張太炎(蒼天の拳)

登録日:2012/09/23(日) 06:24:59
更新日:2023/01/28 Sat 17:19:00
所要時間:約 6 分で読めます





張太炎(ちょうたいえん)とは蒼天の拳に登場するキャタクターの一人である。

CV- 大塚芳忠(TVアニメ)/新垣樽助(CR蒼天の拳)

北斗神拳の分派である北斗三家拳のひとつ北斗曹家拳の使い手(後に伝承者)にして、霞拳志郎が味方する上海マフィア・青幇と敵対する上海マフィア・紅華会の二番頭である。

性格は重度の女狂い、そして超絶倫である。

小さな客船の中で女たちが壊れるまでギシアンに及び絶命したらまるでいらなくなった人形のように船からポイ捨てしたり、結婚式に乱入し新郎を殺害して花嫁を強奪するなど鬼畜である。
なお、やったことはクズだが結婚式に乱入した際にのたまった、

「男はなあ いい女とヤるために生まれてくるんだよぉ。 命の心配なんかしてられるかボケ」

というセリフは我々アニヲタ民的には一度はいってみたいセリフ・・・かもしれない。

また、女にしか興味がない虚け者のように見えてその本性は冷酷かつ鬼畜外道である。
上記の女関連のこともさることながら、拳志郎への挑発のためにシャルル・ド・ギーズの妹ソフィーを爆殺したり(しかもこの時ソフィーは記憶を取り戻したばかりで念願の兄との再開を控えていた)、援軍としてよんだ馬賊を暴れさせて上海を大混乱に陥れたり、果ては青幇の資金源である阿片を潰すためにペストをばらまこうとするなど悪行の限りをつくす。
なお、紅華会の御大にして腹違いの兄である章烈山(しょうれつざん)という大男がいるが「えっ、あの天を突くほどの大男が!?」と心中で侮辱しているあたり、あまり敬ってはいないらしい。
ちなみに読唇術が使える。

以下ネタバレ






拳志郎がソフィーの仇を討つために訪れた上海一の高級娼館・桃華荘にて始めて拳を交える。
このとき、前述の強奪して自分専用の娼婦にした梨花に銃撃されるも闘気で銃弾を逸らすという離れ業を披露している。
さらに拳志郎と激しい拳の打ち合いを繰り広げるも、ギーズを爆風からかばった際に拳志郎が負った傷が開いたのをきっかけに「こんなケガ人を倒しても、俺の拳が泣くだけだ。」と捨て台詞を吐きながら別の娼館に姿を消した。
なお、梨花をかばいながら戦う拳志郎に対していったセリフ、

「甘いな、女のことは下半身だけで考えてりゃいいんだよぉ!!」

は蒼天史に残る迷台詞・・・だと思う。

その後烈山の許婚にして馬賊の女頭目・李秀宝(りしゅうほう)と出会うもその美しさや度胸に一目惚れし、彼女と早くギシアンしたいがために、ペストをばらまき青幇との抗争の早期決着を試みる。
しかし、ペストの散布を命じたモグラの普を利用され逆に最後のアジトだった船を突きとめられ、拳志郎に火を放たれてしまう。
燃え盛る船の中で拳志郎を待ち構えていた太炎は自分が秀宝に惚れ、例え兄の許婚でも秀宝を自分の女にするつもりでいることを告白する。
同時に拳志郎から秀宝の正体が拳志郎の恋人である潘玉玲であること、あの芒狂雲すらも玉玲に惚れていたことを知ると、俄然やる気を出して遂に拳志郎と決着をつけることとなる。

以下さらなるネタバレ





実は太炎は曹家拳の伝承者・章大厳(しょうだいげん)の実の子ではなく(つまり烈山とも全く血の繋がりがない。)、太炎の母が大厳と婚姻する前の相手との間に身ごもった妾腹の子である。
そのことが、太炎が6歳のころ大厳に知られてしまい、母子ともども殺されそうになるも太炎の母は太炎だけでも助けてくれるよう大厳に懇願するために自ら命を絶ってしまう。
このとき母を自殺に追いやった大厳に復讐するために、太炎は上記のような外道行為に手を染め大厳の目をごまかそうとしていたのである。
(もっとも、本人も鬼畜の仮面をつけたはずが、それが自分の本当の顔になりつつあることを自覚していたようだが。)
太炎が父の姓である章ではなく母の姓である張を名乗っているのもこの恨みを忘れないためである。
なお、アニメでは母を失ったことが女に執着する理由であると言及されている。




母の仇である大厳を倒すために編み出した独自の技、「爆龍陽炎突」・「幻夢百奇脚」を駆使して拳志郎に襲いかかる。
その実力は拳志郎も殺すのが惜しいと評するほどである。
しかし太炎の拳は「剛」と思わせておいて「柔」を放つ所詮大厳を倒すことに特化した奇襲の拳にすぎず、ただひたすら拳を極めることを目的とする北斗神拳には地力で劣っていたため、
どの技も初見以降は完全に身切られてしまった。
それでも拳志郎に挑むも憎しみが自分の拳を曇らせたことを諭され、汚れきった自身の拳では復讐を果たせぬことを悟り潔く拳志郎に秘孔を突かれることを望んだ。




以下最後のネタバレ





秘孔を突かれることを望んだ直後に燃え盛る炎が二人を襲い、「天も俺に死ねといっている。」と炎に焼かれることを受け入れた太炎だったが、突如現れた曹家拳の部下である五叉門党の一人・二番星が太炎の盾となる。
そして父・大厳がいつか太炎に倒される事を望んでいたことを告げ、自身の命と引き換えに太炎が大厳と戦う日まで太炎を殺さないように、拳志郎とギーズに懇願した。
命を賭した二番星の願いを聞き入れたギーズは代わりに太炎の顔にサーベルで十字の傷をつけ、妹ソフィーを殺した痛みを忘れぬよう告げ、太炎も泣きながらそれを忘れない事を誓った。
その後改心し、大厳に挑み見事勝利して曹家拳伝承者の印可を受けた太炎は、烈山を殺そうとする拳志郎の前に現れ兄は人としては愚物だが今の中国には必要な人物であるから今しばらく生かしておいてほしいと懇願する。
同時に大厳が実子である列山を愛するが故に曹家拳を継がせなかったこと、つまり曹家拳伝承者は先代を殺すことで印可を受けるため
父を深く愛し尊敬する列山にそのような業を負わせないために継がせなかったのだと告げ、兄を改心させてその望み通り眼の光を奪った。


その後、拳志郎が真の伝承者となるべく北斗劉家拳の劉宗武との一騎打ち、天授の儀を行った際には
これに乗じて北斗抹殺を企てる西斗月拳の使い手ヤサカの前に立ちふさがり、共に天授の儀の行く末を見届けた。
天授の儀の後、拳志郎が行き分かれた母と再会する様を(拳志郎の母がやたら若々しいせいか)恋人同士のものと勘違いしたヤサカに
得意の読唇術で拳志郎が相手を母と呼んだことを告げ、勘違いをただした。



行った悪行の数々が許されないとはいえ、彼も母への思い故に暴走した哀しき男であったのかもしれない。


使用する拳法について

北斗曹家拳
三国時代に北斗神拳から分派した北斗三家拳のひとつ。
拳志郎曰く剛の拳であるらしいが、劇中で太炎が使った技のほとんどが太炎のオリジナルの柔拳であるため曹家拳本来の剛の技はあまり見られなかった。


以下主な技

爆龍陽炎突・・・ムチのようにしなる両手で不規則な軌道を描き、無数の高速の突きを放つ。技を放つ際ムチのしなりが生む一瞬の溜めが死角となり拳志郎に破られる。
なお、太炎が大厳を倒すために独自に編み出した技であるため厳密には曹家拳ではない。

無影脚・・・太炎が拳仙・李散より伝授された技。
両手を掲げ爆龍陽炎突の構えをとり、相手の注意を頭上に逸らしてから予備動作のない高速の蹴りを相手に叩き込む。
拳志郎の肉体に足跡が残るほどの威力がある。

幻夢百奇脚・・・無影脚に爆龍陽炎突の動きを加えた変幻自在の蹴り。爆龍陽炎突と同じく厳密には曹家拳ではない。
また爆龍陽炎突と同様にムチのしなりが生む一瞬の溜めが弱点である。



「甘いな、アニヲタの項目は下半身だけで追記・修正すりゃいいんだよぉ!!」




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  • こいつの演技のダシにされた女性たちはマジで浮かばれん・・・北斗の悪癖、『悪党に可哀相な過去』の典型例だな。登場時の色キチ外道のまま最後まで突っ走ってほしかった -- 名無しさん (2013-08-11 20:23:57)
  • 原作が堀江じゃなく武論尊だったら容赦なく殺していただろうな、こんな奴。 -- 名無しさん (2013-08-12 19:34:54)
  • 大佐かわいそすぎる・・ -- 名無しさん (2014-02-28 22:49:11)
  • こういう外道キャラが死なずに仲間になる蒼天の拳の方が北斗の拳よりジャンプっぽいんだよなw -- 名無しさん (2014-04-18 09:56:29)
  • 外道キャラでも死合いを経て悔い改めることができると朋友となる。蒼天のキャラでも結構おいしいキャラだったな。  -- 名無しさん (2014-05-15 21:29:25)
  • 金と女に転ぶのが人の性というものよ(至言) -- 名無しさん (2014-06-29 21:33:50)
  • ↑2 オマ●コヤロウだった時のほうがキャラ立ってたとは思うけどね。あのニコニコ笑顔+ヤクザの残忍さって描写が好き -- 名無しさん (2014-06-29 21:35:42)
  • まぁ、確かにこいつ外道な事やってたが、ぶっちゃけ蒼天は良識があるだけで味方全員アウトローだしなぁ -- 名無しさん (2014-06-29 22:30:03)
  • とりあえず麻薬の売買は全然OKってノリだしねw -- 名無しさん (2014-06-29 22:36:01)
  • こいつの演説を聞いたモブ馬賊の「あ、あれ・・ふつう『金・女』の順番じゃね・・・?」「ま、そういう言い方もあるんだろう」には笑ったw -- 名無しさん (2014-07-15 23:23:20)
  • トキ:カサンドラで再会、仲間に ヒョウ:羅聖殿で記憶を取り戻す、仲間に 太炎:船で改心、仲間に -- 名無しさん (2015-01-17 16:29:23)
  • コイツは北斗の拳でいうトキのポジションだと思う。(理由:劉家拳の宗武がラオウっぽい顔している、北斗三家拳は三国志の守護拳という設定だがケンシロウ以外の伝承者候補3人や、3人の羅将も意識して付けているような感じもする) -- 名無しさん (2015-01-17 16:38:45)
  • 兄貴も改心するとは思わなかった。 -- 名無しさん (2015-08-13 16:30:01)
  • 真顔で「サイズ合わねえじゃん」ってツッコミ入れてたのは笑ったw -- 名無しさん (2017-01-22 11:47:33)
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最終更新:2023年01月28日 17:19