ダークわざ(ポケモン)

登録日:2012/07/09(月) 08:32:01
更新日:2024/04/14 Sun 10:55:21
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ここでは、「ポケモンコロシアム」及び「ポケモンXD」において、ダークポケモンが使用する「ダークわざ」について説明する。


ダークわざとはダークポケモンがデフォルトで覚えているわざである。
ポケモンコロシアムでは「ダークラッシュ」のみで、ダークわざと呼称されていなかったものの、
その続編となるポケモンXDでは技のバリエーションが増加。それらの技全てがダークわざとして扱われるようになった。
覚えているダークわざは最低2つだが、3つ覚えているポケモンもいたり、中には最初から4つの技スペース全てがダークわざで埋まっているポケモンも存在する。

ダークポケモンは最初はダークわざしか覚えていないが、心を開く毎に普通のわざを思い出していき、リライブ完了で元のポケモンに戻すと全てのダークわざを忘れ去り、晴れてダークポケモンではなくなる。


ダークわざにはタイプやPPが存在しない。タイプ無しなのでどのポケモンにも等倍でダメージが入り、PPが無い事から生きている限り連発可能。
ポケモンコロシアムでは物理技の威力90・反動ダメージ有りの「ダークラッシュ」のみ。
物理攻撃のため、攻撃力の高いポケモンが使えば大ダメージが期待できるが、攻撃力が低いポケモンが使ったところで大したダメージにならない。
作中のダークポケモンは「戦闘力が高い」と製作者自らが自画自賛していたり、「すげぇポケモン」等とモブ共から羨望されたりしているが…
戦闘に適したダークポケモンはぶっちゃけ数えるほどしかおらず、スナッチを難しくするための要素にしかなっていない感が強い。


XDでは大幅に改良され、通常のポケモンに対して攻撃技としてのダークわざをぶつけるとこうかはばつぐんになってしまうように変更。
要するに、通常ポケモンが食らった場合は下に述べてある2倍のダメージを受けてしまうのである。
逆に、ダークポケモンに攻撃技としてのダークわざをぶつけると「こうかはいまひとつ」になった。

効果抜群による威力倍化のおかげで攻撃面が強化され、新たに追加された変化技も強力なものが目白押し。
もし対戦で使えたら一風変わったバトルが行えて楽しそうだが、持ち込めないのが残念である。
……おや、ワルダックがこちらを見ている。


ポケモンコロシアムとポケモンXD以外の作品ではダークわざの技データが存在しないため、ダークポケモン以外はこれらの技を使用できない。
「ものまね」や「スケッチ」によるコピーも無効となる。

ちなみにタイプがない=わるあがきと同じ扱いだからかヌケニンにぶつけると普通に攻撃が通り、倒す事ができる。こんな形でヌケニン君の死因が増えるとは…



■ハイパー状態&リバース状態

ダークラッシュorダークわざを選択すると、たまにポケモンコロシアムではハイパー状態、XDではリバース状態(嘔吐はしない)になってしまうリスクもある。
いずれの状態もかなり厄介なため、速効で治したいところ。

  • ハイパー状態
ダークラッシュが高確率で急所に当たる(必ず当たるわけではない)
ダークラッシュ以外の指示を聞かなくなる
主人公、相手トレーナーに攻撃をする。(実害はないが)
コロンケースの香り以外の道具が使えなくなる
指示した技以外を使用(味方も攻撃対象になる可能性があるほか、技はダークラッシュが選ばれやすい)
自身を攻撃
勝手にモンスターボールに戻る
※せいかくによって選ばれる確率は異なる

……ポケモン世界の人体は、どれだけ頑丈なのだろうか。

  • リバース状態
コロンケースの香り以外の道具が使えなくなる
毎ターン自傷する(コロシアム版ダークラッシュの反動ダメージと同じ量)
※ハイパー状態と異なり、通常の技も問題なく指示が出来る

  • 回復方法
バトル中に「よびかける」を使用
移動中にコロンケースの香りを使用
アゲトビレッジにある育て屋に預ける(コロシアムのみ)
ひんしにする
超低確率で自然に治る(コロシアムでダークラッシュを使用したターンのみ)


■ダークわざの紹介

※威力/命中/物or特/攻撃範囲

☆ポケモンコロシアム

ダークラッシュ
90/100/物理/1匹
闇のオーラを身に纏い、敵を直接攻撃する。
ただし自分も最大HPの約1/16の反動ダメージを受けてしまう。

威力90とはいえタイプ一致の恩恵は受けられないので、いざというときに威力不足に悩まされがちな技。
しかし、ハイパー状態で放てば ほぼ確実に急所に当たる ということもあり、わざとハイパー化を解かずに進めるという手もある。
ちなみにクリアまでのタイムアタックを競うRTAでは、ハイパー化したアリゲイツが敵をバッタバタとなぎ倒す姿が見られる。

スナッチ前にこの技による反動ダメージで自滅してしまうこともあるので、ダークポケモンのHPの削り方には気を使いたい。
また、直接攻撃のため特性が「ほのおのからだ」や「どくのトゲ」等を持ったポケモンが受けると、それらの特性を発動させてしまう危険性もある。


☆ポケモンXD

ダークアタック
40/100/物理/1匹
闇のオーラを纏って敵に体当たりする。
ストーリー序盤の攻撃技。「ひっかく」並の性能。

ダークラッシュ
55/100/物理/1匹
闇のオーラを纏って敵に思い切り体当たり。思い切りだけでダークアタックから威力が15もアップするのか…
ダークわざの仕様が変わった為、威力は下がったが、こうかばつぐんなら110になる。
また通常攻撃となり反動はなくなった。
「はさむ」並の性能。

ダークミスト
-/100/-/2匹
闇の霧で相手を覆って惑わす。
相手2体の回避率を2段階下げる。
命中率の低い技のサポートに最適で、耐久性能の高いダークポケモンがこれを覚えている場合はあえてリライブ完了せずに使い続ける手もある。
第3世代当時はあまいかおりの上位互換だった。

ダークホールド
-/80/-/2匹
闇のオーラを相手に放ち、逃げ道を封じる。
エフェクトは紫色の鎖か蜘蛛の糸のようなものを雁字搦めにして縛るといった感じ。
受けてしまったポケモンは交換不可に。

交換を封じられるため、ダークパニック等と絡められると鬱陶しい事になる。
なお、こちら側が使っても相手NPCはロクにポケモン交換を行わないため、まるで機能しない。
敵が使うと強いが味方が使うと…の代表例。

ダークリムーブ
-/100/-/2匹
闇のオーラによる渦を作り出し、相手の場にあるひかりのかべ・リフレクター・しんぴのまもりを消し去る。

リフレクターとひかりのかべはかわらわりでも破壊可能だが、しんぴのまもりは第3世代だと展開後に消去する手段がこれしかない。
ダークホールドよりかはまだ使い道があるものの、相手が壁を展開していないと死に技と化す。
この技を覚えているダークポケモンを相手取る際は、定期的に壁を張る事でダークリムーブの発動を促し、攻撃回数を減らす戦法も可能。

ダークウェーブ
50/100/特殊/相手2匹
闇のオーラで出来た火の玉のような波動を放ち、攻撃。
ダブルバトルで相手側に2匹いると3世代ダブルの(威力が50%に下がる)仕様で実質威力はたったの25。

ダークパニック
-/60/-/2匹
闇のオーラで相手の神経を刺激する。
食らった相手をこんらんさせる。
味方を巻き込まなくなった「フラフラダンス」みたいなもの。素の命中率は低めだが、かなりうざい。
ダークミストを使う別のダークポケモンによって低い命中をカバーしてくることもある。
ちなみに音系のわざなので特性ぼうおんのポケモン相手には無効化される。

ダークウェザー
-/100/-/-
闇のオーラを空へ放ち、暗闇から闇の閃光が辺りに降り注ぐようになる。
5ターンの間天候がくらやみになり、通常ポケモンに1/16のダメージ。ダークわざのダメージが1.5倍。
あられ」や「すなあらし」的なポジションだが、こちらはダークわざが強化される効果も持つため一線を画す。
2体攻撃で威力が半減するダークレイブやダークストーム等も暗闇下では馬鹿にならないダメージとなるため、
これを用いるダークポケモンを相手取る際は回復を怠らないようにしたい。

ちなみに「ウェザーボール」は威力100、タイプ無しの技になる。

ダークレイブ
70/100/特殊/2匹
闇のオーラを地面へ放ち、相手の足下から突き刺すようにして攻撃。
ダークレイではない。下から突き入れる(意味深)かのようなエフェクトではあるが
ダブルバトルで相手側に2匹いると3世代ダブルの(威力が50%に下がる)仕様で実質威力はたったの35。
特攻の高いポケモンが使う事が多いため、威力半減でもそこそこのダメージが出る。

ちなみに「Rave」とは「べた褒め」「熱演」「狂い回る」を意味する。

ダークストーム
95/100/特殊/2匹
闇のオーラで竜巻を作り出し、敵に放つ。
ダブルバトルで相手側に2匹いると3世代ダブルの(威力が50%に下がる)仕様で実質威力はたったの47。
こちらも特攻の高いポケモンが使う事が多いため、威力半減でも結構なダメージを受けやすい。
しかし単体ダメージが低い都合上、ダメージ効率重視の敵NPCはあまりこの技を選ばず、ダークラッシュ等の単体技を選びがち。

ダークダウン
-/100/-/2匹
闇のオーラを放ち、相手に流し込む。
相手2匹の防御を2段階下げる。
いやなおとと違って命中安定、2体同時攻撃、特性による無効化なしと非の打ちどころがないほど素晴らしい変化技。いやなおとも彼の命中精度を見習ってどうぞ
強力な分、相手が使っても凶悪でダークラッシュなどの物理攻撃のダメージを跳ね上げる要因となり得る。

ダークブレイク
75/100/物理/1匹
闇のオーラを纏って敵に突進し、打ち砕く技としての「とっしん」よりも使いやすくて強い
ストーリー後半の通常技…なのだがその割には使用者が少なすぎる。

ダークハーフ
-/100/-/-/全員
闇のオーラによる強力なエネルギーを周囲に放つ。
自分自身も含め、敵味方関係なく食らった相手のHPを半分にしてしまう
攻撃終了後は次のターン、反動により動けない。

要するに場にいる全員にいかりのまえばを、次のターン使用者ははかいこうせんの反動を受けるということ。
こちらが使うと相手のダークポケモンを安定して削れるためスナッチしやすくなり、味方とのまもるコンボも出来て強い。
しかし体力を半減させる都合上、回復アイテムの消耗が激しくなり、
攻撃直後にリバース状態になろうものなら継続ダメージも2回分発生し、ひんしに陥りやすくなる。

強力な効果を持つダークわざだからか使用者は4匹と極めて少ない。

ダークエンド
120/60/物理/1匹
闇のオーラを纏って敵に突撃。喰らってしまうとほとんどの場合、技名通りエンド=ひんしとなる。
反動は現HPの半分と大きいが、逆に言えばこれにより自滅することはほぼない。
(後の世代で登場したてっていこうせん等とは、命中しなかった場合は反動が発生せず、反動ダメージは最大HPからではないという違いがある)
カビゴンサイドンなどの攻撃はリアルにこちらがエンド。
特にふといホネ持ちダークガラガラのこれは、半減がないと威力にして480。ダークポケモンですら、耐久が低いと半減でも一撃なんてこともあり得る。
素の命中が低いのが救いだが、ダークミストを使う別のダークポケモンが隣にいると確定でダークミストを使用し、この技の低い命中をカバーしてくる。
相手にあえて撃たせることでスナッチを狙いやすくする方法も。その場合はいかく、あまえる等でこうげきを下げておきたい。

ダークサンダー
75/100/特殊/1匹
ダークサンダー専用技
闇のオーラを纏いながら放電し、敵を攻撃。
…ダークポケモンとしてのサンダーがダークサンダーという技を使うのは一種のギャグなのだろうか。
エフェクトは黒い稲妻ブラックサンダーで攻撃…といえば聞こえはいいが、実際は10まんボルトの改変である。
1割の確率で相手をまひ状態にする。

放電による攻撃だが、あくまでダークわざのためかちくでんやひらいしんの影響は受けない。

ダークフリーズ
75/100/特殊/1匹
ダークフリーザー専用技。
闇のオーラを纏いながら冷気を放ち、敵を攻撃。
エフェクトは本作のれいとうビームの改変で、やや黒くなっただけのれいとうビームである。
1割の確率で相手をこおり状態にする。

ダークファイア
75/100/特殊/1匹
ダークファイヤー専用技。
闇のオーラを溜め込み、黒く禍々しい炎の弾を放って攻撃。
エフェクトはだいもんじに似ているが、だいもんじと違って攻撃直撃時に大の字は出ない。
手抜き改変のダークフリーズやダークサンダーよりもエフェクトの闇っぽさが異なるので、見ていて中二心をくすぐられるダークわざ。
1割の確率で相手をやけど状態にする。

炎による攻撃だが、あくまでダークわざのためかもらいびの影響は受けず、こおり状態のポケモンに直撃させてもこおり状態を治す効果はない。

ダークブラスト
80/100/物理/1匹
ダーク・ルギア専用技。
闇のオーラによる真空波を放ち、敵を攻撃。
当時の仕様でエアロブラストが物理技だったことから、この技は物理技である。
技のエフェクトも本作のエアロブラストをダークっぽく改変しただけ。
ゲームバランスからか威力80と元となったエアロブラストより低くなっているが、命中は地味に100だったりする。
何度も撃ってみると分かりやすいのだが、実はエアロブラストと違い、きゅうしょに当たりやすい技ではない。
(攻略本にも急所に当たりやすいとは書かれておらず、通常攻撃と表記もされている)
ちなみにリライブ完了してもエアロブラストにはならず、「サイコブースト」になる。

■余談

Pokemon GOのGOロケット団はポケモンに対する無茶な強化で戦闘力を上げた「シャドウポケモン」を使用してバトルを挑んでくる。バトルに勝利するとGOロケット団はポケモンを置いて逃走。シャドウ化されたポケモンを救うという形で捕まえることができる。捕獲すると、スペシャルアタックが「やつあたり」で完全固定になっており、通常時はわざマシンでも変化不可能。ある意味本作におけるダークわざに相当しているといってもよいだろう。*1

こちらは威力が低いノーマル技であり、その威力はたったの10。加えてジム戦では隙が膨大、対人戦では威力に対してゲージ消費量がはかいこうせんに次ぐレベルで高かったりで恐ろしく使いにくい。
一応シャドウポケモンの仕様*2により火力ボーナスこそ乗るが、乗ったところで威力12であり、性能が上記の有様なためこの技そのものの実用性は皆無。ある意味わるあがき(威力35)以上に使い道がない。
シャドウポケモンの設定のためとも言える技であり、高い育成コストを覚悟でシャドウポケモンを育成したいトレーナーにとっては真っ先に忘れさせてしまいたい技となっている。しかし特殊イベントの期間でない限り、わざマシンを使ってもやつあたりを別の技に変えることは不可能。

リトレーンして「ライトポケモン」になった後はやつあたりの枠が「おんがえし」に変化し、ジムでは威力35の代わりに圧倒的に隙が少なく連射も効き、対人戦では威力130に急上昇するなど、どちらにおいても優秀な性能の技に変化。こちらはカビゴン等の強力なノーマルタイプや、ヤミラミやハッサム等の優秀なサブウェポンの欲しい一部のポケモンで実戦にも使われている。


追記・修正はハイパー状態のダークポケモンに正真正銘のダイレクトアタックをされてからお願いします。

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最終更新:2024年04月14日 10:55

*1 英語版コロシアム・XDではダークポケモンのことを「Shadow Pokemon」と呼ぶ

*2 耐久が0.8倍に下がる代わりに、技火力に1.2倍のボーナスが付く。