YSX-24 バーゼラルド

「YSX-24 バーゼラルド」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

YSX-24 バーゼラルド - (2018/09/13 (木) 21:08:16) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2016/11/20 Sun 20:12:49
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 32 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----

&bold(){&size(23){概要}}

YSX-24 バーゼラルドとは、コトブキヤが展開するプラモデルシリーズ「[[フレームアームズ]]」のひとつ。
本項目では系列機種も取り扱う。


&bold(){&size(23){目次}}
#contents()


----

*YSX-24 バーゼラルド

[[フレズヴェルク>NSG-X1 フレズヴェルク]]に苦戦した地球防衛機構は取り急ぎ「[[輝鎚>四八式一型 輝鎚・甲]]」を実戦投入して急場を凌ぎつつ、次期主力FAの開発計画「[[SX計画>フレームアームズ用語集]]」を急ピッチで推進していた。
バーゼラルドはその試作機であり、新型の推進器「[[フォトンブースター>フレームアームズ用語集]]」に加え極めて限定的ながらフレズヴェルクのようなバリア機構も装備した高性能機となっている。 

いかにも量産型といった感じの機体が多いFAにおいて主人公機然としたヒロイックな外観を持つある意味変り種。戦意高揚のためにそういう要求のもとで開発された。 
…というよりこの外観は上層部にとって要求した機体性能以上に重要視されており、絶対に達成するよう厳命されていたようだ。 
本来は宇宙用の機体だったが、地上でも使えるようにしろとのお達しを受け軽量化が必要になった折、開発部は装甲の多くを削る必要があると提言するも、返答は「外観だけは絶対に変えるな」と非情の通知。 
何度無理と言えども返答は変わらず、結果、装甲材質を変更され防御性能は大幅に犠牲になってしまった。 

こんな経緯があったものの仮にも次期主力機の試作型であり運動性は抜群で、殊に一対一の戦闘に限れば防衛機構においては最強クラスとされる。 
最終的に多少の改修を行い正式に配備が決定した。大丈夫か… 

生産性や防御力の問題を解決するため、量産バージョンの完成までの間に多数の改良案が検討されたと言われている。


&big(){&bold(){◇武装}}
・セグメントライフル×2
連装リニアキャノン。回収されたラピエール・ゼファーの武装から得た技術が活かされている。
試作型の対TCS(T結晶シールド)兵器で、片方の砲身に通常弾、もう片方に「TCS干渉弾」を装填して同時に発射することでTCSを貫通できる。
故に弾倉が二つあり、リロード作業が煩雑という欠点がある。
また二挺あるのも交互に充電しながら使うためで、取り回しを良くするためにバッテリーではなく軽量のキャパシタを使っており、一度の充電での射撃回数は少ない。
そのためスラストアーマーとの併用が必須。

・スラストアーマー
細長いシールド。厳密には盾ではなく、セグメントライフルの充電器。
先述の通りセグメントライフルの運用には必須のため破壊されないように装甲を被せてあるだけで、シールドとしての機能は限定的。
また見た目より重量があるため推進機を追加して機動性に影響を与えないように配慮している。
宇宙に上がってからは(セグメントライフルが使われなくなったのもあって)外付けバッテリー兼推進機としての役割の方がメインになったらしい。

・[[ABSA(Anti Beryl-Shot Alloy)>フレームアームズ用語集]]
TCSと似たバリア機構。燃費が悪すぎて起動するだけで機体が機能不全を起こすため、実装されたのは一号機のみ。
他の機体にはダミーユニットが搭載されている。
また一号機もEXU-02を装備しての運用が主になった時点でダミーと交換されたらしい。


&big(){&bold(){◇キット}}
定価3,800円。デザイナーは轟雷シリーズと同じ柳瀬敬之氏。
FA史上過去最多色のキットだけあって色分けは優秀。
細部の黒やグレー部分が足りないため、マーカー等で部分塗装ができれば十分見映えするようににる。
白い装甲に加えて頭部に2本の突起があるためか、FA:Gではバニーガール風になった。
後にコトブキヤ公式ショップ限定で「クリアアーマーセット02」(定価2,500円)が発売された。こちらにはアーキテクトが入っていないため、自前で用意する必要がある。
 

----

*YSX-24RD ゼルフィカール

強化パーツ「EXU-02」をバーゼラルドに装備した状態。鋭角的ながらもバーゼラルドと比べて重厚なフォルムの、これまた「主人公機の後継機」感のあるFA。
追加装甲を取り付けバリアも使用可能、防御面の不安を払拭したバーゼラルドの一つの完成形であり滅法強い。が、生産性が悪く配備数はごく少数。当然一般兵に回す分などあるわけもなく… 


&big(){&bold(){◇武装}}
・マス・アームドユニット 「EXU-02」
装甲、推進機、ABSAユニットを一体化させた、宇宙用FA向けの大型シールド…という名目でCC213年1月に制式化された強化パーツ。スラストアーマーtype-G×4、スラストアーマーtype-S×4、フォトンブースターユニット×2、ABSAユニット×2からなる。
大型シールドにした場合、ブラストシールドType1、Type2と呼ばれる。

事実上バーゼラルド用の強化パーツとして設計されているが、SX計画自体が前線部隊から反感を買っている状況であったためバーゼラルドの専用装備として制式化するのが憚られ[[従来機拡張計画(EX計画)>フレームアームズ用語集]]の一貫としてカモフラージュされた((EX計画の他のパーツ同様、試作装備を放出したという建前となる))。
そうまでしてEXU-02を制式化した背景には、猛威を振るい続ける[[NSG-X2>NSG-X1 フレズヴェルク]]に対抗する機体を一刻も早く投入したいという防衛機構上層部の意向があった。
事実、バーゼラルドのうち1機を対X2専用の特務機体(後の「ナイトエッジ」)としてゼルフィカールに改装しEXU-02の制式化と同時に実戦投入している。

特筆すべきはABSAの正式搭載で、出力を落とし展開範囲を機体正面に限定することで消費を抑え、実用化を成し遂げた。

EXU-02自体は複数制作されているらしく、極少数しかないバーゼラルド用よりも他のFAの強化パーツとして使われる例のほうが多かったものと推測される。


&big(){&bold(){◇キット}}
バーゼラルドに「エクステンドアームズ02」(定価2,000円)を組み込むことで、ゼルフィカールにすることができる。デザイナーは本体に引き続き柳瀬敬之氏。
後にフレームアームズとしては初となる短編CGアニメ「A violent struglle」にも登場。
それに伴いフレズヴェルク・アーテルとセットになった「バーサスセット」(定価9,800円)も発売された。
作中の配色に合わせて細部の成型色が改められた「テストカラーver.」となっており、二個セットのうえ特典がついていることもあってかフレームアームズ史上最高額となる。


----

*YSX-24RD/NE ゼルフィカール/NE(ナイトエッジ)

実戦投入されたバーゼラルドのひとつで、対[[フレズヴェルク>NSG-X1 フレズヴェルク]]戦に特化した仕様となる。
「ナイトエッジ」と呼ばれるのは宇宙に上がる際に改修を受けてからで、内装機器やソフトウェアも更新されて基本性能が底上げされている。
取説のショートストーリーでは腕利きの傭兵トルース=ロックヘッドが駆り、[[フレズヴェルク=アーテル>NSG-X1 フレズヴェルク]]撃破の任を帯び各地を転戦、激闘を繰り広げている。 
かなりの活躍を遂げたようで、パッケージ絵では少なくとも四機の簡易量産型のフレズヴェルク系列機(NSG-XM?)をスクラップにしている。

月面決戦においては新開発されたアーセナルアームズを装備して対マガツキ・崩天の切り札として出撃。
だが圧倒的な性能を誇る崩天にはそれでも敵わず、破壊寸前まで追い込まれてしまう。
[[しかし……?>LX-00 レイファルクス]]

&big(){&bold(){◇武装}}
・試作型光波射出機
実験装置([[ベリルマチェット>XFA-CnV バルチャー]])を改造・転用した試作兵器。
月側のベリルウェポンに匹敵する威力の射撃が可能なほか、変形させると斬撃武器にもなる。
ベリルウェポンの攻撃をTCSで受け止めると相互干渉を起こすためTCSでの防御が難しい((むしろバリアにかすっただけで危険なので、バリアを解除して回避したほうが良い))という特性があり、フレズヴェルクに対して非常に有効な武器になる。
ナイトエッジが使用していたものは第二次プラント突入作戦後の[[NSG-Z0/K>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]との戦闘でカトラスと共に失われた。

・攻性防盾システム
手持ち盾に偽装したワイヤーアンカー。三本爪のクローで敵を捕縛する。
全身のスラストアーマーにより防御面の不安は払拭されているため、名前に反し盾の機能は持たない。
後に戦闘データを元に月面側が開発にフィードバックし、[[NSG-Z0/K>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]が類似した武器を装備している。

&big(){&bold(){◇キット}}
定価5,600円でバーゼラルド本体、エクステンドアームズ02をセットにしたキット。
双方の成形色をグレー&パープルで合わせてあるほか、専用武器が追加されている。

しかし、宮沢模型流通限定モデルという形で発売されていたため、現在では生産がされておらず、入手が非常に困難である。
というのも、このキットの企画を出したのがコトブキヤではなく宮沢模型側である為。
つまり、[[大人の事情]]という奴である。

イベント等でコトブキヤスタッフに『再販予定はあるのか?』という質問をした者がいたが、『&bold(){難しい}(意訳)』という回答が返ってきた為、恐らく再販予定はない……

と、思われていたが&font(#ff0000){2017春の宮沢模型展示会に「:RE」版が展示されており}、再版の兆しが見え始めた。
2017年10月販売予定。流通限定品の再販は滅多に無く、ラストチャンスということも十分に有り得る。
必要であるのなら多少の無理を押してでも確保しておきたい、在庫が尽き始めれば更に高い出費となるのは目に見えている。&font(l){だから多々買わなくちゃ…}

試作型光波射出機の砲身/刀身パーツの金型は後に[[バルチャー改>XFA-CnV バルチャー]]のべリルマチェットに流用された。
キットではゼルフィカール/NE→バルチャー改の順に登場したが、設定上の開発順は逆になっているのだ。


----

*YSX-24c バーゼラルド砲撃戦仕様

新型機の開発に伴いその機体が用いる武器の研究・開発計画も始動しており((具体的には「TCSを貫通できる武器」を探していた))、その中には過去の試作兵器の再評価プログラムも存在した。
要は「昔ボツになった武器でも新型なら使いこなせるんじゃね?」という発想で、C型はその試験のために設計されたが実際に建造されることはなかった。
というのも、他の対TCS兵器が実用化されたことで再評価プログラム自体がキャンセルされてしまったため。故に設計データのみの存在となっている。

……筈だったのだが、&bold(){とある部隊の前に出現して大暴れした}記録が残されている。
おかげで後世でも実在した/しないの議論の的になっているとか。
後にコイツと遭遇したとあるパイロットが(良い意味で)色々とやらかすのだが、これはまた別のお話。

機体としてはバーゼラルドの火器管制と索敵能力を強化し、肩に大型武器用の懸架装置を追加したもの。
肩の改修に伴いフォトンブースターが一部撤去されているが、シミュレーションではそれでも尚従来機を超える機動性を発揮できる模様。
頭部が角ばっているためパッと見は轟雷系列機にも見えてくるほか、大型光学兵器二丁持ちという姿は後のレイダオにも通じるものがある。
そのさらに後に[[X-2 白虎]]の開発時、火器管制システムのデータを流用されるなど本機の存在は後のFA開発に少なからず影響を与えたようである。


&big(){&bold(){◇武装}}
・X-YN8/E イオンレーザーカノン ×2
FAが使う武器としては比較的大型の試作レーザー砲。形状から「光学式バズーカ」とも呼ばれる。
その重量から従来機では使い物にならず開発が凍結されていた過去の試作兵装「X-YN8」の改良版で、少し軽量化されている。
フォトンブースター(と紙装甲)による優れた推力重量比を持つバーゼラルドの完成により再評価が検討されたものの、先述の通り再評価プログラムは実行されなかったため制式採用および採用を見越しての開発再開は叶わなかった。
しかしレーザー砲のFAへの搭載自体は、東アジア防衛機構の執念によりレイダオという形で結実することになる。
また他にも[[セカンドジャイヴ>RF-12 ウィルバーナイン]]のマルチランチャーや[[白虎>X-2 白虎]]のレーザーライフルなどのベースとなっており、系譜そのものは途絶えていないようである。

・LADARシステム
胸部のABSAユニットを撤去した空きスペースを有効活用するため、搭載が検討されていた索敵システム。
レーザー式のセンサーを使って周囲の地形探査と索敵を同時に行う。
余談ながら現実でもPanasonicが「3D LiDAR」という技術を開発している((「LIDAR(ライダー)」は”Light Detection and Ranging”または”Laser Imaging Detection and Ranging”の略で、レーザー光を用いた物体検知・測距・画像検出技術の総称))。

・オプティカルバイザーT9
[[三八式>三二式一型 轟雷]]の「鉢金型五式光学照準器(S-5オプティカルバイザー)」と同系統の照準システム。
センサーユニット自体はバーゼラルドのものを流用しているが、LADARシステムとの連携および頭部補助演算装置の増設により射撃精度を向上させている。


&big(){&bold(){◇キット}}
定価4,500円、コトブキヤ公式ショップ限定品。
頭部と肩アーマーの形状が変わっている。
成形色も茶色&黒になったため、頭部の形状と合わせて尚更轟雷っぽく見える。
またM.S.Gウェポンユニットの「MW-18フリースタイル・バズーカ」が二丁付属し、こちらは成形色が茶一色なので少々寂しく感じる。塗るのが面倒なら通常版のバズーカ(灰色)と組み合わせるという手もある。


----

*YSX-24〈3/7〉 バーゼラルド レヴァスレイター

実戦投入されたバーゼラルドのひとつ。
ゼルフィカール/NEと同様、試作された他のバーゼラルドも月面反攻作戦の主戦力の一角として運用を続けることが決定していたが、元よりバーゼラルドは機体特性がピーキーな上に度重なる改修を施した試作機であるため兵站上の互換性もなく、通常の部隊に編入しても持て余してしまう恐れがあった。
故に実戦投入されたものの殆どは特定の目的に特化した改修が施されたとされる。

本機もその一つで、月面プラントへの強襲を目的として機動力をさらに強化した機体となった。

強化された推力は実にバーゼラルドの2倍に迫り、その源となっている背部の大型機動ユニットは推進方向を任意に変更できる構造で運動性も向上。
また月面プラント奪還の障害となりうるTCS搭載機への対策として対TCS兵器を複数搭載している。
これらの複雑化した操縦系統をサポートするため機体制御OSも〈R.E.V.I〉と呼ばれる専用のものを使用する。

極めて高性能な機体となったが、膨大なユニット数や専用OSの搭載などにより整備性・運用効率性は低く、短期決戦用のワンオフ機という面が強いとされている。


&big(){&bold(){◇武装}}
・エクステンドブースターEx-SP
背部の大型機動ユニット。使われた資材の多くは流用品で、性能に比して驚異的な短期間・低コストでの戦力化に成功した。

・ブリューナク・ランチャーシステム
鹵獲したビーム・オーブガンを改造した大型のビーム砲。
出力が強化されており、TCSごと敵機を消し飛ばすほどの威力を発揮する。
反動が大きくエネルギー消費も激しいことから本機以外での運用は難しい。

・レヴィ・ブレイド ×2
大型の斬撃武器。ベリルユニットを搭載しており、フィールド干渉によってTCSを切り裂いて攻撃できる。
試作型光波射出機のデータを参考にしており、後述のベリルダガーと同様に射撃機能をオミットしたことで安定性を確保している。


&big(){&bold(){◇作品}}
2013年に開催されたコンテスト「CREATION OF NEW WORLDⅢ」の最優秀賞受賞作品。
コンテスト最優秀賞の副賞として公式設定化された。
詳細はフレームアームズ公式ブログを参照のこと。


----

*SX-25 カトラス

バーゼラルドの量産仕様。生産コストの問題から、外観についてかなり妥協されたらしい。 
え?見た目そんな変わってないじゃん?と思われるだろうが、実はキット化されたカトラスは一度解体されたYSX-24にSX-25の部品を組み込んで再就役したニコイチ機体。つまり量産型モドキのワンオフ機である。
妥協した外観を補った上でカトラスの性能を宣伝する為に一計を案じた結果であり、最終的には認知度の向上など少なからず貢献を果たした。

なお、SX-25自体はいわゆる簡易量産型ではなくガチの制式量産型であるとされ、装備はより洗練された最新バージョンが採用され基本スペックはYSX-24を上回る((ただし、試作当初のバーゼラルドと比べた場合であり、例として実戦投入用に強化されたナイトエッジなどは本機よりもさらに高性能とされている))。
特にバイザー状の頭部(センサー・制御系)については量産仕様の意匠が最も反映されているとしながらも、性能重視の仕様が許可された部分であるともされ、充実したスペックを誇るという。
ガンダムに対するジムのポジションどころかジムコマンドくらいの性能はある、やればできる子なのである。

後述のJX-25シリーズの顛末から、量産仕様のSX-25が存在するのか、または量産型は全てJX-25シリーズのみなのかはハッキリしていない。先述の頭部仕様の設定から、量産されているとも取れるのがまた悩ましいところであるのだが…
もし量産されているならば、実際の量産仕様はもっと簡素な外観であろうと思われる。

地上でのプロモーション活動の後は月面反攻作戦にも参加しており、[[ドゥルガーⅡ>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]との戦闘で一機が失われている。


&big(){&bold(){◇武装}}
・IR-P13(Integrate Rifle-Plan13)
セグメントライフルの発展型。攻性干渉弾(単体でTCSを貫通可能な弾丸。通称ATCS弾)の実用化により、運用上の問題をクリア。
単装化されたことでバッテリーを搭載する余裕が生まれ、スラストアーマーが必要なくなった。
予備弾倉と予備バッテリーを携行するためのホルダーも開発されている。

・ベリルダガー
小振りのベリルウェポンで、月面陣営ほどの技術力がなかったため機能を絞って信頼性を上げている。
具体的には射撃機能が無く、刀身にTCSを纏わせることしかできない。
そのためか運用を工夫しており、手持ちだけでなく足にも装着でき、間合いの広い斬撃が可能になっている。

・ディフェンスローター
ベリルダガーを二本連結して腕にマウントする。
高速回転させることで軽量の盾となり、運動性を損なわずに防御力を高めることができる。
顔とあわせて[[既視感>ユニオンリアルド/ユニオンフラッグ/ユニオンブラスト]]が拭えない。


&big(){&bold(){◇キット}}
定価4,200円。
ほぼバーゼラルドの色違いで、主に頭部の形状が異なるほか一部のパーツを使わないなどの違いがある。
特に大きな変更としては股関節と足首の構造がバーゼラルドから変更されており、開脚と接地性が向上している。
頭部のセンサーとベリルダガーは無色透明なので塗装推奨。
難点としてはIR-P13が特殊な形状であるため専用ハンドパーツが付いてくるのだが、親指が通常のハンドパーツと共用なので武器を持ち替えるたびにバラして組み替えないといけない点が挙げられる。


----

*JX-25F ジィダオ

紆余曲折の末に量産化にこぎ着けたSX-25カトラスだったが、OEM先である東アジア防衛機構の開発チームによって更なる改装(外見含む)が加えられ「JX-25F ジィダオ」と名を変えた派生型が存在した。もはやバーゼラルドの面影もないほど見た目が変わったが生産性・性能共に申し分ない機体として仕上がっている。 

…というのは表向きの話で、実際にはバーゼラルドの開発チームが実用性を重視して再設計した「オリジナル・カトラス」が存在し、それまで宣伝していたバーゼラルドからかけ離れた外観の機体を次期主力機として公表したくなかった上層部が東アジア防衛機構に生産を委託したうえで「制式機はあくまでカトラスで、ジィダオ(オリジナル・カトラス改)はバージョン違い」という扱いにしたのが本当のところ。

OEM生産にあたり東アジア防衛機構は外観と設計の一部変更を求め、それが承認された結果生まれたのがこのジィダオである。
改設計の内容は主に各部のモジュール化であったとされ、これによって後述のレイダオのような大胆な組み替えも可能となり、さらに既存機体の補修・強化パーツにもなるという別の意味での汎用性も手に入れた。
そのため「ジィダオ=本当のカトラス」と言う訳ではなく、そのまた更に改良型と言う立ち位置に居る。

他のキットの取説を見る限り、前線の部隊ではSX-25ではなくこちらのJX-25シリーズが新型と認識されている場合もある模様。
ワンオフカトラスが広報用というのは現場兵士の間ではバレバレであるため、さもありなんといったところである。

構造上脚部に動力系・推進系の重要なパーツが集中しており足がもげると大幅に弱体化する可能性があるが、正面に限ればスラストアーマーの重装甲があり、フレームについても元来強度を求められる部位であるためそう簡単には破壊できないものと思われる。
重量と強度のある足での[[ブースト蹴り>ブーストチャージ(ACV)]]はさぞ強力だろうと妄想するファンもいる。いずれにせよ間違いなく[[こいつの足は飾りではない。>ジオング(MS)]]

[[ワイバーン>XFA-CnV バルチャー]]の取説ではジィダオについて「追加生産には最低数週間を要する」という旨の記述がみられ、その生産性の高さが窺える。


&big(){&bold(){◇武装}}
・IR-M13SG
カトラスのIR-P13を東アジア防衛機構が再設計したリニアキャノン。
オリジナルよりも射程を重視した調整が施されている。

・スラッシュシールド
大きめの手持ち盾。
滑らかな曲面で敵弾を弾く・逸らすことを意識しているとされる。
後述のレイダオの胴体部装甲を転用したもの。
機関砲を内蔵しているが、向きの関係でジィダオではほとんど使われないらしい。

・スラストアーマーtype-V
ジィダオでは脚部に設置される推進機内蔵の増加装甲。
バーゼラルドのもの同様電気推進式で見た目より軽く、被弾による誘爆の危険も低い。
バーゼラルドでは全身に推進機を配置していたが、JX-25シリーズは装甲と機動性を両立するために推進機の数を減らし、このスラストアーマーに推力の多くを依存している。しかも全体の重量は増えたにも関わらず機動性は据え置き…という強力な推進ユニット。ただしその分消費も大きいらしく、後述のレイダオではジェネレーター・セルからの動力供給がないため稼働時間が短いとされる。
元々は脚部に固定されていたが東アジア防衛機構の都合でモジュール化され、移設・増設が容易になった。
装甲強度についてははっきりしていないが、重要なパーツが集中する脚部を守っていることや本来固定式だったことを鑑みてもそれなり以上の防御力を持っているものと推測される。

・ジェネレーター・セル
ジィダオの脚部に搭載された高性能の電源装置。
脹脛の丸いパーツと思われがちだが、側面の楕円形のパーツも含むらしい。
装甲と推進力をを強化するにあたり機体の出力を高めるために増設されたもので、スラストアーマーtype-Vの主動力源でもある。
これがない場合、活動時間・航続距離は相当に制限される。
名前が「ジェネレーター(発電機)」なのに解説では「バッテリーユニット」とされており、どちらなのかはっきりしていない。
CC年代の電力源ならUEユニットが一般的なはずだが当時の防衛機構はT結晶の供給源を持っていないため、T結晶の消費を抑えるためにバッテリーにした可能性もある。
別の見方ではピーク出力を高めるためのキャパシタのような機能を内包する制御装置であり、航続距離の延長はパワー消費の効率化によってもたらされるのではないかという声もある。
そもそもバッテリーという表現自体「外装式の電源」という意味である可能性もある。


&big(){&bold(){◇キット}}
定価4,200円。デザイナーは輝鎚も手掛けた稲葉コウ氏。
成形色は量産機らしいモスグリーン&赤。
ほぼ色分けされており、センサーの赤やスラストアーマーの内側、各部の帯状マーキングなどごく細かい部分が足りない程度。
可動性はそこそこで、肩アーマーの形の関係上肘が正面に曲がらなかったり、足が後ろに振れないなど少々癖がある(それでも可動域そのものは広めだが)。
レイダオとは付属品が異なり、レイダオの腕部レーザー砲部品が付属しないためレイダオのようには組み立てられない。
コトブキヤ直営ではレイダオと共通の初回特典として、レイダオのフレームカラーのハンドパーツとライフルが付属した。
…あれ?&font(l){これジィダオ買う必要無いんじゃ}…レイダオを二個買いする者もおり血の涙を流したとかなんとか。

----

*JX-25T レイダオ

ジィダオをベースに腕部一体型の大型レーザー砲を搭載した派生機体。用途としては火力支援機となる。
元々東アジア防衛機構は艦載用レーザー砲を生産しており、対TCS兵器としてFAが携行できるサイズを目標に小型化を試みていた。
ルフス鹵獲による技術革新でどうにか試作兵装「ACS-14」が完成したが動力の確保に難儀していたところへ、オリジナル・カトラスの製造依頼が舞い込む。
彼らはオリジナル・カトラスのジェネレーター・セルに目を付け、その動力をレーザー砲に割り振ることで実用化に成功。
航続距離と稼働時間を犠牲にしたものの、殆どのパーツがジィダオと共用のため製造ラインがそのまま使えるとあって、あっさり制式採用に至った。

先述の東アジア防衛機構による改設計要求(パーツの細分化・モジュール化)は&font(#ff0000){そもそもこのレイダオを作るために行われた}とされ、OEM生産の依頼は東アジア防衛機構にとってまさに渡りに船だったと言えるかもしれない。

上層部のロマンを振り切った防衛機構技術陣だったが、そこに待っていたのは東アジア防衛機構のロマンだった…


&big(){&bold(){◇武装}}
・ACS-14GP
腕部に内蔵された大型レーザー砲。ACS-14の制式版。
同様のレーザー兵器としては過去に試作された「X-YN8イオンレーザーキャノン」などがあるが、ACS-14はそれらとは異なり電源を内蔵していなかった。それにジェネレーター・セルを一体化…というより、ジィダオの足にACS-14のほうを組み込む形で完成を見たと言うべきだろうか。
速射性や射角などの制限は大きいものの、TCSごと敵機を吹き飛ばせる破壊力を誇る。
…はずなのだが、[[Z0シリーズ>NSG-Z0シリーズ(フレームアームズ)]]の戦闘描写を見るに少々怪しいところがある((マガツキ・崩天がワンオフ魔改造武器であるブリューナクランチャーの直撃に耐えて反撃しており、高火力とはいえ量産品のACS-14GPに耐えられないとは考えにくい))。
レイダオの開発時点において防衛機構が確認していたTCSバリア搭載機は[[Xシリーズ>NSG-X1 フレズヴェルク]]のみであるため、あくまで「XシリーズのTCSを貫く」ことを基準に開発されていて、Z0シリーズのTCSがより強化されていたと考えるのが自然と思われる。

・バーストショットカノン
胸部に設置された機関砲。接近された際の対処に使用する。
下を向いているのはACS-14GPの死角をカバーするためだとのこと。


&big(){&bold(){◇キット}}
定価4,200円。
設定通りと言うべきか、殆どのランナーがジィダオと共通となる。成形色は装甲がグレー&赤、フレームが白。
手持ち武器とハンドパーツが付属せず、かわりにレーザー砲のパーツが追加されている。また頭部の角など細かい部分が異なっており、色違いのジィダオを作ることはできない。
ただし先述のコトブキヤ限定初回特典を利用することで殆どジィダオのように組み立てることが出来た。&font(l){レイダオを2個買いしてすまない…}


----

*JX-25E ジェンタオ

T型(レイダオ)を長距離狙撃仕様として改修した機体。
技術復興連盟(&ruby(ガフ){G.A.F})と&ruby(リベルタ){R.V.L.T}の武力衝突が本格化した際、ガフが初期の対リベルタ戦に投入した。

リベルタの襲撃に備えての哨戒任務のために、大掛かりな長距離レーダーシステムを搭載して索敵機能を充実させている。ACS-14GPにも調整を加え、早期発見とアウトレンジによる迎撃を可能にした。
しかし元々機動性に難のあるレイダオに追加装備を施しているため、接近戦は不得手。
近接防御用のバーストショットカノンも標準装備から外されており(オプションとして搭載することは可能だが)、搭乗者には遠距離で確実に敵を仕留める狙撃戦の腕前が要求される。

これらの仕様は「レイダオの本来の姿」と言うべき、東アジア防衛機構がレイダオを提案した当初の仕様でもある。

元々レイダオはACS-14GPを用いた&font(#ff0000){敵拠点への直接攻撃}を可能とする長距離狙撃機体…いわば全領域用[[輝鎚・乙>四八式一型 輝鎚・甲]]として設計されたが、主に防衛機構側の意向で高価な長距離レーダーシステムを取り除き生産性を優先したT型が制式化された、というのが実態だった。

後にガフによって「ジェンタオ」として制式配備された機体は月面プラント攻略戦後に残存していたレイダオを、残された試作パーツで補修・改造したものとされている。


&big(){&bold(){◇武装}}
・ACS-14GP
レイダオと共通のものだが、リベルタが配備している機体が主にTCS非搭載機であることを意識してか、一射あたりの威力よりも速射性と射撃回数を重視した調整が施されている。

・VBL-96LS
両肩のパルス送信機、胸部のパルス受信機+補助CPU、頭部の強化FCSからなる索敵システム(キット取説では肩のユニットがVBL-96LS、胸部と頭部はボディユニットと表記)。
それぞれ単体では機能しないものの、組み合わせることで遠距離から敵機体の探知・識別、精密射撃、広域地形探査まで可能にする性能を持つ。

・ETS-07PB
上記のVBL-96LSの胸部受信機を流用した手持ち式レーダーユニット。原型と異なり単体で機能する。
他の機種が哨戒任務に就く際に携行するためのもので、ジェンタオが使う必要は無い(というか持てない)。
ポッド部とセンサー部は分離でき、機体に組み込んで手を塞がないようにすることもできる。
サイズの関係上、VBL-96LSに比べて性能は限定されるものと思われる。


&big(){&bold(){◇キット}}
定価5,400円、コトブキヤショップ限定品。レイダオ+追加ランナーで箱のサイズは倍以上になる。
上半身のゴテゴテっぷりが凄まじく、レイダオより一層トップヘビーな姿に。
成型色はパープル、ダークイエローにオレンジとホワイトの4色。アーキテクトはダークイエロー成形。
追加パーツや胸部ポッドなどのフィン先端、センサーパーツのレンズ部分は色分けされていないため、気になるなら部分塗装が必要。
レイダオにはついていなかったハンドパーツが付属するのは嬉しい変更点と言える。
公式ブログでもアナウンスされていたとおり、ETS-07PBは分解してセンサー部をアーキテクトの頭部として設置することができる。

----

*JX-25F/RC ジィダオEA仕様

リベルタの手で改造されたジィダオ。
もとより反体制側のリベルタだったが、本格的に活動を開始するにあたりあらゆる手段で地上のFAパーツをかき集め、戦力化を図っていた。
特に大戦末期の主力量産FAであるJX-25シリーズは廃棄されたジャンクパーツを含め残存数が多く、それなりの数のジィダオ/レイダオが継ぎ接ぎ状態ながら稼働に至っていたとされる。
そうしたリベルタのFA群の中でも、特に純正の状態に近いのがこの「EA仕様」と呼ばれるバージョンで、ジィダオを電子戦用にカスタマイズした仕様となる。
電子戦用と呼ばれるFAは「漸雷EM仕様」や[[レヴァナントアイ>RF-9 レヴァナント アイ]]など従来から存在しているが、主に警戒管制やECM/ECCMの提供を目的としたそれらと異なり、EMP兵器による電子攻撃を主体としている点で趣を異にする。

フルスペック状態の本機と通常のジィダオとの相違点としては、指揮官用((すべての性能に於いて1ランク上の性能を持つとされる))頭部ユニットや肩に増設された「サージショックドライバ」などが挙げられるが、これらの装備はJX-25シリーズのオプションとして戦中に採用されていたものや、開発時に試作で終わった装備を流用・改造している。さらに内装系やソフトウェアにも手を加えられており、その性能は原型機と同等以上とされる。


&big(){&bold(){◇武装}}
・MWC-18PR
手持ち式の指向性エネルギー兵器。強力な電磁パルスを照射し、対象の電子機器をダウンさせる。
効果を発揮させるためには一定時間敵を照準に捉え続ける必要があり、実用性が疑問視されてお蔵入りしていたが、後にリベルタが入手、多少の改造を施して実戦投入した。
球体の砲身部を機体に直付けしても使用可能。

・サージショックドライバ
両肩に据え付けられた大型のEMP兵器。
試作型レイダオ(後のジェンタオ)のレーダーシステム「VBL-96LS」のパルス送信機を改造したもの。((現実にもフェーズドアレイレーダーを使って電子機器に障害を与えるEMP兵器は研究されている。))
ごく短い時間の照射で有効範囲内の機体を停止させることができ、上記のMWC-18PRに比べ射程・範囲も広い。
かなり重量がかさむほか、範囲内であれば無差別に効果を発揮してしまうため使い勝手は悪いらしい。


&big(){&bold(){◇キット}}
定価5,400円。追加部分のデザインは引き続き稲葉コウ氏によるもの。
頭部と肩が変わり武装が追加されたくらいで、基本的にはジィダオと共通。ライフルとシールドもある。
ただし元の頭部パーツがなく、グレーのジィダオにはできないので注意(肩アーマーはあるので頭以外は元の状態に戻せるが)。
ジェンタオと違い肩アーマー変更の恩恵が大きく、干渉がなくなったことで肩と肘の可動域が改善されている。
成型色はライトグレー、ダークグレー、ブラウン、ホワイト、イエローに、頭部センサーのクリアレッド。アーキテクトはダークグレー成形。
サージショックドライバの黄色やMWC-18RPの球体部分など細かいながら色の足りない部分は多め。
MWC-18RPの球体部分は取り外して頭部に据え付けることができ、その見た目は[[これ>グレイズ・フレームMS]]とか[[これ>ソルディオス(AC)]]とかを思い出させる。


----

*&ruby(オリジナル){O}・カトラス

開発部が上層部の意向を無視し、実用性を重視して開発したバーゼラルドの量産モデルの試作機。
型番は明かされていないのだが、カトラスのSX-25から推測すると「YSX-25」あたりになると思われる。
前述の通り実用性を重視して設計しており、バーゼラルドの開発時に課せられていたデザイン性などは完全に無視されている。
要請を無視した機体に上層部は騒いだものの、量産機として文句のつけようがないスペックを見せつけられては閉口するしかなく、世間には本機とバーゼラルドのパーツを合わせた機体を次期主力機体のカトラスとして発表し、実際には本機の改良型が次期主力機体のジィダオとして生産されることになる。

現在の公式設定では存在と僅かな設定が記述されているだけでデザインについては不明であった。
椎葉氏が設定担当者からカトラスとジィダオのデザインの差異を訊ねたところ「頭部くらいかな?」というかなりぼんやりとした回答があったとのことで、独自解釈によるO・カトラスの作例がコトブキヤのホームページのフレームアームズブログにて、<仮想>のものとして制作されている。
ジィダオのキットをベースに一から作成したオリジナルデザインの頭部と胸部に変更し、カトラスとの関連性を持たせるためにライフルとディフェンスローターを装備し、カラーリングもカトラスと同じものになっている。オリジナル武器として折りたたみ可能なピッケルアックスも制作している。

新造された頭部と胸部はカトラスのデザインにジィダオの曲線的なラインを取り入れた双方の特徴が上手く合わさったもので、設定に違和感なくマッチしている。

公式側の作品ではあるが、あくまで<仮想>とつく作例であり、その姿が公式設定というわけではない。

//以下テンプレート
//----
//
//*(機体名)
//
//(機体解説)
//
//
//&big(){&bold(){◇武装}}
//・(武器解説)
//
//
//&big(){&bold(){◇キット}}
//定価x円。
//(キット解説)
//
----

&bold(){&size(19){余談}}

・バーゼラルドの機体の系譜がややこしいので簡略化したものを以下に記す(派生機は省略)。

上層部「フレズヴェルクとかいう攻撃力がヤバい敵機体が出てきたな。急場を輝鎚で凌ぎつつ次期主力FAの開発計画「SX計画」を急いで進めるぞ!」

↓
上層部「こういう機体(バーゼラルド)作ってね。あと仮にも次期主力機で世間にも発表するためにデザインも頑張ったんだから外観は変えないでね。あ、そうそう地上でも使えるようにしてね」

開発部「なんやこのふざけた要求は…。こんなの達成しようとしたら紙装甲の機体になるやんけ。現場のことどう考えてんねん…。しゃあない、やるだけやってみるか」

↓
バーゼラルド完成

上層部「うんうん仕様通りの機体ができたね。この調子で量産機(カトラス)の方も頼むよ」

開発部「ふざけんな!!こんな機体の量産型なんて作りたくもないわ!!よっしゃ、バーゼラルドのノウハウ使ってちゃんとした機体作ったるぞ!」

↓
O・カトラス完成

上層部「えぇ…、なにこの機体?バーゼラルドの面影がぜんぜんないんだけど…。誰もバーゼラルドの量産型のカトラスだなんて思わないよ。いやでもこのスペックはボツにするには惜しいし…。そうだ!この機体のパーツとバーゼラルドのパーツを合わせて世間にはそれをカトラスとして発表しよう!」

↓
上層部はバーゼラルドとO・カトラスのパーツを合わせたプロパガンダとしての名目だけの次期主力機体カトラスを発表
O・カトラスを量産に向けて改良したジィダオ(O・カトラス改)が完成

上層部「次期主力機はジィダオにするけど、世間にはカトラスを次期主力機体
にすると発表したから。ジィダオの生産は東アジア防衛機構に委託して対外的にはそこのバリエーションモデルということにするからね」

現場「カトラスじゃなくてまともな機体が来て良かった…」

東アジア防衛機構「これが次期主力機か。良い機体だけどもうちょっと改良させてもらうね」

↓
各部がモジュール化され、ジィダオが完成。次期主力機体として量産されることに




・各機体の名称の由来は刀剣・刃物。前主力FAであるスティレットの系列を引き継いだものと思われる。
・・バーゼラルドはスイス起源の短剣、ゼルフィカール(ズルフィカール・ゾルファガル)はイスラム圏の伝説の名剣、カトラス(カットラス)は幅広の片刃剣(いわゆる海賊の剣)である。
・・ジィダオは「直刀」ないし「戟刀」(某無双ゲーで三国最強が振り回しているアレ)、レイダオは「雷刀」の中国語読みとなるが、こちらは伝承・実在共に確認できず。レーザーの中国語訳である「雷射」に由来しているとの説もある。

//・オリジカル・カトラスはバーゼラルドをもとに装甲の形状、配置、材質の変更、電子機器類の新型OSへの最適化、各部の構造の合理化・簡略化が(外見への影響をほぼ無視して)施されたもので、機動性はそのままに装甲強度が向上し、ユニット数は増加したにも関わらず生産効率は飛躍的に上昇、新OSとの連動により新兵でも乗りこなせる操作性を実現した。御披露目の際に騒いでいた防衛機構のお偉方をその性能でもって黙らせたとされる。
//
//O・カトラスの項が追記されていたので非表示としました。
//
・バーゼラルドやカトラスの生産数がどの程度かがよく議論される。キットの取説や公式で発行された資料だけで言うのなら、バーゼラルドは4機、そのうち1体がナイトエッジに、もう1体がレヴァスレイターに、残りのうち1体以上がカトラスに改装された…という説が有力となっている。ただしユーザーの「オラ設定」でどうとでもなる部分でもあり、模型雑誌の企画による作例などにはバーゼラルドやカトラスも「数体~数十体が追加で製造された」といったフリーダムなものもあるので、気にしすぎない方がいいかもしれない。&br()フレームアームズ全体に言えることだが、ユーザーが作りたい機体と設定があればそれを優先すべきというのが公式のスタンスであることだし。

・JX-25シリーズにおけるジィダオの機体構成はヴァイスハイトに、レイダオのフレーム配置はコボルドに酷似しており、加えて「パーツの配置変更で複数機種を産み出せる」という特性そのものが従来の防衛機構のFAよりもむしろ[[NSGシリーズ>NSG-12α コボルド/NSG-25γ シュトラウス]]に類似している…というかレイダオ実現のために実際に参考にして開発された。

・上記の様に明確なデザインが存在しなかったりストーリー中には存在が示唆されるも作例がない機体も多いが、コトブキヤの公式ブログであくまで独自解釈と前置きされてるが、オリジナルカトラスやゼルフィカール装備のカトラス、アーセナルアームズ装備のナイトエッジなどの作例が公開されているため必見である。%%そして再販前や予約中に作例を公開し多々買いを強いている。%%


追記修正は、上層部の意向に振り回されながらお願いします。

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,7)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 特に異論は無いようなのでコメントをリセットしました。 -- 名無しさん (2017-04-09 22:38:04)
- 【速報】宮沢流通模型展示会にゼルフィカールNE:REの姿。詳細は5月発表【再販】  -- 名無しさん  (2017-04-18 15:48:13)
- ↑よくやった同志よ。レーニン勲章ものの功績だ。  -- 名無しさん  (2017-04-18 15:57:09)
- ↑同志よ、勲章なら「あの娘ども」と、それを買い支えた紳士達にこそ相応しい。恐らく彼女らの好調な売上こそが、これほどの本家再販の流れに波及したのだ  -- 名無しさん  (2017-04-18 16:30:36)
- やったねみんな! ゼルフィカールNEがre:で復活だ!  -- 名無しさん  (2017-04-20 17:19:21)
- レイダオはともかくジィダオが主人公っぽいキャッチーなイメージじゃ無くなってるのは色と頭部の問題だと思うんだよな。そこら辺変えたら上層部も納得の一品になるのでは…  -- 名無しさん  (2017-04-22 20:45:10)
- 「雷刀」の「雷」は恐らくレーザーの中国語訳「雷射」から来てるもの  -- 名無しさん  (2017-04-30 20:27:01)
- ゼルフィカール/NEの再販、このタイミングでの発表ってまさか、単純にユーザーの要望に応えたってだけじゃなくて、そういうことだったのか……?  -- 名無しさん  (2017-05-24 20:04:03)
- そういうことだったんだろうな。さて奴は個別ページにするべきかこのページに追記するべきか、まぁ個別ページ作ってこっちにリンク足すのが一番かね。しかしホントちょっと前ぐらいの主人公機の系譜だなぁ(OOクアンタと同類)  -- 名無しさん  (2017-05-25 13:35:13)
- 2ndシーズン的なFAには同じ現象起こしたのが出て来るのかね。フレズヴェルクとかで  -- 名無しさん  (2017-05-28 00:25:09)
- 再販に際して欲しくなる設定を付けようと言うことでああなったのか、それとも設定ありきで再販を持ちかけたのか。流通限定モデルは基本的には流通側に主導権があるみたいだし前者かな?  -- 名無しさん  (2017-06-05 15:46:34)
- ダオダオのガール化案イラストが可愛い。腕にアーマー付かないのはバーゼラルド系列と考えると筋が通ってる気がするし。レイダオがサブアームなのも  -- 名無しさん  (2017-06-24 23:33:11)
- 画像掲載のルール改訂により、公式サイトから引用していた画像を撤去しました。  -- 名無しさん  (2017-10-01 16:51:22)
- ジェネレーター・セルがベリルショットで爆発した…となるとやっぱUEユニットだったんかなあ  -- 名無しさん  (2017-12-09 00:49:42)
- あ、よく読んだら撃ち込んだのはライフルって書いてあるね。失礼。  -- 名無しさん  (2017-12-09 00:50:31)
- ↑取り敢えず高運動量弾の貫通で目くらましになるほど大爆発するって事は、結構デンジャーな構造と電力量って事だな  -- 名無しさん  (2017-12-12 05:27:02)
- 気が早い話ではあるけど、ダオダオズ派生機のボリュームによっては項目を分けてもいいかもしれん。元々設定的に後継機ってだけで、キット的にはアーキテクト以外共通点なしの新規金型商品だし。レイファルクスが別項目になっているんだからおかしな話ではあるまい。  -- 名無しさん  (2018-03-17 12:39:02)
- ↑ 同意。まぁ現状ダオズだけだと文量が寂しいから改造型が来てからにしようえ  -- 名無しさん  (2018-03-17 13:46:01)
- ジィダオEA仕様…めっちゃトゲトゲしてんなあ  -- 名無しさん  (2018-04-11 20:46:32)
- アニメFAガールのファンブックで柳瀬がバーゼラルドは龍モチーフだっつってた  -- 名無しさん  (2018-08-09 21:31:10)
- ジェンタオを追記。キットについては組んでからもう少し書こう…  -- 名無しさん  (2018-09-12 00:27:19)
- ジィダオEA仕様を追記。現状項目全体で所要時間32分(約16000字)、JX-25シリーズの記述のみで12分(約6000字)。項目として独立させるに十分な理由と文量かと。  -- 名無しさん  (2018-09-13 21:08:16)
#comment
#areaedit(end)
}