サガシリーズ

登録日:2012/02/07(火) 21:02:00
更新日:2024/04/26 Fri 14:21:40
所要時間:約 4 分で読めます




サガシリーズとは、スクウェア・エニックス(旧スクウェア)から発売されているRPGの一大シリーズ。
GB版サガ3以外のサガシリーズには河津秋敏氏が制作に関与している(リメイク版となるサガ3SOLには参加)。
サガシリーズの特徴としては、

  • 味のある言い回し
  • 難解なゲームシステム
  • 高い難易度と自由度
  • ラスボスが非常に強い
  • レベルがない、閃き、熟練度などの独特の成長システム
  • 伊藤賢治・浜渦正志両氏などによるクオリティの高いBGM

といった特徴が挙げられる。
これは、複数の作品やシリーズに共通した特徴であり、個別タイトル毎となるとまた別の話である。
プレイヤーの行動が細かに成長に反映され、且つ行動に因んだパラメーターのみが上がるのは河津氏が監修した『FINAL FANTASY Ⅱ』から引き継がれたものと云える。

そのため同社のFINAL FANTASYシリーズドラゴンクエストシリーズに比べて敷居が高い作品が多く、マニア向けRPGとされている。
ゲームとしては難易度が高過ぎたりバランスが破綻している…と評されるタイトルもあるものの、それだけにマニアには思い入れが深く、名作シリーズとなっている。
実際、SFC時代には頂点を極めた『FF』シリーズや、同じく脇を固めた聖剣伝説シリーズと共にスクウェア三大RPGシリーズと呼ばれていた。
なお、最初期であるGBシリーズは『FF』の魔法などが多数流用されており、さらに海外だと『FINAL FANTASY LEGEND』シリーズとして発売されたため、上記の『FF2』も含めサガシリーズの源流自体もFFからの派生である。
後、細かい話だがタイトルによってサガだったりサ・ガだったり、冠詞とサガの間が離れてたりくっついてたりと表記揺れや微妙なタイトル間違いを生じさせやすい。

また、ゲームシステムもシリーズ毎に大幅変更してくることが多く、特にアンリミテッド・サガやラストレムナントは、難解すぎる内容からロマサガやサガフロから入ってきたファンの多くをふるいにかけた。
というか、GB初期『サガ』三部作やSFC『ロマサガ』シリーズ等、発売されるプラットホーム(ハード)が変わると、シリーズ名と共にシステムがガラリと変わるのも特徴ではあった。
PSで発売された『サガフロンティア2』からはシリーズ名は共通していてもガラリと雰囲気もシステムも変更となる。

高い難易度に関しては河津氏の意向ともバトルデザイン担当の小泉今日治氏の意向ともいわれている。後者に関しては公式書籍で「ラスボス戦の勝率は6割でよい」という趣旨のコメントがされたこともある。

また、近年ではソーシャルゲームでの収益を用いて過去作のリマスター化や新規タイトルの制作を積極的に行っているシリーズでもある。


大抵どの作品にも初見殺し・難所・詰みポイント・罠がある。
場合によってはその罠が意図的に仕込まれている。

【例】


  • 「ラスボス前だからセーブしとこっと」→ラスダンから帰れないオワタ\(^o^)/

  • ス タ ー ク ェ イ ク →LP削られてオワタ\(^o^)/

  • サウスマウンドトップの戦い→難しすぎオワタ\(^o^)/

  • やあ僕はキャッシュ! 僕と一緒に冒険しよう!→難しすぎオワタ\(^o^)/

  • バトルランクを上げると成長しやすいのか~それじゃ上げてみよっと→敵だけ成長してにっちもさっちもいかないオワタ\(^o^)/


  • どーせ最終防衛システム雑魚なんだろw連携もあるしマジヌルゲー→ 究 極 合 体 →オワタ\(^o^)/

  • 最 大 7 連 続 行 動 →オワタ\(^o^)/

しかし、プレイヤーの行動一つでゲーム展開が大きく変わってきたり、神をチェーンソーでばらばらにしたりといった、他のRPGにはないようなプレイスタイルの楽しみや高い自由度を活かしてのやり込みはサガシリーズ最大の醍醐味といっていいだろう。
やり込めばやり込むほど面白さが分かってくるゲームといえる。

厳密にはサガシリーズではないが、サガスタッフが手がけたラストレムナントとワイルドカードもサガシリーズに含む場合も多い。

2002年の『アンリミテッド・サガ』発売後はリメイクの発売が主体となり、長らく新作が制作されていなかったが、2016年12月に新作「サガ スカーレットグレイス」がPSVITAで発売され、
更に2024年4月には「サガ エメラルドビヨンド」が発売予定。

◎シリーズ一覧

タイトル 機種 発売日
魔界塔士Sa・Ga GB 1989年12月15日
Sa・Ga2 秘宝伝説 GB 1990年12月14日
時空の覇者Sa・Ga3 【完結編】 GB 1991年12月13日
ロマンシング サ・ガ SFC 1992年1月28日
ロマンシング サ・ガ2 SFC 1993年12月10日
ロマンシング サ・ガ3 SFC 1995年11月11日
サガフロンティア PS 1997年7月11日
サガフロンティア2 PS 1999年4月1日
アンリミテッド・サガ PS2 2002年12月19日
エンペラーズ サガ 携帯電話 2012年9月18日
インペリアル サガ PC 2015年6月18日
サガ スカーレット グレイス PSV 2016年12月15日
ロマンシングサガ リ・ユニバース スマートフォン 2018年12月6日
インペリアル サガ エクリプス PC
スマートフォン
2019年10月31日

  • 移植・リメイク版
以下、基本的にPCはSteam、スマートフォンはios・Androidのことを指す。
タイトル 原作 機種 発売日
Sa・Ga COLLECTION GB三部作 Switch 2020年12月15日
サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY Sa・Ga2 DS 2009年9月17日
サガ3時空の覇者 Shadow or Light Sa・Ga3 DS 2011年1月6日
ロマンシング サガ -ミンストレルソング- ロマサガ PS2 2005年4月21日
ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター ミンサガ PS4
Switch
PC
スマートフォン
2022年12月1日
ロマンシング サガ2*1 ロマサガ2 PSV
PS4
XboxONE
Switch
PC
スマートフォン
2017年12月5日
ロマンシング サガ3*2 ロマサガ3 PSV
PS4
XboxONE
Switch
PC
スマートフォン
2019年11月11日
サガ フロンティア リマスター サガフロ PS4
Switch
PC
スマートフォン
2021年4月16日
サガ スカーレット グレイス 緋色の野望 サガスカ PS4
Switch
PC
スマートフォン
2018年8月2日

◎関連作品

サガチームによる新作RPG。ゲームシステムがサガと若干似通っており、サガシリーズのキャラを彷彿とさせる登場人物が存在する。
  • ワイルドカード
サガチームによるワンダースワン用RPG。カードゲームとRPGを融合させたつくりで、後のアンサガの原型となった。
行動に応じてのステータス上昇や熟練度システムなどサガシリーズの原型となった作品。堀井雄二がジャンプ紙上で本作のシステムを酷評した逸話は有名。
サガチームによる聖剣伝説。閃きやフリーシナリオが導入されるなどサガシリーズに近い。そのため、聖剣ファンの間では賛否が分かれがち。
河津氏が制作に関与しており、アイテムの一部にサガシリーズをモチーフにしたものが存在する。
  • レジェンドオブレガシー
小泉今日治、小林智美、浜渦正志らサガのメインスタッフによるRPG。スタッフがスタッフだけにサガシリーズと混同されやすいが、サガとの関連性はない。しかし、不親切でマゾいゲームシステム・味のあるテキストはサガと共通している。
ゲスト参戦としてロマサガ2の七英雄とロマサガ3の四魔貴族、ラスレムの覇王のカードが登場した。




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最終更新:2024年04月26日 14:21

*1 移植版はサガの間に・が入らない

*2 移植版はサガの間に・が入らない