ゲッコウガ

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&font(#6495ED){登録日}:2013/11/15 Fri 16:43:12 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&big(){&font(#1e90ff,#000000,b){忍者のように神出鬼没。素早い動きで翻弄しつつ水の手裏剣で切り裂く。}}} #center(){&blankimg(ゲッコウガ1.jpg,width=550,height=330)} #right(){出典:ポケットモンスター XY&Z、29話『サトシゲッコウガVSメガユキノオー!発動巨大水手裏剣!!』、2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。&br()OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、&br()©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon} ゲッコウガとは[[ポケットモンスター]]シリーズに[[X・Y>ポケットモンスター X・Y]]から登場した[[ポケモン>ポケモン(ポケットモンスター)]]。 &sizex(5){■もくじ} #contents() *■データ ---- セントラル[[カロス>カロス地方(ポケモン)]][[図鑑>ポケモン図鑑]]No.9 全国図鑑No.658 分類:しのびポケモン [[英語]]名:Greninja 高さ:1.5m 重さ:40.0kg [[タマゴ>タマゴ(ポケモン)]]グループ:水中1 性別比率:♂87.5♀12.5 タイプ:[[みず>みずタイプ(ポケモン)]]/[[あく>あくタイプ(ポケモン)]] [[特性>特性(ポケモン)]]:[[げきりゅう>しんりょく/もうか/げきりゅう(ポケモン)]](自分のHPが最大値の3分の1以下になったとき、みずタイプの技の[[威力>威力(ポケモン)]]が1.5倍になる) [[隠れ特性>隠れ特性(ポケモン)]]:へんげんじざい(出した技と同じタイプに変化する、第9世代以降は最初の1回のみ) ・[[種族値]] HP:72 攻撃:95 防御:67 特攻:103 特防:71 素早さ:122 合計:530 [[努力値]]:素早さ+3 進化:ケロマツ→ゲコガシラ(Lv16)→ゲッコウガ(Lv36) **■ゲコガシラ ---- セントラルカロス図鑑No.8 全国図鑑No.657 分類:あわがえるポケモン 英語名:Frogadier 高さ:0.6m 重さ:10.9kg タイプ:みず **■ケロマツ ---- セントラルカロス図鑑No.7 全国図鑑No.656 分類:あわがえるポケモン 英語名:Froakie 高さ:0.3m 重さ:7.0kg タイプ:みず *■概要 ---- XYにおける[[御三家>御三家(ポケモン)]]ポケモンで、ケロマツの最終[[進化>しんか(ポケモン)]]形。 [[忍者]]のように神出鬼没で、水を圧縮して作った手裏剣は金属も真っ二つにする。 名前の由来はカエルの鳴き声+甲賀忍者。月光のイメージもあると思われるが、「つきのひかり」は覚えない。 余談だが、商標登録の関係で名前が判明したばかりの頃は、「月光蛾」と連想し、[[むしタイプ>むしタイプ(ポケモン)]]ではないかと予想する人もいた。 覚える技は「えんまく」「かげぶんしん」「[[まきびし>撒き技(ポケモン)]]」など実に忍者らしい。 英語名も&bold(){Greninja}と、まんま“ニンジャ”とついている。 ケロマツ発表時は何かと&color(Blue){&bold(){ケツマロ}}呼ばわりされ、水御三家=ネタ枠の伝統に当てはまると思われていた。 しかしゲコガシラ、ゲッコウガと進化してゆくにつれてイケメン化。そのスタイリッシュなデザインや隠れ特性の実用性から人気が高い。 発売直前に出たガセイラストのゲッコウガもなかなかカッコいいと評判だったが、 泡のマフラーから&color(hotpink){''長い舌がマフラーになる''}というアイデアを見て「さすがプロは違う」と感心するファンも多かったとか。 [[色違い>色違い(ポケモン)]]は体が&font(#000000,b){漆黒}に。ますます忍者らしさに磨きがかかってカッコいい。 色違いの中でも上位に入る人気を誇るが、対戦で使う個体を[[厳選>厳選(ポケモン)]]するとなると他と比べて地獄のような難易度になるので注意。 しかし[[ポケパルレ>ポケパルレ/ポケリフレ]]ではうって変わって、(ケロマツ時代からだが)やる気のない糸目顔で棒立ちしており、そのギャップがかわいらしい…… &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){汚いなさすが忍者きたない}}} [[SV>ポケットモンスター スカーレット・バイオレット]]では戦闘時以外で常に糸目顔となっており、なんとステータス表示画面でもそのままとやる気の無さが更に悪化した。 &s(){だらしないポケモンですまない…} カエルの忍者だからといって決して[[NARUTO>NARUTO‐ナルト‐]]ではない。 アニメ『[[ポケットモンスター XY&Z>ポケットモンスター XY(アニメ)]]』などでの活躍もあって非常に高い人気を誇り、2016年に実施した『ポケモン総選挙720』で''1位''を獲得して映画『[[ボルケニオンと機巧のマギアナ>ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ]]』と連動したり、[[剣盾>ポケットモンスター ソード・シールド]]で入手出来ないにもかかわらず、2020年2月に開催された全ポケモン890種類を対象とした投票企画『ポケモン・オブ・ザ・イヤー』で総票数660万8215票のうち14万559票を獲得して再び&bold(){1位}に輝いた。 *■ゲームでのゲッコウガ ---- 御三家ポケモンなので、ゲーム開始直後から入手できる。 実は&color(Blue){&bold(){水御三家初の}}速攻アタッカータイプのポケモンで、そればかりか素の速さは&color(Blue){&bold(){全水ポケモン中最速}}でもある。 加えて、覚える技も自力で[[エスパー>エスパータイプ(ポケモン)]]、[[わざマシン>わざマシン/ひでんマシン]]で[[いわ>いわタイプ(ポケモン)]]・[[じめん>じめんタイプ(ポケモン)]]・[[ひこう>ひこうタイプ(ポケモン)]]・[[くさ>くさタイプ(ポケモン)]]までカバーするという多芸ぶり。 反面、あく技は思い出しに気づかなければ、レベル70で「つじぎり」を覚えるまで「どろぼう」で我慢する羽目になる。 [[専用技>専用わざ(ポケモン)]]は2つあり、ひとつは威力15の連続攻撃かつ[[先制技>先制技(ポケモン)]]の「みずしゅりけん」 不安定とはいえ期待値は威力40を超えて、最大威力75という、先制技としてはなかなかの性能。「アクアジェット」にほぼ勝っている。 [[ORAS>ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]]からは[[アギルダー]]もこの技を覚えるようになった。 もうひとつは場に出たターンのみ自分と味方全員への攻撃技を防ぐ「たたみがえし」 要するに使えるタイミングは「ねこだまし」と同じ。 ただし[[先制技>先制技(ポケモン)]]ではないため相手に先制技を使われると効果がなく、この技では変化技も防げない。 こちらも第7世代で[[ナゲキ>ナゲキ(ポケモン)]]に与えられたが、残念ながら第9世代で廃止された。 このポケモンを最初に選んだ場合、クリア後に[[ファイヤー>ファイヤー(ポケモン)]]が登場するほか、[[サナ>サナ(ポケモン)]]とポケモンを交換(種族は自由)することで[[フォッコ>マフォクシー]]が[[貰える>シナリオ中に人から貰うポケモン]]。 [[剣盾>ポケットモンスター ソード・シールド]]では残念ながらリストラされてしまったが、SVで復活。 例によってイベントレイドでの先行解放であり、勿論Lv100・隠れ特性・6Vの大盤振る舞い。性格は何故かなまいき。 そしてよりにもよってテラスタイプは&bold(){弱点が素のタイプで返り討ちに出来るどく}であり、おまけに&bold(){初手どくびし+かげぶんしん}と火力はともかく嫌らしさが極まっている。&s(){マジで忍者きたない} *■対戦でのゲッコウガ ---- 役割破壊の申し子と呼ばれた[[ゴウカザル]]から、攻撃特攻を少し削って素早さに回したようなステータス。 その役割も引き継いだかのように、覚える技が非常に豊富。前述の通り、[[サブウェポン>サブウェポン(ポケモン)]]は言うに及ばず、 変化技も「ちょうはつ」、[[ダブル>ダブルバトル(ポケモン)]]で必須の「たたみがえし」など優秀。 何より注目すべきは、隠れ特性「へんげんじざい」の内容。&bold(){技を使うとき、ゲッコウガがその技と同じタイプになる。} この特性を持つのは隠れ特性のゲッコウガと、新たに隠れ特性を獲得した[[カクレオン]]のみ。 使った技のタイプに変化するということは、&b(){&color(red){習得できる全ての攻撃技をタイプ一致で打てる}}ということである。 「[[めざめるパワー]]」もタイプ一致で撃てるため、実質威力90となる。 攻撃面だけでなく、防御面でも素早さを生かして耐性のあるタイプに変化する事でダメージを抑え、タイプ固有の特徴を利用できる。 さらにこれ、&color(red){変化技にもしっかり対応している。} つまり「[[どくどく>どくどく(ポケモン)]]」を必中で扱ったり、「[[まきびし>撒き技(ポケモン)]]」で弱点である[[でんき>でんきタイプ(ポケモン)]]技を無効にする芸当も可能。 同じタイプ変化の特性である「マルチタイプ」と比べると、戦闘中任意でタイプを変化させられ、持ち物にも縛られないと、優位な点が多い。 まさに[[創造神>アルセウス]]もビックリである。&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){汚いなさすが忍者きたない}}} このド派手な性能に多くのトレーナーが飛びついたが、しばらく対戦を続けていて、あることに気づく。 &bold(){「あれ?思っていたより使いにくい……?」} そもそもゲッコウガ自体の攻撃面のステータスは、アタッカーとしては決して高いとは言えないもの。技もやや低火力な物が多い。 そのため、全技タイプ一致でも火力が出ないのはザラ。「いのちのたま」などによる補正はほぼ必須と言える。 加えてタイプ変化しても行動を読まれて弱点を突かれることもある。 特に主力技の一つである「れいとうビーム」も使うと範囲が広い分、タイプ耐性が脆くなってしまう。 一見壊れ性能に見えて、実は[[ギルガルド]]と同じくプレイングスキルが問われるポケモンだったのである。 しかし、そのトリッキーさはまさに忍者やあくタイプにふさわしいと言えるのではないだろうか? 実際、ルックスだけでなく、他に類を見ない独特な動きに惚れたトレーナーも多く、ハマる人はとことんハマるポケモンである。 そして現在、[[スイクン]]やラティ[[兄>ラティオス]][[妹>ラティアス]]、[[ゴキブロス>ヒードラン]]など多くの準伝説ポケモンに上から一致弱点技を叩きこめることで再び注目を集めている。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){やっぱり忍者きたない}}} ORASからは教え技で「[[けたぐり>くさむすび/けたぐり(ポケモン)]]」や「ダストシュート」を習得。 けたぐりは[[メガガルーラ>ガルーラ]]への打点となり、ダストシュートは[[フェアリー>フェアリータイプ(ポケモン)]]への打点であると同時に、優秀な耐性補完となる。 通常の物理型や特殊型は勿論、[[両刀>二刀流/両刀(ポケモン)]]アタッカーとしても極めて優秀。 「れいとうビーム」で[[ドラゴン>ドラゴンタイプ(ポケモン)]]、「ダストシュート」でフェアリーを同時に対策するといった柔軟な対応も可能となった。 種族値の差や併用できる便利さもあってか本家[[こおりタイプ>こおりタイプ(ポケモン)]]や[[どくタイプ>どくタイプ(ポケモン)]]よりも使い勝手が良いと言われることも多い。 めざパの主な候補は[[ナットレイ]]対策の炎、対[[ミミッキュ]]の鋼、後出しされやすい水対策の電気、[[ヒードラン]]等に有効で電気耐性も得られる地面など。 あくまでも技は4つまでしか覚えられないので1つの型では流石に全てのポケモンに対応できない。足りない分は仲間で補い合おう。 [[ダブル>ダブルバトル(ポケモン)]]ではその素早さや特性を活かし、[[輪唱パ>りんしょう(ポケモン)]]や[[誓いパ>御三家(ポケモン)]]でも活躍が可能。 ちなみに、「[[めざめるパワー]]」にフェアリータイプがないため、「フェアリータイプにだけはなれない」と思われがちだが、 一応「[[ミストフィールド>○○フィールド(ポケモンのわざ)]]」下で「ほごしょく」を使えばフェアリータイプになることも可能。 「へんげんじざい」のおかげでフェアリータイプに固定される心配もない。 「ほごしょく」によるタイプ変化がどう役に立つのかと問われれば微妙だが…。 [[SM>ポケットモンスター サン・ムーン]]では「みずしゅりけん」が特殊攻撃に変更され、「[[いたずらごころ>いたずらごころ(ポケモン)]]」持ちが使う変化技があくタイプに無効になるという仕様が追加された。 「[[ラムのみ>きのみ一覧(ポケモン)]]」を必要とせずに[[ボルトロス]]等の先制「でんじは」を無効にできるようになったが、当のボルトロスが化身を捨てたので微妙。「みずしゅりけん」の特殊攻撃化については当初は賛否が分かれていたが、火力や汎用性を考慮すると間違いなく強化されており、結果的に採用率は6世代から大きく上昇している。 他にも[[Zワザ]]によりネックであった火力の低さが改善。水や悪以外のタイプのZワザも当然の如くタイプ一致となるという鬼畜染みた強さがある。 しかし今作ではゲッコウガより素早い[[カプ・コケコ]]や先制技を無効化してくる[[カプ・テテフ]]など、極めて強力なフェアリーポケモンが多数登場しているので注意。 [[USM>ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン]]で新登場したUB相手は全体的に有利。 [[アーゴヨン]]とは僅か1とは言え上回る素早さで殴れ、[[ツンデツンデ]]も水技で優位に立てる。[[ズガドーン]]は言うまでも無し。 結果何とあくタイプにお寒い環境にも関わらず使用率1桁に浮上した。%%変幻自在だから悪じゃないは禁句%% とは言え&bold(){素では}アーゴヨンに優位を取れるが、1回でもブーストされると逆に不利になる為要注意。 第7世代環境では「へんげんじざい」型だけでなく「げきりゅう」型も増加傾向にある。 先制技である「みずしゅりけん」の威力が一気に上がり、[[バシャーモ]]等に大打撃を与えられる点、 みず技の通りが良い現環境ではZ「ハイドロカノン」等の水Zワザで大ダメージを狙える点等が強み。 とはいえ、ミズZ+「みずしゅりけん」「ハイドロカノン」、加えてHP調整用の「[[みがわり>みがわり(ポケモン)]]」がほぼ確定であるため技範囲は狭くなりがち。あと1つは「ハイドロポンプ」「ねっとう」「あくのはどう」のどれかといったところ。 第9世代では[[他の>エースバーン]][[奴ら>マスカーニャ]]に合わせてへんげんじざいが弱体化……したと同時に新たに「カウンター」と「すりかえ」を習得できるようになった。 変幻自在型は高火力での技の撃ち分けが難しくなったことから上級者向けの側面が非常に強くなったが、激流型は新規習得したカウンターと非常に噛み合いがいいため対照的に使い勝手が良くなっている。 今作ではZワザのような技威力を大幅に引き上げるシステムが今作では存在しないことから、ゲッコウガ特有の欠点だった火力不足がまたも表出。 さらにゲッコウガより[[速いポケ>ハバタクカミ]][[モンが大量に>テツノツツミ]][[新登場した>パオジアン]]ので、以前のように素早さで圧倒するのが少し難しくなっている。 型の選択肢や技範囲の幅広さを活かしてひたすら相手の弱点を突いていく戦術が従来以上に重要と言える。 ちなみに[[水or悪統一パ>統一パーティ(ポケモン)]]で変幻自在ゲッコウガを使うと反発を招くことが多いので注意。 採用を避けるか、気にせず「へんげんじざい」で使うか、「げきりゅう」型で使うかはプレイヤー次第。 *■アニメでのゲッコウガ一族 ---- #center(){&color(blue){&bold(){&big(){俺たちの全てを出すぞ! もっともっと強く! いくぞ!!}}}} #center(){&blankimg(サトシゲッコウガ2.jpg,width=550,height=330)} #right(){出典:ポケットモンスター XY&Z、32話『カロスリーグ開幕!メガリザードン対決・X対Y!!』、2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。&br()OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、&br()©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon} [[アニメポケットモンスターXY>ポケットモンスター XY(アニメ)]]で第1話から登場。 進化前のケロマツが[[サトシ>サトシ(XY編)]]の手持ちとして活躍。 CVは[[タケシ>タケシ(ポケモン)]]やサトシの[[キモリ>ジュカイン]]、[[ゴウカザル]]と同じ[[うえだゆうじ]]。 [[プラターヌ博士>プラターヌ博士(ポケモン)]]の研究所の初心者用ポケモンだが、1話の個体は自らトレーナーを見限って逃げ出すなど、出戻りを繰り返していた問題児。 しかし実際は、まだ見ず知らずのサトシの[[ピカチュウ]]を[[ロケット団>ロケット団(ポケモン)]]の攻撃から助けたり、 [[ユリーカ>ユリーカ(ポケモン)]]と[[デデンネ]]を泣かせたヤヤコマを懲らしめようと自ら買って出る等、正義感あふれる性格である。 これまでアニメでの水御三家(というよりカスミ以外主要キャラの水タイプのポケモン全般)は最終進化まで到達せず、マスコット枠だったりとバトル面では不遇なところが目立っていたが、ようやくエース格になった。 また、背中の泡の名前は「&font(#0000ff,b){ケロムース}」であることが判明した。 これを飛ばして相手の動きを封じることができ、さらに攻撃技ではないので「カウンター」「ミラーコート」といった反射技を受け付けない。 これ以降もケロムースは様々な場面で使われ、何かと便利なものだった。ゲッコウガに進化したらどうするんだろうか。 別個体では3話~4話で[[セレナ>セレナ(アニポケ)]]と対面したケロマツのほか、17話で登場した忍者トレーナー・サンペイがゲコガシラを所持。 目にも留らぬスピードを誇る「でんこうせっか」でサトシのケロマツを圧倒し、勝利した。 ケロマツがスピードを身につけるために弟子入りするきっかけを作ったポケモンでもある。 一枚絵としての登場だが、サンペイの兄であるイッペイはゲッコウガを所持している。 52話ではサンペイのゲコガシラはゲッコウガに進化しており、サトシのケロマツがゲコガシラに進化した。 92話では[[ゴジカ>ゴジカ(ポケモン)]]の過去視によりケロマツの出生の秘密と、サトシを選んだ理由が明かされる。 かつてケロマツは、生まれてすぐ群れることなく自分を鍛えていた。それ故に揉め事が絶えなかったが、 ある時深く傷ついた際に、手当てをしてくれた際にジョーイさんから「自分ひとりでは強くなれない」「トレーナーがいて初めて強くなれる」と諭される。 それ以降、ケロマツは自分の全てを懸けるに相応しい者―――すなわち[[「愛」>何故そこで愛ッ!?]]を求め始める。 そのため新人トレーナーでは物足りず、言う事を聞かなかったり見限ったりしていた。 そしてサトシに出会ったことで、その性格や行動からようやく自分に全てを懸けるトレーナーであると認め、彼を選んだ。 やはりただものじゃない。 新章のXY&Z編7話にてゲッコウガに進化し、更にまるでサトシの帽子のように頭部が赤くなった姿が明かされた。 公式では&bold(){&font(#ff0000,#000000){サトシ}&font(#1e90ff,#000000){ゲッコウガ}}と呼ばれており、本編では27話にてユリーカによって命名された。 この現象は「キズナ現象」と呼ばれ、[[カロス地方>カロス地方(ポケモン)]]では数百年に一度見られる、トレーナーとポケモンの絆が極限まで高まることで発生する伝説的な現象とされている。 9話の[[フレア団>フレア団(ポケモン)]]との戦いで再び発現。 [[メガシンカ]]のようにゲッコウガの攻撃力や機動力が格段に増すだけでなく、サトシとゲッコウガの感覚が一体化してゲッコウガの見ている光景がそのままサトシにも見える。 その為、技の発動を命じた直後に技の発動が間に合うか瞬間的に判断して、技の発動をキャンセルして回避を優先したり、攻撃を喰らった際に的確なカウンターを繰り出すタイミングを見切る、と言った通常では極めて困難なポケモンとトレーナーの連携を可能とする。 (サトシ曰く、「ゲッコウガになったみたいだ」との事) しかし、使いこなせばある程度軽減されるものの、[[ゲッコウガが受けたダメージや蓄積された疲労はサトシにも伝わる>スタンド能力(ジョジョの奇妙な冒険)]]等のデメリットもある。 当初は水を纏った状態だったためその全容が分かり難かったが、完成形態になると纏っていた水のオーラは巨大な水手裏剣になって背中にマウントされる。 その際に纏った水が背中に収束していく様子は[[某ガンダム>∀ガンダム(アニメ)]]を彷彿させる。&font(l){「月光蝶である!」}そういえば100%ジガルデもガンダムっぽい見た目だ。 この状態では、「いあいぎり」の刃も水のオーラで形成された苦無状に変化する。 当初この形態の強さを意識し過ぎたサトシは、ライバルやゲッコウガを強く意識し過ぎた所為で上手く同調出来ず、力を引き出しきれなかったり、最悪発動すら出来ずに指示がガタガタになるスランプに陥った。 しかし、下手に気負わず、大切な仲間達と自分のペースで歩んでいけば良いと自覚出来たことを契機に気絶する程の極端な疲労はなくなり、この能力の完全開放が可能になった。 その後、[[ウルップ>ウルップ(ポケモン)]]のメガユキノオーやカロスリーグにて[[ショータ>ショータ(ポケモン)]]の[[メガジュカイン>ジュカイン]]などの強力なメガシンカポケモンを次々と撃破、決勝の大トリにも登場し[[アラン>アラン(ポケモン)]]の%%やたら強い%%キリキザンを瞬殺、メガリザードンXとも一進一退の互角の勝負を繰り広げたがラストの撃ち合いで惜しくも敗れた(この時これまでに見られなかった赤い巨大水手裏剣を使ったが詳細は最後まで謎のままだった)。 なお、最期の撃ち合いの場面は予告PVでは異様な黒いオーラを発していたが、放送版では削除されるという謎の作画下方修正が行われている。 直後のフレア団の動乱でもフラダリの操る巨像を[[ジガルデ]]と共に破壊、残党の[[クセロシキ>クセロシキ(ポケモン)]]の野望も無事阻止した。 この時ジガルデに、巨像が放つ邪悪なエネルギーを地中に潜んだものからでも察知できるという能力を注目され、カロスの秩序を守る役目に協力する形でサトシと別れることになった((サトシ役の松本梨香氏曰く「この回の収録3日前に旅立った愛犬への思いを重ねていた」))。 因みにサトシの持つポケモンでゲッコウガの他に進化した水ポケモンはキングラーのみである。 劇場版「[[破壊の繭とディアンシー>ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー]]」に登場するニンジャ・ライオットがゲッコウガを所持。 その後、新無印編の第4期OPへの登場を経て108話で再登場。 引き続き邪悪エネルギーの撲滅に勤しんでおり、サトシゲッコウガへの変化こそ披露しなかったがサトシとの感覚共有能力は健在&s(){というより過去回想でもアラン戦を普通のゲッコウガで戦ったことにされ、アランが謎のベクトルで下方修正された}。 「もっと強くなりたい」と願うルカリオに答える形で波動で思いを伝えている。 バトルの実力に関してもサトシと別れた後から桁違いに強くなっており、ルカリオ相手に(模擬試合とはいえ)「相手の動きを全て見切り、かげぶんしん以外を使わず身体能力だけで圧倒する」凄まじい動きを見せていた。 OPのシーンでは再登場メンバーのラストを飾っている。 *■ゲームでのサトシゲッコウガ ・種族値 HP:72 攻撃:145 防御:67 特攻:153 特防:71 素早さ:132 合計:&color(red){640} タマゴグループ:未発見 特性:きずなへんげ(相手一匹を倒すとサトシゲッコウガに変身。「みずしゅりけん」の威力が15から20に上がり、ヒット数が3回固定になる) SMで初登場。 特別体験版から本編に送ることで入手可能となる。 なお体験版のサトシゲッコウガは[[性格>性格(ポケモン)]]が『がんばりや』固定だが本編では性格がランダムになるので安心しよう。 [[個体値]]は攻撃、特攻、素早さが31、他が20固定で、攻撃に128、特攻に120、素早さに252の努力値が振られている。 そのままでもそれなりに個体値が高いが気になるなら王冠を使おう。 技はみずしゅりけん・つばめがえし・かげぶんしん・つじぎり。つじぎりはアニメだと習得していない。((アニメのサトシのゲッコウガは悪技を全く覚えていない)) 因みにこのゲッコウガは配布系ポケモンでは珍しく普通の[[モンスターボール>モンスターボール(ポケモン)]]に入っており、親名はもちろんサトシ、出会った日付が2013/10/27(アニメXY第一話の放送日時)、IDは131017と細かい原作再現がなされている。 しかし日付に関しては体験版のみで、本編に送ると貰った日付に上書きされてしまう… これについては[[3DS>ニンテンドー3DS]]本体の設定を弄るしかない。 サトシゲッコウガをストーリー中で使うには最低でもメレメレ島からアーカラ島までをクリアしないと言うことを聞いてくれないので注意。つまり[[カキの試練]]の主力にはなれない。 一応あくタイプなのでアシレーヌを選んだ時のゴーストの試練の主力にはなる。 肝心の能力はというと攻撃に+50、特攻に+50、素早さに+10…合計で110も種族値が増えており&bold(){&font(#ff0000){メガシンカを上回る強化になっている。}} 火力もそうだが素早さが[[メガゲンガー>ゲンガー]]や[[カプ・コケコ]]を始めとする[[130族>130族(ポケモン)]]を抜けるようになったのは大きい。 変身にメガストーン等の道具を必要としないので持たせられる道具のバリエーションが広く、通常ゲッコウガより遥かに火力が高くなる。 ただしこれはみず、あくタイプの技を使った場合の話で、それ以外のタイプの技は「へんげんじざい」の一致補正の関係上通常ゲッコウガに負けている。 (参考までに特攻に努力値252を振ったときの実数値は、サトゲコは205、変幻自在ゲッコウガは227となる) 差別化には最低でも「みずしゅりけん」とあく技は必須。 さらに言えば「きずなへんげ」を発動するには必ず実質特性無しの素の状態で一匹を相手取らなくてはならない痛い欠点もあり、結果的に通常ゲッコウガよりもレベルの高い運用を要求される。 合計種族値は640でメガシンカに相当する強化でありながら持ち物自由というメガシンカの上を行く特殊な強化である。 [[伝説のポケモン]]に相当する種族値であり、また入手方法が限られるため、禁止級扱いされており、通常ルールのレーティングバトルでサトシゲッコウガの使用は不可能である。 サン・ムーン初のインターネット大会『アローラビギニング』では伝説共々解禁されたが、一般ポケモンと同じ扱い。 しかしタイプと素早さのおかげで&bold(){[[マギアナ]]を除く伝説枠のポケモンに軒並み強い}。 実際、倒したポケモンランキングで[[ルナアーラ]]は1位(ジュニアでは2位)に、3位は[[ソルガレオ]](ジュニアでは5位)になっている。 なお、SVではゲッコウガは登場したもののサトシゲッコウガのデータは&bold(){無い}。 特性の効果も「相手を攻撃で倒すと&bold(){攻撃・特攻・素早さが上がる}」に変更されており、フォルムチェンジしなくなった。 バトル中に一度しか発動しないので交代戦に向かなくなってしまったが、実質的な上昇値が以前の効果より概ね強力になっているので抜きエースとして磨きがかかった。 一方、なぜかこの個体は通常個体が習得できる&bold(){「アクロバット」を覚えられない}。 フォルムチェンジはしなくなったものの、ランクバトルでは引き続き使用不可能。 さすがに緩めの条件で能力が跳ね上がるのは許されなかった模様。 *■[[スマブラ>大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U]]でのゲッコウガ ---- 2014年4月9日放送のスマダイにてまさかの&font(#ff0000,b){スマブラ最新作に参戦が決定} 参戦経緯については前作でも当時最新作であるDPからの代表として新たに[[ルカリオ]]が参戦したように、 今作もXYから代表として一匹参戦を選ぶ事になった結果、「個性が強く人気も出そう」だという事でゲッコウガが選ばれた模様。 なおこの打ち合わせは実は&color(red){XY発売前に行った}との事。(スマブラオリジナルの技が多めなのもこの為。) こういった事もあってスマブラにおける参戦基準(ゲームだけでなくアニメや映画における人気や活躍など)のジンクスを初めて破ったポケモンとも言える。 まぁ結果的にアニメの方でも人気になったが。 またPVでは水手裏剣だけでなく何気に&color(red){シリーズ初}となるみがわりまで披露しており、ルカリオや[[リザードン]]、そして同じ忍キャラである[[シーク>シーク(ゼルダの伝説)]]との共演も描かれていた。 やはりというか見た目通りのスピードキャラで、蛙らしくジャンプ力も全キャラ中トップクラスだが、吹っ飛ばされやすくバースト力がやや足りないという原作と共通した悩みも持つ。 落下速度がフォックス並に速いという癖が強い挙動で、必殺技も皆どこかしら難があるので、総合的には玄人向けの性能である。 因みに発売当初は上スマッシュ技がバースト力、攻撃範囲共に頭一つ抜けた凶悪な性能だった。 スマブラforの中ではもっとも新しいキャラクターであり、オールスターモードでWii U版は先発、3DS版はトリを務めている。当時最新作だからしゃーない。 [[下アピール>アピール(スマブラ)]]は手の平から水を放出するが、この時に地味に当たり判定があり数少ない当たり判定アピール持ちの緑の人気ものの個性を奪った。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){汚いなさすが忍者きたない}}} B &bold(){みずしゅりけん} ゲッコウガの代名詞でもある水を手裏剣に圧縮して飛ばす技。 チャージ可能で最大まで溜めると多段ヒットになるが、溜めるほど射程が短くなる。 ルカリオの波導弾やサムスのチャージビームと違い、一度溜めると飛ばすまで解除できないので反射技には注意。 B上 &bold(){ハイドロポンプ} 手の平から水を放出した反動で上昇する復帰技。 ピカチュウのでんこうせっかのように一度だけ向きを変える事ができる。 水が相手に当たっても押し出すだけで吹っ飛ばしはない。 が、押し出す性質をうまく利用すれば強力な復帰妨害になる。 B下 &bold(){みがわり} その場で構えて攻撃してきた相手をみがわり人形で撹乱して反撃する所謂カウンター技。 たまに丸太を身代わりにするが性能に違いはない。 原作とは使用法が異なるが動作が非常に忍者らしくかっこいい。 B横 &bold(){かげうち} ボタンを押すと前方に影を伸ばし、ボタンを離すと影の位置に瞬間移動して攻撃する。 奇襲に最適だが相手にガードされると隙が大きいので乱用はしない方がいい。 ステージによって有効性にやや差があり、暗いステージだと影が見えにくくなるので奇襲性が上がる。 forでは入力受付の不具合でハイドロポンプがこれに化けやすかったが、SPではちゃんと改善された。 最後の切りふだ &font(#1e90ff,#000000,b){しのびのひおうぎ} 発動すると原作で彼のもう1つの代名詞でもあるたたみがえしを使用し、当たった相手を上空に飛ばし満月をバックに怒涛の連続攻撃を仕掛け最後にふっとばす。 たたみがえしが当たらないと不発に終わってしまう。 どこかで見た事あるのは多分気のせい。連続攻撃パートはもしかしたら、ORASの[[コンテストライブ>ポケモンコンテスト]]のあくタイプのライブアピールを意識したのかも…。 [[SP>大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL]]でも概ね同じだが、最後の切り札使用時に&bold(){&font(#ff0000,#000000){サトシ}&font(#1e90ff,#000000){ゲッコウガ}}に変身するようになった。 *■[[Pokemon GO]]でのゲッコウガ ---- 2020年秋に他の第6世代ポケモンと一緒に登場。 ポケモンGOには水御三家の入手難易度が高いというジンクスがあり、ハリマロンやフォッコと比べて全くケロマツが出現しないので、アメを集めて進化させるのは非常に難しい。 性能に関してだが、ポケモンGOには素早さの概念がほぼ存在しないので、ゲッコウガにとってかなり逆風が強い。 攻撃こそ高めなものの、耐久が足を引っ張っており、CPは最大強化でも2650程度とかなり控えめな数値となっている。 水アタッカーには[[ラグラージ]]や[[カイオーガ]]、悪アタッカーには[[バンギラス]]、[[ダークライ]]とどちらのタイプにも強豪が多いのがまたキツい。 幸いにも技構成は比較的高火力な「あわ/なみのり」の組み合わせが可能なので、ジムやレイド攻略ではそれなりに活躍させることができる。愛があれば十分強い。 因みにポケパルレ等で見られたやる気のない糸目は、ポケモンGOでも一緒に遊ぶことで見ることができる。 相棒にして連れ歩きすると、棒立ちのゲッコウガと一緒に探索することになる。 「ドーモ、アギルダー=サン。ゲッコウガです。」 「ドーモ、ゲッコウガ=サン。アギルダーです。」 オジギ終了からコンマ3秒!機先を制するように、ゲッコウガの右腕がムチのようにしなり、ミズ・スリケンを投擲した! 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アギルダーの胴体にミズ・スリケンが着弾! アギルダーはたまらずのけ反る! 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アギルダーの足にミズ・スリケンが着弾! アギルダーはたまらずのけ反る! 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アギルダーの右腕にミズ・スリケンが着弾! アギルダーはたまらずのけ反る! 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アギルダーの左腕にミズ・スリケンが着弾! アギルダーはたまらずのけ反る! 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アギルダーの頭部にミズ・スリケンが着弾! 五連続でミズ・スリケンを食らい、アギルダーは深刻なダメージを負った! ゲッコウガは倒れ伏すアギルダーへ近づき、更なるスリケン投擲の構えを取る! 「ハイクを詠め。カイシャクしてやる」 「……ニンジャポケモン、バンザイ、インガオホー」 アギルダーが震えながらハイクを詠み終えると、ゲッコウガは身を沈めた。 おお、見よ! その両腕には縄のような筋肉が浮かび上がっている! 「イィヤァーッ!」 これぞ暗黒カラテ奥義、ツヨイ・ミズ・スリケン! ハイドロポンプめいたミズ・スリケンが二重螺旋を描いて着弾! 「アバーッ!? サヨナラ!!」 アギルダーはしめやかに爆発四散した。 ゲッコウガはアギルダーの首を手に、コイキング・ガーゴイルの上に背に独り佇む。 あの日から、全てが変わってしまった。もう、決して元通りにならないものがあるのだ。 「セツダン厨、殺すべし!!」 マッポーの世に救いはあるのか? 今はただ、走れ、ゲッコウガ!走れ! 追記・修正は、へんげんじざいを使いこなしてからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,34) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }
&font(#6495ED){登録日}:2013/11/15 Fri 16:43:12 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&big(){&font(#1e90ff,#000000,b){忍者のように神出鬼没。素早い動きで翻弄しつつ水の手裏剣で切り裂く。}}} #center(){&blankimg(ゲッコウガ1.jpg,width=550,height=330)} #right(){出典:ポケットモンスター XY&Z、29話『サトシゲッコウガVSメガユキノオー!発動巨大水手裏剣!!』、2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。&br()OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、&br()©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon} ゲッコウガとは[[ポケットモンスター]]シリーズに[[X・Y>ポケットモンスター X・Y]]から登場した[[ポケモン>ポケモン(ポケットモンスター)]]。 &sizex(5){■もくじ} #contents() *■データ ---- セントラル[[カロス>カロス地方(ポケモン)]][[図鑑>ポケモン図鑑]]No.9 全国図鑑No.658 分類:しのびポケモン [[英語]]名:Greninja 高さ:1.5m 重さ:40.0kg [[タマゴ>タマゴ(ポケモン)]]グループ:水中1 性別比率:♂87.5♀12.5 タイプ:[[みず>みずタイプ(ポケモン)]]/[[あく>あくタイプ(ポケモン)]] [[特性>特性(ポケモン)]]:[[げきりゅう>しんりょく/もうか/げきりゅう(ポケモン)]](自分のHPが最大値の3分の1以下になったとき、みずタイプの技の[[威力>威力(ポケモン)]]が1.5倍になる) [[隠れ特性>隠れ特性(ポケモン)]]:へんげんじざい(出した技と同じタイプに変化する、第9世代以降は最初の1回のみ) ・[[種族値]] HP:72 攻撃:95 防御:67 特攻:103 特防:71 素早さ:122 合計:530 [[努力値]]:素早さ+3 進化:ケロマツ→ゲコガシラ(Lv16)→ゲッコウガ(Lv36) **■ゲコガシラ ---- セントラルカロス図鑑No.8 全国図鑑No.657 分類:あわがえるポケモン 英語名:Frogadier 高さ:0.6m 重さ:10.9kg タイプ:みず **■ケロマツ ---- セントラルカロス図鑑No.7 全国図鑑No.656 分類:あわがえるポケモン 英語名:Froakie 高さ:0.3m 重さ:7.0kg タイプ:みず *■概要 ---- XYにおける[[御三家>御三家(ポケモン)]]ポケモンで、ケロマツの最終[[進化>しんか(ポケモン)]]形。 [[忍者]]のように神出鬼没で、水を圧縮して作った手裏剣は金属も真っ二つにする。 名前の由来はカエルの鳴き声+甲賀忍者。月光のイメージもあると思われるが、「つきのひかり」は覚えない。 余談だが、商標登録の関係で名前が判明したばかりの頃は、「月光蛾」と連想し、[[むしタイプ>むしタイプ(ポケモン)]]ではないかと予想する人もいた。 覚える技は「えんまく」「かげぶんしん」「[[まきびし>撒き技(ポケモン)]]」など実に忍者らしい。 英語名も&bold(){Greninja}と、まんま“ニンジャ”とついている。 ケロマツ発表時は何かと&color(Blue){&bold(){ケツマロ}}呼ばわりされ、水御三家=ネタ枠の伝統に当てはまると思われていた。 しかしゲコガシラ、ゲッコウガと進化してゆくにつれてイケメン化。そのスタイリッシュなデザインや隠れ特性の実用性から人気が高い。 発売直前に出たガセイラストのゲッコウガもなかなかカッコいいと評判だったが、 泡のマフラーから&color(hotpink){''長い舌がマフラーになる''}というアイデアを見て「さすがプロは違う」と感心するファンも多かったとか。 [[色違い>色違い(ポケモン)]]は体が&font(#000000,b){漆黒}に。ますます忍者らしさに磨きがかかってカッコいい。 色違いの中でも上位に入る人気を誇るが、対戦で使う個体を[[厳選>厳選(ポケモン)]]するとなると他と比べて地獄のような難易度になるので注意。 しかし[[ポケパルレ>ポケパルレ/ポケリフレ]]ではうって変わって、(ケロマツ時代からだが)やる気のない糸目顔で棒立ちしており、そのギャップがかわいらしい…… &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){汚いなさすが忍者きたない}}} [[SV>ポケットモンスター スカーレット・バイオレット]]では戦闘時以外で常に糸目顔となっており、なんとステータス表示画面でもそのままとやる気の無さが更に悪化した。 &s(){だらしないポケモンですまない…} カエルの忍者だからといって決して[[NARUTO>NARUTO‐ナルト‐]]ではない。 アニメ『[[ポケットモンスター XY&Z>ポケットモンスター XY(アニメ)]]』などでの活躍もあって非常に高い人気を誇り、2016年に実施した『ポケモン総選挙720』で''1位''を獲得して映画『[[ボルケニオンと機巧のマギアナ>ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ]]』と連動したり、[[剣盾>ポケットモンスター ソード・シールド]]で入手出来ないにもかかわらず、2020年2月に開催された全ポケモン890種類を対象とした投票企画『ポケモン・オブ・ザ・イヤー』で総票数660万8215票のうち14万559票を獲得して再び&bold(){1位}に輝いた。 *■ゲームでのゲッコウガ ---- 御三家ポケモンなので、ゲーム開始直後から入手できる。 実は&color(Blue){&bold(){水御三家初の}}速攻アタッカータイプのポケモンで、そればかりか素の速さは&color(Blue){&bold(){全水ポケモン中最速}}でもある。 加えて、覚える技も自力で[[エスパー>エスパータイプ(ポケモン)]]、[[わざマシン>わざマシン/ひでんマシン]]で[[いわ>いわタイプ(ポケモン)]]・[[じめん>じめんタイプ(ポケモン)]]・[[ひこう>ひこうタイプ(ポケモン)]]・[[くさ>くさタイプ(ポケモン)]]までカバーするという多芸ぶり。 反面、あく技は思い出しに気づかなければ、レベル70で「つじぎり」を覚えるまで「どろぼう」で我慢する羽目になる。 [[専用技>専用わざ(ポケモン)]]は2つあり、ひとつは威力15の連続攻撃かつ[[先制技>先制技(ポケモン)]]の「みずしゅりけん」 不安定とはいえ期待値は威力40を超えて、最大威力75という、先制技としてはなかなかの性能。「アクアジェット」にほぼ勝っている。 [[ORAS>ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]]からは[[アギルダー]]もこの技を覚えるようになった。 もうひとつは場に出たターンのみ自分と味方全員への攻撃技を防ぐ「たたみがえし」 要するに使えるタイミングは「ねこだまし」と同じ。 ただし[[先制技>先制技(ポケモン)]]ではないため相手に先制技を使われると効果がなく、この技では変化技も防げない。 こちらも第7世代で[[ナゲキ>ナゲキ(ポケモン)]]に与えられたが、残念ながら第9世代で廃止された。 このポケモンを最初に選んだ場合、クリア後に[[ファイヤー>ファイヤー(ポケモン)]]が登場するほか、[[サナ>サナ(ポケモン)]]とポケモンを交換(種族は自由)することで[[フォッコ>マフォクシー]]が[[貰える>シナリオ中に人から貰うポケモン]]。 [[剣盾>ポケットモンスター ソード・シールド]]では残念ながらリストラされてしまったが、SVで復活。 例によってイベントレイドでの先行解放であり、勿論Lv100・隠れ特性・6Vの大盤振る舞い。性格は何故かなまいき。 そしてよりにもよってテラスタイプは&bold(){弱点が素のタイプで返り討ちに出来るどく}であり、おまけに&bold(){初手どくびし+かげぶんしん}と火力はともかく嫌らしさが極まっている。&s(){マジで忍者きたない} *■対戦でのゲッコウガ ---- 役割破壊の申し子と呼ばれた[[ゴウカザル]]から、攻撃特攻を少し削って素早さに回したようなステータス。 その役割も引き継いだかのように、覚える技が非常に豊富。前述の通り、[[サブウェポン>サブウェポン(ポケモン)]]は言うに及ばず、 変化技も「ちょうはつ」、[[ダブル>ダブルバトル(ポケモン)]]で必須の「たたみがえし」など優秀。 何より注目すべきは、隠れ特性「へんげんじざい」の内容。&bold(){技を使うとき、ゲッコウガがその技と同じタイプになる。} この特性を持つのは隠れ特性のゲッコウガと、新たに隠れ特性を獲得した[[カクレオン]]のみ。 使った技のタイプに変化するということは、&b(){&color(red){習得できる全ての攻撃技をタイプ一致で打てる}}ということである。 「[[めざめるパワー]]」もタイプ一致で撃てるため、実質威力90となる。 攻撃面だけでなく、防御面でも素早さを生かして耐性のあるタイプに変化する事でダメージを抑え、タイプ固有の特徴を利用できる。 さらにこれ、&color(red){変化技にもしっかり対応している。} つまり「[[どくどく>どくどく(ポケモン)]]」を必中で扱ったり、「[[まきびし>撒き技(ポケモン)]]」で弱点である[[でんき>でんきタイプ(ポケモン)]]技を無効にする芸当も可能。 同じタイプ変化の特性である「マルチタイプ」と比べると、戦闘中任意でタイプを変化させられ、持ち物にも縛られないと、優位な点が多い。 まさに[[創造神>アルセウス]]もビックリである。&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){汚いなさすが忍者きたない}}} このド派手な性能に多くのトレーナーが飛びついたが、しばらく対戦を続けていて、あることに気づく。 &bold(){「あれ?思っていたより使いにくい……?」} そもそもゲッコウガ自体の攻撃面のステータスは、アタッカーとしては決して高いとは言えないもの。技もやや低火力な物が多い。 そのため、全技タイプ一致でも火力が出ないのはザラ。「いのちのたま」などによる補正はほぼ必須と言える。 加えてタイプ変化しても行動を読まれて弱点を突かれることもある。 特に主力技の一つである「れいとうビーム」も使うと範囲が広い分、タイプ耐性が脆くなってしまう。 一見壊れ性能に見えて、実は[[ギルガルド]]と同じくプレイングスキルが問われるポケモンだったのである。 しかし、そのトリッキーさはまさに忍者やあくタイプにふさわしいと言えるのではないだろうか? 実際、ルックスだけでなく、他に類を見ない独特な動きに惚れたトレーナーも多く、ハマる人はとことんハマるポケモンである。 そして現在、[[スイクン]]やラティ[[兄>ラティオス]][[妹>ラティアス]]、[[ゴキブロス>ヒードラン]]など多くの準伝説ポケモンに上から一致弱点技を叩きこめることで再び注目を集めている。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){やっぱり忍者きたない}}} ORASからは教え技で「[[けたぐり>くさむすび/けたぐり(ポケモン)]]」や「ダストシュート」を習得。 けたぐりは[[メガガルーラ>ガルーラ]]への打点となり、ダストシュートは[[フェアリー>フェアリータイプ(ポケモン)]]への打点であると同時に、優秀な耐性補完となる。 通常の物理型や特殊型は勿論、[[両刀>二刀流/両刀(ポケモン)]]アタッカーとしても極めて優秀。 「れいとうビーム」で[[ドラゴン>ドラゴンタイプ(ポケモン)]]、「ダストシュート」でフェアリーを同時に対策するといった柔軟な対応も可能となった。 種族値の差や併用できる便利さもあってか本家[[こおりタイプ>こおりタイプ(ポケモン)]]や[[どくタイプ>どくタイプ(ポケモン)]]よりも使い勝手が良いと言われることも多い。 めざパの主な候補は[[ナットレイ]]対策の炎、対[[ミミッキュ]]の鋼、後出しされやすい水対策の電気、[[ヒードラン]]等に有効で電気耐性も得られる地面など。 あくまでも技は4つまでしか覚えられないので1つの型では流石に全てのポケモンに対応できない。足りない分は仲間で補い合おう。 [[ダブル>ダブルバトル(ポケモン)]]ではその素早さや特性を活かし、[[輪唱パ>りんしょう(ポケモン)]]や[[誓いパ>御三家(ポケモン)]]でも活躍が可能。 ちなみに、「[[めざめるパワー]]」にフェアリータイプがないため、「フェアリータイプにだけはなれない」と思われがちだが、 一応「[[ミストフィールド>○○フィールド(ポケモンのわざ)]]」下で「ほごしょく」を使えばフェアリータイプになることも可能。 「へんげんじざい」のおかげでフェアリータイプに固定される心配もない。 「ほごしょく」によるタイプ変化がどう役に立つのかと問われれば微妙だが…。 [[SM>ポケットモンスター サン・ムーン]]では「みずしゅりけん」が特殊攻撃に変更され、「[[いたずらごころ>いたずらごころ(ポケモン)]]」持ちが使う変化技があくタイプに無効になるという仕様が追加された。 「[[ラムのみ>きのみ一覧(ポケモン)]]」を必要とせずに[[ボルトロス]]等の先制「でんじは」を無効にできるようになったが、当のボルトロスが化身を捨てたので微妙。「みずしゅりけん」の特殊攻撃化については当初は賛否が分かれていたが、火力や汎用性を考慮すると間違いなく強化されており、結果的に採用率は6世代から大きく上昇している。 他にも[[Zワザ]]によりネックであった火力の低さが改善。水や悪以外のタイプのZワザも当然の如くタイプ一致となるという鬼畜染みた強さがある。 しかし今作ではゲッコウガより素早い[[カプ・コケコ]]や先制技を無効化してくる[[カプ・テテフ]]など、極めて強力なフェアリーポケモンが多数登場しているので注意。 [[USM>ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン]]で新登場したUB相手は全体的に有利。 [[アーゴヨン]]とは僅か1とは言え上回る素早さで殴れ、[[ツンデツンデ]]も水技で優位に立てる。[[ズガドーン]]は言うまでも無し。 結果何とあくタイプにお寒い環境にもかかわらず使用率1桁に浮上した。%%変幻自在だから悪じゃないは禁句%% とは言え&bold(){素では}アーゴヨンに優位を取れるが、1回でもブーストされると逆に不利になる為要注意。 第7世代環境では「へんげんじざい」型だけでなく「げきりゅう」型も増加傾向にある。 先制技である「みずしゅりけん」の威力が一気に上がり、[[バシャーモ]]等に大打撃を与えられる点、 みず技の通りが良い現環境ではZ「ハイドロカノン」等の水Zワザで大ダメージを狙える点等が強み。 とはいえ、ミズZ+「みずしゅりけん」「ハイドロカノン」、加えてHP調整用の「[[みがわり>みがわり(ポケモン)]]」がほぼ確定であるため技範囲は狭くなりがち。あと1つは「ハイドロポンプ」「ねっとう」「あくのはどう」のどれかといったところ。 第9世代では[[他の>エースバーン]][[奴ら>マスカーニャ]]に合わせてへんげんじざいが弱体化……したと同時に新たに「カウンター」と「すりかえ」を習得できるようになった。 変幻自在型は高火力での技の撃ち分けが難しくなったことから上級者向けの側面が非常に強くなったが、激流型は新規習得したカウンターと非常に噛み合いがいいため対照的に使い勝手が良くなっている。 今作ではZワザのような技威力を大幅に引き上げるシステムが今作では存在しないことから、ゲッコウガ特有の欠点だった火力不足がまたも表出。 さらにゲッコウガより[[速いポケ>ハバタクカミ]][[モンが大量に>テツノツツミ]][[新登場した>パオジアン]]ので、以前のように素早さで圧倒するのが少し難しくなっている。 型の選択肢や技範囲の幅広さを活かしてひたすら相手の弱点を突いていく戦術が従来以上に重要と言える。 ちなみに[[水or悪統一パ>統一パーティ(ポケモン)]]で変幻自在ゲッコウガを使うと反発を招くことが多いので注意。 採用を避けるか、気にせず「へんげんじざい」で使うか、「げきりゅう」型で使うかはプレイヤー次第。 *■アニメでのゲッコウガ一族 ---- #center(){&color(blue){&bold(){&big(){俺たちの全てを出すぞ! もっともっと強く! いくぞ!!}}}} #center(){&blankimg(サトシゲッコウガ2.jpg,width=550,height=330)} #right(){出典:ポケットモンスター XY&Z、32話『カロスリーグ開幕!メガリザードン対決・X対Y!!』、2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。&br()OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、&br()©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon} [[アニメポケットモンスターXY>ポケットモンスター XY(アニメ)]]で第1話から登場。 進化前のケロマツが[[サトシ>サトシ(XY編)]]の手持ちとして活躍。 CVは[[タケシ>タケシ(ポケモン)]]やサトシの[[キモリ>ジュカイン]]、[[ゴウカザル]]と同じ[[うえだゆうじ]]。 [[プラターヌ博士>プラターヌ博士(ポケモン)]]の研究所の初心者用ポケモンだが、1話の個体は自らトレーナーを見限って逃げ出すなど、出戻りを繰り返していた問題児。 しかし実際は、まだ見ず知らずのサトシの[[ピカチュウ]]を[[ロケット団>ロケット団(ポケモン)]]の攻撃から助けたり、 [[ユリーカ>ユリーカ(ポケモン)]]と[[デデンネ]]を泣かせたヤヤコマを懲らしめようと自ら買って出る等、正義感あふれる性格である。 これまでアニメでの水御三家(というよりカスミ以外主要キャラの水タイプのポケモン全般)は最終進化まで到達せず、マスコット枠だったりとバトル面では不遇なところが目立っていたが、ようやくエース格になった。 また、背中の泡の名前は「&font(#0000ff,b){ケロムース}」であることが判明した。 これを飛ばして相手の動きを封じることができ、さらに攻撃技ではないので「カウンター」「ミラーコート」といった反射技を受け付けない。 これ以降もケロムースは様々な場面で使われ、何かと便利なものだった。ゲッコウガに進化したらどうするんだろうか。 別個体では3話~4話で[[セレナ>セレナ(アニポケ)]]と対面したケロマツのほか、17話で登場した忍者トレーナー・サンペイがゲコガシラを所持。 目にも留らぬスピードを誇る「でんこうせっか」でサトシのケロマツを圧倒し、勝利した。 ケロマツがスピードを身につけるために弟子入りするきっかけを作ったポケモンでもある。 一枚絵としての登場だが、サンペイの兄であるイッペイはゲッコウガを所持している。 52話ではサンペイのゲコガシラはゲッコウガに進化しており、サトシのケロマツがゲコガシラに進化した。 92話では[[ゴジカ>ゴジカ(ポケモン)]]の過去視によりケロマツの出生の秘密と、サトシを選んだ理由が明かされる。 かつてケロマツは、生まれてすぐ群れることなく自分を鍛えていた。それ故に揉め事が絶えなかったが、 ある時深く傷ついた際に、手当てをしてくれた際にジョーイさんから「自分ひとりでは強くなれない」「トレーナーがいて初めて強くなれる」と諭される。 それ以降、ケロマツは自分の全てを懸けるに相応しい者―――すなわち[[「愛」>何故そこで愛ッ!?]]を求め始める。 そのため新人トレーナーでは物足りず、言う事を聞かなかったり見限ったりしていた。 そしてサトシに出会ったことで、その性格や行動からようやく自分に全てを懸けるトレーナーであると認め、彼を選んだ。 やはりただものじゃない。 新章のXY&Z編7話にてゲッコウガに進化し、更にまるでサトシの帽子のように頭部が赤くなった姿が明かされた。 公式では&bold(){&font(#ff0000,#000000){サトシ}&font(#1e90ff,#000000){ゲッコウガ}}と呼ばれており、本編では27話にてユリーカによって命名された。 この現象は「キズナ現象」と呼ばれ、[[カロス地方>カロス地方(ポケモン)]]では数百年に一度見られる、トレーナーとポケモンの絆が極限まで高まることで発生する伝説的な現象とされている。 9話の[[フレア団>フレア団(ポケモン)]]との戦いで再び発現。 [[メガシンカ]]のようにゲッコウガの攻撃力や機動力が格段に増すだけでなく、サトシとゲッコウガの感覚が一体化してゲッコウガの見ている光景がそのままサトシにも見える。 その為、技の発動を命じた直後に技の発動が間に合うか瞬間的に判断して、技の発動をキャンセルして回避を優先したり、攻撃を喰らった際に的確なカウンターを繰り出すタイミングを見切る、と言った通常では極めて困難なポケモンとトレーナーの連携を可能とする。 (サトシ曰く、「ゲッコウガになったみたいだ」との事) しかし、使いこなせばある程度軽減されるものの、[[ゲッコウガが受けたダメージや蓄積された疲労はサトシにも伝わる>スタンド能力(ジョジョの奇妙な冒険)]]等のデメリットもある。 当初は水を纏った状態だったためその全容が分かり難かったが、完成形態になると纏っていた水のオーラは巨大な水手裏剣になって背中にマウントされる。 その際に纏った水が背中に収束していく様子は[[某ガンダム>∀ガンダム(アニメ)]]を彷彿させる。&font(l){「月光蝶である!」}そういえば100%ジガルデもガンダムっぽい見た目だ。 この状態では、「いあいぎり」の刃も水のオーラで形成された苦無状に変化する。 当初この形態の強さを意識し過ぎたサトシは、ライバルやゲッコウガを強く意識し過ぎた所為で上手く同調出来ず、力を引き出しきれなかったり、最悪発動すら出来ずに指示がガタガタになるスランプに陥った。 しかし、下手に気負わず、大切な仲間達と自分のペースで歩んでいけば良いと自覚出来たことを契機に気絶する程の極端な疲労はなくなり、この能力の完全開放が可能になった。 その後、[[ウルップ>ウルップ(ポケモン)]]のメガユキノオーやカロスリーグにて[[ショータ>ショータ(ポケモン)]]の[[メガジュカイン>ジュカイン]]などの強力なメガシンカポケモンを次々と撃破、決勝の大トリにも登場し[[アラン>アラン(ポケモン)]]の%%やたら強い%%キリキザンを瞬殺、メガリザードンXとも一進一退の互角の勝負を繰り広げたがラストの撃ち合いで惜しくも敗れた(この時これまでに見られなかった赤い巨大水手裏剣を使ったが詳細は最後まで謎のままだった)。 なお、最期の撃ち合いの場面は予告PVでは異様な黒いオーラを発していたが、放送版では削除されるという謎の作画下方修正が行われている。 直後のフレア団の動乱でもフラダリの操る巨像を[[ジガルデ]]と共に破壊、残党の[[クセロシキ>クセロシキ(ポケモン)]]の野望も無事阻止した。 この時ジガルデに、巨像が放つ邪悪なエネルギーを地中に潜んだものからでも察知できるという能力を注目され、カロスの秩序を守る役目に協力する形でサトシと別れることになった((サトシ役の松本梨香氏曰く「この回の収録3日前に旅立った愛犬への思いを重ねていた」))。 因みにサトシの持つポケモンでゲッコウガの他に進化した水ポケモンはキングラーのみである。 劇場版「[[破壊の繭とディアンシー>ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー]]」に登場するニンジャ・ライオットがゲッコウガを所持。 その後、新無印編の第4期OPへの登場を経て108話で再登場。 引き続き邪悪エネルギーの撲滅に勤しんでおり、サトシゲッコウガへの変化こそ披露しなかったがサトシとの感覚共有能力は健在&s(){というより過去回想でもアラン戦を普通のゲッコウガで戦ったことにされ、アランが謎のベクトルで下方修正された}。 「もっと強くなりたい」と願うルカリオに答える形で波動で思いを伝えている。 バトルの実力に関してもサトシと別れた後から桁違いに強くなっており、ルカリオ相手に(模擬試合とはいえ)「相手の動きを全て見切り、かげぶんしん以外を使わず身体能力だけで圧倒する」凄まじい動きを見せていた。 OPのシーンでは再登場メンバーのラストを飾っている。 *■ゲームでのサトシゲッコウガ ・種族値 HP:72 攻撃:145 防御:67 特攻:153 特防:71 素早さ:132 合計:&color(red){640} タマゴグループ:未発見 特性:きずなへんげ(相手一匹を倒すとサトシゲッコウガに変身。「みずしゅりけん」の威力が15から20に上がり、ヒット数が3回固定になる) SMで初登場。 特別体験版から本編に送ることで入手可能となる。 なお体験版のサトシゲッコウガは[[性格>性格(ポケモン)]]が『がんばりや』固定だが本編では性格がランダムになるので安心しよう。 [[個体値]]は攻撃、特攻、素早さが31、他が20固定で、攻撃に128、特攻に120、素早さに252の努力値が振られている。 そのままでもそれなりに個体値が高いが気になるなら王冠を使おう。 技はみずしゅりけん・つばめがえし・かげぶんしん・つじぎり。つじぎりはアニメだと習得していない。((アニメのサトシのゲッコウガは悪技を全く覚えていない)) 因みにこのゲッコウガは配布系ポケモンでは珍しく普通の[[モンスターボール>モンスターボール(ポケモン)]]に入っており、親名はもちろんサトシ、出会った日付が2013/10/27(アニメXY第一話の放送日時)、IDは131017と細かい原作再現がなされている。 しかし日付に関しては体験版のみで、本編に送ると貰った日付に上書きされてしまう… これについては[[3DS>ニンテンドー3DS]]本体の設定を弄るしかない。 サトシゲッコウガをストーリー中で使うには最低でもメレメレ島からアーカラ島までをクリアしないと言うことを聞いてくれないので注意。つまり[[カキの試練]]の主力にはなれない。 一応あくタイプなのでアシレーヌを選んだ時のゴーストの試練の主力にはなる。 肝心の能力はというと攻撃に+50、特攻に+50、素早さに+10…合計で110も種族値が増えており&bold(){&font(#ff0000){メガシンカを上回る強化になっている。}} 火力もそうだが素早さが[[メガゲンガー>ゲンガー]]や[[カプ・コケコ]]を始めとする[[130族>130族(ポケモン)]]を抜けるようになったのは大きい。 変身にメガストーン等の道具を必要としないので持たせられる道具のバリエーションが広く、通常ゲッコウガより遥かに火力が高くなる。 ただしこれはみず、あくタイプの技を使った場合の話で、それ以外のタイプの技は「へんげんじざい」の一致補正の関係上通常ゲッコウガに負けている。 (参考までに特攻に努力値252を振ったときの実数値は、サトゲコは205、変幻自在ゲッコウガは227となる) 差別化には最低でも「みずしゅりけん」とあく技は必須。 さらに言えば「きずなへんげ」を発動するには必ず実質特性無しの素の状態で一匹を相手取らなくてはならない痛い欠点もあり、結果的に通常ゲッコウガよりもレベルの高い運用を要求される。 合計種族値は640でメガシンカに相当する強化でありながら持ち物自由というメガシンカの上を行く特殊な強化である。 [[伝説のポケモン]]に相当する種族値であり、また入手方法が限られるため、禁止級扱いされており、通常ルールのレーティングバトルでサトシゲッコウガの使用は不可能である。 サン・ムーン初のインターネット大会『アローラビギニング』では伝説共々解禁されたが、一般ポケモンと同じ扱い。 しかしタイプと素早さのおかげで&bold(){[[マギアナ]]を除く伝説枠のポケモンに軒並み強い}。 実際、倒したポケモンランキングで[[ルナアーラ]]は1位(ジュニアでは2位)に、3位は[[ソルガレオ]](ジュニアでは5位)になっている。 なお、SVではゲッコウガは登場したもののサトシゲッコウガのデータは&bold(){無い}。 特性の効果も「相手を攻撃で倒すと&bold(){攻撃・特攻・素早さが上がる}」に変更されており、フォルムチェンジしなくなった。 バトル中に一度しか発動しないので交代戦に向かなくなってしまったが、実質的な上昇値が以前の効果より概ね強力になっているので抜きエースとして磨きがかかった。 一方、なぜかこの個体は通常個体が習得できる&bold(){「アクロバット」を覚えられない}。 フォルムチェンジはしなくなったものの、ランクバトルでは引き続き使用不可能。 さすがに緩めの条件で能力が跳ね上がるのは許されなかった模様。 *■[[スマブラ>大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U]]でのゲッコウガ ---- 2014年4月9日放送のスマダイにてまさかの&font(#ff0000,b){スマブラ最新作に参戦が決定} 参戦経緯については前作でも当時最新作であるDPからの代表として新たに[[ルカリオ]]が参戦したように、 今作もXYから代表として一匹参戦を選ぶ事になった結果、「個性が強く人気も出そう」だという事でゲッコウガが選ばれた模様。 なおこの打ち合わせは実は&color(red){XY発売前に行った}との事。(スマブラオリジナルの技が多めなのもこの為。) こういった事もあってスマブラにおける参戦基準(ゲームだけでなくアニメや映画における人気や活躍など)のジンクスを初めて破ったポケモンとも言える。 まぁ結果的にアニメの方でも人気になったが。 またPVでは水手裏剣だけでなく何気に&color(red){シリーズ初}となるみがわりまで披露しており、ルカリオや[[リザードン]]、そして同じ忍キャラである[[シーク>シーク(ゼルダの伝説)]]との共演も描かれていた。 やはりというか見た目通りのスピードキャラで、蛙らしくジャンプ力も全キャラ中トップクラスだが、吹っ飛ばされやすくバースト力がやや足りないという原作と共通した悩みも持つ。 落下速度がフォックス並に速いという癖が強い挙動で、必殺技も皆どこかしら難があるので、総合的には玄人向けの性能である。 因みに発売当初は上スマッシュ技がバースト力、攻撃範囲共に頭一つ抜けた凶悪な性能だった。 スマブラforの中ではもっとも新しいキャラクターであり、オールスターモードでWii U版は先発、3DS版はトリを務めている。当時最新作だからしゃーない。 [[下アピール>アピール(スマブラ)]]は手の平から水を放出するが、この時に地味に当たり判定があり数少ない当たり判定アピール持ちの緑の人気ものの個性を奪った。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){汚いなさすが忍者きたない}}} B &bold(){みずしゅりけん} ゲッコウガの代名詞でもある水を手裏剣に圧縮して飛ばす技。 チャージ可能で最大まで溜めると多段ヒットになるが、溜めるほど射程が短くなる。 ルカリオの波導弾やサムスのチャージビームと違い、一度溜めると飛ばすまで解除できないので反射技には注意。 B上 &bold(){ハイドロポンプ} 手の平から水を放出した反動で上昇する復帰技。 ピカチュウのでんこうせっかのように一度だけ向きを変える事ができる。 水が相手に当たっても押し出すだけで吹っ飛ばしはない。 が、押し出す性質をうまく利用すれば強力な復帰妨害になる。 B下 &bold(){みがわり} その場で構えて攻撃してきた相手をみがわり人形で撹乱して反撃する所謂カウンター技。 たまに丸太を身代わりにするが性能に違いはない。 原作とは使用法が異なるが動作が非常に忍者らしくかっこいい。 B横 &bold(){かげうち} ボタンを押すと前方に影を伸ばし、ボタンを離すと影の位置に瞬間移動して攻撃する。 奇襲に最適だが相手にガードされると隙が大きいので乱用はしない方がいい。 ステージによって有効性にやや差があり、暗いステージだと影が見えにくくなるので奇襲性が上がる。 forでは入力受付の不具合でハイドロポンプがこれに化けやすかったが、SPではちゃんと改善された。 最後の切りふだ &font(#1e90ff,#000000,b){しのびのひおうぎ} 発動すると原作で彼のもう1つの代名詞でもあるたたみがえしを使用し、当たった相手を上空に飛ばし満月をバックに怒涛の連続攻撃を仕掛け最後にふっとばす。 たたみがえしが当たらないと不発に終わってしまう。 どこかで見た事あるのは多分気のせい。連続攻撃パートはもしかしたら、ORASの[[コンテストライブ>ポケモンコンテスト]]のあくタイプのライブアピールを意識したのかも…。 [[SP>大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL]]でも概ね同じだが、最後の切り札使用時に&bold(){&font(#ff0000,#000000){サトシ}&font(#1e90ff,#000000){ゲッコウガ}}に変身するようになった。 *■[[Pokemon GO]]でのゲッコウガ ---- 2020年秋に他の第6世代ポケモンと一緒に登場。 ポケモンGOには水御三家の入手難易度が高いというジンクスがあり、ハリマロンやフォッコと比べて全くケロマツが出現しないので、アメを集めて進化させるのは非常に難しい。 性能に関してだが、ポケモンGOには素早さの概念がほぼ存在しないので、ゲッコウガにとってかなり逆風が強い。 攻撃こそ高めなものの、耐久が足を引っ張っており、CPは最大強化でも2650程度とかなり控えめな数値となっている。 水アタッカーには[[ラグラージ]]や[[カイオーガ]]、悪アタッカーには[[バンギラス]]、[[ダークライ]]とどちらのタイプにも強豪が多いのがまたキツい。 幸いにも技構成は比較的高火力な「あわ/なみのり」の組み合わせが可能なので、ジムやレイド攻略ではそれなりに活躍させることができる。愛があれば十分強い。 因みにポケパルレ等で見られたやる気のない糸目は、ポケモンGOでも一緒に遊ぶことで見ることができる。 相棒にして連れ歩きすると、棒立ちのゲッコウガと一緒に探索することになる。 「ドーモ、アギルダー=サン。ゲッコウガです。」 「ドーモ、ゲッコウガ=サン。アギルダーです。」 オジギ終了からコンマ3秒!機先を制するように、ゲッコウガの右腕がムチのようにしなり、ミズ・スリケンを投擲した! 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アギルダーの胴体にミズ・スリケンが着弾! アギルダーはたまらずのけ反る! 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アギルダーの足にミズ・スリケンが着弾! アギルダーはたまらずのけ反る! 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アギルダーの右腕にミズ・スリケンが着弾! アギルダーはたまらずのけ反る! 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アギルダーの左腕にミズ・スリケンが着弾! アギルダーはたまらずのけ反る! 「イヤーッ!」 「グワーッ!」 アギルダーの頭部にミズ・スリケンが着弾! 五連続でミズ・スリケンを食らい、アギルダーは深刻なダメージを負った! ゲッコウガは倒れ伏すアギルダーへ近づき、更なるスリケン投擲の構えを取る! 「ハイクを詠め。カイシャクしてやる」 「……ニンジャポケモン、バンザイ、インガオホー」 アギルダーが震えながらハイクを詠み終えると、ゲッコウガは身を沈めた。 おお、見よ! その両腕には縄のような筋肉が浮かび上がっている! 「イィヤァーッ!」 これぞ暗黒カラテ奥義、ツヨイ・ミズ・スリケン! ハイドロポンプめいたミズ・スリケンが二重螺旋を描いて着弾! 「アバーッ!? サヨナラ!!」 アギルダーはしめやかに爆発四散した。 ゲッコウガはアギルダーの首を手に、コイキング・ガーゴイルの上に背に独り佇む。 あの日から、全てが変わってしまった。もう、決して元通りにならないものがあるのだ。 「セツダン厨、殺すべし!!」 マッポーの世に救いはあるのか? 今はただ、走れ、ゲッコウガ!走れ! 追記・修正は、へんげんじざいを使いこなしてからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,34) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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