「教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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&font(#6495ED){登録日}:2017/01/13 Fri 04:34:36
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます
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#center(){#bold(){
世界を破滅から救うため、英霊を召喚して戦うマスター・ぐだお。
英霊たちのことをもっと詳しく理解して絆を深めるために歴史の勉強をしてみたけれど、難しくて全くわからない……
だったら英霊たち本人から、偉人と神話について教えてもらおう!}}
『教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー』とは、『ツイ4』で配信されている[[Fate/Grand Order]]の公式スピンオフ4コマ漫画である。
作者は[[箱入りドロップス]]の作者でもある津留崎優。
監修にTYPE-MOON、東出祐一郎、桜井光。
加えて、ヒストリカル・チェックに森瀬繚&font(l){、作中の「マシュの描いた絵」の担当に作者の姉}が参加している。
タイトルの通り、「FGOに登場する[[サーヴァント>サーヴァント(Fate)]]達の逸話などについて直接本人に聞いて勉強しよう!」という内容の漫画である。
作風はギャグテイストで進みながらも解説内容はしっかりしており、時折ある感動やシリアス分が魅力的な作品となっている。
2017年3月時点で8時間分の授業、つまりサーヴァント8人分の解説((合わせて106話。))がされており、4月にはこれらを収録した単行本1巻が発売された。
その後、津留崎氏の産休により1年ほど休載が続いていたが、2018年8月より連載が再開された。
ただし「題材選定」「詳しいリサーチ」「ストーリー作成」「キャラ、歴史監修」など多くの手順を踏む都合もあって次話掲載までの準備期間が非常に長く取られており、実質開店休業状態となっている期間がやや長め。
&s(){更に2021年以降は[[別の週刊連載>異世界美少女受肉おじさんと]]にリソースを取られているので連載再開の目途は……}
各ページの下には、マシュによる補足を兼ねた会話が入っている。
*【メインキャラ】
&b(){◯[[ぐだお>主人公(Fate/Grand Order)]]}
ご存知我らが主人公♂。駅前で募集していたバイトに申し込んだら世界を救うことになった一般人である。
未成年。本人曰く、年上にかわいがられるタイプ。時々メジェド化する。
愛称として「ぐだお」と言われることが多い彼だが、今作では&b(){「俺の名前はぐだお」}と自分で言っているのでどうやら本名のようだ。
魔術がない世界で育ってきたので英雄や神話知識などは精々ゲームで登場するものを知っている程度である。
なので当初は(隠れて勉強して褒めてもらおうという下心もあるが)召喚するからには知っておかねばと考え勉強しようとしたが、
名前が格好良かったからという理由で『王書』に手をつけてしまい、難しすぎて速攻で行き詰ったアホの子。
因みに社会の評価は5段階評価で2である(作者曰く「本作のぐだおは作者の経験・知能レベルをそのまま受け継いでいる」とのこと)。
性格は歳相応、または若干子どもっぽい。
&b(){マシュの3サイズに興味を持ったり}、&b(){清姫の夜這いに何故安珍が我慢できたのか悩んだり}、&b(){頼光さんの山伏コスプレに反応したり}と、
女性への好奇心はえらく旺盛である。
頼光&b(){四天王}という言葉にえらく興奮し、金時にサインを貰ったりとこの辺は小学生っぽい。
ただ知識はないが英霊たちに敬意を持っており、マスターとしてもっと詳しく知ろうという意志に偽りはない。
授業でも積極的に質問をするタイプ。なので原作通り、今のところどのサーヴァントにも強い信頼を抱かれている。
&bold(){◯[[マシュ・キリエライト]]}
ご存知ヒロインなデミ・サーヴァント。マシュえもん。
ぐだおと違い知識量は豊富だが、&b(){「勉強会って楽しそうだなと…」}という可愛すぎる後輩力を発揮して授業に参加している。
本編では専らぐだおのサポートとして、ちょいちょい補足を入れてくれる。
枠外でも詳しい解説をしてくれる、時々素でボケるぐだおのツッコミも出来るという、まさに出来る後輩。
ただ解説してくれる時に出す絵が中々特徴的で、一部ファンからは&b(){画伯}と呼ばれている。
なんでも「見たものしか描けないタイプ」とのこと。
ぐだお大好き。なので、自分の知らないところで女性サーヴァントと仲良くしていると不機嫌そうに背後から現れる。
他にもアン&メアリーの授業の際に最初は呼ばれなかったことを拗ねたり、
掟破りの刑罰としてアンが提案した鞭打ち刑に割りと乗り気だったりしている(もう一方の選択肢の「島流し」が本当に死にそうだったのもあるが)。
&bold(){◯[[ロマニ・アーキマン]]}
ご存知医師兼まとめ役。ぐだおの社会の評価が2だと知った時は流石に引いていた。
相談に来たぐだおに対し、興味なかった頃は誰が歌っているかも分からなかったアイドルの曲も、
今では48人分聞き分けができるという何の参考にもならない事を自信満々に言ってのけたドルオタである。
医療繋がりという事で、ナイチンゲール回ではムニエルを強制連行した彼女を尾行しながら逸話を解説した。
&b(){◯[[ダ・ヴィンチちゃん]]}
ご存知人類史に残る&font(l){変態}天才。
ぐだおに「英霊たち本人に教えてもらえばいいじゃない」と提案し、チュートリアルとしてとあるサーヴァントを用意してくれた。
カルデア内に私設のミュージアムを建造しており、北斎回では美術鑑賞をしていた本人達に代わり北斎とお栄の解説を行なった。
&b(){◯[[フォウ>フォウ(Fate)]]}
ご存知カルデアのマスコット。本作での出番は残念ながらあまりない。
清姫回でのマシュの反応を見るに&b() {無理に走らされる事態には心当たりがある}らしい。さすがカルデアの頼もしいランナー。
*【登場サーヴァント】
***◯1時間目:[[アーラシュ>アーチャー(蒼銀のフラグメンツ)]]
&b(){陽のいと聖なる主よ あらゆる叡智 尊厳 力をあたえたもう輝きの主を}
&b(){我が心を 我が考えを 我が成しうることをご照覧あれ!!}
&font(b,16){&ruby(){60年もの血塗られた戦いを終わらせた 西アジアに今なお名を残す大英雄}}
&font(b,16){&ruby(){まさしくそれは救世の一矢 大地を割り二国の争いを終焉させ 長く続く平穏のための新たな国境を定めた超常のわざ}}
&font(b,16){&ruby(){弓の名手を冠する 彼の名は─────}}
記念すべき1時間目の授業の担当。先生はペルシャ神話の大英雄アーラシュ。
ダ・ヴィンチちゃんが用意してくれた、人格的にもゲーム的にも、
そしてFGOで初めて知った人も多いという意味では読者的にもチュートリアルにもってこいの人物である。
ぐだおが彼についてあまり知らなくても全く怒らない度量の広さと、
&b(){「俺の千里眼は全てを見通す…」}と中二病っぽいポーズを決めながら言ってくれるノリの良い兄ちゃんである。
なおこの千里眼、少し先の未来や対面した相手の心の中のみならず&b(){マシュの3サイズまで見通す}という羨ましすぎる能力も持っているようだ。
&b(){ぐ「(後でこっそり教えてもらおう…)」}
人格者で大英雄なのだが、肝心の授業の方は彼の説明の仕方が割りとアバウトだったので、
途中からマシュの紙芝居付き授業に変更され、彼の方は教える側なのだが酒を飲みながらぐだおと一緒に話を聞いていた。
最後は話を聞いて強大な英霊たちを自分がどうにかできるのだろうか、と悩むぐだおに「安心しな」と声をかけ、
&b(){「お前は俺が守ってやるよ いざという時は任せておけ」}と優しげな笑顔で言ってのけ、ぐだおのハートを射抜いている。
ついでにその後マシュのフォローもしている。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){また、その後の授業でもR指定がかかりそうな場面の際に&bold(){ステラのふきだしでヤバそうな所を隠す}という小さくない役割も担っている。}}
***◯2時間目:[[清姫>清姫(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){愛しくて悲しくて愛しくて悲しくて 裏切られて}}
&font(b,16){&ruby(){悲しくて悲しくて 悲しくて悲しくて悲しくて}}
&font(b,16){&ruby(){憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて 憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎}憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎}
&font(b,16){&ruby(){───だから 焼き殺しました}}
チュートリアルが終わったと思ったら、まさかの&b(){難易度ルナティック}な2時間目の担当。
今昔物語集にも載っている、「安珍・清姫伝説」の清姫さんである。ぐだおからは「きよひー」と呼ばれることも。
紀州の方の話なので、ぐだおは日本出身だが聞いたことがなかった。
というか紀州と聞いてもピンと来ず、和歌山県と聞いても場所が分からなかったりした。流石は社会2(地理2、歴史2らしい)……。
彼女の伝承を元にしたわらべ歌の、最後を歌っている時の目がやばい。ついでに安珍の命も相当やばい。
授業内容はマシュによる一般的な逸話の紹介と、&b(){清姫視点による}物語の内容である。
なので安珍の扱いがぐだおの中では「ひどい男」という事になっているが、実際の所は安珍視点の内容も語られない限り、
真相は謎のままといったところである。とりあえず、彼女の目線から見た彼の行いは「おにおこ」「へびおこ」だそう。
&b(){ぐ「なるほど イケメンが関わるとロクなことにならない」}
&b(){マ「先輩! 泣いている[[黒子の人>ランサー(Zero)]]だっているんですよ!」}
ぐだおの項目にもあるように安珍の興味なしっぷりを不審に思った彼が発した「実は男好きだったんじゃないか」という言葉に反応する婦女子。まあ衆道とか普通にあった時代の人だし。
ただ&bold(){対象が前世と現世ですが。}ファンタジックにも程があるカップリングである。
最後は自分が安珍の生まれ変わりではないと思いつつも、幸せそうに自分に寄り添う清姫を見て、
自分だけは絶対に嘘をつかないと彼女に誓うのであった。&font(l){後ろで妬いて頬を膨らましているマシュが可愛い}。
***◯3時間目:[[マルタ>マルタ(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){深く暗い森の中の 光の届かぬ水の底 ずっと一人だったその怪物は} まぶしいと思うことも初めてだったのかもしれません}
&font(b,16){&ruby(){伸ばされた手は光り輝くように美しく 柔らかで 初めて感じる温もりに 慈愛に}}
&font(b,16){&ruby(){愛知らぬ 哀しき竜よ}}
&font(l){世紀末覇者}聖女様。「聖書」や「黄金伝説(レゲンダ・アウレア)」に記述がある御方。
開幕早々カルデアの廊下を&b(){「ハレルヤ――ッ」}と叫びながら出前バイクに乗って疾走しているが、立派な聖人の一人である。
FGO本編では(主にイベントクエストなどで)聖人ではなく町娘としての、やんちゃというかステゴロ上等というか、
そういった側面が取り上げられることが多くなったが、こちらでは主婦の守護聖人としての側面も描かれている。
自身を「乱れた食事情を正し、守る出前ライダー」と称したり、お手製の皿うどんを振る舞ったり、
健やかな成長の為に栄養豊富な朝食を勧めたりと、妹と弟が居る家を守ってきたオカン属性を存分に発揮してくれる。
ただお約束というか何というか、ロマンとタラスクが作成したタラスク退治の再現PV(提供[[エジソン>トーマス・エジソン(Fate)]])において、
大分調子に乗ってあれやこれやと喋ったタラスクをロマンと一緒に&b(){「鉄・拳・聖・裁」}している。
&b(){マ「ドクター!!!」}
最後はタラスクがマルタに出会い初めて慈愛と温もりを感じたように、
マシュがロマンと出会い人間性を持ち、人生に輝きを持ったことを振り返り皆で皿うどんを食べながら三時間目が終わる。
単行本の幕間では、マルタから「皿うどんだけじゃ栄養が偏っちゃう」と肉じゃがとサラダも追加で差し入れられており、
それを食べながらぐだおは「今日の炊事担当はエミヤと見た」と考えているが、本編中にはマルタは「皿うどんは自分の手製」と言っていることを踏まえると、
追加された二品がエミヤ手製、もしくは三品ともマルタがエミヤの指導・協力の下で作った(彼女を手伝った本来の炊事担当がエミヤと見抜いた)と思われる。
***◯4時間目:[[坂田金時>坂田金時(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){なまぐさき風吹きて 雷電稲妻しきりにして 前後を忘ずるその中に}}
&font(b,16){&ruby(){色薄赤くせい高く 髪は禿におし乱し 大格子の織物に紅の袴を着て} 鉄杖を杖につき 辺りをにらんで立つたりしは 身の毛もよだつばかりなり}
&font(b,16){&ruby(){童子申しけるやうは}}
&b(){わが棲む山は常ならず 岩厳峨々と聳えつつ 谷深くして道もなし 天をかける翼 地を走る獣まで 道がなければ来る事なし}
&b(){いはんや面々人として天をかけりて来るかや 語れ、聞かん}
子ども達のヒーロー金太郎の成人した姿、[[源頼光>源頼光(Fate)]]四天王の一人、坂田金時である。
通称&font(#ffdc00){ゴールデン。}
&font(#ffdc00){&bold(){金}「ゴールデンティーチャー俺…略してGT}&bold(){ぐ「いわせねえよ?」}
本人は「[[金太郎]]」の名前は知られていてもそれが&b(){どんな話なのか}認知度が低いことを気にしていたようで、
ライブラリーの書籍を「&font(#ffdc00){ゴールデン太郎 in足柄マウンテンストーリー}」と改変して、
表紙のインパクトから誰かに読んでもらおうという涙ぐましい努力をしていた。そしてマシュに怒られた。まあ、3ページしかなかったんですが。
&b(){ぐ「言われてみれば俺も金太郎の見た目は知ってるけど詳しい内容はほとんど知らない…」}
江戸時代に流行った浄瑠璃の登場人物、自分の息子とされている坂田金平と妻については記憶が曖昧で、居たかどうかも覚えていないらしい。
また金太郎のストーリーが大まかに言えば「動物と相撲を取る」「木で橋を架ける」「スカウトされる」の3つで終わり、
自分の活躍も後の世では金時の名前が消えていたりすることも気にしているようである。
授業内容の大まかな部分は、有名な[[酒呑童子>酒呑童子(Fate)]]退治の話。&font(l){金時よりも頼光さんと酒呑ちゃんの紹介になっているとは言ってはいけない}。
原典通りで考えると、機嫌をよくさせるためひたすら酒呑ちゃんをよいしょしつつ、出された人の血や人肉を笑顔で食べる頼光さんと、
それに気を良くしてどんどん酒を飲んで酔っ払う酒呑ちゃんといったFGO内では想像できない光景が紹介されることになる。
しかし途中乱入してきた酒呑ちゃんと金時の絡みを見て、世に伝えられるのは華々しい英雄譚でも、真実は悲恋話であったということを察する。
最後は酒呑ちゃんからの「矜持と世界と仲間の命、どれか1つを選ばなければならなくなったとき、どうするか?」という問いに真剣に思い悩むぐだおという、
何時になくシリアスな感じで終わる。
***◯5時間目:[[レオニダス一世>レオニダス一世(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){神託は告げた}}
&font(b,16){&ruby(){我らの誉れ高き町はペルセウスの末裔なる子らに滅ぼされるのか あるいはヘラクレスに連なる王の死か}}
&font(b,16){&ruby(ピュライ){門}を守りしは王と300人のスパルタ} &font(b,16){&ruby(){対するは地を埋めし二百万人の軍勢}}
&font(b,16){&ruby(){数多の時代を越えて語り継がれるは 戦いのために生き抜いてきた戦士達} 槍が折れたら剣を 剣が折れたら己が身体}
&font(b,16){&ruby(){死ぬまで殺せ!}} &font(b,16){&ruby(ラケダイモニオイ){スパルタ}に撤退の文字は無いのだから!}
&font(#ff0000,b){「ディス イズ スパルタァァァ!!」}ことギリシアの都市国家、スパルタの王レオニダスである。
ちょうど五時間目が配信される前に、ゲーム本編にてレオニダスが大活躍の第七章が配信されたので、一部ファンから歓喜の声が沸き起こった。
盾サーヴァントの間で有名な人らしく、マシュも大興奮していた。
開始早々青空ブートキャンプでぐだおの事を鍛えながら、
&b(){本場のスパルタ教育}ということでちょっと次元が違うスパルタの教育を語ることとなる。
ぐだおにも強くなるために取り敢えず一人で豹を倒すことを勧めるが、紹介したものがどう見ても豹ではなく&b(){キメラ}だったりしている。
もしかしたら古代ギリシアにおける豹とはキメラのことだったのかもしれない…。
&b(){ぐ「本場スパルタやべぇ…」}
有名な「テルモピュライの戦い」の話では、
&b(){300の半裸の肉達が所狭し敷き詰められ、ちぎっては投げちぎっては投げ}るという脳筋エピソードも紹介する一方で、
テルモピュライの地形を利用して相手の大軍の動きを封じた戦略を、ペットボトルの水を使って説明している。流石理系。
またスパルタの教えを請うマシュに対し、&b(){「あなたに必要なのは強きも弱きも守るという確固たる信念」}&b(){「新しい時代に流血は必要ない」}と説き、
マシュの強さに必要なものと、自分たちの信念が今の時代にはそぐわない事を自覚する発言をするなど、
筋肉だけではない賢人としての振る舞いもする。
まぁサンドイッチの食べ方が分からずに慌てたり、うっかりマシュのペットボトルの水を説明で使っちゃって空にしたりと、ドジっ子なところも見せるけどね!
最後は自分のような時代に取り残された戦士が、国を守って散ったことでこうして再び大切なものを守るために戦えることを栄誉だと思い、
ぐだおとマシュという希望を守るために、スパルタ一同守護者の名にかけて守り抜くことを誓うのであった。
***◯6時間目:[[アン・ボニー&メアリー・リード>アン・ボニー&メアリー・リード(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){そりゃあ海賊だからね 死ぬさ 死ぬとも あっさりとさ}}
&font(b,16){&ruby(){無数の船団を率いても 無敵の肉体を誇っていても やっぱり海賊の末路はこんなものさ}}
&font(b,16){&ruby(){ざまあない}}
&font(b,16){&ruby(){だから海賊に一番重要なのは生き様よりも死に様だ} 好き勝手に暴れたんだから好き勝手に暴れ続けて馬鹿みたいに笑って散るしかない}
&font(b,16){&ruby(){記録を読んだ人間が}}
&b(){何だ コイツはひでぇ奴だったんだな!} &b(){そりゃあ殺されても当然だ!}
&font(b,16){&ruby(){と心に刻んでくれたなら 地獄で笑ってやるとも}}
&font(b,16){&ruby(){そんな殺伐極まる世界に とある二人の海賊がいてな}}
&font(b,16){&ruby(){カトラスだのマスケット銃だのをブン回しながら}} &font(b,16){&ruby(ケルベロス){地獄の番犬}も怯えて隠れそうな声を上げて}
&font(b,16){&ruby(){いっそ}}&font(b,16){&ruby(バンシー){死告妖精}みたいだと言われた女たちさ}
&font(b,16){&ruby(){キャリコ・ジャックの船員で海賊だったのはただ二人} アン・ボニーとメアリー・リードだけだったとさ}
二人組の女[[海賊]]……なので、アンとメアリーの人生が交互に紹介される。
18世紀に実在した海賊で、船長のジョン・ラカムよりも武勇伝的な意味で有名になってしまった自由と冒険を愛する2人である。
授業内容としては、アンの&b(){かなりぶっ飛んだ}海賊になる前となった後の人生と、メアリーの波乱万丈な人生が紹介される。
また当時の海賊達の掟についても一部紹介され、略奪中に怪我をした者への保障といった福利厚生のことや、
操舵手・船大工・外科医・楽士などといった特殊技能持ちの人物への優遇措置、船長も他の船員との上下関係がないという事も紹介される。
&font(l){現在のブラック企業より遥かにホワイトな環境である。}
ちなみに、授業冒頭のちょっとダークな二人が描かれているページのテキストは、東出祐一郎氏によるもの。
アンの恋人の、恐ろしいまでの使い捨て加減にぐだおがつっこむも、ひたすらスルーされる。メアリー曰く、「あれで中身は獣」。
だがそんな事よりも本編で大事なのは&b(){フリフリのメイド服を着たメアリー}や&b(){麦わら帽子に薄いワンピースなメアリー}、
サーヴァント時より歳をとった生前の&b(){美男子と見間違われる程の容姿端麗なメアリー}とうファン必見のメアリーが登場することである。
是非ともメイド服やワンピースを着て赤面しているメアリーの可愛さを堪能して欲しい。
&font(l){女の子は女の子同士で恋愛すべきだと思うの。}
ラストはマイルームでぐだーずに好意を寄せてくるマスターLOVE勢らしく、犯罪者も聖者も区別なく大切にするぐだおに二人して擦り寄り、
マシュにある種の宣戦布告をしてぐだおを[[海賊らしくいただいてゆく>トビア・アロナクス]]のであった。
&font(#e06666,b){&b(){ア}「フフ…そうやって正妻ポジにあぐらをかいていられるのも今のうち!」}
&font(#999999,b){&b(){メ}「今に見てろよ そのポジションはボク達がいただく!」}
&font(#999999,b){&b(){メ}「なんせボク達は海賊だからね!」}
&font(#e06666,b){&b(){ア}「強奪略奪お手の物~♪ってね!」}
&b(){マ「あぁ…先輩…先輩ー!!」}
ぐだお?予想外のアプローチのせいか、思考停止してされるがままだよ。
***○7時間目:[[アステリオス>アステリオス(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){その一撃は暗闇の中でも煌めくような光を放った}}
&b(){もうすぐ君は死ぬけど 何か言い残すことはあるかな?}
&font(b,16){&ruby(){何もないと答えたが それはいけないことだと 君は痛まなければならないからと}}
&b(){この仮面も剥ぐ 美醜を議論する気はない}
&font(b,16){&ruby(){ただ、君という魂を見たいだけだ そういうと彼は仮面に手をかけた}}
&font(b,16){&ruby(){怪物だと罵られた自分はさぞ醜くかろうと 彼は思う}}
&font(b,16){&ruby(){母は美しかったと聞いている}}
&font(b,16){&ruby(){だからもし自分が醜いとすれば それはあくまで自分が怪物であり続けたためだ}}
カルデアを探検していて迷子になってしまったぐだおが出会ったのは、同じく迷子になったアステリオスだった。
なお、アステリオスはここでは全編平仮名で喋っている。
似たような壁が続くカルデア施設を「迷宮みたい」とぐだおが口にしたことでうっかりアステリオスの[[宝具>宝具(Fate)]]が発動し、カルデアの通路がガチなラビリンスに変貌。
マシュと[[エウリュアレ>エウリュアレ(Fate)]]の通信サポートを受けつつ、二人は未知の迷宮を遠足、もとい脱出することに。
ちなみに脱出に必要なアリアドネの糸(実際はただの毛糸玉)は、豊富な自身の長髪の中に入れていた模様。同時に煎餅やら玩具やらも。&bold(){どこに入れてんだ。}
色々と問題行動の多いギリシャ神話の人々と神々の物語と共に、アステリオスの生い立ちが語られる。
最後はぐだおのマスターとしての芯の強さと、アステリオスとの信頼関係を見せる形で物語が締められる。
***○8時間目:[[カーミラ>カーミラ(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){だって 誰も言ってくれなかった!}}
&font(b,16){&ruby(){だから 私はこうなり果てたのに!}}
&font(b,16){&ruby(){誰もこれが 間違いだなんて言ってくれなかった!}}
&font(b,16){&ruby(){ああ 我が真の名は───}}
マシュに勧められた本・原書版の[[『カーミラ』>吸血鬼カーミラ]]を手に、英文が読めずに困っていたぐだおの元に現れたのは[[ナーサリー>ありすのサーヴァント(EXTRA)]]。
「文字が読めなくても物語を識る方法はある」と言い出したナーサリーの力で、『カーミラ』の物語の世界へ……。
&font(#800080){ナ「繰り返すページのさざ波… 押し返す草の栞… &bold(){吸血鬼のおばさまだってお友達よ!}」}
ぐ「&bold(){おばさまはまずいですよ!}」
カルデアの面々が演じるゴシックホラーの世界を『カーミラ』の主人公である少女ローラとして(&font(#ff7800){ぐだ子}になって)追体験することに。
実は原典はローラとカーミラの&bold(){&font(#ff69b4){百合小説}}と呼ぶべきもの。
何だか可愛く積極的に迫ってくるカーミラさんにぐだ子(ぐだお)はタジタジ。とりあえず、キスはされた模様。
しかし、いつしかローラとして物語のカーミラと触れ合っていたぐだおは彼女が抱いていた「寂しさ」に気付き……。
なお、作中誰もつっこまないが、FGOのカーミラさんは成長した[[エリちゃん>ランサー(EXTRA CCC・赤)]]がモデルになった(という説がある)架空の人物の名前を借りてるだけなので、
本編で紹介されているエピソードの大部分は&bold(){FGOのカーミラさんとまったく関係ない}のは内緒。
ちなみに若い頃の方は冒頭に一コマだけ顔を出しただけ。彼女の物語はCCCで語られたわけだからやむなしか。
&font(l){ほとんど出てこないなんて恥ずかしくないんですか?}
***○9時間目:[[牛若丸>牛若丸(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){おかしいな これはちょっと通りが通らない} そう 異母兄弟とはいえ 血の繋がった兄弟のはずだ}
&font(b,16){&ruby(){でも 損得より勘定を優先するのが人間だった} 生涯で唯一お仕えすると誓った主に拒絶され 自刃し果てる事になったのは何故なのか}
&font(b,16){&ruby(){兄上に褒めて欲しいばかりで私は何か欠けていた} 答えが出た頃にはすべてが遅く 持っていたものはすべて戦火にのまれてしまった}
&font(b,16){&ruby(){あぁ兄上}}
&font(b,16){&ruby(){それを最期まで改められなくて 申し訳ありません}}
連載再開の9時間目担当。天才忠犬丸出しブラコン。
源氏初心者でうっかり地雷を踏みかねないぐだおのため、源氏と平家の歴史から「物語としての牛若丸」のお話も混ぜて紹介。
日本の歴史・文化において存在感を放つ源氏と平家だけに、その影響を受けた日本サーヴァントもチラホラ。
政権交代のゲン担ぎ&箔付けとして平家を名乗っていたとされる[[ノッブ>魔人アーチャー]]がコマの外に突如乱入したり、
牛若丸が女の子だったことにショックを受けていた[[武蔵ちゃん>宮本武蔵(Fate)]]が、&bold(){♰宮本武蔵守藤原&color(#ff0000){義経}♰}を名乗っていたという[[黒歴史]]が暴かれたり、
おまけに部下の弁慶オタによる武蔵坊弁慶のお話に脱線したり……
「ただあなたのお役に立ちたい」という一心で戦う牛若丸だが、やっぱりどこかネジが外れている。
兄に裏切られた過去も「きっと私を殺す必要があったのでしょう」と受け流し、恨むこともなかった。
しかし「主殿もそんな時が来たら迷うことなく牛若をお斬りください」という、相変わらずちょっとわかっていない発言に、ぐだおからおしおきのデコピンを打ち込まれてしまう。
主殿の叱咤と望みを受け取って、今度は「最後まで一緒に居るために」牛若丸は精一杯がんばることを誓うのであった。
***○10時間目:[[ニトクリス>ニトクリス(Fate)]]
&b(){滅び去れ 醜きものども・・・!}
&b(){お前たちの 悲鳴も 嘆きも 懇願も!} &b(){誰も聞き届けることはない! 私が お前たちを殺す!}
&b(){許しはしない!} &b(){許すものか} &b(){許さない 許さない!}
&font(b,16){&ruby(){王にして神たるファラオの座すら弄ぶ不敬に、罰を}}
&font(b,16){&ruby(){愛した兄弟たちをその手に掛けた 悪逆の徒に、罰を}}
ドクターへの用事を思い出し、シャワー後の髪とお肌のケアもそこそこに部屋を飛び出したマシュ……
そんな彼女の美容に危機感を覚えて駆け付けたのは世話焼きファラオ。
お肌はメジェド様たちの保湿マッサージで、髪は[[クレオパトラ>クレオパトラ(Fate)]]の香油で万全のケア。
合流したぐだおにエジプト王朝3000年の歴史と、ファラオの偉大さを紹介し、改めて平伏することを求める&bold(){どやクリス}。
……が、「ファラオとして何かやったりしたんだ?」という質問には途端に言葉を濁す&bold(){にごクリス}。
歴史に残っている彼女のお仕事は&font(#0000ff,b){そーれ、ざっぱーん!}のアレ。
彼女の兄弟を謀殺し、ファラオの座を汚した者たちを地下室に集め、ナイル川の水を流し込んで&font(#0000ff){溺死}させたこと。
復讐を遂げたニトクリスはそのまま自ら命を絶ったため、ファラオとして永遠の国に旅立つ手順を踏んでいない。
未熟なファラオとしての霊基を持つがゆえに、彼女は自身を未熟と卑下してしまうのである。
お話の内容が内容なので「辛気臭くなってしまいました」と切り上げるニトクリスだったが、
ぐだおとマシュはそんな時間も大切に思い、今日のおせっかいニトクリスに「お姉さんみたい」と親しみを伝える。
授業の後、髪飾りにもらった蓮の花の匂いに包まれながら、マシュは私室のベッドでゆったりと体を休めるのだった。
***○11時間目:[[佐々木小次郎>アサシン(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){剣士を気取るつもりはない} 話に聞く兵法者の如く 野試合で腕を示したこともなければ 戦場で功名をあげたこともない}
&font(b,16){&ruby(){ただ、身の丈ほどの五尺余の長刀が手元にあって 野良仕事の合間にそれを振っていただけのこと}}
&font(b,16){&ruby(){要は、長尺の棒だ 鍬鋤を振るうのと変わることは何もない}}
&font(b,16){&ruby(){だから}}&font(b,16){&ruby(・ ・){それ}もほんの気まぐれ} &font(b,16){&ruby(){いかなる由もいかなる子細もありはしない}}
&font(b,16){&ruby(){こちらのことなどお構いなしに 空を自在に飛び交う燕を}}
&font(b,16){&ruby(){この剣で断ってみせようなどと 下らないことを思いついてしまったのだ}}
ナーサリーや[[サンタリリィ>ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ]]ら、カルデア年少組さんたちの発表会。
[[ジャガーマン>藤村大河]]のナレーションで進行する『巌流島の決闘』のお芝居に佐々木小次郎役で登場したのは、おなじみの[[ご本人>アサシン(Fate)]]。
子どもたちの演劇に、まさかの本家登場に呆気にとられるぐだおとマシュ。
気を取り直してマシュに『巌流島の決闘』について尋ねると、彼女から『巌流島の決闘』は人形浄瑠璃等でよく上演される人気の題目であること、
そして、近代の宮本武蔵・佐々木小次郎のイメージは吉川英治氏の『宮本武蔵』という小説とその映像作品が元になっていることを教えられたぐだおは、
歴史に疎い自分でも知っている武蔵・小次郎両名のイメージがフィクション準拠であることに疑問を抱く。
そこに、同じように観劇中だった東洋通の[[エレナさん>エレナ・ブラヴァツキー(Fate)]]が目を輝かせながら話に乱入。
彼女曰く、『巌流島の決闘』の元ネタらしい戦いが下関であったこと、「宮本武蔵」という剣豪がいたことは史実でも確認されている一方、
武蔵と戦ったとされる「佐々木小次郎」の実像については資料によってまちまちで、名前すらも異なっているケースもあり、確かに実在したとする史料はなく、
今上演されている『巌流島の決闘』も、内容こそ有名であるが、あくまで後世の小説の一幕であるという。
そんな中、[[ジャックちゃん>ジャック・ザ・リッパー(Fate)]]演じる小っちゃい武蔵相手にノリノリで演技をする小次郎。
しかし、ノリ過ぎて相手が登場していないうちから武蔵を煽るような台詞を(おそらく)アドリブで続け、
有名な「小次郎破れたり!」のところでも煽り返すなど、調子に乗って繰り広げた舌戦が客席にいた&ruby(ほんもの){武蔵ちゃん}の逆鱗に触れてしまい……。
劇が終わった後、エレナさんはぐだおとマシュに「佐々木小次郎」という英霊の真贋について疑問を投げかける。
その実像について確かなことは分かっていないのに、一般的な「佐々木小次郎」のイメージを体現する、カルデアにいる彼はいったい何者なのか?
…が、ここで「一体も何も本人では無い」「イメージだけが存在する『器』に丁度いい人間が『佐々木小次郎』の名前で召喚された」と、
彼らの後ろからひょっこり現れた当人がネタバラシ。詳細は『[[Fate/stay night]]』で。
「あぁ、燕一羽を追いかけて、ずいぶん遠くまで来たものだ」
そんなことを想いながら、今日も小次郎は&bold(){竜退治}に精を出すのであった。
***○12時間目:[[ナイチンゲール>ナイチンゲール(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){ランプを手にした婦人が おぼろげな闇を通って 部屋から部屋へと過ぎゆくのがみえる}}
&font(b,16){&ruby(){すると、至福の夢をみているかのように ゆっくりと 患者は黙って向きを変え}}
&font(b,16){&ruby(){彼女の影が落ちるとき その影に口づけをする}}
&font(b,16){&ruby(ランプを持つ貴婦人){レディ・ウィズ・ランプ} クリミアの天使}
&font(b,16){&ruby(){フローレンス・ナイチンゲール 使命を見つけ 人生を捧げた一人の女性}}
夜中、勝手に照明が消えていくという怪談めいた現象を受け、調査に乗り出したぐだおとロマニ。
悲鳴を聞いて駆けつけると、ムニエルに向かってベッドを投げようとする婦長がいた。
睡眠不足気味だったムニエルを物理で黙らせてベッドに乗せると、ナイチンゲールは見回りを再開する。
原因がわかってほっとしたDr.ロマンだったが、サボりがてらぐだおと一緒に「ランプを持つ貴婦人」こと婦長をつけることに。
***○13時間目:[[ヘクトール>ヘクトール(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){───影を長く曳く槍を構えて}} &font(b,16){&ruby(){──────放つ}}
&font(b,16){&ruby(){1つ 2つ 3つ─── その槍の穂先は7枚革の大盾の6枚を貫くも 最後の1枚を貫くこと能わず}}
&font(b,16){&ruby(){次いで放たれた反撃の槍は盾を割り 胸当てまでも通してまっすぐに進んだが 打ち倒すには敵わなかった}}
&font(b,16){&ruby(){此方兜輝くヘクトール 彼方ゼウスの加護を持つ大アイアス}}
&font(b,16){&ruby(){いずれもその力 侮り難く 両者 獅子か野猪の如く相手に襲いかかった}}
ある日の食堂。ブーディカの包容力に萌えるぐだおに「人妻はやめようね」とくぎを刺したのはヘクトール。
神々のかかわった略奪愛の結果どえらいことになったという自分(と弟のパリス)の話は説得力も抜群だった。
おじさんムーブとあごひげで王子様っぽくないヘクトールに、お兄ちゃんを自慢したいパリスくんと解説役のマシュを交えて今回はトロイア戦争のお話。
***○14時間目:[[葛飾北斎>葛飾北斎(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){6歳からもののかたちを写す習癖あり}}
&font(b,16){&ruby(){76でようやく禽獣虫魚の骨格 草木のはえぐあいを悟る事ができた}}
&font(b,16){&ruby(){86で画業は ますますすすみ}}
&font(b,16){&ruby(){90でなお 絵画の奥義を極め}}
&font(b,16){&ruby(){100でまさに神妙の域に達しようか}}
&font(b,16){&ruby(){願わくは 長寿の神さん}}
&font(b,20){&ruby(){ど ぷ ん}}
&font(b,16){&ruby(){俺のこの言葉が妄言でないことを ご覧になってくだせえ}}
&b(){あと10年・・・ いや5年でもいい}
&b(){俺はまだ本物の絵かきにはなれてねえ}
&b(){足りねえ}
&b(){時間が足りねえ 手が足りねえ}
&b(){2本じゃ足りねえ 4本でもまだ不足}
&b(){そうさな出来れば全部で8本 そうすればもっともっと描くことが出来るのに──────}
&font(b,16){&ruby(){かないっこないなんて分かっちゃいるサ うつつの夢ぐらい見せてくれりゃあいいのにヨ}}
&font(b,16){&ruby(){描いても描いても追いつけず 理解は出来ても表現ができない この悔しさを今後一体何回味わう?}}
&font(b,16){&ruby(){打ち付けられる現実は 努力だけではどうにならないという現実} 休むことなく努力する・・・ あぁいや 努力とも思ってない父の背中が壁だった}
&b(){あぁ おれは}
&b(){きっとこの背中を越える事は出来ないと理解するほど 大人になってしまった}
ダヴィンチちゃんミュージアムにて美術鑑賞。モナリザをはじめとする世界中の名画が集う場所で、じっと絵を見るととさま。
お栄さんも加わっての美術談義は、いつしか北斎親子が中心の話に。
一人と一匹が場を離れても、春画「蛸と海女」や「富嶽三十六景」、様々な北斎親子の作品とエピソードとともにぐだおとマシュは館内を巡る。
***○15時間目:オペラ座の怪人
&b(){私は口づけしたんだ・・・ 本物の救いを誓った生きたフィアンセとして・・・}
&b(){私の哀れな母は私に口づけされるのを決して望まなかった・・・ どんな女でも・・・ 決して!}
&b(){彼女の温かい涙が・・・ 私の額を流れるのを感じたんだ・・・}
&b(){可哀想で不幸なエリック・・・}
&b(){だから・・・ そのような幸福に私は泣いたのだ}
&b(){クリスティーヌが彼と去って行く時 彼女はもう泣いてはいなかった・・・}
&b(){泣いていたのは 私だけだ・・・}
***○15時間目:ファントム・オブ・ジ・オペラ
マシュがぐだおのマイルームを訪れるもそこはもぬけの殻――と思いきや、鏡に映るはギャラハッド?
ナーサリーの力で今度は『オペラ座の怪人』の中へ入りこんでいたのだった。
ラウル子爵になったマシュとクリスティーヌ役のぐだお改めぐだこが、物語を追いかける。
何はともあれ、&bold(){ぐだこが可愛い。}
ラウル子爵(inマシュ)に手の甲にキスされ真っ赤になったり、クライマックスではファントムの疵にキスしたり・・・
中身が男であることを忘れかねないほどヒロイン力が限界突破している。
追記・修正は英霊たちの授業を受けてからよろしくお願いします。
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- >俺の名前はぐだお 親の顔を知りたいwwww -- 名無しさん (2017-01-13 10:39:58)
- マルタさん(イスラエル出身のキリスト教徒)がロマンに殴りかかるという今思えばけっこう危ないことやってたなという図。姐さんカッケーッス! -- 名無しさん (2017-01-13 12:35:53)
- 個人的なイメージでは最も近いぐだおだな。漫画の方も簡潔にまとめつつも注釈での紹介も怠らないから好感度高い -- 名無しさん (2017-01-13 14:05:02)
- キャラが皆良い感じで好き、レオニダスさんとか特によかった -- 名無しさん (2017-01-13 16:35:52)
- きよひーが可愛い漫画 -- 名無しさん (2017-01-13 18:30:49)
- ここのぐだおはベストオブ普通の少年って感じ -- 名無しさん (2017-01-13 18:56:24)
- マシュのイラストは作者の姉にだったかに描いてもらったんだっけ -- 名無しさん (2017-01-24 16:35:05)
- マルタ編で飼ってた亀のミケランジェロってミュータントターt・・・ -- 名無しさん (2017-02-15 22:30:30)
- 次の英霊はみんなのアイドル(ガチムチ男性)か・・・ -- 名無しさん (2017-03-01 01:06:27)
- 欄外でマシュがペガサスが宝具、って言ってるけど、宝具は手綱じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2017-03-08 19:48:48)
- ステラモザイク優秀やね(白目) -- 名無しさん (2017-03-12 01:58:49)
- アステリオスが終了。次はカーミラか。エリちゃんは出るかな?最初からアレだけど -- 名無しさん (2017-03-16 11:11:53)
- カーミラさんくそかわ -- 名無しさん (2017-03-22 21:46:22)
- あくまで小説のカーミラさんを紹介してエグすぎる史実は枠外でか。それにしてもカーミラ役のカーミラさん、表情コロコロ変わって愛おしい -- 名無しさん (2017-03-23 01:44:25)
- エリちゃんでなかった、終始可愛くも切ないカーミラさんの物語だった。 -- 名無しさん (2017-03-28 07:49:05)
- ただし父親はヴラド3世 -- 名無しさん (2017-05-22 23:33:54)
- そりゃ、史実のエリザベート・バートリーは真言立川流や青髭の旦那同様伝わっているものが真実か作られた虚構かあやふやだからなぁ -- 名無しさん (2017-05-23 00:06:54)
- アンとメアリーが可愛いすぎた!! -- 名無しさん (2017-05-23 07:46:22)
- カーミラのとこで父親がワラキア公ヴラド3世だったのは笑った(小説の舞台はオーストリアなので余計に) -- 名無しさん (2017-06-18 10:32:25)
- ヴラおじさま、ひどい出オチだ。 -- 名無しさん (2017-06-18 11:05:20)
- さすがのぐだ男でもエジソンとかテスラみたいな近代の英霊については学校で習う程度には知っててくれると信じたい…w -- 名無しさん (2017-07-17 10:25:55)
- エジソンならまだしもテスラは知名度的にちょっと・・・ -- 名無しさん (2017-08-09 13:50:32)
- 2巻はいつ・・・っていうか最近続きやってないよね -- 名無しさん (2018-01-16 23:40:43)
- (自分の)胸が無い事が気になるぐだおが、気になる。 -- 名無しさん (2018-01-17 01:11:29)
- ものすっごい久々に続きが再開。待ってました! -- 名無しさん (2018-08-18 09:26:24)
- 牛若丸やってた -- 名無しさん (2018-08-18 09:35:26)
- 10時間目も終わりましたね。 -- 名無しさん (2019-01-24 20:27:07)
- 11時間目、アサ次郎も終了。 -- 名無しさん (2019-03-20 23:11:31)
- 12時間目はナイチンゲール。同サイトで連載していた似たコンセプトの「レキアイ」とネタが被ったけど、別方向の紹介をしてくれると信じている……だってここのナイチンゲールあっちのナイチンゲールよりぶっ飛んでるもん -- 名無しさん (2019-05-22 12:45:14)
- コハ鯖リヨ鯖が出たらどうしよう… -- 名無しさん (2021-05-21 16:12:07)
- 面白いだけに実質開店休業状態なのが残念 資料集めとかも大変なんだろうな -- 名無しさん (2021-07-26 09:23:36)
- ↑6月には再開予定だったらしいんだけどね。作者さんお忙しいのかな。 -- 名無しさん (2021-08-03 00:10:48)
- 何気にマシュは絵が下手って設定本編に逆輸入されてるような -- 名無しさん (2022-01-07 22:09:39)
- もう続き来ないのかなぁ -- 名無しさん (2022-01-08 10:59:46)
- ↑3 異世界美少女受肉おじさんと(週刊)のネームで忙しいんじゃないかな。SA07とかも止まってるし -- 名無しさん (2022-03-06 18:13:34)
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&font(#6495ED){登録日}:2017/01/13 Fri 04:34:36
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます
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#center(){#bold(){
世界を破滅から救うため、英霊を召喚して戦うマスター・ぐだお。
英霊たちのことをもっと詳しく理解して絆を深めるために歴史の勉強をしてみたけれど、難しくて全くわからない……
だったら英霊たち本人から、偉人と神話について教えてもらおう!}}
『教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー』とは、『ツイ4』で配信されている[[Fate/Grand Order]]の公式スピンオフ4コマ漫画である。
作者は[[箱入りドロップス]]の作者でもある津留崎優。
監修にTYPE-MOON、東出祐一郎、桜井光。
加えて、ヒストリカル・チェックに森瀬繚&font(l){、作中の「マシュの描いた絵」の担当に作者の姉}が参加している。
タイトルの通り、「FGOに登場する[[サーヴァント>サーヴァント(Fate)]]達の逸話などについて直接本人に聞いて勉強しよう!」という内容の漫画である。
作風はギャグテイストで進みながらも解説内容はしっかりしており、時折ある感動やシリアス分が魅力的な作品となっている。
2017年3月時点で8時間分の授業、つまりサーヴァント8人分の解説((合わせて106話。))がされており、4月にはこれらを収録した単行本1巻が発売された。
その後、津留崎氏の産休により1年ほど休載が続いていたが、2018年8月より連載が再開された。
ただし「題材選定」「詳しいリサーチ」「ストーリー作成」「キャラ、歴史監修」など多くの手順を踏む都合もあって次話掲載までの準備期間が非常に長く取られており、実質開店休業状態となっている期間がやや長め。
&s(){更に2021年以降は[[別の週刊連載>異世界美少女受肉おじさんと]]にリソースを取られているので連載再開の目途は……}
各ページの下には、マシュによる補足を兼ねた会話が入っている。
*【メインキャラ】
&b(){◯[[ぐだお>主人公(Fate/Grand Order)]]}
ご存知我らが主人公♂。駅前で募集していたバイトに申し込んだら世界を救うことになった一般人である。
未成年。本人曰く、年上にかわいがられるタイプ。時々メジェド化する。
愛称として「ぐだお」と言われることが多い彼だが、今作では&b(){「俺の名前はぐだお」}と自分で言っているのでどうやら本名のようだ。
魔術がない世界で育ってきたので英雄や神話知識などは精々ゲームで登場するものを知っている程度である。
なので当初は(隠れて勉強して褒めてもらおうという下心もあるが)召喚するからには知っておかねばと考え勉強しようとしたが、
名前が格好良かったからという理由で『王書』に手をつけてしまい、難しすぎて速攻で行き詰ったアホの子。
因みに社会の評価は5段階評価で2である(作者曰く「本作のぐだおは作者の経験・知能レベルをそのまま受け継いでいる」とのこと)。
性格は歳相応、または若干子どもっぽい。
&b(){マシュの3サイズに興味を持ったり}、&b(){清姫の夜這いに何故安珍が我慢できたのか悩んだり}、&b(){頼光さんの山伏コスプレに反応したり}と、
女性への好奇心はえらく旺盛である。
頼光&b(){四天王}という言葉にえらく興奮し、金時にサインを貰ったりとこの辺は小学生っぽい。
ただ知識はないが英霊たちに敬意を持っており、マスターとしてもっと詳しく知ろうという意志に偽りはない。
授業でも積極的に質問をするタイプ。なので原作通り、今のところどのサーヴァントにも強い信頼を抱かれている。
&bold(){◯[[マシュ・キリエライト]]}
ご存知ヒロインなデミ・サーヴァント。マシュえもん。
ぐだおと違い知識量は豊富だが、&b(){「勉強会って楽しそうだなと…」}という可愛すぎる後輩力を発揮して授業に参加している。
本編では専らぐだおのサポートとして、ちょいちょい補足を入れてくれる。
枠外でも詳しい解説をしてくれる、時々素でボケるぐだおのツッコミも出来るという、まさに出来る後輩。
ただ解説してくれる時に出す絵が中々特徴的で、一部ファンからは&b(){画伯}と呼ばれている。
なんでも「見たものしか描けないタイプ」とのこと。
ぐだお大好き。なので、自分の知らないところで女性サーヴァントと仲良くしていると不機嫌そうに背後から現れる。
他にもアン&メアリーの授業の際に最初は呼ばれなかったことを拗ねたり、
掟破りの刑罰としてアンが提案した鞭打ち刑に割りと乗り気だったりしている(もう一方の選択肢の「島流し」が本当に死にそうだったのもあるが)。
&bold(){◯[[ロマニ・アーキマン]]}
ご存知医師兼まとめ役。ぐだおの社会の評価が2だと知った時は流石に引いていた。
相談に来たぐだおに対し、興味なかった頃は誰が歌っているかも分からなかったアイドルの曲も、
今では48人分聞き分けができるという何の参考にもならない事を自信満々に言ってのけたドルオタである。
医療繋がりという事で、ナイチンゲール回ではムニエルを強制連行した彼女を尾行しながら逸話を解説した。
&b(){◯[[ダ・ヴィンチちゃん]]}
ご存知人類史に残る&font(l){変態}天才。
ぐだおに「英霊たち本人に教えてもらえばいいじゃない」と提案し、チュートリアルとしてとあるサーヴァントを用意してくれた。
カルデア内に私設のミュージアムを建造しており、北斎回では美術鑑賞をしていた本人達に代わり北斎とお栄の解説を行なった。
&b(){◯[[フォウ>フォウ(Fate)]]}
ご存知カルデアのマスコット。本作での出番は残念ながらあまりない。
清姫回でのマシュの反応を見るに&b() {無理に走らされる事態には心当たりがある}らしい。さすがカルデアの頼もしいランナー。
*【登場サーヴァント】
***◯1時間目:[[アーラシュ>アーチャー(蒼銀のフラグメンツ)]]
&b(){陽のいと聖なる主よ あらゆる叡智 尊厳 力をあたえたもう輝きの主を}
&b(){我が心を 我が考えを 我が成しうることをご照覧あれ!!}
&font(b,16){&ruby(){60年もの血塗られた戦いを終わらせた 西アジアに今なお名を残す大英雄}}
&font(b,16){&ruby(){まさしくそれは救世の一矢 大地を割り二国の争いを終焉させ 長く続く平穏のための新たな国境を定めた超常のわざ}}
&font(b,16){&ruby(){弓の名手を冠する 彼の名は─────}}
記念すべき1時間目の授業の担当。先生はペルシャ神話の大英雄アーラシュ。
ダ・ヴィンチちゃんが用意してくれた、人格的にもゲーム的にも、
そしてFGOで初めて知った人も多いという意味では読者的にもチュートリアルにもってこいの人物である。
ぐだおが彼についてあまり知らなくても全く怒らない度量の広さと、
&b(){「俺の千里眼は全てを見通す…」}と中二病っぽいポーズを決めながら言ってくれるノリの良い兄ちゃんである。
なおこの千里眼、少し先の未来や対面した相手の心の中のみならず&b(){マシュの3サイズまで見通す}という羨ましすぎる能力も持っているようだ。
&b(){ぐ「(後でこっそり教えてもらおう…)」}
人格者で大英雄なのだが、肝心の授業の方は彼の説明の仕方が割りとアバウトだったので、
途中からマシュの紙芝居付き授業に変更され、彼の方は教える側なのだが酒を飲みながらぐだおと一緒に話を聞いていた。
最後は話を聞いて強大な英霊たちを自分がどうにかできるのだろうか、と悩むぐだおに「安心しな」と声をかけ、
&b(){「お前は俺が守ってやるよ いざという時は任せておけ」}と優しげな笑顔で言ってのけ、ぐだおのハートを射抜いている。
ついでにその後マシュのフォローもしている。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){また、その後の授業でもR指定がかかりそうな場面の際に&bold(){ステラのふきだしでヤバそうな所を隠す}という小さくない役割も担っている。}}
***◯2時間目:[[清姫>清姫(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){愛しくて悲しくて愛しくて悲しくて 裏切られて}}
&font(b,16){&ruby(){悲しくて悲しくて 悲しくて悲しくて悲しくて}}
&font(b,16){&ruby(){憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて 憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎}憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎}
&font(b,16){&ruby(){───だから 焼き殺しました}}
チュートリアルが終わったと思ったら、まさかの&b(){難易度ルナティック}な2時間目の担当。
今昔物語集にも載っている、「安珍・清姫伝説」の清姫さんである。ぐだおからは「きよひー」と呼ばれることも。
紀州の方の話なので、ぐだおは日本出身だが聞いたことがなかった。
というか紀州と聞いてもピンと来ず、和歌山県と聞いても場所が分からなかったりした。流石は社会2(地理2、歴史2らしい)……。
彼女の伝承を元にしたわらべ歌の、最後を歌っている時の目がやばい。ついでに安珍の命も相当やばい。
授業内容はマシュによる一般的な逸話の紹介と、&b(){清姫視点による}物語の内容である。
なので安珍の扱いがぐだおの中では「ひどい男」という事になっているが、実際の所は安珍視点の内容も語られない限り、
真相は謎のままといったところである。とりあえず、彼女の目線から見た彼の行いは「おにおこ」「へびおこ」だそう。
&b(){ぐ「なるほど イケメンが関わるとロクなことにならない」}
&b(){マ「先輩! 泣いている[[黒子の人>ランサー(Zero)]]だっているんですよ!」}
ぐだおの項目にもあるように安珍の興味なしっぷりを不審に思った彼が発した「実は男好きだったんじゃないか」という言葉に反応する婦女子。まあ衆道とか普通にあった時代の人だし。
ただ&bold(){対象が前世と現世ですが。}ファンタジックにも程があるカップリングである。
最後は自分が安珍の生まれ変わりではないと思いつつも、幸せそうに自分に寄り添う清姫を見て、
自分だけは絶対に嘘をつかないと彼女に誓うのであった。&font(l){後ろで妬いて頬を膨らましているマシュが可愛い}。
***◯3時間目:[[マルタ>マルタ(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){深く暗い森の中の 光の届かぬ水の底 ずっと一人だったその怪物は} まぶしいと思うことも初めてだったのかもしれません}
&font(b,16){&ruby(){伸ばされた手は光り輝くように美しく 柔らかで 初めて感じる温もりに 慈愛に}}
&font(b,16){&ruby(){愛知らぬ 哀しき竜よ}}
&font(l){世紀末覇者}聖女様。「聖書」や「黄金伝説(レゲンダ・アウレア)」に記述がある御方。
開幕早々カルデアの廊下を&b(){「ハレルヤ――ッ」}と叫びながら出前バイクに乗って疾走しているが、立派な聖人の一人である。
FGO本編では(主にイベントクエストなどで)聖人ではなく町娘としての、やんちゃというかステゴロ上等というか、
そういった側面が取り上げられることが多くなったが、こちらでは主婦の守護聖人としての側面も描かれている。
自身を「乱れた食事情を正し、守る出前ライダー」と称したり、お手製の皿うどんを振る舞ったり、
健やかな成長の為に栄養豊富な朝食を勧めたりと、妹と弟が居る家を守ってきたオカン属性を存分に発揮してくれる。
ただお約束というか何というか、ロマンとタラスクが作成したタラスク退治の再現PV(提供[[エジソン>トーマス・エジソン(Fate)]])において、
大分調子に乗ってあれやこれやと喋ったタラスクをロマンと一緒に&b(){「鉄・拳・聖・裁」}している。
&b(){マ「ドクター!!!」}
最後はタラスクがマルタに出会い初めて慈愛と温もりを感じたように、
マシュがロマンと出会い人間性を持ち、人生に輝きを持ったことを振り返り皆で皿うどんを食べながら三時間目が終わる。
単行本の幕間では、マルタから「皿うどんだけじゃ栄養が偏っちゃう」と肉じゃがとサラダも追加で差し入れられており、
それを食べながらぐだおは「今日の炊事担当はエミヤと見た」と考えているが、本編中にはマルタは「皿うどんは自分の手製」と言っていることを踏まえると、
追加された二品がエミヤ手製、もしくは三品ともマルタがエミヤの指導・協力の下で作った(彼女を手伝った本来の炊事担当がエミヤと見抜いた)と思われる。
***◯4時間目:[[坂田金時>坂田金時(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){なまぐさき風吹きて 雷電稲妻しきりにして 前後を忘ずるその中に}}
&font(b,16){&ruby(){色薄赤くせい高く 髪は禿におし乱し 大格子の織物に紅の袴を着て} 鉄杖を杖につき 辺りをにらんで立つたりしは 身の毛もよだつばかりなり}
&font(b,16){&ruby(){童子申しけるやうは}}
&b(){わが棲む山は常ならず 岩厳峨々と聳えつつ 谷深くして道もなし 天をかける翼 地を走る獣まで 道がなければ来る事なし}
&b(){いはんや面々人として天をかけりて来るかや 語れ、聞かん}
子ども達のヒーロー金太郎の成人した姿、[[源頼光>源頼光(Fate)]]四天王の一人、坂田金時である。
通称&font(#ffdc00){ゴールデン。}
&font(#ffdc00){&bold(){金}「ゴールデンティーチャー俺…略してGT}&bold(){ぐ「いわせねえよ?」}
本人は「[[金太郎]]」の名前は知られていてもそれが&b(){どんな話なのか}認知度が低いことを気にしていたようで、
ライブラリーの書籍を「&font(#ffdc00){ゴールデン太郎 in足柄マウンテンストーリー}」と改変して、
表紙のインパクトから誰かに読んでもらおうという涙ぐましい努力をしていた。そしてマシュに怒られた。まあ、3ページしかなかったんですが。
&b(){ぐ「言われてみれば俺も金太郎の見た目は知ってるけど詳しい内容はほとんど知らない…」}
江戸時代に流行った浄瑠璃の登場人物、自分の息子とされている坂田金平と妻については記憶が曖昧で、居たかどうかも覚えていないらしい。
また金太郎のストーリーが大まかに言えば「動物と相撲を取る」「木で橋を架ける」「スカウトされる」の3つで終わり、
自分の活躍も後の世では金時の名前が消えていたりすることも気にしているようである。
授業内容の大まかな部分は、有名な[[酒呑童子>酒呑童子(Fate)]]退治の話。&font(l){金時よりも頼光さんと酒呑ちゃんの紹介になっているとは言ってはいけない}。
原典通りで考えると、機嫌をよくさせるためひたすら酒呑ちゃんをよいしょしつつ、出された人の血や人肉を笑顔で食べる頼光さんと、
それに気を良くしてどんどん酒を飲んで酔っ払う酒呑ちゃんといったFGO内では想像できない光景が紹介されることになる。
しかし途中乱入してきた酒呑ちゃんと金時の絡みを見て、世に伝えられるのは華々しい英雄譚でも、真実は悲恋話であったということを察する。
最後は酒呑ちゃんからの「矜持と世界と仲間の命、どれか1つを選ばなければならなくなったとき、どうするか?」という問いに真剣に思い悩むぐだおという、
何時になくシリアスな感じで終わる。
***◯5時間目:[[レオニダス一世>レオニダス一世(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){神託は告げた}}
&font(b,16){&ruby(){我らの誉れ高き町はペルセウスの末裔なる子らに滅ぼされるのか あるいはヘラクレスに連なる王の死か}}
&font(b,16){&ruby(ピュライ){門}を守りしは王と300人のスパルタ} &font(b,16){&ruby(){対するは地を埋めし二百万人の軍勢}}
&font(b,16){&ruby(){数多の時代を越えて語り継がれるは 戦いのために生き抜いてきた戦士達} 槍が折れたら剣を 剣が折れたら己が身体}
&font(b,16){&ruby(){死ぬまで殺せ!}} &font(b,16){&ruby(ラケダイモニオイ){スパルタ}に撤退の文字は無いのだから!}
&font(#ff0000,b){「ディス イズ スパルタァァァ!!」}ことギリシアの都市国家、スパルタの王レオニダスである。
ちょうど五時間目が配信される前に、ゲーム本編にてレオニダスが大活躍の第七章が配信されたので、一部ファンから歓喜の声が沸き起こった。
盾サーヴァントの間で有名な人らしく、マシュも大興奮していた。
開始早々青空ブートキャンプでぐだおの事を鍛えながら、
&b(){本場のスパルタ教育}ということでちょっと次元が違うスパルタの教育を語ることとなる。
ぐだおにも強くなるために取り敢えず一人で豹を倒すことを勧めるが、紹介したものがどう見ても豹ではなく&b(){キメラ}だったりしている。
もしかしたら古代ギリシアにおける豹とはキメラのことだったのかもしれない…。
&b(){ぐ「本場スパルタやべぇ…」}
有名な「テルモピュライの戦い」の話では、
&b(){300の半裸の肉達が所狭し敷き詰められ、ちぎっては投げちぎっては投げ}るという脳筋エピソードも紹介する一方で、
テルモピュライの地形を利用して相手の大軍の動きを封じた戦略を、ペットボトルの水を使って説明している。流石理系。
またスパルタの教えを請うマシュに対し、&b(){「あなたに必要なのは強きも弱きも守るという確固たる信念」}&b(){「新しい時代に流血は必要ない」}と説き、
マシュの強さに必要なものと、自分たちの信念が今の時代にはそぐわない事を自覚する発言をするなど、
筋肉だけではない賢人としての振る舞いもする。
まぁサンドイッチの食べ方が分からずに慌てたり、うっかりマシュのペットボトルの水を説明で使っちゃって空にしたりと、ドジっ子なところも見せるけどね!
最後は自分のような時代に取り残された戦士が、国を守って散ったことでこうして再び大切なものを守るために戦えることを栄誉だと思い、
ぐだおとマシュという希望を守るために、スパルタ一同守護者の名にかけて守り抜くことを誓うのであった。
***◯6時間目:[[アン・ボニー&メアリー・リード>アン・ボニー&メアリー・リード(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){そりゃあ海賊だからね 死ぬさ 死ぬとも あっさりとさ}}
&font(b,16){&ruby(){無数の船団を率いても 無敵の肉体を誇っていても やっぱり海賊の末路はこんなものさ}}
&font(b,16){&ruby(){ざまあない}}
&font(b,16){&ruby(){だから海賊に一番重要なのは生き様よりも死に様だ} 好き勝手に暴れたんだから好き勝手に暴れ続けて馬鹿みたいに笑って散るしかない}
&font(b,16){&ruby(){記録を読んだ人間が}}
&b(){何だ コイツはひでぇ奴だったんだな!} &b(){そりゃあ殺されても当然だ!}
&font(b,16){&ruby(){と心に刻んでくれたなら 地獄で笑ってやるとも}}
&font(b,16){&ruby(){そんな殺伐極まる世界に とある二人の海賊がいてな}}
&font(b,16){&ruby(){カトラスだのマスケット銃だのをブン回しながら}} &font(b,16){&ruby(ケルベロス){地獄の番犬}も怯えて隠れそうな声を上げて}
&font(b,16){&ruby(){いっそ}}&font(b,16){&ruby(バンシー){死告妖精}みたいだと言われた女たちさ}
&font(b,16){&ruby(){キャリコ・ジャックの船員で海賊だったのはただ二人} アン・ボニーとメアリー・リードだけだったとさ}
二人組の女[[海賊]]……なので、アンとメアリーの人生が交互に紹介される。
18世紀に実在した海賊で、船長のジョン・ラカムよりも武勇伝的な意味で有名になってしまった自由と冒険を愛する2人である。
授業内容としては、アンの&b(){かなりぶっ飛んだ}海賊になる前となった後の人生と、メアリーの波乱万丈な人生が紹介される。
また当時の海賊達の掟についても一部紹介され、略奪中に怪我をした者への保障といった福利厚生のことや、
操舵手・船大工・外科医・楽士などといった特殊技能持ちの人物への優遇措置、船長も他の船員との上下関係がないという事も紹介される。
&font(l){現在のブラック企業より遥かにホワイトな環境である。}
ちなみに、授業冒頭のちょっとダークな二人が描かれているページのテキストは、東出祐一郎氏によるもの。
アンの恋人の、恐ろしいまでの使い捨て加減にぐだおがつっこむも、ひたすらスルーされる。メアリー曰く、「あれで中身は獣」。
だがそんな事よりも本編で大事なのは&b(){フリフリのメイド服を着たメアリー}や&b(){麦わら帽子に薄いワンピースなメアリー}、
サーヴァント時より歳をとった生前の&b(){美男子と見間違われる程の容姿端麗なメアリー}とうファン必見のメアリーが登場することである。
是非ともメイド服やワンピースを着て赤面しているメアリーの可愛さを堪能して欲しい。
&font(l){女の子は女の子同士で恋愛すべきだと思うの。}
ラストはマイルームでぐだーずに好意を寄せてくるマスターLOVE勢らしく、犯罪者も聖者も区別なく大切にするぐだおに二人して擦り寄り、
マシュにある種の宣戦布告をしてぐだおを[[海賊らしくいただいてゆく>トビア・アロナクス]]のであった。
&font(#e06666,b){&b(){ア}「フフ…そうやって正妻ポジにあぐらをかいていられるのも今のうち!」}
&font(#999999,b){&b(){メ}「今に見てろよ そのポジションはボク達がいただく!」}
&font(#999999,b){&b(){メ}「なんせボク達は海賊だからね!」}
&font(#e06666,b){&b(){ア}「強奪略奪お手の物~♪ってね!」}
&b(){マ「あぁ…先輩…先輩ー!!」}
ぐだお?予想外のアプローチのせいか、思考停止してされるがままだよ。
***○7時間目:[[アステリオス>アステリオス(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){その一撃は暗闇の中でも煌めくような光を放った}}
&b(){もうすぐ君は死ぬけど 何か言い残すことはあるかな?}
&font(b,16){&ruby(){何もないと答えたが それはいけないことだと 君は痛まなければならないからと}}
&b(){この仮面も剥ぐ 美醜を議論する気はない}
&font(b,16){&ruby(){ただ、君という魂を見たいだけだ そういうと彼は仮面に手をかけた}}
&font(b,16){&ruby(){怪物だと罵られた自分はさぞ醜くかろうと 彼は思う}}
&font(b,16){&ruby(){母は美しかったと聞いている}}
&font(b,16){&ruby(){だからもし自分が醜いとすれば それはあくまで自分が怪物であり続けたためだ}}
カルデアを探検していて迷子になってしまったぐだおが出会ったのは、同じく迷子になったアステリオスだった。
なお、アステリオスはここでは全編平仮名で喋っている。
似たような壁が続くカルデア施設を「迷宮みたい」とぐだおが口にしたことでうっかりアステリオスの[[宝具>宝具(Fate)]]が発動し、カルデアの通路がガチなラビリンスに変貌。
マシュと[[エウリュアレ>エウリュアレ(Fate)]]の通信サポートを受けつつ、二人は未知の迷宮を遠足、もとい脱出することに。
ちなみに脱出に必要なアリアドネの糸(実際はただの毛糸玉)は、豊富な自身の長髪の中に入れていた模様。同時に煎餅やら玩具やらも。&bold(){どこに入れてんだ。}
色々と問題行動の多いギリシャ神話の人々と神々の物語と共に、アステリオスの生い立ちが語られる。
最後はぐだおのマスターとしての芯の強さと、アステリオスとの信頼関係を見せる形で物語が締められる。
***○8時間目:[[カーミラ>カーミラ(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){だって 誰も言ってくれなかった!}}
&font(b,16){&ruby(){だから 私はこうなり果てたのに!}}
&font(b,16){&ruby(){誰もこれが 間違いだなんて言ってくれなかった!}}
&font(b,16){&ruby(){ああ 我が真の名は───}}
マシュに勧められた本・原書版の[[『カーミラ』>吸血鬼カーミラ]]を手に、英文が読めずに困っていたぐだおの元に現れたのは[[ナーサリー>ありすのサーヴァント(EXTRA)]]。
「文字が読めなくても物語を識る方法はある」と言い出したナーサリーの力で、『カーミラ』の物語の世界へ……。
&font(#800080){ナ「繰り返すページのさざ波… 押し返す草の栞… &bold(){吸血鬼のおばさまだってお友達よ!}」}
ぐ「&bold(){おばさまはまずいですよ!}」
カルデアの面々が演じるゴシックホラーの世界を『カーミラ』の主人公である少女ローラとして(&font(#ff7800){ぐだ子}になって)追体験することに。
実は原典はローラとカーミラの&bold(){&font(#ff69b4){百合小説}}と呼ぶべきもの。
何だか可愛く積極的に迫ってくるカーミラさんにぐだ子(ぐだお)はタジタジ。とりあえず、キスはされた模様。
しかし、いつしかローラとして物語のカーミラと触れ合っていたぐだおは彼女が抱いていた「寂しさ」に気付き……。
なお、作中誰もつっこまないが、FGOのカーミラさんは成長した[[エリちゃん>ランサー(EXTRA CCC・赤)]]がモデルになった(という説がある)架空の人物の名前を借りてるだけなので、
本編で紹介されているエピソードの大部分は&bold(){FGOのカーミラさんとまったく関係ない}のは内緒。
ちなみに若い頃の方は冒頭に一コマだけ顔を出しただけ。彼女の物語はCCCで語られたわけだからやむなしか。
&font(l){ほとんど出てこないなんて恥ずかしくないんですか?}
***○9時間目:[[牛若丸>牛若丸(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){おかしいな これはちょっと通りが通らない} そう 異母兄弟とはいえ 血の繋がった兄弟のはずだ}
&font(b,16){&ruby(){でも 損得より勘定を優先するのが人間だった} 生涯で唯一お仕えすると誓った主に拒絶され 自刃し果てる事になったのは何故なのか}
&font(b,16){&ruby(){兄上に褒めて欲しいばかりで私は何か欠けていた} 答えが出た頃にはすべてが遅く 持っていたものはすべて戦火にのまれてしまった}
&font(b,16){&ruby(){あぁ兄上}}
&font(b,16){&ruby(){それを最期まで改められなくて 申し訳ありません}}
連載再開の9時間目担当。天才忠犬丸出しブラコン。
源氏初心者でうっかり地雷を踏みかねないぐだおのため、源氏と平家の歴史から「物語としての牛若丸」のお話も混ぜて紹介。
日本の歴史・文化において存在感を放つ源氏と平家だけに、その影響を受けた日本サーヴァントもチラホラ。
政権交代のゲン担ぎ&箔付けとして平家を名乗っていたとされる[[ノッブ>魔人アーチャー]]がコマの外に突如乱入したり、
牛若丸が女の子だったことにショックを受けていた[[武蔵ちゃん>宮本武蔵(Fate)]]が、&bold(){♰宮本武蔵守藤原&color(#ff0000){義経}♰}を名乗っていたという[[黒歴史]]が暴かれたり、
おまけに部下の弁慶オタによる武蔵坊弁慶のお話に脱線したり……
「ただあなたのお役に立ちたい」という一心で戦う牛若丸だが、やっぱりどこかネジが外れている。
兄に裏切られた過去も「きっと私を殺す必要があったのでしょう」と受け流し、恨むこともなかった。
しかし「主殿もそんな時が来たら迷うことなく牛若をお斬りください」という、相変わらずちょっとわかっていない発言に、ぐだおからおしおきのデコピンを打ち込まれてしまう。
主殿の叱咤と望みを受け取って、今度は「最後まで一緒に居るために」牛若丸は精一杯がんばることを誓うのであった。
***○10時間目:[[ニトクリス>ニトクリス(Fate)]]
&b(){滅び去れ 醜きものども・・・!}
&b(){お前たちの 悲鳴も 嘆きも 懇願も!} &b(){誰も聞き届けることはない! 私が お前たちを殺す!}
&b(){許しはしない!} &b(){許すものか} &b(){許さない 許さない!}
&font(b,16){&ruby(){王にして神たるファラオの座すら弄ぶ不敬に、罰を}}
&font(b,16){&ruby(){愛した兄弟たちをその手に掛けた 悪逆の徒に、罰を}}
ドクターへの用事を思い出し、シャワー後の髪とお肌のケアもそこそこに部屋を飛び出したマシュ……
そんな彼女の美容に危機感を覚えて駆け付けたのは世話焼きファラオ。
お肌はメジェド様たちの保湿マッサージで、髪は[[クレオパトラ>クレオパトラ(Fate)]]の香油で万全のケア。
合流したぐだおにエジプト王朝3000年の歴史と、ファラオの偉大さを紹介し、改めて平伏することを求める&bold(){どやクリス}。
……が、「ファラオとして何かやったりしたんだ?」という質問には途端に言葉を濁す&bold(){にごクリス}。
歴史に残っている彼女のお仕事は&font(#0000ff,b){そーれ、ざっぱーん!}のアレ。
彼女の兄弟を謀殺し、ファラオの座を汚した者たちを地下室に集め、ナイル川の水を流し込んで&font(#0000ff){溺死}させたこと。
復讐を遂げたニトクリスはそのまま自ら命を絶ったため、ファラオとして永遠の国に旅立つ手順を踏んでいない。
未熟なファラオとしての霊基を持つがゆえに、彼女は自身を未熟と卑下してしまうのである。
お話の内容が内容なので「辛気臭くなってしまいました」と切り上げるニトクリスだったが、
ぐだおとマシュはそんな時間も大切に思い、今日のおせっかいニトクリスに「お姉さんみたい」と親しみを伝える。
授業の後、髪飾りにもらった蓮の花の匂いに包まれながら、マシュは私室のベッドでゆったりと体を休めるのだった。
***○11時間目:[[佐々木小次郎>アサシン(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){剣士を気取るつもりはない} 話に聞く兵法者の如く 野試合で腕を示したこともなければ 戦場で功名をあげたこともない}
&font(b,16){&ruby(){ただ、身の丈ほどの五尺余の長刀が手元にあって 野良仕事の合間にそれを振っていただけのこと}}
&font(b,16){&ruby(){要は、長尺の棒だ 鍬鋤を振るうのと変わることは何もない}}
&font(b,16){&ruby(){だから}}&font(b,16){&ruby(・ ・){それ}もほんの気まぐれ} &font(b,16){&ruby(){いかなる由もいかなる子細もありはしない}}
&font(b,16){&ruby(){こちらのことなどお構いなしに 空を自在に飛び交う燕を}}
&font(b,16){&ruby(){この剣で断ってみせようなどと 下らないことを思いついてしまったのだ}}
ナーサリーや[[サンタリリィ>ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ]]ら、カルデア年少組さんたちの発表会。
[[ジャガーマン>藤村大河]]のナレーションで進行する『巌流島の決闘』のお芝居に佐々木小次郎役で登場したのは、おなじみの[[ご本人>アサシン(Fate)]]。
子どもたちの演劇に、まさかの本家登場に呆気にとられるぐだおとマシュ。
気を取り直してマシュに『巌流島の決闘』について尋ねると、彼女から『巌流島の決闘』は人形浄瑠璃等でよく上演される人気の題目であること、
そして、近代の宮本武蔵・佐々木小次郎のイメージは吉川英治氏の『宮本武蔵』という小説とその映像作品が元になっていることを教えられたぐだおは、
歴史に疎い自分でも知っている武蔵・小次郎両名のイメージがフィクション準拠であることに疑問を抱く。
そこに、同じように観劇中だった東洋通の[[エレナさん>エレナ・ブラヴァツキー(Fate)]]が目を輝かせながら話に乱入。
彼女曰く、『巌流島の決闘』の元ネタらしい戦いが下関であったこと、「宮本武蔵」という剣豪がいたことは史実でも確認されている一方、
武蔵と戦ったとされる「佐々木小次郎」の実像については資料によってまちまちで、名前すらも異なっているケースもあり、確かに実在したとする史料はなく、
今上演されている『巌流島の決闘』も、内容こそ有名であるが、あくまで後世の小説の一幕であるという。
そんな中、[[ジャックちゃん>ジャック・ザ・リッパー(Fate)]]演じる小っちゃい武蔵相手にノリノリで演技をする小次郎。
しかし、ノリ過ぎて相手が登場していないうちから武蔵を煽るような台詞を(おそらく)アドリブで続け、
有名な「小次郎破れたり!」のところでも煽り返すなど、調子に乗って繰り広げた舌戦が客席にいた&ruby(ほんもの){武蔵ちゃん}の逆鱗に触れてしまい……。
劇が終わった後、エレナさんはぐだおとマシュに「佐々木小次郎」という英霊の真贋について疑問を投げかける。
その実像について確かなことは分かっていないのに、一般的な「佐々木小次郎」のイメージを体現する、カルデアにいる彼はいったい何者なのか?
…が、ここで「一体も何も本人では無い」「イメージだけが存在する『器』に丁度いい人間が『佐々木小次郎』の名前で召喚された」と、
彼らの後ろからひょっこり現れた当人がネタバラシ。詳細は『[[Fate/stay night]]』で。
「あぁ、燕一羽を追いかけて、ずいぶん遠くまで来たものだ」
そんなことを想いながら、今日も小次郎は&bold(){竜退治}に精を出すのであった。
***○12時間目:[[ナイチンゲール>ナイチンゲール(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){ランプを手にした婦人が おぼろげな闇を通って 部屋から部屋へと過ぎゆくのがみえる}}
&font(b,16){&ruby(){すると、至福の夢をみているかのように ゆっくりと 患者は黙って向きを変え}}
&font(b,16){&ruby(){彼女の影が落ちるとき その影に口づけをする}}
&font(b,16){&ruby(ランプを持つ貴婦人){レディ・ウィズ・ランプ} クリミアの天使}
&font(b,16){&ruby(){フローレンス・ナイチンゲール 使命を見つけ 人生を捧げた一人の女性}}
夜中、勝手に照明が消えていくという怪談めいた現象を受け、調査に乗り出したぐだおとロマニ。
悲鳴を聞いて駆けつけると、ムニエルに向かってベッドを投げようとする婦長がいた。
睡眠不足気味だったムニエルを物理で黙らせてベッドに乗せると、ナイチンゲールは見回りを再開する。
原因がわかってほっとしたDr.ロマンだったが、サボりがてらぐだおと一緒に「ランプを持つ貴婦人」こと婦長をつけることに。
***○13時間目:[[ヘクトール>ヘクトール(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){───影を長く曳く槍を構えて}} &font(b,16){&ruby(){──────放つ}}
&font(b,16){&ruby(){1つ 2つ 3つ─── その槍の穂先は7枚革の大盾の6枚を貫くも 最後の1枚を貫くこと能わず}}
&font(b,16){&ruby(){次いで放たれた反撃の槍は盾を割り 胸当てまでも通してまっすぐに進んだが 打ち倒すには敵わなかった}}
&font(b,16){&ruby(){此方兜輝くヘクトール 彼方ゼウスの加護を持つ大アイアス}}
&font(b,16){&ruby(){いずれもその力 侮り難く 両者 獅子か野猪の如く相手に襲いかかった}}
ある日の食堂。ブーディカの包容力に萌えるぐだおに「人妻はやめようね」とくぎを刺したのはヘクトール。
神々のかかわった略奪愛の結果どえらいことになったという自分(と弟のパリス)の話は説得力も抜群だった。
おじさんムーブとあごひげで王子様っぽくないヘクトールに、お兄ちゃんを自慢したいパリスくんと解説役のマシュを交えて今回はトロイア戦争のお話。
***○14時間目:[[葛飾北斎>葛飾北斎(Fate)]]
&font(b,16){&ruby(){6歳からもののかたちを写す習癖あり}}
&font(b,16){&ruby(){76でようやく禽獣虫魚の骨格 草木のはえぐあいを悟る事ができた}}
&font(b,16){&ruby(){86で画業は ますますすすみ}}
&font(b,16){&ruby(){90でなお 絵画の奥義を極め}}
&font(b,16){&ruby(){100でまさに神妙の域に達しようか}}
&font(b,16){&ruby(){願わくは 長寿の神さん}}
&font(b,20){&ruby(){ど ぷ ん}}
&font(b,16){&ruby(){俺のこの言葉が妄言でないことを ご覧になってくだせえ}}
&b(){あと10年・・・ いや5年でもいい}
&b(){俺はまだ本物の絵かきにはなれてねえ}
&b(){足りねえ}
&b(){時間が足りねえ 手が足りねえ}
&b(){2本じゃ足りねえ 4本でもまだ不足}
&b(){そうさな出来れば全部で8本 そうすればもっともっと描くことが出来るのに──────}
&font(b,16){&ruby(){かないっこないなんて分かっちゃいるサ うつつの夢ぐらい見せてくれりゃあいいのにヨ}}
&font(b,16){&ruby(){描いても描いても追いつけず 理解は出来ても表現ができない この悔しさを今後一体何回味わう?}}
&font(b,16){&ruby(){打ち付けられる現実は 努力だけではどうにならないという現実} 休むことなく努力する・・・ あぁいや 努力とも思ってない父の背中が壁だった}
&b(){あぁ おれは}
&b(){きっとこの背中を越える事は出来ないと理解するほど 大人になってしまった}
ダヴィンチちゃんミュージアムにて美術鑑賞。モナリザをはじめとする世界中の名画が集う場所で、じっと絵を見るととさま。
お栄さんも加わっての美術談義は、いつしか北斎親子が中心の話に。
一人と一匹が場を離れても、春画「蛸と海女」や「富嶽三十六景」、様々な北斎親子の作品とエピソードとともにぐだおとマシュは館内を巡る。
***○15時間目:オペラ座の怪人
&b(){私は口づけしたんだ・・・ 本物の救いを誓った生きたフィアンセとして・・・}
&b(){私の哀れな母は私に口づけされるのを決して望まなかった・・・ どんな女でも・・・ 決して!}
&b(){彼女の温かい涙が・・・ 私の額を流れるのを感じたんだ・・・}
&b(){可哀想で不幸なエリック・・・}
&b(){だから・・・ そのような幸福に私は泣いたのだ}
&b(){クリスティーヌが彼と去って行く時 彼女はもう泣いてはいなかった・・・}
&b(){泣いていたのは 私だけだ・・・}
***○15時間目:ファントム・オブ・ジ・オペラ
マシュがぐだおのマイルームを訪れるもそこはもぬけの殻――と思いきや、鏡に映るはギャラハッド?
ナーサリーの力で今度は『オペラ座の怪人』の中へ入りこんでいたのだった。
ラウル子爵になったマシュとクリスティーヌ役のぐだお改めぐだこが、物語を追いかける。
何はともあれ、&bold(){ぐだこが可愛い。}
ラウル子爵(inマシュ)に手の甲にキスされ真っ赤になったり、クライマックスではファントムの疵にキスしたり・・・
中身が男であることを忘れかねないほどヒロイン力が限界突破している。
追記・修正は英霊たちの授業を受けてからよろしくお願いします。
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- >俺の名前はぐだお 親の顔を知りたいwwww -- 名無しさん (2017-01-13 10:39:58)
- マルタさん(イスラエル出身のキリスト教徒)がロマンに殴りかかるという今思えばけっこう危ないことやってたなという図。姐さんカッケーッス! -- 名無しさん (2017-01-13 12:35:53)
- 個人的なイメージでは最も近いぐだおだな。漫画の方も簡潔にまとめつつも注釈での紹介も怠らないから好感度高い -- 名無しさん (2017-01-13 14:05:02)
- キャラが皆良い感じで好き、レオニダスさんとか特によかった -- 名無しさん (2017-01-13 16:35:52)
- きよひーが可愛い漫画 -- 名無しさん (2017-01-13 18:30:49)
- ここのぐだおはベストオブ普通の少年って感じ -- 名無しさん (2017-01-13 18:56:24)
- マシュのイラストは作者の姉にだったかに描いてもらったんだっけ -- 名無しさん (2017-01-24 16:35:05)
- マルタ編で飼ってた亀のミケランジェロってミュータントターt・・・ -- 名無しさん (2017-02-15 22:30:30)
- 次の英霊はみんなのアイドル(ガチムチ男性)か・・・ -- 名無しさん (2017-03-01 01:06:27)
- 欄外でマシュがペガサスが宝具、って言ってるけど、宝具は手綱じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2017-03-08 19:48:48)
- ステラモザイク優秀やね(白目) -- 名無しさん (2017-03-12 01:58:49)
- アステリオスが終了。次はカーミラか。エリちゃんは出るかな?最初からアレだけど -- 名無しさん (2017-03-16 11:11:53)
- カーミラさんくそかわ -- 名無しさん (2017-03-22 21:46:22)
- あくまで小説のカーミラさんを紹介してエグすぎる史実は枠外でか。それにしてもカーミラ役のカーミラさん、表情コロコロ変わって愛おしい -- 名無しさん (2017-03-23 01:44:25)
- エリちゃんでなかった、終始可愛くも切ないカーミラさんの物語だった。 -- 名無しさん (2017-03-28 07:49:05)
- ただし父親はヴラド3世 -- 名無しさん (2017-05-22 23:33:54)
- そりゃ、史実のエリザベート・バートリーは真言立川流や青髭の旦那同様伝わっているものが真実か作られた虚構かあやふやだからなぁ -- 名無しさん (2017-05-23 00:06:54)
- アンとメアリーが可愛いすぎた!! -- 名無しさん (2017-05-23 07:46:22)
- カーミラのとこで父親がワラキア公ヴラド3世だったのは笑った(小説の舞台はオーストリアなので余計に) -- 名無しさん (2017-06-18 10:32:25)
- ヴラおじさま、ひどい出オチだ。 -- 名無しさん (2017-06-18 11:05:20)
- さすがのぐだ男でもエジソンとかテスラみたいな近代の英霊については学校で習う程度には知っててくれると信じたい…w -- 名無しさん (2017-07-17 10:25:55)
- エジソンならまだしもテスラは知名度的にちょっと・・・ -- 名無しさん (2017-08-09 13:50:32)
- 2巻はいつ・・・っていうか最近続きやってないよね -- 名無しさん (2018-01-16 23:40:43)
- (自分の)胸が無い事が気になるぐだおが、気になる。 -- 名無しさん (2018-01-17 01:11:29)
- ものすっごい久々に続きが再開。待ってました! -- 名無しさん (2018-08-18 09:26:24)
- 牛若丸やってた -- 名無しさん (2018-08-18 09:35:26)
- 10時間目も終わりましたね。 -- 名無しさん (2019-01-24 20:27:07)
- 11時間目、アサ次郎も終了。 -- 名無しさん (2019-03-20 23:11:31)
- 12時間目はナイチンゲール。同サイトで連載していた似たコンセプトの「レキアイ」とネタが被ったけど、別方向の紹介をしてくれると信じている……だってここのナイチンゲールあっちのナイチンゲールよりぶっ飛んでるもん -- 名無しさん (2019-05-22 12:45:14)
- コハ鯖リヨ鯖が出たらどうしよう… -- 名無しさん (2021-05-21 16:12:07)
- 面白いだけに実質開店休業状態なのが残念 資料集めとかも大変なんだろうな -- 名無しさん (2021-07-26 09:23:36)
- ↑6月には再開予定だったらしいんだけどね。作者さんお忙しいのかな。 -- 名無しさん (2021-08-03 00:10:48)
- 何気にマシュは絵が下手って設定本編に逆輸入されてるような -- 名無しさん (2022-01-07 22:09:39)
- もう続き来ないのかなぁ -- 名無しさん (2022-01-08 10:59:46)
- ↑3 異世界美少女受肉おじさんと(週刊)のネームで忙しいんじゃないかな。SA07とかも止まってるし -- 名無しさん (2022-03-06 18:13:34)
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