誤った指図/Misdirection

登録日:2011/11/02 Wed 11:23:00
更新日:2024/04/07 Sun 22:15:04
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貴方の手札にはウルザの激怒、そしてキッカーコストを払えるだけのマナが・・・

それに対し相手の手札は僅か二枚。マナはゼロ・・・

互いのライフは残り僅か。誰もが勝利を確信する瞬間・・・



「ウルザの激怒でこの勝負、俺の勝ちだ!」

「打ち消せないなら方向を変えればいい。にはそんなカードもあるんだよ」

「なん…だと……?」


概要

誤った指図/misdirection (3)(青)(青)
インスタント
あなたは、誤った指図のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札にある青のカード1枚を追放することを選んでもよい。
単一の対象を取る呪文1つを対象とし、その対象を変更する。

TCG『マジック:ザ・ギャザリング』のメルカディアン・マスクスに登場した、相手の呪文をそっくりそのまま自分のものにするチートカード。
原型である《偏向/Deflection》は古くから存在したが、疑似カウンターにしてはマナ・コストが重いという理由であまり使われていなかった。
それをマナが無くても撃てるようにしたせいで色々ブッ壊れた

5マナと重いが、手札1枚のロストで代用できるピッチスペルなので速効性も十分。実質カードを2枚も失うリスクを差し引いてもお釣りがくる程の高性能。
特に除去を跳ね返せば相手は手札1枚+クリーチャー1体、こちらは手札2枚なのでアド損は無いと言える。

「打ち消せないなら跳ね返せばいい」というカンスペ以上にカウンターらしいカード。
このカードのおかげで、後に登場した「対青最終兵器」と期待された《ウルザの激怒》も活躍を制限され、またその他のアンチ・カンスペカードに苦しめられていた青使いを支えて続けた。
非青使いを再び絶望のどん底に叩き落としたのは容易に想像できる。
上記の展開だけでなく、巨大化や恐怖といったパンプアップやハンデス呪文をそっくりいただくなど、汎用や応用は幅広い。

欠点は、奪える呪文が単一を対象とした呪文だけといった所だろう。
つまり、ラスゴや《ハルマゲドン》といった全体除去呪文には適用できない。さらにクリーチャーやアーティファクトなどのパーマネントも打ち消せない。

また、その呪文が対象に取れる「もの」が1つしか存在しない場合も偏向のしようがないのでムダ。これは多くの手札破壊呪文で問題になった。
手札破壊は「対戦相手1人」を対象とするものが多く、一対一デュエルの場合対象にできる存在は1人しかいないのだ。青は開幕の《強迫/Duress》を奪いたい局面が多かっただけに…。
さらにこのカード自体は打ち消しに耐性がないため、この呪文を打ち消されたらもう泣くしかない。

ちなみにだが《Ancestral Recall》は「プレイヤー1人」を対象に取るため、《誤った指図》でパクれる事で有名。この場合ピッチで打っても手札が1枚増えるのでかなりのアドバンテージ。
後《対抗呪文》に対し「《誤った指図》、対象変更先は《誤った指図》」というプレイングで、《対抗呪文》を空振りさせることも可能。
ただこの場合誤った指図を対象と出来るカウンターでないと曲げられないので、例えばクリーチャー専用カウンターである《本質の散乱》に対しては使えない。

現在の主戦場は主にレガシーとヴィンテージ。
ピッチスペルという性質上先攻1ターン目からでも使用でき、《意志の力》に次ぐ人気カウンターカードである。
というよりもWillのコストとしても優秀であり互いが互いのピッチコストとして使えるため、併用しているデッキも多い。
そのためヴィンテージでは《宝船の巡航》などのプレイヤーを対象に取らないドローカードは《Ancestral Recall》よりも強いなどと言われる。


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最終更新:2024年04月07日 22:15