ヒマラ(ウルトラ怪獣)

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&font(#6495ED){登録日}:2016/07/17 Sun 14:06:50 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&big(){&color(purple){一日一盗!}}}} &bold(){&big(){ヒマラ}}は、ウルトラシリーズに登場する宇宙人。 別名は&bold(){「怪宇宙人」}。 *【概要】 宇宙を股にかけて暗躍する[[宇宙人]]の&bold(){怪盗}。 独特な美意識を持っており、美しいと感じたものを&bold(){何でも盗み取ってしまう}恐ろしい力を持つ。 その対象はモアイ像や信楽焼のタヌキ、二宮金次郎像などの物体から、夕焼けが映える綺麗な街や遊園地まで多種多様。 果ては未遂に終わったものの、太陽系最大の山・火星のオリンポス山まで盗み取ろうとしていた。 盗み取った街は小さな木箱の引き出しに閉じ込め、たまに覗き込んでその美しさを味わっていた他、体内にあるという異空間&bold(){「ヒマラワールド」}の中には盗品が多数展示されている。 紳士的なふるまいをしており、「侵略」などの野蛮な行為は行わないと断言しているものの、街の住民を宇宙に捨ててしまおうと告げるなど冷酷な一面も見せている。   額から赤い&bold(){&color(red){テレポート光線}}を放つことが出来、それが当たったものはビルでも何でもヒマラのコレクションになってしまう。 また青い&bold(){&color(blue){電撃光線}}などの特殊能力も有している他、本人も[[テレポーテーション>瞬間移動/空間移動]]で相手を翻弄する。 巨大な幻影を繰り出して相手を脅かす事も出来る他、ヒマラワールド内部で巨大な姿も見せているが、等身大とは少しだけ外見が異なる。   ……ここまで見ると、大胆不敵な恐ろしい怪盗に見えるかもしれない。 &bold(){だが実際のところは……?} [[声優>声優(職業)]]は[[ザラブ星人]]や『ウルトラマンキッズ』のグローサー先生、『ウルトラ怪獣大百科』のナレーションを担当した故・&bold(){[[青野武]]氏}。 声には加工が施されている。 *【主な活躍】 **◆[[ウルトラマンダイナ]] 登場:第12話「怪盗ヒマラ」 [[地球]]を守る防衛チーム・[[スーパーGUTS>特捜チーム スーパーGUTS]]の元に突如届いた大量のファックス。 そこにはすべて&bold(){「マチヲ イタダク ヒマラ」}と書かれていた。 お察しの通り、これは地球に現れた怪盗ヒマラからの予告状。 地球で様々なものを盗んだ彼は、今度は&color(coral){夕日に染まった街や遊園地}を頂こうと企んだのだ。 #center(){&color(purple){&bold(){あぁ……美しい……!}}} そして、&color(red){赤い&font(l){暗記シート}セロファン}のようなものを取り出したヒマラ。 それを放り投げた途端セロファンのような物体は巨大化して街を包み込み、そのまま姿を消してしまった。 スーパーGUTS[[アスカ隊員>アスカ・シン]]とカリヤ隊員が駆け付けた時には、&bold(){街は根こそぎ消え去っていた}。 犯人を捜すべくパトロールを続ける2人。 すると大胆不敵にもヒマラは彼らの前に出現。その挑発に乗るかのように飛び出したアスカに、他の星では見られない美しい夕焼けの街に惹かれた、と自らの行動の理由を語った。 彼の正体が地球を守る巨人・&bold(){[[ウルトラマンダイナ>ウルトラマンダイナ(登場キャラクター)]]}である事を見抜きながら。 #center(){&bold(){&color(purple){私が美しいと感じたものは、もはや全て私のものなのだ。}}} #center(){ &bold(){&color(red){勝手な事を言うな!}} &bold(){&color(red){街はお前の物では無い!そこに暮らしている、大勢の人々のものだ!}} } そんな大勢の人々たちは邪魔なので捨ててしまおう、と冷酷に告げるヒマラにアスカは激怒。 そんな彼を挑発し続けるヒマラは、その場所に「案内」しようと不敵に語り、どこかへ逃げ出した。 駆けつけたカリヤが駆る特殊自動車・ゼレットに乗り込むアスカ。 だが、再び現れたヒマラはテレポート光線を発射し、ゼレットごと彼らを夕陽の街へと転送してしまったのである。 2人が迷い込んだのは、心地よい風がずっと吹き続け、いつまで経っても夕陽が沈まない奇妙な街。 夜が来ないからいつまでも遊べる、とサッカーを楽しみ続ける子供たちや、美しい夕日をのんびり眺めるおじいさんと呑気な住民たちの一方、アスカたちは懸命に脱出する手立てを探し続けた。 スーパーGUTS本部との連絡も通じない状況の中、2人はある事に気づいた。 心地よい風が吹いているのに、&bold(){空の雲が一切動いていない}のである。 つまりあの空は&bold(){「偽物」}――つまりこれを壊せば、脱出できるかもしれない! 一方、スーパーGUTSの面々も犯人が怪盗ヒマラであることを突き止めたものの、盗まれたアスカやカリヤも含めて中々行方が掴めないままであった。 そのヒマラが潜んでいたのは……。 #center(){へえくしぃ!} #center(){&color(purple){&bold(){ヒィッ!}}} ……粗大ゴミが大量に捨ててある、&bold(){とある雑居ビルの屋上}であった。 木箱に閉じ込めた夕陽の街を見ながら悦に浸るヒマラは、そろそろ地球からおさらばしようと行動を開始。 給水塔に偽装していた、&bold(){やけにレトロチックで可愛らしい宇宙船}の発射準備を完了させたのである。 もしこのままヒマラが宇宙に逃げてしまうと、大量の盗品は勿論、街の人々もアスカもカリヤも行方知らずになってしまうのだ。 ところが、意外なしょうもない形でヒマラは尻尾を見せてしまった。 街が入った木箱の引き出しをちゃんと閉じていなかったせいで、偽りの空を壊そうとアスカたちが発射していた、ゼレットに装備されているゼラリアン砲の[[ビーム>ビーム/レーザー]]が外に漏れだしたのだ。 慌てて引き出しを閉じるヒマラだが時すでに遅し。 あっという間に場所をスーパーGUTS本部のマイ隊員に突き止められてしまい、コウダ隊員とナカジマ隊員の突入を許してしまったのである。 それでも不敵に彼らを追い詰めようとするヒマラ。 しかしコウダ隊員に気を取られすぎた隙に、こっそりナカジマ隊員に木箱を取られてしまった。 それに気づいて怒り心頭のヒマラは、巨大な幻影で脅そうとした。 ビビって腰を抜かすナカジマであったが、その時彼は木箱の引き出しから[[光]]の球が飛び出すのを目撃した。 閉じ込められていたアスカが&bold(){[[ウルトラマンダイナ>ウルトラマンダイナ(登場キャラクター)]]}に変身し、ヒマラに勝負を挑んだのである。 そして、巨大なヒマラの幻影の中に飛び込んだダイナが見たものは――。 #center(){&bold(){&color(purple){ようこそ、ヒマラワールドへ!}}} ――二宮金次郎像がずらりと並び、空には気球やトランプ柄の凧が浮かび、招き猫やモアイ像、信楽焼のタヌキなど古今東西の盗品が並び、鐘の音や鶏、猫の声が時々響く、夕日に輝く不思議な空間&bold(){&color(purple){「ヒマラワールド」}}だった。 [[巨大化]]したヒマラに立ち向かおうとするダイナであったが、突然ヒマラは姿を消した。 得意のテレポートに惑わされるダイナの背後に現れたヒマラは余裕を見せる如く指を鳴らし、それに気づいたダイナの体勢を崩す事に成功した。 そしてテレポート光線を浴びせようとしたヒマラであったが――。 #center(){&bold(){&color(purple){あ~っ!モアイ像が!しまった~!!}}} ――ダイナに避けられ、&bold(){モアイ像}に直撃させてしまった。 今度は[[パンチ>パンチ(技)]]を食らわせようとするヒマラだったが、その拳が当たったのは――。 #center(){&bold(){&color(purple){あ~っ!大事なタヌキを~!!}}} ――ダイナが[[盾]]代わりに使った&bold(){タヌキの置物の腹}だった。 怒ったヒマラは再びテレポート光線を放とうとするが、実はこの光線、&bold(){&color(red){わざわざ溜めの動作をしないと放てない}}代物。 当然その間は隙だらけであり、途中でダイナに頭を殴られてしまった。 それでも諦めずに青色の電撃光線を放ったヒマラ。 しかしこちらも&bold(){&color(blue){ヒョロヒョロで威力はさっぱり}}であり、ダイナの[[バリヤー>バリア]]であっさりと跳ね返され自分が痺れる羽目に。 盗みのプロであるヒマラであったが、戦いの方はさっぱりだったのである。 そしてダイナにお返しとばかり指を鳴らされたヒマラは、そのままアッパーカットでぶっ飛ばされ、外の世界の宇宙船に激突。 結局何も盗めないまま、出発時間となった宇宙船と共に地球を去っていったのだった。   その後、街や遊園地を含めたすべての盗品は全て元の場所へと戻っていった。 美しい夕陽の街も、ようやく夜を迎え始めたのであった……。 #center(){ &bold(){もしも、あなたの街の&color(coral){夕焼け}がいつまでも終わらなかったら、} &bold(){それはヒマラの小箱の中に閉じ込められているのかもしれません……。} } **◆ウルトラマンボーイのウルころ 登場:第130話「ヒマラの砂時計の巻」 新規撮影版にて、因縁のダイナと対決。 今回は&bold(){謎の砂時計}を持っており、それを置いた途端にヒマラの能力が強化。 ダイナをとことん追い詰め続けるも、突然ヒマラは姿を消した。 砂時計の砂が、全て落ちきってしまったのだ。 制限時間内にダイナに勝つ、と言うヒマラの目標は達成できなかったものの、残されたダイナは砂時計を持ち茫然とするのだった…。   *【余談】 ・『ダイナ』本編中度々流れる独特のBGMは、その名も&bold(){「怪盗ヒマラ」}と言う専用曲。&br()序盤こそはミステリアスな怪盗ぶりを感じさせる曲調だが次第にほのぼのサウンドへと変わっていき、後半は完全にコミカルな曲になっている。 ・各地で行われているウルトラマンのヒーローショーにも度々登場。&br()奇妙なアイテムでウルトラ戦士を混乱に陥れたり、策略を練ったり、こちらではそれなりに悪役として活躍している。 ・脚本を手掛けたのは、多くのウルトラシリーズの名作を手掛けた太田愛氏。&br()今回登場したヒマラのモチーフは&bold(){「怪人二十面相」}だと語っている。 ・次の週に放送されたウルトラマンダイナ第13話「怪獣工場」も、間抜けな宇宙人・[[ミジー星人]]を中心としたコメディ回。&br()ただし彼らはヒマラが嫌う侵略者である。   #center(){&bold(){&color(purple){あ~っ!大事な追記・修正を~!しまった~!}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - スチール星人と気が合いそう -- 名無しさん (2016-07-17 14:18:32) - ジャックだと苦戦フラグである夕暮れの戦いがまさかの楽勝だという・・・・・ -- 名無しさん (2016-07-17 14:45:40) - 偽りの空ってのがいいね -- 名無しさん (2016-07-17 15:21:39) - チャリジャといいヒマラといいミジー星人といい、ネオフロンティアスペースの星人にはけっこうユーモアがある -- 名無しさん (2016-07-17 16:41:24) - 太田愛女史の担当回って、この回限りの特別BGMをやたら貰えてる気がする。ウクバールとか時の娘とか -- 名無しさん (2016-07-18 01:42:39) - 横暴でわがままなんだが憎めない悪役。あと専用のBGMがとてもかっこいい -- 名無しさん (2016-07-21 21:00:17) - 怪盗の割に宇宙人標準装備の人間への変身能力は持ってない模様 -- 名無しさん (2016-07-21 21:06:55) - 青野武さんの怪演が光るキャラ。千葉繁さんが演じていたらまた違ったキャラになっただろうなと夢想したことがある -- 名無しさん (2016-07-23 09:50:39) - この話はやけに綺麗で子供心によく覚えてる -- 名無しさん (2017-11-16 02:48:55) - ヒマラワールドのセットって、有りものの小道具を思いつくままに並べたみたいなのがスタッフの遊び心が伺える -- 名無しさん (2017-11-16 10:17:27) - ↑7ネオフロンティアスペースにもヤバい連中はいるけど、O50の宇宙だったらまずこういう奴らはいないだろうからな -- 名無しさん (2019-10-05 09:29:11) - イグニスと腐れ縁だったのか。いいキャラしてるな -- 名無しさん (2022-07-23 19:00:37) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/07/17 Sun 14:06:50 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&big(){&color(purple){一日一盗!}}}} &bold(){&big(){ヒマラ}}は、ウルトラシリーズに登場する宇宙人。 別名は&bold(){「怪宇宙人」}。 *【概要】 宇宙を股にかけて暗躍する[[宇宙人]]の&bold(){怪盗}。 独特な美意識を持っており、美しいと感じたものを&bold(){何でも盗み取ってしまう}恐ろしい力を持つ。 その対象はモアイ像や信楽焼のタヌキ、二宮金次郎像などの物体から、夕焼けが映える綺麗な街や遊園地まで多種多様。 果ては未遂に終わったものの、太陽系最大の山・火星のオリンポス山まで盗み取ろうとしていた。 盗み取った街は小さな木箱の引き出しに閉じ込め、たまに覗き込んでその美しさを味わっていた他、体内にあるという異空間&bold(){「ヒマラワールド」}の中には盗品が多数展示されている。 紳士的なふるまいをしており、「侵略」などの野蛮な行為は行わないと断言しているものの、街の住民を宇宙に捨ててしまおうと告げるなど冷酷な一面も見せている。   額から赤い&bold(){&color(red){テレポート光線}}を放つことが出来、それが当たったものはビルでも何でもヒマラのコレクションになってしまう。 また青い&bold(){&color(blue){電撃光線}}などの特殊能力も有している他、本人も[[テレポーテーション>瞬間移動/空間移動]]で相手を翻弄する。 巨大な幻影を繰り出して相手を脅かす事も出来る他、ヒマラワールド内部で巨大な姿も見せているが、等身大とは少しだけ外見が異なる。   ……ここまで見ると、大胆不敵な恐ろしい怪盗に見えるかもしれない。 &bold(){だが実際のところは……?} [[声優>声優(職業)]]は[[ザラブ星人]]や『ウルトラマンキッズ』のグローサー先生、『ウルトラ怪獣大百科』のナレーションを担当した故・&bold(){[[青野武]]氏}。 声には加工が施されている。 *【主な活躍】 **◆[[ウルトラマンダイナ]] 登場:第12話「怪盗ヒマラ」 [[地球]]を守る防衛チーム・[[スーパーGUTS>特捜チーム スーパーGUTS]]の元に突如届いた大量のファックス。 そこにはすべて&bold(){「マチヲ イタダク ヒマラ」}と書かれていた。 お察しの通り、これは地球に現れた怪盗ヒマラからの予告状。 地球で様々なものを盗んだ彼は、今度は&color(coral){夕日に染まった街や遊園地}を頂こうと企んだのだ。 #center(){&color(purple){&bold(){あぁ……美しい……!}}} そして、&color(red){赤い&font(l){暗記シート}セロファン}のようなものを取り出したヒマラ。 それを放り投げた途端セロファンのような物体は巨大化して街を包み込み、そのまま姿を消してしまった。 スーパーGUTS[[アスカ隊員>アスカ・シン]]とカリヤ隊員が駆け付けた時には、&bold(){街は根こそぎ消え去っていた}。 犯人を捜すべくパトロールを続ける2人。 すると大胆不敵にもヒマラは彼らの前に出現。その挑発に乗るかのように飛び出したアスカに、他の星では見られない美しい夕焼けの街に惹かれた、と自らの行動の理由を語った。 彼の正体が地球を守る巨人・&bold(){[[ウルトラマンダイナ>ウルトラマンダイナ(登場キャラクター)]]}である事を見抜きながら。 #center(){&bold(){&color(purple){私が美しいと感じたものは、もはや全て私のものなのだ。}}} #center(){ &bold(){&color(red){勝手な事を言うな!}} &bold(){&color(red){街はお前の物では無い!そこに暮らしている、大勢の人々のものだ!}} } そんな大勢の人々たちは邪魔なので捨ててしまおう、と冷酷に告げるヒマラにアスカは激怒。 そんな彼を挑発し続けるヒマラは、その場所に「案内」しようと不敵に語り、どこかへ逃げ出した。 駆けつけたカリヤが駆る特殊自動車・ゼレットに乗り込むアスカ。 だが、再び現れたヒマラはテレポート光線を発射し、ゼレットごと彼らを夕陽の街へと転送してしまったのである。 2人が迷い込んだのは、心地よい風がずっと吹き続け、いつまで経っても夕陽が沈まない奇妙な街。 夜が来ないからいつまでも遊べる、とサッカーを楽しみ続ける子供たちや、美しい夕日をのんびり眺めるおじいさんと呑気な住民たちの一方、アスカたちは懸命に脱出する手立てを探し続けた。 スーパーGUTS本部との連絡も通じない状況の中、2人はある事に気づいた。 心地よい風が吹いているのに、&bold(){空の雲が一切動いていない}のである。 つまりあの空は&bold(){「偽物」}――つまりこれを壊せば、脱出できるかもしれない! 一方、スーパーGUTSの面々も犯人が怪盗ヒマラであることを突き止めたものの、盗まれたアスカやカリヤも含めて中々行方が掴めないままであった。 そのヒマラが潜んでいたのは……。 #center(){へえくしぃ!} #center(){&color(purple){&bold(){ヒィッ!}}} ……粗大ゴミが大量に捨ててある、&bold(){とある雑居ビルの屋上}であった。 木箱に閉じ込めた夕陽の街を見ながら悦に浸るヒマラは、そろそろ地球からおさらばしようと行動を開始。 給水塔に偽装していた、&bold(){やけにレトロチックで可愛らしい宇宙船}の発射準備を完了させたのである。 もしこのままヒマラが宇宙に逃げてしまうと、大量の盗品は勿論、街の人々もアスカもカリヤも行方知らずになってしまうのだ。 ところが、意外なしょうもない形でヒマラは尻尾を見せてしまった。 街が入った木箱の引き出しをちゃんと閉じていなかったせいで、偽りの空を壊そうとアスカたちが発射していた、ゼレットに装備されているゼラリアン砲の[[ビーム>ビーム/レーザー]]が外に漏れだしたのだ。 慌てて引き出しを閉じるヒマラだが時すでに遅し。 あっという間に場所をスーパーGUTS本部のマイ隊員に突き止められてしまい、コウダ隊員とナカジマ隊員の突入を許してしまったのである。 それでも不敵に彼らを追い詰めようとするヒマラ。 しかしコウダ隊員に気を取られすぎた隙に、こっそりナカジマ隊員に木箱を取られてしまった。 それに気づいて怒り心頭のヒマラは、巨大な幻影で脅そうとした。 ビビって腰を抜かすナカジマであったが、その時彼は木箱の引き出しから[[光]]の球が飛び出すのを目撃した。 閉じ込められていたアスカが&bold(){[[ウルトラマンダイナ>ウルトラマンダイナ(登場キャラクター)]]}に変身し、ヒマラに勝負を挑んだのである。 そして、巨大なヒマラの幻影の中に飛び込んだダイナが見たものは――。 #center(){&bold(){&color(purple){ようこそ、ヒマラワールドへ!}}} ――二宮金次郎像がずらりと並び、空には気球やトランプ柄の凧が浮かび、招き猫やモアイ像、信楽焼のタヌキなど古今東西の盗品が並び、鐘の音や鶏、猫の声が時々響く、夕日に輝く不思議な空間&bold(){&color(purple){「ヒマラワールド」}}だった。 [[巨大化]]したヒマラに立ち向かおうとするダイナであったが、突然ヒマラは姿を消した。 得意のテレポートに惑わされるダイナの背後に現れたヒマラは余裕を見せる如く指を鳴らし、それに気づいたダイナの体勢を崩す事に成功した。 そしてテレポート光線を浴びせようとしたヒマラであったが――。 #center(){&bold(){&color(purple){あ~っ!モアイ像が!しまった~!!}}} ――ダイナに避けられ、&bold(){モアイ像}に直撃させてしまった。 今度は[[パンチ>パンチ(技)]]を食らわせようとするヒマラだったが、その拳が当たったのは――。 #center(){&bold(){&color(purple){あ~っ!大事なタヌキを~!!}}} ――ダイナが[[盾]]代わりに使った&bold(){タヌキの置物の腹}だった。 怒ったヒマラは再びテレポート光線を放とうとするが、実はこの光線、&bold(){&color(red){わざわざ溜めの動作をしないと放てない}}代物。 当然その間は隙だらけであり、途中でダイナに頭を殴られてしまった。 それでも諦めずに青色の電撃光線を放ったヒマラ。 しかしこちらも&bold(){&color(blue){ヒョロヒョロで威力はさっぱり}}であり、ダイナの[[バリヤー>バリア]]であっさりと跳ね返され自分が痺れる羽目に。 盗みのプロであるヒマラであったが、戦いの方はさっぱりだったのである。 そしてダイナにお返しとばかり指を鳴らされたヒマラは、そのままアッパーカットでぶっ飛ばされ、外の世界の宇宙船に激突。 結局何も盗めないまま、出発時間となった宇宙船と共に地球を去っていったのだった。   その後、街や遊園地を含めたすべての盗品は全て元の場所へと戻っていった。 美しい夕陽の街も、ようやく夜を迎え始めたのであった……。 #center(){ &bold(){もしも、あなたの街の&color(coral){夕焼け}がいつまでも終わらなかったら、} &bold(){それはヒマラの小箱の中に閉じ込められているのかもしれません……。} } **◆ウルトラマンボーイのウルころ 登場:第130話「ヒマラの砂時計の巻」 新規撮影版にて、因縁のダイナと対決。 今回は&bold(){謎の砂時計}を持っており、それを置いた途端にヒマラの能力が強化。 ダイナをとことん追い詰め続けるも、突然ヒマラは姿を消した。 砂時計の砂が、全て落ちきってしまったのだ。 制限時間内にダイナに勝つ、と言うヒマラの目標は達成できなかったものの、残されたダイナは砂時計を持ち茫然とするのだった…。   *【余談】 ・デザインは丸山浩。頭部に快盗アルセーヌ・ルパンの帽子の意匠を組み込んでいる。&br()当初はトランプのマークを各部に散りばめようとしていたが全部は入れられず、腹部にスペードが逆さ向きで配置されているのはその名残りとのこと。 ・『ダイナ』本編中度々流れる独特のBGMは、その名も&bold(){「怪盗ヒマラ」}と言う専用曲。&br()序盤こそはミステリアスな怪盗ぶりを感じさせる曲調だが次第にほのぼのサウンドへと変わっていき、後半は完全にコミカルな曲になっている。 ・各地で行われているウルトラマンのヒーローショーにも度々登場。&br()奇妙なアイテムでウルトラ戦士を混乱に陥れたり、策略を練ったり、こちらではそれなりに悪役として活躍している。 ・脚本を手掛けたのは、多くのウルトラシリーズの名作を手掛けた太田愛氏。&br()今回登場したヒマラのモチーフは&bold(){「怪人二十面相」}だと語っている。 ・次の週に放送されたウルトラマンダイナ第13話「怪獣工場」も、間抜けな宇宙人・[[ミジー星人]]を中心としたコメディ回。&br()ただし彼らはヒマラが嫌う侵略者である。   #center(){&bold(){&color(purple){あ~っ!大事な追記・修正を~!しまった~!}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - スチール星人と気が合いそう -- 名無しさん (2016-07-17 14:18:32) - ジャックだと苦戦フラグである夕暮れの戦いがまさかの楽勝だという・・・・・ -- 名無しさん (2016-07-17 14:45:40) - 偽りの空ってのがいいね -- 名無しさん (2016-07-17 15:21:39) - チャリジャといいヒマラといいミジー星人といい、ネオフロンティアスペースの星人にはけっこうユーモアがある -- 名無しさん (2016-07-17 16:41:24) - 太田愛女史の担当回って、この回限りの特別BGMをやたら貰えてる気がする。ウクバールとか時の娘とか -- 名無しさん (2016-07-18 01:42:39) - 横暴でわがままなんだが憎めない悪役。あと専用のBGMがとてもかっこいい -- 名無しさん (2016-07-21 21:00:17) - 怪盗の割に宇宙人標準装備の人間への変身能力は持ってない模様 -- 名無しさん (2016-07-21 21:06:55) - 青野武さんの怪演が光るキャラ。千葉繁さんが演じていたらまた違ったキャラになっただろうなと夢想したことがある -- 名無しさん (2016-07-23 09:50:39) - この話はやけに綺麗で子供心によく覚えてる -- 名無しさん (2017-11-16 02:48:55) - ヒマラワールドのセットって、有りものの小道具を思いつくままに並べたみたいなのがスタッフの遊び心が伺える -- 名無しさん (2017-11-16 10:17:27) - ↑7ネオフロンティアスペースにもヤバい連中はいるけど、O50の宇宙だったらまずこういう奴らはいないだろうからな -- 名無しさん (2019-10-05 09:29:11) - イグニスと腐れ縁だったのか。いいキャラしてるな -- 名無しさん (2022-07-23 19:00:37) #comment #areaedit(end) }

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