五河琴里

登録日:2012/02/08(水) 05:55:58
更新日:2024/04/21 Sun 07:23:39
所要時間:約 13 分で読めます




五河琴里(いつか ことり)
CV:竹達彩奈

デート・ア・ライブ』に登場するキャラクター。

主人公である五河士道(いつか しどう)の3歳離れた妹。物語開始時点(4月)で中学二年生。13歳→14歳。
八月三日生まれで、短編≪琴里バースデー≫でその日の様子が描かれた。
身長145㎝、B72/W53/H74。


E白リボン
「だーめー! ちゃんと起きるのー!」


赤い髪を白いリボンでツインテールにしているのが特徴の小柄な少女。
どんぐりみたいな丸っこい目をしており、初登場時には縞パンを履いていた。

テンションが高く、ほとんどの台詞の後に『!』が付く、『おにいちゃぁぁぁぁん!』等の語尾などを伸ばした台詞が多いという元気な義妹。
「おー!」とか「だーめー!」など間延びした話し方をし、士道のことも「おにーちゃん」と呼ぶなど、言動は年相応、ないし少し幼い印象を受ける。

チュッパチャプスが大好物でいつもくわえている。
また、近くのファミレスの『デラックス・キッズプレート』なるメニューをこよなく愛している。

家事は基本的にせず、士道に任せっきり。ただ年齢が年齢なので、している士道本人は特に気にしていない。
アニメの特典ドラマCDでは料理を作ろうとするものの、電子レンジを爆発させたり鍋を焼き焦がしたり、
果ては天麩羅で危うく火事を起こしかけたりと、飯マズ以前の腕前を披露したが、
一応士道と一緒に作ることでまともな料理が出来た。話のオチから、上述の失敗はわざとっぽい節もあるが

怖がりで、暗いところやホラー映画などは苦手。
プレゼントされたホラー映画を『せっかくくれたから』と見ている間、付き合ってくれた士道にずっと縋り付いていた。

けっこうなお兄ちゃん子で、天真爛漫に士道を見たら抱きついたり(突撃)する。
朝はパンチラもいとわず、士道を元気に踏んで起こす。
この時の士道の悲鳴から某機動戦士のネタをよく口にしたりと、そういった方面の知識も持ち合わせているようだ。
彼女にとって士道は「世界一強くて格好良くて可愛いおにーちゃん」…らしい。

士道からも「可愛い妹」と認識されているようだ。

……『白い』リボンの時は。



E黒リボン
「さあ――私たちの戦争(デート)を始めましょう」


実はこの妹、裏では精霊対策組織<ラタトスク機関>の司令官という顔を持ち、空中艦<フラクシナス>の艦長として実戦部隊の指揮を執っている。

司令官として動く際は真紅の軍服を肩掛けし、好物のチュッパチャプスをくわえ、威厳を出そうとしている。
さらに白いリボンを黒いリボンに付け替えることで幼い口調も一転し女王様口調になり、
性格もドS・毒舌・クールに変貌する等、同一人物とは思えないほど豹変する。

士道は妹のこの顔を全く知らず、その豹変っぷりに大いに戸惑い、二重人格だと思うことで決着を付けた。

厳密には二重人格などではなく、フリルカチューシャを着けることでメイドさんになるように、ラケットを握ることでバーニングするように、
愛機に乗ることで仕事人になるように、黒リボンに替えることは彼女なりのマインドリセットである。
琴里本来の性格も、黒ではなく白の方。
記憶も共有しており、白の方でも基本的に黒の方で参加しているラタトスクメンバーやフラクシナスのクルーのことを知っている。

読者からは「左右で異なる色のリボンを着けるとどうなるのか?」という疑問が示されることもあったが、
本編でその答えが示されるのはだいぶ後になってからである。



<ラタトスク>は精霊を保護し、幸福な生活を送らせることを目的とした秘密組織で、
AST(対精霊特殊部隊)とは異なり、あくまで平和的手法によって精霊被害を抑える。
ASTよりも精度の高い顕現装置(リアライザ)や、膨大な量の精霊に関するデータを保有していたりと謎の多い組織だが、
琴里はそこに『五年前』から在籍している他、どうやら「士道のために作られた組織」らしく、士道を全力でサポートしている。

ちなみに『五年前』は士道や折紙が住んでいた街で炎を纏った精霊による大火災が起こった年。

ラタトスクの主な仕事は「最終兵器」たる士道をサポートし、精霊とデートさせ、デレさせること。
そこ、下らねえ!とか言わない。あくまで世界の命運がかかっているので本人達は大真面目である。*1

ラタトスクの技術により精霊の精神状態を診断し、状況に即した対応パターンが三択提案される。
その中で最善と思うものをインカムを通じて士道に伝え、実行させることで精霊との仲を深めさせようとする。
もうぶっちゃけて言えばギャルゲーをみんなで相談しながらプレイして、ヒロイン(精霊)を攻略し、目指せハッピーエンド!ということ。
ただし選択肢をミスるとプレイヤー(士道)が死に、世界が崩壊するという極上のバッドエンドが待っているが。

基本的に選択肢は<フラクシナス>クルー全員の多数決により決まるが、最終決定権は琴里にあり、たまに独裁となることも。
尤も、肝心の士道本人がその選択肢を拒むこともあり、結果的にそれで良かったこともある。

「司令官モード」になった時は士道への態度も一変。呼び捨てにし、息を吸うかのごとく罵倒を浴びせていく。
作戦遂行のため、士道が女の子の扱いに慣れるよう調ky……ゲフンゲフン、訓練する(主にギャルゲー、ナンパ)。
その際に彼が選択肢をミスったり対応が悪かったりすると、彼が過去に書いたポエムを読み上げたり、
昔考えたオリジナルキャラクターを衆目に晒したり、オリジナル必殺技を叫んでいる動画を流出させようとする。
やめたげてよぉ!
古傷を抉る彼女の様子は実に楽しそうである。一応彼女なりの白の方とは違う士道との接し方なのかもしれない。

実は士道とは血が繋がっていないギャルゲ設定(士道は捨て子だった)。

司令官モードでは精霊の保護、ないし世界の平和を第一目標としているため、士道に対し時に冷徹な命令も下す。
ただし、これは士道が基本的に不死身に近い状態であるのを見越してのこと。
兄を慕う心は白リボン黒リボンともに変わらず、士道が本格的に命に関わる危険を冒そうとした際は本気で止めようとし、
その後無事に帰ってきた士道に(ボディブローは入れたが)泣きながら抱きついたりもした。
また、士道に不意に優しくされて照れる、『(妹として)愛している』と言われて混乱するなど、ツンデレ気味なところもある。

また、黒リボンの時はあまり親愛の情を見せないので分かりづらいが、どちらであってもブラコン気味であり、
士道の実妹を名乗る嵩宮真那が五河邸を訪れた時は対抗心をむき出しにし、口論となった。
この義妹vs.実妹の口論の際に
「うっさい! 血縁がナンボのもんよ! 実妹じゃ結婚だってできないじゃない!」
なる発言をしていた辺り、どうやら普通に攻略ヒロインになりたいみたいだったようだ。


士道の特殊能力の内、焔に焼かれて再生する能力が備わった原因を知っている。
もう一つの精霊の力を吸収する能力についても『五年前』から気付いていたようだ。


フラクシナス解析官の村雨令音とは姉妹のように仲が良く、一緒に士道のデート指導をしたり、
選択肢を選ぶ時に特に意見を尊重したりしている(他がキワモノ揃いというのもあるが)。
令音も琴里のことをよく理解しており、時に琴里の士道に対する想いをバラしかけてしまうこともあるが、
その度(限定スイーツで)買収されて事なきを得ている。

副司令官の神無月恭平とは主従……ゲフンゲフン、女王と奴隷……じゃないじゃない、加虐者と被虐者という関係を築いている。

ラタトスクの最高幹部連である円卓会議(ラウンズ)のメンバーと通信する時は、
それぞれのスピーカーの後ろにぬいぐるみを置いており(相手からは見えないので完全に琴里の趣味)、
メンバー3人にはブサ猫、泣き鼠、間抜けブルドッグとひどいぬいぐるみを置き「馬鹿」と評しているが、
一人だけ、リスのぬいぐるみを置いている者には敬意を持っている描写がある。

副司令の神無月に対しては本人がドMなのもあって、蹴り飛ばしたり強制労働行きにしたりしているが、
基本的にはフラクシナスクルーを始めとする自分直属の部下たちを大切に思っており、
幹部から末端の職員まで、メンバーの名前や顔などのパーソナルデータが全て頭に入っている。
本人曰く自分の部下は子供のようなもので、『子供の顔を知らない親がいるわけないでしょ』と平然といい放ち、末端職員を男泣きさせた。
この姿勢もあってか、部下には女神のように慕われている。


ラタトスクに所属したきっかけ、士道との接し方の真意など、まだなにかと謎が多い。





以下、第四巻≪五河シスター≫以降のネタバレ注意












精霊「時崎狂三(ナイトメア)」の予想外な能力により、攻略は失敗。
さらに真那、十香、折紙も敗れ、空間震により学校ごと潰される――
――そんな絶体絶命の時、琴里は顕れる。

炎の羽衣を身に纏い、二本の角を生やした姿で――。
その様は、お姫様のようであり――鬼のようでもあった。

さらに彼女は同規模の空間震を起こすことで狂三の空間震を相殺したらしい。

「――少しの間、返してもらうわよ、士道」

「――焦がせ、〈灼爛殲鬼(カマエル)〉」

そして火を操る精霊は巨大な戦斧を振るう。
「跪きなさい。愛のお仕置きタイム開始よ」

「琴里、おまえは一体、何者なんだ」
「士道の可愛い妹よ」


実は琴里は元々人間だったものの、何らかの理由で精霊「イフリート」になった存在であり、士道のもつ炎での回復能力は本来精霊となった彼女のものだった。
数年前、士道本人は覚えていないものの、士道が彼女の能力を封印したことで琴里は精霊ではなくなったのだ。

ラタトスクが士道の特殊性を理解していたのも、封印された精霊が実在していたからこそだった。

琴里はもう二度と精霊になるつもりはなかったが、士道の危機を捨て置けず、また精霊に立ち戻って彼を救ったのだ。


驚く士道に、令音はさらに驚くべき事実を告げる。
今の琴里はまだ以前の性格のままだが、精霊化で破壊衝動が芽生えている。このままでは彼女はいずれ、その衝動に取り込まれてしまう。と。
令音の示したタイムリミットは2日後。士道は愛する義妹を救うため、彼女をデレさせて精霊の力を封印しなければならなくなった。

2日後。アクシデントこそあったものの、士道と琴里を救いたいラタトスクメンバーの尽力もあって順調にデートを進める士道と琴里。
だが、かつて「イフリート」に両親を殺され、その復讐を誓い、そして、「イフリート」が琴里だと知った折紙の襲撃に遭う。

士道の決死の説得にも動揺を見せるものの攻撃をやめない折紙を、デートに同行していた十香と四糸乃が精霊の力を取り戻して制止。
自分が折紙の両親を殺したのかもしれないと動揺する琴里に、士道は「義兄としての」深い愛情の告白をする。
琴里は告白と自身の過去の過ちに混乱しつつ、士道の告白に返答する。

「好き! 私も好きよ! おにーちゃん大好き! 世界で一番愛してる!」

これを聞いた士道は琴里にキスし、精霊の力を封印する。
同時に士道は過去を幻視し、琴里に精霊の力を与えた「何者か」がいたことと、琴里のマインドリセットの理由がその時自分があげたリボンにあることを知る。

その後、士道は令音に「すぐにでも琴里の能力を封印させていれば、こんな目に遭わせることはなかった」と謝罪される。
デレさせなければいけないのでは?と尋ねる士道に、令音はこう告げる。好感度が「マックス状態で」最初から変わっていなかったと。

「最後に言っていたじゃあないか。琴里は、おにーちゃんが大好きなのさ」


【精霊・イフリートとしての能力】
(霊装)
◆神威霊装・五番(エロヒム・ギボール)
エロgifキボンヌ ではない。
濃密な霊力で編まれた和装のような霊装。肩とか足とか非常にはだけていてとても目の保養になります。あとそのツノどうやってくっついてんの?
強度自体はそれほどでもないが何度打ち破られようと炎とともに復活する。
作中では狂三の持つ通常弾に全身撃ち抜かれたものの、下記の再生能力と併せて即座に復活してみせた。

(天使)
◆灼爛殲鬼(カマエル)
炎の刃を備えた戦斧型の天使。琴里自身の身の丈を超える巨大さを誇る。
振るうことで焔を操り、全方位から迫る狂三の分身体を一振りで灰にしたり、士道に群がる相手を士道を傷付けずに切り裂いたり、自身の周囲に炎の壁を張ったりと器用なこともできる。
巨大な砲門に姿を変えた【砲(メギド)】から放たれる火焔の砲撃は、直線状に存在するもの全てを焼き尽くし、灰燼と化す。

さらに、固有の能力として、驚異的な再生能力を持つ。
傷を負うと自動的に発動し、傷口に焔が巡った後、再生する。ただし、傷を負った時に痛みは感じるので、精神が持たない可能性がある。
作中では狂三の【七の弾‐ザイン‐】を使用したコンボをまともに食らい致命傷を負うが、それをものともせず程無く再生してみせた。
士道の持つ再生能力の元で、胸にライフル弾を食らった時や氷結傀儡(ザドキエル)の氷の結界(氷の散弾銃の雨)の中を通った時、
鏖殺公(サンダルフォン)を使用する時など、琴里以上にこの能力に頼っている(無茶しているともいう)。通称『琴里の加護』。

その火力や再生能力から、非常に高い戦闘力を持つ精霊だが、前述したようにその能力を使うほど破壊衝動に意識が呑み込まれる危険性が増す。
琴里自身もそのことを危惧しておりよほどのことがない限り精霊化しない。
この破壊衝動は精霊の中では琴里にのみみられる兆候で、後に琴里と同じように人間から精霊になった者も登場したが、
そのような衝動に襲われることなく能力を使っていたことから、琴里は「<ファントム>が自分の時に霊力を与えるコツを掴んだんじゃないか」と推理しているが、定かではない。

なお、何らかの力により反動が一時的に消えた状態で戦闘を行えることもあるが、その場合直接戦闘面では全精霊中最強に近い存在になる。
琴里自身の戦闘経験の少なさと強力な特殊能力による絡め手くらいしか弱点は存在せず、
ある精霊とこの状態で戦闘を行った際は怪獣大戦争もかくやという焦土を作り上げた。

また、最初に封印されたおかげか、ラタトスクで訓練を受けたのか、はたまたおにーちゃんが大好きすぎるからなのか、
他の精霊にみられる「精神が不安定になることで起こる霊力の逆流」は今のところ見られない。

ドラゴンマガジン付録『ラタトスク観測精霊極秘データ』及び『デート・ア・ライブマテリアル』にて記された精霊としてのステータスは以下の通り
総合危険度:AA
空間震規模:B
霊装:A
天使:AA
STR(力):160(ドラマガ付録では150)
CON(耐久力):100
SPI(霊力):215
AGI(敏捷性):130
INT(知力):178
他の精霊と比較すると特に霊力が高めで、また他の数値も穴のないバランスのよいステータスとなっている。



五巻≪八舞テンペスト≫ではラタトスク本部に出向していたため出番は少なめ。
終章にて、士道が<鏖殺公>を顕現させたという報告を受け、円卓会議議長、ウッドマン卿(前述したリスのぬいぐるみの人物)にもしもの時の為の決断を迫られる。
曰く、今後、もし最悪の事態に陥ったなら、
「―――士道は、私が殺します」

……本編では士道が「自分が死ぬことで琴里の命が助かるなんてことがあれば、迷うことなく死を選ぶ」などといってやなフラグを建てている。
琴里もそれを士道が言いかねないということを理解しているようで、真那が自分のために命を張ったのを見て『やっぱり士道の妹だわ』と呟いたことも。


六~七巻では美九攻略の一環として士道に女装させるが、これにはある短編の出来事からの仕返し(ほとんど八つ当たり)という意図も含まれている。
いつも通りフラクシナスから士道のサポートをしていたが、≪美九リリィ≫の終盤で美九の天使【破軍歌姫(ガブリエル)】を通信機越しに聞いてしまったことで洗脳されてしまい、
士道をいつも以上に口汚く罵る・フラクシナスの魔力砲で士道のいる天宮スクエアを一般市民ごと蒸発させようとするなどといった失態を犯してしまう。
間一髪のところで真那に倒され、随意領域(テリトリー)を通して洗浄(恐らく、記憶消去)してもらったことで復帰。
囚われた十香を救うためDEM本社に乗り込もうとしている士道を「危険すぎる」と止め、軽く兄妹喧嘩をするが結局折れる。
その後は真那や折紙を支援した(DEM社内は通信が阻害されていた)。
十香が反転する様子を見ていた時の反応から「反転体」という存在は知っていたらしい。士道に十香を引き戻せる『可能性』を提示した。


八巻≪七罪サーチ≫では七罪の仕掛けた推理ゲームの容疑者の一人として巻き込まれる。
この間は七罪が琴里に化けていた場合の被害を考慮してフラクシナスへは入れなかったが、推理ゲームが行われているという事態を知る者として士道を支えていった。
なお、容疑者を絞る為に行ったデートでは久々の白リボンモード(というよりリボンが無い状態)がみられた。
「七罪からの手紙は全て琴里から渡される」「容疑者の中では唯一士道側の事情を最初から知っている人物」
「事情もあってだが調査の為のデート時間が琴里のみ極端に短い」「回答権を積極的に二回潰してしまう」「最後まで残る」etc.など、
巻を通して見ればわりと怪しい要素でいっぱいであり、恐らくミスリード要員として描かれていたと思われる。
結果的にはアレだったが、もし司令を疑った人がいたら全力で謝ろう。ごめんなさい!

ちなみに士道はかなり短いやり取りで琴里は本物だと確信を得ていた。やはり家族として暮らしてきた時間は強し
九巻≪七罪チェンジ≫冒頭では正体を現した七罪の嫌がらせにより他の精霊たち共々子供化され、『僕だけの動物園』な事態では猫バニーにされた。
七罪確保後は彼女の変身・リハビリ計画をみんなと共に実行し、士道の攻略のサポートをしていった。
が、七罪のネガティブは治まりきれず、七罪は琴里に化けて逃亡を図る。
一方でDEMによって天宮市に人工衛星が墜落することを察知した琴里は七罪探索をギリギリまで士道に任せ、フラクシナスによって人工衛星の迎撃を試みる。
しかし、DEMの戦艦の妨害などもあって主砲〈ミストルティン〉は逸らされてしまう。
墜落する人工衛星には爆破術式、随意領域が施されその威力は戦術核以上。天宮市全住民、そして士道の危機に琴里は奥の手を使う決意を固める。

「さあ、始めましょうか。――私の戦争を」
精霊魔力砲〈グングニル〉。精霊の力を変換、増幅して必滅の一撃を放つ、フラクシナス最強兵器を。

フルパワーではない限定的な力なれど、〈グングニル〉は人工衛星を跡形もなく消滅させることに成功した*2
しかし、見事撃墜してみせた人工衛星は囮であり、敵の本命は後続して墜落する「二基目」の人工衛星であった。
グングニルは自身が暴走する危険性を孕んでいる為連発できず、また敵艦の妨害も激しさを増していた。
考えうる限り最悪の状況。その時艦橋に十香たち精霊たちが入ってきた。
ラタトスク司令官である琴里にとって精霊たちは守るべき対象。しかし士道は未だ地上に残り危険な事態にまた立ち向おうとしている。
司令官と妹という二つの立場の間で揺れながら、けれども琴里は精霊たちに懇願するのだった。「おにーちゃんを助けて」と。


短編などでは自身の再封印イベントの後、ブラコンを拗らせることが多くなった。
いや、元から好感度MAXではあったが、それが表立ってきた。兄を思うあまり暴走してキャラが壊れたことも。鳶一折紙は未だ天敵。
しかし訓練とはいえ士道に折紙へ告白するよう仕向けたのはそもそも琴里であった。琴里一生モノの失策である。

ブラコンでヒロインカウントされている義妹キャラと言えば、他の女の子にいちゃつかれる兄に嫉妬するのが定番だが、
琴里は元精霊の女の子と士道がいちゃつくことに寛容であり、制止するどころか率先してけしかけたりもしている。
ただし、短編で『士道が見知らぬ美少女といた』と四糸乃に報告された際には『どこの馬の骨だ』とキレた。人間相手はダメな模様。*3

十香たち元精霊のメンバーとの仲は良好で、特に十香からは「士道と共に自分を救ってくれた人」として士道と同じくらいに信用されている。
アニメオリジナルだが「士道と似た匂いがする」という発言も。




『凛祢ユートピア』では攻略ヒロインの一人(一週目では攻略不可。十香・折紙・四糸乃のいずれかのルートをクリアすることでMAPに彼女の姿が現れる)であり、
自分を気遣ってくれる士道に口では『十香達の方に気を遣いなさいよ』といいつつ、嬉しそうにする琴里を見ることができる。
個別ルートは少し話がシリアスだが、狂三と同じく『これなんてエロゲ?』展開もある。琴里好きな全国の士道には是非プレイしていただきたい。
他ヒロインルートの終盤で琴里からかかってくる電話には、必ず一度は出てみよう。




「総員、これだと思う追記修正をしなさい! 5秒以内!」

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最終更新:2024年04月21日 07:23

*1 とはいえ、「危険生物を武力で排除することによる世界平和」を目指すASTや「危険生物の力を利用する」DEMからみたら「世界を滅ぼしかねない危険生物に人権を主張し保護しようとする酔狂というレベルではないエコテロリスト」でしかなく、ここら辺は立場の差違か

*2 ちなみにこの時琴里の限定霊装が初お披露目。カラー口絵にてその美麗な姿が拝めるという優遇っぷりであった

*3 ちなみにその美少女の正体はイメチェンした狂三。危険人物であること、精霊の力を封印されていないことを無視すればセーフ…と思われるが、そもそも士道の命を狙っている節もあるので、正体が分かったとしても怒ってはいそうである。