脳髄工場

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&font(#6495ED){登録日}:2016/06/21 (火) 09:43:35 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(purple){&bold(){&big(){本当の自分とは『脳髄』で調整された後の自分の事だ。それまでは本当の自分じゃない。}}}} #center(){&color(blue){&bold(){&big(){何も付けてない時の方が本当じゃないの?}}}} #center(){&color(purple){&bold(){&big(){じゃあ、裸が人間の本来の姿なのかい? 人間は服を着るようになって、体毛がなくなっていった。&br()&br()服を着ているのが本当の姿なのさ。『脳髄』も同じ事なんだよ。}}}} *&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){概要}} 『脳髄工場』とは角川ホラー文庫から出版されている短編小説集、およびそれに収録されている書き下ろし短編小説。 著者は『[[酔歩する男]]』『[[キャッシュ>キャッシュ(小説)]]』『[[AΩ 超空想科学怪奇譚]]』『[[ウルトラマンF]]』『[[アリス殺し]]』等で有名な[[小林泰三>小林泰三(小説家)]]。 表紙イラストは森山由海(現在はフジワラヨウコウ・森山由海・藤原ヨウコウの名義分けをしている) 他にも悲しい物語『友達』や『[[停留所まで>停留所まで(小説)]]』『C市』といった短編が収録されている。 本作には色んな掲載誌に載っていた作品が収録されているが、その中でも『YOU&I SANYO』という掲載誌に載った作品が幾つかある。 この『YOU&I SANYO』と言うのは『三洋電機』の社員に配られる小冊子の事で、一般には出ていない。 *&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){登場人物}} ・少年 本作の主人公。父親の教育方針で人工脳髄を取り付けていない。 人工脳髄を入れていない状態が本来の自分だと考えており、 人工脳髄を入れるとどちらが自分の意思か分からなくなるから人工脳髄に対して否定的。 親友の変化によって人工脳髄が自由意志を束縛していると思い、以降人工脳髄を入れる事を拒んでいた。 しかし色々あって人工脳髄を入れる事を決意し―― ・親友 主人公の親友。主人公と同じく人工脳髄を入れていない。 祖母からの遺伝で短気だが、その短気が原因で中学時代に人工脳髄を入れる事に。 そのおかげで自身の短気をコントロールする事が可能になったが、その変化が主人公を意固地にさせる。 ・彼女 主人公が高校時代に知り合った女性。 天然脳髄を持つ主人公をバカにしたりしない珍しい人物。 彼女に振られた事が主人公に人工脳髄を入れる事を決意させる。 *&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){用語}} ・人工脳髄 人の脳に直接接続させ、頭頂部から側頭部にかけて拳大の機械が飛び出している痛そうな装置。 機能としては脳内環境の均衡を維持する事。 簡単に言えば我を忘れてしまうような感情の昂ぶりを抑える事が出来る。 元々この世界は性善説を説いていた。性悪説を採用しないのは安心出来なくなるからである。 そうなると『犯罪者』とは生まれた後の環境がそうさせたという事で、つまりは犠牲者だ。 となると、おのずと刑務所の役目は処罰ではなく矯正となる。 しかし矯正しても再犯を犯す者が必ず現れた、それは何故か?  周りの環境を整えて駄目となると生まれつき脳内環境に異常があったに違いない。 そう考えた政府と学者は脳内環境を整える事を目的として『人工脳髄』を作り上げた。 政府は例え冤罪だろうが刑事裁判に呼ばれた者に必ず装着するように法律を作った。 するとどうだろう、人工脳髄は外部に飛び出している事もあって、 前科持ちだと直ぐに分かるようになったが、それは同時に脳が正常だと国が保証しているのと同義だった。 いつしか人工脳髄装着者――つまり犯罪者――の社会的信頼が大幅に上昇し、逆に前科を持たない善人は信頼を失いつつあった。 当然犯罪者以外も装着出来るように要望が殺到し、 犯罪者のほかに不良などの犯罪者予備軍、警察にお世話になった者……と、範囲が徐々に拡大していった。 健全者が増えると小さな異常が大きな異常に見えてくるため、他人と違う事をした・個性が強い・引きこもり・オタク等も装着されるようになっていく。 公務員は装着が義務となり、それ以外は義務ではないが天然脳髄だと信頼されないため、人工脳髄じゃないと客商売が事実上不可能に。 こういう情勢になったので保護者達は赤ちゃんにすら装着する事で、将来を守ろうとするようになった。 メンテナンスとアップデートのため月に一度は近所の脳髄師の元へ行く事が薦められている。 アップデートの最中は仕様上涎や糞尿を垂れ流しになるので、オムツが必須。 一見すると良い事だらけだが、主人公のように後から装着する場合、 装着前後で性格が変わるため、装着しても「本当に自分自身と言えるのか?」という問題がある。 物事を判断する際、それが果たして自分なのか人工脳髄が判断しているのか……。 一方で幼い頃から装着している者はこの状態での意思が自分の意思であり、 そもそも人工脳髄は脳を変えるために入れるので変わらないのなら入れる必要がなく、 さらに言えば天然脳髄も普段から外部の情報を入れて変化しているので、「結局どちらも同じもの」だと作中で小学生が答えている。 ・脳髄師 脳に人工脳髄を入れる職人。 脳髄師の人工脳髄が患者に挿入される途中の人工脳髄に干渉する事件が過去にあったので、天然脳髄の持ち主にしかなれない職業。 同じ頭に関わる職なので理髪学校で脳髄師の資格を取る勉強をする事が多く、&bold(){そのため理髪師との兼職が多い。} おっそろしい事に頭蓋骨に穴を開けて&bold(){人工脳髄を挿入するのに麻酔を使わない}ので、長年の経験と勘が必要な技術職。 &font(l){絶対ショック死するって……。} 追記・修正は脳に人工脳髄を入れてからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,12) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() -- 未来に奉仕する奴隷かな -- 名無しさん (2016-06-21 11:23:58) - プッチ神父の「未来を知れば覚悟が決まって天国になる」に対する答えだな -- 名無しさん (2016-06-21 11:32:41) - ↑でもこれでは未来がある意味がないよな……起きる事全てわかってるなんて -- 名無しさん (2016-06-21 14:25:56) - 時計じかけのオレンジかと思ったらエキストラだった -- 名無しさん (2016-06-21 15:58:35) - ラプラスの悪魔みたいなものかな。単純に人工脳髄が恐ろしいという話でないのはいいね。 -- 名無しさん (2016-06-21 16:53:07) - プッチのは覚悟するから幸福になるんじゃなくて、覚悟できる事自体が幸福って理屈だから、この話の場合だと当てはまるのは主人公だけだな。 -- 名無しさん (2016-06-21 17:24:09) - 魔石商ラピスラズリで似たようなネタがあったな あっちは人生攻略本だけど -- 名無しさん (2016-06-21 19:54:41) - 水銀ニート「わかるわーこれから起きること全てが既知の苦しみめっちゃわかるわー」メスゴリラ「やっぱり究極の安息は死だな、うん」 -- 名無しさん (2016-06-21 21:14:13) - 他者の目の届かないところへ行く、ジサツする等々人口脳髄に情報与えてやらなきゃいくらでも破綻するんじゃないの -- 名無しさん (2016-06-22 16:25:39) - 世にも奇妙な物語に出てきそうな話だな -- 名無しさん (2016-06-22 16:43:48) - そもそもさ、人口脳髄って本当に作れるの? -- 名無しさん (2016-08-28 16:13:57) - 人工脳髄ね、ごめんなさい -- 名無しさん (2016-08-28 16:14:34) - 未来を見たことで未来が変わる とか救いのあるオチにしてくれよな…… -- 名無しさん (2016-12-29 03:56:14) - 水木しげるの短編でも自分の未来を未来テレビで見てしまった男が知ってしまったレールに沿って生きていく話があったな。抗おうとしても周囲とやりとりがかみ合わず、知らず知らずのうちに結局レール通りになってしまう。 -- 名無しさん (2018-05-29 15:21:23) - これ欲しがる人、現代にはいそうだけどな結構。自由意志でなくなってもいい、何でもいいから自分の精神から来る不安と疲れを取ってくれ、って。 -- 名無しさん (2018-07-16 10:51:23) - 前科のない善人が信頼されない現実世界とは真逆の価値観を持つ世界。性悪説は安心できないってのは現実逃避だな。にしても、自分の未来を知るのは辛いよ。知らないから幸せなんだな。 -- 名無しさん (2018-08-31 21:36:42) - 自由意志とか決定論とかは、そもそも言葉の意味も分かってないのに使ってるだけのが多い SF設定も同様で残念ながらこれもそこに漏れる事がない -- 名無しさん (2018-08-31 22:17:58) - ラプラスの悪魔みたいなもんだろこんなの。天然脳髄の人間の行動を予測できるとしても、人間の脳が絶対介在できないもの(自然現象や人間以外の生物の行動)をどうやって予測するんだ。雷一つ落ちて一人死んだだけで破綻する未来予測なんか予測になってない。もし世界万物は人間の脳髄が行動決定してると言うのなら、もう人間は全員神様やん -- 名無しさん (2019-07-15 00:00:33) - リアリティ(現実味)が薄いSFはSFと呼んでいいものかどうか -- 名無しさん (2022-10-29 18:25:07) - 水木しげる御大の短編でも似たようなものがあったな。あっちは仙人が見てるテレビが人間の個々人の未来まで視聴可能ってもので、主人公が自分の未来を見て変更不可能なレール上の人生に絶望するオチまで一緒だが、こっちはなまじ仙人というオカルト要素があるから脳髄工場より説得力を感じる。 -- 名無しさん (2022-10-29 18:32:02) - これを利用すれば金正恩の暗殺も容易になる。 -- 名無し (2022-11-13 18:36:29) - 著作権保護のための対応のための編集を行いました -- 名無しさん (2023-08-30 21:46:01) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/06/21 (火) 09:43:35 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&color(purple){&bold(){&big(){本当の自分とは『脳髄』で調整された後の自分の事だ。それまでは本当の自分じゃない。}}}} #center(){&color(blue){&bold(){&big(){何も付けてない時の方が本当じゃないの?}}}} #center(){&color(purple){&bold(){&big(){じゃあ、裸が人間の本来の姿なのかい? 人間は服を着るようになって、体毛がなくなっていった。&br()&br()服を着ているのが本当の姿なのさ。『脳髄』も同じ事なんだよ。}}}} *&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){概要}} 『脳髄工場』とは角川ホラー文庫から出版されている短編小説集、およびそれに収録されている書き下ろし短編小説。 著者は『[[酔歩する男]]』『[[キャッシュ>キャッシュ(小説)]]』『[[AΩ 超空想科学怪奇譚]]』『[[ウルトラマンF]]』『[[アリス殺し]]』等で有名な[[小林泰三>小林泰三(小説家)]]。 表紙イラストは森山由海(現在はフジワラヨウコウ・森山由海・藤原ヨウコウの名義分けをしている) 他にも悲しい物語『友達』や『[[停留所まで>停留所まで(小説)]]』『C市』といった短編が収録されている。 本作には色んな掲載誌に載っていた作品が収録されているが、その中でも『YOU&I SANYO』という掲載誌に載った作品が幾つかある。 この『YOU&I SANYO』と言うのは『三洋電機』の社員に配られる小冊子の事で、一般には出ていない。 *&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){登場人物}} ・少年 本作の主人公。父親の教育方針で人工脳髄を取り付けていない。 人工脳髄を入れていない状態が本来の自分だと考えており、 人工脳髄を入れるとどちらが自分の意思か分からなくなるから人工脳髄に対して否定的。 親友の変化によって人工脳髄が自由意志を束縛していると思い、以降人工脳髄を入れる事を拒んでいた。 しかし色々あって人工脳髄を入れる事を決意し―― ・親友 主人公の親友。主人公と同じく人工脳髄を入れていない。 祖母からの遺伝で短気だが、その短気が原因で中学時代に人工脳髄を入れる事に。 そのおかげで自身の短気をコントロールする事が可能になったが、その変化が主人公を意固地にさせる。 ・彼女 主人公が高校時代に知り合った女性。 天然脳髄を持つ主人公をバカにしたりしない珍しい人物。 彼女に振られた事が主人公に人工脳髄を入れる事を決意させる。 *&sizex(5){&big(){&big(){■}}&bold(){用語}} ・人工脳髄 人の脳に直接接続させ、頭頂部から側頭部にかけて拳大の機械が飛び出している痛そうな装置。 機能としては脳内環境の均衡を維持する事。 簡単に言えば我を忘れてしまうような感情の昂ぶりを抑える事が出来る。 元々この世界は性善説を説いていた。性悪説を採用しないのは安心出来なくなるからである。 そうなると『犯罪者』とは生まれた後の環境がそうさせたという事で、つまりは犠牲者だ。 となると、おのずと刑務所の役目は処罰ではなく矯正となる。 しかし矯正しても再犯を犯す者が必ず現れた、それは何故か?  周りの環境を整えて駄目となると生まれつき脳内環境に異常があったに違いない。 そう考えた政府と学者は脳内環境を整える事を目的として『人工脳髄』を作り上げた。 政府は例え冤罪だろうが刑事裁判に呼ばれた者に必ず装着するように法律を作った。 するとどうだろう、人工脳髄は外部に飛び出している事もあって、 前科持ちだと直ぐに分かるようになったが、それは同時に脳が正常だと国が保証しているのと同義だった。 いつしか人工脳髄装着者――つまり犯罪者――の社会的信頼が大幅に上昇し、逆に前科を持たない善人は信頼を失いつつあった。 当然犯罪者以外も装着出来るように要望が殺到し、 犯罪者のほかに不良などの犯罪者予備軍、警察にお世話になった者……と、範囲が徐々に拡大していった。 健全者が増えると小さな異常が大きな異常に見えてくるため、他人と違う事をした・個性が強い・引きこもり・オタク等も装着されるようになっていく。 公務員は装着が義務となり、それ以外は義務ではないが天然脳髄だと信頼されないため、人工脳髄じゃないと客商売が事実上不可能に。 こういう情勢になったので保護者達は赤ちゃんにすら装着する事で、将来を守ろうとするようになった。 メンテナンスとアップデートのため月に一度は近所の脳髄師の元へ行く事が薦められている。 アップデートの最中は仕様上涎や糞尿を垂れ流しになるので、オムツが必須。 一見すると良い事だらけだが、主人公のように後から装着する場合、 装着前後で性格が変わるため、装着しても「本当に自分自身と言えるのか?」という問題がある。 物事を判断する際、それが果たして自分なのか人工脳髄が判断しているのか……。 一方で幼い頃から装着している者はこの状態での意思が自分の意思であり、 そもそも人工脳髄は脳を変えるために入れるので変わらないのなら入れる必要がなく、 さらに言えば天然脳髄も普段から外部の情報を入れて変化しているので、「結局どちらも同じもの」だと作中で小学生が答えている。 ・脳髄師 脳に人工脳髄を入れる職人。 脳髄師の人工脳髄が患者に挿入される途中の人工脳髄に干渉する事件が過去にあったので、天然脳髄の持ち主にしかなれない職業。 同じ頭に関わる職なので理髪学校で脳髄師の資格を取る勉強をする事が多く、&bold(){そのため理髪師との兼職が多い。} おっそろしい事に頭蓋骨に穴を開けて&bold(){人工脳髄を挿入するのに麻酔を使わない}ので、長年の経験と勘が必要な技術職。 &font(l){絶対ショック死するって……。} 追記・修正は脳に人工脳髄を入れてからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,12) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() -- 未来に奉仕する奴隷かな -- 名無しさん (2016-06-21 11:23:58) - プッチ神父の「未来を知れば覚悟が決まって天国になる」に対する答えだな -- 名無しさん (2016-06-21 11:32:41) - ↑でもこれでは未来がある意味がないよな……起きる事全てわかってるなんて -- 名無しさん (2016-06-21 14:25:56) - 時計じかけのオレンジかと思ったらエキストラだった -- 名無しさん (2016-06-21 15:58:35) - ラプラスの悪魔みたいなものかな。単純に人工脳髄が恐ろしいという話でないのはいいね。 -- 名無しさん (2016-06-21 16:53:07) - プッチのは覚悟するから幸福になるんじゃなくて、覚悟できる事自体が幸福って理屈だから、この話の場合だと当てはまるのは主人公だけだな。 -- 名無しさん (2016-06-21 17:24:09) - 魔石商ラピスラズリで似たようなネタがあったな あっちは人生攻略本だけど -- 名無しさん (2016-06-21 19:54:41) - 水銀ニート「わかるわーこれから起きること全てが既知の苦しみめっちゃわかるわー」メスゴリラ「やっぱり究極の安息は死だな、うん」 -- 名無しさん (2016-06-21 21:14:13) - 他者の目の届かないところへ行く、ジサツする等々人口脳髄に情報与えてやらなきゃいくらでも破綻するんじゃないの -- 名無しさん (2016-06-22 16:25:39) - 世にも奇妙な物語に出てきそうな話だな -- 名無しさん (2016-06-22 16:43:48) - そもそもさ、人口脳髄って本当に作れるの? -- 名無しさん (2016-08-28 16:13:57) - 人工脳髄ね、ごめんなさい -- 名無しさん (2016-08-28 16:14:34) - 未来を見たことで未来が変わる とか救いのあるオチにしてくれよな…… -- 名無しさん (2016-12-29 03:56:14) - 水木しげるの短編でも自分の未来を未来テレビで見てしまった男が知ってしまったレールに沿って生きていく話があったな。抗おうとしても周囲とやりとりがかみ合わず、知らず知らずのうちに結局レール通りになってしまう。 -- 名無しさん (2018-05-29 15:21:23) - これ欲しがる人、現代にはいそうだけどな結構。自由意志でなくなってもいい、何でもいいから自分の精神から来る不安と疲れを取ってくれ、って。 -- 名無しさん (2018-07-16 10:51:23) - 前科のない善人が信頼されない現実世界とは真逆の価値観を持つ世界。性悪説は安心できないってのは現実逃避だな。にしても、自分の未来を知るのは辛いよ。知らないから幸せなんだな。 -- 名無しさん (2018-08-31 21:36:42) - 自由意志とか決定論とかは、そもそも言葉の意味も分かってないのに使ってるだけのが多い SF設定も同様で残念ながらこれもそこに漏れる事がない -- 名無しさん (2018-08-31 22:17:58) - ラプラスの悪魔みたいなもんだろこんなの。天然脳髄の人間の行動を予測できるとしても、人間の脳が絶対介在できないもの(自然現象や人間以外の生物の行動)をどうやって予測するんだ。雷一つ落ちて一人死んだだけで破綻する未来予測なんか予測になってない。もし世界万物は人間の脳髄が行動決定してると言うのなら、もう人間は全員神様やん -- 名無しさん (2019-07-15 00:00:33) - リアリティ(現実味)が薄いSFはSFと呼んでいいものかどうか -- 名無しさん (2022-10-29 18:25:07) - 水木しげる御大の短編でも似たようなものがあったな。あっちは仙人が見てるテレビが人間の個々人の未来まで視聴可能ってもので、主人公が自分の未来を見て変更不可能なレール上の人生に絶望するオチまで一緒だが、こっちはなまじ仙人というオカルト要素があるから脳髄工場より説得力を感じる。 -- 名無しさん (2022-10-29 18:32:02) - これを利用すれば金正恩の暗殺も容易になる。 -- 名無し (2022-11-13 18:36:29) - 著作権保護のための対応のための編集を行いました -- 名無しさん (2023-08-30 21:46:01) #comment #areaedit(end) }

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