暁美ほむら

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暁美ほむら - (2022/04/10 (日) 17:11:24) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/03/02(水) 07:24:06
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&font(#6495ED){所要時間}:約 19 分で読めます

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#center(){&color(purple){彼女に守られる私じゃなくて、&br()彼女を守る私になりたい。}}

&ruby(あけみ){暁美} ほむら

声 - [[斎藤千和]]


『[[魔法少女まどか☆マギカ]]』の登場人物。
ファンからの愛称は「ほむほむ」。

鹿目まどかが夢の中で見た少女と同じ容姿をした謎の転校生。
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能でクールな性格。

[[ツヴァイ>Phantom -PHANTOM OF INFERNO-]]、[[郁紀>沙耶の唄]]、[[切嗣>衛宮切嗣]]、[[ウェイバー>ウェイバー・ベルベット]]等、メインライターである『[[虚淵玄]]の男性主人公』のパッチワーク的なキャラであり、
キャラ原案である『蒼樹うめの女性主人公』[[ゆの>ゆの(ひだまりスケッチ)]]を原型に持つ[[まどか>鹿目まどか]]とは色々な意味で対になる、この物語のもう一人の主人公。
虚淵玄は「魔法少女としての主人公がまどかならば、人間としての主人公はほむらになる」と述べており、
監督の[[新房昭之]]は「まどかが主人公で、ほむらはヒロインにあたる」と評している。


…なお、この脚本家「[[Fate/Zero]]」の時、[[奈須きのこ]]にウェイバーの萌えキャラっぷりを指摘され、
「俺はヒロインを男の子のつもりで書いた方がいいのかな」などと述懐しているが、それを実践した結果かどうかは定かではない。


普段の言動には少々トゲがあり突き放したような態度を取ることが多く、他人と慣れ合うことを避けているようであるが、
まどかに対しては[[魔法少女]]になることを阻止しようと忠告するなど、度々まどかを気にかけ、[[さやか>美樹さやか]]のピンチを救ったりと根はいい人のようである。
まどかからは仲良くなりたいと思われているが、さやかには(誤解も含め)よく思われていない。 

何かと謎の多い彼女であるが、実力については[[マミ>巴マミ]]が「相当の力を持った魔法少女」と推すほどで、
またマミが倒せなかった[[シャルロッテ>Charlotte(魔法少女まどか☆マギカ)]]を瞬殺したことや、「数えられなくなるほどの戦死した魔法少女を見てきた」といった発言から、
相当な経験と能力に裏打ちされた実力者であることが伺える。

また彼女の言動を見た[[キュゥべえ]]が「彼女は何かを企んでいる」といった発言をまどかに対して警告のように発するなど、
キュゥべえにとって彼女は都合の悪い存在である様子。

他にもシャルロッテが強敵であることや、『[[ワルプルギスの夜>ワルプルギスの夜(魔法少女まどか☆マギカ)]]』が到来する日付・位置といった未来についてのある程度の情報、
また[[杏子>佐倉杏子]]やマミですら知らなかった魔法少女の真相のようなキュゥべえが不審視する程の魔法の知識など、
普通は有り得ない様々なことを知っている様子もある。
キュゥべえ曰くイレギュラーな存在であり、彼自身「契約したとも言えるし、そうじゃないとも言える」と曖昧なところだと述べていた。

また、杏子のような自己中心的なメンタリティを持つ人物こそ魔法少女にふさわしいと考えている。
そのため目的のため彼女と手を組んだりもするが、ほむら自身はどちらかと言えば穏便な方法を好むため、彼女とさやかの戦いを止めたりもする。



ソウルジェムの色は紫、変身後の位置は左手の甲。
武器は円盤形状盾(ラウンドシールド)。
裏側には時計の内部機構を思わせる装飾が施されている。
余談だが、[[同時期に放送されていた特撮ヒーロー>仮面ライダーOOO]]の武器「[[タジャスピナー>タジャドルコンボ]]」に似ていたことから、
一部では「ほむスピナー(ホムスピナー)」と呼ばれている。[[せいやーっ!>火野映司]]


魔法の種類は時間操作系であり、[[時間停止]]・時空移動や、事前に収納しておいた時限爆弾、閃光弾、[[拳銃]]などの各種銃火器を瞬時に取り出すなど様々な応用ができる。



時間操作能力と言えば聞こえは強そうだが彼女の戦闘能力そのものは大した事が無いらしく、むしろ弱い部類とのこと。
つまり時間を操れるだけで、戦闘能力そのものは既存の武装に依存するということである。




第8話では、未だ現れたことのない『ワルプルギスの夜』が見滝原に訪れるという予測は「統計」に基づいていると発言する。

その後さやかの前に現れ、今までの行いは全てまどかのためであった事、まどかを助ける事が目的である事を明かし、彼女を救おうとしたが拒まれる。
このままでは彼女は破滅し、それを目の当たりにすればまどかがまた悲しむことになると、
助けを拒んださやかをまどかに知られぬところで殺そうとするが、杏子が割って入ったため未遂に終わる。


キュゥべえと契約しようとするまどかを寸での所で止め「何故いつも自分を犠牲にしようとするのか」「あなたを守ろうとする人の気持ちはどうなるのか」と想いの一端を告白、涙を流した。
つまり[[ツンデレ]]で[[クーデレ]](叛逆以降はついでに[[ヤンデレ]]?)。



だが突然の出来事の奔流に耐えられなかった彼女にその想いは届かず、まどかはさやかを探すために(という口実で?)その場を後にする。

またこの後の会話から、そもそも違う時間軸の人間であるということが判明。
キュゥべえ改めインキュベーターの企みも全て知った上で、それを止めまどかの運命を変えようとしている…らしい。

第九話では杏子とまどかに厳しい言葉を放ちつつも、授業を途中で抜けて助けに向かうなどやはりツンデレ。杏子からまどかを託され結界から脱出した。



そして本編10話「もう誰にも頼らない」で謎めいた彼女の過去と行動理由が明かされる……。









&bold(){ネタバレ注意!}





















&color(purple){&bold(){なんとかつてのほむらは病弱で内気な三つ編みメガネ少女だった。}}退院後に転校した学校に馴染めず、気落ちしていた所を魔女に襲われるも、魔法少女のまどかとマミに助けられ、彼女らに強い憧れと尊敬を抱く。


その後ワルプルギスの夜戦にてまどかが死亡し、&color(purple){&bold(){「まどかとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守れる私になりたい」}}と願い、魔法少女として契約を交わす。
その時の強い願いが時空を操る能力に関わった模様。


2巡目の世界で魔法少女として活動開始し、爆弾の自作を始める。しかしワルプルギス戦後にまどかが魔女化、SGとGSの秘密を知る。


3巡目でQBに騙されていると皆に話すも証拠が無いため信じてもらえず。
さやかから戦い方に文句をつけられ、暴力団の事務所から銃火器を拝借する。やっぱり青い子との仲はよろしくなかった様子。
その後さやかの魔女化を引き金として、&bold(){動揺したマミが杏子のソウルジェムを砕き殺害。}ほむらにも銃口を向けるも&bold(){マミの凶行を止めようとしたまどかに殺害されてしまう。}
さやかやマミに何故か冷たく見えるのはこれが原因だったりする。

ワルプルギスをまどかと共に倒すも2人ともSGが濁りきり、「こんな世界このまま二人で怪物となって壊すのも良いと思わない?」と
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){後々お互い本当に世界を壊し合うとも知らずに}}}悲観を語りかけるが、
「それでも世界を守りたい」と言うまどかが(さやかの形見として)隠し持っていた[[オクタヴィア>Oktavia Von Seckendorff(魔法少女まどか☆マギカ)]]のGSによって助けられる。
そして「過去に戻って、QBに騙される前のバカな私を助けて欲しい」と頼まれ、「何度繰り返すことになっても必ず助ける」と約束した。



























4巡目では誰にも頼らず全ての魔女を自分ひとりで狩り尽くすものの、ワルプルギスには苦戦。その戦闘が第一話冒頭である。

ほむらの願いも空しく、まどかは苦戦するほむらを見かねて(QBの巧みな営業トークにのせられて)契約し、
ワルプルギスの夜を一撃で撃破する代わりに、自身でも制御不可能な程の魔力により即座に地球を滅亡させる力を持つ魔女になってしまう。
つまり本編は最低でも5巡目、あるいは劇中で描写されていないだけでそれ以上にループした世界だということになる。
どこか世を儚んだような物腰も、常人なら精神が磨耗しきるほど多くの滅び行く世界を目の当たりにしてきたためであろう。















杏子も死に、一人でワルプルギスの夜と戦う覚悟を決めた彼女のもとへまどかが訪れる。
心配する彼女に自らの正体を告げ、頼むから自分にまどかを守らせてほしいと涙ながらに懇願する。


そして遂に現れるワルプルギスの夜。
[[ザ・ワールド>ディオ・ブランドー]]→[[アンリミテッドバズーカワークス>無限の剣製]]→クレーン爆破→[[タンクローリーだッ!>ディオ・ブランドー]]→ミサイル直撃→爆殺
と、怒涛の攻撃を仕掛ける。
一連の戦闘シーンは異様なまでに力(りき)が入っており、迫撃砲を射ち終わったシーンで舞い散る紙切れをコマ送りでよく見ると「緻密な弾道計算のメモ書き」だったり、
タンクローリーの後に呼び出したミサイルが陸自謹製の88式地対艦誘導弾だったり。
おかげで「ほむらに盗まれたせいで第6地対艦ミサイル連隊が解隊された」などとかの[[アンサイクロペディア]]に揶揄される始末。
最初はここまでのシーンにするつもりはなかったらしく、現場スタッフの愛が斜め上に暴走した結果らしい。

しかし健在のワルプルギスに、魔力も体力も更には砂時計の砂さえも尽きた彼女はこの時間軸も諦め再リセットを試みる…が、

自らがまどかを中心に何度もループすることが彼女の魔法少女としての素質を高めてしまう事を思い出し、更にループを重ねることに戸惑いを覚える。

絶望に捕らわれ、遂に黒く染まり始めるほむらのソウルジェム。しかし彼女の前には覚悟を決めたまどかの姿があった…。

そしてまどかは[[その祈りを以てして>自己犠牲]]、現世から解脱して&color(pink){魔法少女救済システム「円環の理」}を創り出す。
その一部始終を見守っていたほむらは、まどかから預かったリボンをつけて、キュゥべえと共に魔女が抹消された世界を守るために魔獣と戦い続ける…。















#center(){&color(purple){たとえ、魔女が生まれなくなった世界でも、それで人の世の呪いが消え失せるわけではない}}

#center(){&color(purple){世界の歪みは形を変えて、今も闇の底から人々を狙っている}}

#center(){&color(purple){悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれど}}

#center(){&color(purple){だとしてもここは、かつて&color(pink){あの子}}&color(purple){が守ろうとした場所なんだ}}

#center(){&color(purple){それを、覚えてる}}

#center(){&color(purple){決して、忘れたりしない}}

#center(){&color(purple){だから私は、戦い続ける}}



















&color(pink){がんばって}























&bold(){『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編「叛逆の物語」』での時間軸}



&bold(){※『劇場版 魔法少女まどか☆マギカシリーズ』は「TV版から更に数回ループした世界」である為、TV版とは世界観が異なります。}




























前作ラストにて、まどかとの記憶が本物かを確かめたいが為に円環の理の核であるまどかや、魔女という更なる高エネルギー源の存在を話してしまった事が引き金となり、
それらに興味を抱いたキュゥべえに裏切られ、ソウルジェムの人体実験に利用されていた。
円環の理からの遮断フィールドによって、円環の理が成立した後の世界で初めて生み出されたくるみ割りの魔女「ホムリリー」と化し、偽りの見滝原を作り出していた。
無意識で呼びこんだ偽りの見滝原にはマミや杏子、恭介や仁美、鹿目家、早乙女先生、そしてなぜか中沢くんが取り込まれていた。なぜ中沢くんが……。
その中にはこれまでの時間軸には居なかった存在・ベベがマミの家に居候していたり、死んで円環に取り込まれたはずのさやか、そしてまどかが存在していた。

ほむらは記憶を失ったメガほむとして、まどかとイチャイチャするが違和感は拭いきれず、杏子と共に見滝原が偽りの町である事を暴く。
だがその犯人をかつてマミをマミったお菓子の魔女に似ているベベだと判断したほむらは因縁を付けて彼女の首を絞めるが、そのことでマミと交戦。
ガン=カタを繰り広げるも、色々あって何故か魔女を知っているさやかによってその場を離脱する。
そしてまどかと再会し、「家族やみんなと離れ離れになるのは辛いよ」という言葉を引き出した事で、
ほむらは泣きべそをかきながら「私はなんと愚かな事を……っ!」とほむほむしていた。
この時に周囲の花畑がドス黒くなる演出と、直後の真実によりまどかの犠牲を全否定された事が後のほむらの全てを物語っている。

そして自らが魔女である事を再確認。この時ゴスロリ服を着ており魔女化を意識しているが、この時のゴスほむ形態の人気も高い。
キュゥべえを問い詰め、彼奴らの目的がまどかの支配によって円環システムの制御、引いては魔女化システムの復活だと察したほむらはぶちギレる。
自らの使い魔(偽街の子供達やメガほむ兵など)を使ってキュゥべえを虐殺し、彼奴らにまどかを支配されるくらいなら自害を選び完全に魔女化する。
しかし助けに来たさやかとベベこと[[百江なぎさ]]、マミ、杏子、さやかが連れてきた使い魔たち、そしてまどかの共同戦線によってほむらは救い出され、
まどほむ共同作業アローでインキュベーターを殲滅する。

ほむほむマジヒロイン。

そして、ほむらのソウルジェムを浄化する為に現れたまどかに導かれるはずだったが…























&bold(){この先、ネタバレ注意!}




















#center(){&bold(){&color(purple){この時を、待ってた………!}}}



#center(){&bold(){&color(pink){ほむらちゃん……ダメ! 私が裂けちゃう!}}}



#center(){&bold(){&color(purple){言ったはずよ? まどか、もう二度と、あなたを離さない!!!}}}





アルティメットまどかが手を伸ばした時、ほむらの口元が邪悪に歪み、アルティメットまどかと鹿目まどかの人格を裂いて引きずり出す。
それによって二度目の世界改変が起こり、ソウルジェムは穢れの浄化が必要のない闇の宝玉&bold(){&color(purple,black){ダークオーブ}}に変化し、ほむらは悪魔を自称しデビほむ化する。あくまで自称である。
インキュベーターを支配下に置き、まどかを「3年間アメリカ留学(=円環)に行っていた帰国子女」という設定で据え置く。
そしてさやかとなぎさも円環の理から引っぺがされ、新編においては今までほむらを見守ってきたさやかも「あんたが悪魔だってこと」を忘れないと宣言する。

またまどかも記憶が戻りかけていたが、ほむらは後ろからうつろな目をして抱きつき抑え込む。
そして「あなたは秩序を大切にしてる?」とまどかに問い、「ルールを破るのは良くない」と答えたリセット状態のまどかに対し、
「あなたはいずれ私の敵になるかもね」と言い、いつかまどかから預かった赤いリボンを返し微笑んだ。

&bold(){&color(purple){「やっぱり、あなたの方が似合うわね」}}
その時に見せた顔はいつものほむらとなんら変わりなかった。

更なる考察は人によって異なる為、他サイトを参考にしよう。
因みに虚淵氏は円環ENDが自分の想像力の限界だったと語っており、
これではただの後日談ではないかと悩んでいたところ、新房氏の「いっそ対立関係にしちゃうのもアリ」という発言から悪魔化を思いつき今の脚本になった。
総じて良く悪くも前作の円環化END=ハッピーエンドと言う風評を木っ端微塵とし、
「まどかを守る私になりたい」という上記のほむら自身の願いに対する終着点を描いた結末と言えよう。



二次創作では、本編においてまどかにのみ気を回したり優しくするため、「まどかに対するツンデレやクーデレキャラ」としての性格を強く押し出されやすい。
しかし新編ではマミや杏子への情、さやかとのライバル関係なども描かれている。
 
またまどかのピンチに颯爽登場!するので所謂ヒロインを助けるヒーロー宇宙海賊コブラ的な扱いや、
常にストーキングをするまどかLoveの駄目な人扱いの作品も増えている。
なお、[[虚淵>虚淵玄]]氏によると彼女のまどかに対する感情は少年漫画等における「男が男に惚れる」的な物であり、必ずしも同性愛的な物ではないとの事である。
但し説得力があるかどうかは…中の人にまで「旦那の帰りを待つ新妻」とか言われちゃうし。
叛逆の物語では、ほむら結界の意匠など崇拝に近い感情も比較的目に付く。


&color(purple){「そこに価値があるのよ」}
↑の台詞は使用済み下着に関してのドラマCDでの発言。公式も明らかに狙っている。


忘れないで。その追記が、もっと大きな修正を呼び起こす事もあるのよ。

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