JR北海道

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JR北海道 - (2016/03/26 (土) 21:32:23) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2013/02/19 (火) 16:02:18
更新日:2024/04/09 Tue 10:07:48
所要時間:約 7 分で読めます




北海道旅客鉄道(JR北海道)とはJR旅客鉄道会社のうち、北海道全域と青森県の一部をエリアとしている。
JR貨物を除くJR6社の中で、未だに独立できていない所謂JR三島会社の一つで、
鉄道建設・運輸施設整備支援機構から経営安定基金の支援を受けている。
JRグループ約200路線の売上係数*1で黒字なのは14路線中僅か3路線(千歳線海峡線石勝線)しかないのにも関わらず、
逆にワースト3(留萌本線日高本線釧網本線)を独占している状態であり、
豪雪地帯を運行する為、除雪や車両の維持費や設備費用が他のJR各社と比べて馬鹿にならない程(他のJRグループの2倍以上)かかっており、
営業収益だけでは大赤字であり前述の経営安定基金(厳密に言うとこの基金の運用益収入)の御蔭で辛うじて黒字を保っている状態である。

2011年に石勝線の特急列車が脱線し全焼する事故が起きている。
それに関連してか当時の社長が行方不明になり後に遺体となって発見される等、安全管理、経営管理・状況は以前から杜撰であったが、

おまけに2013年7月に入ってから2013年7月6日の特急「北斗」のディーゼルエンジン発火を口火に切って不祥事のお祭り騒ぎに突入。

  • 7月6日の特急「北斗」のディーゼルエンジン発火

  • 7月14日に快速電車「いしかりライナー」で異臭が発生。

  • 7月15日に特急「スーパーおおぞら」の配電盤から出火

  • 7月17日に特急「スーパー北斗」が乗客の腕を乗降扉に挟んだまま発車…!

  • 7月22日に特急「スーパーとかち」のエンジンから白煙が上がる‥

特に7月6日の「北斗」のエンジン発火の影響が大きく、事故車両と同型のエンジンを使用した車両を全車運転を取りやめた。
このため、特急「北斗」と「サロベツ」は全列車、「スーパー北斗」と「スーパーおおぞら」の一部列車が8月31日まで運休となり、
夏休みに致命的な影響を与える事になってしまった。
当然予備車両の確保もできず、リゾート列車の「ニセコエクスプレス」と「ノースレインボーエクスプレス」を臨時特急として使用せざるを得ない状況に…。
その後の運転計画でも列車の運休は続くことになり、特に札幌~函館間については通常の半分の本数に減った。


と怒涛の不祥事騒ぎであったが、まだここまでは良かった‥


・7月30日現役運転士が覚醒剤使用容疑で逮捕されるという前代未聞の事件が起きた!
おまけに覚醒剤を使用した状態で「特急スーパーカムイ」や「快速エアポート」を運転してたとか‥‥
おい、客殺す気か、JR北海道?

折しもスペインで高速鉄道で運転手が自慢したいが為だけに200km以上出して脱線、多数の死亡者が出た大惨事の直後なだけに、
ラリってた運転手を運転させていたJR北海道の安全性に信号が点灯している。

運転手によるトラブルはこれだけではなく、9月7日には寝台特急「北斗星」の運転手がハンマーでATSを破壊するという事件が起きた。
こうなった理由は、「後輩が乗っている前で自分のミスを隠したかった」という事だったとか。
そのミスのために列車に不可欠な安全装置を自ら壊すということは、客の安全などどうでもいいというのか…?


さらに9月19日に大沼駅構内で発生した貨物列車の脱線事故を皮切りに、補修が必要なレールを放置していたことが発覚。
当初は全線で97ヶ所と言われていたが、後の調査で新たに170ヶ所見つかり、合計で267ヶ所ものレールの補修を放置していた事がわかった。
しかも、レール幅の基準が新旧の2種類あったにもかかわらず、旧基準を適用しなければならない1985年以前に設置されたレールで新基準を適用する、
補修基準が2種類あることを知らなかった保線担当がいるなど、あまりにも杜撰な管理体制が明るみになった。
ここまで来て国土交通省も黙っているわけが無く、本社だけではなく全支社も対象にした大規模な特別監査が行われる事となった。

そしてこの件に関連してか翌2014年1月15日、元社長で現相談役が自殺しているのが発見された。
同じ会社で2人も社長歴任者が自殺を遂げると言う非常に深刻な事態になっている。
そして当然の如く社長&会長は解任に追い込まれ、社長には左遷させられていた元常務が、
新会長にはJR東日本から元常務が出向という形で就任し新体制となった。

上記の通り厳しい状況であるJR北海道であるが、朗報もある。
2016年3月に北海道新幹線が新青森駅~新函館北斗駅間において部分的に開通し、九州新幹線に続く新幹線が誕生した事である。
これにより大幅な利用客の増大と利益が見込まれており、期待が寄せられている。
(但し新函館北斗駅~札幌駅間が完成するのは2031年‥どうしてこんなに差がある?)
その反面、並行在来線の存続問題も出ている為、手放しに喜べるとは言いがたい。
他にも、上記のトラブル多発の状況で本当に新幹線が維持できるのかというのも不安材料である。

最新の路線図
*2

路線名    区間        営業キロ

新幹線

北海道新幹線 新青森駅~新函館北斗駅    148.8km

幹線

函館本線 函館駅~旭川駅    423.1km
(砂原線) 大沼駅~渡島砂原駅~森駅 35.3km
(藤代線) 七飯駅~大沼駅(下り専用線で営業キロ設定なし)
千歳線  苗穂駅~沼ノ端駅   60.2km
  南千歳駅~新千歳空港駅    2.6km
石勝線  千歳駅~新得駅    132.4km
     新夕張駅~夕張駅   16.1km
室蘭本線 長万部駅~岩見沢駅  211.0km
    東室蘭駅~室蘭駅      7.0km
根室本線 滝川駅~根室駅    443.8km
花咲線  (釧路駅~根室駅)

地方交通線

海峡線 中小国駅~木古内駅   87.8km
札沼線 桑園駅~新十津川駅   76.5km
日高本線 苫小牧駅~様似駅   146.5km
留萌本線 深川駅~増毛駅    66.8km
富良野線 富良野駅~旭川駅   54.8km
宗谷本線 旭川駅~稚内駅    259.4km
石北本線 新旭川駅~網走駅   234.0km
釧網本線 東釧路駅~網走駅   166.2km


JR北海道に乗った人でも乗ってない人でも、鉄道に愛のある方は追記・修正お願いします。

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