ロードス島戦記(SFC)

登録日:2011/09/30(金) 01:14:23
更新日:2024/04/08 Mon 09:47:21
所要時間:約 6 分で読めます




ロードス島戦記とは1995年12月22日に角川書店により発売されたスーパーファミコン用RPGである。

水野良原作の同タイトル小説のRPGであり全4章構成で、原作の過去(魔神戦争終結直後)3章と、原作第一巻の話(1章)をプレイできる。

各章ごとに主人公が異なり、
第1章 灰色の魔女カーラ編 魔神戦争終結直後
第2章 ベルド編 マーモ建国に至るまで
第3章 ファーン編 魔神戦争後の混乱期
第4章 パーン編 原作1巻
となっている。



■ストーリー
ロードスという島がある。
アレクラスト大陸の南方に浮かぶその辺境の島は大陸の住人から「呪われた島」と呼ばれていた…

いにしえの時代ロードスが大陸の一部だった頃、この地で「光」と「闇」の神々が最後の戦いを繰り広げた。

神をも殺す古竜を使役し多くの神々が傷つき倒れていった…
そしてこの戦いは大地母神マーファと破壊の女神カーディスの相打ちによって幕を閉じた。
その滅びの中でマーファはカーディスの邪気が大陸に広がることを恐れ大地を割った。
「呪われた島」ロードスの誕生である。
その戦いから数千年後…ロードスは滅亡の危機に瀕していた。
古代の王国の遺跡に封じこめられていた魔神達が解放されたのだ。
魔神の前に為すすべのないロードスの民は最後の希望を100人の勇者に託した。
勇者達はモスの山中にある世界で最も深き迷宮に挑んだ。
その奥底で魔神達を操る魔神王を倒すために…

魔神達の激しい抵抗をくぐり抜け魔神王の玉座までたどり着いたときには100人の勇者達はわずか6名となってしまっていた。
6名の勇者達は1人を失うものの魔神王の剣を奪いその剣で魔神王にとどめをさした。
魔神戦争は終結し人々は彼らを6英雄と称えた。


◆第一章 カーラ編
6英雄に協力し魔神王にとどめをさしたもののその際の傷がもとで記憶を失ってしまった。
失われた記憶を取り戻すためカーラは旅に出る。

◆第二章 ベルド編
魔神王にとどめをさしたベルドだったが魔神王の剣は呪われておりその呪いを解くために旅をする。
旅の途中立ち寄ったマーモの人々の不甲斐なさに憤りを覚えマーモ統一を決意する。

◆第三章 ファーン編
6英雄の一人聖騎士ファーン、彼が国に戻ってくると国王は病気で明日をもしれぬ命となっていた。
王位継承でゴタゴタする国内情勢の中で大臣の命をうけファーンは聖騎士の務めを果たそうと新米騎士テシウスと共に国内のあらゆる問題に立ち向かう

◆第四章 パーン編
1〜3章はほぼ同時期に起こった出来事であり4章はその30年後が舞台
辺境の村に住むパーンは父が敵前逃亡をしたという罪から村人からは「裏切り者」と陰口を叩かれていた。
そんなある日マーモが妖魔軍団を率いてパーンの住むアラニアの国に攻める準備をしていると聞いたパーンは司祭のエト、魔術師スレインと共に国王に知らせるため旅に出る。



■登場人物

◇カーラ
別名灰色の魔女
付与魔術を使いサークレットに自身を封じこめ他人の体を乗っ取って生き長らえてきた。
その過程で多くの戦乱を経験し平和や混沌に傾きすぎてはいずれロードスの歴史が崩壊するという結論に達し戦乱を裏で操るようになる。
たとえ殺されてもサークレットが無事なら殺した相手の体を乗っ取ることができるので倒すことは難しい。カンストソーサラーを敵に回すとどうなるか、いやというほど教えてくれる

◇ベルド
6英雄の一人
魔神王の剣を奪いとどめをさすことに成功するが魔神王の剣は呪われており何かを殺しつづけなければ生きれない状態になってしまった。
マーモを統一するが徐々に呪いによって精神は歪んでいった。

◇ファーン
6英雄の一人でヴァリス国の聖騎士団隊長。
国難から国を救った功績で王に請われて王位を継承し現在では「白き王」と呼ばれている。
平和を守るため諸国と同盟しベルド率いるマーモに対抗する。

◇パーン
聖騎士テシウスの息子。
アラニアの国をマーモから守りたいという思いから旅立つが戦乱を裏で操るカーラの存在を知りカーラを倒そうという目的が一緒の旅先で出会った5人の仲間と共に旅をする。
物理がメインのアタッカーだがサポート魔法も使えバランスの取れた能力を持つ。

◇ディードリット
本来は帰らずの森に住むハイエルフなのだが外の世界に興味を持ち旅をしている時にパーンと知りあい興味を持ち仲間に加わる。
パーンに恋心を抱いており積極的にアプローチするが鈍感なパーンにはなかなか気づいてもらえない。
魔法戦士なので多才な魔法を使えるがHPや防御力は前衛の中では控えめ。



■概要
上記に書いた通り水野良原作の同タイトルの小説が元となっている。
チュートリアルのようなものは特にない。

戦闘システムは縦×5横×3のマップでキャラの順番が来るたびに移動や攻撃などのコマンドを駆使して進めていく。
敵には必ずリーダーがいてリーダーを倒すか物理攻撃によるノックバックで戦闘フィールドから押し出せば勝利となる。(敵が残っていた場合は敵全てが撤退するが経験値やお金はもらえる。
また押し出して勝利した場合は経験値が2倍になり通常のドロップアイテムとは別にアイテムをもらえる場合もある)


全体的に戦闘はヌルいが序盤は苦労する場合もある。(ラスボスと古竜は除く)
経験値が1回の戦闘で序盤ですら4000前後終盤では4万〜8万程度貰えエンカウント率も高いのでポンポンLVが上がる。(大体1つのダンジョンで10LV以上は上がる)

その為初めて訪れた土地やダンジョンではLVが足りない装備が貧弱などの理由で苦戦する場合も多い。
魔法は効果をメニューで確認できない場合が多いので主に戦闘中に試してメッセージなどから推測するしかない。


アイテムの説明もかなり端折られている。
例えば「アンチドーテ」の説明は「解毒する」しかなく一見すると毒状態の回復しかできなさそうだが「麻痺」状態も回復できる。

また武器や防具にも両手持ちや斜め攻撃可能などの説明が書いてあるが両手持ちと書いてあるのに実は片手持ちで盾が装備できたり、何も書いてないのに斜め攻撃可能だったりするので正直、真に受けないほうがいい


島では国によって関所などでマップが分かれているためそれなりに広い。
そして悲しいことに移動は全て徒歩なので町の名前や国の名前、移動に使った経路を覚えていないとかなりの確率で迷う。

一応島の地図は見れるものの自分の現在地が表示されないのでほとんど意味はない。


ダンジョンも一般的なRPGのようなマップを行き来するものではなくほとんどが大きなマップ一つに迷路のような道でできている。
おまけに操作に慣れるまで思ったように進めない、曲がりたいのに曲がれず直進したり戻りたいのに戻れなかったりしたのは筆者だけではないと思いたい。


以上のことからゲームとしての作りはかなり粗いものの原作を知っている人は楽しめると思われる…多分。



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最終更新:2024年04月08日 09:47