Su-57

登録日:2009/12/29(火) 17:23:38
更新日:2024/03/17 Sun 13:22:08
所要時間:約 5 分で読めます





用途:戦闘機
設計者:スホーイ設計局
製造者:UACコムソモルスク・オン・アムール
運用者:ロシア空軍、インド空軍
初飛行:2010年1月28日
生産数:0
運用開始:2012年〜2015年
NATOコードネーム
なし
運用状況:開発中
ユニットコスト:3,500万〜4,000万USドル予定

概要
乗員: 1名または2名(インド空軍向けは2名の模様。)
全長:22.0m
全幅:14.2m
全高:6.05m
翼面積:78.8u
空重量:1万8500kg
最大離陸重量:3万7000kg

エンジン
AL-41Fターボファン×2
9,800kgf
A/B使用時:1万5500kgf
高度:?
最高速度:マッハ2~?
航続距離:4,000~5,500km
上昇率:350m/s
翼面荷重:470kg/u
A/B使用時の離陸距離:350m
飛行可能時間:3.3時間?

武装
空対地ミサイル
空対艦ミサイル
固定武装:30mm×2 (GSh-301の可能性あり)
最大機内ハードポイント10ヶ所
おそらく小型の爆弾等を2発前後に並べてラックに吊下し、機内搭載可能?

レーダー
AESA(Active Electronically Scanned Array:アクティブ式電子走査アレイ)「N050」(仮称)
空中32目標同時捕捉、8目標同時交戦可能?
直径: 0.7m
範囲: 400km
EPR: 3u 160km
RCS: 0.01u90km
方位: +/-70°, +90/-50°
消費電力: 4,000 W
重さ: 65〜80kg


Su-57とは、ロシア空軍で旧式化しつつあるMiG-29やSu-27の代替となる第5世代ジェット戦闘機である。


概要

開発機自体の名称はI-21、あるいはスホーイ内部の設計名称でT-50と呼ばれているが、一般的には開発計画の名称であるPerspektivnyi Aviatsionnyi Kompleks Frontovoi Aviatsii (ロシア語:Перспективный Авиационный Комплекс Фронтовой Авиации英語:Future Air Complex for Tactical Air Forces)の略称PAK FAと呼ばれることが多かった。
アメリカ軍のF-22やF-35の実用化に対抗すべく、実機の2010年1月に初飛行(※1)を予定している。
尚、インドにおいてはFGFA(Fifth Generation Fighter Aircraft)と呼ばれる。

Su-57の仕様に関する信頼できる情報はまだ少ないが、アメリカのF-22に対抗するために高度なステルス性と、
アフターバーナー無しでのスーパークルーズの実現を目指していると伝えられる。
ノズルは推力偏向式でそれぞれ左右に+-16度、上下に+-20度ずつ可動し、高い空中機動性を発揮するともいわれる。
機体の空力設計にはモスクワ郊外ジューコフスキー市の『TsAGI』(ロシア中央流体力学研究所)が全面的に係わっている。
ステルス性能はロシア独自のプラズマ・ステルス技術導入(※2)との見方も浮上している。
また、Su-47とMig-1.44の技術を取り入れていると言われている。

ちなみにロシアでは戦闘機には奇数、爆撃機には偶数の数字を与えるので、名前はSu-27/37/47の次でSu-57。
マルチロール重視ならSu-35の次でSu-45と予想される。
他のステルス機と比べて大きいのがわかる。
リンク二つ目、画像三枚目の緑色になっている部分は全てレーダー。

※1 予定通りPAK-FAが1月28日に初飛行した模様。
なお、同試験は極東のコムソモルスク・オン・アムール航空機工場(KnAAPO)で実施された。
47分間飛行したようだ。

※2 プラズマ・ステルスとは?
大昔、スプートニクという衛星を打ち上げた時に、通信は出来るがレーダーに映らない事があった。
スプートニクは今の衛星のように円軌道を飛んでいたわけではなく、楕円軌道を飛んでいたので
地球に非常に近づく事があり、その付近でレーダーから消えた。
でも通信は出来る…はて?
それでわかったのは、高度100kmの電離層を衛星が通過するとレーダーから消えるという事。
しかし衛星からの通信電波は周波数が違うので受信出来たという。

電離層とは何か?
空気は高度80kmの中間圏以上になると太陽の紫外線で分解し酸素分子O2が酸素原子Oになる。
さらに100km以上になると酸素原子がイオン化し酸素イオンO+に変化する。
このような状態になってる空気イオンで充満してる層を電離層と言うのだ。
この空気イオンはレーダー波を減衰させる事ができる。
スプートニクは空気イオンに包まれる事によりレーダーから消えたという事だ。
プラズマ・ステルスでは、イオン発生器を機首や主翼前面に取り付け、イオンを発生させ
機体全体を空気イオンで包み込み、レーダーから消える事でステルス化する。

しかしソースが朝鮮日報の報道のみ(ロシア本国ですら報じられてない)
ぶっちゃけ眉唾

このような技術を使っているとの情報もある。

1.機首のレドームやテイルコーンの内部にガスを封入して密閉し、これに高い電圧をかけると蛍光灯のように荷電粒子が飛び回る状態にしておく。

2.敵のレーダーから電波を照射された時は電圧を上げ、高エネルギの荷電粒子をレーダー波にぶつけてパルス形を崩す、もしくは周波数をわずかにシフトさせる。

3.波形の崩れた電波が跳ね返るので、敵のレーダーは正しく位置や距離を探知できない。
もちろん自分がレーダーを使用する時は電圧を下げて影響を避ける。


ロシアはこの技術の開発に大変熱心で過去にいろいろな実験を行っているがやはり眉唾

暴かれた実態


残念ながらロシア・ビヨンドやスプートニクの言うような性能ではない可能性が高い。
まず生産自体が極めて低迷している(これ自体はそもそもロシアの経済と生産体制が杜撰である事)ため数で言えば未だに20機も居らず、同類の「飛べないアヒル」だったF-35は「毎月値段が安くなる満員御礼の白鳥」になって三桁を余裕で超えたのにもかかわらずである。
どうしてこうなった・・・。

2024年現在、ようやく初期生産が軌道に乗ったようで、十数機がロールアウトしたとされる。
またウクライナ戦争にも実戦参加し、誘導弾による地上攻撃を行った。
とはいえまだまだバトルプルーフの段階で、作戦には随伴機としてSu-35を護衛に引き連れていたとされる。
非ステルス機に護衛されるステルス機とは一体・・・

創作での活躍

『アサルトホライゾン』で初登場し、以降シリーズの常連機の一つとなる。
Su-57に決定するまで時間があったため、作品によって「PAK-FA」「T-50」など呼称が異なり、Su-57になったのは2022年現在の最新作『7』である。
かつてのSu-37やSu-47に代わるロシア系最強機枠であり、使用可能になるのはゲーム終盤となる。
特殊兵装は4AAMが基本。
またやはりステルス性を持っており、敵機としてはレーダーに映りにくく、自機としては敵機からの攻撃頻度が下がる。

ならず者国家が保有する「第五世代戦闘機」として登場。
前作の「MiG-28」と「F-5」の関係と同様、あくまで「第五世代戦闘機」であり、「Su-57」としては扱われていない。
機銃は実際にはコクピットの右側に装備されているが、劇中登場機は装備位置が逆側になっている。

上述した『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN』にもコラボDLCにて5th Gen Fighterとして登場しているが、
機銃の位置が逆側(すなわち本来の位置に戻っている)になっているため、完全にSu-57のコンパチ状態となっている(性能はだいたいこちらがやや下)。




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最終更新:2024年03月17日 13:22