アンドレイ・ウルメイダ(killer7)

登録日:2011/02/27(日) 00:06:58
更新日:2023/08/06 Sun 11:31:10
所要時間:約 6 分で読めます






“The name's Andrei Ulmeyda”
“I'm a man with a Plan”

「オレの名はアンドレイ・ウルメイダ……この先、重要な男になる」



  • アンドレイ・ウルメイダ(Andrei Ulmeyda)

「アンドレイ・ウルメイダ」は05年のPS2、GC用ゲーム作品
killer7』の登場人物。
エピソード「雲男」の標的(ボスキャラ)にして事実上の主役である。

●アーカンソー州出身
●年齢:27歳
●通販事業の世界最大大手「ファーストライフ」会長兼CEO

……そして「アフロ」である。
「会長(ウルメイダ)」と云えば「アフロ」……。
これは『killer7』を“体感”した人間ならば、誰しもが認めざるを得ない要素であろう(そもそもシナリオ自体が「アフロ」押し)。

以下にスリルを求め、リスクに挑み……そして散っていった「会長」の生き様をアニヲタWikiに「刻み込む(ジャンクション)」……。


……それでは。


“南南東に進路を取れ”



【雲男】
幕開けはプレイヤーにはお馴染みのガルシアン・スミスの朝食シーンから。
ブラウン管の中のアフロの青年が語る。

「オレの名はアンドレイ・ウルメイダ……この先、重要な男になる 今後ろではステーシーのコンサートが開かれている ステーシーのファン層を知っているか?一日四回爆発(射精)してる様なヤツラさ!!……ダメだ!…押さえられない、イッちまうぜ…!!」

……それと同時に爆発するコンサート会場。
大胆不敵なテロリズム宣言とも取れる発言の後に青年……アンドレイ・ウルメイダはカメラに語りかけるのである。

「Mr.ガルシアン・スミス……アンタ(同盟)に挑戦状だ」


……と。

未見の人は理解不能(ワケワカンナイ)だろうが、このシーンはかなり格好良い。
『killer7』がゲームとしてはかなり終わっている事を抜きにしても一見の価値はある。
『killer7』がオムニバス形式で進む物語である事を念頭に置いても、特にこの「雲男」は異質な物語であると言って良いだろう。

…それは、多くの皮肉と風刺が込められた同作のシナリオ中で「雲男」のみはウルメイダと云う男の生き様(に様)をどストレートに切り取っているからに他ならない。

……実は、ウルメイダの登場は上記の冒頭の呼び掛けと、謎解きと無数の「笑う顔(ヘブンスマイル)」の死体を乗り越えて辿り着いた、ラストの二度のみである。
しかし、プレイヤーはシナリオ「雲男」を通じてウルメイダを体感する事になるのだ。

……ハッキリ言って、ウルメイダはシナリオ上では重要な位置を占める敵役では無い…。
だが、恐らくは『killer7』を体感したプレイヤーの中で彼を嫌う人間は殆ど居ないだろう。



【見た目】
長身痩躯の黒人青年で、「TEXAS BRONCO(西部の暴れ馬)」のロゴの入った黄色いTシャツとジーンズ、上記の様に「アフロヘアー」がトレードマーク。


尚、この「アフロ」に関しては劇中でも散々にディスられており、「同盟(キラー7)」の下僕であり、ゲームの解説役であるイワザルは「キモいです」と言い捨て職務を放棄し(マジで消える)、

気怠いドラッグストアの巨乳のネーちゃんからは「関係ないわ、あんな今時アフロなんて…」と言われる始末である。

……が、「魂(ソウル)」を理解出来ずに去ったイワザルの代わりは「アフロ信者」が務めてくれるし(口振りはウザいが)、何より町の住人達は富をもたらしたウルメイダを崇めている。

一部を除く……が。



【出自】
さて、このウルメイダ……。
実は数年前まではしがない郵便局員だった。
……しかも“使えない”部類の。
しかし、そんなウスノロがある日の事開封してしまった郵便物の中から見つけた文書の一部が彼の運命を変える。

極東の地「日本」で生まれた世界を変える文書「八雲」の一部を。
……そして、ウルメイダは“総合物流特殊改革商社法人(グローバルオーガニゼーション)”「ファーストライフ」を起業……。

「町(インターシティ)」を支配下に置くと共に、世界にその名を知られる様になるのである。



【関連人物】

  • アフロ信者
ウルメイダ命の残留思念。
「雲男」に於ける解説役。
……何で死んでいるかはラストを見れば判る筈???
「会長」の生き様を“指環(リング)的な物語”に喩える。

  • ガブリエル・クレメンス
本日のラッキーマン。
のドライブ」
洗礼のシャワーの中、次世代へ。

  • 警備員
「ファーストライフ」のセキュリティー。
事業内容は知らない。



【会長名鑑】
“ウルメイダ・コレクション”
その名の様に「会長」をモチーフにしたフィギュアコレクション。

知らない人間には何の冗談かと云う所だろうが、ゲーム攻略の為にプレイヤーはこのコレクションをコンプリートしなければならない。

3D画面で見てる内に何故か欲しくなってくるが、現実には未発売である。

内容はスポーツの名場面を「会長」に置き換えた物。

……どうしても揃わないNo.7とシークレットのNo.12に関しては、ある特殊な方法を踏まなければならない。



【結末】
※以下、一部ネタバレ































ウルメイダの願い……。
それは、感染により潜在的な「笑う顔」となった自分を「同盟」の手により“救って”もらう事だった。
あらゆる危険を求め、自ら病にすら感染しながらも、その都度生き残って来たウルメイダ……。
スリルを求め疾走し続けた彼も「神」の力が生み出した「笑う顔」の感染のみは克服する事が出来なかった。

「助けてくれ」

そう語る彼の頭上に黒い影が舞い降りる……軍による急襲……捕らえられるウルメイダ……。


しかし……。



「どうしてくれるんです……“欲”が出てしまいましたよ……」


……衝撃の結末は、自分の目で見るべきだろう。






【余談】
『killer7』はシナリオ毎に演出が大きく変わるのが特徴だが、中でも「雲男」はジェノバ生まれの映像ディレクターで「東京モード学園」のCMアニメを手掛けた“BEN HIBON(ベン・ヒボン)”がムービー部分のアニメを担当。
特に印象的なパートになっている。




哀しむ事は無い……。
君がこの項目を引き継ぐんだ、クレメンス……。

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最終更新:2023年08月06日 11:31