意味とは?
90秒もある大作。
一見恐怖すら感じる男児の行動だが、最後まで見ると、周りの声に流されず、ただ1つの目的のために意思を貫き通す漢だということがわかる。


〇消える砂の像 (2002年)
公共広告機構のCMで三指に入る有名なCM。
「ストップ温暖化」シリーズ一作目。
一見、海辺に並んで座る親子の姿なのだが…。
よくできているので中学校の美術の教科書にも載った。
さすがにラジオ版は「おじいちゃんが昔話を語る内容」と大幅に変わってるが、こちらもこちらで怖い。


〇枯れる命 (2004年)
「ストップ温暖化」二作目。
葉っぱで作られた犬と人間がやがて…
BGMが…ァーァー。怖さの直球っぷりは全AC作品でも最高ランク。


〇一人にならない。一人にさせない。 (2005年)
通称シマウマ。全体的に暗い雰囲気で、街中にシマウマがいっぱいいるのも不気味。
やがて一人ぼっちの仔シマウマに得体のしれない影が迫る。
最初は関西地区限定だったが、反響の大きさで全国で恐怖拡散放送したという異色の経歴を持つ。


〇見えない連鎖 (2006年)
「カレシ」、「カレシの元カノ」、「カレシの元カノの元カレ」、「カレシの元カノの元カレの元カノ」…
という感情のこもっていない台詞が輪唱のように続いていく。
自分が性関係を持っている相手が、過去にHIVキャリアと関係していたかもしれないという恐怖の連鎖を表現したもの。
注意して聞くと「元カレの元カレ」というアッー!な部分がある…かもしれない。


〇いのちの電話(別名:話してみて) (2006年)
悲しい歌詞の曲をBGMに白い背景に糸屑などを合わせて作ったかのような不気味な顔の映像が出てきて目玉と口が回転するという内容。
検索してはいけない言葉にもなった怖いCMとして有名で動画サイトに上がっているので場合によってはYouTubeなどの動画のサムネイルにその不気味な顔がいきなり出てくると言う顔面凶器になりうる。


バナー広告


一時期はバナー広告まであった。
出た時期はそんなに長くなかったが、ネット広告の特性を生かした表現力の高い作品ばかり。2021年にFlash Playerのサポートが終了したため、現在では視聴しにくいのが残念。


◇invisible
一見仲睦まじい親子に見えるが、バナーをめくると…。
すぐに見える事だけが真実とは限らない!
様々なブログや雑誌で一気に広まった、 ACバナー広告の傑作。


◇the blood
一人のドライバーが死んだ。その血の根源は…
海外向けバナーとして話題を呼んだ、シンプルイズベストな作品。


◇ドライバーズ・アイ
運転中にケータイが鳴ったら、あなたはどうしますか?
初見だと一瞬ビビる。
インターネットならではの表現技術で、ながら運転の危険性を訴えた意欲作。


◇食物連鎖
魚が魚を食べ、その魚を人が食べ、皿を洗うと家庭排水が海に流れ…
水質汚染防止を訴えるアニメーション広告。
アニメーションは無限ループするが、背景の水は少しずつ汚れてゆく。



シリーズもの


各年度にまたがって支援を行うキャンペーンもの。

◆世界の子供にワクチンを
いわゆる小児ワクチンへの呼びかけ。「300円で一人の子供が助かる(当時)」というフレーズを聞いた人は多いと思う。
先ほどの「あよね」を筆頭に心臓の音や血を連想するような赤文字、子供の泣き声が出るなど、やけに怖い内容も多い。一方でドラえもんが登場したものもあり多種多様。芸能人出演率がかなり高い。

実は一回打ち切って再度行った経緯がある。

骨髄バンク登録
適応した際の骨髄移植を受け入れる人を募集した内容。
日本骨髄バンク(JMDP)発足は1991年で、ドナー募集は2021年現在も行われている。
提供者登録数は26,000人(最初にCMを出した1992年)から約536,642人(2021年11月末)まで増加した。ドナー登録は年齢制限があるため、「世代から世代への命のリレー」ともいわれる。白血病により亡くなった有名人の遺族が主演したり許可を得た内容も多い。
AC的には初期の「ブッシュ夫人」や「きらきら星」(俗称)はかなり怖い。

臓器提供意思表示カード
脳死及び死亡後の臓器をどうするかを普及するキャンペーン(誤解されがちだが、承認も拒否も本人の自由)。
怖いCMは比較的少ないが、結婚式もどきの誓いや家族会議…更には命の再生や結婚出産などバラエティ豊か。
共通事項として、最後に「あなたの意思を示してください」と毎回出る。
現在では運転免許証・マイナンバーカードにも書くことができるので、この機会に良かったらどうぞ。

◆WFP(世界食糧計画)
国連が行っている計画の一つ。紛争や災害で食料インフラが機能出来なくなった国への物資配送や、貧困のあまり食料も教育も碌に与えられないまま働かなくてはならない子供たちに、学校を充実させ健全な育成ができるよう支援を呼び掛けたもの。
2020年にはノーベル平和賞も受賞した。
後期に行ったため怖いCMは比較的少ない。…が、一番最初の 「ごはんの教科書」 は結構くる。

他にも強い印象を残すACのCMは沢山あるので、興味がある人は動画を漁ってみては如何だろうか。
また、古いビデオに未発掘作品があるかもしれないので、時間があれば是非探してみてほしい。



追記修正ありがとウサギ

ポポポポ~ン☆

ACジャパンは、この記事を支援しています。

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