蒼黒の餓狼 ー北斗の拳 レイ外伝ー

登録日:2012/04/17 Tue 20:55:10
更新日:2024/02/07 Wed 11:08:52
所要時間:約 4 分で読めます




コミックバンチで2009年まで連載されていた『北斗の拳』のスピンオフ作品。作画は猫井ヤスユキ。
ケンシロウと出会う前、攫われたアイリを追っていた頃のレイを主人公としている。

今は亡きコミックバンチで連載されていた北斗の拳外伝シリーズの一つなのだが、この漫画の最大の特徴は「エロい!」この一言に尽きる。
理由を説明すると、この漫画の舞台は色町であり、やたら女性キャラの乳首の露出が多いのである。
一応原作やアニメ、外伝アニメの『新・北斗の拳』等でも乳首の露出はあるが、
あちらと違い本作は劇画タッチでは無い(良くも悪くも青年漫画らしい画風)ため、よりエロく感じる。
よってそういう事もあってか、本作の評価も北斗ファンの中では賛否両論の声もあるが、ストーリー性そのものは評価は高く、
猫井ヤスユキ氏の画力も相まって、作画や戦闘描写はかなりのクオリティであり、総合評価では北斗の拳シリーズのスピンオフ作品の中では高評価の扱いである。

この外伝の連載前に読み切り作品『レイ外伝 華麗なる復讐者』も掲載された。
こちらは本漫画より後の時系列で、アイリとマミヤの村で再会した後の話となっている。
ただし残念ながら単行本未収録。


あらすじ

舞台は199X年、核戦争によって荒廃した世界。
胸に七つの傷を持つ男」によって家族を惨殺され、妹アイリをさらわれたレイ。
彼女を探すために「餓狼」と成り果てていた彼は、野盗によって売られた女性が集う街「アスガルズル」の噂を聞く。
そこならアイリがいるかもしれないと考えたレイは、途中、野盗狩りを行っていた"自称"南斗聖拳の使い手の少年ユウを供に、
彼の案内で「アスガルズル」へと辿り着く。
そこでレイを待っていたのは…


登場人物


南斗六聖拳のひとつ、南斗水鳥拳伝承者で「義星」を持つ男。
今回の彼はケンシロウと出会う前なので「人助けをするような目じゃない」時の状態でかなり荒んでいる。
ある意味原作時点で幾分かマイルドになったというべきかなったというべきか。
しかし女性の服をキリサケッする癖は相変わらず。
チョンマゲを結ってたり皮ジャンを着たりバイクにまたがったりしてやたらオサレ。

  • ユウ
女装で野盗をおびき寄せては狩りまくっていた少年。北斗の拳本編でのレイ初登場時の女装して自身をルアーにする釣りは彼がルーツらしい。
レイと彼の関係は、いわばケンシロウとバットのそれに近い。
2巻での黒髪チャイナドレスの変装は必見。こんなにかわいい子が女の子なわけがない。
と見せかけて本当は女の子で、後述のエバの義妹。彼女と比べていろいろと「無い」。

  • エバ
エヴァじゃなくてエバ。
「アスガルズル」の娼婦達の頭領で、拳王聖帝KINGから寵愛を受ける絶世の美女。
レイと一夜を共にし彼の運命を予見するが、翌朝目覚めると何者かによって殺害されていた。
その傷口は南斗水鳥拳によるもので、疑いはレイに向けられたが…

  • フリーダ
エバの親衛隊「エバズ・ヴァルキリア」のリーダー。隻眼で右目に眼帯を付けた爆乳美女。
戦闘には剣とナイフを使用し、その辺のモヒカンには負けない戦闘力を誇る。
身体の戦闘力もかなりのもの。
その正体はリマ共々、199X年の最終戦争に際して某国が開発していた生物兵器。序盤であまり活躍できなかったのはあまりに強力すぎる力を押さえ込んでいた為。

余談だがソーシャルゲーム『北斗の拳 LEGENDS ReVIVE』ではプレイヤーキャラとして登場している。

  • ナタリア
フリーダの腹心でボウガン使いの美女。冷静沈着な性格でカッとなりやすいフリーダのブレーキ役。

  • エバズ・ヴァルキリア
エバを守護する美しき闘士たち、と字で表現したら『北斗』ワールドのキャラとは思えない女たち。
モヒカン軍団程度であれば紙屑のように蹴散らせるので、マミヤくらいの強さはあるのかもしれない。
しかしレイに裸にされたり悪党に裸にされたり網に詰め込まれて武器代わりにされたりと苦労が絶えない。

  • リマ
通称「破軍星のリマ」。DJ OZMAではない。
素手で岩盤をも打ち砕くほどの圧倒的な破壊力を誇る我流の拳を操り、実力はレイに勝るとも劣らない。
身体に受けた傷がすぐに治るというバケモノじみた体力を有する。
その正体は199X年の最終戦争に際して某国が開発していた生物兵器。フリーダとは同じ施設で育ち、“ブラザー・バーサーカー”と呼ばれ恐れられていた。

『LEGENS ReVIVE』にもフリーダと揃って登場した。

  • ロフウ
南斗水鳥拳の先代伝承者で、レイのお師さん。しかし水鳥拳に似合わぬ剛拳を使うため、レイには「あれは断じて水鳥拳ではない」と侮蔑されている。
作中では既に亡くなっていると言われているが…
エバを殺害した張本人にして、本作のラスボス。一人で千兵を薙ぎ倒すバケモノ。

  • リンレイ
ロフウの奥さん。彼とは共に水鳥拳を学んだ同門。
流麗な「柔の拳」を使い、レイの戦闘スタイルの元となった。
本編以前にロシウと拳を交えるも、彼への「愛」故に止めを刺せず、命を散らした。

六聖拳のひとつ、南斗白鷺拳伝承者で「仁星」の男。レイの回想及び終盤で登場する。
十人組手でケンシロウを救った直後のためか、目に包帯を巻いている。

  • カレン
シュウの弟子。レイの事を気にかける健気な娘。かわいい。

南斗紅鶴拳伝承者で「妖星」の男。
今でこそボーイ・ジョージだが昔は縦ロールのアゲ嬢だったらしい。
ロフウの噛ませ役にされるが、同時にレイの美技への羨望と嫉妬が入り混じった様子も見せている。

  • ザン
南斗紅雀拳(朱雀拳ではない)の使い手。カイゼル髭の男。アスガルズル傭兵団の団長。
字面からわかると思うが紅鶴拳に近い「衝撃波を飛ばし離れた相手を斬り裂く」事を得意とする。
エバに見初めらなかったことを逆恨みし、アスガルズルの女たちを支配しようと目論むも、二重スパイだったレイに邪魔され死亡。

  • ガライ
ザンの手下。元は殺人鬼で、ビレニィプリズンに入れられていた、顔だけで子供の身の丈ほどもある大男。
泰山流殺網拳の使い手で、ケペルに催眠を解かれた時のみ凶暴な本性を現す。

  • ケペル
催眠術師。ガライの肩に載っている小男。
ガライの網でエバズ・ヴァルキュリアを捕え人間凶器として使うものの、ユウの機転により破れる。

  • シン
┌┤´д`├┐でお馴染みの執念厨。
ユリアの人形に話し掛ける姿はなんか不気味。
他の六聖拳の連中に比べると影が薄め。

南斗鳳凰拳伝承者で「将星」の男。
他の六聖拳に召集をかけたりリーダーっぽい事を(一応)やってる。
素人童帝とかぬかした奴は聖帝十字陵の人柱な

ご存知アミバ様。ニット帽がかわいい。
レイと同門だったらしく、六聖拳の連中とも顔が利く。
凡人(アミバ談)のレイが水鳥拳を受け継ぐのに嫉妬し、ボウガンで射殺そうとしたが失敗に終わる。成功したら困る。
アズガルズル侵攻を目論むシンにロフウが生きていることを告げる。

世紀末覇者。
登場は割と終盤で、レイともこの時点では直接の面識はない。

  • リュウロウ
南斗の智将。
外伝漫画『天の覇王 ラオウ外伝』からのゲスト出演。



「俺は泥水をすすってでも、追記・修正する…」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 北斗の拳
  • レイ
  • コミックバンチ
  • おお、ひわいひわい
  • エロい
  • おっぱい
  • 外伝
  • スピンオフ
  • 南斗聖拳
  • 蒼黒の餓狼
  • 安定と信頼のアミバ
  • お笑い担当ユダ
  • 色街
  • 漫画
  • 猫井ヤスユキ
  • 週刊コミックバンチ
  • 原哲夫
  • 武論尊
  • 新潮社

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月07日 11:08