「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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&font(#6495ED){登録日}:2016/05/01 Sun 01:53:15
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 17 分で読めます
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◆シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
#center(){&b(){UNITED WE STAND, DIVIDED WE FALL.}
&b(){団結すれば立ち、分裂すれば倒れる。}}
#center(){&font(30px,b){&color(blue){友情}が、&color(red){友情}を引き裂く―――}}
#center(){&font(red,b){“&ruby(チーム・バトル){禁断の戦い}”}&bold(){が始まる}}
*【概要】
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(Captain America:Civil War)』とは、16年に公開された米映画。
MARVEL社のコミックヒーロー映画化シリーズ、[[マーベル・シネマティック・ユニバース]]の映画通算13作目にして、第3の段階となるフェイズ3の第一弾。
『[[アベンジャーズ>アベンジャーズ(2012年の映画)]]』を代表する二大ヒーロー、キャプテン・アメリカとアイアンマンの雌雄を賭けた激突を描き、シリーズの新たな段階の始まりと共に、シリーズ最大の危機をアクションと心理描写たっぷりに描いている。
原作は2000年代のマーベルコミックを代表するシリーズ、『シビル・ウォー』。
こちらは、ヒーローの政府登録制度を巡り、キャプテン・アメリカとアイアンマンの意見が割れ、マーベルヒーロー達がそれぞれの勢力に分裂し、彼らの周囲の人間を巻き込んで一大戦争が始まるというものだが、
映画では「ヒーローが政府に登録されるべきか」の筋は原作通りだが、ストーリーの根幹は映画オリジナルの展開となっている。
#region(※原作コミックのあらすじ)
オンスロート事件やハウスオブM事件の後。
若手ヒーローチーム(TVスタッフ随伴)がコネチカット州スタンフォード((実在する住宅街))にあるヴィランチームのアジトにカチコミをかけ、ヴィランの1人の自爆反撃を招き周囲が壊滅、民間人に600人超の死者(多数の小学生含む)が出るという大不祥事が発生。
今までの負の積み重ねもあってこれに市民の怒りが爆発。それに対応するためアメリカ政府は「超人登録法」を制定したが、ヒーローをアメリカ政府の工作員扱いするこの法律の是非をめぐってアメリカを中心に活動するヒーロー達は真っ二つに分裂してしまった。
賛成派の筆頭はアイアンマン、反対派の筆頭はキャプテン・アメリカ───
アベンジャーズのトップが真っ向から対立し、市民の暴力によって大御所ファンタスティック・フォーもバラバラになってしまい、アメリカ全土を舞台に分裂したヒーロー達は歯止めのない&bold(){「内戦」}を繰り広げ、民間にも被害を広げ、そして…
#endregion
題名の『シビル(市民の)・ウォー(戦争)』とは日本語において、『内戦』の意。
ちなみに、定冠詞つき「The Civil War」という記述はアメリカ英語でおおむねアメリカ南北戦争を指す。マーベル・ユニバースにおける「シビル・ウォー」が、アメリカを真っ二つに割る深刻な内戦であったことをかつての南北戦争に比した呼び方だ。
監督は前作『[[キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー]]』に引き続き、アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が務めた。
新キャストとして、ティ・チャラ/ブラックパンサーには『42 世界を変えた男』『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』のチャドウィック・ボーズマン。そしてピーター・パーカー/スパイダーマンには『インポッシブル』『白鯨との闘い』のトム・ホランドが起用された。
また、謎の男ジモには『コッホ先生と僕らの革命』『ラッシュ プライドと友情』のダニエル・ブリュールが充てられている。
『キャプテン・アメリカ』の冠名があるように、キャプテン・アメリカを中心に据えたストーリー展開で、彼と親友のバッキー・バーンズを巡るストーリーに一応の決着が描かれているが、
対立する側のアイアンマンの心情にも寄り添っており、その他のアベンジャーズメンバーも多数登場し、新規参戦となるブラックパンサーやスパイダーマンの顔見せという役割も果たしている。
その為、実質的には『アベンジャーズ』の2.5作目とも呼べる作品になっており、「キャップ映画としては如何なものか」という意見も少なくない。
#openclose(show=もっとも…){
シビル・ウォーの原作では&bold(){キャップが死亡する}ため、ある意味「キャップの物語の区切り」としてこれ以上に相応しい題材は無いとも云える。
なお、ケヴィン・ファイギは
&bold(){「インフィニティ・ウォーでアベンジャーズは全く無防備な状態でサノスと戦わせたかった。}
&bold(){そのため、今作でアベンジャーズをバラバラにする必要があった。原作ではキャップが死ぬが、その場合だとキャップの死をきっかけに結束が深まってしまう。}
&bold(){トニーとキャップの溝を修復不可能なまでに落とし込み、決別させてフェイズ3を引っ張る必要があった」}
と語っているが、それでも将来的に二人が和解する可能性を残す結末となった。
}
配給会社の枠を越えたスパイダーマンのMCU登場は多くのファンを驚かせた。
ルッソ兄弟は本作のシリアスな展開を和らげる役割でスパイダーマンの登場を熱望していたが、そのアイデアを支持したファイギの後押しを受けてソニー・ピクチャーズとの交渉が始まった。
ソニーも『[[アメイジング・スパイダーマン2>アメイジング・スパイダーマン(映画)]]』の興行収入が目標値を大きく下回ったため、
スパイダーマン映画の今後の制作方針を模索していたが、最終的にはシリーズの建て直しのためにマーベルとの業務提携に合意し、スパイダーマンのMCU参戦が決定した。
『アメスパ』打ち切りを惜しむ声も多かったものの、MCU版スパイダーマンは設定年齢の引き下げや明るい性格を前面に出した事で、過去の映画シリーズでのイメージの一変に成功した。
『[[バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生]]』や『[[ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒]]』のように「ヒーローの戦いによる被害」がテーマとして据えられており、単純な勧善懲悪とはいえない異色の内容である。
そのため、アベンジャーズのヒーローとしてのカッコよさ、「神話」としてのアメコミが前面に描かれた『AoU』とは、同じヒーロー集合映画ではあるものの毛色が異なり、
ヒーローたちの人間臭さ、エゴのぶつかり合いといった負の側面が押し出されており、受け入れられないファンもいる。
実際にファンの間でも、意見がアイアンマン派とキャップ派に二分するほどの賛否両論を巻き起こしている。
なお、当初はバッキーの処遇に関する決着で、キャップ中心の3作目という位置付けだったが、同時期にBvSが公開されることになり、その対抗のためか、
プロデューサーのケヴィン・ファイギの鶴の一言で「シビル・ウォー」を題材にすることになったらしい。そのためかBvSと本作の間にはヒーロー同士の対立の他にも共通点が多い。
・対立を煽る黒幕の存在
・親の存在が和解・対立の決定的ファクターになっている
・ヒーローによる被害が社会から問題視される
・濡れ衣を着せるためのテロ工作
・単独映画のヒーロー(スパイダーマン・ブラックパンサー/ワンダーウーマン・フラッシュ・アクアマン・サイボーグ)の先行登場
日本では世界に先駆け4月29日に公開されたが、
・公式アカウントの雑な解説
・EXILE(厳密にはATSUSHIのソロ曲)のあんまり内容に合ってない日本版イメージソング
・一部のCMでの「政府の陰謀」という謎の煽り文句。&footnote(本編を見れば分かるが、今回の戦いは政府の介入も一因となっているが、ヒーロー達が政府にハメられたシーンは一切無い。原典では、とあるヴィラン勢力が政府に食い込んでいたことが明らかになるのだが、MCUでは現状そういうことにはなっていない)
・公開記念の金曜ロードショーでキャプテン・アメリカやアベンジャーズではなく、よりによってMCUの枠外であるアメイジング・スパイダーマンが放送される。&footnote(ただアメスパ公開時にはライミ版が放送された事もある。それにスパイダーマンの紹介としては最適であろう。)
・「アイアンマンVSキャプテン・アメリカ」「主演:ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス」といった、まるでアイアンマンが主役であるような宣伝文
・シリアスな内容なのに日本版のロゴが「キャプテン★アメリカ」とふざけた表記
などディズニージャパンの斜め上なプロモーションが物議を醸した。ただプロモーションが酷かっただけで作品自体は概ね好評である。
*【ストーリー】
[[ウルトロン事件>アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン]]によるソコヴィア崩壊より1年。
トニー・スタークはバックアップに回り、新生アベンジャーズはキャプテン・アメリカの指揮の下、平和維持の戦いを続けていた。
…しかし、彼らの度重なる戦闘に一般市民が巻き添えとなって犠牲となる事態はどうしても防げない。
犠牲者遺族の批判、政治家の怒り…それらに業を煮やした国連は、アベンジャーズに対し一つの協定書を提出する。
それは「ソコヴィア協定」―――国連軍の許可なしに、ヒーローは出撃してはならないという署名。
度重なる犠牲に心を痛めたトニーはそれに賛成するが、個人の自由を蔑ろにするその法に、スティーブは納得できない。
アベンジャーズの中にも、賛成派と反対派、二つの意見が混在するようになる。
そして協定を採決する国連議会の日、議場が何者かに爆破されるというテロ事件が発生する。
容疑者として炙り出されたのは、ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズ。
親友が記憶を取り戻したことを知るスティーブは、バッキーの無実を信じ、サムと共に独断でバッキーを追い始める。
それを止めるために、トニーをはじめとして、次々と駆り出される現行のヒーローたち、そして新たなるヒーロー。
だがスティーブに加勢するヒーローたちも、続々と戦場へ。
そしてバッキーを影で監視しつけ狙う謎の男の暗躍。
…やがて物語は、二人のヒーローを中心とした、最早「正義」の存在しない抗いようのない悲劇へと突き進んでいく…。
*【登場人物】
**≪チーム・キャプテン・アメリカ≫
・[[スティーブ・ロジャース/&color(blue){キャプテン・アメリカ}>スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(MCU)]]
演:クリス・エヴァンス/吹き替え:[[中村悠一]]
&color(blue){「トニー、君は自分の意思で選んだが我々には選ぶ権利すらなくなるんだぞ!」}
アメリカの正義と理想を体現する超人兵士。
だがその一方で、高潔かつ頑な過ぎる意志であるために危うさも混在する男。
自分の追い続ける正義と人々の自由意思の理想と、周囲のヒーローへの弾圧という現実のギャップに悩み苦しむ。
そしてブルックリン出身の貧弱な少年が、超人兵士となった末に仲間たちからも数十年取り残されてしまったという状況から、止まれずに突き進んでいくことに。
S.H.I.E.L.D.に裏切られた経験からソコヴィア協定にどうしても賛同できず、施行を推すトニーと対立を深めていく。
バッキーの容疑にいてもたってもいられず、彼に接触し、何者かにハメられたことを知り、その黒幕を追う。
#openclose(show=ネタバレ){
&color(blue){「まだ…やれるぞ…!」}
実は『ウィンター・ソルジャー』の後、バッキーを捜索し続ける傍ら、同作でゾラが開示したヒドラが裏で関わったとされる事件を独自に調査していたらしく、その中でバッキーがハワード夫妻を暗殺していた真実に辿り着いていた。それをトニーが知ればバッキーが両親の仇として狙われる可能性もあり、トニーには真相を言えずにいた。
黒幕により全ての事実が明かされるとトニーを止めようとするが、顔色や口調も冷静だった事に違和感を感じたトニーから逆に問い詰められると、言い訳もせずに「知ってた」と返した。
トニーとの最終決戦では互いに譲らぬ一進一退の攻防を繰り広げ、バッキーの援護もあって辛くも勝利した。そして「君が持つべき物ではない」というトニーの言葉に従い、盾を捨てる。
その後は姿をくらますが、刑務所を襲撃し捕えられていたアベンジャーズのメンバーを解放。
「国家には裏切られたが、個人に裏切られたことはない」とトニーに謝罪と和解の意を示す手紙と緊急連絡用の携帯電話を送り、バッキーを託すためにティ・チャラの待つワカンダに向かい、ワカンダの真の姿を目の当たりにした。
その後は『スパイダーマン:ホームカミング』において、国家反逆罪で国際手配されている事が判明した。
}
・ジェームズ・ブキャナン“バッキー”・バーンズ/&color(gray){ウィンター・ソルジャー}
演:セバスチャン・スタン/吹き替え:白石充
&color(gray){「スティーブ…俺なんかの為に…」}
秘密結社ヒドラに洗脳され、裏で暗殺任務を続けていた兵士にして、スティーブの親友。
前作ラストで記憶を取り戻し、世界各地を逃亡し続けていたが、今回テロ容疑をかけられてしまう。
そして彼を追うスティーブと再会。今度はかつての親友として接し、コンビ復活となった。
しかし、一度ドイツで捕まった際、再び洗脳の危機が…。
#openclose(show=ネタバレ){
テロ容疑こそ濡れ衣ではあったが、黒幕の真の目的は封印された過去の暴露だった。
1991年12月16日、冷凍催眠を解かれて超人血清を奪取する任務を与えられ、血清を輸送していた車を襲撃。
乗っていたハワード夫妻の生存に気付くと口封じのために二人を始末し、交通事故で死んだように装った。更に現場付近の防犯カメラを破壊して記録されていた映像を回収し、証拠隠滅を図った。ハワードは殺される直前にバッキーの姿を見て「バーンズ軍曹」と呟いており、行方不明から50年近く経っても未だに覚えていた。
スティーブ達に先駆けてシベリア基地に渡っていた黒幕は、そこに保管されていた証拠映像をスティーブとトニーを同士討ちさせるための重要な鍵と位置づけ、
その思惑通りに最終決戦の引き金が引かれてしまう。
トニーの襲撃で義手の左腕を失いつつもスティーブの勝利に貢献した。
最終決戦後、洗脳を解除する方法が見つかるまで冷凍睡眠を望みワカンダで再び眠りについた。
}
・サム・ウィルソン/&color(brown){ファルコン}
演:アンソニー・マッキー/吹き替え:溝端淳平
&color(brown){「どいつもこいつも超人かよ!」}
現在のスティーブの相棒的存在の飛行兵士。
今回、無茶して一人で突っ走ろうとするスティーブのストッパーの役割も込めて、彼とバッキーの逃避行に協力。
スティーブのかつての相棒に対面して複雑のご様子で、そのバッキーとは凸凹コンビっぷりを見せる。
今回はスーツもパワーアップ。羽は盾状に変形し、小型支援機「レッドウィング」で遠隔攻撃・監視の役割も果たす。
・[[ワンダ・マキシモフ/&color(crimson){スカーレット・ウィッチ}>ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ(MCU)]]
演:エリザベス・オルセン/吹き替え:行成とあ
&color(crimson){「私が消せるのは…自分の恐怖だけ…!」}
ヒドラの人体実験を受けた超能力少女。
アベンジャーズ入りし、罪滅ぼしの意味も兼ねながら真っ当なヒーローとして活躍できることに喜んでいたが、
自分の失敗で多くの市民が犠牲となり、また協定の通過で再び抑圧される生活に心を痛める。
そして、スティーブの逃亡で混乱する状況の中、トニーやヴィジョンの計らいで家に軟禁状態にされることに憤るも受け入れていたが、
彼女を助けに来たクリントに諭され、責任を果たすためにスティーブの手助けに加勢する。
今回は超能力のバリエーションが増え、主にサポート面で活躍しヴィジョンを屈服させたりした。
・[[クリント・バートン/&color(gray){ホークアイ}>クリント・バートン/ホークアイ(MCU)]]
演:ジェレミー・レナー/吹き替え:宮迫博之
&color(gray){「いいか、学生でいたいならここにいろ。責任を果たしたいと思うなら…一緒に来い。」}
3児の子持ちの弓使い。
前回でヒーロー業は引退したが、スティーブの危機に応援として呼び出されワンダの脱走の手伝いやスコットを連れてくる。
若いワンダを軟禁したりするトニーの強引なやり方に批判的な態度を取り、獄中から彼に対し「預言者様(強迫観念に駆られウルトロンを生み出したことに対する皮肉だろう)」などと悪態を吐いていた。
未公開シーンでは[[洗脳経験>アベンジャーズ(2012年の映画)]]を持つ者としてバッキーに同情している。
今回はワンダやアントマンとの連携プレーが光る。
ルッソ監督曰く、今作の不遜な態度は[[ハン・ソロ]]がモデルとのこと。
・[[スコット・ラング/&color(crimson){アントマン}>スコット・ラング/アントマン(MCU)]]
演:ポール・ラッド/吹き替え:木内秀信
&color(crimson){「いやぁあの…あなたなんかが俺ともあろう人に声かけてくれて…チョー感激です!」}
元窃盗犯の伸縮自在ヒーロー。チームキャップの癒し要員。
上司ハンク・ピムがハワード・スタークのライバルであるため、トニーを敵視。
ファルコンを負かした功績から、チームキャップにスカウトされ大興奮。
今回はアリを連れていないが、縮小による内部攻撃、物体拡大に加え、&bold(){とっておきの必殺技}を用意した。
また、スーツのデザインが変わっており、収縮用の装置がボタン式からタッチパネル式に変わっている。
#openclose(show=ネタバレ){
空港での戦いの最中、スティーブとバッキーを逃がす時間稼ぎの為、とっておきの必殺技である&bold(){自身の巨大化「ジャイアントマン」}形態を披露。
過去に巨大化を試みた時には体への負担から気絶したらしく、初めての巨大化成功で興奮していた。
スパイダーマンに倒された後は他の仲間たちと共に刑務所に監禁され、面会に来たトニーを挑発するが、当の本人から見れば初対面だった事もあり「…誰だ君は?」と一蹴されてしまった。
最終決戦後は、家族の事を考えた結果、ホークアイと共にソコヴィア協定を受け入れたが、協定違反により2年の自宅謹慎を科され、IWには参戦出来なかった。
}
**≪チーム・アイアンマン≫
・[[トニー・スターク/&color(red){アイアンマン}>トニー・スターク/アイアンマン(MCU)]]
演:[[ロバート・ダウニー・Jr.>ロバート・ダウニーJr]]/吹き替え:[[藤原啓治]]
&color(red){「なんでそんなに…!なんでアベンジャーズを引き裂こうとするんだ…!」}
世界を守るため武器商売をやめ、自らを鋼鉄で纏った社長。
アベンジャーズの活動の度に傷つく人々や仲間への弾圧を見兼ね、ソコヴィア協定に真っ先に賛同。
しかし、テロ事件の容疑者であるバッキーを単独で追うスティーブを追跡する羽目になってしまい、歩み寄りたいにも関わらず協定のこともあって対立を深めてしまう。
また、父のハワードに対するコンプレックスから、彼と親しかったキャップへのかすかな嫉妬心も根深いものと明らかに。
さらに両親の死も、根深いトラウマとなって彼を傷つけている事も判明する。
恋人のペッパーとは[[スーツを作らない約束>アイアンマン3(映画)]]を反故にしたことからすれ違いになっている事を明かした。
#openclose(show=ネタバレ){
&color(red){「ごまかすな…知っていたんだろうロジャース!」}
スティーブに対して素直になれない態度をナターシャから叱責されると、今回の真実を知るためにラフト刑務所に来訪し、クリントやスコットから挑発されるが、サムからローディの件で謝罪されると同時に、シベリアに向かったスティーブとバッキーを助けてほしいと懇願される。独自の調査で黒幕の暗躍に辿り着き、スティーブとの和解を決意してシベリア基地に向かうが、黒幕の策謀でバッキーが自らの両親を殺した犯人であることを知ってしまい暴走。
バッキーに襲い掛かろうとした瞬間にスティーブに止められるも、彼の冷静な態度から真実を知っていた事を看破し、両親の仇を討とうとするが、
それを望まないスティーブとの戦いに突入する。バッキーの義手を破壊しながらも、必死で彼を守ろうとするスティーブの執念もあり、最終的にリアクターの破壊に伴うスーツの機能停止という形で惜しくも敗北した。
最終決戦後も、アベンジャーズ解散に至るまでの一連の事件の一因が自分にあった事に強い責任を感じていた。
スティーブに対する怒りは残っているものの、彼との決別は決して本意ではなく、お互い憎しみ合う事は流石に望んでいなかった。
一連の事件のきっかけとなったソコヴィア協定への賛成にも後悔している事がうかがえる。
それでも、ローディから掛けられた一言に励まされ、ピーターの成長を見守っていく新たな目的を見つけられた。
}
・[[ナターシャ・ロマノフ/&color(purple){ブラック・ウィドウ}>ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(MCU)]]
演:スカーレット・ヨハンソン/吹き替え:[[米倉涼子]]
&color(purple){「スティーブ…どうなるか、予想はついてるでしょ?それでも強行突破するつもり?」}
元ソ連スパイの女兵士。
「アベンジャーズ」というチームの結束と存続のため、協定書に同意する現実的な選択をするが、一方でスティーブの理想も理解しているためチームの分断に悩む。
単独行動を繰り返すスティーブに幾度とも忠告するが、結局止まらず、最終的には彼の黒幕追跡を援護する。
この件をティ・チャラがエヴェレットに報告した結果、スティーブ達の協力者と見做されて指名手配されてしまう。逃亡のためにアベンジャーズ本部を離れる直前にはトニーに叱責されるも、同時に彼の素直になれない態度を指摘した。それがトニーの考えを改めると同時に最終決戦の遠因となってしまった。本作直後の物語については単独作品[[『ブラック・ウィドウ』>ブラック・ウィドウ(映画)]]で描かれている。
・[[ジェームズ“ローディ”・ローズ/ウォーマシン>ジェームズ・“ローディ”ローズ/ウォーマシン(MCU)]]
演:ドン・チードル/吹き替え:目黒光祐
「スティーブ、悪いけどその物言いは傲慢すぎる!」
現役空軍大佐で、トニーの親友。
世界的な治安維持という軍人的観点からソコヴィア協定に賛同。
暴走気味なスティーブとサムに頭を抱えつつも、彼らを追跡し続ける。
終盤大変なことに…。
#openclose(show=ネタバレ){
脱出したキャップをトニーと共に追撃中、自分達を追って来るファルコンに対しての援護射撃をヴィジョンに要請するも、ファルコンがそれを回避。
射線上に居た自身のアークリアクターに直撃し、飛行不能になって墜落。脊髄を損傷して下半身麻痺という重傷を負ってしまう。
最終決戦後はトニーお手製のサポーターをつけてリハビリに励む姿を見せた。今回の事態を招いてしまったトニーに対しても「後悔はしていない」と笑顔を浮かべ、自身が逆にトニーを励ましていた。
}
・&color(coral){ヴィジョン}
演:ポール・ベタニー/吹き替え:加瀬康之
&color(coral){「結論として、国連の管理下に入ることも検討すべきです」}
AIジャーヴィスの意識と人工細胞で作られた人造超人。
人間らしさを学ぶため、色々と日常生活をエンジョイしている。ワンダとはまんざらでもない様子。
壁を擦り抜けて入室してドアから退室したり、服を着て激マズ料理を作っている姿はなかなかシュール。
人間の行動の暴走や超人の激増と大事件の因果関係という観点から、ヒーローの活動を制限する考えに賛同。しかし、この戦いが大きな災いの前触れであると危惧している。
ワンダに対しては彼女を想っての行動だったが、かえって逆効果となってしまった。
・[[ティ・チャラ/&bold(){&color(black){ブラックパンサー}}>ティ・チャラ/ブラックパンサー(MCU)]]
演:チャドウィック・ボーズマン/吹き替え:田村真
&color(black){「どけ、キャプテン…いいか、一度しか言わないぞ!」}
ヴィブラニウムの産地でもあるアフリカの小国・ワカンダの王子。
国連会議に父王・ティ・チャカと共に出席していたが、テロに遭い父を亡くしてしまう。
復讐を決意すると、単身で自国の守り神を模したヒーロー「ブラックパンサー」として容疑者のバッキーを追跡。
後にナターシャの誘いを受けてチーム・アイアンマンに参加する。
全身にまとうヴィブラニウムのスーツによって抜群の耐久力を誇り、
キャプテン・アメリカと互角以上の戦いぶりを見せるなど身体能力そのものも非常に高い。
#openclose(show=ネタバレ){
&color(black){「復讐心がお前を蝕み、彼らを蝕んでる… 私はもう、終わりにする…」}
空港での激戦で一度はバッキーを追い詰めるが、ナターシャに妨害される形で阻止され、その件をエヴェレットに報告する。
また、バッキーへの疑念が残る一方で、彼の無実と今回の事態を裏で操る黒幕の存在の可能性に気付く。
真実を知るためにトニーを追跡する形でシベリアに向かい黒幕と対峙し、今回の事件一連が復讐の連鎖である事を悟り、それを断ち切るため復讐をやめることを宣言。
家族の後を追って死のうとする黒幕を&color(black){「生きて罪を償え」}と制止する。
黒幕の身柄をCIAに引き渡した後、スティーブ、バッキーとも和解し、国際社会から追われる彼らをワカンダに匿った。
陛下マジ陛下。
}
・[[ピーター・パーカー/&color(red){スパイダーマン}>ピーター・パーカー/スパイダーマン(MCU)]]
演:トム・ホランド/吹き替え:榎木淳弥
&color(red){「ありがと!着地がイマイチだったな、スーツが新しいから…あ、いえ!スーツはすごくいいよ、どうもありがとう!」}
NY・クイーンズに住む普通の男子高校生。
貧乏ながら拾ったマッキントッシュやDVDプレイヤーを修理して使うなど機械工学に長けている。
その正体はNYの街で小悪党を捕まえている謎の蜘蛛男・スパイダーマン。
自家製の粘る糸で敵を捕らえ、超身体能力で壁や天井を自在に這い回り、独自のセンスで相手の行動を先読みする。
「自分が何かできるのに、何もしなかったせいで起きたある出来事」をきっかけに、困った人を助けたくてヒーローになったらしい。
スティーブを傷つけず無力化するためにも、トニーが自らスカウトし、新型スーツを渡されて戦いに関わることになる。
チームアイアンマンの癒し要員。
#openclose(show=ネタバレ){
バッキーとファルコンを一人で手球に取り、「帝国の逆襲って知ってる?」などと言いつつ巨大化したアントマンを撃破、キャップの足止めもするなどの大活躍。
しかし初の超人対超人、それも命がけの戦いで必死に駆けまわる少年の姿を見たキャップ、アイアンマンからは認められつつも「家に帰れ」と諭されてしまう。
その後「ブルックリンのスティーブにやられた」とメイおばさんに言い訳しつつ家に帰った彼の手には、スパイダーシグナルが……。
}
**≪その他の人々≫
・サディアス“サンダーボルト”・ロス
演:ウィリアム・ハート/吹き替え:菅生隆之
アメリカ国務長官の将軍。
かつて[[ハルク捕獲作戦>インクレディブル・ハルク(映画)]]の指揮を執っていた。
アベンジャーズにソコヴィア協定の話を持ち込み、彼らに決断を迫る。
やはりハルク同様に、アベンジャーズにいい感情は抱いていない。
スティーブとバッキーの逃亡を手伝ったという理由だけでサムらを問答無用で収監し、かつトニーの擁護をも一蹴したあたり、アベンジャーズを排斥する大義名分を探していた節がある。
『インクレディブル・ハルク』のキャストが他のMCU作品に出演するのは、意外にも今回が初である。ブルース・バナー役のキャスト変更や続編未制作の影響でMCUの中でも不遇な作品ではあったが、今回のウィリアムの出演により現在もMCUの1作である事が改めて認識された。
作中ではブルース/ハルクについても言及しており、彼がソコヴィアでの戦いの後に行方知れずとなった事態を危惧しており、圧倒的な力の持ち主である共通点を持つ[[ソー>ソー(MCU)]]共々&bold(){「核弾頭」}に例えていた。
・シャロン・カーター/エージェント13
演:エミリー・ヴァンキャンプ/吹き替え:御沓優子
元S.H.I.E.L.Dエージェントでキャップのお隣さん。
実は(勘のいい人にはバレバレだったが)ペギー・カーターの姪っ子であると判明。叔母に憧れ、S.H.I.E.L.Dに入った。
己の正義に迷うスティーブを励まし、彼と心を通わせる。
こっそりチームキャプテンの援護も行った。
・エヴェレット・ロス
演:マーティン・フリーマン/吹き替え:[[森川智之]]
CIA捜査官で、シャロンの上司。対テロ共同対策本部の副司令。
アベンジャーズを信頼しておらず、彼らに高圧的な態度を取る。
バッキーの容疑にもスティーブの言い分に耳を貸さず、弁護無しの極刑を辞さない構えをとっている。
サディアスとは名字が同じであるが、血縁関係はない様子。
後に『ブラックパンサー』にも登場するが、本作での嫌味な役人キャラから一転して、人間性を掘り下げた結果萌えキャラとして人気になるとは誰が予想できただろうか…
名探偵(不思議博士?)の助手の医者でも、[[ホビット>ホビット 思いがけない冒険]][[族の>ホビット 竜に奪われた王国]][[青年>ホビット 決戦のゆくえ]]でもない。
担当声優の森川氏は『[[SHERLOCK>SHERLOCK(海外ドラマ)]]』や『ホビット』シリーズなどでマーティン・フリーマンの吹き替えを多く担当しているが、
MCUへの出演は『インクレディブル・ハルク』や『アイアンマン2』以来、通算三役目である。
・ティ・チャカ
演:ジョン・カニ/吹き替え:佐々木敏
ワカンダ国王でティ・チャラの父。
国際協力のため、ソコヴィア協定に批准するべく参加したウィーンの国連会議のテロ事件で爆破の直撃を受け、息子の腕の中で死亡してしまう。
・アヨ
演:フローレンス・カサンバ/吹き替え:織部ゆかり
ワカンダ国王親衛隊ドーラ・ミラージュのメンバー。
ティ・チャラと会話するナターシャを凄い目で威嚇した。
・ハワード・スターク
演:ジョン・スラッテリー/吹き替え:仲野裕
・マリア・スターク
演:ホープ・デイヴィス/吹き替え:泉裕子
トニーの偉大なる両親であり、ある意味全ての始まり。
父はスティーブの親友であり、トニー最大のコンプレックスにして最大の後悔でもあった。
彼らは1991年、自動車事故で死亡している。前作において、その裏にヒドラが関与している事が示唆されていた。そしてその事故の真相は…。
・ペギー・カーター
演:ヘイリー・アトウェル(写真のみ)
今回、遂に天寿を全う。
彼女にとってキャプテン・アメリカは永遠の存在だった。
彼女の言葉として語られる「お前がどけ」は、原作でキャップがスパイディに送った名言である。
・メイ・パーカー
演:マリサ・トメイ/吹き替え:安藤麻吹
ピーターの育ての親の叔母さん。
美人で優しく、そして&bold(){エロい}。こんな美人な叔母さんと二人暮らしなんて、羨ましいにもほどがあるぞピーター。
しかもなんと演じる女優はリアル50代。おまけに劇中ではトニーとも会話していたが、実際に役者同士でも過去に交際していたとか。おばさんにもいろいろいるのよ。
・ミリアム・シャープ
演:アルフレ・ウッダート
国務省の職員。
息子をソコヴィア事件で亡くし、トニーに怒りをぶつけた。
演じたアルフレ・ウッダートはMARVELのNetflixドラマ『ルーク・ケイジ』でマライア・ディラード役を演じている。
・ブロック・ラムロウ/クロスボーンズ
演:フランク・グリロ/吹き替え:水内清光
元S.H.I.E.L.D兼ヒドラの戦闘員。
前回の事件でヘリキャリアの墜落に巻き込まれていたが、顔に大火傷を負いながらも生存しており、キャプテン・アメリカに復讐するために密かに活動していた。
髑髏模様のマスクを装着してラゴスの研究所に侵入しウイルステロを目論もうとしたが、事態を予め予測していたアベンジャーズに阻止される。
だが本当の目的はキャプテン・アメリカとの心中であり、スティーブを道連れに自爆した瞬間、ワンダが咄嗟の判断で爆発を抑え込んだ事でスティーブは脱出。そのまま超能力で上空に持ち上げて爆発させるはずが、誤って近くのビルに叩きつけてしまい、そこに残っていた多数の市民を巻き添えに死亡した。
原作ではキャプテン・アメリカを殺害する為、ファンの間では物語の裏で暗躍するヴィラン候補に挙がったり、「原作同様ラストでキャプテン・アメリカが死ぬのではないか」と憶測されていた。実際の役回りはその予想とは大きく異なったが、最期の行動がきっかけとなって一連の事件が起こることを思えば、ある意味で目的は達成できたと言っても良いかもだが……。
・ウィンター・ソルジャーの残党たち
シベリアの旧ヒドラ基地で冬眠状態にされている、バッキー同様のヒドラの超人兵士。
ヒドラの暗殺業を専門とし、来るべき一斉蜂起のために温存されていたが、S.H.I.E.L.D崩壊によってヒドラも勢力を失い、見捨てられていた。
国連爆破の真犯人がその在り処を探していると知ったスティーブたちは、彼らを復活させ秩序を転覆させることが最終目的と睨み、それを阻止するためにシベリアへと向かうこととなる。
#openclose(show=だが実は){
真犯人・ジモがシベリア基地に降り立った目的は、バッキーがスターク夫妻を始末する瞬間を収めた証拠映像を探すためであり、彼ら兵士達への興味は全くなかった。だが、スティーブとバッキー、そしてトニーをシベリアにおびき寄せるための餌としての役割を果たす事になり、彼らがシベリア基地の中枢へ辿り着くまでの間に兵士達はジモに全員射殺された。
}
・ヘルムート・ジモ
演:ダニエル・ブリュール/吹き替え:内田夕夜
バッキーを追い続ける謎の男。
ヒドラの秘密文書を盗み、バッキーを陥れ、再び「ウィンター・ソルジャー」に仕立て上げようとする。
かつてのヒドラの科学者を父に持ち、次世代ウィンター・ソルジャーの保存場所を探している。
「帝国の崩壊が目的」との言葉から大規模テロが狙いと予想されたが……。
原作ではヒドラの大幹部だが、映画では全く別の役回りとして登場する。
#openclose(show=ネタバレ){
本作の(一応)&bold(){メインヴィラン}。
その正体は、&bold(){アベンジャーズとウルトロンの戦闘に巻き込まれて家族を亡くしたソコヴィアの工作員}。
そして元工作員ではあるものの、キャプテンアメリカのような超人的能力も、アイアンマンのような超科学力も、ヒドラのような組織力もないという意味で、単なる一般人である。
ウルトロン事件の戦闘に巻き込まれた父と妻子を失い、アベンジャーズへの復讐を決意するが、自らの力では真正面から立ち向かっても勝てないことを自覚していた。そのため、陰謀によるアベンジャーズの同士討ちを目論む。
『ウィンター・ソルジャー』終盤でナターシャが流出させたS.H.I.E.L.D.とヒドラの機密情報を徹底的に調べ上げる中で、バッキーとスティーブの関係に注目し、
バッキーのかつての上官であったヴァシリー・カルポフの隠れ家を襲撃してコードブックを奪取。そこに記されていた任務記録からバッキーがハワード夫妻を殺していた事実を知る。
バッキーを一時的に洗脳した後、単独でシベリア基地に渡り、バッキーがハワード夫妻を抹殺する瞬間を収めた記録映像を確認。自身が次世代ウィンター・ソルジャーの復活を目論んでいると思い込んだスティーブ、バッキー、トニーがシベリアに辿り着く事態を見越し、彼らにバッキーの任務記録を暴露する目的を定める。
真実を知ったトニーがバッキーを倒せば、目の前で親友を失ったスティーブが憎しみのままトニーを襲撃し、それによりアベンジャーズは内側から崩壊するであろうという目論見であったが、スティーブもハワード夫妻の死の真実に辿り着いていた事には気付いていなかった模様。
策謀を練ってヒーローを陥れるという『BvS』のレックス・ルーサーや『[[ダークナイト>ダークナイト(映画)]]』の[[ジョーカー>ジョーカー(バットマン)]]のようなキャラクターになっている。
しかし、彼らと違って根っからの悪党ではなく、元は家族愛の深い良き家庭人で良心も残っており、特にソコヴィア協定調印式でのテロに巻き込んでしまった各国の政府高官は自分とアベンジャーズの因縁とは無関係であり、目的のために必要な犠牲でも、彼らを死傷させてしまった事には罪悪感を抱いていた。
その一人であるティ・チャカの息子であるティ・チャラを前にした時には謝罪の言葉を伝え、抵抗せずにその手に掛かろうとした。
だが、これ以上憎悪が連鎖するのを望まなかったティ・チャラが復讐を終えることを決意したことで、それならば自らの手で亡き家族の元へ逝こうと銃で自殺しようとするも制止され、生きて償うように諭されるのだった。
その後は拘束され(『ブラックパンサー』でティ・チャラがエヴェレットにその身柄を引き渡した事が言及された)、エヴェレットから「お前のやったことは無意味だ」と散々煽られるも、アベンジャーズを分裂させる形で復讐を完遂したため、満足げに「本当にそう思うか?」と呟いていた。
…そして「帝国の崩壊」の影響は、[[2年後に最悪の形で結実することとなる……。>アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー]]
吹き替え担当の内田夕夜氏はテレビドラマ版『デアデビル』でもマット・マードック/デアデビル役で出演しており、ヒーローとヴィランの両方を演じる事になった。
なお、マットも巨大な力に翻弄されて家族を失った人物であるが、こちらは復讐者ではなく弱者の味方として敵に立ち向かう等、ある意味ジモとは対照的な道を歩んでいた。
}
・スタン・リー
やっぱり、いるよ!
トニー・&font(l){スカンク}スタークに小包を持ってきた元気な爺さん。
#openclose(show=小包の中身は……){
携帯電話と一通の手紙。
手紙にはスティーブの直筆でこう書かれていた。
#center(){
&bold(){&italic(){&color(blue){トニー、本部に戻ったようでよかった。&br()家で一人きりは寂しいだろう。人には家族が必要だ。}}}
&bold(){&italic(){&color(blue){アベンジャーズは君の家族だ。僕の家族である以上に。&br()僕は18の時から一人だった。どこに所属しても溶け込めなかった……軍隊でも。}}}
&bold(){&italic(){&color(blue){僕が信じているのは、組織ではなく一人一人の個人だ。&br()僕が信じている人達には、裏切られた事がない。だから僕も裏切りたくない。}}}
&bold(){&italic(){&color(blue){鍵を取り替えたいだろうが、そのままにしておけ。&br()君を傷つけてしまったな…。両親の事を黙っていたのは、君のためだったんだが、僕自身を守るためだったかもしれない。&br()すまなかった……。いつか分かってくれたらと思う。}}}
&bold(){&italic(){&color(blue){出来れば協定にサインしたかった。本当だ。&br()君は信じた道を行け。それぞれ、信じた道を進もう……。}}}
&bold(){&italic(){&color(blue){――これだけは言える。&br()何があっても、君が僕らを……僕を必要とした時は……}}}
&sizex(6){&bold(){&italic(){&color(blue){駆けつける。}}}}
}
}
追記・修正は1991年12月16日を回想しながらお願いします。
#center(){&bold(){SPIDER-MAN will return}}
#center(){&bold(){スパイダーマンは帰って来る}}
#center(){&bold(){IN SPIDER-MAN:Homecoming 07/07/17}}
#center(){&bold(){[[スパイダーマン:ホームカミング]]}}
#center(){&bold(){and Tony Stark too ...?}}
#center(){&bold(){and then...}}
#center(){&bold(){そして…}}
#center(){&bold(){Black Panther 02/12/18}}
#center(){&bold(){[[ブラックパンサー>ブラックパンサー(映画)]]}}
#right(){
&bold(){PREV:}[[&bold(){ANT-MAN}>アントマン(映画)]]
&bold(){NEXT:}[[&bold(){DOCTOR STRANGE}>ドクター・ストレンジ(映画)]]
&bold(){SERIES PREV:}[[&bold(){CAPTAIN AMERICA:THE WINTER SOLDIER}>キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー]]
&bold(){SERIES NEXT:}&bold(){CAPTAIN AMERICA:BRAVE NEW WORLD}
}
#include(テンプレ2)
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}
#include(テンプレ3)
#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2017-01-31 22:05:10)
- 折角家族と和解できたのにその矢先に世界を敵に回して捕まったスコットが哀れすぎて泣きそう(本人の意思とはいえ見てる側てきには複雑な気持ちになる) -- 名無しさん (2017-02-08 22:25:57)
- ↑アントマン&ワスプはピム親子からの折檻シーンから始まりそう -- 名無しさん (2017-02-08 22:53:50)
- ピム博士はむしろ喜んでそう、相手がスタークだし -- 名無しさん (2017-02-09 23:48:29)
- サノス戦の前フリというには傷跡デカすぎるよファイギP…というより見る側の心の傷がデカい -- 名無しさん (2017-02-13 22:31:04)
- アベンジャーズの内紛なんだが、『ジェシカ・ジョーンズ』のキルグレイブが暗躍してたら余計詰んでたかも -- 名無しさん (2017-02-26 23:25:47)
- 「ウォッチメン」でも描かれてたが、ヒーローっていうのは一般人から見たら「妙なコスチュームを着た暴力的な変人」でしかない場合もあるんだよね。そういう意味から見たら今作のキャップは独善的過ぎたかもしれない。人間的には正しいとは思うが。 -- 名無しさん (2017-02-27 00:22:27)
- やっぱりこの映画前情報なしで行くと楽しいなぁ。うちの姉貴がクイーンズの場面から「なにこれ?」となりピーターの「メイおばさん」発言で「んん?」となり「スパイダーボーイ」の流れから「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!ピーターうぉぉぉぉぉぉ!!!!!」ってなってたわwwライミ版から見てきた身としては感慨深いんだろうな。 -- 名無しさん (2017-02-28 20:45:06)
- 実質ヘルムートの完全勝利みたいなもんだよね。キャップも社長も本当につらいことに… -- 名無しさん (2017-03-04 21:53:20)
- 一般人と書いてあるけど本作やエージェント・オブ・シールドを観てるとヘルムートがとんでもなくすごく思える。エージェント・オブ・シールドにも出てくれないかなぁ -- 名無しさん (2017-03-04 23:50:33)
- ↑キャップ大好きおじさんことコールソンの敵にしても不足はないしな。2人で互いに暗躍し合うのいいかもしれない -- 名無しさん (2017-03-06 23:09:03)
- ↑3いやいや、今回のトニーの一番悪いところでしょ。ワンダはアベンジャーズしか仲間と言える人が居ないのにその仲間から軟禁されるとかヒーロー失格じゃないか。しかも家族全員の死に関わってるし-- 名無しさん (2017-03-26 17:33:51)
- 空港の戦いはカッコイイけど、あそこで大暴れするアベンジャーズでソコヴィア協定の正しさは証明されてしまっているんだよね。ただ、その後にトニーがバッキー無実の証拠を見つけてもアベンジャーズへの悪感情から無視したロス将軍の態度でソコヴィア協定の危険さも証明されてしまっている気がする -- 名無しさん (2017-04-21 18:45:03)
- そういえば空港戦のシーンはよく勘違いされがちだけど、ホークアイやワンダやアントマンは「スターク達協定賛成派に対抗するため」ではなく「キャップ達に加勢してウィンターソルジャー5人衆を迎え撃つため」なんだよな。ワンダやクリントはともかくスコットは独房での発言や「アントマン」劇中でのピム博士の言動から「スタークを迎え撃つため」に誤解されがちだけど。 -- 名無しさん (2017-04-21 19:03:55)
- ヘルムートを悪と呼ぶのは酷だろうか 確かに家族の件は気の毒に思うが復讐の内容が卑劣で薄汚すぎる -- 名無しさん (2017-05-11 23:05:32)
↑2色々な件差し引いても今作でキャップは過剰なまでに叩かれてる気がする(特にトニーファンの腐女子に)。 -- 名無しさん (2017-05-12 08:49:58)
- ↑5 そうはいうがバートンが来るまで不満があれど大人しくしてたじゃん、軟禁が不満でキャップ陣営についてたのとは違うと思うぞ -- 名無しさん (2017-05-28 09:57:14)
- 社長の吹き替えの人が復帰するみたいだけど、ホームカミングの収録がどうなるか気になる -- 名無しさん (2017-06-17 19:15:11)
- 最近公開された日本語吹き替え版のホームカミングの予告編で久しぶりに藤原啓治さんが社長の声を演じてたのがGJだった -- 名無しさん (2017-06-30 00:25:54)
- ホームカミングでも社長は相変わらず他人の恨みを買ってるのが何とも -- 名無しさん (2017-08-17 19:31:11)
- 結局のところ、ソコヴィア協定も完全じゃない。何か一つの組織がヒーローの生殺与奪を握るのは危険過ぎるが、野放図にする訳にも行かないジレンマだよなあ -- 名無しさん (2017-09-02 00:37:35)
- ↑ やっぱりヒーローって社長たちみたいに表舞台に立たずに、正体隠して、解決したらいずこへ去っていくっていう距離が丁度いい気がする -- 名無しさん (2017-10-02 09:26:10)
- バロン・ジモはヒドラの残党を抜けて、最期には家族を守ろうとして死んで行ったのかと思うと感慨深い。 -- 名無しさん (2017-10-05 22:17:15)
- MCU史上最高傑作だったと個人的に思ってる。それにしても日本のプロモーションは何でこんなに酷いの。アイアンマンを全面に押し出したり。キャラクターが浸透してないってそっちの責任じゃないの -- 名無しさん (2017-12-10 17:24:21)
- アベンジャーズに対してアレコレ文句言う劇中の一般人は、守ってもらえなくても文句ないんだよね? -- 名無しさん (2017-12-10 18:27:06)
- ぶっちゃけヒーローたちが一斉に「じゃあもうヒーローやめた」となる可能性も十分考えられるんだよな。行動を制限することはできても、強制することはできないんだから。もし「勝手に戦うのも、ヒーローやめるのも許さん。国連の命令で戦い続けろ」というのなら、あまりにも勝手すぎる。 -- 名無しさん (2017-12-11 21:53:35)
- インフィニティウォーは時系列的にシビルウォーから約2年後になるみたい -- 名無しさん (2018-03-18 13:48:58)
- IWの予告見る限りではソコヴィア協定のソの字も出て来なさそうだ…。出たとしても有耶無耶になって終わりそう。だとしたら本当に「あの戦いは何だったの?」って気分になる。 -- 名無しさん (2018-03-20 13:22:24)
- 最新作のネタバレはやめましょう -- 名無しさん (2018-05-02 07:46:52)
- そろそろIWの項目を立ててもいい頃じゃない? -- 名無しさん (2018-06-01 21:45:29)
- CWではロス長官の言い分もわからなくはなかったけど、IWでは地球の危機なのにキャップ達に協力するどころか逮捕を優先する有様でローディからも呆れられてたな -- 名無しさん (2018-09-08 14:07:59)
- 社長とキャップは間が悪かったな、お互いの悪い部分が真っ向からぶつかってしまった。(2018-09-08 19:07:00)
- ↑2 問答無用でチームキャップを刑務所に入れたりトニーのバッキー無実の訴えやウィンターソルジャー軍団のことを全く聞き耳持たなかったからね。結局邪魔なアベンジャーズを法的に抑えつけたかっただけじゃないの?あの人 -- 名無しさん (2018-09-08 19:38:31)
- ジモの吹き替えの人はドラマ版デアデビルも演じてたな -- 名無しさん (2018-10-13 23:33:04)
- シビルウォーほどではないけど、『キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』のヒーロー達も仲間の1人が指名手配されたのをキッカケに仲間割れしてたな -- 名無しさん (2018-11-24 20:27:02)
- フューチャー・アベンジャーズでも、こうなっていたのかな。FAの世界にはソコヴィア協定はないけど、ヒーロー規制法案が出されてたし…… -- 名無しさん (2019-03-17 17:19:48)
- ↑あ。×「こうなっていたのかな」 〇「もしかしたら、こうなっていた可能性もあるのかな」で -- 名無しさん (2019-03-17 17:20:24)
- 結局IWの結果から考えるにソコヴィア協定は百害あって一利なし、って結論で良かったのかな。結局守ってる人トニーを含めて誰もいなかったし… -- 名無しさん (2019-03-17 17:40:51)
- 前作の原因が情緒不安定だったとはトニーにあるんだよな -- 名無しさん (2019-04-09 20:12:54)
- これで鬱どん底感MAXだったからホームカミングをはじめとする後続作品が凄く受け入れやすくなった気がする -- 名無しさん (2019-05-02 23:37:49)
- 結局ソコヴィア協定もハワード殺害の件も指パッチン&5年経過で有耶無耶になってしまったな。今となってはこの映画全部IWで負けるための前フリとしか… -- 名無しさん (2019-11-17 22:30:50)
- ファルコン&ウィンターソルジャーでジモがまた敵として出てくるけど動機はどうなるんだろう。CWでは家族を見殺しにされた復讐だったしバッキーはそのための道具って感じだったけど、今となっては悪事を働く理由はないはず。理由次第では小物化してしまうのでは -- 名無しさん (2020-01-23 12:51:57)
- ↑2 アベンジャーズが復活すればまた潰しに行くんじゃない? とはいえ大好きなキャラなので、小物化せず大事にしてほしい -- 名無しさん (2020-03-13 21:05:39)
- ↑減刑のためか、罪滅ぼしかなんかで二人のブレイン的な立場になるんではないだろうか?勝手な予想だけど -- 名無しさん (2020-03-20 10:43:19)
- X-MENメンバーが「アメリカ国民としての権利が弱かった」せいで結果的にこのドサクサの影響が少なかったのは皮肉中の皮肉と言うしかない。 -- 名無しさん (2020-06-10 09:33:01)
- ジモがヒーローの抹殺を企ててるみたいだけど陛下の赦しは何だったんだ?もう陛下登場しないし。 -- 名無しさん (2021-02-12 11:49:58)
- ミリアムの中の人が演じたマライア・ディラードは原作コミックではキングピン並みの巨体と怪力を持つ大女だったな -- 名無しさん (2021-12-15 00:58:33)
- 今作はキャップ側のキャラ崩壊耐えられないと大分評価分かれそう、てか分かれてるね、特に家族の心配してくれたトニーに逆ギレしてるバートンとか好きな俺でさえイヤイヤイヤイヤ!ってなったな、挙げ句秘密主義で誤解招くわそれに対して言い訳どころか謝罪すらなく二人がかりでボコリに行くキャップには高潔な姿勢なんて欠片も見られなかった、フューリーの件で何を学んだんだキャップよ… -- 名無しさん (2022-11-08 01:11:57)
- キャラ崩壊?捕まったキャップチームは世界崩壊(真相は罠)を止めるために動いたのに止められたんだよ?もちろんトニー側は知らない(ジモの作戦だからね)からしょうがない。二人でボコった?先に攻撃してミサイルとビーム打ちまくり、キャップたちは殴るしかない。 -- 名無しさん (2022-11-15 13:36:34)
- ジモの作戦とか、ロス長官の思惑とか、陛下の動きとかトニーとキャップ側の事情と状況とかを全無視して「このキャラが全部悪い!」な人いるよね -- 名無しさん (2022-11-15 13:55:23)
- まぁトニーの「何故チームを引き裂こうとする!?」に対してのキャップの「君が引き裂いたんだ」の返しに関しては正直デリカシー無さすぎで擁護出来ないのも分かる -- 名無しさん (2022-11-15 14:12:05)
- 誰も「キャップだけが全部悪い!」なんて一言たりとも書いてないんだがな、ロス長官の思惑とやらにしてもIWどころか同作内でさえ後からならなんとでも言える結果論に行き着くだけだし、まぁ変なのは放っとくとして後々の展開考えたら多少の解釈違いも許せるけど、ハワードの件知ったらトニーは復讐に走るだろうって展開をどうやってジモは思いついたんだろうね?一般の世間的にはトニーとハワードの仲は悪いで浸透してるのはアイアンマン1,2見ても明らかだし -- 名無しさん (2022-11-15 14:28:41)
- ↑3あぁ他にもちょっとキャラの欠点指摘されただけで「〇〇を全否定した!許せない!」とか意味不明な脳内変換して騒ぎ立てる迷惑な奴とかな、擁護もホントに作品見たのかってレベルの的外れなやつで -- 名無しさん (2022-11-18 10:00:07)
- ↑2 だからゲロの実演で両親に対しての愛情と後悔があることを示してたんだと思うよ -- 名無しさん (2022-11-18 10:16:27)
- ↑字幕の「君が引き裂いた」は省略されすぎ。原語だと「君が協定を持ってきた時点で分裂は始まっていた」って意味 -- 名無しさん (2023-02-18 19:29:26)
- 各キャラの事情(A情報のために動いてる、B情報は知らない)が分かりやすく描かれてるのに過激ファンがキレるのなんでや・・・ -- 名無しさん (2023-02-18 19:37:11)
- 個人的1番の衝撃は超人兵士ウィンターソルジャーのバッキーの膂力とヴィブラニウムの超硬度の一撃を難なく受け止めて軽口を叩きながら、しかもファルコンまで相手にして容易に両者を制圧するピーターの真価。強ぇわスパイダーマン -- 名無しさん (2023-10-21 11:42:47)
- 「アクロス・ザ・スパイダーバース」はある意味スパイダーマン版シビルウォー -- 名無しさん (2023-12-11 03:53:48)
- この作品に限らずヒーロー(個人)と警察(国家組織)ってのは真面目に扱おうとするとどうしてもぶつかり合いは起こるよね。ヒーローって個人で動ける利点を生かして法の抜け道とか場合によっては法を無視してでも問題解決する事も多いし。 -- 名無しさん (2024-01-24 09:28:47)
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#areaedit(end)
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&font(#6495ED){登録日}:2016/05/01 Sun 01:53:15
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&font(#6495ED){所要時間}:約 17 分で読めます
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◆シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
#center(){&b(){UNITED WE STAND, DIVIDED WE FALL.}
&b(){団結すれば立ち、分裂すれば倒れる。}}
#center(){&font(30px,b){&color(blue){友情}が、&color(red){友情}を引き裂く―――}}
#center(){&font(red,b){“&ruby(チーム・バトル){禁断の戦い}”}&bold(){が始まる}}
*【概要】
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(Captain America:Civil War)』とは、16年に公開された米映画。
MARVEL社のコミックヒーロー映画化シリーズ、[[マーベル・シネマティック・ユニバース]]の映画通算13作目にして、第3の段階となるフェイズ3の第一弾。
『[[アベンジャーズ>アベンジャーズ(2012年の映画)]]』を代表する二大ヒーロー、キャプテン・アメリカとアイアンマンの雌雄を賭けた激突を描き、シリーズの新たな段階の始まりと共に、シリーズ最大の危機をアクションと心理描写たっぷりに描いている。
原作は2000年代のマーベルコミックを代表するシリーズ、『シビル・ウォー』。
こちらは、ヒーローの政府登録制度を巡り、キャプテン・アメリカとアイアンマンの意見が割れ、マーベルヒーロー達がそれぞれの勢力に分裂し、彼らの周囲の人間を巻き込んで一大戦争が始まるというものだが、
映画では「ヒーローが政府に登録されるべきか」の筋は原作通りだが、ストーリーの根幹は映画オリジナルの展開となっている。
#region(※原作コミックのあらすじ)
オンスロート事件やハウスオブM事件の後。
若手ヒーローチーム(TVスタッフ随伴)がコネチカット州スタンフォード((実在する住宅街))にあるヴィランチームのアジトにカチコミをかけ、ヴィランの1人の自爆反撃を招き周囲が壊滅、民間人に600人超の死者(多数の小学生含む)が出るという大不祥事が発生。
今までの負の積み重ねもあってこれに市民の怒りが爆発。それに対応するためアメリカ政府は「超人登録法」を制定したが、ヒーローをアメリカ政府の工作員扱いするこの法律の是非をめぐってアメリカを中心に活動するヒーロー達は真っ二つに分裂してしまった。
賛成派の筆頭はアイアンマン、反対派の筆頭はキャプテン・アメリカ───
アベンジャーズのトップが真っ向から対立し、市民の暴力によって大御所ファンタスティック・フォーもバラバラになってしまい、アメリカ全土を舞台に分裂したヒーロー達は歯止めのない&bold(){「内戦」}を繰り広げ、民間にも被害を広げ、そして…
#endregion
題名の『シビル(市民の)・ウォー(戦争)』とは日本語において、『内戦』の意。
ちなみに、定冠詞つき「The Civil War」という記述はアメリカ英語でおおむねアメリカ南北戦争を指す。マーベル・ユニバースにおける「シビル・ウォー」が、アメリカを真っ二つに割る深刻な内戦であったことをかつての南北戦争に比した呼び方だ。
監督は前作『[[キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー]]』に引き続き、アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が務めた。
新キャストとして、ティ・チャラ/ブラックパンサーには『42 世界を変えた男』『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』のチャドウィック・ボーズマン。そしてピーター・パーカー/スパイダーマンには『インポッシブル』『白鯨との闘い』のトム・ホランドが起用された。
また、謎の男ジモには『コッホ先生と僕らの革命』『ラッシュ プライドと友情』のダニエル・ブリュールが充てられている。
『キャプテン・アメリカ』の冠名があるように、キャプテン・アメリカを中心に据えたストーリー展開で、彼と親友のバッキー・バーンズを巡るストーリーに一応の決着が描かれているが、
対立する側のアイアンマンの心情にも寄り添っており、その他のアベンジャーズメンバーも多数登場し、新規参戦となるブラックパンサーやスパイダーマンの顔見せという役割も果たしている。
その為、実質的には『アベンジャーズ』の2.5作目とも呼べる作品になっており、「キャップ映画としては如何なものか」という意見も少なくない。
#openclose(show=もっとも…){
シビル・ウォーの原作では&bold(){キャップが死亡する}ため、ある意味「キャップの物語の区切り」としてこれ以上に相応しい題材は無いとも云える。
なお、ケヴィン・ファイギは
&bold(){「インフィニティ・ウォーでアベンジャーズは全く無防備な状態でサノスと戦わせたかった。}
&bold(){そのため、今作でアベンジャーズをバラバラにする必要があった。原作ではキャップが死ぬが、その場合だとキャップの死をきっかけに結束が深まってしまう。}
&bold(){トニーとキャップの溝を修復不可能なまでに落とし込み、決別させてフェイズ3を引っ張る必要があった」}
と語っているが、それでも将来的に二人が和解する可能性を残す結末となった。
}
配給会社の枠を越えたスパイダーマンのMCU登場は多くのファンを驚かせた。
ルッソ兄弟は本作のシリアスな展開を和らげる役割でスパイダーマンの登場を熱望していたが、そのアイデアを支持したファイギの後押しを受けてソニー・ピクチャーズとの交渉が始まった。
ソニーも『[[アメイジング・スパイダーマン2>アメイジング・スパイダーマン(映画)]]』の興行収入が目標値を大きく下回ったため、
スパイダーマン映画の今後の制作方針を模索していたが、最終的にはシリーズの建て直しのためにマーベルとの業務提携に合意し、スパイダーマンのMCU参戦が決定した。
『アメスパ』打ち切りを惜しむ声も多かったものの、MCU版スパイダーマンは設定年齢の引き下げや明るい性格を前面に出した事で、過去の映画シリーズでのイメージの一変に成功した。
『[[バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生]]』や『[[ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒]]』のように「ヒーローの戦いによる被害」がテーマとして据えられており、単純な勧善懲悪とはいえない異色の内容である。
そのため、アベンジャーズのヒーローとしてのカッコよさ、「神話」としてのアメコミが前面に描かれた『AoU』とは、同じヒーロー集合映画ではあるものの毛色が異なり、
ヒーローたちの人間臭さ、エゴのぶつかり合いといった負の側面が押し出されており、受け入れられないファンもいる。
実際にファンの間でも、意見がアイアンマン派とキャップ派に二分するほどの賛否両論を巻き起こしている。
なお、当初はバッキーの処遇に関する決着で、キャップ中心の3作目という位置付けだったが、同時期にBvSが公開されることになり、その対抗のためか、
プロデューサーのケヴィン・ファイギの鶴の一言で「シビル・ウォー」を題材にすることになったらしい。そのためかBvSと本作の間にはヒーロー同士の対立の他にも共通点が多い。
・対立を煽る黒幕の存在
・親の存在が和解・対立の決定的ファクターになっている
・ヒーローによる被害が社会から問題視される
・濡れ衣を着せるためのテロ工作
・単独映画のヒーロー(スパイダーマン・ブラックパンサー/ワンダーウーマン・フラッシュ・アクアマン・サイボーグ)の先行登場
日本では世界に先駆け4月29日に公開されたが、
・公式アカウントの雑な解説
・EXILE(厳密にはATSUSHIのソロ曲)のあんまり内容に合ってない日本版イメージソング
・一部のCMでの「政府の陰謀」という謎の煽り文句。&footnote(本編を見れば分かるが、今回の戦いは政府の介入も一因となっているが、ヒーロー達が政府にハメられたシーンは一切無い。原典では、とあるヴィラン勢力が政府に食い込んでいたことが明らかになるのだが、MCUでは現状そういうことにはなっていない)
・公開記念の金曜ロードショーでキャプテン・アメリカやアベンジャーズではなく、よりによってMCUの枠外であるアメイジング・スパイダーマンが放送される。&footnote(ただアメスパ公開時にはライミ版が放送された事もある。それにスパイダーマンの紹介としては最適であろう。)
・「アイアンマンVSキャプテン・アメリカ」「主演:ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス」といった、まるでアイアンマンが主役であるような宣伝文
・シリアスな内容なのに日本版のロゴが「キャプテン★アメリカ」とふざけた表記
などディズニージャパンの斜め上なプロモーションが物議を醸した。ただプロモーションが酷かっただけで作品自体は概ね好評である。
*【ストーリー】
[[ウルトロン事件>アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン]]によるソコヴィア崩壊より1年。
トニー・スタークはバックアップに回り、新生アベンジャーズはキャプテン・アメリカの指揮の下、平和維持の戦いを続けていた。
…しかし、彼らの度重なる戦闘に一般市民が巻き添えとなって犠牲となる事態はどうしても防げない。
犠牲者遺族の批判、政治家の怒り…それらに業を煮やした国連は、アベンジャーズに対し一つの協定書を提出する。
それは「ソコヴィア協定」―――国連軍の許可なしに、ヒーローは出撃してはならないという署名。
度重なる犠牲に心を痛めたトニーはそれに賛成するが、個人の自由を蔑ろにするその法に、スティーブは納得できない。
アベンジャーズの中にも、賛成派と反対派、二つの意見が混在するようになる。
そして協定を採決する国連議会の日、議場が何者かに爆破されるというテロ事件が発生する。
容疑者として炙り出されたのは、ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズ。
親友が記憶を取り戻したことを知るスティーブは、バッキーの無実を信じ、サムと共に独断でバッキーを追い始める。
それを止めるために、トニーをはじめとして、次々と駆り出される現行のヒーローたち、そして新たなるヒーロー。
だがスティーブに加勢するヒーローたちも、続々と戦場へ。
そしてバッキーを影で監視しつけ狙う謎の男の暗躍。
…やがて物語は、二人のヒーローを中心とした、最早「正義」の存在しない抗いようのない悲劇へと突き進んでいく…。
*【登場人物】
**≪チーム・キャプテン・アメリカ≫
・[[スティーブ・ロジャース/&color(blue){キャプテン・アメリカ}>スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(MCU)]]
演:クリス・エヴァンス/吹き替え:[[中村悠一]]
&color(blue){「トニー、君は自分の意思で選んだが我々には選ぶ権利すらなくなるんだぞ!」}
アメリカの正義と理想を体現する超人兵士。
だがその一方で、高潔かつ頑な過ぎる意志であるために危うさも混在する男。
自分の追い続ける正義と人々の自由意思の理想と、周囲のヒーローへの弾圧という現実のギャップに悩み苦しむ。
そしてブルックリン出身の貧弱な少年が、超人兵士となった末に仲間たちからも数十年取り残されてしまったという状況から、止まれずに突き進んでいくことに。
S.H.I.E.L.D.に裏切られた経験からソコヴィア協定にどうしても賛同できず、施行を推すトニーと対立を深めていく。
バッキーの容疑にいてもたってもいられず、彼に接触し、何者かにハメられたことを知り、その黒幕を追う。
#openclose(show=ネタバレ){
&color(blue){「まだ…やれるぞ…!」}
実は『ウィンター・ソルジャー』の後、バッキーを捜索し続ける傍ら、同作でゾラが開示したヒドラが裏で関わったとされる事件を独自に調査していたらしく、その中でバッキーがハワード夫妻を暗殺していた真実に辿り着いていた。それをトニーが知ればバッキーが両親の仇として狙われる可能性もあり、トニーには真相を言えずにいた。
黒幕により全ての事実が明かされるとトニーを止めようとするが、顔色や口調も冷静だった事に違和感を感じたトニーから逆に問い詰められると、言い訳もせずに「知ってた」と返した。
トニーとの最終決戦では互いに譲らぬ一進一退の攻防を繰り広げ、バッキーの援護もあって辛くも勝利した。そして「君が持つべき物ではない」というトニーの言葉に従い、盾を捨てる。
その後は姿をくらますが、刑務所を襲撃し捕えられていたアベンジャーズのメンバーを解放。
「国家には裏切られたが、個人に裏切られたことはない」とトニーに謝罪と和解の意を示す手紙と緊急連絡用の携帯電話を送り、バッキーを託すためにティ・チャラの待つワカンダに向かい、ワカンダの真の姿を目の当たりにした。
その後は『スパイダーマン:ホームカミング』において、国家反逆罪で国際手配されている事が判明した。
}
・ジェームズ・ブキャナン“バッキー”・バーンズ/&color(gray){ウィンター・ソルジャー}
演:セバスチャン・スタン/吹き替え:白石充
&color(gray){「スティーブ…俺なんかの為に…」}
秘密結社ヒドラに洗脳され、裏で暗殺任務を続けていた兵士にして、スティーブの親友。
前作ラストで記憶を取り戻し、世界各地を逃亡し続けていたが、今回テロ容疑をかけられてしまう。
そして彼を追うスティーブと再会。今度はかつての親友として接し、コンビ復活となった。
しかし、一度ドイツで捕まった際、再び洗脳の危機が…。
#openclose(show=ネタバレ){
テロ容疑こそ濡れ衣ではあったが、黒幕の真の目的は封印された過去の暴露だった。
1991年12月16日、冷凍催眠を解かれて超人血清を奪取する任務を与えられ、血清を輸送していた車を襲撃。
乗っていたハワード夫妻の生存に気付くと口封じのために二人を始末し、交通事故で死んだように装った。更に現場付近の防犯カメラを破壊して記録されていた映像を回収し、証拠隠滅を図った。ハワードは殺される直前にバッキーの姿を見て「バーンズ軍曹」と呟いており、行方不明から50年近く経っても未だに覚えていた。
スティーブ達に先駆けてシベリア基地に渡っていた黒幕は、そこに保管されていた証拠映像をスティーブとトニーを同士討ちさせるための重要な鍵と位置づけ、
その思惑通りに最終決戦の引き金が引かれてしまう。
トニーの襲撃で義手の左腕を失いつつもスティーブの勝利に貢献した。
最終決戦後、洗脳を解除する方法が見つかるまで冷凍睡眠を望みワカンダで再び眠りについた。
}
・サム・ウィルソン/&color(brown){ファルコン}
演:アンソニー・マッキー/吹き替え:溝端淳平
&color(brown){「どいつもこいつも超人かよ!」}
現在のスティーブの相棒的存在の飛行兵士。
今回、無茶して一人で突っ走ろうとするスティーブのストッパーの役割も込めて、彼とバッキーの逃避行に協力。
スティーブのかつての相棒に対面して複雑のご様子で、そのバッキーとは凸凹コンビっぷりを見せる。
今回はスーツもパワーアップ。羽は盾状に変形し、小型支援機「レッドウィング」で遠隔攻撃・監視の役割も果たす。
・[[ワンダ・マキシモフ/&color(crimson){スカーレット・ウィッチ}>ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ(MCU)]]
演:エリザベス・オルセン/吹き替え:行成とあ
&color(crimson){「私が消せるのは…自分の恐怖だけ…!」}
ヒドラの人体実験を受けた超能力少女。
アベンジャーズ入りし、罪滅ぼしの意味も兼ねながら真っ当なヒーローとして活躍できることに喜んでいたが、
自分の失敗で多くの市民が犠牲となり、また協定の通過で再び抑圧される生活に心を痛める。
そして、スティーブの逃亡で混乱する状況の中、トニーやヴィジョンの計らいで家に軟禁状態にされることに憤るも受け入れていたが、
彼女を助けに来たクリントに諭され、責任を果たすためにスティーブの手助けに加勢する。
今回は超能力のバリエーションが増え、主にサポート面で活躍しヴィジョンを屈服させたりした。
・[[クリント・バートン/&color(gray){ホークアイ}>クリント・バートン/ホークアイ(MCU)]]
演:ジェレミー・レナー/吹き替え:宮迫博之
&color(gray){「いいか、学生でいたいならここにいろ。責任を果たしたいと思うなら…一緒に来い。」}
3児の子持ちの弓使い。
前回でヒーロー業は引退したが、スティーブの危機に応援として呼び出されワンダの脱走の手伝いやスコットを連れてくる。
若いワンダを軟禁したりするトニーの強引なやり方に批判的な態度を取り、獄中から彼に対し「預言者様(強迫観念に駆られウルトロンを生み出したことに対する皮肉だろう)」などと悪態を吐いていた。
未公開シーンでは[[洗脳経験>アベンジャーズ(2012年の映画)]]を持つ者としてバッキーに同情している。
今回はワンダやアントマンとの連携プレーが光る。
ルッソ監督曰く、今作の不遜な態度は[[ハン・ソロ]]がモデルとのこと。
・[[スコット・ラング/&color(crimson){アントマン}>スコット・ラング/アントマン(MCU)]]
演:ポール・ラッド/吹き替え:木内秀信
&color(crimson){「いやぁあの…あなたなんかが俺ともあろう人に声かけてくれて…チョー感激です!」}
元窃盗犯の伸縮自在ヒーロー。チームキャップの癒し要員。
上司ハンク・ピムがハワード・スタークのライバルであるため、トニーを敵視。
ファルコンを負かした功績から、チームキャップにスカウトされ大興奮。
今回はアリを連れていないが、縮小による内部攻撃、物体拡大に加え、&bold(){とっておきの必殺技}を用意した。
また、スーツのデザインが変わっており、収縮用の装置がボタン式からタッチパネル式に変わっている。
#openclose(show=ネタバレ){
空港での戦いの最中、スティーブとバッキーを逃がす時間稼ぎの為、とっておきの必殺技である&bold(){自身の巨大化「ジャイアントマン」}形態を披露。
過去に巨大化を試みた時には体への負担から気絶したらしく、初めての巨大化成功で興奮していた。
スパイダーマンに倒された後は他の仲間たちと共に刑務所に監禁され、面会に来たトニーを挑発するが、当の本人から見れば初対面だった事もあり「…誰だ君は?」と一蹴されてしまった。
最終決戦後は、家族の事を考えた結果、ホークアイと共にソコヴィア協定を受け入れたが、協定違反により2年の自宅謹慎を科され、IWには参戦出来なかった。
}
**≪チーム・アイアンマン≫
・[[トニー・スターク/&color(red){アイアンマン}>トニー・スターク/アイアンマン(MCU)]]
演:[[ロバート・ダウニー・Jr.>ロバート・ダウニーJr]]/吹き替え:[[藤原啓治]]
&color(red){「なんでそんなに…!なんでアベンジャーズを引き裂こうとするんだ…!」}
世界を守るため武器商売をやめ、自らを鋼鉄で纏った社長。
アベンジャーズの活動の度に傷つく人々や仲間への弾圧を見兼ね、ソコヴィア協定に真っ先に賛同。
しかし、テロ事件の容疑者であるバッキーを単独で追うスティーブを追跡する羽目になってしまい、歩み寄りたいにも関わらず協定のこともあって対立を深めてしまう。
また、父のハワードに対するコンプレックスから、彼と親しかったキャップへのかすかな嫉妬心も根深いものと明らかに。
さらに両親の死も、根深いトラウマとなって彼を傷つけている事も判明する。
恋人のペッパーとは[[スーツを作らない約束>アイアンマン3(映画)]]を反故にしたことからすれ違いになっている事を明かした。
#openclose(show=ネタバレ){
&color(red){「ごまかすな…知っていたんだろうロジャース!」}
スティーブに対して素直になれない態度をナターシャから叱責されると、今回の真実を知るためにラフト刑務所に来訪し、クリントやスコットから挑発されるが、サムからローディの件で謝罪されると同時に、シベリアに向かったスティーブとバッキーを助けてほしいと懇願される。独自の調査で黒幕の暗躍に辿り着き、スティーブとの和解を決意してシベリア基地に向かうが、黒幕の策謀でバッキーが自らの両親を殺した犯人であることを知ってしまい暴走。
バッキーに襲い掛かろうとした瞬間にスティーブに止められるも、彼の冷静な態度から真実を知っていた事を看破し、両親の仇を討とうとするが、
それを望まないスティーブとの戦いに突入する。バッキーの義手を破壊しながらも、必死で彼を守ろうとするスティーブの執念もあり、最終的にリアクターの破壊に伴うスーツの機能停止という形で惜しくも敗北した。
最終決戦後も、アベンジャーズ解散に至るまでの一連の事件の一因が自分にあった事に強い責任を感じていた。
スティーブに対する怒りは残っているものの、彼との決別は決して本意ではなく、お互い憎しみ合う事は流石に望んでいなかった。
一連の事件のきっかけとなったソコヴィア協定への賛成にも後悔している事がうかがえる。
それでも、ローディから掛けられた一言に励まされ、ピーターの成長を見守っていく新たな目的を見つけられた。
}
・[[ナターシャ・ロマノフ/&color(purple){ブラック・ウィドウ}>ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(MCU)]]
演:スカーレット・ヨハンソン/吹き替え:[[米倉涼子]]
&color(purple){「スティーブ…どうなるか、予想はついてるでしょ?それでも強行突破するつもり?」}
元ソ連スパイの女兵士。
「アベンジャーズ」というチームの結束と存続のため、協定書に同意する現実的な選択をするが、一方でスティーブの理想も理解しているためチームの分断に悩む。
単独行動を繰り返すスティーブに幾度とも忠告するが、結局止まらず、最終的には彼の黒幕追跡を援護する。
この件をティ・チャラがエヴェレットに報告した結果、スティーブ達の協力者と見做されて指名手配されてしまう。逃亡のためにアベンジャーズ本部を離れる直前にはトニーに叱責されるも、同時に彼の素直になれない態度を指摘した。それがトニーの考えを改めると同時に最終決戦の遠因となってしまった。本作直後の物語については単独作品[[『ブラック・ウィドウ』>ブラック・ウィドウ(映画)]]で描かれている。
・[[ジェームズ“ローディ”・ローズ/ウォーマシン>ジェームズ・“ローディ”ローズ/ウォーマシン(MCU)]]
演:ドン・チードル/吹き替え:目黒光祐
「スティーブ、悪いけどその物言いは傲慢すぎる!」
現役空軍大佐で、トニーの親友。
世界的な治安維持という軍人的観点からソコヴィア協定に賛同。
暴走気味なスティーブとサムに頭を抱えつつも、彼らを追跡し続ける。
終盤大変なことに…。
#openclose(show=ネタバレ){
脱出したキャップをトニーと共に追撃中、自分達を追って来るファルコンに対しての援護射撃をヴィジョンに要請するも、ファルコンがそれを回避。
射線上に居た自身のアークリアクターに直撃し、飛行不能になって墜落。脊髄を損傷して下半身麻痺という重傷を負ってしまう。
最終決戦後はトニーお手製のサポーターをつけてリハビリに励む姿を見せた。今回の事態を招いてしまったトニーに対しても「後悔はしていない」と笑顔を浮かべ、自身が逆にトニーを励ましていた。
}
・&color(coral){ヴィジョン}
演:ポール・ベタニー/吹き替え:加瀬康之
&color(coral){「結論として、国連の管理下に入ることも検討すべきです」}
AIジャーヴィスの意識と人工細胞で作られた人造超人。
人間らしさを学ぶため、色々と日常生活をエンジョイしている。ワンダとはまんざらでもない様子。
壁を擦り抜けて入室してドアから退室したり、服を着て激マズ料理を作っている姿はなかなかシュール。
人間の行動の暴走や超人の激増と大事件の因果関係という観点から、ヒーローの活動を制限する考えに賛同。しかし、この戦いが大きな災いの前触れであると危惧している。
ワンダに対しては彼女を想っての行動だったが、かえって逆効果となってしまった。
・[[ティ・チャラ/&bold(){&color(black){ブラックパンサー}}>ティ・チャラ/ブラックパンサー(MCU)]]
演:チャドウィック・ボーズマン/吹き替え:田村真
&color(black){「どけ、キャプテン…いいか、一度しか言わないぞ!」}
ヴィブラニウムの産地でもあるアフリカの小国・ワカンダの王子。
国連会議に父王・ティ・チャカと共に出席していたが、テロに遭い父を亡くしてしまう。
復讐を決意すると、単身で自国の守り神を模したヒーロー「ブラックパンサー」として容疑者のバッキーを追跡。
後にナターシャの誘いを受けてチーム・アイアンマンに参加する。
全身にまとうヴィブラニウムのスーツによって抜群の耐久力を誇り、
キャプテン・アメリカと互角以上の戦いぶりを見せるなど身体能力そのものも非常に高い。
#openclose(show=ネタバレ){
&color(black){「復讐心がお前を蝕み、彼らを蝕んでる… 私はもう、終わりにする…」}
空港での激戦で一度はバッキーを追い詰めるが、ナターシャに妨害される形で阻止され、その件をエヴェレットに報告する。
また、バッキーへの疑念が残る一方で、彼の無実と今回の事態を裏で操る黒幕の存在の可能性に気付く。
真実を知るためにトニーを追跡する形でシベリアに向かい黒幕と対峙し、今回の事件一連が復讐の連鎖である事を悟り、それを断ち切るため復讐をやめることを宣言。
家族の後を追って死のうとする黒幕を&color(black){「生きて罪を償え」}と制止する。
黒幕の身柄をCIAに引き渡した後、スティーブ、バッキーとも和解し、国際社会から追われる彼らをワカンダに匿った。
陛下マジ陛下。
}
・[[ピーター・パーカー/&color(red){スパイダーマン}>ピーター・パーカー/スパイダーマン(MCU)]]
演:トム・ホランド/吹き替え:榎木淳弥
&color(red){「ありがと!着地がイマイチだったな、スーツが新しいから…あ、いえ!スーツはすごくいいよ、どうもありがとう!」}
NY・クイーンズに住む普通の男子高校生。
貧乏ながら拾ったマッキントッシュやDVDプレイヤーを修理して使うなど機械工学に長けている。
その正体はNYの街で小悪党を捕まえている謎の蜘蛛男・スパイダーマン。
自家製の粘る糸で敵を捕らえ、超身体能力で壁や天井を自在に這い回り、独自のセンスで相手の行動を先読みする。
「自分が何かできるのに、何もしなかったせいで起きたある出来事」をきっかけに、困った人を助けたくてヒーローになったらしい。
スティーブを傷つけず無力化するためにも、トニーが自らスカウトし、新型スーツを渡されて戦いに関わることになる。
チームアイアンマンの癒し要員。
#openclose(show=ネタバレ){
バッキーとファルコンを一人で手球に取り、「帝国の逆襲って知ってる?」などと言いつつ巨大化したアントマンを撃破、キャップの足止めもするなどの大活躍。
しかし初の超人対超人、それも命がけの戦いで必死に駆けまわる少年の姿を見たキャップ、アイアンマンからは認められつつも「家に帰れ」と諭されてしまう。
その後「ブルックリンのスティーブにやられた」とメイおばさんに言い訳しつつ家に帰った彼の手には、スパイダーシグナルが……。
}
**≪その他の人々≫
・サディアス“サンダーボルト”・ロス
演:ウィリアム・ハート/吹き替え:菅生隆之
アメリカ国務長官の将軍。
かつて[[ハルク捕獲作戦>インクレディブル・ハルク(映画)]]の指揮を執っていた。
アベンジャーズにソコヴィア協定の話を持ち込み、彼らに決断を迫る。
やはりハルク同様に、アベンジャーズにいい感情は抱いていない。
スティーブとバッキーの逃亡を手伝ったという理由だけでサムらを問答無用で収監し、かつトニーの擁護をも一蹴したあたり、アベンジャーズを排斥する大義名分を探していた節がある。
『インクレディブル・ハルク』のキャストが他のMCU作品に出演するのは、意外にも今回が初である。ブルース・バナー役のキャスト変更や続編未制作の影響でMCUの中でも不遇な作品ではあったが、今回のウィリアムの出演により現在もMCUの1作である事が改めて認識された。
作中ではブルース/ハルクについても言及しており、彼がソコヴィアでの戦いの後に行方知れずとなった事態を危惧しており、圧倒的な力の持ち主である共通点を持つ[[ソー>ソー(MCU)]]共々&bold(){「核弾頭」}に例えていた。
・シャロン・カーター/エージェント13
演:エミリー・ヴァンキャンプ/吹き替え:御沓優子
元S.H.I.E.L.Dエージェントでキャップのお隣さん。
実は(勘のいい人にはバレバレだったが)ペギー・カーターの姪っ子であると判明。叔母に憧れ、S.H.I.E.L.Dに入った。
己の正義に迷うスティーブを励まし、彼と心を通わせる。
こっそりチームキャプテンの援護も行った。
・エヴェレット・ロス
演:マーティン・フリーマン/吹き替え:[[森川智之]]
CIA捜査官で、シャロンの上司。対テロ共同対策本部の副司令。
アベンジャーズを信頼しておらず、彼らに高圧的な態度を取る。
バッキーの容疑にもスティーブの言い分に耳を貸さず、弁護無しの極刑を辞さない構えをとっている。
サディアスとは名字が同じであるが、血縁関係はない様子。
後に『ブラックパンサー』にも登場するが、本作での嫌味な役人キャラから一転して、人間性を掘り下げた結果萌えキャラとして人気になるとは誰が予想できただろうか…
名探偵(不思議博士?)の助手の医者でも、[[ホビット>ホビット 思いがけない冒険]][[族の>ホビット 竜に奪われた王国]][[青年>ホビット 決戦のゆくえ]]でもない。
担当声優の森川氏は『[[SHERLOCK>SHERLOCK(海外ドラマ)]]』や『ホビット』シリーズなどでマーティン・フリーマンの吹き替えを多く担当しているが、
MCUへの出演は『インクレディブル・ハルク』や『アイアンマン2』以来、通算三役目である。
・ティ・チャカ
演:ジョン・カニ/吹き替え:佐々木敏
ワカンダ国王でティ・チャラの父。
国際協力のため、ソコヴィア協定に批准するべく参加したウィーンの国連会議のテロ事件で爆破の直撃を受け、息子の腕の中で死亡してしまう。
・アヨ
演:フローレンス・カサンバ/吹き替え:織部ゆかり
ワカンダ国王親衛隊ドーラ・ミラージュのメンバー。
ティ・チャラと会話するナターシャを凄い目で威嚇した。
・ハワード・スターク
演:ジョン・スラッテリー/吹き替え:仲野裕
・マリア・スターク
演:ホープ・デイヴィス/吹き替え:泉裕子
トニーの偉大なる両親であり、ある意味全ての始まり。
父はスティーブの親友であり、トニー最大のコンプレックスにして最大の後悔でもあった。
彼らは1991年、自動車事故で死亡している。前作において、その裏にヒドラが関与している事が示唆されていた。そしてその事故の真相は…。
・ペギー・カーター
演:ヘイリー・アトウェル(写真のみ)
今回、遂に天寿を全う。
彼女にとってキャプテン・アメリカは永遠の存在だった。
彼女の言葉として語られる「お前がどけ」は、原作でキャップがスパイディに送った名言である。
・メイ・パーカー
演:マリサ・トメイ/吹き替え:安藤麻吹
ピーターの育ての親の叔母さん。
美人で優しく、そして&bold(){エロい}。こんな美人な叔母さんと二人暮らしなんて、羨ましいにもほどがあるぞピーター。
しかもなんと演じる女優はリアル50代。おまけに劇中ではトニーとも会話していたが、実際に役者同士でも過去に交際していたとか。おばさんにもいろいろいるのよ。
・ミリアム・シャープ
演:アルフレ・ウッダート
国務省の職員。
息子をソコヴィア事件で亡くし、トニーに怒りをぶつけた。
演じたアルフレ・ウッダートはMARVELのNetflixドラマ『ルーク・ケイジ』でマライア・ディラード役を演じている。
・ブロック・ラムロウ/クロスボーンズ
演:フランク・グリロ/吹き替え:水内清光
元S.H.I.E.L.D兼ヒドラの戦闘員。
前回の事件でヘリキャリアの墜落に巻き込まれていたが、顔に大火傷を負いながらも生存しており、キャプテン・アメリカに復讐するために密かに活動していた。
髑髏模様のマスクを装着してラゴスの研究所に侵入しウイルステロを目論もうとしたが、事態を予め予測していたアベンジャーズに阻止される。
だが本当の目的はキャプテン・アメリカとの心中であり、スティーブを道連れに自爆した瞬間、ワンダが咄嗟の判断で爆発を抑え込んだ事でスティーブは脱出。そのまま超能力で上空に持ち上げて爆発させるはずが、誤って近くのビルに叩きつけてしまい、そこに残っていた多数の市民を巻き添えに死亡した。
原作ではキャプテン・アメリカを殺害する為、ファンの間では物語の裏で暗躍するヴィラン候補に挙がったり、「原作同様ラストでキャプテン・アメリカが死ぬのではないか」と憶測されていた。実際の役回りはその予想とは大きく異なったが、最期の行動がきっかけとなって一連の事件が起こることを思えば、ある意味で目的は達成できたと言っても良いかもだが……。
・ウィンター・ソルジャーの残党たち
シベリアの旧ヒドラ基地で冬眠状態にされている、バッキー同様のヒドラの超人兵士。
ヒドラの暗殺業を専門とし、来るべき一斉蜂起のために温存されていたが、S.H.I.E.L.D崩壊によってヒドラも勢力を失い、見捨てられていた。
国連爆破の真犯人がその在り処を探していると知ったスティーブたちは、彼らを復活させ秩序を転覆させることが最終目的と睨み、それを阻止するためにシベリアへと向かうこととなる。
#openclose(show=だが実は){
真犯人・ジモがシベリア基地に降り立った目的は、バッキーがスターク夫妻を始末する瞬間を収めた証拠映像を探すためであり、彼ら兵士達への興味は全くなかった。だが、スティーブとバッキー、そしてトニーをシベリアにおびき寄せるための餌としての役割を果たす事になり、彼らがシベリア基地の中枢へ辿り着くまでの間に兵士達はジモに全員射殺された。
}
・ヘルムート・ジモ
演:ダニエル・ブリュール/吹き替え:内田夕夜
バッキーを追い続ける謎の男。
ヒドラの秘密文書を盗み、バッキーを陥れ、再び「ウィンター・ソルジャー」に仕立て上げようとする。
かつてのヒドラの科学者を父に持ち、次世代ウィンター・ソルジャーの保存場所を探している。
「帝国の崩壊が目的」との言葉から大規模テロが狙いと予想されたが……。
原作ではヒドラの大幹部だが、映画では全く別の役回りとして登場する。
#openclose(show=ネタバレ){
本作の(一応)&bold(){メインヴィラン}。
その正体は、&bold(){アベンジャーズとウルトロンの戦闘に巻き込まれて家族を亡くしたソコヴィアの工作員}。
そして元工作員ではあるものの、キャプテンアメリカのような超人的能力も、アイアンマンのような超科学力も、ヒドラのような組織力もないという意味で、単なる一般人である。
ウルトロン事件の戦闘に巻き込まれた父と妻子を失い、アベンジャーズへの復讐を決意するが、自らの力では真正面から立ち向かっても勝てないことを自覚していた。そのため、陰謀によるアベンジャーズの同士討ちを目論む。
『ウィンター・ソルジャー』終盤でナターシャが流出させたS.H.I.E.L.D.とヒドラの機密情報を徹底的に調べ上げる中で、バッキーとスティーブの関係に注目し、
バッキーのかつての上官であったヴァシリー・カルポフの隠れ家を襲撃してコードブックを奪取。そこに記されていた任務記録からバッキーがハワード夫妻を殺していた事実を知る。
バッキーを一時的に洗脳した後、単独でシベリア基地に渡り、バッキーがハワード夫妻を抹殺する瞬間を収めた記録映像を確認。自身が次世代ウィンター・ソルジャーの復活を目論んでいると思い込んだスティーブ、バッキー、トニーがシベリアに辿り着く事態を見越し、彼らにバッキーの任務記録を暴露する目的を定める。
真実を知ったトニーがバッキーを倒せば、目の前で親友を失ったスティーブが憎しみのままトニーを襲撃し、それによりアベンジャーズは内側から崩壊するであろうという目論見であったが、スティーブもハワード夫妻の死の真実に辿り着いていた事には気付いていなかった模様。
策謀を練ってヒーローを陥れるという『BvS』のレックス・ルーサーや『[[ダークナイト>ダークナイト(映画)]]』の[[ジョーカー>ジョーカー(バットマン)]]のようなキャラクターになっている。
しかし、彼らと違って根っからの悪党ではなく、元は家族愛の深い良き家庭人で良心も残っており、特にソコヴィア協定調印式でのテロに巻き込んでしまった各国の政府高官は自分とアベンジャーズの因縁とは無関係であり、目的のために必要な犠牲でも、彼らを死傷させてしまった事には罪悪感を抱いていた。
その一人であるティ・チャカの息子であるティ・チャラを前にした時には謝罪の言葉を伝え、抵抗せずにその手に掛かろうとした。
だが、これ以上憎悪が連鎖するのを望まなかったティ・チャラが復讐を終えることを決意したことで、それならば自らの手で亡き家族の元へ逝こうと銃で自殺しようとするも制止され、生きて償うように諭されるのだった。
その後は拘束され(『ブラックパンサー』でティ・チャラがエヴェレットにその身柄を引き渡した事が言及された)、エヴェレットから「お前のやったことは無意味だ」と散々煽られるも、アベンジャーズを分裂させる形で復讐を完遂したため、満足げに「本当にそう思うか?」と呟いていた。
…そして「帝国の崩壊」の影響は、[[2年後に最悪の形で結実することとなる……。>アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー]]
吹き替え担当の内田夕夜氏はテレビドラマ版『デアデビル』でもマット・マードック/デアデビル役で出演しており、ヒーローとヴィランの両方を演じる事になった。
なお、マットも巨大な力に翻弄されて家族を失った人物であるが、こちらは復讐者ではなく弱者の味方として敵に立ち向かう等、ある意味ジモとは対照的な道を歩んでいた。
}
・スタン・リー
やっぱり、いるよ!
トニー・&font(l){スカンク}スタークに小包を持ってきた元気な爺さん。
#openclose(show=小包の中身は……){
携帯電話と一通の手紙。
手紙にはスティーブの直筆でこう書かれていた。
#center(){
&bold(){&italic(){&color(blue){トニー、本部に戻ったようでよかった。&br()家で一人きりは寂しいだろう。人には家族が必要だ。}}}
&bold(){&italic(){&color(blue){アベンジャーズは君の家族だ。僕の家族である以上に。&br()僕は18の時から一人だった。どこに所属しても溶け込めなかった……軍隊でも。}}}
&bold(){&italic(){&color(blue){僕が信じているのは、組織ではなく一人一人の個人だ。&br()僕が信じている人達には、裏切られた事がない。だから僕も裏切りたくない。}}}
&bold(){&italic(){&color(blue){鍵を取り替えたいだろうが、そのままにしておけ。&br()君を傷つけてしまったな…。両親の事を黙っていたのは、君のためだったんだが、僕自身を守るためだったかもしれない。&br()すまなかった……。いつか分かってくれたらと思う。}}}
&bold(){&italic(){&color(blue){出来れば協定にサインしたかった。本当だ。&br()君は信じた道を行け。それぞれ、信じた道を進もう……。}}}
&bold(){&italic(){&color(blue){――これだけは言える。&br()何があっても、君が僕らを……僕を必要とした時は……}}}
&sizex(6){&bold(){&italic(){&color(blue){駆けつける。}}}}
}
}
追記・修正は1991年12月16日を回想しながらお願いします。
#center(){&bold(){SPIDER-MAN will return}}
#center(){&bold(){スパイダーマンは帰って来る}}
#center(){&bold(){IN SPIDER-MAN:Homecoming 07/07/17}}
#center(){&bold(){[[スパイダーマン:ホームカミング]]}}
#center(){&bold(){and Tony Stark too ...?}}
#center(){&bold(){and then...}}
#center(){&bold(){そして…}}
#center(){&bold(){Black Panther 02/12/18}}
#center(){&bold(){[[ブラックパンサー>ブラックパンサー(映画)]]}}
#right(){
&bold(){PREV:}[[&bold(){ANT-MAN}>アントマン(映画)]]
&bold(){NEXT:}[[&bold(){DOCTOR STRANGE}>ドクター・ストレンジ(映画)]]
&bold(){SERIES PREV:}[[&bold(){CAPTAIN AMERICA:THE WINTER SOLDIER}>キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー]]
&bold(){SERIES NEXT:}&bold(){CAPTAIN AMERICA:BRAVE NEW WORLD}
}
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#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2017-01-31 22:05:10)
- 折角家族と和解できたのにその矢先に世界を敵に回して捕まったスコットが哀れすぎて泣きそう(本人の意思とはいえ見てる側てきには複雑な気持ちになる) -- 名無しさん (2017-02-08 22:25:57)
- ↑アントマン&ワスプはピム親子からの折檻シーンから始まりそう -- 名無しさん (2017-02-08 22:53:50)
- ピム博士はむしろ喜んでそう、相手がスタークだし -- 名無しさん (2017-02-09 23:48:29)
- サノス戦の前フリというには傷跡デカすぎるよファイギP…というより見る側の心の傷がデカい -- 名無しさん (2017-02-13 22:31:04)
- アベンジャーズの内紛なんだが、『ジェシカ・ジョーンズ』のキルグレイブが暗躍してたら余計詰んでたかも -- 名無しさん (2017-02-26 23:25:47)
- 「ウォッチメン」でも描かれてたが、ヒーローっていうのは一般人から見たら「妙なコスチュームを着た暴力的な変人」でしかない場合もあるんだよね。そういう意味から見たら今作のキャップは独善的過ぎたかもしれない。人間的には正しいとは思うが。 -- 名無しさん (2017-02-27 00:22:27)
- やっぱりこの映画前情報なしで行くと楽しいなぁ。うちの姉貴がクイーンズの場面から「なにこれ?」となりピーターの「メイおばさん」発言で「んん?」となり「スパイダーボーイ」の流れから「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!ピーターうぉぉぉぉぉぉ!!!!!」ってなってたわwwライミ版から見てきた身としては感慨深いんだろうな。 -- 名無しさん (2017-02-28 20:45:06)
- 実質ヘルムートの完全勝利みたいなもんだよね。キャップも社長も本当につらいことに… -- 名無しさん (2017-03-04 21:53:20)
- 一般人と書いてあるけど本作やエージェント・オブ・シールドを観てるとヘルムートがとんでもなくすごく思える。エージェント・オブ・シールドにも出てくれないかなぁ -- 名無しさん (2017-03-04 23:50:33)
- ↑キャップ大好きおじさんことコールソンの敵にしても不足はないしな。2人で互いに暗躍し合うのいいかもしれない -- 名無しさん (2017-03-06 23:09:03)
- ↑3いやいや、今回のトニーの一番悪いところでしょ。ワンダはアベンジャーズしか仲間と言える人が居ないのにその仲間から軟禁されるとかヒーロー失格じゃないか。しかも家族全員の死に関わってるし-- 名無しさん (2017-03-26 17:33:51)
- 空港の戦いはカッコイイけど、あそこで大暴れするアベンジャーズでソコヴィア協定の正しさは証明されてしまっているんだよね。ただ、その後にトニーがバッキー無実の証拠を見つけてもアベンジャーズへの悪感情から無視したロス将軍の態度でソコヴィア協定の危険さも証明されてしまっている気がする -- 名無しさん (2017-04-21 18:45:03)
- そういえば空港戦のシーンはよく勘違いされがちだけど、ホークアイやワンダやアントマンは「スターク達協定賛成派に対抗するため」ではなく「キャップ達に加勢してウィンターソルジャー5人衆を迎え撃つため」なんだよな。ワンダやクリントはともかくスコットは独房での発言や「アントマン」劇中でのピム博士の言動から「スタークを迎え撃つため」に誤解されがちだけど。 -- 名無しさん (2017-04-21 19:03:55)
- ヘルムートを悪と呼ぶのは酷だろうか 確かに家族の件は気の毒に思うが復讐の内容が卑劣で薄汚すぎる -- 名無しさん (2017-05-11 23:05:32)
↑2色々な件差し引いても今作でキャップは過剰なまでに叩かれてる気がする(特にトニーファンの腐女子に)。 -- 名無しさん (2017-05-12 08:49:58)
- ↑5 そうはいうがバートンが来るまで不満があれど大人しくしてたじゃん、軟禁が不満でキャップ陣営についてたのとは違うと思うぞ -- 名無しさん (2017-05-28 09:57:14)
- 社長の吹き替えの人が復帰するみたいだけど、ホームカミングの収録がどうなるか気になる -- 名無しさん (2017-06-17 19:15:11)
- 最近公開された日本語吹き替え版のホームカミングの予告編で久しぶりに藤原啓治さんが社長の声を演じてたのがGJだった -- 名無しさん (2017-06-30 00:25:54)
- ホームカミングでも社長は相変わらず他人の恨みを買ってるのが何とも -- 名無しさん (2017-08-17 19:31:11)
- 結局のところ、ソコヴィア協定も完全じゃない。何か一つの組織がヒーローの生殺与奪を握るのは危険過ぎるが、野放図にする訳にも行かないジレンマだよなあ -- 名無しさん (2017-09-02 00:37:35)
- ↑ やっぱりヒーローって社長たちみたいに表舞台に立たずに、正体隠して、解決したらいずこへ去っていくっていう距離が丁度いい気がする -- 名無しさん (2017-10-02 09:26:10)
- バロン・ジモはヒドラの残党を抜けて、最期には家族を守ろうとして死んで行ったのかと思うと感慨深い。 -- 名無しさん (2017-10-05 22:17:15)
- MCU史上最高傑作だったと個人的に思ってる。それにしても日本のプロモーションは何でこんなに酷いの。アイアンマンを全面に押し出したり。キャラクターが浸透してないってそっちの責任じゃないの -- 名無しさん (2017-12-10 17:24:21)
- アベンジャーズに対してアレコレ文句言う劇中の一般人は、守ってもらえなくても文句ないんだよね? -- 名無しさん (2017-12-10 18:27:06)
- ぶっちゃけヒーローたちが一斉に「じゃあもうヒーローやめた」となる可能性も十分考えられるんだよな。行動を制限することはできても、強制することはできないんだから。もし「勝手に戦うのも、ヒーローやめるのも許さん。国連の命令で戦い続けろ」というのなら、あまりにも勝手すぎる。 -- 名無しさん (2017-12-11 21:53:35)
- インフィニティウォーは時系列的にシビルウォーから約2年後になるみたい -- 名無しさん (2018-03-18 13:48:58)
- IWの予告見る限りではソコヴィア協定のソの字も出て来なさそうだ…。出たとしても有耶無耶になって終わりそう。だとしたら本当に「あの戦いは何だったの?」って気分になる。 -- 名無しさん (2018-03-20 13:22:24)
- 最新作のネタバレはやめましょう -- 名無しさん (2018-05-02 07:46:52)
- そろそろIWの項目を立ててもいい頃じゃない? -- 名無しさん (2018-06-01 21:45:29)
- CWではロス長官の言い分もわからなくはなかったけど、IWでは地球の危機なのにキャップ達に協力するどころか逮捕を優先する有様でローディからも呆れられてたな -- 名無しさん (2018-09-08 14:07:59)
- 社長とキャップは間が悪かったな、お互いの悪い部分が真っ向からぶつかってしまった。(2018-09-08 19:07:00)
- ↑2 問答無用でチームキャップを刑務所に入れたりトニーのバッキー無実の訴えやウィンターソルジャー軍団のことを全く聞き耳持たなかったからね。結局邪魔なアベンジャーズを法的に抑えつけたかっただけじゃないの?あの人 -- 名無しさん (2018-09-08 19:38:31)
- ジモの吹き替えの人はドラマ版デアデビルも演じてたな -- 名無しさん (2018-10-13 23:33:04)
- シビルウォーほどではないけど、『キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』のヒーロー達も仲間の1人が指名手配されたのをキッカケに仲間割れしてたな -- 名無しさん (2018-11-24 20:27:02)
- フューチャー・アベンジャーズでも、こうなっていたのかな。FAの世界にはソコヴィア協定はないけど、ヒーロー規制法案が出されてたし…… -- 名無しさん (2019-03-17 17:19:48)
- ↑あ。×「こうなっていたのかな」 〇「もしかしたら、こうなっていた可能性もあるのかな」で -- 名無しさん (2019-03-17 17:20:24)
- 結局IWの結果から考えるにソコヴィア協定は百害あって一利なし、って結論で良かったのかな。結局守ってる人トニーを含めて誰もいなかったし… -- 名無しさん (2019-03-17 17:40:51)
- 前作の原因が情緒不安定だったとはトニーにあるんだよな -- 名無しさん (2019-04-09 20:12:54)
- これで鬱どん底感MAXだったからホームカミングをはじめとする後続作品が凄く受け入れやすくなった気がする -- 名無しさん (2019-05-02 23:37:49)
- 結局ソコヴィア協定もハワード殺害の件も指パッチン&5年経過で有耶無耶になってしまったな。今となってはこの映画全部IWで負けるための前フリとしか… -- 名無しさん (2019-11-17 22:30:50)
- ファルコン&ウィンターソルジャーでジモがまた敵として出てくるけど動機はどうなるんだろう。CWでは家族を見殺しにされた復讐だったしバッキーはそのための道具って感じだったけど、今となっては悪事を働く理由はないはず。理由次第では小物化してしまうのでは -- 名無しさん (2020-01-23 12:51:57)
- ↑2 アベンジャーズが復活すればまた潰しに行くんじゃない? とはいえ大好きなキャラなので、小物化せず大事にしてほしい -- 名無しさん (2020-03-13 21:05:39)
- ↑減刑のためか、罪滅ぼしかなんかで二人のブレイン的な立場になるんではないだろうか?勝手な予想だけど -- 名無しさん (2020-03-20 10:43:19)
- X-MENメンバーが「アメリカ国民としての権利が弱かった」せいで結果的にこのドサクサの影響が少なかったのは皮肉中の皮肉と言うしかない。 -- 名無しさん (2020-06-10 09:33:01)
- ジモがヒーローの抹殺を企ててるみたいだけど陛下の赦しは何だったんだ?もう陛下登場しないし。 -- 名無しさん (2021-02-12 11:49:58)
- ミリアムの中の人が演じたマライア・ディラードは原作コミックではキングピン並みの巨体と怪力を持つ大女だったな -- 名無しさん (2021-12-15 00:58:33)
- 今作はキャップ側のキャラ崩壊耐えられないと大分評価分かれそう、てか分かれてるね、特に家族の心配してくれたトニーに逆ギレしてるバートンとか好きな俺でさえイヤイヤイヤイヤ!ってなったな、挙げ句秘密主義で誤解招くわそれに対して言い訳どころか謝罪すらなく二人がかりでボコリに行くキャップには高潔な姿勢なんて欠片も見られなかった、フューリーの件で何を学んだんだキャップよ… -- 名無しさん (2022-11-08 01:11:57)
- キャラ崩壊?捕まったキャップチームは世界崩壊(真相は罠)を止めるために動いたのに止められたんだよ?もちろんトニー側は知らない(ジモの作戦だからね)からしょうがない。二人でボコった?先に攻撃してミサイルとビーム打ちまくり、キャップたちは殴るしかない。 -- 名無しさん (2022-11-15 13:36:34)
- ジモの作戦とか、ロス長官の思惑とか、陛下の動きとかトニーとキャップ側の事情と状況とかを全無視して「このキャラが全部悪い!」な人いるよね -- 名無しさん (2022-11-15 13:55:23)
- まぁトニーの「何故チームを引き裂こうとする!?」に対してのキャップの「君が引き裂いたんだ」の返しに関しては正直デリカシー無さすぎで擁護出来ないのも分かる -- 名無しさん (2022-11-15 14:12:05)
- 誰も「キャップだけが全部悪い!」なんて一言たりとも書いてないんだがな、ロス長官の思惑とやらにしてもIWどころか同作内でさえ後からならなんとでも言える結果論に行き着くだけだし、まぁ変なのは放っとくとして後々の展開考えたら多少の解釈違いも許せるけど、ハワードの件知ったらトニーは復讐に走るだろうって展開をどうやってジモは思いついたんだろうね?一般の世間的にはトニーとハワードの仲は悪いで浸透してるのはアイアンマン1,2見ても明らかだし -- 名無しさん (2022-11-15 14:28:41)
- ↑3あぁ他にもちょっとキャラの欠点指摘されただけで「〇〇を全否定した!許せない!」とか意味不明な脳内変換して騒ぎ立てる迷惑な奴とかな、擁護もホントに作品見たのかってレベルの的外れなやつで -- 名無しさん (2022-11-18 10:00:07)
- ↑2 だからゲロの実演で両親に対しての愛情と後悔があることを示してたんだと思うよ -- 名無しさん (2022-11-18 10:16:27)
- ↑字幕の「君が引き裂いた」は省略されすぎ。原語だと「君が協定を持ってきた時点で分裂は始まっていた」って意味 -- 名無しさん (2023-02-18 19:29:26)
- 各キャラの事情(A情報のために動いてる、B情報は知らない)が分かりやすく描かれてるのに過激ファンがキレるのなんでや・・・ -- 名無しさん (2023-02-18 19:37:11)
- 個人的1番の衝撃は超人兵士ウィンターソルジャーのバッキーの膂力とヴィブラニウムの超硬度の一撃を難なく受け止めて軽口を叩きながら、しかもファルコンまで相手にして容易に両者を制圧するピーターの真価。強ぇわスパイダーマン -- 名無しさん (2023-10-21 11:42:47)
- 「アクロス・ザ・スパイダーバース」はある意味スパイダーマン版シビルウォー -- 名無しさん (2023-12-11 03:53:48)
- この作品に限らずヒーロー(個人)と警察(国家組織)ってのは真面目に扱おうとするとどうしてもぶつかり合いは起こるよね。ヒーローって個人で動ける利点を生かして法の抜け道とか場合によっては法を無視してでも問題解決する事も多いし。 -- 名無しさん (2024-01-24 09:28:47)
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