和犬

登録日:2011/09/16 Fri 22:48:42
更新日:2024/03/06 Wed 21:01:55
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和犬とは日本原産のの中でも、立ち耳や巻いた尻尾などの特徴を持つ犬達のことである。
日本原産の犬と言っても海外から持ち込まれた犬を日本で品種改良した日本スピッツや土佐犬などもいるため、
ここでは柴犬と似たような外見を持つ和犬に絞って話をする。


特徴

外見的には柴犬と同じく立ち耳と巻いた尻尾が最大の特徴だろうか。ただし紀州犬や甲斐犬には尻尾が巻いてないのもいる。
いずれの犬も原種に近く、紀州犬は狼の子どもとの伝説を持ち、四国犬はパッと見尻尾を巻いた狼に見える

性格はいずれも激しくなかなか飼うのは難しい犬とされる。
紀州犬や秋田犬は都道府県によっては届け出が必要な猛獣扱いだったりする
ドッグランなどのペット関連施設でも、未だに犬種指定で立ち入り禁止の場所があるほどである。

性格的には柴犬がツンデレだとすればツンツンクール辺りだろうか。
ただし慣れるとめっちゃデレてかわいい

まあ、そこまでいくのが大変ではあるが。


各犬種の説明


●北海道犬(アイヌ犬)


/だまれこぞう\

北海道原産。
ご存じソフトバンクのお父さん。
でも可。
多分美輪明宏とは関係はない。

後で紹介する紀州犬にかなり似ているが、実はかなり剛毛であり触るとわかりやすい。
簡単にさわらせてはくれないがな

和犬の中でも一番頑固な犬と言ってもよく飼い主以外に慣れない。
ソフトバンクのお父さんもバラエティ不向きだしね。

でも飼い主に対する愛情は深い一途なわんこ。

白が有名だが実は白は珍しい。


●秋田犬


秋田県原産。
アニヲタ的には銀牙が有名。
世間的にはハチ公だろうが。
もしくはわさお。
秋田犬をアキタケンと読むと「県」とごっちゃになるのでアキタイヌと読んで欲しいらしい。

実は原種とは一時期かなりかけ離れた時期があり純粋種は事実上いなかったり…。
元は秋田の大型犬だったが、明治維新後洋犬の血を混ぜて品種改良がかなり積極的に行われ、一時期はシェパードみたいな犬になっていた。
しかし、その後日本らしい犬の姿を取り戻そうという動きが起こり、戻し交配が行われるようになった。
しかしその後太平洋戦争が起こり犬どころではなくなった上に、犬の病気であるジステンパーが流行。秋田犬は滅びかかってしまう。
そこからなんとか立て直したのが今の秋田犬である。

なお、シェパードに近い秋田犬は戦後アメリカ軍に気に入られ大量に海を渡りアメリカではかなりメジャーな犬種となっている。(所謂「アメリカン・アキタ」)
海外では単にアキタと呼ぶとこのアメリカン・アキタのことを指す場合があるので、「ジャパニーズ・アキタ」と呼び分けると誤解がない。

また、混血の影響か秋田犬には長毛種がいる。わさおはこれ。

性格的にはややおっとりした犬が多いがキレると手がつけられないのが珠に傷。

三味線は猫の皮を材料とすることで知られているが、青森県の津軽三味線には犬の皮が使用されており、
中でも秋田犬の皮が最良の音色を奏でられるとされている。最近では素材の確保に苦労しているとか。


●甲斐犬


山梨県原産の犬
黒っぽい虎毛*1とやたら悪い歯並びが特徴。犬歯が八重歯みたいになってるのもいる。
その毛並から怖い印象があるが、よく見るとかわいい。
本来は鹿や猪などの狩に使う猟犬。土地の起伏と寒暖差の激しい盆地の原産であり、脚力に優れる。

やや凶暴なところがあるがデレた時の甘甘ぶりは和犬の中でも抜けている。
ツンツンした甘えん坊が多い。

かつて旧日本軍が軍用犬になるか試験的に訓練したところジャーマン・シェパードの半分の期間で過程を修了したとされ、知能が高い犬種と言われることが多い。
…が、一度主人を決めると変えることが難しいのか、全頭が脱走。結局採用はされなかったらしい。


●紀州犬


/お父さんと呼ぶな!\

和歌山県原産。
ソフトバンクではない。
むしろ犬走 椛

狼を先祖に持つという伝説を持つ。
ちなみに目が赤いと狼の血が濃いと言われる。何その厨二病

日本人が好む白い色の犬が多く、知名度の割にはメディア進出は多かった。赤目さんとかな。

性格はクールよりのツンデレ。そしてこの犬の特徴と言えば、


やたら色っぽい

やたら色っぽいのだ

大切なことだから二回言いました。


ソース




ね、なんか色っぽいでしょ?


●四国犬


/わっちはけんろー\

四国の愛媛県などを原産とする犬。
見ればわかるけどかなりに似ておりニホンオオカミの目撃情報のいくらかはこいつとの見間違えという話もある。

性格的にはやはり激しい部分があるが、デレるとかわいいのは同じ。
なお、全て柴犬と同じく天然記念物に指定されている。




さて、基本的にこいつらはかわいいが、かわいいだけではすまない。犬を飼うとしても中級者以上でなければ持て余してしまうだろう。
ブリーダーさんの中には「初めて犬を飼う人には売らない」という人も少なくない。
ましてや独立心が強い犬たちである。
心が通えば頼もしい相棒であるが、そうでなければ飼い主や犬自身もおろか、周りまで不幸せにしてしまいかねない難しい犬たちである。




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最終更新:2024年03月06日 21:01

*1 稀に真っ白や虎模様のない茶色の個体も生まれてくるが、そうした個体は「犬種の標準」から外れてしまうため、たとえ純血種でも甲斐犬とは認められず、血統書は発行されないとのこと。