ヴェノム(GG)

登録日:2011/03/17(木) 05:39:30
更新日:2023/12/29 Fri 00:20:42
所要時間:約 6 分で読めます




「ナインボールゲットだ」


ヴェノム(VENOM)
CV:
八重田幹雄(~GGXX/)
諏訪部順一(GGXX AC)

身長:179cm
体重:66kg
血液型:A型
アイタイプ:青
出身:イギリス
誕生日:孤児なので不明
趣味:読書、チェス
大切なもの:ザトー、思いやり
嫌いなもの:血、ザトーに仇なす者



終戦管理局報告書:第4385号
アサシン組織の幹部であり、ザトー失踪後は、ほぼNo.1の位置にある。実質的な組織の運営は、さらに部下に任せている。ビリヤードのキューとボールを使った独特の闘法を編み出している。これに代表されるように、通常「武器」とされる物以外を使いこなし、あらゆる場面に対応した暗殺術を身につけていると考えられる。単純な白兵能力は劣るが、暗殺者としての腕は一流である。ザトーに対する忠誠心は高く、そこをつけば制御は可能と考えられる。広範な影響力をもつアサシン組織のリーダーである点を加味し、危険度はBとする

【RiskRating:B】



ヴェノムは対戦格闘ゲームギルティギアシリーズに登場するキャラクター


○容姿
浅黒い肌を持つ男性。顔面が隠れるほどの長い前髪を持ち、髪には目のような模様が描かれている。髪の下は美形。意外にも逞しい肉体をしており、一見ジャケットに見えるそれは実はアームカバーだったりといろいろと奇抜なファッションが特徴。
普段はハスラーとしての見た目っぽいが、戦闘開始時になぜか服の一部だけ脱ぐ。


○ゲーム中での活躍
作中でもそこそこの規模をもつ集団、「アサシン組織」に属しており、党首「ザトー・ONE」亡き後は実質No.1の地位を保っている。
一流の暗殺者であるが思考は意外にも保守的で、むやみな殺生は好まない常識人。
孤児になった際、組織に拾われ暗殺者となるが、温厚な性格が災いして役に立たず、処分されかけた所を当時党首に成り立てのザトーに拾ってもらう。
これに恩義を感じた彼は、ザトーに報いるため、仕事を全うし、暗殺者としての才能を開花させた。

彼のストーリーはギアやあの男や終戦管理局など、物語の中枢を成す組織とはほとんど関わらず、ただひたすらにザトー様一筋である。
行方不明になったザトーを探し、エディに乗っ取られた骸を取り戻すため奔走したり、最早敬愛というより崇拝に近い感じでザトーLOVE。

その献身っぷりや、ファウストカンチョーを喰らったボイスが「あの方以外に…♂」であるため、プレイヤー達から同性愛者疑惑がもたれ「フォモ」の愛称で親しまれる。
後にメモリアルブックにてホモであることが公認された。

ビリヤードのキューとボールを使った暗殺術を習得しているが、対ブリジットの勝利台詞によれば、いろいろと試した結果(YOYO含み)この形に落ち着いたらしい。

何気に、生身の人間で唯一地上ダッシュが滑走型だったりする。

Xrdでは死したはずのザトー復活の報を聞きその居場所を探っている。

家庭用ストーリーではスレイヤー、ミリアと共に事態の真相に繋がる情報をイリュリアに知らせるために動いていた……が、活躍自体はベッドマンの噛ませに近く若干不遇。
家庭用版Xrd -Revelator-のストーリーモードでは裏主人公とも呼べるレベルの活躍を見せているほか、DLCで追加されたアフターストーリーBでは主人公を務めている。

+ Revelatorストーリーモード、及びRev2追加ストーリーのネタバレ注意!
本作ストーリーのヴェノムはザトー達の元を離れ、ロボカイ*1と共に行動している。
その目的は、ベッドマンの打倒。決してリベンジがしたいというわけではなく、「アサシンのメンバーを日の当たる場所に戻し、罪を清算すると共に彼らが人の道を踏み外した理由を世に振り返ってもらいたい」「変化の機会を得るためには分かりやすい首級が必要」という理由によるものである。

だが、たとえベッドマンの討伐に成功したとしても、世界はきっと納得しない。そして罪を重ねてきた自分たちが行いを認められるためには、誰かが責任を取らなければならない。そしてヴェノムとベッドマンの首には、それほどの価値がある。ヴェノムはそのことを理解していた。
そう、ヴェノムの真意は「ベッドマンと相討ちになって戦死すること」だったのである。

ベッドマンの思考を読むことが出来るロボカイの助力を得てベッドマンを追い詰めた彼は、相討ち覚悟の自爆技「テラマキナシステム」を発動し、ベッドマンの打倒に成功する。

そのまま死亡したものと思われていたが、全てが終わり、スタッフロールが流れた後、そこには頭だけになったロボカイによってどこかへ運ばれていくヴェノムの姿が……

ストーリー本編の配信から1年後に配信されたアフターストーリーBでは、その後のヴェノムが描かれている。意に反して死に損ねた彼は、自分の事情に巻きこまれ身体を失ってしまったロボカイの身体を用意するために、身を隠し路地裏でひっそりと靴磨きを行っていた。髪の毛上げればバレないんじゃね?とか言ってはいけない

「自分が生きていることが世間に知られれば娑婆へと戻っていった元アサシン達に被害が及ぶかもしれない」という不安を胸に生きていたヴェノムの前に現れたのは、部下を二人引き連れたアサシンのメンバーと思わしき男「トゥーケイヴ」であった。

かつてのアサシンと今のアサシンを狼と羊にたとえ、もう一度狼の群れを作り上げる野望を語りヴェノムを勧誘せんと脅迫するトゥーケイヴに対し、己の覚悟と信念を語るヴェノム。
その言葉を聞いたトゥーケイヴは、偶然通りかかった一般人を標的に定め、「トゥーケイヴの軍門に下る」か「正体を明かしてでもこの街を守る」かの二者択一を迫る。
信念を曲げてでも己の身を隠し通すか、他者の命の為に己の正体を晒すか。
答えは一つだった。ヴェノムは、迷いなく後者を選んだのである。そして次の瞬間彼の視界に飛び込んできた光景は……

「ぐわーやられたー!」という気の抜けた叫び声を上げて倒れるアサシンの姿であった。

理解が追い付かない様子のヴェノムをよそに、トゥーケイヴと部下たちはお代――表通りの商店街の経営権を置いて去っていく。

彼らは、ザトーの命令を受けてヴェノムの覚悟を確かめに来ていたのである。
……なお、種明かしのその時まで非情な暗殺者を演じていた彼らだが、実際のところは終止心臓をバクバクさせながら必死に演技していたようだ。とんだ名役者である。

そしてそれから幾らかの時が経ち、商店街には、ヴェノムという名の青年が経営し頭だけの不思議なロボットがカウンターに居座る、一軒の小さなパン屋が開店していた飲食店の名前でヴェノム(毒)ってどうなんだとか言ってはいけない

暗殺者であった時と同じ名で店を経営しているにも関わらず、何故か彼の正体に気付く者はいなかったという。ザトー直伝の変装ノウハウの賜物である。やっぱり髪の毛上げればバレないじゃん



○ゲーム中の性能
「ボール」を利用した立ち回りが独特なトリッキーキャラ。その攻め手は変幻自在で、プレイヤーによってプレイスタイルが大きく変わる上級者向けキャラクター。
飛び道具による牽制や固めが強力で、設置したボールへのワープ技も持ち、そこからの崩しも優秀。つかず離れず攻め立てる独自の立ち回りが特徴。
反面、無敵技を持たないため切り替えし手段が乏しく、技のヒット数が多いためか攻撃力も控えめ。
特にヴェノムの投げは相手を拘束して追い討ちが可能な長所こそあるものの、ボール状にする際にかなりのヒット数が加算されてしまうため、相手側のサイクバーストのゲージが溜まりやすいという短所がある。
更に立ち回りにはFRCが必要不可欠なため、使いこなすには結構な熟練が必要。

作品によって細かな強化や変更はあるが、キャラランクは万年中堅の安定キャラ。
(ちなみにAC前までは防御力はなかなか高い方だったがなぜかACでガタ落ちした、要注意!)


○使用する必殺技
  • スティンガーエイム
キューでボールを打ち出す。隙が少なめで牽制等で強力。タメでヒット数が増えるが、かなり時間がかかるため、使いこなすにはプレイヤーのセンスが問われる。

  • カーカスライド
地面にむけてボールを打ち出す。ボールは地面と天井で反射し、浅い角度で1回反射のSと深い角度で3回反射のHSがある。
このS版はガードさせると大幅有利のためガトリングからこれの固めがヴェノムの基本。スティンガーエイム同様タメ可。

  • ダブルヘッドモービット
キューを回転させながらの突進技。ガード時の隙は大きいが威力は高いので連続技用に。
『GGX』では空耳で「グレートのび太」「ぼくのび太」「野比のび太」「爆裂のび太」などと聞こえる事があった為、一部でネタにされていた。
『GGXX』以降はちゃんと発音しているので一安心。

  • 瞬間移動
斜め上にワープする。後述のボール生成を行っていた場合、最後に生成したボールの上に移動する。

  • マッドストラグル
空中からキューで付きながら斜め下に突進する。出が早い上に中段判定、更にガードで微有利と崩しの要。出が遅い変わりに最後に蹴り上げが追加されたものもあるが、こちらは連続技用。

  • ボール生成
空間に判定のないボールを生成する。攻撃判定は無く、動作は短いが隙だらけ。
ボタンによってボールを生成する位置が変わり、生成する度にボールの隊列が変わる。最大5つ。
ボールはヴェノムのキューやボールを使用した攻撃によって攻撃判定を持つ飛び道具となり、威力、速度、軌道は打ち出した攻撃によって変わる。またボールは削り値が二倍に設定されている。
またボール同士がぶつかってもビリヤードよろしく軌道が変わるので極めれば変則的な弾幕を組める。接近の布石にしたり、固めて削ったり、コンボに組んで火力をあげたりと、ヴェノムを象徴する技にして生命線。

  • デュービスカーブ
たたき付けるようにボールを生成する。こちらには攻撃判定がある。
こちらのみの特徴として、この技がヒットした時に生成されたボールは「電撃ボール」となり打ち出された際に3ヒットするようになる。これを組み込んだ連続技は高難易度ながら強い火力を誇り、ヴェノム使いなら習得したいテクニック。ただしガードされたら反撃必至なのではしっかりヒット確認を。

  • QⅤ
Xrdにて削除されたデュービスカーブの代わりに追加された新技。「キューファイブ」と読む。
カッコいいポーズで気を練りボール生成と同時に攻撃する。
溜めることで相手の飛び道具を防ぎ、玉のヒット数も増える。

○フォースブレイク
  • スティンガーエイム
必殺技版に比べ、タメの完成が異常に早く、相手のダウンに重ねたりできる。またこの技が生成されたボールに当たるとその場で一定時間静止する特徴をもつ。

  • カーカスライド
角度はSとHSの間くらいで反射は3回。それ以外はFB版スティンガーエイムと同じ性質をもつ

  • ダブルヘッドモービット
必殺技版より威力と発生が強化されたもの。強力。

  • マッドストラグル
必殺技版より威力、発生、判定が強化。判定強化により、当て方によってはめくりが狙えるので崩しがより強力に。

余談だが他キャラクターに比べフォースブレイクが手抜きな気がするのは気のせいだろうか…確かに強力ではあるが。


○覚醒必殺技
  • ダークエンジェル
巨大な球体の飛び道具を生成する。発生、弾速共に遅いが、発生保証付きなので相打ち覚悟の切り返しが可能。
ヒット数が多く最大28ヒット。ガードされてもガリガリ削れ、フォルトレスされてもゲージをごっそり減らせる。かなり優秀な覚醒必殺技。
遠目でだすと簡単に避けられるので近距離やダウンした相手に重ねる形での発動が好ましい。

  • レッドヘイル
空中から地面で反射するボールを8発打ち出す。
性能自体はそこまで悪くないのだが、ダークエンジェルが優秀で、そもそもヴェノムはFRCにゲージをまわしがちなので、使用頻度は低い。

  • ビショップランアウト
Xrdの新覚醒技。何度も弾ける大玉を生成する。
発動する際に画面上に生成してある玉の数によって持続時間が増加する特徴がある。


○一撃必殺技
  • ディムボゥガー
キューで殴った相手をボールに変え、ブレイクショットで大爆発させる。出始めが無敵で切り返しや対空に使えるが、一撃必殺技の性質上、狙ってやる必要は無い。

  • ギガマキナシステム
Xrdでの一撃。キューで殴った相手をボールに変え、ビリヤード台の中央に空いた怪物の口の中へ葬り去る。
ボール化したキャラが可愛らしい。


追記、修正お願いします。

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最終更新:2023年12月29日 00:20

*1 GGXXシリーズのロボカイと同一人物。量産前の試験で不合格となり、廃棄された後『スーパーハイエレクトロ万事屋』なる店?を開いて路上生活していた