PSYCHE(プシュケ)/ライトノベル

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PSYCHE(プシュケ)/ライトノベル - (2014/05/28 (水) 02:40:17) のソース

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&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

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#center(){異様な現実感。}




PSYCHE(プシュケ)とは、2008年に発売されたライトノベル。

作者、[[唐辺葉介]]の処女作。
一部ではこの作者が、元エロゲライターの[[瀬戸なんとかさん>瀬戸口廉也]]ではないか、と噂されている。


スクエア・エニックス・ノベルズという
「おいおいスクエニさんラノベもやってたの~?」
と言わんばかりのマイナーレーベルにおいて、
初のオリジナル書き下ろし単行本として発売したらしい。

明らかにトップバッターの人選ミスっちょる……。


イラストはコアな人気漫画家の[[冬目景]]。
表紙買いした冬目ファンも多いのでは?
だが実際に描かれていたのは、表紙絵と各章の蝶のイラストのみであった。が、
その蝶のイラストがなかなか効果的な使われ方をしており、(後述)
好意的に見るファンも少なくない。

このたび星海社より5月に復刊決定。
イラストは作者の他作品『ドッペルゲンガーの恋人』『死体泥棒』と同じくシライシユウコ氏に変更されるそうです。






◆ストーリー


飛行機事故から生還した主人公ナオ。
しかし、彼の家族は皆死んでしまった。

一人暮らしに慣れ始めた頃、ナオは家族の幽霊が見えるようになる。

それはぼんやりと曖昧に、見えたり見えなかったり、聞こえたり聞こえなかったり、
時に鮮明に。


不思議な家族との同居が始まった。


そんな中、ナオは徐々に絵を描くことに傾倒していき、社会との関わりが薄くなっていく。

その先に待つものとは……。




◆登場人物


○佐方直之

ナオ。主人公。
人付き合いは苦手な性格。
美術部。蝶が好き。
死んだ家族が見えるのが悩みだったが、すでに慣れたらしい。
過去に感動した事柄の、気持ちや想いを忘れないように
それをキャンバスに描こうと試行錯誤を繰り返す。
彼が絵にのめり込めば込むほど、世間との距離は確実に開いていく。

「どうせ僕には、自分が見ているものしか見ることが出来ないんだ。」


○佐方麻衣

姉。すでに死亡。
お風呂好き。
優しいお姉ちゃん。

「何も言っちゃだめよ。出来るだけ静かに、そっとしましょう。
蝶を起こさないように」


○佐方興輔

父親、すでに死亡。
本に名前を書くのがクセ。


○佐方佳枝

母親。すでに死亡。


○川澄藍子

アイ。幼なじみ。従姉妹。
恋人未満。いたづら娘。
読書家。本を貸してくるのはいいが、
ナオに「多分僕はフランス人の書く小説がだめなんだ。
一生フランス人とは仲良くなれないと思う。
彼らとは何もわかりあえない」と言われる始末。
ヒロインと思いきや…

「アハハハ」


○川澄駿太郎

駿兄。川澄家の長男。従兄弟。
頭のいい変人。皮肉屋。
頼れる気がするお兄さん。
自分の哲学に忠実である。
ナオにモルフォ蝶の標本をプレゼントする。

「しかしこの家は気持ち悪いな。
きみの内蔵のなかにいるみたいだ」


○伯父さんと伯母さん

アイや駿兄の両親。
一人暮らしのナオのことを気にかけていて、養子にならないかと提案してくれる。


○新井エミコ

教師。美術部顧問。美人。
休みがちなナオのことを気にかけていて、部活や学校に顔を出すよう説得しようとしてくれる。




◆特徴(ややネタバレ)


全体的に、気持ち悪い(褒め言葉)。
読むと不快で、気分が悪くなります(褒め言葉)。
ああ胸くそ悪い!(褒め言葉)


一言で言えば主人公が徐々に己のおかしさを自覚し、静かに狂っていくお話。


一人称の文体ですが、ナオ君がドライな性格なのか淡々と文章は進みます。

ナオ君のアタマが常軌を逸してきても、
割りと重大なことが起きても、
淡々と進む文章のせいで読んでるコッチが不安になります。

マジキメェ。



前述の蝶のイラストが拍車を掛けます。

序章、一~十、終章の、全十二の区切り。

序章には空白に《序章》の文字が。
《一》は一匹の蝶のイラスト。
《二》は三匹に増え、
《三》では七匹。
章を追うごとに蝶は増え続け、覆い尽くし、
遂には《終章》は真っ黒…。



もはやトラウマである。





プシュケと言うだけあって、ギリシャ神話に詳しい人はあるいは楽しめるかもしれない。

鬱話が好きなら、純粋にこの気持ち悪さを楽しめるだろう。


一般的な泣きあり笑いあり萌えありのラノベ愛好家にとっては、どう考えても異物です。
自己責任でご判断ください。



◆お約束


ナオ「追記・修正で、もっとネタバレしたほうがいいか迷ってるんだ」


駿兄「それは自分で決めることじゃないか?

これを見てプシュケ読んでみようと思う奴なんて居ないんだから、
好きなように編集すればいい。

どうせアニヲタWikiなんか
多数派のWiki篭りと少数派のWiki篭りが揚げ足をとりあってるだけだからね。

他人の立てた項目なんかいちいち真に受けてたら、本当におかしくなるぞ。

本当は、僕の言葉だってそんなに大事に聞いてほしくないんだ」

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