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#center(){&sizex(5){&color(green){&bold(){よしてくれよ… おれはれっきとした人間だぜ…}}}}
#center(){&color(green){&sizex(5){&bold(){臆病で弱っちい…ただの人間さ…!!}}}}
漫画「[[ドラゴンクエスト ダイの大冒険]]」の登場人物。
声:難波圭一(1991年版)/豊永利行(2020年版)
目次
#contents()
*【概要】
物語の最序盤、主人公の[[ダイ>ダイ(ダイの大冒険)]]を勇者に育成するべく現れたかつての勇者・[[アバン>アバン=デ=ジニュアール3世]]に付き従って初登場する兄弟子。
復活した魔王[[ハドラー>ハドラー(ダイの大冒険)]]から自分達を守る為にアバンが死んで以降に始まるダイの冒険に、
最後まで誰よりも長く付き添う名実共に最高の相棒であり親友。
ちなみにポップは15歳、ダイは12歳。
*【人物像】
明るくお調子者で[[スケベ>スケベキャラ(属性)]]、熱くなりやすく涙もろいなど、非常に人間味溢れる。
当初はヘタレで見栄っ張りで口だけの逃げ出し野郎であったが、『ひとかけらの勇気』を持った後はそれらが消え失せてパーティーのムードメーカーとなる。
もともとは田舎の武器屋の息子として生まれたごく平凡な少年。
厳格な父親と退屈な村に嫌気が差していた折に村を訪れたアバンに憧れ、家出同然のていで村を離れた。
旅の序盤から仲間になる[[マァム>マァム(ダイの大冒険)]]には好意を抱いており、ポップが窮地に立ち向かえたのは彼女の力になりたい一心に拠るものもある。
そうして仲間の為にと頑張りつつも、いつまで経ってもマァムには自分の想いを告白する勇気は持てなかった。
それが後に大きな苦悩に繋がるのだが、詳細は[[ミナカトール>破邪呪文/破邪の秘法(ダイの大冒険)]]のエピソードを参照。
なお他人から自分に向けられる好意にはひたすら鈍感。
恋愛感情だけではなく、同性からの敬意に対してもそれは同じ。クロコダイン、バラン、ハドラーといった面々は、ポップの心に打たれて改心し、
付き合ううちにさらに彼への評価を上げていくのだが、本人は全く気付くことなく自然体でいるだけであった。
前述したとおり、ポップは臆病で平凡な少年である。
周囲の仲間がいずれも特別な出自を持つか多大な功績を打ち立てた「特別な人間」ばかりであるのに対し、ただ一人自分だけが何の取り得もない平凡な一般人である…という事にずっと思い悩んできた。
ダイの勇気に励まされ、マァムへの想いから力を振り絞り、[[ヒュンケル>ヒュンケル(ダイの大冒険)]]の不敵さに対抗心(と同時に憧れ)を抱きながら。
そうしていく内、最終的にポップは次第にパーティーには欠かせない程の存在にまでなった。
師のマトリフは&bold(){&font(#b8d200){「お前がすべてに恵まれた人間だったら、ここまではならなかった」}}と平凡な出自でありながら努力を重ねてきたことを評価され、当初は&bold(){&font(#b8d200){「こんな弱そうな魔法使いは見たことがない」}}と言われていたのが最終的には&bold(){&font(#b8d200){「自慢の弟子」}}と言って苦悩するポップを最終決戦へと送り出した。
最終的に自分がただの人間であることを誰よりも自覚したその上で、強敵相手にも強かに立ち回れるようになる。
&bold(){「&color(green){勇気}」}の使徒として完全に覚醒してからは並の魔法使いでは束になっても敵わないほどの絶大な魔法力を獲得。
普通の人間では間違いなく劇中最強クラスであり、魔法を無効化する装備持ちのヒュンケルでさえ&bold(){&font(#6495ED){「今のポップに勝つのはオレとて容易ではない」}}と言わしめた。
彼の「勇気」はかつての仇であった[[ハドラー>ハドラー(ダイの大冒険)]]の心を動かし、あの[[大魔王バーン>大魔王バーン(ダイの大冒険)]]でさえも、ある種の敬意を抱いた程であった。
&bold(){誰よりも強く恐怖を持っており、だからこそそれを乗り越えて行動する勇気の心を誰よりも大きく養った。それがポップである。}
原作を担当した[[三条陸]]によれば、「ダイとの[[W主役>ダブル主人公(創作)]]であり一般人の人間代表。そして『勇者』であるダイができないヘタレでスケベで臆病なみっともない行いをさせて、そんなダメ男が冒険の中で成長してダイすらも挫ける困難に立ち向かっていく」というキャラ性、「すごい事が出来る事がすごいのではなく、時に挫けても、それに負けず頑張る事が凄いのだ」と言う信念、当時読者アンケートでトップを独走していた「ドラゴンボール」を意識して主人公以上にサブキャラが奮闘する漫画を目指し、「[[クリリン]]でもがんばれば[[ピッコロ大魔王]]に一矢報いることができる。普通の奴だってがんばったらすごいんだ」と言う主張によるもので、ポップはまさにそれを体現する「普通の読者」視点の「主人公」であった。
…そこんとこを編集に話しておらず、物語超序盤でとにかく自分勝手なヘタレさを際立たせた(もちろん物語中盤から後半にかけての成長を際立たせるための演出である)ために、編集部の偉い人からは&bold(){「コイツいらないから早く殺しましょう!((実際は「こいついらないから殺せよ」「こいつ、いつ殺す?」という感じ))」}と進言されてしまったエピソードは有名。
しかし三条が上述のポップの存在意義を説いて編集を納得させたという話はあまり浸透していない気がする((『竜の紋章BOX』の対談でこの話題が出た際に、この編集はかの鳥嶋和彦だと三条陸は言及している。クリリンでも〜の下りもドラゴンボールで説明すれば分かってくれるからと引用したらしい))。
しぶとく遠回りの成長を続け、ついには作者の期待に応えてみせたある意味で作者孝行なキャラクターの鑑である。
&font(#ff0000){どんなにヘタレなキャラでも物語に対しては意味があるので嫌わないであげて下さい。}
ダイが最終的に&bold(){「お前は昔から天才だよっ!」}と言っていたのはそれはそれである、と言うべきかもしれないが、ダイのこの発言はある場面で活躍したポップ自身が思わず&bold(){&color(green){「俺ってやっぱり天才かも…」}}と自画自賛したことに対する返しであり、最終決戦前にポップがダイに対して自分の戦う覚悟を語った際の&bold(){&color(green){「お前は昔から強かったが、おれはそうじゃなかった」}}に対するダイからのアンサーにもなっている。
&bold(){同時にそんな自画自賛が許されるほどにまで成長したポップへとダイから送られた最高の賛辞でもある}。
というか作中期間が3か月ということを考えれば、ポップの成長力は努力を重ねてきた点を考慮しても天才であると言わざるを得ないだろう。
&font(l){3か月努力しただけで大魔王と戦える魔法使いがホイホイ出てきたらその方が怖いし、[[マトリフのライバル>ガンガディア(ダイの大冒険)]]が理論は理解しながらも習得できなかったメドローアを習得してみせた時点で既に普通ではない}
*【戦闘能力】
初登場時点でも既にいくらかの呪文を使いこなし、特にメラ系は最上位のメラゾーマを使える程に得意と、能力だけならかなりのものを感じさせる。
逆にヒャド系はつめの甘さが目立ちそれが後々響くことに…((とはいえこの時点で荒波をヒャダルコで凍らせて止めるなどの魔法を使えているのだが。ただ、凍ったのは表面だけで、アバンが軽く叩いたら中の水が出てきてしまった))。
だが臆病な面が強く、強敵を前に何度も怯え、初めの頃は仲間を置いて逃げ出してしまうことも。
しかしその度に何とか自分の足で立ち上がり、実力的にも人間的にも少しずつだが確実に成長していく。
また旅の途中で師事し、師匠と呼ぶようになった[[大魔道士マトリフ>マトリフ(ダイの大冒険)]]の存在も成長に大きな影響を与えた。
マトリフには情けない性根を叩き直され、強力な呪文と、パーティーの中で常にクールであるべき「魔法使い」の立ち位置を伝授された。
これにより敵の挑発に乗って仲間を危険にさらしてしまう自分を省み、冷静に敵を観察して対処する思考と行動を身に付けた。
ちなみに体力は乏しいようなイメージがあるが、ぶっちゃけ周りが化け物級の身体能力の持ち主なのでそう見えるだけで、ポップも大岩を持ち上げたりするなど十分常人離れした体力をしている。
アバンから基礎的な格闘術は学んでいる事もあってか身のこなしもよく、敵の攻撃の直撃を食らう事は意外と少ない。
とはいえステータス的には力の値がパーティー最下位で、&bold(){あろうことかレオナよりも低い}。%%…ってことはレオナ姫はもっとすごい怪力の持ち主というこt%%ビジュアルとしてはそこそこ以上に鍛えてそうな筋肉が序盤、終盤ともちゃんと描かれており、&bold(){決してモヤシではないのだが………}
*【パラメータ】
単行本のゲーム画面風パラメータより
・その1
レベル:18
ちから:17
すばやさ:26
たいりょく:46
かしこさ:42
うんのよさ: &color(red){100}
さいだいHP:86
さいだいMP:69
こうげき力:17
しゅび力:17
じゅもん:メラ メラミ メラゾーマ ヒャド ヒャダルコ
ダイと旅立った頃。
このレベル帯でメラゾーマが使える事と、運の良さの高さが目を引く。
・その2
レベル:20
さいだいHP:95
さいだいMP:82
クロコダイン戦直後。
簡易版。
・その3
レベル:27
ちから:23
すばやさ:53
たいりょく:65
かしこさ:71
うんのよさ: &bold(){216}
さいだいHP:139
さいだいMP:135
こうげき力:46
しゅび力:44
じゅもん:メラ メラミ メラゾーマ ヒャド ヒャダルコ ギラ ベギラマ イオ ベタン ラナリオン ルーラ トベルーラ
バラン戦前のもの。
呪文のレパートリーが一気に増えた。
そしてたった9レベルで運の良さが100以上上昇している。
・その4
レベル:30
ちから:26
すばやさ:65
たいりょく:71
かしこさ:81
うんのよさ:236
さいだいHP:149
さいだいMP:153
こうげき力:71
しゅび力:52
じゅもん:メラ メラミ メラゾーマ ヒャド ヒャダルコ ヒャダイン ギラ ベギラマ イオ イオラ ベタン ラナリオン ルーラ トベルーラ
バラン戦後のもの。
ヒャダインとイオラが追加。
・その5
レベル:51
ちから:46
すばやさ:163
たいりょく:136
かしこさ:135
うんのよさ: &color(red){&bold(){256}}
さいだいHP:266
さいだいMP:325
こうげき力:106
しゅび力:88
じゅもん:メラ メラミ メラゾーマ ヒャド ヒャダルコ ヒャダイン ギラ ベギラマ イオ イオラ ベホイミ ベホマ ベタン ラナリオン メドローア ルーラ トベルーラ
いきなり飛んで大魔道士覚醒後。
回復系呪文を習得。MP0の状態から並の魔法使い2、3人分回復できるシルバーフェザーでMPが全快しなかったので、普通の魔法使いは最大MPが100前後のようだ。
そして255がカンストのDQ世界で運の良さがまさかの限界突破。
**《主な使用呪文》
ダイの大冒険では、基本的に呪文は契約によって体得する。
マトリフに師事している間にポップは一通りの呪文との契約を済ませている(させられた)。
ただそれらを使えるようになるかは、本人の資質と到達する力量による(下のベギラマやベホマなどが例)。
例として一般的な魔法使いは回復呪文に縁が無く、根っからの戦士はそもそも魔法の才能が無いため、呪文の契約すら成功しない。
つまり、マトリフと出会う時点で賢者に転職可能な呪文使いの素質はすでに備わっていたとされる。
また、呪文に関するスキルとして&bold(){「両手でそれぞれ別の呪文を同時に発動する」}という技能がある。
メラ系とヒャド系の魔法を同時に発動させる必要があるメドローアを使用するために必須の技能((メドローアはマトリフ曰く「センスのない奴は一生できねえ」))であり、メドローア会得によって得られる副産物…のように見えるが、後述のポップの発言の通り、メドローアを習得してからそれなりの時間が経過した最終決戦になってからぶっつけ本番で行ったという経緯から、&bold(){メドローアを使えたからと言って両手でそれぞれ別の呪文を同時に発動できるわけではない模様}。
つまりこの点に関しては&bold(){メドローアよりも高等な技術}。((作中設定ではメラ系とヒャド系は本質的には同一系統の魔法と言われているので比較的両手での同時発動が容易なのかもしれない。))
魔界の神を名乗るバーンでさえもポップの技を見て初見だったらしく感心していた((メドローアの時点では特に驚いていない))ほどで、これをできる魔族は少なくとも魔界には皆無の様子。
作中ではマトリフがベギラマを撃ちながらキアリーを使う場面くらいしかなく、ポップは最終決戦にて&bold(){&color(green){「師匠がやっていたのを一度見ただけだが、今の俺でももしかしたらできるのでは」}}と言うぶっつけ本番で終盤でイオラとブラックロッドへの魔力注入を同時に行っているのみだが、作中終盤のポップのレベルなら習得している呪文ならほぼどれでも組み合わせて発動できると思われる。((メドローアは当然だが、発動に両手を使う必要があるベギラゴンやイオナズン等の極大呪文は組み合わせることができないと思われる。))
[[ロトの紋章>ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章]]のポロンの「合体魔法」と比較される事もあるが、あちらは2つの魔法を合体させて放つので厳密には異なる((ゲームで例えるなら、ポップは魔法限定で1ターン2回行動可能、ポロンは「合体魔法」のコマンドで2つの呪文を選んで発動といった感じ))。((魔法を合体させる攻撃はロト紋の方が先))
また、呪文というよりは魔力使用の応用と言った類だが、&bold(){「魔力を集中させた指先で呪文を直接分解する」}という&bold(){&color(red){大魔王すら驚愕した}}離れ業を終盤で披露している。
これにより分解された呪文は何の効果ももたらさずその場で掻き消えてしまう、純粋な無力化である。これはマトリフですら使っていないポップ独自の技術である。
作中では一度しか披露されていない技だが、その一度が絶大な威力を誇る真バーンのカイザーフェニックスの分解であり、技術レベルとしてはほぼどんな呪文でも分解できておかしくない。
アバンストラッシュなどの同等のパワーで打ち合わせた訳でも、炎に耐性のある超魔生物の肉体で握りつぶしたのでもなく、純粋な技術のみによる「&bold(){&color(green){テクニカルな分解}}」である。
ポップが&bold(){&color(green){「何度もくらったもんなあ…」}}と述懐していることを併せると、この少年に同じ呪文を何度も見せてしまうと、ある時突然あっさり対策され、ワナに使われてしまうという事を意味する。&font(l){大魔道士に同じ呪文は二度も通じぬ}
自身の必殺技が傷一つ与えられずに無効化されてしまったことにはバーンですらドン引きしていた&s(){そりゃ天才って言いたくなるわ}。
作中で大魔王バーンが驚愕の表情を見せたのは、長い神々や魔族の歴史の中でもただの1度も例が無かった「竜の騎士の紋章を同時に2つ所持し、それを両方とも全開にする竜魔人」を見た時と、この時だけである。
***★既存呪文
・[[メラゾーマ>メラ系]]
火炎系呪文の最上位。
何とポップは初登場時点で既にメラゾーマを習得しており、読者を驚かせた。当然、序盤では主力となる。
[[魔王軍>魔王軍(ダイの大冒険)]]では幹部格や妖魔士団の上位クラスなら当然のように使えるが、[[旧魔王軍>旧魔王軍(ダイの大冒険)]]の幹部ブラスはメラミ止まりのようなのでポップの優秀さが分かる。
[[大魔王バーン>大魔王バーン(ダイの大冒険)]]のメラに打ち負けたエピソードは有名。そんな大魔王のメラゾーマが後にポップにあっけなく分解されてしまうのは痛烈な皮肉といえなくもない。
・[[ヒャダルコ>ヒャド系]]
中級の氷系呪文。
前述の通りメラ系を得意とするポップは、これをあまり使わなかった。
最初は海の大波を凍らせたと思ったら、表面を叩いたら割れて水が流れ出るという程度の威力で、アバンに「詰めが甘い」とダメ出しされている。
その後も&bold(){&color(green){「メラ系に比べると苦手」}}と言う特徴を引きずっており、メラ系とヒャド系のエネルギーを過分なく合成させる必要があるメドローアの制御ではいつもヒャド系のエネルギーが少なくなりヒャド系を出す方の手がコゲてしまう要因にもなった。
物語終盤ではメドローア自体の熟練により上記のような片手コゲは無くなっており、
ヒャダルコ自体もレオナの同呪文では触れる事すらできずに外周で弾かれてしまう程のキルバーンの殺しの罠「ダイヤの9」の中心点を内側から押し返して支えるほどの威力を持つようになった。
・[[ギラ>ギラ系]]
初級の閃熱呪文。
メラ系が純然たる炎であるのに対し、ギラ系は熱エネルギーのビーム砲をぶつける呪文といった感じ。
習得難易度が高いらしく、メラゾーマを扱えるポップですらヒュンケル戦まで使えなかった。
バラン戦後は竜の血による復活でレベルが上がったためか、2cm程度しかない花びらの中心に花びら全体を燃やしてしまう事無くギラで穴を開けるほどの収束とコントロールを見せている。
・ベギラマ
中級の閃熱呪文。
バルジ島の2度目の攻防戦で、炎魔塔の破壊に赴いた際にハドラー率いる魔王軍と遭遇してしまい、土壇場で力を振り絞ったことで使えるようになった。
初使用の時点でハドラーの同呪文を上回る威力を発揮している。
基本的に片手で使うが、シグマ戦ではメドローアの構えで両手を使ったベギラマを使用している。この描写からうまく威力を調整すればメドローアと見た目が殆ど変わらないらしい。これは2020年版のアニメでも表現された。
・[[イオ>イオ系]]
初級の爆裂呪文。
目標に当たると爆発する光球を放つが、初披露時は零距離で[[ガルダンディー>ガルダンディー(ダイの大冒険)]]を爆死させた。
バーンパレスのミストバーン戦ではマァムに攻撃の隙を作るために手数重視で連発している。
・イオラ
中級の爆裂呪文。
中盤からよく見られた。
威力は高いが、終盤の強敵には牽制として使われる事が多かった。
・[[メガンテ]]
[[自己犠牲]]呪文。命と引き換えに強大な破壊力を叩きつける。
本来は僧侶の呪文であり、神に祝福された僧侶なら蘇生する可能性があるが、それ以外の者が使った場合、蘇生できない上、場合によっては全身が砕け散って欠片すら残らない事さえあるとされている。
呪文そのものは非常に簡単で、メガンテを使う事だけなら何らかの魔法が使える者なら誰でもできるとされている。僧侶専用呪文であるのは上記の蘇生にまつわるリスクの問題。
ポップと、同じ呪文を使ったアバンの両方に共通していた呪文発動のための動作として、[[対象のこめかみに自身の両手の指を4本突き刺して>>北斗神拳]]ヘッドロックするというものがある。
指なんか無い爆弾岩の存在を考えると呪文の発動に絶対必要な動作と言う訳ではないと思われるが、この指が「全生命力を込めた」ものであるが故に、
殆ど全ての呪文を弾いてしまう竜闘気を纏う竜魔人相手でもそれを貫いてダメージを与えられる可能性がある呪文となっている。
実の父である[[バラン>バラン(ダイの大冒険)]]にダイが記憶を奪われた際、無防備なダイを守る為にバランに使用。
上記の通り生半可な呪文は一切通じないバラン相手でも通じる可能性がある呪文として決死の覚悟で使用され、
実際にポップの全生命力が込められた指は竜闘気を貫通してバランのこめかみに突き刺さり、竜魔人の力をもってしても振りほどく事ができなかった。
メガンテ発動の瞬間に僅かに指の力が緩んだ事により、発動の直前で手が振りほどかれてしまいメガンテは不発に終わってしまうが、
それでもバランは竜闘気の上からダメージを受けており、またその衝撃でダイの記憶は蘇る。
ダイに撃退されたバランはポップに感銘を受け、去り際に自身の血を飲ませた。
上述の通り本来ならば僧侶でない者がメガンテを使ったら肉体自体が残らないのだが、
メガンテが半端な発動で終わっていたことが逆に幸いし、ポップの肉体は破損することなく残っていたため、バランの血の力と自身の精神力が相まってポップは蘇生することができた。
・ルーラ
瞬間移動呪文。行った事のある場所に移動できる。
目的地のイメージが必要なので、行けるのは自分で行った事がある場所に限られる。
とっさの時など、明確なイメージ無しで使うと自身にとって最も思い出深い場所に勝手に飛ぶ。
ポップの場合は、マァムと初めて出会った森の中。
応用として、その場から見える範囲であればイメージはできるので、厳密に行った事がある場所でなくても行ける(例:向かいの崖の上など)。
瞬間移動とは言うが、ワープ的に消える→現れるのではなく、あくまで高速移動の一種なので、洞窟内や密室などの閉所から飛ぶには壁を破るなどして穴を開けなければ出られない。
また、瞬間移動ではないのでルーラによる飛行を追跡する事は理論上可能だが、少なくともトベルーラでは到底追いつけないほどの速度が出る。
さらに術者のレベルによって飛行速度にも差があり、同じルーラでも完全覚醒前のポップのルーラではミストバーンやキルバーンの本気のルーラには追いつくことはできない。不慣れな内はよく着地を失敗していた。
初期のポップは敵を派手に倒す攻撃呪文にばかり目が行っていた節があり、ルーラなどの補助呪文を軽く見ていたが、マトリフに&bold(){&font(#b8d200){「お前がルーラを使えていたら燃え盛る気球から容易く仲間を救えたのが分からんのか!」}}という叱咤によって考えを改めさせられ習得に至った。
・[[ベホマ>ホイミ系]]
回復呪文。大魔道士(賢者)に覚醒して使用可能になる。
シグマ戦ではこの呪文によって不死身かと思わせる耐久力を演出していた。
それ以外でも、戦闘の合間には魔法力総量の差からか、マァムではなくポップが回復を担当するようになっている。
なお、バーンパレスの中でそれで回復してもらっていたダイは、「ポップに回復してもらうのはなんか変な感じ」と贅沢な文句を言っていた。
・ザオリク(級のエネルギー)
詳細不明。
勇気の魂の力に覚醒すると同時に放出した魔法力の光。
ザボエラの猛毒にやられて死の淵にあったメルルを一瞬で全快させた。
何の回復呪文か、そもそも呪文であったのかすら定かではないが、
レオナには「ザオリク級のエネルギー」と形容された。
ザボエラの毒はあのマトリフでさえ解毒に手こずる代物だが(とはいえ毒の種類が違うと思われるので一概には言えないが)それを一瞬で回復させるあたり、ポップが師を上回る魔法力を身に着けたと考えられる。
***☆漫画オリジナル呪文
・マホカトール
破邪呪文。地面に五芒星を描いて魔力を込めることで、魔法陣の内側の邪気を払う。本来は賢者クラスの専用呪文。
クロコダイン戦で、邪気にあてられたブラスを正気に戻すために使用した。
マジカルブースターの欠片を使い、火事場のバカ力でやっとこさ発動できたものであり、普通はポップが取り扱える呪文ではない。
単行本のQ&Aによると、呪文の契約自体は済ませているとの事なので、大魔道士となったポップならば今後のレベルアップ次第では会得する可能性はあるかもしれない。
・ラナリオン
雨雲を呼ぶ呪文。呪文が効かないヒュンケルとの対抗策としてライデインを使用するためにレベル不足のダイを補助する目的で契約、使用した。
魔法力の消費が大きい((それでもポップはダイとの特訓の間ずっとラナリオンを維持しており、バダックを感嘆させている。))上に発動に時間がかかるにもかかわらず、これ単体ではあまり用途が見当たらず、後にダイがライデインを使いこなせるようになったため、この呪文の出番はなくなってしまった。
ポップの話からすると昼夜を逆転させるラナルータと同系統の呪文であるらしく、ラナリオンは天候操作呪文としては下位に当たるらしい。
・トベルーラ
飛翔呪文。
ルーラとは違い、必要な距離だけ任意で飛行する呪文。%%いわゆる舞空術%%
移動用としても使えるが、翼を持たない生物が空中戦に対応するために使われる事が多い。
ルーラと同様に術者のレベルによってより速く飛べるが、
ルーラと根本的に速度が違うので、よほどかけ離れた格下相手でない限りルーラにトベルーラで追いつくことはできない。
魔法力消費もルーラより少ない((ルーラは使えないがトベルーラはできる、と言う状況があった))が、これは定量消費のルーラと違ってトベルーラは飛んでいる間消費し続ける継続消費タイプなので、長い距離飛び続けると消費量はルーラを上回る事もある。
当然、途中で魔法力が切れれば落下する。
・ベタン
重圧呪文。
マトリフより伝授された、強力な代わりに燃費のやたら悪い呪文。
円形の広範囲に強力な重力場を発生させ、範囲内の敵を圧死させる。
魔物の分類としては最上位であるドラゴンを3匹まとめて倒す威力がある。
しかし広範囲を攻撃する呪文であるためか、単体の強力なボス格相手には有効なダメージを与える描写がなかった。
というか、ドラゴンを3匹まとめて圧死させる威力の呪文を受けても、膝すら付かずにそのまま歩いてくるバランの異常な強さを演出した。
燃費の悪さもあり、中盤以降はメドローアに出番を奪われ気味で、最終的には3回しか使用されなかった(新アニメ版では修行の一環で自分にベタンを撃ったりしているシーンが追加された)。
ちなみにこの呪文、後のドラゴンクエストモンスターズジョーカー2に逆輸入され、[[某ゲーム>FINAL FANTASYシリーズ]]の重力呪文と類似の効果に設定された。
また、空中に存在する対象には重圧効果が満足に発揮され難いという欠点もある。
飛来する闘気技や呪文にも効力を発揮するが限度があり((作中においてドラゴンのブレスを強引にかき消すことは出来ていたが、「闘気や呪文は完全には止まらない。遠くからアバンストラッシュ・アローを撃たれると敗ける」と作者に言及されている))、敵が地面に近いほどに効力を発揮し易い呪文らしい((ベタン発動時に「今なら全員地面にいる」とポップが確認する描写の他にも、竜騎衆戦におけるガルダンディーがベタン発動前に空を飛んで逃れたり。「勇者アバンと獄炎の魔王」においてはマトリフがベタンを発動した際に、重圧を喰らったキメラと難を逃れたキメラに別れている描写がある。))
・&ruby(フィンガーフレア・ボムズ){五指爆炎弾}
メラゾーマを5本の指先から同時に放つ呪文。
フレイザードからパクった(と言っても直接見たわけではなく、&bold(){話に聞いただけ}である)。
前述のベタンが広域を攻撃する呪文なら、こちらは敵単体に有効打を与える必殺技であると言えよう。
実態は&bold(){&color(red){[[禁呪]]に近い負担を強要するシロモノ}}で、人間が使うと寿命すら縮みかねないのだが、
その事実を知ってからもポップは&bold(){&color(green){「寿命が縮んでもいい」}}と使用に踏み切った。
ちなみに最初に使用した際には同時に3発が限界だったが、後に5発同時発射に成功。
しかしポップの身体に大きな負荷をかけ、連射が利かないため後が続かないという欠点が残り、更にザボエラの集束呪文による10発近いメラゾーマでもオリハルコンには歯が立たなかった事から、2度しか使われずに後述のメドローアに役目を譲る。
・[[メドローア>メドローア(ダイの大冒険)]]
極大消滅呪文。マトリフに教わった必殺の切り札。
メラ系とヒャド系のエネルギーをスパークさせ、&bold(){&color(red){オリハルコンを含めたあらゆる物質を対消滅させる光の矢}}を放つ。
詳細は項目を参照。
**《装備》
&bold(){異様に旅人の服の物持ちがいい}のと、旅人の服と輝きの杖以外の装備破損率が異様に高い(ポップが自ら壊した形になった例もいくつかある)のが特長。
なお、本編では常にバンダナを鉢巻のように付けているが、これは5歳の頃から身に着けているお気に入りのもの(つまり特に戦闘用ではない)。
記憶喪失になったダイに手渡したため、バラン編の後半からハドラーの襲撃を受けるまでは身に着けていなかったが、その後ダイから返却されたようで以後は肌身離さず身に着けている。
・アバンのしるし
アバンが教え子たちに卒業の証として贈る青く透き通った涙滴形のペンダント。
『輝聖石』という貴重な石を磨き上げて呪法で凝縮したものであり、その製法はアバンしか知らない。
完成させるには時間がかかるが、呪文の効果を増幅させる「輝石」と、魔法力を蓄積する「聖石」の特性を併せ持ち、聖なる力を高めて邪を退け、敵から受けるダメージをある程度減らし、持ち主の力を高める効果がある超一級品のアイテム。
ヒュンケルがチェーン部分でラーハルトの槍を受け止めていたり、チェーン部分も含めて地味に耐久性も高い。
後、他の4人は光ったのに、ポップだけ光らず(あれだけ光ってもおかしくないことしてきたのにもかかわらずである)一度は闇に落ちたヒュンケルですら光ったこともあり、「ポップにだけ厳しい」と言われがち。
・布の服
初期装備。
緑色を基調として、胴体部分の前面に白黒で文様が描かれている。[[アバン先生>アバン=デ=ジニュアール3世]]の服の左胸にも同じ文様があるので、ジニュアール家の家紋と思われる。
クロコダイン戦後に旅人の服に装備替えされたが、捨てたわけではなく、マジカルブースターと同じく、ロモス王国に預けてある。
・旅人の服
クロコダイン戦後に、ロモス王から授けられた服。
布の服とよく似ているが、文様が異なっており、裾も短くなっている。
マントやオーバージャケットなど、追加装備はいくつかあれど、基本的に&bold(){ポップの鎧は最後までこれ}。
ただの旅人の服のはずなのに&bold(){カイザーフェニックスとフェニックスウイングで反射されたポップのイオ系呪文を同時に食らってやっと破ける}という異常なまでの耐久性の高さを誇る。&font(l){ロモス製の旅人の服の丈夫さは世界一ィィィィーーーーッ!}
……流石にいくらなんでも素の耐久力でこれとは思えないので、描写されていないだけでスカラやフバーハ(に近い呪文)で補っているのかもしれないが。
また、メガンテを撃った後にメルルに補修して貰ったり、メドローアの訓練中に焦げてしまったりとさすがに破けるまでずっと無傷で済んだわけではない。
&font(l){アバンがメガンテ撃った時は服が完全に破れていた事を考えると補修程度で済んだヤバさがよくわかる}
・魔導師のマント
フレイザード戦後にマトリフから譲られた防具。彼の現役時代のお下がり。
バラン戦においてメガンテを撃つ際、目くらましに使用して破かれてしまった。
・へんなベルト
魔導師のマントに付属していた&font(l){呪いの}ベルト。
バックル部分にマトリフの顔が象嵌してあるという嫌なデザインで、
ポップは&bold(){&color(green){「これだけはいらない」}}としてバックルだけ外そうとしたものの、なぜか外せずそのまま使い続けることになった。
令和版のアニメではデパートで好事家から500Gで売ってほしいと言われたが、外せなかったため売ることが出来なかったというアニオリのシーンがある。%%やっぱり呪われてんじゃねーか!%%
&font(l){一応ポップの装備の中では最後まで無事だった}
ちなみにこのベルト、リアルドラゴンキラーオークションで商品の一つとして出品されている。%%こっちは呪われたりはしません。%%
・パプニカの法衣
ハドラー親衛騎団との戦いを前に追加された装備。
一種のオーバージャケットで、旅人の服の上から着る。
パプニカ産の布で作られているために魔法に強く、メドローアを使っても片手が燃えることはなかったが、
バーンが放ったメラであっという間に燃え尽きてしまった。&bold(){しかし旅人の服は無事}。不思議!
***武器
・マジカルブースター
初期装備。
長さ20~30センチほどの杖で、先端に魔法の威力を増幅する魔法石が埋め込まれている。
クロコダイン戦で、マホカトールを発動するために魔法石を砕いてしまい、お役御免となったが、
アバン先生からもらった思い出の品であるため、捨てたりはせず、バーン討伐の後に引き取りに行くとの約束で、ロモス王国に預けた。
魔法石が非常にもろいため、打撃武器としては全く使えず、数値上の攻撃力は0。
旧アニメの劇場版「起ちあがれ、アバンの使徒」では、ポップがマジカルブースターをもらった経緯が明かされる。
ポップがアバンに弟子入りしたての頃、魔法を操って女の子にモテようと企んでおり、アバンが眠っている間に勝手に持ち出し、女の子達の前でメラ系呪文を発動して気を引いた。
だが調子に乗って上位呪文を発動した結果、制御できずに周囲の草原に引火してしまい、駆け付けたアバンのヒャダルコで事なきを得る。
叱られると思っていたポップだったが、アバンは笑顔で「それはあなたにあげましょう」と言い、「見栄を張る道具ではない、人を助ける時、自分以上の力が必要な時に使う事」「魔法は生半可な気持ちで使ってはいけない、良い勉強をしたでしょ」と教えるのであった。
そして前述の通り、ブラスを助けるためにマホカトールを使うという「人を助ける時、自分以上の力が必要な時」に役立ったというわけである。
・魔法のステッキ
クロコダイン戦の後、旅人の服共々ロモス王から下賜された武器。
ブラスが持っている杖に似たシルエットだが、杖の先端に宝玉がはめ込まれており、原作ゲームの「魔導士の杖」の要素も入っている。
ヒュンケル戦前の特訓シーンにおいて、ダイがライデインを撃つ時の標的にも使われた。
・輝きの杖
フレイザード戦後に、マトリフから授けられた武器。
彼が若い頃に使っていたもので、特殊警棒のように伸縮できる。
ポップは武器を入手後早々に壊してしまう事が多いが、これは死の大地で一度紛失したもののチウに回収されて再び使われた上に最後まで無事だった。
のちにゲームにも逆輸入された。
・羽ばたきの杖
輝きの杖を紛失したため、ハドラー親衛騎団との戦いを前に用意された杖。
初陣早々、フェンブレンに先端を切り落とされてしまった挙句、直後に輝きの杖が再びポップの手に渡るというオチがついた。
杖の先に鳥の彫刻がついている優美なデザインだったのだが、あるいは描くのが面倒だったがために早々に退場したのかもしれない。
・ブラックロッド
バーンに敗走した後、[[ロン・ベルク>ロン・ベルク(ダイの大冒険) ]]から授けられた武器。
魔力を打撃力に変換する機能がありポップは&color(green){&bold(){「光魔の杖と同じ」}}と評したが、光魔の杖からだいぶ時間が経っているため、セーフティなり燃費の向上なり、何らかの改良が施されているものと思われる((具体的な改良内容について本編では触れられていない。))。
さらに、持ち主の意思に応じて自在に形を変える特性を持ち、如意棒のように伸ばしたり杖頭を槍に変えたりできる。
無意識に籠めただけの魔力で巨大な岩に突き刺さるほどの威力を見せ、シグマ戦ではシャハルの鏡を弾き飛ばしたりシグマの腕を壁に縫い付けて拘束したりと様々に使われたが、バーン戦で天地魔闘の構えを破るための囮に使われ、カラミティエンドで叩き折られてしまった。
ただし、設定上の攻撃力は実はたったの60しかなく、本編の理力の杖(55)と比較してもその差はわずかである。
もっとも、そこそこの打撃力はあれどシグマのオリハルコンボディにダメージは与えられていない辺り、そこまで不自然ではない数字とも言える。
どちらかと言うと純粋な攻撃力よりは、変形による応用力の高さと燃費の良さに重点が置かれた武器なのかもしれない。
連載期間としては割と長く装備しているし、活躍もしたが、作中期間だと実戦では&bold(){1日足らずでぶっ壊された}と言うとちょっと悲しい武器。
%%まあロン・ベルク製なので普通に自己修復して戻ってきてそうだが。%%
ポップは杖を打撃武器ではなく、魔法の補助に用いることが多いため、こちらは打撃用武器、輝きの杖は魔法の補助用、と使い分けていた。
・シャハルの鏡
ハドラー親衛騎団のシグマが持っていた盾。
マホカンタ同様、呪文を反射する効果がある伝説の武具。
シグマの胸部装甲に仕込まれているが、彼の体の一部ではなくそれ自体が単独のアイテムであるため、彼が死んだ後も消滅することはなく、ポップに託された。
一応盾に分類されるが、ポップの腕力では盾として使うには重すぎたため、服の中に入れて胴体に装備していた。ちなみにシグマも、手に装備するよりも胴体に装備する事が多かった。
バーン戦で天地魔闘の構えを破るために使われ、フェニックスウイングで反射されたポップのイオ系呪文とバーン自身のカイザーフェニックスを同時に反射する最後の一手になる。
しかし常識外れの威力を誇るカイザーフェニックスにさらにプラスαした負荷がかかったせいか、その一度の使用で砕け散ってしまった。
&font(l){それなりに厚みがあるのにこれを付けているポップの体型に全く変化がなかったのはツッコミ禁止。大きさ変わる機能があったのかもしれないし}
*【人間関係】
・&bold(){ジャンク}
父親。
根っからの職人気質で、厳格な性格の頑固おやじ。性格が正反対なこともあってポップは彼を大の苦手としている。
ポップが里帰りした直後にも、ポップをボコボコにした。
もっとも、これに関しては村を訪れたアバンに憧れ勝手に家を飛び出した挙句、1年以上も音沙汰無しだったのだから、この仕打ちも当然と言えば当然と言える。
かつてはベンガーナ王国に仕えており、王宮でも随一の鍛冶屋だったが、威張ってばかりの腰抜け大臣をぶん殴って辞め、現在は妻のスティーヌと共にランカークス村で武器屋を営んでいる。
過去の経緯から、似た経歴を持つロン・ベルクとは気が合う友人であり、酒飲み仲間でもある。
ポップと殆ど同じ髪型をしており、ポップの髪質は父親似のようだ。また、その気質もポップに全く受け継がれなかったわけではないようで、ダイにライデインを習得させた際のスパルタ式の特訓にその一端がうかがえる。
・&bold(){スティーヌ}
母親。
夫とは反対に繊細で慈しみ深い性格の女性。顔立ちを見るにポップは母親似のようだ。
ポップが家出するきっかけを作ったアバンのことを恨んでいたが、後に成長して立派になって帰ってきた息子の様子を見てアバンに感謝するようになった。
幼少のポップに彼女が言った言葉は後にポップ自身を、そして心が折れていたダイを立ち上がらせた。
・&bold(){[[ダイ>ダイ(ダイの大冒険)]]}
弟弟子にして無二の親友。デルムリン島出発から最終決戦まで常に共にあった。
ダイのひたむきさが甘ったれなポップの奮起を促したと同時に、ポップの献身が人間と竜の騎士の狭間で揺れ動くダイの支えにもなっていた。
親(ダイの場合はブラス((バランも最初はダイを魔王軍に引き入れ人類の敵に仕立て上げようとしていた点が子供の将来を親が勝手に決めるという意味では共通している。)))から期待された将来が嫌で仕方なかったという密かな共通点もある。
・&bold(){[[アバン>アバン=デ=ジニュアール3世]]}
生涯の師。
性格上ポップに適切な教育ができず困っていた((それでも入門から1年ほどでメラゾーマを習得させるというとんでもない事をしている。))面もあったが、
終盤で再会してからは知略面において自分の後継者と見込むほどにポップを買っていた。
最終的にはアバンも自信をもって「自分以上のきれ者」と断言するほどになる。
新アニメ版では魔法の才能を見出し、魔法使いへの道を歩むきっかけを与えている。
・&bold(){[[マトリフ>マトリフ(ダイの大冒険)]]}
第二の師。
ポップにとって「先生」はアバンだけなので、マトリフに対しては「師匠」と呼ぶ。
甘さが抜けなかったポップにスパルタ式の特訓を施し、本物の実力を身に付けさせると同時に、パーティーにおける魔法使いのあり方を説いた。
彼がポップに最初に習得させた呪文はどんな攻撃呪文でもなく&bold(){ルーラ}であるというのは、魔法使いがどんな存在であるべきかという彼の理念の表れでもある。
初対面での評価は&bold(){&font(#b8d200){「あんな弱そうな魔法使い初めて見る」「自分が何とかしてやらんと死ぬ」}}と散々だったが、最終的には自分の全てを不足なく受け継いでくれたポップを&bold(){&font(#b8d200){「自慢の弟子」}}と胸を張って送り出すほどになった。
師弟だけあって仲間のために己の命すら顧みない点はポップとよく似ているが、それ以外の意外な共通点として上記した通り&bold(){ポップも実は教育方針がスパルタ式だったりする}。&font(l){あと自重しないスケベなところも。}
・&bold(){[[マァム>マァム(ダイの大冒険)]]}
姉弟子にして恋する相手。バラン戦後はその恋心を利用されて、危うくパーティーが全滅するところだった。
普段はその怪力ぶりを茶化したりするも、根底には彼女への抑えがたい恋心がある。それはそれとして普段から肢体をじっくり鑑賞しており、単行本のQ&Aコーナーではスリーサイズをズバリ推察してフルボッコにされたり、嬉々としての覗き行為に及んだりしている。((旧アニメ版ではフレイザードの顔面焼きやマトリフのセクハラと一緒にパイタッチ等も再現されていたが、2020年アニメ版ではコンプライアンス案件として全面的に削除・マイルド化されている))。
新アニメのポップの中の人的には&color(#F54738){「結婚しろ」}&color(#F54738){「&font(l){気が強いのがいい[[ぱふぱふ]]担当キャラ}」}
ポップは一目惚れだったが彼女のために強くなろうと必死だった。しかしマァムも「ポップに負けたくない、助けられてばかりじゃ申し訳ない」事を武闘家に転職するきっかけの一つに挙げている。
反面、恋愛事ではポップの態度とマァムの鈍感さで上手く行かず、最終決戦前夜やミナカトールではぎくしゃくする事に。ヒュンケルの指摘もあって彼の献身面への見落としを後悔した後にポップからあらためて告白を受けた。
以後は恋心を隠す必要がなくなったことから、言動が大胆になっている。(強引なキスのふりで迫って豚鼻にする悪戯、「未来の恋人タッグの力を見せてやろうぜ」と強敵相手に宣うなど)
・&bold(){[[ヒュンケル>ヒュンケル(ダイの大冒険)]]}
兄弟子にして恋のライバル(ポップが一方的にライバル視しているだけだが)。
三枚目で臆病なポップに対し、二枚目でクールな実力者と、ポップが欲する全てを持っているため、「一番助けられたくない相手」「性格が悪い」とまで評すが、バーンパレスでの殿や戻ってきた時の反応から、それはあくまで建前。
ヒュンケルにとってもポップは大事な弟分の一人で、ポップが孤軍奮闘した際は&font(#6495ED){「お前にしてはよくやった」}と言いつつもこっそり&font(#6495ED){「本当によくやった」}と優しい表情になっており、ポップを痛めつけた相手には激怒したり、バランにメガンテを使おうとした際は必死になって止めようとする、わざと優しい言葉で発破をかけるなど、ヒュンケルのポップに対する態度も大概ツンデレである。
初期の頃は実力で言えば比べるべくもなかったが、最終的には「今のポップに勝つのはオレとて容易ではない」とまで言わしめるほどになった。
・&bold(){[[クロコダイン>クロコダイン(ダイの大冒険)]]}
最初に相対した軍団長。
ポップは親しみを込めて「おっさん」と呼んでおり、クロコダインもその呼び方を快く受け入れている。
また、終盤ではポップの性格も深く理解しており、逃げただけに見えて戦略的判断による撤退だとすぐに見抜いて「逃げの一手」を打つほどにポップを信頼している。
((クロコダインは魔王軍時代から勇猛で名を馳せており、キルバーンさえも逃げの手を打つ事などあり得ないと思っていた。そんなクロコダインが死の大地から戦略的撤退をしたポップを救出しに現れ、獣王会心撃を「逃げの一手」としていきなり海面に撃って目眩ましにした事はキルバーンをして完全な想定外で、ものの見事に出し抜かれている))
なお、最終決戦での「おっさんとチウは戦力外か」という評価を「非情」と評されることもあるが、実際客観的に見ればバーンに食いつけるだけの能力がなかったのは事実であり、本人としてもそのように判断するのは不本意な表情であったため、あくまで「魔法使いはクールであるべき」というマトリフの薫陶に従っているだけで、決して本心ではないと思われる。
・&bold(){[[メルル>メルル(ダイの大冒険)]]}
時々パーティーをサポートしてくれる占い師。
初対面で「ちょっと美人」ぐらいには思っていたが、それ以上の気持ちを抱くことはなく、彼女が自分に思いを寄せていることには全く気付かなかった。
バーンパレス突入直前に、彼女の挺身で命を救われたことで、ポップは自身の輝聖石を輝かせる。そして&bold(){復活後はポップとテレパシーで会話できるようになっていた}
最終話ではポップ、マァムとともに三人で旅に出る。
・&bold(){まぞっほ}
ニセ勇者パーティーの魔法使い。作中で互いに知ることはなかったが、ポップの叔父弟子にあたる。
「自分たちは確かに小悪党だが、仲間を見捨てて逃げ出すお前とどこが違う」と突きつけ、ポップの奮起を促す。
ポップが逃げ腰を改める最初のきっかけとなった。
・&bold(){[[キルバーン>キルバーン(ダイの大冒険)]]}
魔王軍の中で真っ先に最もポップを高く評価していた。
&bold(){&font(#f1c232,#000000){「成長度ならダイ以上」「ムードメーカーになりうるタイプなので、真っ先に死んでもらいたい」}}と評し、個人としての実力のみならず戦略的な真価も見抜いていた。
ただし、ハドラーのようにポップの内面にまで思いを致すことはなく、あくまで「仕留めがいのある獲物」でしかなかった。
アバンに一杯食わされてからは&bold(){&font(#f1c232,#000000){「師匠の方のムカつき加減はそれ以上」}}と標的を変更し、ポップとの因縁は切れることになる。
・&bold(){[[シグマ>シグマ(ダイの大冒険)]]}
天敵にして好敵手。
あらゆる呪文を弾くオリハルコンボディに加え、唯一通じるメドローアさえ反射してしまう防具を持つ。さらに[[ハドラー親衛騎団]]最高の「すばやさ」を活かして先に先に動き、ポップの打つ手をほぼ封じてしまう。
何より、決して油断せず相手を観察・評価して動くという慎重さをも併せ持つため、&color(green){&bold(){「敵がザコと思って油断してくれているうちに手を打つ」}}が身上のポップにとっては最もやりにくい相手。
キルバーンを除けば、最もポップを評価していた敵といえる。
&bold(){「君は自分で言うよりもはるかに恐ろしい男だ!はじめて相見えた時から私はそう思っていた!!」}
壮絶な頭脳戦の末にポップが一枚だけ上回ってポップの勝利に終わったが、シグマもその戦いには満足だったようだ。
ちなみに、作中唯一メドローアの直撃で死んだネームドキャラクター。
・&bold(){[[バラン>バラン(ダイの大冒険)]]}
ダイの父。
たとえ彼の親であろうと、自分たちの運命を変えてくれたダイを連れ去ろうとすることに我慢がならず、文字通り命を懸けて阻止にかかった。
バランはむき出しの感情をぶつけられ、自爆まで仕掛けられ、さらには死んでからも攻撃を仕掛ける彼の姿と我が子の決意により、その場を辞する。
里帰りした時には、ポップは自分の父と比較して、「俺の親父は、お前の親父と違って理知的じゃねぇからなぁ」と評してもいる。
&font(l){その頃は竜魔人となってヒャッハーしてるバランの姿の方が印象に残ってるダイは、(理知的…あれが?)と内心でツッコミを入れていた}
・&bold(){[[ハドラー>ハドラー(ダイの大冒険)]]}
師の仇。
「地獄に落ちてもこの声だけは忘れない」と言うほどの恐怖と怒りの対象。同時に、「残酷だが卑劣ではない」とハドラーの性格面には一定の評価はしていた。
ポップのことは「アバンの周りをウロチョロしていた小僧」程度にしか認識していなかったが、加速度的に進歩する彼に何度も苦杯を飲まされ、
ザボエラと組んでの夜襲に踏み切った時は逆に「見損なった」と評されたことがきっかけで、保身第一の態度を改め、誇り高き武人として生まれ変わることになる。
ダイが当初ハドラーのパワーアップを肉体面の変化を大きく捉えていたのに対し、ポップはむしろ精神面の変化の方に注目しており、ダイに「ああいう吹っ切れ方をしたヤツは強い」と自身の体験を踏まえた上で警告している。
そして最期にはキルバーンの罠「ダイヤの9」の中にダイ・ポップと揃って嵌められるという窮地に陥る。
脱出口を開けるとしたらポップのメドローアで天井を撃ち抜き、穴が開いた瞬間にルーラで飛び出すという方法のみだが、メドローアを撃てるポップは落ちてくる炎を押し返すための全力ヒャダルコで手いっぱいで動けない。ダイはそもそもヒャド系呪文を使えず、ハドラーはダイに全力で敗北したばかりで満身創痍…という手詰まりの状況。
武人として全てを出し切ったダイとの決闘の最期をキルバーンに穢される事を嫌ったハドラーが死にかけの体を動かし、僅かばかりの時間だけ炎を押し留める役をポップから代わり、ポップはメドローアを撃ってダイがルーラを発動、脱出した。
…が、ダイは脱出に成功したが、ポップは最後の力を振り絞って崩れ落ちるハドラーに気を取られてしまい、脱出のタイミングを逃してしまう。
ハドラーは敵であり放っておいても死ぬ自分に何故構ったのかと叫ぶが、ポップは戦いの中で傷つきながらもただ愚直に己を高め部下と共に挑んできた彼を「俺達と何が違う」と吐露。
その言葉にハドラーは感動とポップを道連れにしてしまった後悔の涙を流し、「俺のような悪魔のためにこの素晴らしい男を死なせないでくれ」との思いで魔族でありながら人間の神に祈るほどにポップを認める。
余命幾ばくもない状態になり、一度ダイに敗れてもなおもがき、一生懸命に激しく燃えるように生き抜き、ダイ達の目にその生き様を刻み込んだハドラーは人間と魔族という違いはあれど、間違いなくポップが語る&bold(){閃光のような生き方を貫いた漢であった}。
・&bold(){[[バーン>大魔王バーン(ダイの大冒険)]]}
最終目標。
初戦では、
得意のメラゾーマ→&bold(){&color(darkred,#cccccc){「…今のはメラゾーマではない…メラだ…」}}
切り札のメドローア→&bold(){&color(darkred,#cccccc){「…覚えておくのだな これがマホカンタだ…!」}}
最後のルーラ→&bold(){&color(darkred,#cccccc){「……知らなかったのか…? 大魔王からは逃げられない…!!」}}
と凡ゆる手を悉く封殺され、更に地上を蓋としか考えていない演説に完璧に心を折られたが、ダイの「魂」の力とフローラから聞いたアバンの話で最後まで足掻く決意をして復活。バーンに怖れを抱いて逃げ出したダイを説く程になる。
&font(l){直後にミナカトールエピソードで再び心がへし折れるが、持ち直して更にパワーアップする始末}
バーンはキルバーンから再三ポップの危険性について説かれていたにもかかわらず、最後の方まで「ひ弱な人間」以上の評価を下すことはなかった。
その慢心から、無敵のはずの奥義を打ち破られ、心を折ろうとした策さえも「関係ない」と一蹴されることになる。
しかしポップに戦いの流れを覆され続け、ついには「必殺」と自負するカイザーフェニックスを&bold(){素手で引き裂かれる}光景を目の当たりにし、ポップに対して戦慄するまでになる。
ポップのいう人間の生き様を理解することは最後まで無かったが、ポップの実力については無意識の内に彼を有象無象ではなく「ポップ」と呼ぶようになるほど思い知っている。
惜しむらくはそれがキルバーンの忠告を受けてではなく、煮え湯を飲まされ続けての結果だったことだが。
余談だが、旧アニメにおいてポップ役の難波圭一氏はミストバーンも兼役で演じていたが、ミストバーンが喋らなかった理由を考えると旧アニメが最終決戦まで続いた場合、&bold(){難波圭一氏が真・バーンも演じて主人公の親友とラスボスの声が同じで死闘を繰り広げる}という[[とんでもない事になっていた>百鬼帝国]]可能性もある。新アニメでは兼役ではないので心配無用。
*【人気投票】
・第1回
4位。
1位 ダイ。2位 ヒュンケル。3位 アバン。
&color(green){「せ…先生はともかく、ダイやヒュンケルより順位が下ってのは、どうにも納得がいかねえぞ!!」}
・第2回
3位。
1位 ダイ。2位はヒュンケル。
&color(green){「ムフフッ…ジワジワと人気が出てきたじゃねえか、おれも。次はいよいよ1位だな!!」}
・第3回
&bold(){2位} 。
1位はダイ。
遂にヒュンケルを追い抜き、ダイとも僅差だった。
*【セリフの一部抜粋】
・対クロコダイン戦
「[[仲間を見捨てて自分だけぬくぬくと生きてる>ザボエラ(ダイの大冒険)]]なんて…死ぬよりカッコ悪りィやって…そう思っただけさ…」
・対バラン戦
「ダイがいなけりゃレオナ姫は死んでいた!ダイと戦わなければクロコダインもヒュンケルも悪党のままだった!
そしておれはダイに出会えていなかったら、いつも逃げ回って、強い奴にペコペコして、口先ばっかで何もできねえ最低な人間になっていたに違いねえんだ!」
・対シグマ戦
「きっ…君は…まさかっ…&bold(){賢者‼︎?}」
&color(green){「…いや 違うね…! …おれは…賢者じゃねえ…‼︎」}
「‼︎?」
#openclose(show=…おれは…賢者じゃねえ!){
&color(green){「…なんでだよ師匠。だって師匠は攻撃系だけじゃなくて 回復系とかあらゆる呪文が使えるんだろう? それって立派な賢者じゃねぇか」}
&font(#b8d200){「…言葉面が気に入らねえんだよ 〝賢き者〟なんてエラソーでど〜〜も肌に合わねえ。第一 ドスが効いてねえじゃねえか!」}
&color(green){「………タハハハッ…‼︎」}
&font(#b8d200){「だからな オレは誰が聞いてもおそれいっちまうようなカッコイイ肩書きを考えたのよ!」}
&font(#b8d200){「世界に一人しかいねえ最強の呪文使いの名前! それが…‼︎」}
}
&bold(){&color(green){「………大魔道士‼︎」}}
「……なにっ‼︎?」
&bold(){&color(green){「…そう‼︎ おれを呼ぶなら大魔道士とでも呼んでくれっ!!!」}}
「俺の勝利の女神は微笑まねぇ!…横っ面を…ひっぱたくんだよぉ!!」
「化かし合いは 俺の勝ちだ!」
・対バーン最終戦
「お前を倒せば結界が消える。その後で黒の核晶を止めに行く。順番通りじゃねえか。何がおかしい?」
「……へへへっ ついに大魔王サマがおれの名前を覚えたかい……ざまあみろだぜ………」
「…あらぁ…‼︎ この最後の最後へ来てなんかおれツボつかんじゃったみたいっ…‼︎ 何度もくらったもんなぁ…」
「…やっぱ天才…だったりしてね おれ…‼︎」
#openclose(show=少しはダイを見習え!!){
#center(){
&color(green){「……」}
&color(green){「………ダイ…ダイか」}
&color(green){「…あいつ…何年生きれんのかな?」}
&color(green){「やっぱ竜の騎士と人間の混血児だからおれたちと同じ寿命なのかな?」}
&color(green){「それとももっと長生きすんのかな…」}
&bold(){&color(#999999,gold){「……なんの話をしている…!!」}}
&color(green){「大魔王さんよ…あんたは 何年生きられるんだい。何千年か? 何万年か?」}
&color(green){「それとも死なねぇのか?」}
&color(green){「あんたも…あのヴェルザーって化け物も相当寿命が長ぇんだろうなァ…」}
&color(green){「それに比べたらきっと おれたち人間の一生なんて一瞬の花火みたいなもんだ」}
&bold(){&color(#999999,gold){「………………」}}
&color(green){「……さっきロン・ベルクの話を聞いててさ…思い出しちまったよ ガキの頃の事を…5つか6つの時…だったかなぁ…」}
&color(green){ある夜 おれは「死」について考え出した}
&color(green){死んだらどうなるのか どこへ行くのか}
&color(green){考えれば考えるほど怖くなって…}
&color(green){夜中に おれは泣き出した。親父たちがびっくりして飛び起きた}
&color(green){「どうしても 人は死んじゃうの!? どうして ずっと生きていられないの!?」}
&color(green){わけがわからなくなって おれは 泣きわめき続けた}
&color(green){…そしたら…母さんが……}
&color(green){母さんが抱きしめてくれて…おれにこう言ってくれたんだ…}
&color(lightgreen){&bold(){「人間は誰でもいつかは死ぬ…」}}
&color(lightgreen){&bold(){「………だから…」}}
&color(lightgreen){&bold(){「だから…みんな一生懸命 生きるのよ」}}
&color(green){「………って…!!」}
&color(green){「あんたらみてえな雲の上の連中に比べたら おれたち人間の一生なんてどのみち一瞬だろう!!?」}
&color(green){「だからこそ結果が見えてたって もがきぬいてやる!!」}
&color(green){「一生懸命に生き抜いてやる!!!」}
&color(green){「残りの人生が50年だって5分だって」}
&color(green){&bold(){「同じ事だっ!!!」}}
&color(green){&bold(){「一瞬…!! だけど…閃光のように…!!」}}
&color(green){&bold(){「まぶしく燃えて生き抜いてやるっ!!」}}
&color(green){&bold(){「それがおれたち人間の生き方だっ!!」}}
&color(green){&bold(){「よっく 目に刻んどけよッ!!!」}}
&color(green){&bold(){「このバッカヤローーーーッ!!!!」}}
}}
//長いので格納
・最終話
#center(){&sizex(5){&color(green){「どこでもいいじゃねぇか・・生きて・・生きてさえすりゃあよ・・また会えるって!だってあいつの帰ってくるはよ・・地上(ここ)しかねぇんだからさ!!」}}}
#center(){&sizex(5){&color(green){「そうだ あいつが戻るその日まで おれたちが世界を守っていこう いつの日かあいつを見つけても あいつが自分で帰ってきても 美しい大地や街並みや平和な人々の暮らしを見て これがおれが守った地上なんだと誇らしく胸をはれるようにしよう・・・!ふたたび勇者が帰ってくるその日のために・・!!」}}}
#center(){&bold(){&font(#ff69b4){&sizex(5){・・ここでなにしてるのよ!・・・あんた!!}}}}
#center(){&bold(){&font(#008000){&sizex(5){何っ・・て 見りゃわかんだろ ログインして編集してるんだよ編集タイムっ・・!!}}}}
#center(){&bold(){&font(#008000){&sizex(5){なぁにツンツンしてんだよ おめえ! あ!もしかすると やっぱ “項目の追記・修正は私がしてあげなくちゃあ♡” なんて思ってくれてるわけェ?}}}}
#center(){&bold(){&color(red){&sizex(5){ブチッ!!}}}}
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#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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#center(){&sizex(5){&color(green){&bold(){よしてくれよ… おれはれっきとした人間だぜ…}}}}
#center(){&color(green){&sizex(5){&bold(){臆病で弱っちい…ただの人間さ…!!}}}}
漫画「[[ドラゴンクエスト ダイの大冒険]]」の登場人物。
声:難波圭一(1991年版)/豊永利行(2020年版)
目次
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*【概要】
物語の最序盤、主人公の[[ダイ>ダイ(ダイの大冒険)]]を勇者に育成するべく現れたかつての勇者・[[アバン>アバン=デ=ジニュアール3世]]に付き従って初登場する兄弟子。
復活した魔王[[ハドラー>ハドラー(ダイの大冒険)]]から自分達を守る為にアバンが死んで以降に始まるダイの冒険に、
最後まで誰よりも長く付き添う名実共に最高の相棒であり親友。
ちなみにポップは15歳、ダイは12歳。
*【人物像】
明るくお調子者で[[スケベ>スケベキャラ(属性)]]、熱くなりやすく涙もろいなど、非常に人間味溢れる。
当初はヘタレで見栄っ張りで口だけの逃げ出し野郎であったが、『ひとかけらの勇気』を持った後はそれらが消え失せてパーティーのムードメーカーとなる。
もともとは田舎の武器屋の息子として生まれたごく平凡な少年。
厳格な父親と退屈な村に嫌気が差していた折に村を訪れたアバンに憧れ、家出同然のていで村を離れた。
旅の序盤から仲間になる[[マァム>マァム(ダイの大冒険)]]には好意を抱いており、ポップが窮地に立ち向かえたのは彼女の力になりたい一心に拠るものもある。
そうして仲間の為にと頑張りつつも、いつまで経ってもマァムには自分の想いを告白する勇気は持てなかった。
それが後に大きな苦悩に繋がるのだが、詳細は[[ミナカトール>破邪呪文/破邪の秘法(ダイの大冒険)]]のエピソードを参照。
なお他人から自分に向けられる好意にはひたすら鈍感。
恋愛感情だけではなく、同性からの敬意に対してもそれは同じ。クロコダイン、バラン、ハドラーといった面々は、ポップの心に打たれて改心し、
付き合ううちにさらに彼への評価を上げていくのだが、本人は全く気付くことなく自然体でいるだけであった。
前述したとおり、ポップは臆病で平凡な少年である。
周囲の仲間がいずれも特別な出自を持つか多大な功績を打ち立てた「特別な人間」ばかりであるのに対し、ただ一人自分だけが何の取り得もない平凡な一般人である…という事にずっと思い悩んできた。
ダイの勇気に励まされ、マァムへの想いから力を振り絞り、[[ヒュンケル>ヒュンケル(ダイの大冒険)]]の不敵さに対抗心(と同時に憧れ)を抱きながら。
そうしていく内、最終的にポップは次第にパーティーには欠かせない程の存在にまでなった。
師のマトリフは&bold(){&font(#b8d200){「お前がすべてに恵まれた人間だったら、ここまではならなかった」}}と平凡な出自でありながら努力を重ねてきたことを評価され、当初は&bold(){&font(#b8d200){「こんな弱そうな魔法使いは見たことがない」}}と言われていたのが最終的には&bold(){&font(#b8d200){「自慢の弟子」}}と言って苦悩するポップを最終決戦へと送り出した。
最終的に自分がただの人間であることを誰よりも自覚したその上で、強敵相手にも強かに立ち回れるようになる。
&bold(){「&color(green){勇気}」}の使徒として完全に覚醒してからは並の魔法使いでは束になっても敵わないほどの絶大な魔法力を獲得。
普通の人間では間違いなく劇中最強クラスであり、魔法を無効化する装備持ちのヒュンケルでさえ&bold(){&font(#6495ED){「今のポップに勝つのはオレとて容易ではない」}}と言わしめた。
彼の「勇気」はかつての仇であった[[ハドラー>ハドラー(ダイの大冒険)]]の心を動かし、あの[[大魔王バーン>大魔王バーン(ダイの大冒険)]]でさえも、ある種の敬意を抱いた程であった。
&bold(){誰よりも強く恐怖を持っており、だからこそそれを乗り越えて行動する勇気の心を誰よりも大きく養った。それがポップである。}
原作を担当した[[三条陸]]によれば、「ダイとの[[W主役>ダブル主人公(創作)]]であり一般人の人間代表。そして『勇者』であるダイができないヘタレでスケベで臆病なみっともない行いをさせて、そんなダメ男が冒険の中で成長してダイすらも挫ける困難に立ち向かっていく」というキャラ性、「すごい事が出来る事がすごいのではなく、時に挫けても、それに負けず頑張る事が凄いのだ」と言う信念、当時読者アンケートでトップを独走していた「ドラゴンボール」を意識して主人公以上にサブキャラが奮闘する漫画を目指し、「[[クリリン]]でもがんばれば[[ピッコロ大魔王]]に一矢報いることができる。普通の奴だってがんばったらすごいんだ」と言う主張によるもので、ポップはまさにそれを体現する「普通の読者」視点の「主人公」であった。
…そこんとこを編集に話しておらず、物語超序盤でとにかく自分勝手なヘタレさを際立たせた(もちろん物語中盤から後半にかけての成長を際立たせるための演出である)ために、編集部の偉い人からは&bold(){「コイツいらないから早く殺しましょう!((実際は「こいついらないから殺せよ」「こいつ、いつ殺す?」という感じ))」}と進言されてしまったエピソードは有名。
しかし三条が上述のポップの存在意義を説いて編集を納得させたという話はあまり浸透していない気がする((『竜の紋章BOX』の対談でこの話題が出た際に、この編集はかの鳥嶋和彦だと三条陸は言及している。クリリンでも〜の下りもドラゴンボールで説明すれば分かってくれるからと引用したらしい))。
しぶとく遠回りの成長を続け、ついには作者の期待に応えてみせたある意味で作者孝行なキャラクターの鑑である。
&font(#ff0000){どんなにヘタレなキャラでも物語に対しては意味があるので嫌わないであげて下さい。}
ダイが最終的に&bold(){「お前は昔から天才だよっ!」}と言っていたのはそれはそれである、と言うべきかもしれないが、ダイのこの発言はある場面で活躍したポップ自身が思わず&bold(){&color(green){「俺ってやっぱり天才かも…」}}と自画自賛したことに対する返しであり、最終決戦前にポップがダイに対して自分の戦う覚悟を語った際の&bold(){&color(green){「お前は昔から強かったが、おれはそうじゃなかった」}}に対するダイからのアンサーにもなっている。
&bold(){同時にそんな自画自賛が許されるほどにまで成長したポップへとダイから送られた最高の賛辞でもある}。
というか作中期間が3か月ということを考えれば、ポップの成長力は努力を重ねてきた点を考慮しても天才であると言わざるを得ないだろう。
&font(l){3か月努力しただけで大魔王と戦える魔法使いがホイホイ出てきたらその方が怖いし、[[マトリフのライバル>ガンガディア(ダイの大冒険)]]が理論は理解しながらも習得できなかったメドローアを習得してみせた時点で既に普通ではない}
*【戦闘能力】
初登場時点でも既にいくらかの呪文を使いこなし、特にメラ系は最上位のメラゾーマを使える程に得意と、能力だけならかなりのものを感じさせる。
逆にヒャド系はつめの甘さが目立ちそれが後々響くことに…((とはいえこの時点で荒波をヒャダルコで凍らせて止めるなどの魔法を使えているのだが。ただ、凍ったのは表面だけで、アバンが軽く叩いたら中の水が出てきてしまった))。
だが臆病な面が強く、強敵を前に何度も怯え、初めの頃は仲間を置いて逃げ出してしまうことも。
しかしその度に何とか自分の足で立ち上がり、実力的にも人間的にも少しずつだが確実に成長していく。
また旅の途中で師事し、師匠と呼ぶようになった[[大魔道士マトリフ>マトリフ(ダイの大冒険)]]の存在も成長に大きな影響を与えた。
マトリフには情けない性根を叩き直され、強力な呪文と、パーティーの中で常にクールであるべき「魔法使い」の立ち位置を伝授された。
これにより敵の挑発に乗って仲間を危険にさらしてしまう自分を省み、冷静に敵を観察して対処する思考と行動を身に付けた。
ちなみに体力は乏しいようなイメージがあるが、ぶっちゃけ周りが化け物級の身体能力の持ち主なのでそう見えるだけで、ポップも大岩を持ち上げたりするなど十分常人離れした体力をしている。
アバンから基礎的な格闘術は学んでいる事もあってか身のこなしもよく、敵の攻撃の直撃を食らう事は意外と少ない。
とはいえステータス的には力の値がパーティー最下位で、&bold(){あろうことかレオナよりも低い}。%%…ってことはレオナ姫はもっとすごい怪力の持ち主というこt%%ビジュアルとしてはそこそこ以上に鍛えてそうな筋肉が序盤、終盤ともちゃんと描かれており、&bold(){決してモヤシではないのだが………}
*【パラメータ】
単行本のゲーム画面風パラメータより
・その1
レベル:18
ちから:17
すばやさ:26
たいりょく:46
かしこさ:42
うんのよさ: &color(red){100}
さいだいHP:86
さいだいMP:69
こうげき力:17
しゅび力:17
じゅもん:メラ メラミ メラゾーマ ヒャド ヒャダルコ
ダイと旅立った頃。
このレベル帯でメラゾーマが使える事と、運の良さの高さが目を引く。
・その2
レベル:20
さいだいHP:95
さいだいMP:82
クロコダイン戦直後。
簡易版。
・その3
レベル:27
ちから:23
すばやさ:53
たいりょく:65
かしこさ:71
うんのよさ: &bold(){216}
さいだいHP:139
さいだいMP:135
こうげき力:46
しゅび力:44
じゅもん:メラ メラミ メラゾーマ ヒャド ヒャダルコ ギラ ベギラマ イオ ベタン ラナリオン ルーラ トベルーラ
バラン戦前のもの。
呪文のレパートリーが一気に増えた。
そしてたった9レベルで運の良さが100以上上昇している。
・その4
レベル:30
ちから:26
すばやさ:65
たいりょく:71
かしこさ:81
うんのよさ:236
さいだいHP:149
さいだいMP:153
こうげき力:71
しゅび力:52
じゅもん:メラ メラミ メラゾーマ ヒャド ヒャダルコ ヒャダイン ギラ ベギラマ イオ イオラ ベタン ラナリオン ルーラ トベルーラ
バラン戦後のもの。
ヒャダインとイオラが追加。
・その5
レベル:51
ちから:46
すばやさ:163
たいりょく:136
かしこさ:135
うんのよさ: &color(red){&bold(){256}}
さいだいHP:266
さいだいMP:325
こうげき力:106
しゅび力:88
じゅもん:メラ メラミ メラゾーマ ヒャド ヒャダルコ ヒャダイン ギラ ベギラマ イオ イオラ ベホイミ ベホマ ベタン ラナリオン メドローア ルーラ トベルーラ
いきなり飛んで大魔道士覚醒後。
回復系呪文を習得。MP0の状態から並の魔法使い2、3人分回復できるシルバーフェザーでMPが全快しなかったので、普通の魔法使いは最大MPが100前後のようだ。
そして255がカンストのDQ世界で運の良さがまさかの限界突破。
**《主な使用呪文》
ダイの大冒険では、基本的に呪文は契約によって体得する。
マトリフに師事している間にポップは一通りの呪文との契約を済ませている(させられた)。
ただそれらを使えるようになるかは、本人の資質と到達する力量による(下のベギラマやベホマなどが例)。
例として一般的な魔法使いは回復呪文に縁が無く、根っからの戦士はそもそも魔法の才能が無いため、呪文の契約すら成功しない。
つまり、マトリフと出会う時点で賢者に転職可能な呪文使いの素質はすでに備わっていたとされる。
また、呪文に関するスキルとして&bold(){「両手でそれぞれ別の呪文を同時に発動する」}という技能がある。
メラ系とヒャド系の魔法を同時に発動させる必要があるメドローアを使用するために必須の技能((メドローアはマトリフ曰く「センスのない奴は一生できねえ」))であり、メドローア会得によって得られる副産物…のように見えるが、後述のポップの発言の通り、メドローアを習得してからそれなりの時間が経過した最終決戦になってからぶっつけ本番で行ったという経緯から、&bold(){メドローアを使えたからと言って両手でそれぞれ別の呪文を同時に発動できるわけではない模様}。
つまりこの点に関しては&bold(){メドローアよりも高等な技術}。((作中設定ではメラ系とヒャド系は本質的には同一系統の魔法と言われているので比較的両手での同時発動が容易なのかもしれない。))
魔界の神を名乗るバーンでさえもポップの技を見て初見だったらしく感心していた((メドローアの時点では特に驚いていない))ほどで、これをできる魔族は少なくとも魔界には皆無の様子。
作中ではマトリフがベギラマを撃ちながらキアリーを使う場面くらいしかなく、ポップは最終決戦にて&bold(){&color(green){「師匠がやっていたのを一度見ただけだが、今の俺でももしかしたらできるのでは」}}と言うぶっつけ本番で終盤でイオラとブラックロッドへの魔力注入を同時に行っているのみだが、作中終盤のポップのレベルなら習得している呪文ならほぼどれでも組み合わせて発動できると思われる。((メドローアは当然だが、発動に両手を使う必要があるベギラゴンやイオナズン等の極大呪文は組み合わせることができないと思われる。))
[[ロトの紋章>ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章]]のポロンの「合体魔法」と比較される事もあるが、あちらは2つの魔法を合体させて放つので厳密には異なる((ゲームで例えるなら、ポップは魔法限定で1ターン2回行動可能、ポロンは「合体魔法」のコマンドで2つの呪文を選んで発動といった感じ))。((魔法を合体させる攻撃はロト紋の方が先))
また、呪文というよりは魔力使用の応用と言った類だが、&bold(){「魔力を集中させた指先で呪文を直接分解する」}という&bold(){&color(red){大魔王すら驚愕した}}離れ業を終盤で披露している。
これにより分解された呪文は何の効果ももたらさずその場で掻き消えてしまう、純粋な無力化である。これはマトリフですら使っていないポップ独自の技術である。
作中では一度しか披露されていない技だが、その一度が絶大な威力を誇る真バーンのカイザーフェニックスの分解であり、技術レベルとしてはほぼどんな呪文でも分解できておかしくない。
アバンストラッシュなどの同等のパワーで打ち合わせた訳でも、炎に耐性のある超魔生物の肉体で握りつぶしたのでもなく、純粋な技術のみによる「&bold(){&color(green){テクニカルな分解}}」である。
ポップが&bold(){&color(green){「何度もくらったもんなあ…」}}と述懐していることを併せると、この少年に同じ呪文を何度も見せてしまうと、ある時突然あっさり対策され、ワナに使われてしまうという事を意味する。&font(l){大魔道士に同じ呪文は二度も通じぬ}
自身の必殺技が傷一つ与えられずに無効化されてしまったことにはバーンですらドン引きしていた&s(){そりゃ天才って言いたくなるわ}。
作中で大魔王バーンが驚愕の表情を見せたのは、長い神々や魔族の歴史の中でもただの1度も例が無かった「竜の騎士の紋章を同時に2つ所持し、それを両方とも全開にする竜魔人」を見た時と、この時だけである。
***★既存呪文
・[[メラゾーマ>メラ系]]
火炎系呪文の最上位。
何とポップは初登場時点で既にメラゾーマを習得しており、読者を驚かせた。当然、序盤では主力となる。
[[魔王軍>魔王軍(ダイの大冒険)]]では幹部格や妖魔士団の上位クラスなら当然のように使えるが、[[旧魔王軍>旧魔王軍(ダイの大冒険)]]の幹部ブラスはメラミ止まりのようなのでポップの優秀さが分かる。
[[大魔王バーン>大魔王バーン(ダイの大冒険)]]のメラに打ち負けたエピソードは有名。そんな大魔王のメラゾーマが後にポップにあっけなく分解されてしまうのは痛烈な皮肉といえなくもない。
・[[ヒャダルコ>ヒャド系]]
中級の氷系呪文。
前述の通りメラ系を得意とするポップは、これをあまり使わなかった。
最初は海の大波を凍らせたと思ったら、表面を叩いたら割れて水が流れ出るという程度の威力で、アバンに「詰めが甘い」とダメ出しされている。
その後も&bold(){&color(green){「メラ系に比べると苦手」}}と言う特徴を引きずっており、メラ系とヒャド系のエネルギーを過分なく合成させる必要があるメドローアの制御ではいつもヒャド系のエネルギーが少なくなりヒャド系を出す方の手がコゲてしまう要因にもなった。
物語終盤ではメドローア自体の熟練により上記のような片手コゲは無くなっており、
ヒャダルコ自体もレオナの同呪文では触れる事すらできずに外周で弾かれてしまう程のキルバーンの殺しの罠「ダイヤの9」の中心点を内側から押し返して支えるほどの威力を持つようになった。
・[[ギラ>ギラ系]]
初級の閃熱呪文。
メラ系が純然たる炎であるのに対し、ギラ系は熱エネルギーのビーム砲をぶつける呪文といった感じ。
習得難易度が高いらしく、メラゾーマを扱えるポップですらヒュンケル戦まで使えなかった。
バラン戦後は竜の血による復活でレベルが上がったためか、2cm程度しかない花びらの中心に花びら全体を燃やしてしまう事無くギラで穴を開けるほどの収束とコントロールを見せている。
・ベギラマ
中級の閃熱呪文。
バルジ島の2度目の攻防戦で、炎魔塔の破壊に赴いた際にハドラー率いる魔王軍と遭遇してしまい、土壇場で力を振り絞ったことで使えるようになった。
初使用の時点でハドラーの同呪文を上回る威力を発揮している。
基本的に片手で使うが、シグマ戦ではメドローアの構えで両手を使ったベギラマを使用している。この描写からうまく威力を調整すればメドローアと見た目が殆ど変わらないらしい。これは2020年版のアニメでも表現された。
・[[イオ>イオ系]]
初級の爆裂呪文。
目標に当たると爆発する光球を放つが、初披露時は零距離で[[ガルダンディー>ガルダンディー(ダイの大冒険)]]を爆死させた。
バーンパレスのミストバーン戦ではマァムに攻撃の隙を作るために手数重視で連発している。
・イオラ
中級の爆裂呪文。
中盤からよく見られた。
威力は高いが、終盤の強敵には牽制として使われる事が多かった。
・[[メガンテ]]
[[自己犠牲]]呪文。命と引き換えに強大な破壊力を叩きつける。
本来は僧侶の呪文であり、神に祝福された僧侶なら蘇生する可能性があるが、それ以外の者が使った場合、蘇生できない上、場合によっては全身が砕け散って欠片すら残らない事さえあるとされている。
呪文そのものは非常に簡単で、メガンテを使う事だけなら何らかの魔法が使える者なら誰でもできるとされている。僧侶専用呪文であるのは上記の蘇生にまつわるリスクの問題。
ポップと、同じ呪文を使ったアバンの両方に共通していた呪文発動のための動作として、[[対象のこめかみに自身の両手の指を4本突き刺して>>北斗神拳]]ヘッドロックするというものがある。
指なんか無い爆弾岩の存在を考えると呪文の発動に絶対必要な動作と言う訳ではないと思われるが、この指が「全生命力を込めた」ものであるが故に、
殆ど全ての呪文を弾いてしまう竜闘気を纏う竜魔人相手でもそれを貫いてダメージを与えられる可能性がある呪文となっている。
実の父である[[バラン>バラン(ダイの大冒険)]]にダイが記憶を奪われた際、無防備なダイを守る為にバランに使用。
上記の通り生半可な呪文は一切通じないバラン相手でも通じる可能性がある呪文として決死の覚悟で使用され、
実際にポップの全生命力が込められた指は竜闘気を貫通してバランのこめかみに突き刺さり、竜魔人の力をもってしても振りほどく事ができなかった。
メガンテ発動の瞬間に僅かに指の力が緩んだ事により、発動の直前で手が振りほどかれてしまいメガンテは不発に終わってしまうが、
それでもバランは竜闘気の上からダメージを受けており、またその衝撃でダイの記憶は蘇る。
ダイに撃退されたバランはポップに感銘を受け、去り際に自身の血を飲ませた。
上述の通り本来ならば僧侶でない者がメガンテを使ったら肉体自体が残らないのだが、
メガンテが半端な発動で終わっていたことが逆に幸いし、ポップの肉体は破損することなく残っていたため、バランの血の力と自身の精神力が相まってポップは蘇生することができた。
・ルーラ
瞬間移動呪文。行った事のある場所に移動できる。
目的地のイメージが必要なので、行けるのは自分で行った事がある場所に限られる。
とっさの時など、明確なイメージ無しで使うと自身にとって最も思い出深い場所に勝手に飛ぶ。
ポップの場合は、マァムと初めて出会った森の中。
応用として、その場から見える範囲であればイメージはできるので、厳密に行った事がある場所でなくても行ける(例:向かいの崖の上など)。
瞬間移動とは言うが、ワープ的に消える→現れるのではなく、あくまで高速移動の一種なので、洞窟内や密室などの閉所から飛ぶには壁を破るなどして穴を開けなければ出られない。
また、瞬間移動ではないのでルーラによる飛行を追跡する事は理論上可能だが、少なくともトベルーラでは到底追いつけないほどの速度が出る。
さらに術者のレベルによって飛行速度にも差があり、同じルーラでも完全覚醒前のポップのルーラではミストバーンやキルバーンの本気のルーラには追いつくことはできない。不慣れな内はよく着地を失敗していた。
初期のポップは敵を派手に倒す攻撃呪文にばかり目が行っていた節があり、ルーラなどの補助呪文を軽く見ていたが、マトリフに&bold(){&font(#b8d200){「お前がルーラを使えていたら燃え盛る気球から容易く仲間を救えたのが分からんのか!」}}という叱咤によって考えを改めさせられ習得に至った。
・[[ベホマ>ホイミ系]]
回復呪文。大魔道士(賢者)に覚醒して使用可能になる。
シグマ戦ではこの呪文によって不死身かと思わせる耐久力を演出していた。
それ以外でも、戦闘の合間には魔法力総量の差からか、マァムではなくポップが回復を担当するようになっている。
なお、バーンパレスの中でそれで回復してもらっていたダイは、「ポップに回復してもらうのはなんか変な感じ」と贅沢な文句を言っていた。
・ザオリク(級のエネルギー)
詳細不明。
勇気の魂の力に覚醒すると同時に放出した魔法力の光。
ザボエラの猛毒にやられて死の淵にあったメルルを一瞬で全快させた。
何の回復呪文か、そもそも呪文であったのかすら定かではないが、
レオナには「ザオリク級のエネルギー」と形容された。
ザボエラの毒はあのマトリフでさえ解毒に手こずる代物だが(とはいえ毒の種類が違うと思われるので一概には言えないが)それを一瞬で回復させるあたり、ポップが師を上回る魔法力を身に着けたと考えられる。
***☆漫画オリジナル呪文
・マホカトール
破邪呪文。地面に五芒星を描いて魔力を込めることで、魔法陣の内側の邪気を払う。本来は賢者クラスの専用呪文。
クロコダイン戦で、邪気にあてられたブラスを正気に戻すために使用した。
マジカルブースターの欠片を使い、火事場のバカ力でやっとこさ発動できたものであり、普通はポップが取り扱える呪文ではない。
単行本のQ&Aによると、呪文の契約自体は済ませているとの事なので、大魔道士となったポップならば今後のレベルアップ次第では会得する可能性はあるかもしれない。
・ラナリオン
雨雲を呼ぶ呪文。呪文が効かないヒュンケルとの対抗策としてライデインを使用するためにレベル不足のダイを補助する目的で契約、使用した。
魔法力の消費が大きい((それでもポップはダイとの特訓の間ずっとラナリオンを維持しており、バダックを感嘆させている。))上に発動に時間がかかるにもかかわらず、これ単体ではあまり用途が見当たらず、後にダイがライデインを使いこなせるようになったため、この呪文の出番はなくなってしまった。
ポップの話からすると昼夜を逆転させるラナルータと同系統の呪文であるらしく、ラナリオンは天候操作呪文としては下位に当たるらしい。
・トベルーラ
飛翔呪文。
ルーラとは違い、必要な距離だけ任意で飛行する呪文。%%いわゆる舞空術%%
移動用としても使えるが、翼を持たない生物が空中戦に対応するために使われる事が多い。
ルーラと同様に術者のレベルによってより速く飛べるが、
ルーラと根本的に速度が違うので、よほどかけ離れた格下相手でない限りルーラにトベルーラで追いつくことはできない。
魔法力消費もルーラより少ない((ルーラは使えないがトベルーラはできる、と言う状況があった))が、これは定量消費のルーラと違ってトベルーラは飛んでいる間消費し続ける継続消費タイプなので、長い距離飛び続けると消費量はルーラを上回る事もある。
当然、途中で魔法力が切れれば落下する。
・ベタン
重圧呪文。
マトリフより伝授された、強力な代わりに燃費のやたら悪い呪文。
円形の広範囲に強力な重力場を発生させ、範囲内の敵を圧死させる。
魔物の分類としては最上位であるドラゴンを3匹まとめて倒す威力がある。
しかし広範囲を攻撃する呪文であるためか、単体の強力なボス格相手には有効なダメージを与える描写がなかった。
というか、ドラゴンを3匹まとめて圧死させる威力の呪文を受けても、膝すら付かずにそのまま歩いてくるバランの異常な強さを演出した。
燃費の悪さもあり、中盤以降はメドローアに出番を奪われ気味で、最終的には3回しか使用されなかった(新アニメ版では修行の一環で自分にベタンを撃ったりしているシーンが追加された)。
ちなみにこの呪文、後のドラゴンクエストモンスターズジョーカー2に逆輸入され、[[某ゲーム>FINAL FANTASYシリーズ]]の重力呪文と類似の効果に設定された。
また、空中に存在する対象には重圧効果が満足に発揮され難いという欠点もある。
飛来する闘気技や呪文にも効力を発揮するが限度があり((作中においてドラゴンのブレスを強引にかき消すことは出来ていたが、「闘気や呪文は完全には止まらない。遠くからアバンストラッシュ・アローを撃たれると敗ける」と作者に言及されている))、敵が地面に近いほどに効力を発揮し易い呪文らしい((ベタン発動時に「今なら全員地面にいる」とポップが確認する描写の他にも、竜騎衆戦におけるガルダンディーがベタン発動前に空を飛んで逃れたり。「勇者アバンと獄炎の魔王」においてはマトリフがベタンを発動した際に、重圧を喰らったキメラと難を逃れたキメラに別れている描写がある。))
・&ruby(フィンガーフレア・ボムズ){五指爆炎弾}
メラゾーマを5本の指先から同時に放つ呪文。
フレイザードからパクった(と言っても直接見たわけではなく、&bold(){話に聞いただけ}である)。
前述のベタンが広域を攻撃する呪文なら、こちらは敵単体に有効打を与える必殺技であると言えよう。
実態は&bold(){&color(red){[[禁呪]]に近い負担を強要するシロモノ}}で、人間が使うと寿命すら縮みかねないのだが、
その事実を知ってからもポップは&bold(){&color(green){「寿命が縮んでもいい」}}と使用に踏み切った。
ちなみに最初に使用した際には同時に3発が限界だったが、後に5発同時発射に成功。
しかしポップの身体に大きな負荷をかけ、連射が利かないため後が続かないという欠点が残り、更にザボエラの集束呪文による10発近いメラゾーマでもオリハルコンには歯が立たなかった事から、2度しか使われずに後述のメドローアに役目を譲る。
・[[メドローア>メドローア(ダイの大冒険)]]
極大消滅呪文。マトリフに教わった必殺の切り札。
メラ系とヒャド系のエネルギーをスパークさせ、&bold(){&color(red){オリハルコンを含めたあらゆる物質を対消滅させる光の矢}}を放つ。
詳細は項目を参照。
**《装備》
&bold(){異様に旅人の服の物持ちがいい}のと、旅人の服と輝きの杖以外の装備破損率が異様に高い(ポップが自ら壊した形になった例もいくつかある)のが特長。
なお、本編では常にバンダナを鉢巻のように付けているが、これは5歳の頃から身に着けているお気に入りのもの(つまり特に戦闘用ではない)。
記憶喪失になったダイに手渡したため、バラン編の後半からハドラーの襲撃を受けるまでは身に着けていなかったが、その後ダイから返却されたようで以後は肌身離さず身に着けている。
・アバンのしるし
アバンが教え子たちに卒業の証として贈る青く透き通った涙滴形のペンダント。
『輝聖石』という貴重な石を磨き上げて呪法で凝縮したものであり、その製法はアバンしか知らない。
完成させるには時間がかかるが、呪文の効果を増幅させる「輝石」と、魔法力を蓄積する「聖石」の特性を併せ持ち、聖なる力を高めて邪を退け、敵から受けるダメージをある程度減らし、持ち主の力を高める効果がある超一級品のアイテム。
ヒュンケルがチェーン部分でラーハルトの槍を受け止めていたり、チェーン部分も含めて地味に耐久性も高い。
後、他の4人は光ったのに、ポップだけ光らず(あれだけ光ってもおかしくないことしてきたのにもかかわらずである)一度は闇に落ちたヒュンケルですら光ったこともあり、「ポップにだけ厳しい」と言われがち。
・布の服
初期装備。
緑色を基調として、胴体部分の前面に白黒で文様が描かれている。[[アバン先生>アバン=デ=ジニュアール3世]]の服の左胸にも同じ文様があるので、ジニュアール家の家紋と思われる。
クロコダイン戦後に旅人の服に装備替えされたが、捨てたわけではなく、マジカルブースターと同じく、ロモス王国に預けてある。
・旅人の服
クロコダイン戦後に、ロモス王から授けられた服。
布の服とよく似ているが、文様が異なっており、裾も短くなっている。
マントやオーバージャケットなど、追加装備はいくつかあれど、基本的に&bold(){ポップの鎧は最後までこれ}。
ただの旅人の服のはずなのに&bold(){カイザーフェニックスとフェニックスウイングで反射されたポップのイオ系呪文を同時に食らってやっと破ける}という異常なまでの耐久性の高さを誇る。&font(l){ロモス製の旅人の服の丈夫さは世界一ィィィィーーーーッ!}
……流石にいくらなんでも素の耐久力でこれとは思えないので、描写されていないだけでスカラやフバーハ(に近い呪文)で補っているのかもしれないが。
また、メガンテを撃った後にメルルに補修して貰ったり、メドローアの訓練中に焦げてしまったりとさすがに破けるまでずっと無傷で済んだわけではない。
&font(l){アバンがメガンテ撃った時は服が完全に破れていた事を考えると補修程度で済んだヤバさがよくわかる}
・魔導師のマント
フレイザード戦後にマトリフから譲られた防具。彼の現役時代のお下がり。
バラン戦においてメガンテを撃つ際、目くらましに使用して破かれてしまった。
・へんなベルト
魔導師のマントに付属していた&font(l){呪いの}ベルト。
バックル部分にマトリフの顔が象嵌してあるという嫌なデザインで、
ポップは&bold(){&color(green){「これだけはいらない」}}としてバックルだけ外そうとしたものの、なぜか外せずそのまま使い続けることになった。
令和版のアニメではデパートで好事家から500Gで売ってほしいと言われたが、外せなかったため売ることが出来なかったというアニオリのシーンがある。%%やっぱり呪われてんじゃねーか!%%
&font(l){一応ポップの装備の中では最後まで無事だった}
ちなみにこのベルト、リアルドラゴンキラーオークションで商品の一つとして出品されている。%%こっちは呪われたりはしません。%%
・パプニカの法衣
ハドラー親衛騎団との戦いを前に追加された装備。
一種のオーバージャケットで、旅人の服の上から着る。
パプニカ産の布で作られているために魔法に強く、メドローアを使っても片手が燃えることはなかったが、
バーンが放ったメラであっという間に燃え尽きてしまった。&bold(){しかし旅人の服は無事}。不思議!
***武器
・マジカルブースター
初期装備。
長さ20~30センチほどの杖で、先端に魔法の威力を増幅する魔法石が埋め込まれている。
クロコダイン戦で、マホカトールを発動するために魔法石を砕いてしまい、お役御免となったが、
アバン先生からもらった思い出の品であるため、捨てたりはせず、バーン討伐の後に引き取りに行くとの約束で、ロモス王国に預けた。
魔法石が非常にもろいため、打撃武器としては全く使えず、数値上の攻撃力は0。
旧アニメの劇場版「起ちあがれ、アバンの使徒」では、ポップがマジカルブースターをもらった経緯が明かされる。
ポップがアバンに弟子入りしたての頃、魔法を操って女の子にモテようと企んでおり、アバンが眠っている間に勝手に持ち出し、女の子達の前でメラ系呪文を発動して気を引いた。
だが調子に乗って上位呪文を発動した結果、制御できずに周囲の草原に引火してしまい、駆け付けたアバンのヒャダルコで事なきを得る。
叱られると思っていたポップだったが、アバンは笑顔で「それはあなたにあげましょう」と言い、「見栄を張る道具ではない、人を助ける時、自分以上の力が必要な時に使う事」「魔法は生半可な気持ちで使ってはいけない、良い勉強をしたでしょ」と教えるのであった。
そして前述の通り、ブラスを助けるためにマホカトールを使うという「人を助ける時、自分以上の力が必要な時」に役立ったというわけである。
・魔法のステッキ
クロコダイン戦の後、旅人の服共々ロモス王から下賜された武器。
ブラスが持っている杖に似たシルエットだが、杖の先端に宝玉がはめ込まれており、原作ゲームの「魔導士の杖」の要素も入っている。
ヒュンケル戦前の特訓シーンにおいて、ダイがライデインを撃つ時の標的にも使われた。
・輝きの杖
フレイザード戦後に、マトリフから授けられた武器。
彼が若い頃に使っていたもので、特殊警棒のように伸縮できる。
ポップは武器を入手後早々に壊してしまう事が多いが、これは死の大地で一度紛失したもののチウに回収されて再び使われた上に最後まで無事だった。
のちにゲームにも逆輸入された。
・羽ばたきの杖
輝きの杖を紛失したため、ハドラー親衛騎団との戦いを前に用意された杖。
初陣早々、フェンブレンに先端を切り落とされてしまった挙句、直後に輝きの杖が再びポップの手に渡るというオチがついた。
杖の先に鳥の彫刻がついている優美なデザインだったのだが、あるいは描くのが面倒だったがために早々に退場したのかもしれない。
・ブラックロッド
バーンに敗走した後、[[ロン・ベルク>ロン・ベルク(ダイの大冒険) ]]から授けられた武器。
魔力を打撃力に変換する機能がありポップは&color(green){&bold(){「光魔の杖と同じ」}}と評したが、光魔の杖からだいぶ時間が経っているため、セーフティなり燃費の向上なり、何らかの改良が施されているものと思われる((具体的な改良内容について本編では触れられていない。))。
さらに、持ち主の意思に応じて自在に形を変える特性を持ち、如意棒のように伸ばしたり杖頭を槍に変えたりできる。
無意識に籠めただけの魔力で巨大な岩に突き刺さるほどの威力を見せ、シグマ戦ではシャハルの鏡を弾き飛ばしたりシグマの腕を壁に縫い付けて拘束したりと様々に使われたが、バーン戦で天地魔闘の構えを破るための囮に使われ、カラミティエンドで叩き折られてしまった。
ただし、設定上の攻撃力は実はたったの60しかなく、本編の理力の杖(55)と比較してもその差はわずかである。
もっとも、そこそこの打撃力はあれどシグマのオリハルコンボディにダメージは与えられていない辺り、そこまで不自然ではない数字とも言える。
どちらかと言うと純粋な攻撃力よりは、変形による応用力の高さと燃費の良さに重点が置かれた武器なのかもしれない。
連載期間としては割と長く装備しているし、活躍もしたが、作中期間だと実戦では&bold(){1日足らずでぶっ壊された}と言うとちょっと悲しい武器。
%%まあロン・ベルク製なので普通に自己修復して戻ってきてそうだが。%%
ポップは杖を打撃武器ではなく、魔法の補助に用いることが多いため、こちらは打撃用武器、輝きの杖は魔法の補助用、と使い分けていた。
・シャハルの鏡
ハドラー親衛騎団のシグマが持っていた盾。
マホカンタ同様、呪文を反射する効果がある伝説の武具。
シグマの胸部装甲に仕込まれているが、彼の体の一部ではなくそれ自体が単独のアイテムであるため、彼が死んだ後も消滅することはなく、ポップに託された。
一応盾に分類されるが、ポップの腕力では盾として使うには重すぎたため、服の中に入れて胴体に装備していた。ちなみにシグマも、手に装備するよりも胴体に装備する事が多かった。
バーン戦で天地魔闘の構えを破るために使われ、フェニックスウイングで反射されたポップのイオ系呪文とバーン自身のカイザーフェニックスを同時に反射する最後の一手になる。
しかし常識外れの威力を誇るカイザーフェニックスにさらにプラスαした負荷がかかったせいか、その一度の使用で砕け散ってしまった。
&font(l){それなりに厚みがあるのにこれを付けているポップの体型に全く変化がなかったのはツッコミ禁止。大きさ変わる機能があったのかもしれないし}
*【人間関係】
・&bold(){ジャンク}
父親。
根っからの職人気質で、厳格な性格の頑固おやじ。性格が正反対なこともあってポップは彼を大の苦手としている。
ポップが里帰りした直後にも、ポップをボコボコにした。
もっとも、これに関しては村を訪れたアバンに憧れ勝手に家を飛び出した挙句、1年以上も音沙汰無しだったのだから、この仕打ちも当然と言えば当然と言える。
かつてはベンガーナ王国に仕えており、王宮でも随一の鍛冶屋だったが、威張ってばかりの腰抜け大臣をぶん殴って辞め、現在は妻のスティーヌと共にランカークス村で武器屋を営んでいる。
過去の経緯から、似た経歴を持つロン・ベルクとは気が合う友人であり、酒飲み仲間でもある。
ポップと殆ど同じ髪型をしており、ポップの髪質は父親似のようだ。また、その気質もポップに全く受け継がれなかったわけではないようで、ダイにライデインを習得させた際のスパルタ式の特訓にその一端がうかがえる。
・&bold(){スティーヌ}
母親。
夫とは反対に繊細で慈しみ深い性格の女性。顔立ちを見るにポップは母親似のようだ。
ポップが家出するきっかけを作ったアバンのことを恨んでいたが、後に成長して立派になって帰ってきた息子の様子を見てアバンに感謝するようになった。
幼少のポップに彼女が言った言葉は後にポップ自身を、そして心が折れていたダイを立ち上がらせた。
・&bold(){[[ダイ>ダイ(ダイの大冒険)]]}
弟弟子にして無二の親友。デルムリン島出発から最終決戦まで常に共にあった。
ダイのひたむきさが甘ったれなポップの奮起を促したと同時に、ポップの献身が人間と竜の騎士の狭間で揺れ動くダイの支えにもなっていた。
親(ダイの場合はブラス((バランも最初はダイを魔王軍に引き入れ人類の敵に仕立て上げようとしていた点が子供の将来を親が勝手に決めるという意味では共通している。)))から期待された将来が嫌で仕方なかったという密かな共通点もある。
・&bold(){[[アバン>アバン=デ=ジニュアール3世]]}
生涯の師。
性格上ポップに適切な教育ができず困っていた((それでも入門から1年ほどでメラゾーマを習得させるというとんでもない事をしている。))面もあったが、
終盤で再会してからは知略面において自分の後継者と見込むほどにポップを買っていた。
最終的にはアバンも自信をもって「自分以上のきれ者」と断言するほどになる。
新アニメ版では魔法の才能を見出し、魔法使いへの道を歩むきっかけを与えている。
・&bold(){[[マトリフ>マトリフ(ダイの大冒険)]]}
第二の師。
ポップにとって「先生」はアバンだけなので、マトリフに対しては「師匠」と呼ぶ。
甘さが抜けなかったポップにスパルタ式の特訓を施し、本物の実力を身に付けさせると同時に、パーティーにおける魔法使いのあり方を説いた。
彼がポップに最初に習得させた呪文はどんな攻撃呪文でもなく&bold(){ルーラ}であるというのは、魔法使いがどんな存在であるべきかという彼の理念の表れでもある。
初対面での評価は&bold(){&font(#b8d200){「あんな弱そうな魔法使い初めて見る」「自分が何とかしてやらんと死ぬ」}}と散々だったが、最終的には自分の全てを不足なく受け継いでくれたポップを&bold(){&font(#b8d200){「自慢の弟子」}}と胸を張って送り出すほどになった。
師弟だけあって仲間のために己の命すら顧みない点はポップとよく似ているが、それ以外の意外な共通点として上記した通り&bold(){ポップも実は教育方針がスパルタ式だったりする}。&font(l){あと自重しないスケベなところも。}
・&bold(){[[マァム>マァム(ダイの大冒険)]]}
姉弟子にして恋する相手。バラン戦後はその恋心を利用されて、危うくパーティーが全滅するところだった。
普段はその怪力ぶりを茶化したりするも、根底には彼女への抑えがたい恋心がある。それはそれとして普段から肢体をじっくり鑑賞しており、単行本のQ&Aコーナーではスリーサイズをズバリ推察してフルボッコにされたり、嬉々としての覗き行為に及んだりしている。((旧アニメ版ではフレイザードの顔面焼きやマトリフのセクハラと一緒にパイタッチ等も再現されていたが、2020年アニメ版ではコンプライアンス案件として全面的に削除・マイルド化されている))。
新アニメのポップの中の人的には&color(#F54738){「結婚しろ」}&color(#F54738){「&font(l){気が強いのがいい[[ぱふぱふ]]担当キャラ}」}
ポップは一目惚れだったが彼女のために強くなろうと必死だった。しかしマァムも「ポップに負けたくない、助けられてばかりじゃ申し訳ない」事を武闘家に転職するきっかけの一つに挙げている。
反面、恋愛事ではポップの態度とマァムの鈍感さで上手く行かず、最終決戦前夜やミナカトールではぎくしゃくする事に。ヒュンケルの指摘もあって彼の献身面への見落としを後悔した後にポップからあらためて告白を受けた。
以後は恋心を隠す必要がなくなったことから、言動が大胆になっている。(強引なキスのふりで迫って豚鼻にする悪戯、「未来の恋人タッグの力を見せてやろうぜ」と強敵相手に宣うなど)
・&bold(){[[ヒュンケル>ヒュンケル(ダイの大冒険)]]}
兄弟子にして恋のライバル(ポップが一方的にライバル視しているだけだが)。
三枚目で臆病なポップに対し、二枚目でクールな実力者と、ポップが欲する全てを持っているため、「一番助けられたくない相手」「性格が悪い」とまで評すが、バーンパレスでの殿や戻ってきた時の反応から、それはあくまで建前。
ヒュンケルにとってもポップは大事な弟分の一人で、ポップが孤軍奮闘した際は&font(#6495ED){「お前にしてはよくやった」}と言いつつもこっそり&font(#6495ED){「本当によくやった」}と優しい表情になっており、ポップを痛めつけた相手には激怒したり、バランにメガンテを使おうとした際は必死になって止めようとする、わざと優しい言葉で発破をかけるなど、ヒュンケルのポップに対する態度も大概ツンデレである。
初期の頃は実力で言えば比べるべくもなかったが、最終的には「今のポップに勝つのはオレとて容易ではない」とまで言わしめるほどになった。
・&bold(){[[クロコダイン>クロコダイン(ダイの大冒険)]]}
最初に相対した軍団長。
ポップは親しみを込めて「おっさん」と呼んでおり、クロコダインもその呼び方を快く受け入れている。
また、終盤ではポップの性格も深く理解しており、逃げただけに見えて戦略的判断による撤退だとすぐに見抜いて「逃げの一手」を打つほどにポップを信頼している。
((クロコダインは魔王軍時代から勇猛で名を馳せており、キルバーンさえも逃げの手を打つ事などあり得ないと思っていた。そんなクロコダインが死の大地から戦略的撤退をしたポップを救出しに現れ、獣王会心撃を「逃げの一手」としていきなり海面に撃って目眩ましにした事はキルバーンをして完全な想定外で、ものの見事に出し抜かれている))
なお、最終決戦での「おっさんとチウは戦力外か」という評価を「非情」と評されることもあるが、実際客観的に見ればバーンに食いつけるだけの能力がなかったのは事実であり、本人としてもそのように判断するのは不本意な表情であったため、あくまで「魔法使いはクールであるべき」というマトリフの薫陶に従っているだけで、決して本心ではないと思われる。
・&bold(){[[メルル>メルル(ダイの大冒険)]]}
時々パーティーをサポートしてくれる占い師。
初対面で「ちょっと美人」ぐらいには思っていたが、それ以上の気持ちを抱くことはなく、彼女が自分に思いを寄せていることには全く気付かなかった。
バーンパレス突入直前に、彼女の挺身で命を救われたことで、ポップは自身の輝聖石を輝かせる。そして&bold(){復活後はポップとテレパシーで会話できるようになっていた}
最終話ではポップ、マァムとともに三人で旅に出る。
・&bold(){まぞっほ}
ニセ勇者パーティーの魔法使い。作中で互いに知ることはなかったが、ポップの叔父弟子にあたる。
「自分たちは確かに小悪党だが、仲間を見捨てて逃げ出すお前とどこが違う」と突きつけ、ポップの奮起を促す。
ポップが逃げ腰を改める最初のきっかけとなった。
・&bold(){[[キルバーン>キルバーン(ダイの大冒険)]]}
魔王軍の中で真っ先に最もポップを高く評価していた。
&bold(){&font(#f1c232,#000000){「成長度ならダイ以上」「ムードメーカーになりうるタイプなので、真っ先に死んでもらいたい」}}と評し、個人としての実力のみならず戦略的な真価も見抜いていた。
ただし、ハドラーのようにポップの内面にまで思いを致すことはなく、あくまで「仕留めがいのある獲物」でしかなかった。
アバンに一杯食わされてからは&bold(){&font(#f1c232,#000000){「師匠の方のムカつき加減はそれ以上」}}と標的を変更し、ポップとの因縁は切れることになる。
・&bold(){[[シグマ>シグマ(ダイの大冒険)]]}
天敵にして好敵手。
あらゆる呪文を弾くオリハルコンボディに加え、唯一通じるメドローアさえ反射してしまう防具を持つ。さらに[[ハドラー親衛騎団]]最高の「すばやさ」を活かして先に先に動き、ポップの打つ手をほぼ封じてしまう。
何より、決して油断せず相手を観察・評価して動くという慎重さをも併せ持つため、&color(green){&bold(){「敵がザコと思って油断してくれているうちに手を打つ」}}が身上のポップにとっては最もやりにくい相手。
キルバーンを除けば、最もポップを評価していた敵といえる。
&bold(){「君は自分で言うよりもはるかに恐ろしい男だ!はじめて相見えた時から私はそう思っていた!!」}
壮絶な頭脳戦の末にポップが一枚だけ上回ってポップの勝利に終わったが、シグマもその戦いには満足だったようだ。
ちなみに、作中唯一メドローアの直撃で死んだネームドキャラクター。
・&bold(){[[バラン>バラン(ダイの大冒険)]]}
ダイの父。
たとえ彼の親であろうと、自分たちの運命を変えてくれたダイを連れ去ろうとすることに我慢がならず、文字通り命を懸けて阻止にかかった。
バランはむき出しの感情をぶつけられ、自爆まで仕掛けられ、さらには死んでからも攻撃を仕掛ける彼の姿と我が子の決意により、その場を辞する。
里帰りした時には、ポップは自分の父と比較して、「俺の親父は、お前の親父と違って理知的じゃねぇからなぁ」と評してもいる。
&font(l){その頃は竜魔人となってヒャッハーしてるバランの姿の方が印象に残ってるダイは、(理知的…あれが?)と内心でツッコミを入れていた}
・&bold(){[[ハドラー>ハドラー(ダイの大冒険)]]}
師の仇。
「地獄に落ちてもこの声だけは忘れない」と言うほどの恐怖と怒りの対象。同時に、「残酷だが卑劣ではない」とハドラーの性格面には一定の評価はしていた。
ポップのことは「アバンの周りをウロチョロしていた小僧」程度にしか認識していなかったが、加速度的に進歩する彼に何度も苦杯を飲まされ、
ザボエラと組んでの夜襲に踏み切った時は逆に「見損なった」と評されたことがきっかけで、保身第一の態度を改め、誇り高き武人として生まれ変わることになる。
ダイが当初ハドラーのパワーアップを肉体面の変化を大きく捉えていたのに対し、ポップはむしろ精神面の変化の方に注目しており、ダイに「ああいう吹っ切れ方をしたヤツは強い」と自身の体験を踏まえた上で警告している。
そして最期にはキルバーンの罠「ダイヤの9」の中にダイ・ポップと揃って嵌められるという窮地に陥る。
脱出口を開けるとしたらポップのメドローアで天井を撃ち抜き、穴が開いた瞬間にルーラで飛び出すという方法のみだが、メドローアを撃てるポップは落ちてくる炎を押し返すための全力ヒャダルコで手いっぱいで動けない。ダイはそもそもヒャド系呪文を使えず、ハドラーはダイに全力で敗北したばかりで満身創痍…という手詰まりの状況。
武人として全てを出し切ったダイとの決闘の最期をキルバーンに穢される事を嫌ったハドラーが死にかけの体を動かし、僅かばかりの時間だけ炎を押し留める役をポップから代わり、ポップはメドローアを撃ってダイがルーラを発動、脱出した。
…が、ダイは脱出に成功したが、ポップは最後の力を振り絞って崩れ落ちるハドラーに気を取られてしまい、脱出のタイミングを逃してしまう。
ハドラーは敵であり放っておいても死ぬ自分に何故構ったのかと叫ぶが、ポップは戦いの中で傷つきながらもただ愚直に己を高め部下と共に挑んできた彼を「俺達と何が違う」と吐露。
その言葉にハドラーは感動とポップを道連れにしてしまった後悔の涙を流し、「俺のような悪魔のためにこの素晴らしい男を死なせないでくれ」との思いで魔族でありながら人間の神に祈るほどにポップを認める。
余命幾ばくもない状態になり、一度ダイに敗れてもなおもがき、一生懸命に激しく燃えるように生き抜き、ダイ達の目にその生き様を刻み込んだハドラーは人間と魔族という違いはあれど、間違いなくポップが語る&bold(){閃光のような生き方を貫いた漢であった}。
・&bold(){[[バーン>大魔王バーン(ダイの大冒険)]]}
最終目標。
初戦では、
得意のメラゾーマ→&bold(){&color(darkred,#cccccc){「…今のはメラゾーマではない…メラだ…」}}
切り札のメドローア→&bold(){&color(darkred,#cccccc){「…覚えておくのだな これがマホカンタだ…!」}}
最後のルーラ→&bold(){&color(darkred,#cccccc){「……知らなかったのか…? 大魔王からは逃げられない…!!」}}
と凡ゆる手を悉く封殺され、更に地上を蓋としか考えていない演説に完璧に心を折られたが、ダイの「魂」の力とフローラから聞いたアバンの話で最後まで足掻く決意をして復活。バーンに怖れを抱いて逃げ出したダイを説く程になる。
&font(l){直後にミナカトールエピソードで再び心がへし折れるが、持ち直して更にパワーアップする始末}
バーンはキルバーンから再三ポップの危険性について説かれていたにもかかわらず、最後の方まで「ひ弱な人間」以上の評価を下すことはなかった。
その慢心から、無敵のはずの奥義を打ち破られ、心を折ろうとした策さえも「関係ない」と一蹴されることになる。
しかしポップに戦いの流れを覆され続け、ついには「必殺」と自負するカイザーフェニックスを&bold(){素手で引き裂かれる}光景を目の当たりにし、ポップに対して戦慄するまでになる。
ポップのいう人間の生き様を理解することは最後まで無かったが、ポップの実力については無意識の内に彼を有象無象ではなく「ポップ」と呼ぶようになるほど思い知っている。
惜しむらくはそれがキルバーンの忠告を受けてではなく、煮え湯を飲まされ続けての結果だったことだが。
余談だが、旧アニメにおいてポップ役の難波圭一氏はミストバーンも兼役で演じていたが、ミストバーンが喋らなかった理由を考えると旧アニメが最終決戦まで続いた場合、&bold(){難波圭一氏が真・バーンも演じて主人公の親友とラスボスの声が同じで死闘を繰り広げる}という[[とんでもない事になっていた>百鬼帝国]]可能性もある。新アニメでは兼役ではないので心配無用。
*【人気投票】
・第1回
4位。
1位 ダイ。2位 ヒュンケル。3位 アバン。
&color(green){「せ…先生はともかく、ダイやヒュンケルより順位が下ってのは、どうにも納得がいかねえぞ!!」}
・第2回
3位。
1位 ダイ。2位はヒュンケル。
&color(green){「ムフフッ…ジワジワと人気が出てきたじゃねえか、おれも。次はいよいよ1位だな!!」}
・第3回
&bold(){2位} 。
1位はダイ。
遂にヒュンケルを追い抜き、ダイとも僅差だった。
*【セリフの一部抜粋】
・対クロコダイン戦
「[[仲間を見捨てて自分だけぬくぬくと生きてる>ザボエラ(ダイの大冒険)]]なんて…死ぬよりカッコ悪りィやって…そう思っただけさ…」
・対バラン戦
「ダイがいなけりゃレオナ姫は死んでいた!ダイと戦わなければクロコダインもヒュンケルも悪党のままだった!
そしておれはダイに出会えていなかったら、いつも逃げ回って、強い奴にペコペコして、口先ばっかで何もできねえ最低な人間になっていたに違いねえんだ!」
・対シグマ戦
「きっ…君は…まさかっ…&bold(){賢者‼︎?}」
&color(green){「…いや 違うね…! …おれは…賢者じゃねえ…‼︎」}
「‼︎?」
#openclose(show=…おれは…賢者じゃねえ!){
&color(green){「…なんでだよ師匠。だって師匠は攻撃系だけじゃなくて 回復系とかあらゆる呪文が使えるんだろう? それって立派な賢者じゃねぇか」}
&font(#b8d200){「…言葉面が気に入らねえんだよ 〝賢き者〟なんてエラソーでど〜〜も肌に合わねえ。第一 ドスが効いてねえじゃねえか!」}
&color(green){「………タハハハッ…‼︎」}
&font(#b8d200){「だからな オレは誰が聞いてもおそれいっちまうようなカッコイイ肩書きを考えたのよ!」}
&font(#b8d200){「世界に一人しかいねえ最強の呪文使いの名前! それが…‼︎」}
}
&bold(){&color(green){「………大魔道士‼︎」}}
「……なにっ‼︎?」
&bold(){&color(green){「…そう‼︎ おれを呼ぶなら大魔道士とでも呼んでくれっ!!!」}}
「俺の勝利の女神は微笑まねぇ!…横っ面を…ひっぱたくんだよぉ!!」
「化かし合いは 俺の勝ちだ!」
・対バーン最終戦
「お前を倒せば結界が消える。その後で黒の核晶を止めに行く。順番通りじゃねえか。何がおかしい?」
「……へへへっ ついに大魔王サマがおれの名前を覚えたかい……ざまあみろだぜ………」
「…あらぁ…‼︎ この最後の最後へ来てなんかおれツボつかんじゃったみたいっ…‼︎ 何度もくらったもんなぁ…」
「…やっぱ天才…だったりしてね おれ…‼︎」
#openclose(show=少しはダイを見習え!!){
#center(){
&color(green){「……」}
&color(green){「………ダイ…ダイか」}
&color(green){「…あいつ…何年生きれんのかな?」}
&color(green){「やっぱ竜の騎士と人間の混血児だからおれたちと同じ寿命なのかな?」}
&color(green){「それとももっと長生きすんのかな…」}
&bold(){&color(#999999,gold){「……なんの話をしている…!!」}}
&color(green){「大魔王さんよ…あんたは 何年生きられるんだい。何千年か? 何万年か?」}
&color(green){「それとも死なねぇのか?」}
&color(green){「あんたも…あのヴェルザーって化け物も相当寿命が長ぇんだろうなァ…」}
&color(green){「それに比べたらきっと おれたち人間の一生なんて一瞬の花火みたいなもんだ」}
&bold(){&color(#999999,gold){「………………」}}
&color(green){「……さっきロン・ベルクの話を聞いててさ…思い出しちまったよ ガキの頃の事を…5つか6つの時…だったかなぁ…」}
&color(green){ある夜 おれは「死」について考え出した}
&color(green){死んだらどうなるのか どこへ行くのか}
&color(green){考えれば考えるほど怖くなって…}
&color(green){夜中に おれは泣き出した。親父たちがびっくりして飛び起きた}
&color(green){「どうしても 人は死んじゃうの!? どうして ずっと生きていられないの!?」}
&color(green){わけがわからなくなって おれは 泣きわめき続けた}
&color(green){…そしたら…母さんが……}
&color(green){母さんが抱きしめてくれて…おれにこう言ってくれたんだ…}
&color(lightgreen){&bold(){「人間は誰でもいつかは死ぬ…」}}
&color(lightgreen){&bold(){「………だから…」}}
&color(lightgreen){&bold(){「だから…みんな一生懸命 生きるのよ」}}
&color(green){「………って…!!」}
&color(green){「あんたらみてえな雲の上の連中に比べたら おれたち人間の一生なんてどのみち一瞬だろう!!?」}
&color(green){「だからこそ結果が見えてたって もがきぬいてやる!!」}
&color(green){「一生懸命に生き抜いてやる!!!」}
&color(green){「残りの人生が50年だって5分だって」}
&color(green){&bold(){「同じ事だっ!!!」}}
&color(green){&bold(){「一瞬…!! だけど…閃光のように…!!」}}
&color(green){&bold(){「まぶしく燃えて生き抜いてやるっ!!」}}
&color(green){&bold(){「それがおれたち人間の生き方だっ!!」}}
&color(green){&bold(){「よっく 目に刻んどけよッ!!!」}}
&color(green){&bold(){「このバッカヤローーーーッ!!!!」}}
}}
//長いので格納
・最終話
#center(){&sizex(5){&color(green){「どこでもいいじゃねぇか・・生きて・・生きてさえすりゃあよ・・また会えるって!だってあいつの帰ってくるはよ・・地上(ここ)しかねぇんだからさ!!」}}}
#center(){&sizex(5){&color(green){「そうだ あいつが戻るその日まで おれたちが世界を守っていこう いつの日かあいつを見つけても あいつが自分で帰ってきても 美しい大地や街並みや平和な人々の暮らしを見て これがおれが守った地上なんだと誇らしく胸をはれるようにしよう・・・!ふたたび勇者が帰ってくるその日のために・・!!」}}}
#center(){&bold(){&font(#ff69b4){&sizex(5){・・ここでなにしてるのよ!・・・あんた!!}}}}
#center(){&bold(){&font(#008000){&sizex(5){何っ・・て 見りゃわかんだろ ログインして編集してるんだよ編集タイムっ・・!!}}}}
#center(){&bold(){&font(#008000){&sizex(5){なぁにツンツンしてんだよ おめえ! あ!もしかすると やっぱ “項目の追記・修正は私がしてあげなくちゃあ♡” なんて思ってくれてるわけェ?}}}}
#center(){&bold(){&color(red){&sizex(5){ブチッ!!}}}}
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#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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#openclose(show=▷ コメント欄){
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#comment_num2(num=30)
}