HALO4

登録日:2012/11/18(日) 21:25:55
更新日:2024/03/31 Sun 12:52:22
所要時間:約 4 分で読めます





古の悪が目覚める

概要


HALO4とは、FPSゲーム「HALO」シリーズ、ナンバリングタイトルの4作目である。
元々HALOシリーズは3で完結する予定であったが、その冷めやらぬ人気から本流シリーズの新展開が決定。
第2部「リクレイマー・サーガ」の1発目として本作が送り出された。

今作からは開発がバンジーからスタジオ343に交代しており、大きくアレンジされた戦闘システムや敵AIの行動パターン変化など、オリジナル3部作とはだいぶ違った作風となっている。クソルトライフルもようやくある程度マトモに使えるようになった
ストーリーもチーフの内面に踏み込んだ今までとは異なる趣であり、「HALOらしくない」と「シリーズに新しい風を吹き込んだ」のどちらと捉えるかでかなり評価が割れることとなった。

キャンペーン・ネットワーク対戦の「ウォーゲーム」の他に、自分の分身であるスパルタンⅣ用のキャンペーン、「スパルタンオプス」も搭載。毎週1エピソードを順次公開していくという太っ腹な構成で、全10話で完結となった。


●ストーリー
前作迄のコブナント戦争から4年後、一時の平和を取り戻した宇宙
最後の戦いで宇宙を漂流する事となったマスターチーフとコルタナは、フォアランナーの惑星へと引き寄せられる様に漂着する。
それが、新たな戦い、そして辛い別れの始まりになる事も知らず・・・

登場人物


◆マスターチーフ(ジョン117)
コードネームはシエラ117(ワンワンセブン)
毎度おなじみ宇宙最強のスーパーソルジャー。
アーマーと声が4年の漂流で突然変異を起こしているが気にしない。
寝ている間に覚えたのか、後ろから殴ると暗殺を行うようになった。ちなみに彼のナイフはコヴナント系航空機の装甲に深々と刺さっても折れない。
戦後設計の兵器だろうがコヴナント系の兵器だろうがフォアランナー系の兵器だろうが使いこなす上、コルタナがリアルタイムでやっているのかHUDに情報が反映される。
SPARTANのリーダー格としてハルゼイが挙げた最有力候補だが、メンデス(チーフらを鍛え上げた教官)はSPARTAN-051カート(諸事情でONIに拉致られSPARTAN-Ⅲを930名育成した男)の方を有力視していた。
今回はコルタナの寿命と人類の危機、そして頭の硬いアホ指揮官という三重苦に頭を悩ませる苦労人で、その上ヘイローではODSTの少佐から奇形呼ばわりされアホ指揮官からは時代遅れのSPARTANだのと散々な事を言われ続けている。
育ての親たるハルゼイ博士からは人類の新たなステップと呼ばれているが、今回はその部分がキーとなってくる。
部隊長時代最初の任務(肉体強化)で失われた仲間の命が意味があったのか否か悩み続けていたがラスキーとの会話で彼が変わってしまった事がうかがえる。(小説版リーチ陥落で詳しい描写がある)
今回も高いとこらの落下が多いが相変わらずアーマーは壊れない

◆コルタナ
ホワイトグローブ作戦(予言者を捕まえて平和協定を結ぶ博打の作戦)のために用意されたワンオフのスマートAI。ベースはハルゼイ博士自身。
本来、スマートAIは脳に電気を流して神経を模倣することで制作されるので死体を使うが、時間が無いとのことでハルゼイ自身がクローン脳を20個ほど用意して製造された*1
リーチ陥落からアルファヘイロー戦以降はチーフのサポートAIとして彼の神経インターフェイスを介して接続状態にある。
古代種族フォアランナーの技術を使って作成された為、彼女無しではチーフの力を十分に発揮出来ない上にテクノロジーと電子戦は得意でないためコルタナに丸投げ。
地球製かつ人間の脳を利用して製作されるスマートAIの寿命は稼働から蓄積を続けるデータの関係上約7年が相場のため、UNSCの規則では7年つかったら破棄。
通常型のデジャというAIがチーフが8歳になる前から居るが、あちらは能力を限定することによりかなり長寿で創造性は無いが特定分野特化型として設計される。
彼女の稼働は8年が経過し、ランパシーが発生定められた死が近づいている状態にある。
インフィニティの無能艦長のデルリオがダイダクトを無視して地球へ帰還する事を優先した際はマジギレした結果処理されかけるがチーフが奪い返す。
彼女を救う事がチーフの最終的な目標である。

◆ラスキー中佐
UNSCの巨大宇宙戦艦「インフィニティ」の副長。
一万を優に越える人員を誇る巨大戦艦の副長の割に前線での調査任務に加わったりとかなりアグレッシブな中年。
ダイダクトの危険性を理解しない艦長からチーフを救ったりとキャンペーンの良心。
士官学校時代、友人がどこからか入手した暗号化された動画でエイリアンと戦う謎の新型アーマーを装備した兵士を見て食事中「ODST向けの新型アーマーだろうか」と推察したりしていた。(アーマーには104と書いてあるので着用者はフレッド)
2526年、コルボロの士官学校がコヴナント軍に襲撃されODSTと現地の警備部隊が奮戦するも全滅。
ラスキーは友人と共に武器庫でどうにか武装しようとするが、肝心なロッカーに鍵がかかっておりエリートに追い込まれる。しかし、突如乱入したチーフによりエリートは倒され、チーフが自慢の腕力でロッカーを破壊し武装に成功。その後コヴナント軍の猛攻を受けながらも脱出に成功する。
ペリカンに乗り込んだ時はケリーとフレッドの素顔も拝んでいる。
ラスキー自身はコルボロ襲撃時に大切な女性を失っているため、コルタナを失い意気消沈していたチーフを誰よりも理解出来た。しかし、同時にチーフの持つ悪癖である「どんな犠牲を払っても任務を達成するのが兵士」という思考について「兵士も人間である」と告げている。
また彼はクリオチューブでの冷凍睡眠を行うと皮膚が損傷する特殊な体質で、士官学校から去る理由としては十分であったが、チーフに救われた後彼はその体質を抱えたまま海軍士官になっている。
キャンペーンの終盤、ダイダクトの戦艦から地球を救うため登場。更迭された艦長に代わりインフィニティの艦長に。スパルタンオプスでも引き続き登場

◆パーマー中佐
インフィニティ所属のスパルタン部隊の総指揮官
冷静かつ苛烈な性格で、若くしてスパルタン部隊の指揮官となった才女。
元ODSTで最初期のSPARTAN-Ⅳ候補生で彼女を直接勧誘し教育したのはなんとノーブルチームのジュン。
自身の師と同じくスパルタンオプスではスカウトタイプのヘルメットを装備している。
彼女の本領は後編であるスパルタンオプスからである為、キャンペーンでは割りと空気。
オプスのOPを見る限りではラスキーとは個人的にも親しげな様だ。
声優の関係上非常に公安9課だが彼女の階級は中佐。残念

◆ダイダクト
フォアランナーの戦闘部隊「プロメシアン」の指揮官
先進的で冷静な種族であるフォアランナーに珍しい非常に好戦的な性格であり、ある意味彼の傲慢がフォアランナー全体の滅亡に繋がってしまった。
というかフォアランナーのご先祖様が暴虐の限りを尽くしたせいでフラッドが誕生した経緯があるので一概に冷静な種族と言えない。
当時別の銀河からフラッドから逃げて来た人類に対しては非常に深い憎悪を持ち、彼等の文明をリセットしたのも彼・・・ではなくダイダクトは彼がやらかしたせいで二人居る。
HALOを起動したのは若いフォアランナーで、ダイダクトのコピーにされた被害者。
チーフとアービターが頑張ってフラッドを駆逐したのをいい事に復活し、人類の隷属を目論む。
元々古代人類との戦争で子供を亡くしており、彼の保有していたハイレベルコンバットスキンのウォースフィンクス(マンティスっぽいやつ)の中に子供達の記憶が残っている。
ちなみにたいていの攻撃がロクに効かないのは彼が装備するアーマーが対立種族の武装に対応し防御力を上げるチートアーマーのため(しかもウォーリアーサーバント用のほぼ量産品)。
政治対立+若いフォアランナーにとんでもない事をやらかしたことで当時の対立相手に捕まり、一回フラッドの汚染星系に島流しにあったり嫁から背中を撃たれクリプタムという牢屋にぶち込まれる等そこそこ苦労はしている
チーフの必殺パンチによりあっけない最期を遂げたはずだったが、スリップスペースで逃走。ガンマヘイローでたまたま居たチーフ似のアーマー装備のSPARTAN-Ⅱを4名殺害後、しぶとくコンポーザーを6機再生産する。最終的には全SPARTAN最強チームであるチーフ指揮下のブルーチームと激戦の末コンポーザー事爆破され行方不明に

◆ライブラリアン
フォアランナーの科学者
前作に登場したHALOとアークを作り上げた女性。
人類をフォアランナー亡き後の銀河の守護者として見守る為、その意識を遺跡に封じ込めて居る。
実はダイダクトとは非常に深い関係であり、人類に対する強い憎悪を見せる彼に悲しみを感じている。


用語


◆コヴナント
毎度お馴染み、オリジナル3部作における敵対勢力。
組織そのものはUNSCとの戦争で正統派とUNSC派に分裂しており、本作で登場するのは「ストーム・コヴナント」と呼ばれる残党軍。

◆フォアランナー
オリジナル・トリロジーから名前は出ていた古代文明人。今作からは新たな敵として登場。
かつて人類の侵攻を打ち破り、彼らから文明を剥奪して管理下に置くなど銀河の平和のために尽力したものの、その後襲来したフラッド相手にはなすすべがなく、ヘイローを建造して自分達諸共駆逐した*2
ゲーム中では人類とコヴナントの武器に加えて彼らの武器も使用できるが、癖が強く扱いにくいものが多い。

◆プロメシアン
フォアランナーが従える兵士集団。突然変異によって強化され、人間程度なら素手で軽く捻り潰せる戦闘能力を持つ。
本作で登場するのは「コンポーザー・プロメシアン」と呼ばれる、コンポーザーの力で古代人類を素体に作り出した個体。
素早い動きと物量で猛攻をかけてくるクローラー、硬く攻撃力も高いナイト、空を飛び、一撃加えるとすぐに逃げ出して撃破が難しい上に倒されたクローラーとナイトを復活させるウォッチャーと、戦っていてウザい連中ばかり。

◆UNSCインフィニティ
全長5キロを越えるUNSCの最新鋭巨大宇宙戦艦。エンジンはなんとフォアランナー純正のものなので、二番艦は作れそうにない。
スパルタンⅣの運用母艦としての側面もあるため、専用のSデッキとSPARTAN向けのジムや食堂がある。
最新の技術と精鋭を載せたUNSC最強の船で、この一隻と内部に格納した直援の戦艦でコブナント一個艦隊を殲滅可能というトンでもないスペックを誇る。
コブナント艦に側面からぶち当たって傷ひとつないとかどんだけ……
武装はM.A.Cガンとミサイル3種類にディフェンスガンと標準的に見えるが、M.A.Cガンはコヴナントのアサルト船をワンパンKO可能なスーパーM.A.Cガンの艦載型4基。
ミサイルは全部で25900発、ディフェンスガンは800基以上、それに加えてスペックシートに無い小型のM.A.Cガンが多数とかなりのハリネズミ。
艦載しているストライデント級フリゲートは小型と言われるが、今の所フリゲートとしては最大クラスのサイズでハイペリオン核弾頭とエネルギーシールドを装備。
コブナント戦争時(2530年代)から建造は始まっていたが、ONIが悲鳴をあげるほどの金を使ったのと先述のエンジンのせいで完成したのは戦争後。
以降は宇宙に散らばるフォアランナーの遺跡の調査や、新たな惑星の探索に主な任務とされている。
因みにエンジン回りの設計はやはりというか、あの人


「パーマーから全スパルタンチームに告ぐ。この項目を追記、修正して頂戴。遠慮は無用、迅速かつ確実にお願いするわ」

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最終更新:2024年03月31日 12:52

*1 厳密には生きた人間ではないが、UNSCの法においては生きた人間でスマートAIを作ると死刑相当になるため違法製造品。2552年頃の人類側はほぼ詰んでいたため黙認されたが、戦後はハルゼイは皮肉にも自身が選んだSPARTAN候補生に逮捕された

*2 支配下の各生命体は一度ヘイローの効果範囲外まで退避させている