1993年第38回有馬記念

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1993年第38回有馬記念 - (2021/03/14 (日) 02:15:10) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/07/21 (土) 10:26:11
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#center(){&font(#0000ff){トウカイテイオーだ!}}
#center(){&font(#0000ff){トウカイテイオーだ!}}
#center(){&font(#0000ff){トウカイテイオー、奇跡の復活!!}}
#center(){&font(#0000ff){1年ぶりのレース!}}
#center(){&font(#0000ff){制しました!トウカイテイオー、田原成貴!!}}


1993年12月26日に中山競馬場で行われた第38回有馬記念はトウカイテイオーが勝ったレースである。

1枠 1番 エルカーサリバー 蛯名正義
2枠 2番 セキテイリュウオー 田中勝春
3枠 3番 [[ベガ>ベガ(競走馬)]] 武豊
3枠 4番 [[トウカイテイオー>トウカイテイオー(競走馬)]] 田原成貴
4枠 5番 ウィッシュドリーム 藤田伸二
4枠 6番 [[ライスシャワー>ライスシャワー(競走馬)]] 的場均
5枠 7番 ホワイトストーン 田面木博公
5枠 8番 マチカネタンホイザ 柴田善臣
6枠 9番 レガシーワールド 河内洋
6枠 10番 エルウェーウィン 南井克巳
7枠 11番 ウイニングチケット 柴田政人
7枠 12番 ナイスネイチャ 松永昌博
8枠 13番 ビワハヤヒデ 岡部幸雄
8枠 14番 メジロパーマー 横山典弘
 
1993年の中央競馬は後の世に名を残す数多の名馬達がG1戦線で活躍していた。
ナリタタイシン・ウイニングチケット・ビワハヤヒデの「BNW対決」と呼ばれたクラシック、ベガの牝馬二冠と三冠目を止めたホクトベガ、メジロマックイーンの天皇賞・春V3を阻んだライスシャワーと宝塚記念を勝ったメジロマックイーン、前年のトウカイテイオーからジャパンカップの日本勢連覇を達成したレガシーワールド。
短距離・マイルに目を向けると、安田記念を連覇し、ハナ差で秋の天皇賞も射止めたヤマニンゼファー、スプリンターズステークスを優勝した短距離の強者サクラバクシンオー、そして名門・藤沢厩舎に初のG1タイトルをもたらしたアイルランド生まれの女傑シンコウラブリイ……。
そんなシーズンを締めくくるこのレースにも、実に8頭のG1馬が参戦していた。

その中で1番人気になったのは、前走菊花賞を勝ち、未だ3着以下に負けたことのないビワハヤヒデ。
2番人気は前走で21世紀になってからは考えられないほどのメンバーが揃ったジャパンカップを勝ったレガシーワールド。
3番人気はそのジャパンカップで3着に頑張ったその年のダービー馬ウイニングチケット。
4番人気は[[昨年の有馬記念>1992年第37回有馬記念]]11着以来となるトウカイテイオーだった。
 
この年のG1戦線を盛り上げた馬たちは揃って好スタートを切った。
まず先頭に立ったのは大方の予想通り昨年の有馬記念馬メジロパーマー。
トウカイテイオーは一旦2番手に上がったもののすぐに好位に控えた。

昨年ほど引き離さないメジロパーマーの2番手集団にビワハヤヒデ、レガシーワールド、ホワイトストーンが続く。
それを見るように[[この年の天皇賞・春>1993年第107回天皇賞・春]]勝ち馬のライスシャワーやオークス馬ベガが続き、ウイニングチケットは中団に控えた。
 
レースが動いたのは第3コーナー。ビワハヤヒデが菊花賞のときのように早めに逃げ馬を捕まえに行くと、ウイニングチケットとトウカイテイオーが連れて進出し流れが一気に激化する。
レガシーワールドやライスシャワーも前々に集結し第4コーナーを迎えた。

ここで完全に抜け出したのはビワハヤヒデだった。
レガシーワールドは内々で伸びきれず、ウイニングチケットも中団でもがいている。
菊花賞に続き、ビワハヤヒデが独走態勢に入るかと思われた時、ただ1頭、それを上回る勢いで追いすがる馬がいた。


#center(){&font(#0000ff){トウカイテイオーだ!}}
#center(){&font(#0000ff){トウカイテイオーだ!}}
#center(){&font(#0000ff){ビワハヤヒデとトウカイテイオー!}}
#center(){&font(#0000ff){ダービー馬の意地を見せるか!}}

それは実に一年ぶりの出走だったトウカイテイオーだった。

残り200mくらいからは完全なる一騎打ち。
勢いはトウカイテイオーだった。
逃げるビワハヤヒデを追い、一完歩ごとに差を詰めていき、残り100mで並び、交わしていく。
ビワハヤヒデも再び交わそうと粘るが、その走りはただただトウカイテイオーの走りをより美しく、より感動的に見せるだけであった。
 
前代未聞のドラマを目にした大観衆は惜しみなくテイオーコールを送った。


1着 トウカイテイオー
2着 ビワハヤヒデ
3着 ナイスネイチャ
4着 マチカネタンホイザ
5着 レガシーワールド
6着 メジロパーマー
7着 セキテイリュウオー
8着 ライスシャワー
9着 ベガ
10着 ウィッシュドリーム
11着 ウイニングチケット
12着 エルカーサリバー
13着 エルウェーウィン
14着 ホワイトストーン

払い戻し
単勝:4番 940円(4番人気)
複勝:4番 470円(8番人気) 13番 140円(1番人気) 12番 450円(7番人気)
枠連:3-8 960円(4番人気)  馬連:4-13 3290円(11番人気)
 
勝ったトウカイテイオーは364日ぶりの出走だった。364日ぶりの出走でのG1勝ちは勿論史上初。従来のサクラスターオーの6ヶ月ぶりという記録を大きく更新したのだった。
そして、父[[シンボリルドルフ>シンボリルドルフ(競走馬)]]との父子2代グランプリ制覇も、史上初のことだった。

鞍上の田原騎手は昨年の有馬記念の時、主戦騎手だった岡部騎手が騎乗停止中だったための代打騎乗だった。
昨年は11着に敗退したが、この年は岡部騎手がビワハヤヒデに騎乗するため、再び騎乗機会が巡ってきたのだった。
そのチャンスを逃さず栄光を手にした田原騎手は涙ながらにトウカイテイオーの健闘を称えた。

負けてなお強しの競馬を見せたビワハヤヒデは、この年の年度代表馬に選ばれる。
そして、翌年の古馬中長距離戦線の主役となっていく。

3着のナイスネイチャは有馬記念3年連続の3着という珍記録を作った。
翌年も有馬記念に出走するが、4年連続の記録は関東の刺客ライスシャワーに阻まれることになる。

天皇賞・秋11着、ジャパンカップ6着で「もうダメか」と思われた[[オグリキャップ>オグリキャップ(競走馬)]]の2度目の有馬記念制覇も4番人気。
怪我と長いトンネルの果てに、16cm差で再び勝者に返り咲いたライスシャワーの2度目の天皇賞・春制覇も4番人気。
ガラスの脚に泣き、364日ぶりの挑戦となったレースを見事勝ち取ってみせたこのトウカイテイオーの有馬記念制覇も4番人気。
そして5年後、「怪物」とまで呼ばれながら怪我によって不振に喘ぎ、「あの馬は終わった」とまで冷笑を受けた前年の2歳王者グラスワンダーが1年ぶりの勝利を果たした有馬記念も4番人気。
トウカイテイオーの奇跡から21年ののち、9ヶ月の間勝利から遠ざかっていた三冠牝馬ジェンティルドンナが初挑戦の中山でGI7勝を成し遂げた有馬記念でも、彼女は4番人気だった。
奇跡の復活には4番人気がよく似合う。
 
トウカイテイオーから勝負したかた追記修正お願いします。

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- ジェンティルドンナも去年の有馬記念4番人気でラストランを飾ってダイワスカーレット以来の牝馬の有馬記念制覇とオペラオー・オルフェ以来、牝馬史上初の主要4馬場(中山・京都・阪神・東京)でのG1制覇まで上り詰めたからなあ。  -- 名無しさん  (2015-01-04 15:33:08)
- ここのwikiってほんとに何でもあるよね  -- 名無しさん  (2021-03-14 02:15:10)
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