ヒナまつり

登録日:2012/03/03(土) 05:30:39
更新日:2022/01/26 Wed 10:06:23
所要時間:約 14 分で読めます




概要

「ヒナまつり」はマンガ雑誌「Fellows!(現:ハルタ)」に連載されていた大武政夫のマンガ作品。
全19巻。

コンクリートジャングルな現代を舞台に、アウトローな世界でのし上がるため、
もがきながら手を汚すヤクザな男「新田」と、突然現れた世間知らずで謎の多い無表情な少女「ヒナ」の共同生活を描いたハートフルで少しSFな物語。

2人の何気ない日常の風景や中学校に通い始めたヒナの学園生活、
そしてそれに暗い影となってまとわりつく新田のヤクザな仕事等を涙有り、笑い有りで展開する。
因みに新田とヒナの関係は恋人みたいな甘いモノではなく親子に近い。

後、ひどいギャグマンガです。



ストーリー

若くして金と力を手にしたヤクザ者新田義史、彼の日常は今危機に瀕していた。
事の発端は新田の部屋に突如として出現した謎の物体、そしてその中から現れた無表情な少女ヒナの存在だった。
傍若無人な振る舞いのヒナをどうにか追い出そうとする新田だが、逆にヒナの持つ不思議な能力によって、心身ともに追い詰められてしまい、挙げ句の果てに趣味の美術品を物質に取られ一緒に住む事を許可してしまう。
なんやかんやと異色の共同生活が始まってしまった。

何この……世話係みたいな感じ……。


登場人物

-ヒナ

CV:田中貴子
本作の主人公その1。怪しすぎる格好で新田のマンションに現れた不思議少女。
暴走の危険はあるが強力無比な念動力を使用できる超能力者で、拳銃所持のヤクザレベルならダース単位で圧倒できる。
しかしそれ以外は悲しいほど低スペックで、掃除をすれば被害がでるし、食事は作らず食べるだけと家事は基本全滅、欲望に忠実でわがままし放題。
なんやかんやで中学校に通い始めるが、給食だけを楽しみに授業中は寝てすごしている。
無表情で、それなりにダークな過去があるらしいがそれを感じさせない自由人。
イクラが大好き。ゲームも大好き。

高校生になってからは髪が伸びて表情も少し豊かになり、コミュ力も上昇。
進学したのは底辺の高校だが、新田の噂のおかげで同級生からはいろんな意味で目を付けられている。
中学に初登校した際には「小学生にしか見えん」と評されたりしたその容姿も、高校では初対面のクラスメイト達から「結構かわいいじゃん」と言われたり、
ヒナを好きになってしまったとある男子が「顔で選んだの?」と相談した委員長から返されたりと、成長した今となってはそこそこレベルの高い部類とされ、真っ正面からの告白に照れて動揺したりと女子らしい一面も見せている。

-新田義史

CV:中島ヨシキ
本作の主人公その2。芦川組に籍を置くヤクザ者。巻き込まれ体質。
パッと見チンピラなのだが中身はかなりのインテリヤクザで、事務処理能力の高さを買われ金融関係の仕事を任されているしっかり者。
アレな職業に就いているだけあってなかなか実入りが良いらしく、高級マンションに住んでいる上、ヒナのムチャクチャな要求にも応えている。
幼い頃から家事を一手に担っていたため極めて高い家事スキルを持ち、特に料理に関しては食べた者の殆どから絶賛される程。
ヒナの被害者である同時にヒナの活躍(と、周りの早とちり)で組の幹部の座を手に入れ、現在では若頭まで出世している。
後に「怪物」としてテレビの取材を受けるが実際は「ただのいい人」だったため、本人の意思とは関係なくテレビ局の編集によって「平成の怪物」となって世間に広まってしまった。
元号が令和に変わってからは当然のように「時代遅れ」と言われ、「女子高生の忠実なる下僕」として再スタートを切る事に。

趣味は美術品の収集と壺作り。特に壺は作るための土を海外から取り寄せる程で、ヒナからは「狂っている」と評される。
ヒナとのまともな家族関係について殆ど諦めており、代わりにアンズを危ないレベルで溺愛するようになってしまった。
けど、ヒナに褒められたり「お父さん」と言われ感動するなど、相応に親バカである。
瞳には慕われているが、瞳の大人以上に大人びた性格と適応力の高さから若干引き気味になっており、
最近は色々あってブチギレた瞳の軍門に降った。

-アンズ

CV:村川梨衣
ヒナを探しだし「処分」するために現れた第二の能力者。ツンデレ少女。
ライバルポジション的な登場をしたものの、あっという間に食い逃げ・万引きの常習犯に身を窶す。
なんやかんやとヒナとサイキックあっち向いてホイで対決するが完敗、挙げ句気付くとホームレスになっていた。
それなりに楽しく暮らしていたが、整理事業によって公園から出ていくことになり、その際に新田が良く通っていた飲食店「来々軒」の林夫妻に拾われた。
店の手伝いをしたり夫妻のために肩たたきをしたりと全体的にヒナより良い子で、瞳曰く「ヒナちゃんとくらべるのはおこがましいレベル」、新田曰く「父親の理想郷」。
区画整理のため来々軒が閉店となった際に林夫妻から養子縁組の話を持ち掛けられるが、大好きな店の味が無くなることを悲しんで辞退し、自分の店を持つことを夢見てラーメン屋台として独り立ちする。
アンズが関わる話はギャグマンガだと思えないくらい良い話ばかり。
ちなみに肝心のラーメンの味はごく普通。

-三嶋瞳

CV:本渡楓
ヒナのクラスメイトにして学校での世話係。
登場当初は正真正銘の普通の女子中学生だったのだが、新田以上の巻き込まれ体質が災いして作中トップクラスのトンデモキャラクターに成長してしまった。
ひょんなことから中学生なのにバーテンダーとして働くことになったことを皮切りに様々な職業を経験、高校進学と同時に経営コンサルティング会社「ゴールドゲットカンパニー」を設立するに至る。
凄まじい順応能力の持ち主であり、働いた職場では軒並み高評価を得、手違いで兵士のブートキャンプに参加した際は銃火器の取り扱いをマスターし、更には恐ろしく広い人脈を手に入れヤクザはおろか政財界すら動かすようになった。
後に実の父親が入社することになる。
あまりにロクでもない連中との交流ばっかだったためか、新田のことはコンペ対決で負けた後、立派な社会人として尊敬していた。最近は普通に惚れている描写が増えているが、ヤンデレ染みた感情も持ち始め気味。ちなみに新田からは上記の件から恐れられている。
海外へ逃げてからはタブレットで学校に通っている。
以上の通りあらゆる意味で本作最強のキャラクターだが、体力だけは年相応なので頻繁にグロッキーになっている。

-詩子

CV:日笠陽子
BAR「Little Song」の経営者兼バーテンダー。
綺麗な大人のお姉さん……かと思ったら中身は少し黒いはっちゃけた人だった。
アンズによる商店街トラブルの際は解決に奔走、ホームレスのための炊き出しボランティアに参加したり、アンズの引き取り手を探してあげたり基本的には心優しい。
瞳を職業人間に変貌させた元凶で、初めは「手伝い」程度だったが、自分が楽したいがために脅迫じみた方法で雇わせた。
気が付けば瞳の方がうまい酒作るし要領よく仕事するために立場が逆転。
瞳からは完全に舐められ、彼女がいないときは客が入らず「今日はいいや」「にぎやかしの人一人だとちょっと」といわれる始末。
多忙を極め限界を迎えた瞳が辞めると言い出した時は引き留めようと土下座した挙げ句靴を舐めていた…。
現在では完全に心が折れて不貞腐れ、店も休業しがちになり昼間からスロットに入り浸って飲んだくれている。
連載当初は新田から好意を寄せられていたのだが、あまりの凋落振りに「俺この人のどこに惚れてたんだっけ?」と完全に失望され
挙句の果てに「凡人以下のゴミクズ」と直接罵倒されるまでになってしまった。

アニメ版のOPではサブリミナル的に各シーンに詩子の姿が挿入されており、一部クズ行為(のように見える)描写(*1)の後にラストシーンでヒロイン面して新田と共にヒナを迎える、という原作読者からすれば違和感しかない構成になっている。
更に全身置物宣言と新田を振った7話以降はEDから姿が消滅、8話からはOPのラストシーンからも姿が消滅した。

-親父

CV:柴田秀勝
芦川組の組長。
襲撃されたり爆破に巻き込まれたりと結構不幸。
ヤクザとしては威厳のある人間だが、ヒナが関わると「孫を可愛がるおじいちゃん」になってしまう。
心臓が弱く入退院を繰り替えしており、後に引退するのだが跡目を巡ってトラブルが発生する。
ヒナへの溺愛ぶりは新田を含む周囲がドン引きする程で、サブに至ってはキチガイ呼ばわりしている。

-馬場清

CV:小山剛志
芦川組の若頭。後に組長となる。
武闘派のわかりやすいヤクザ。
新田からは内心バカにされている。
内藤とは同期で五分の兄弟分。

-内藤龍彦

芦川組の舎弟頭。新田の直接の兄貴分。
馬場同様かなりの武闘派で、物語開始時は投獄されていた。
拳銃相手にポン刀で斬り返すほどの男。
キレ方が理不尽で、タバコの火をつけ忘れた若いころの新田を灰皿で殴りつけた上に灰が散らかっていると宣ったことがある。
ヒナと同じ位の息子の仁志がいて、出所時にサプライズで逢える予定だったが大失敗。
というかそもそも企画自体が破綻していた。(若頭の勘違いによってなぜかヒナが内藤の子だと思われていた)
この件で内藤は人間不信になり、本物の仁志が会いに来ても信じなくなった。

-田中三郎

CV:河西健吾
通称:サブ。適当な発言が目立つ新田の舎弟。
組の人間だが押しが弱く、取り立てに行っても逆に謝罪させられるほど。
新田と行動を共にしていることが多く、迎えの運転手でもある。
敵対した組に拉致された際はあっさり情報を吐くなど組織の人間としてはクズ。
意図せずアンズをたぶらかしたため新田(と一部読者)の逆鱗に触れることに。

-新田美佳

CV:本多真梨子
新田の2歳年下の妹。本作屈指のクズ。
役場職員をやっていたが退職し、一時兄の家に居候する。
非常にガサツかつ自己中心的な性格で、あのヒナに「ああはなりたくない」とまで言わせた程の逸材。
空手の有段者で、他人の顔面を殴ることでストレスを発散するという迷惑極まりない趣向の持ち主。
後にヒナ達が通う高校に空手部顧問として赴任するが、ひたすら部員の顔面をボコボコにしていたため「キチガイモンスター」と呼ばれていた。

-相沢さよ

CV:小松未可子
ヒナと瞳が通っている中学校のクラスメイト。
クールな見た目で眼鏡をかけている。
バーで働いているらしい瞳の真相を知るために意地悪な質問をしていたが、困っている瞳を見て楽しんでいた。
そんな瞳を見てだんだんといとおしくなってきたり、バーに入っていった瞳を目撃したときに本気でショックを受たりと、決して薄情ではない。
ことなかれ主義…とまではいかないが、面倒ごとは嫌いなタイプ。
ツッコミ担当。
3年後は瞳と同じ高校に進学。瞳と委員長と共にボチボチやっているらしい。

-ケンゴ

CV:市川太一
さよと同じく中学校のクラスメイト。
丸刈りで中学生らしいリアクションや行動をする。
夜、繁華街で瞳を見かけて、さよ、貴志と一緒に瞳を調査する。
結果的に瞳がバーで働いていることを知ってしまう。
スキー授業の際にヒナ、貴志、瞳と一緒に遭難してしまうが、そこでヒナ自身が能力者であることを告白。
数少ない真相を知る人物になった。
3年後、ヒナと同じ高校に進学、貴志も一緒。
中学時代が凄かった所為か、突然炊飯器を稼働させたヒナにも全く驚いてなかった。

-下田貴志

CV:近木裕哉
上の2人と同じクラスメイト。
ザ・中学生男子その2。いつもケンゴと一緒に行動している。
瞳のことが気になっている。瞳が牛乳を吐いてケンゴがびしゃびしゃになった時には「三嶋の牛乳なら…」
遭難時に瞳がヒナを叩いた時には「何故そこでご褒美を!!」
と言っているので少々特殊なのかもしれない。
ケンゴと同じくヒナの能力を知っている。
3年後はケンゴと同じくヒナの高校に進学。瞳と一緒じゃないことをすごく悔しがっていた。

-新庄マミ

CV:鈴木絵理
上n(rya
初めは単なるモブキャラだと思われたが昇格。他のクラスメイト達と同様な扱いを受けることになった。
オカルト好きで何だか怪しい雑誌や情報をあつめている。
偶然能力を使っているヒナを目撃、その能力を自分も手に入れようとヒナに弟子入りし、河原で石を動かす修行を始める。
当然マミは能力は使えないが、出来るまで帰れないと思ったヒナがマミが石を動かしたように能力を使う。
しかしマミは能力が使えると勘違いし、下校前の教室でクラスの注目を集め「超能力講座」を開始する。結果は言わずもがな。

そして僕たち
私たちで
マミちゃんのその後の姿を見た者はいませんでした……

2日間ほど。

アニメ版では中の人や超能力繋がりで「奇跡を起こせない方のユッコ」と呼ばれたりも。

高校はヒナたちと同じ。クラスもやっぱり一緒。
超常現象同好会を作り、ヒナを入らせようとしていたが速攻で断られていた。
高校生になっても趣味は変わらないようだ。
「マミはボッチだよ」

-前田仁志

クラスは違うがヒナたちと同じ中学校の生徒。
内藤の息子で、父親のことで悩んでいる所でヒナと出会った。
境遇が似ているヒナと親しくなり、父親と出会う決意をするも人間不信に陥っていた内藤に偽物扱いされてしまう。
その後もヒナに会おうとしたり、電話で父親に信じてもらおうと必死に話すなど完全に諦めている訳ではなさそう。
高校は瞳たちと一緒。外見には更に磨きがかかり、ジャニーズ系イケメンとして周りの女子生徒からキャーキャー騒がれてる。
ヒナに惚れており、元組長の差し金で知らない内に命を狙われる。

-倉敷

ヒナたちのクラスメイト。
苗字は倉敷だが下の名前は不明。クラス委員長。
おっとりとした見た目だが、いつも内申を気にしていている。委員長になったのもそのため。
困っている人がいても自分のためにならないと分かればすぐに帰る。
高校は瞳と同じ高校。そこでも委員長らしい。もちろん内申のため。

-松谷

CV:野島健児
ヒナたちのクラス担任。
一見まともそうだがまともじゃない。
学年主任の話が来ており、自分自身の評価を一番に考えている。
瞳のバーに偶然飲みに行き、そこで瞳を目撃するが、教え子が問題を起こすとやばいので「三嶋によく似た瞳さん」で片づけた。
その後もバーでヒナを見つけたら、「あれは新田さんによく似たフリーター」
いじめ(勘違いだが)を目撃したら「この学校にいじめなどない…」で済ませている。
3年後もちょくちょく登場し、バーに来たり、アンズの屋台に顔を見せている。

-斑鳩景

CV:内山夕実
ヒナ達能力者を管理していた「組織」の警備主任。
身体能力が高いが、普通の人間。
もともと放棄されてアンズに消されるはずだったヒナがまだ生きているので、プランの変更も視野にいれてヒナの行動を調査するためにやってきた。
その調査項目がひどく、
  • 赤信号で止まる
  • ゴミはゴミ箱へ
  • 挨拶できる
というレベルの低いもの。
しかも中級、上級編もあり、中には
  • 電車で老人に席を譲る
  • 電車で妊婦に席を譲る
  • しかもバスでも同じような物がある。
といった限定的な状況のものもあり、調査に時間がかかっていた。
長引く調査によって資金が底をつき始め自炊を始めるが、それでも資金は足りなくなっていく。
挙句の果てには焼肉のたれで飢えをしのぐありさま。
遂には死を覚悟し安らかな表情をしていたが、調査の為に使い、仕方がなく飼い始めた愛犬のため生きようと決意。
スーパーで働きだす。
その後スーパーの店長といい仲になり結婚。3人の子供と4人目がお腹にいる。

-マオ

CV:小澤亜李
ヒナが無くした転送装置の代わりを持ってきてもらうために、斑鳩が呼んだ3人目の能力者。
しかし転送先は東南アジアの無人島で、転送装置も速攻で無くしてしまう。
仕方なくその島でサバイバル生活を始める。
ヤシの実で作ったヒナとアンズと一緒に暮らしていたが、進展の無さから島を出ることを決める。
イカダを作り海へと進み、タイあたりにたどり着き、色々あって中国へ。
「超人拳法」の師父に拾われ、そこで「気功の達人」(ホントは超能力)として同門の広告塔となる。
斑鳩に恩を感じていて、ヒナにも会いたかったが厳しく監視されていたため日本には行けなかった。
しかし超人拳法の動画を見ていたアツシが直接会いにきて、ヒナの知り合いだということがわかり、日本へ行くことを決意。
マオを行かせまいとする超人拳法の追手を倒し、誰も倒したことが無いという「試練」も突破。
師父からは超人拳法の日本支部の設立を名目に日本へ行くことを許可される。
日本に来てからはフィットネスと拳法を組み合わせた「超人フィットネス」を設立し、インストラクターとして働いている。
斑鳩とはテレビの企画で再開したが、子だくさんの斑鳩を見て呆気にとられる。
そして今を生きてる斑鳩に対し幻滅していた。
「かわいすぎるインストラクター」としてメディアで紹介され、テレビレポーターとして引っ張りだこになったりと、超能力三人娘の中では一番可愛い顔をしてるのかもしれない。

-アツシ

CV:八代拓
ヒナが家を出されたときに路上で出会った青年。
バンド「セントラルパーク」のメンバー。ボーカル。路上でライブを行っていた。
超能力を使って(手品だと思われている)お金を集めていたヒナと意気投合。
ヒナとコラボし、ロックとイリュージョンの融合「ロックージョン」(ボーカルが浮いたりする)を作り出す。
路上でのパフォーマンスは大人気になり、のちに伝説と呼ばれるほどに。
しかしヒナは新田の元へ帰ることに。以後もセントラルパークは活動を続けていたが、
タネあり、仕掛けありのパフォーマンスは周囲からイロモノ扱いされることになる。
だが雑誌で特集を組まれたり、固定ファンもいるようで注目度は高い。
それからもイリュージョンを学びにアメリカへ行ったりとロックージョンを完成させるために奔走している。
3年後、超人拳法の動画で出てきたマオを見て、ヒナと同じような物を感じる。
そこでマオに直接会って気功でロックージョンを完成させようとする。
日本に帰ってからはマオの弟子1号として拳法を学んでいる。

-やっさん

CV:辻親八
アンズの人生の師匠(ホームレス)。
自由人になってしまった彼女に優しくノウハウを教え、
半人前のホームレスにジョブチェンジさせることに成功する。
人生の酸いも甘いも知っているだろうその姿は本作品トップレベルの人格者。

メディアミックス


2018年4月よりアニメ版が放送。製作はfeel.。
監督は及川啓、シリーズ構成・脚本は大知慶一郎が担当。
特徴として、同時期の他作品と比べても全編に渡って非常に作画の質が高い。
時系列のシャッフルや一部エピソードのカットもあるが原作を忠実に再現している。
「あいったー!」と叫びながら痛がる登場人物やなまはげの話しか出てこない授業など、及川監督お得意の天丼ネタも多い。

OP:Distance vo.村川梨衣
ED:鮭とイクラと893と娘 vo.新田義史(中島ヨシキ)
  写真帳 vo.石田燿子 ※6話特殊ED

余談

●日常生活も描かれる本作にはヒナの好きなイクラや、新田の行きつけのBAR「Little Song」のバーテンダー瞳の作るカクテル等を食べたり、飲んだりする描写が多く、だいたい一話に一度は飲み食いしている。

●第3・6・8・10巻はタイトルに合わせ、雛祭りの3月3日に発売されている。

●作者の大武政夫氏は、タフシリーズで有名な猿渡哲也氏の元アシスタントであり、よく見ると年配キャラの線の入れ方や背景の雰囲気などに影響が見られる。
本人もアニメ放送中のインタビューでも師匠の影響について語っていた。
というか巻を重ねるごとにタフのパロディやオマージュ、語録が増えていっている。




追記・修正は平成の怪物の方にお願いします。

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(*1) 瞳に無理やり賃貸契約書にサインさせるシーンとアンズから金を巻き上げるシーン。前者は間違いなくクズ行為だが、後者はアンズが食い逃げ・万引きした分の取り立てなので詩子は悪くない。


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最終更新:2022年01月26日 10:06