薬味久子

登録日:2013/07/26 Fri 13:07:48
更新日:2024/03/19 Tue 19:16:23
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とある魔術の禁書目録』の登場人物。


学園都市統括理事会の一人。
実年齢は70代だが、学園都市の技術を駆使したアンチエイジングによって30代の外見を保つ驚異の若作りBBA。
普段は第十三学区の大学付属病院に医師として勤務している。


新約7巻にて、『人的資源』プロジェクトの調査を進めていたことで目をつけられ、一時舞花を死なせなければならなくなった報復として黒幕を探していた土御門元春の襲撃を受ける。

そして土御門に黒幕の情報を与え、見逃された。








が、実はこいつこそがその黒幕である。

『人的資源(アジテートハレーション)』プロジェクトというのは、自分たちの計画を妨害する「ヒーロー」の庇護対象となる存在を人工的に作り出し、ヒーローの動きを自在に制御しようとする計画。


実際に土御門の行動は薬味によって操られてしまい、『人的資源』プロジェクトを止めようとしていた貝積継敏を襲撃し、雲川芹亜に重傷を負わせて上条と戦うことになってしまった。


その庇護対象として設定されているのがフレメア=セイヴェルンであり、駒場利徳が能力者襲撃を企てた事件の発端となったのも、『新入生』に狙われることになったのも、この計画に都合のいい庇護対象としての意識をフレメアに植え付けるためだった。


その後、恋査にフレメアの殺害を命じ、それに伴って続々と現れたヒーロー達は互いに潰し合いを始める。

彼女自身はフレメアを助けようとする浜面の静止に向かい、食人ゴキブリを率いて浜面の前に現れるが、絹旗の『窒素装甲』による気流の操作でゴキブリを誘導していた『匂い』を乱され、食い尽くされて死亡した。


「全て計画通り」という言葉を残して。







実は、上記の計画は彼女の本来の目的をカモフラージュするための偽りであり、その真の目的は濃淡コンピュータへ意識を移すことだった。


濃淡コンピュータとは、量子コンピュータの「量子」の部分を気体・液体といった流体の「粘性・濃度」で置き換えたもの。
要するに流体を演算媒体とした次世代コンピュータである。


そのコンピュータに意識を移すことで薬味久子は情報生命と化し、AIM拡散力場を演算媒体とすることで風斬氷華やエイワスと同質のAIM思考体へと変貌する。


これによって彼女は能力者達への干渉を可能とし、フレメアの助けを求める声を『天啓』としてヒーロー達に伝え、彼らの意識を攻撃的に誘導することで互いを潰し合わせることに成功した。


そして薬味久子は自らを更に高めるため、媒体を世界中の空気にシフトさせることを目論み、その楔となるフレメアを殺そうとする。


だが、強烈なパーソナリティでその干渉を力ずくではねのけたレベル5

『闇』の動きを叩き潰しに現れた第一位、上条を追ってやって来た第三位第五位、フレメアを助けに現れた第四位、たまたま騒ぎに遭遇した第七位、そして満を持して現れた第六位・・・ぽい人


彼らの活躍によって暴徒と化したヒーロー達は完全に鎮圧され、フレメアの殺害に現れた恋査の前には上条当麻と第二位が立ち塞がる。


そして彼らの戦いを間近で見ていたフレメアは自分のために傷つく彼らを守ることを願い、その意識の変革によってAIM拡散力場に干渉された薬味久子は恋査の肉体に叩き込まれ、幻想殺しをくらって消滅した。


と思われたが恋査のとっさの機転によって脱出に成功し、食人ゴキブリの『匂い』を媒介として意識を取り戻すが、友達を傷つけたお仕置きのために薬味を捜索していたフロイライン=クロイトゥーネによって捕食され、食べかすのような欠片だけを残して食い尽くされた。


実は彼女はもともと善良な医者であったのだが、『暗闇の五月計画』を転用して木原唯一のパーソナリティを移植されたことで現在の人格に豹変した。

彼女自身はそれを知らず、木原唯一にパトロンとして利用されながらも話の合う友人(パーソナリティが同じなのだから話が合うのは当然である)としか思っていなかった様子。

ある意味彼女も被害者と呼べるのかもしれない。


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最終更新:2024年03月19日 19:16