トミノの地獄

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&color(#3B4EF0){ここに文字を入力}&color(#F54738){ここに文字を入力}&font(#6495ED){登録日}:2016/09/21 (水) 17:20:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 「トミノの地獄」とは、詩人・作家の西条八十が1919年に発表した詩集「砂金」に収録されている詩である。 この詩の内容自体……というよりも、後述する都市伝説によって有名になってしまった感のある作品である。 ***トミノの地獄 作者の西条八十(1892~1970)は、大正期を代表する童謡作家の一人で、北原白秋と並び称された。 金子みすゞを見出したことや、日本で最初期に「不思議の国のアリス」を紹介したことでも知られる。 だが今や彼の作品の中で最も有名なのはこの「トミノの地獄」であろう。 &s(){なお一応著作権は切れているが、全て引用すると煩雑になるし本wikiの趣旨ともズレるため避ける。} 2018年に著作権法が改正され、現在は作者の死後70年が保護期間となっているため転載はできない。 内容は題名通り、「トミノ」という少年が地獄を旅するというもの。 というと陰鬱で猟奇的なものを連想するかもしれないが、語感は非常に美しく、また「死後の再生」も歌いこまれており、絶望だけでなく希望も感じさせる詩である。 詩の背景としては、西条が死去した父または妹に捧げたものだという解釈が有名。 それ以外にも戦争(当時は第一次世界大戦終戦直後)の悲劇を詠んだものだとか、児童虐待や人身売買、近親相姦を暗示しているとかいった&bold(){(それはお前の願望じゃね?}というような)解釈もある。 まあそもそも文学作品なのだから、読む人が自由に解釈して構わないともいえよう。 発表年からも明白なように、[[富野由悠季]]は無関係である。 ***都市伝説 ……というのが真面目な解説であるが、現在この詩について語られるときに必ず触れられるのがある都市伝説である。 それは、この&bold(){トミノの地獄を声に出して読むと呪われる(特に「死んでしまう」と言われることが多い)}というものである。 著名な劇作家の寺山修司(1935~1983)は、この詩に大きな影響を受けた映画「田園に死す」という作品を発表した&bold(){直後}に亡くなったとされる。 また、とある女子大生も同様にこの詩の呪いで死んだと語られる場合も多い。 ネット上でも、この詩を読んだがために具合が悪くなったとか、身内に不幸があったとかいう証言が溢れている。 これらのことから、この詩が呪われているのは事実であると言っていいだろう…… ***真相は? この話の出所は、比較文学者の四方田犬彦氏が2004年に出版した「心は転がる石のように」の中で、 &bold(){「万が一にも朗読などしてしまうと、あとで取り返しのつかない恐ろしいことが生じる」} と述べたことが初出のようである。 前述のように、元の詩は1919年に発表されているにも関わらず、&bold(){2000年代になるまで呪い云々の話は存在しなかったのだ}。 そもそも四方田氏自身、「恐ろしいことが生じる」と述べているだけで、死ぬともそれに近いニュアンスのことも明言していない。 当然、寺山修司や女子大生云々といった話は噂が転載されていく中で付けられた尾ひれに過ぎない。 四方田氏が何らかの噂もしくは事実をご存じである可能性はあるが、本人はこれ以上この詩に関して何も語っていないため、詳細は不明としか言いようがない。 寺山修司に関して言えば、彼が47歳という若さで世を去ったのは事実であるが、それは「田園に死す」を制作してから&bold(){9年}も後のことである。 呪いの定義にもよるだろうが、いくらなんでも呪いにしては遅効性過ぎよう。 更に寺山の死は急死でも不審死でもなく、若い頃からの持病によるものだった。 彼は10代の頃から肝臓が悪く、闘病を続けていたのだ。 第一、前述のように寺山はあくまでトミノの地獄に影響を受けたシーンを映画に取り入れただけで、詩そのものを引用したわけではない。 某女子大生の件に至っては、何のソースも無い作り話に過ぎない。 もっと言えば、小説家・テレビプロデューサーの久世光彦氏も1991年に「怖い絵」というエッセイの中でトミノの地獄を引用しているのだが、特に呪われたという話もなく その&bold(){15年後}の2006年に71歳で没した。 更に言うなら、&bold(){この詩の作者の西条八十自身が78という高齢までご健在だった}のである(その死は1919年の詩の発表から&bold(){51年}後である)。 &bold(){これで呪いの詩などと言えるだろうか?} ネット上の証言については、音読した人が大勢いれば、中には具合が悪くなったり直後に不幸なことが起きた人が何人かいたとしても何の不思議もあるまい。 呪いを信じる人なら、自己暗示効果によって具合が悪くなることだってあるだろう。 実際「音読したけど何も起きなかった」という証言もまた多い。 以上のように、この詩が呪いの詩なのか、少なくとも音読すると死んでしまうような詩なのかどうかは&bold(){甚だ疑問}であり、ただの都市伝説と考えてよさそうである。 この噂のせいですっかりネガティブな印象がついてしまった感のあるこの詩であるが、前述したように非常に美しい日本語で書かれており、 地獄という陰鬱な情景の中にも微かながらも希望を感じさせるストーリーは非常に感動的である。 「呪いの詩なんて」と敬遠している人がいれば、是非一度読んでみることをお勧めする(心配なら、音読はしなくても構わないが)。 追記・修正はこの都市伝説の出所を突き止めてからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,9) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 黒富野の話だと思ったら違ったw -- 名無しさん (2016-09-21 18:21:45) - 由来を知れるのは有り難いけど都市伝説にマジレスされてもなぁ… -- 名無しさん (2016-09-21 18:28:00) - 都市伝説部分だけが独り歩きしてるしね 良いと思う -- 名無しさん (2016-09-21 18:44:56) - 牛の首みたいな話だね -- 名無しさん (2016-09-21 19:08:55) - 鮫島事件の元ネタ? -- 名無しさん (2016-09-21 19:48:20) - この詩はとても見られた物ではないので読んではいけません! -- 名無しさん (2016-09-21 20:35:18) - ミームというか言霊というかプラシーボ効果というか -- 名無しさん (2016-09-21 20:42:19) - まぁ、人間いつか死ぬわけだし、当たってるっちゃあ当たってるわな -- 名無しさん (2016-09-21 22:13:17) - 9年とか15年とかを呪いのせいにするには、かのツタンカーメンの呪い並みに無茶なこじつけだな -- 名無しさん (2016-09-21 22:43:55) - 都市伝説という呪いを解くのは必要なことだと思うけどね -- 名無しさん (2016-09-22 01:28:44) - むしろ都市伝説の真相を暴いた項目はガンガン立てていってほしい 主に自分が怖いから -- 名無しさん (2016-09-22 18:49:12) - こんな話初めて聞いたが、流布に関してはツタンカーメンの呪いの伝説と共通する面も結構あるなあ -- 名無しさん (2016-09-22 20:24:23) - 西条八十の作品で現在もっとも有名というのはさすがに無理ありませんかね… -- 名無しさん (2016-09-22 21:23:39) - きれいな詩だよね。内容は陰惨なのに、言葉がきれい -- 名無しさん (2016-09-22 22:29:30) - トミノ地獄?ブレンパワードかな? -- 名無しさん (2016-09-22 22:44:54) - Vガンダムでしょ -- 名無しさん (2016-09-23 00:15:58) - 死んだ人間の9割がカップラーメンを食べていた的なこじつけ -- 名無しさん (2016-09-23 11:13:16) - 似たような経緯で勝手に呪いの詩にされているものに滝廉太郎の「憾」がある -- 名無しさん (2016-09-23 17:44:51) - ↑恨みとかじゃなくて無念とか悔しいって字なんだよね憾って -- 名無しさん (2016-09-23 21:05:37) - 敵は種撒く、身内(いぐさ)は水撒く、悲しい富野は毒を吐く。 ひとり地獄に落ちゆく富野、地獄くらやみカミも無き。 種を割るのは富野の敵か、種の運命が気にかかる。 訳せや訳しやれ訳さずとても、頑駄無地獄はひとつみち。 黒い地獄から脱出(えくそだす)を願う、金の毛に、麟翼に。 種の福路(ふくろ)にやいくらもない、頑駄無地獄の旅の果て。 冬が来て候(そろ)井荻に斧谷に、黒い地獄谷臍曲り。 肩にや麟翼、足元にや金毛、悲しい富野の眼にや涙。 啼けよ、麟翼、日の出の陰に身内憎しと声かぎり。 啼けば反響(コダマ)が地獄にひびき、月光草に蝶が舞う。 地獄七作七本めぐる、悲しい富野のひとり旅。 地獄ござらばもて来てたもれ、輪の御山の長髭を。 白い長髭だてにはつけぬ、悲しい富野のめじるしに。 -- 名無しさん (2017-09-19 10:45:58) - ↑引用元書くの忘れてた。 http://k82.html.xdomain.jp/gunpara/sonota/lyrics3.htm ここです -- 名無しさん (2017-09-19 10:47:56) - この詩はとても読めたものではないので音読してはいけません! -- 名無しさん (2017-09-19 11:13:34) - 地獄のトミノ -- 名無しさん (2017-09-19 11:22:20) - 「呪いにしては遅効性過ぎよう」←呪いだけに、効くのも“のろい”んだろう。HAHAHAHA -- 名無しさん (2017-11-15 14:16:10) - 四方田犬彦いわく、「重ねて忠告しておこう。この詩は絶対に声に出して読んではいけない。さあ、みんなに教えてあげよう!」ノリノリやね先生 -- 名無しさん (2017-11-15 16:26:05) - 項目だけ見てトミノがブチ切れ役者が泣き出す地獄のようなアフレコについてかと -- 名無しさん (2020-10-17 18:29:22) - チラズアートさんの深夜配信に出てきたトナコの闇、これの都市伝説が元ネタなんだな -- 名無しさん (2023-03-11 10:13:19) - なるほど、確かに昔の冨野の作品は鬱展開多くて地獄だったな!(違う) -- 名無しさん (2023-05-10 09:07:53) #comment #areaedit(end) }
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