登録日:2010/07/16(金) 00:18:35
更新日:2023/07/27 Thu 09:36:33
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No eat
No life

『食』、とは様々な意味合いがある。

食べる、食べられる。
食文化など、様々な言葉になりうる。

その中でも、我々の生命維持に必要な『食べる』という行為について掘り下げていこう。


食べるという行為を行うのは、自分で栄養を作り出すことが出来ない多細胞生物が行う行為といっても過言ではない。

その中には『食物連鎖』というものがあり、小さな生物を大きな生物が、
弱い生き物を強い生き物が『食べる』ことで命が繋がっていくのだ。

その食べるということが、非常にありがたみのあることだというのは言うまでもないだろう。


なにを隠そう、『生き物の命を食べる』からである。


私たちが日頃行う、何気ない『いただきます』という挨拶

『いただきます』は、自分たちの命を繋ぐために命を差し出してくれた生き物たちに対し、感謝を込めていう言葉。『その命をいただきます』という意味である。

『ごちそうさま』とは「御馳走様」、すなわち苦労して自分の世話を焼いてくれた(馳走になった)相手への感謝の意を表す言葉である。

だが、それを忘れて命をくれる生き物の優劣を勝手に決め、他人様の食事にケチを付ける連中もいる。

さて、話を戻すことにしよう。

最近は日本の食文化が乱れているという。

一汁一菜が基本的だったものが失われているというのだ。

あるテレビ番組で紹介されたものは、味噌汁の代わりにコーラだったり、 野菜 はなく肉ばかりなど、
おおよそ健康ガン無視の食生活を垣間見た。

他にもコンビニ弁当だったり、添加物の塊である冷凍食品………つまるところが、最近の食生活は『手抜き』であり『西洋かぶれ』と言える。

米の消費量が減ったのも、面倒だからとパンにする家庭が増えたことにも起因しているだろう。



しかし、一番の問題としては日本人の桁違いの食べ残しにある。

好きなものを好きなだけ食べ、嫌いなものはとことん残す。

要らないからと食べられずに捨てられていく食材たち。

そこのどこへ感謝があるのだろうか。

発展途上国での食糧難を意に介さぬがように、次々と食料が破棄されているのだ。

じゃあその分を輸入しなければ、という考えは間違い。

確かにそうかも知れないが、いまの日本の食料自給率では、あの量を輸入しなければ食料不足に陥ってしまうからだ。


つまるところが、豊か故に日本は自分で自分の首を締め上げているのである。




さて、あまり長いのも無粋なのでこのメッセージで最後にしようと思う。


みんなは心から

『いただきます』

『ごちそうさま』

と言えてるだろうか?


あるいは外食に行ったとき、周囲に聞かれるのが恥ずかしいからと、なにも言わずに口をつけた経験はないだろうか?


別に悪くはないし、恥ずかしいのもわかる。


しかし、中には『いただきます』とハキハキと言う人もいる。

食べる喜び、食べることのできる感謝の気持ちがよく現している人ではないだろうか?

いただきます、ごちそうさまはコミュニケーションにも使える。

それは、料理人の顔が見えるお店だ。

汗を流し、自らの自慢の料理を振る舞う彼らにとって―――いや、普段友人や子どもに、料理を作る者にとって一番の幸せは『おいしい』という一言、
そして『ごちそうさまでした』と、笑顔を向けられた時ではないか。


筆者にもその経験がある。

初めて行った料亭でお昼ご飯を食べ、ごくごく普通に店主に

『おいしかったです。ごちそうさまでした』

と一言、自然に口にした。
それだけなのに、

『また食べにおいでね』

と、そう笑顔で返されたのだ。


やはり、食材だけではなく、料理人に対する感謝の気持ちも忘れてはいけないだろう。
感謝には感謝で返ってくる、人と人の関わりまで生まれるのである。

食に対しての意識が低くなりつつあるいま、もう一度自分の食生活を、自分が挨拶を出来ているか、食べ残しをしていないか、感謝が出来ているのか、
考えてみるのも悪くないのではないだろうか?

余談になるが、これを書くキッカケになったもの。


それはジャンプにて連載中の漫画、『トリコ』である。

グルメとファンタジーとバトルを掛け合わせたような漫画で、作者は島袋光年。

普通に読めばバトル漫画として十分に楽しめる。

しかし、その中には現代に向けられた食へのメッセージもあるように感じた。

作中、トリコ

『すべての食材に感謝を込めて』

と言うことがある。

彼は食べる時も挨拶は忘れず、必ず残さない。

食べるのに必要なだけ殺し、必要ないと感じれば逃がす。

これから考えれば、我々は大量に捕獲した挙げ句ただ食い散らかしているようなものだろう。








時間があるとき、じっくりとこの漫画を読んで食べることに対して意識を傾けてみよう。

きっと何かしら、食に対しての視点が変わってくるはずである。

いま私たちがあることに、いままでの感謝を込め、

『いただきます』

そして

『ごちそうさま』

これからも、命をもらい生きていけることに感謝して、食べていこう。








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最終更新:2023年07月27日 09:36