シルバ(救世主の帰還)

登録日:2012/06/06(水) 23:39:45
更新日:2021/03/19 Fri 10:20:14
所要時間:約 7 分で読めます





あ――
れんきんじゅつ
わしの弟の事じゃな――

わしの名はゴルド・スタイナー
シルバの兄で格闘家じゃよー
弟はとっくの昔に死んだよ――

そうか…
あんた格闘家を目指してる訳じゃなかったのか

それでよく一か月も耐えたのー



気に入った!!
我が弟子となれィ!!!

共に修羅の道を歩もう…
…ぞ?

人違いだし作品も違う!!














「黙って死んどけ」



GOD EATER 救世主の帰還』に登場する漫画版オリジナルキャラクター。

性別:男
年齢:17〜18歳(不詳)
神機:新型可変式
   (ロング/アサルト/シールド)
  「レーヴァテイン
   →「レーヴァテイン=ツヴァイ
所属:フェンリルアメリカ支部αチーム


本作の主人公。北欧本部から赴任してきた新型神機使い。
一人称は「オレ」。数年前までは「僕」だった。

ボサボサに逆立てた藍色の髪と、十字架を模る左眼の眼帯が特徴の不躾な男。
眼帯の下には深い裂傷を負っていて、物語開始時点で視力はほぼ完全に失っている。



(#・ω■)「帰れ」


人当たりは非常に悪く、身勝手な性格も相俟って対人関係を乱しがち。
特に左眼については話題にされることも忌避し、“独眼竜”と茶化された際には「オレの傷(と書いて過去と読む)に触れるんじゃねぇっ」と激昂するほど。

ところがミーティングを無断欠席したかと思えば、アメリカ支部の外部居住区に出掛けて子どもにレーションを与えたり、両親の墓を見て動揺するエドガー(αチームリーダー)の心を看破したりなど、いまいち図りにくい優しさを秘めている。
世界に絶望した結果アラガミを信奉するに至った「喰神教」の信者達を叱咤することもあり、根は情熱的で使命に燃える熱血漢のよう。
目標は100歳まで生きることだが、自分の命を一切省みない。

使用する神機は見た目穴あき包丁な「レーヴァテイン」シリーズ。
北欧本部に在籍していた頃から愛用し続けている。
シルバはこの装備に何らかの誓いを込めており、無理を辞さない覚悟で振るう。

移籍してからというもの、アメリカ支部では第一位の業績を挙げている。
そのためかアレックス支部長も独断専行を繰り返す彼を大目に見ている節がある。

また、潜在能力が頭一個分群を抜くほど高く、アラガミ討伐任務においても相当の戦闘力を発揮する。
既に部隊の中核を担う存在になり、苦境を脱する際には十中八九彼の活躍が見られる。

上述の人物像や戦闘能力がメアリー・スーの範疇に片足を突っ込むきらいがあり、原作ゲームのファンには手厳しい評価を受けている。
「チート染みたオリジナル主人公」という点では禁忌fate編も抵触していると言える。
だが、彼の場合はそれがより露骨。
本作や彼自身、人によって好き嫌いが分かれるのはこのせい。

中盤に本部から来訪するアドルフィーネ・ビューラーは過去の遺恨を残す因縁の相手。
自分を「被験体57号」と呼ぶ彼女に憎悪を向けつつ、自ら背負った過去に見切りを付けられずにいる。

彼を蝕む過去、そして親愛と後悔と罪悪感を交えて度々口にする「アイツ」とは……



以下ネタバレ。










西暦2070年、北欧。
プロジェクトメサイア。
遍く神々を討ち滅ぼす究極の戦士――アルティメットゴッドイーター。
シルバは親友“ディケイン”と共にその研究実験に自ら志願した被検体……つまりは、アドルフィーネが求める救世主を生むための生贄だった。

彼らを含む十三人の使徒達は研究主任のアド ルフィーネにより、『聖痕』という名の増幅器として神機と接続する擬似核を胸に備え、《聖痕を刻まれし者達(クルセイダーズ)》と呼ばれていた。
この選りすぐりの実験部隊は軒並み従来以上の性能を持つオーバースペック軍団で、中でもディケインは救世主に成り得る逸材と言われ、シルバはそんな親友を誇りに思っていた。

「真に救われるためには世界を変えるしかない」と豪語するディケインに心を救われてから、親友に寄り添い戦い続けていたシルバだったが、二人の理想は見果てぬ夢として露に消えた。
度重なる実験でオラクル細胞の身体への侵蝕を許したディケインは、シルバを除いた十一人を巻き込んでアラガミ化。
シルバは失敗作と断じ処分を命ずるアドルフィーネに反抗したが、彼がディケインを救うことは叶わなかった。

左眼と唯一無二の存在を失ったシルバは、誓い合った夢を、仲間達と友への贖罪を胸に、実験に使われていた「レーヴァテイン」を携えてアメリカに渡った。



西暦2072年、北米。
重度にアラガミ化したゴッドイーターを討伐した際、シルバは終末の特異点によく似た黒衣の少女に出会う。
少女を追って訪米したアドルフィーネが暗躍する中、彼は黒衣の少女の導きで古い友人の復活を知る。

荒ぶる神々に喰い破られた旧時代の自由の女神像、その足許で。
人の形をした化け物に成り果てた親友が、彼の眼の前に現れたのである。

ディケインの再来は、即ち二年前シルバが親友を殺せず生き地獄に陥れたことを示す。
シルバは神機を手放して土下座。





平 身 低 頭 覇
D O G E Z A
o r z



(#・ω■)「極東に帰れ!」


ディケインはそれを文字通りに踏みにじり、「仲間の意志や形見に縋って罪から逃れたいだけだ」と指摘。
レーヴァテインを破壊され袋叩きにもされ、彼は暫く昏睡状態になる。

更にその後、アドルフィーネの執刀で意識を取り戻すに至ったシルバは、自分の過去と胸中の想いを現在の仲間達に暴露し、堕ちた親友を真に救うため、共に闘い合うことを誓う。
再調整の末暴走した「レーヴァテイン=ツヴァイ」を自らのモノとし、再びディケインに挑む。

ディケインを打倒する方法を求めて、その一部分を手に入れようと戦う仲間の元に駆けつけ、凝縮弾を受け取った時、シルバは流れ込んで来る友の真意を感じ取った。
かつて親友だった二人は再戦の約束を結ぶ。
物語の結集するところは遥か北、全ての始まりにして全てを失った彼の地にて。

仲間を引き連れてやって来たシルバと、大中小様々な夥しい量のアラガミを呼び寄せたディケインは死力を決して最後の戦いを繰り広げる。
次々とアラガミを喰らって異形に変貌していくディケインだが、リンクバーストによって最大限に強化したシルバの一撃で、遂に膝を屈する。
勝利と贖罪が果たされるかと思われた、その時――

アドルフィーネの謀りが発動。
黒衣の少女が狙撃され、制御を失ったディケインとシルバのツヴァイが暴走。
巨大な捕喰形態の牙がディケインを襲い、シルバの聖痕はそれに伴い共鳴を加速させる。
全てを犠牲にして究極の戦士の誕生を成就させることが仕組まれていたのだ。

だがしかし、こぼれ落ちた奇跡の雫が、究極の完成を阻んだ。
仲間達が捕喰形態のツヴァイに攻撃を加える隙に、黒衣の少女は特異点固有の力で神機の制御を敢行。
シルバの神機は、極東に住まう『はじまりのゴッドイーター』のモノと同様、白く染まる。
残された僅かな力を振るい、遂にシルバは闇に堕ちた救世主を、かつて救えなかった親友の魂を、救済するに至った。



そして、時は流れ……
αチームに新入りの神機使いを迎え、仲間達と歩むシルバの左眼には、友と友を導いた少女が遺した、新しい光が宿っている。
人々と神々との闘争は続く。





余談。

シルバが使用していた神機「レーヴァテイン」シリーズは講談社とコラボしたミッションに登場するアラガミ《ゼウス》を倒すことによって、ゲーム中で製作・使用することが出来る。
BURST版では強化することも可能。
ただしスキルや性能はごく平凡。




追記・修正は究極のアニヲタ、アルティメットウィキコモリにお願いします。

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最終更新:2021年03月19日 10:20