風の海 迷宮の岸(十二国記)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/05/29(日) 02:08:59 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#333333){揺れる眼差し 炎の中で}} #center(){&font(#333333){誓う心は}} #center(){&font(#333333){いついつまでも}} 『風の海 迷宮の岸』とは、小野不由美氏が執筆した中華風ファンタジーノベル『十二国記シリーズ』の第二作目のこと。 レーベルは講談社X文庫ホワイトハート→講談社文庫→新潮文庫。イラストは山田章博氏が担当。 『[[月の影 影の海>月の影 影の海(十二国記)]]』から数年前の世界が舞台になっており、 ストーリー的にはシリーズ全体のエピソード0『魔性の子』(新潮文庫)とこの後描かれた『黄昏の岸 暁の天』の前日譚にあたるため、新潮文庫版では『魔性の子』から数えての「EPISODE2」とされた。 アニメ化された際には前作の主人公が本作主人公に関わる当事者からの話を聞き、その回想が展開されるという形で話が進行している。 また、原作を補完するようなオリジナルストーリーも加えられた。 【あらすじ】 雪が降っていた。 降り積もる雪の中、少年は一人途方に暮れながら寒さに震える。 ふと、少年は暖かい風を肌に感じた。 見ると、子供一人も入れないほど狭い隙間から、ふっくらとした白い腕が伸びている。 ―――――腕は、少年に手招きしているようだった。 腕の主は、少年の手を取り奇妙な世界へと導いた。 見知らぬ風景、見知らぬ人々、見知らぬ生き物――――。 日本で生まれ育ったはずの少年だったが、人々はこの世界こそが少年の真の故郷だと言う。 ――少年は、連れ戻されたのだ。少年にしかできない崇高なる使命を果たすために。 戴極国の麒麟、泰麒として国の未来を背負う王を選ぶために。 しかし長きに渡り人として生きた泰麒に麒麟としての性がわかろうはずもなく―――。 これは小さな麒麟の、大きな葛藤の物語―――――。 【登場人物】 ●泰麒 CV:[[釘宮理恵]] 本作の主人公。十歳。シリーズ全体から見ると最年少の主人公となる。 胎果の麒麟であり、さらに黒鋼色の鬣(タテガミ)を持って生まれた黒麒麟である。 子供らしく素直で心優しいが、かなり気が弱い。だがやるときゃやる意外に男前な面も。 蓬莱(日本)にいた頃は家族や学校といった集団に馴染めず、よくそれを咎められ気を落としていた。 しかしそれとは逆に十二国では諸手を上げて歓迎され、誰からも愛され大事にされている。 ただ、それでも蓬莱を懐かしく思うようだ。 十年も蓬莱で育ったため、麒麟が本来できて当たり前のことができないでいる。 …実は、本作後ある「事件」で傷つき記憶喪失状態で蓬莱へ再び漂流した後の姿が、&bold(){『魔性の子』の高里要}(CV:岡野浩介)であり、 事件の経緯や彼を『魔性の子』エンディングで十二国へと迎えに来た相手の背景は『黄昏の岸 暁の天』、帰還後の軌跡は『白銀の墟 玄の月』で記される事になる。 ●汕子 CV:勝生真沙子 泰麒の女怪。女の上体に魚の首、豹の下半身に蜥蜴の尾を持つ。 女怪の中ではシリーズを通して最もクローズアップされおり、多分薄幸度も断トツ一位。 大好きで本当なら母親代わりに育てるはずだった泰麒と十年離ればなれにされていたのだから仕方ない。 普段はとても物静かだがキレた時には容赦ない子で、『魔性の子』・『黄昏の岸 暁の天』ではその気質と情報把握力の無さで事態をより悪化させてしまうことに…。 表紙絵でその少女のような乳房を惜しみなく晒し、本をレジに持っていく全国のウブな少年少女の顔を赤面させた罪作りな子でもある。 ●蓉可 CV:[[ゆかな]] 新参者の女仙。初めて世話をする麒麟が泰麒であり、そのため泰麒への思い入れが人一倍強い。 他の女仙から「泰麒びいき」とからかわれることも。かわいい。 アニメでは微妙に驍宗とフラグが立っていた。 ●景麒 CV:[[子安武人]] 慶国の麒。生真面目すぎるあまり他人の気持ちに疎くなりがちな性格で、そのために自身の主君とも上手くいっていない。 泰麒に麒麟としての性を教えるため蓬山に呼び出されるが、本人は乗り気ではない様子。 ちなみに景麒の見た目は二十代半ばの青年といったところだが、意外にも泰麒とは最も年の近い麒麟だったりする。 小さい子供を泣かせてはいけません。 ●李斎 CV:進藤尚美 承州師将軍を勤める勇ましく美しい女性。泰麒に天意をはかるため昇山してくる。 自身の飼っている騎獣が縁で泰麒と仲良くなる。 ●驍宗 CV:[[藤原啓治]] エリートの代名詞禁軍(王直属の軍)の将軍で、 武勇に優れ人望も高くその名が他国まで知れ渡っている特A級のハイパーイケメン。 李斎と同じく泰麒に天意をはかりに来ており、昇山した者の中では最も王に近いと言われている………が、肝心の泰麒は驍宗の瞳を見るだけで畏怖してしまう。 しかし何故か泰麒は頻繁に驍宗に会いにいこうとする。 #openclose(show=そして…){ 彼らが去ろうとしたとき、思わず初の麒麟化を成し遂げ追ってきた泰麒に選ばれ、新たな戴極国の王となった。 そして泰麒に彼の蓬莱名「高里 要(たかさと かなめ)」を基にした新たな名「蒿里(こうり)」を贈っている。 だが『黄昏の岸 暁の天』と『白銀の墟 玄の月』では…。 なお王から十二国での名を貰った泰麒だが、麒麟仲間や汕子達は変わらず「泰麒」・李斎ら一般人は「台(宰)輔」と呼ぶため、「蒿里」は実質的に二人の間だけの名となっている。 } 【用語】 ●[[麒麟>麒麟(十二国記)]] この世で唯一王を選ぶことのできる神獣。人と獣の姿を持つ。 王を選んだ後は王に絶対の忠誠を誓う。王の側を離れると悲しくなっちゃう性質らしい。 色彩に微妙な個人差はあるが必ず金髪で生まれてくる。 しかし極稀に色違いの麒麟が生まれる場合がある。 ●王 国主のこと。血筋や立場に関係なく、王気を麒麟により見いだされることで玉座につく。 その国の出身の人間でなければ王になれない。 ●蓬山 世界の中心に位置する黄海(海とついているが実際は荒野)のさらに中心にそびえ立つ、神の住まうとされる土地。 麒麟はここで生まれ、王を選べるようになるまで女怪と女仙から大事に育てられる。 ●女怪 麒麟の卵果(十二国記の世界では生命は卵果という実から生まれる)が実ると同時に生まれる女で、麒麟の乳母となり守護者となる存在。 多くの獣が混じってるほどいい女怪とされる。 ●胎果 卵果が誤ってあちら(読者から見たらこちら)の世界に流され、それが女の腹に流れつくことで誕生する者のこと。 ●女仙 蓬山を護る女の仙人達のこと。碧霞玄君と呼ばれる仙を長とする。 ●昇山 麒麟が王を選べるようになると、民は自らに王気があるかどうかをはかりに黄海を越えて蓬山へと赴く。 これを昇山という。 ●妖魔 天の理から外れた存在。麒麟だけは自身の能力の許す限りでこれを従える能力を持つ。 麒麟に従えられた妖魔のことを使令という。 ●妖獣 妖魔とは違い馴らせば人が飼うこともできる獣。 人に飼われた獣は騎獣と呼び軍人などがよく扱う。 泰麒「ぼくは、アニヲタ殿が追記・修正してくれたらな、と思うんですけど………」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 被ってるぜ[[風の海 迷宮の岸(十二国記)]] -- 名無しさん (2013-02-09 19:37:48) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/05/29(日) 02:08:59 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#333333){揺れる眼差し 炎の中で}} #center(){&font(#333333){誓う心は}} #center(){&font(#333333){いついつまでも}} 『風の海 迷宮の岸』とは、小野不由美氏が執筆した中華風ファンタジーノベル『十二国記シリーズ』の第二作目のこと。 レーベルは講談社X文庫ホワイトハート→講談社文庫→新潮文庫。イラストは山田章博氏が担当。 『[[月の影 影の海>月の影 影の海(十二国記)]]』から数年前の世界が舞台になっており、 ストーリー的にはシリーズ全体のエピソード0『魔性の子』(新潮文庫)とこの後描かれた『黄昏の岸 暁の天』の前日譚にあたるため、新潮文庫版では『魔性の子』から数えての「EPISODE2」とされた。 アニメ化された際には前作の主人公が本作主人公に関わる当事者からの話を聞き、その回想が展開されるという形で話が進行している。 また、原作を補完するようなオリジナルストーリーも加えられた。 【あらすじ】 雪が降っていた。 降り積もる雪の中、少年は一人途方に暮れながら寒さに震える。 ふと、少年は暖かい風を肌に感じた。 見ると、子供一人も入れないほど狭い隙間から、ふっくらとした白い腕が伸びている。 ―――――腕は、少年に手招きしているようだった。 腕の主は、少年の手を取り奇妙な世界へと導いた。 見知らぬ風景、見知らぬ人々、見知らぬ生き物――――。 日本で生まれ育ったはずの少年だったが、人々はこの世界こそが少年の真の故郷だと言う。 ――少年は、連れ戻されたのだ。少年にしかできない崇高なる使命を果たすために。 戴極国の麒麟、泰麒として国の未来を背負う王を選ぶために。 しかし長きに渡り人として生きた泰麒に麒麟としての性がわかろうはずもなく―――。 これは小さな麒麟の、大きな葛藤の物語―――――。 【登場人物】 ●泰麒 CV:[[釘宮理恵]] 本作の主人公。十歳。シリーズ全体から見ると最年少の主人公となる。 胎果の麒麟であり、さらに黒鋼色の鬣(タテガミ)を持って生まれた黒麒麟である。 子供らしく素直で心優しいが、かなり気が弱い。だがやるときゃやる意外に男前な面も。 蓬莱(日本)にいた頃は家族や学校といった集団に馴染めず、よくそれを咎められ気を落としていた。 しかしそれとは逆に十二国では諸手を上げて歓迎され、誰からも愛され大事にされている。 ただ、それでも蓬莱を懐かしく思うようだ。 十年も蓬莱で育ったため、麒麟が本来できて当たり前のことができないでいる。 …実は、本作後ある「事件」で傷つき記憶喪失状態で蓬莱へ再び漂流した後の姿が、&bold(){『魔性の子』の高里要}(CV:岡野浩介)であり、 事件の経緯や彼を『魔性の子』エンディングで十二国へと迎えに来た相手の背景は『黄昏の岸 暁の天』、帰還後の軌跡は『白銀の墟 玄の月』で記される事になる。 ●汕子 CV:勝生真沙子 泰麒の女怪。女の上体に魚の首、豹の下半身に蜥蜴の尾を持つ。 女怪の中ではシリーズを通して最もクローズアップされおり、多分薄幸度も断トツ一位。 大好きで本当なら母親代わりに育てるはずだった泰麒と十年離ればなれにされていたのだから仕方ない。 普段はとても物静かだがキレた時には容赦ない子で、『魔性の子』・『黄昏の岸 暁の天』ではその気質と情報把握力の無さで事態をより悪化させてしまうことに…。 表紙絵でその少女のような乳房を惜しみなく晒し、本をレジに持っていく全国のウブな少年少女の顔を赤面させた罪作りな子でもある。 ●蓉可 CV:[[ゆかな]] 新参者の女仙。初めて世話をする麒麟が泰麒であり、そのため泰麒への思い入れが人一倍強い。 他の女仙から「泰麒びいき」とからかわれることも。かわいい。 アニメでは微妙に驍宗とフラグが立っていた。 ●景麒 CV:[[子安武人]] 慶国の麒。生真面目すぎるあまり他人の気持ちに疎くなりがちな性格で、そのために自身の主君とも上手くいっていない。 泰麒に麒麟としての性を教えるため蓬山に呼び出されるが、本人は乗り気ではない様子。 ちなみに景麒の見た目は二十代半ばの青年といったところだが、意外にも泰麒とは最も年の近い麒麟だったりする。 小さい子供を泣かせてはいけません。 ●李斎 CV:進藤尚美 承州師将軍を勤める勇ましく美しい女性。泰麒に天意をはかるため昇山してくる。 自身の飼っている騎獣が縁で泰麒と仲良くなる。 ●驍宗 CV:[[藤原啓治]] エリートの代名詞禁軍(王直属の軍)の将軍で、 武勇に優れ人望も高くその名が他国まで知れ渡っている特A級のハイパーイケメン。 李斎と同じく泰麒に天意をはかりに来ており、昇山した者の中では最も王に近いと言われている………が、肝心の泰麒は驍宗の瞳を見るだけで畏怖してしまう。 しかし何故か泰麒は頻繁に驍宗に会いにいこうとする。 #openclose(show=そして…){ 彼らが去ろうとしたとき、思わず初の麒麟化を成し遂げ追ってきた泰麒に選ばれ、新たな戴極国の王となった。 そして泰麒に彼の蓬莱名「高里 要(たかさと かなめ)」を基にした新たな名「蒿里(こうり)」を贈っている。 だが『黄昏の岸 暁の天』と『白銀の墟 玄の月』では…。 なお王から十二国での名を貰った泰麒だが、麒麟仲間や汕子達は変わらず「泰麒」・李斎ら一般人は「台(宰)輔」と呼ぶため、「蒿里」は実質的に二人の間だけの名となっている。 } 【用語】 ●[[麒麟>麒麟(十二国記)]] この世で唯一王を選ぶことのできる神獣。人と獣の姿を持つ。 王を選んだ後は王に絶対の忠誠を誓う。王の側を離れると悲しくなっちゃう性質らしい。 色彩に微妙な個人差はあるが必ず金髪で生まれてくる。 しかし極稀に色違いの麒麟が生まれる場合がある。 ●王 国主のこと。血筋や立場に関係なく、王気を麒麟により見いだされることで玉座につく。 その国の出身の人間でなければ王になれない。 ●蓬山 世界の中心に位置する黄海(海とついているが実際は荒野)のさらに中心にそびえ立つ、神の住まうとされる土地。 麒麟はここで生まれ、王を選べるようになるまで女怪と女仙から大事に育てられる。 ●女怪 麒麟の卵果(十二国記の世界では生命は卵果という実から生まれる)が実ると同時に生まれる女で、麒麟の乳母となり守護者となる存在。 多くの獣が混じってるほどいい女怪とされる。 ●胎果 卵果が誤ってあちら(読者から見たらこちら)の世界に流され、それが女の腹に流れつくことで誕生する者のこと。 ●女仙 蓬山を護る女の仙人達のこと。碧霞玄君と呼ばれる仙を長とする。 ●昇山 麒麟が王を選べるようになると、民は自らに王気があるかどうかをはかりに黄海を越えて蓬山へと赴く。 これを昇山という。 ●妖魔 天の理から外れた存在。麒麟だけは自身の能力の許す限りでこれを従える能力を持つ。 麒麟に従えられた妖魔のことを使令という。 ●妖獣 妖魔とは違い馴らせば人が飼うこともできる獣。 人に飼われた獣は騎獣と呼び軍人などがよく扱う。 泰麒「ぼくは、アニヲタ殿が追記・修正してくれたらな、と思うんですけど………」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,4) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 被ってるぜ風の海 迷宮の岸(十二国記) -- 名無しさん (2013-02-09 19:37:48) #comment #areaedit(end) }

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