サイケデリック・レスキュー/D/dレスキュー

登録日:2012/07/01(日) 06:23:12
更新日:2024/01/16 Tue 18:43:12
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わたしは諸君に希望する。
諸君の救助を待つ要救助者を救い出せ。

諸君は救助において卓越した能力ありと選び抜かれた者ばかりである。

『サイケデリック・レスキュー』および『D/dレスキュー』は一条理希の執筆によるライトノベル。

要救助者は諸君からさしのべられる手を待っている。
死の恐怖と絶望の中で待っている。
要救助者の断ち切られかけた未来を、明日につなぐために救い出せ。
必ずや救い出せ。

1998年6月に集英社スーパーファンタジー文庫より第1作『サイケデリック・レスキュー』が上梓・刊行されてシリーズがスタート。レーベルの看板作となる。シリーズストーリーのクライマックス直前に『D/dレスキュー』とタイトル変更した上で集英社スーパーダッシュ文庫に新レーベルを勢いづける創刊作としてシリーズ移籍された。『サイケデリック』全8巻『D/d』全3巻の計11巻。
挿絵は杉崎ゆきる(サイケデリック)と目黒三吉(D/d)の二人。
なおD/dとは「デンジャー・ダッシュ」即ち「危険に飛び込む者」の意。

そして、わたしは諸君に切望する。
救助に向かった諸君が生きて戻る事を。
諸君が他者の生命や安全と引き替えに命を落とすことは決して許されない。

【登場人物】
鷹森恭平
本作主人公。高校2年生。異能生存体レベルの悪運による生存能力の持ち主で、その生還能力を買われて水城財閥私設救助隊にスカウトされる。
幼い頃に巻き込まれた航空機事故で両親を亡くしており、以降、そのショックから周りの人の生命を慮るあまり、自らの命を軽く考える悪癖(悪い意味での自己犠牲精神)を持つ。

七瀬沙湖
本作ヒロイン。恭平の同い年の幼なじみで水城財閥私設救助隊の同僚。
高校生合気道全国大会優勝者。
実は恭平の能力を極限まで引き上げるための恭平に対する囮兼人質として現場投入されている。(本人たちは知らない)

神野 真
自称・怪盗。普段はガテン系フリーター。紫龍コンツェルンをターゲットに盗みを働く。
救助隊では恭平たちのよき兄貴分。
かなり軽薄な印象が拭えないがやる時はやる男。

海藤美紀
表向きは現職のモデルだが、実は爆発物処理班のOG。爆発物のエキスパート。
過去の事件で恋人を亡くして前職を退くも爆発物への怒りは収まらず特殊救助隊のメンバーとなる。
実質、沙湖の姉貴分。

暮崎
水城財閥総帥付第一秘書にして初代救助隊指揮官。
傍目には優しいダンディーなオジサマだが恭平の能力を引き上げるために沙湖を救助隊にスカウトするなど目的の為に多少の倫理は踏み倒す危険な所がある。
どこか陰を持ち、そのためにシリーズ後半に失踪する。

綺堂 黎
水城財閥総帥付第二秘書。暮崎の失踪により第一秘書に昇格し二代目救助隊指揮官となる。
自分にも他人にも厳しい人間で、必要とあらば「誰かの為に悪人にすらなれる」漢だが多くを語らず厳しい言葉のみを吐くため誤解されやすい。
そのため二代目救助隊指揮官となった際には救助隊メンバーから嫌われてしまう。
しかし、その心の中には「理不尽な災禍や運命に晒され苦しむ人を助けたい」と強く願う、熱きレスキュー魂が宿っている。

水城祐二
水城財閥を束ねる若干17歳の若き総帥。
救助隊のオーナーだが時に乗物操作(作内では船舶操舵)のスペシャリストとして自ら現場に出る事もある。
海難事故で兄を亡くしており、その経験が救助隊の結成に繋がっている。
若くして総帥となり右往左往の中、暮崎に頼りきってしまい、その依存度はかなり高い。
暮崎失踪後、綺堂にそれを厳しく指摘され、突き放されて途方に暮れる。

万一の諸君の死は、たすけられた者の心に重荷となって残るだろう。
諸君を愛する者たちの中に悲しみとなって残るだろう。
その痛みを思え。

特殊救助隊隊員である諸君は、そのような痛みを要救助者に
また諸君を愛する者たちに与えてはならない。

与えることを許されない。

【組織】
水城財閥特殊救助隊
水城財閥が、その科学力と人材・情報力の粋を集結して設立した、総帥直轄のレスキュー部隊。
出動に際しては準備中に総帥の訓示が流され、これはシリーズを象徴する名物演出となっている。
少数精鋭を基本方針としメンバーは必ず何らかの特殊技能に秀でている。
また装備も最新式(と言うよりも実用寸前のβ版試作品を強制ロールアウトしていると言った方が正解だが)であり、一般消防レスキュー隊装備の数世代先の装備を持つ。
ただし国家機関の面子の問題から、その存在は秘匿されており、大規模出動には内閣総理大臣(ないしは出動該当国首脳)よりの承認を必要とする。


紫龍コンツェルン
日本に本拠を置く死の商人。
表の顔は水城財閥と双璧を成す一大コングロマリッド。
自らの「裏の商品」の「試用過程」において水城財閥特殊救助隊が人命救助に出ばって来るようになり(救助隊側は当初、紫龍の存在を知らずに活躍)死者が出ず、セールス実績に対して邪魔となる救助隊の壊滅排除を目論む。

ゆえにわたしは諸君に切望する。
いかなる状況からも生きて戻ることを。
いかなる状況下からも、すべての要救助者を、そして諸君自身を救い出せ。

これは命令である。

諸君は必ず生きて戻らねばならない。
くりかえすがこれは命令である。
要救助者を救助ののち、必ずや生還せよ。

必ずや生還せよ。

以上だ。










わたしはアニヲタに希望する。
諸君の追記・修正を待つ項目を完成させよ。
(中略)

項目を追記ののち、必ずや修正せよ。
以上だ。



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最終更新:2024年01月16日 18:43