私立霧舎学園ミステリ白書シリーズ

登録日：2013/12/18 Sun 03:39:30
更新日：2023/02/23 Thu 05:56:40
所要時間：約 4 分で読めます

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12月シリーズ項目ミステリーライトノベルラブコメ伝説求道者西村博之講談社講談社ノベルス霧霧舎巧

「私立霧舎学園ミステリ白書シリーズ」とは、講談社ノベルスから発行されている傑作学園ラブコメミステリ小説である。
著者は霧舎巧氏。カバ―イラストは『ダンボール戦記』のキャラクターデザインでおなじみの西村博之氏。
各巻には「実際に作中に出るキーアイテムが本に付録されている」、「作中に読んでいる著書と全く同じ名前・特徴を持つ本が登場する」など、
物語の謎に関するヒントが文章以外にも物理的に提示されているのが特徴。
因みに作品の時系列は1998年の4月から1999年の3月まで。

★あらすじ
母親の転勤に伴いこの4月から霧舎学園に転校してきた高校2年生羽月琴葉は、始業式が行われている体育館に向かう途中で霧舎学園の霧に巻かれ、その中で同年同日に生まれた小日向棚彦とファーストキスをしてしまう。

その学園では毎年1学期の始業式と3学期の終業式には敷地内に霧を出現させる習慣があり、その霧にまつわる伝説が存在した。

「霧立つ春の日、鐘の音と共に、泉の前で口づけを交わした男女は永遠の幸せを約束される」

しかしその伝説には裏のバージョンが存在した。

「霧立つ春の日、鐘の音と共に、泉の前で出会った男女が、同じ星の下に生まれた者同士ならば学園に『真の求道者』が誕生する。女が謎を紡ぎ、男が謎を解く」

それ以降、琴葉と棚彦の周りでは毎月「事件」が発生するようになる。琴葉と棚彦、そして2人を取り巻く面々は毎月これらの事件に遭遇しながら、解決を目指していく。
はたして伝説通り『真の求道者』たる存在は現れるのだろうか？

★登場人物

羽月琴葉（はづきことは）

本作の主人公。伝説の「謎を紡ぐ」役に相当する存在で、事件時には棚彦の助手役を務める。
当初は偶然とはいえファーストキスを奪った棚彦にいい感情を抱いていなかったが、
回を増すごとに攻略されている。
犯人の工作に利用されたり誘拐されたりと、よくロクでもない目に会う。
雑誌にモデルとして載ったこともある美人。

小日向棚彦（こひなたたなひこ）

琴葉と同じクラスに在籍する。伝説における「謎を解く」役に相当し、事件は大抵の場合彼が解決する。
霧舎学園の伝説にはまるで興味が無く、嫌々事件に関わるスタンスを取るが、高い洞察力と推理力を持つ。
名前は回文。

頭木保（かしらぎたもつ）

琴葉達の先輩。背が小さく、子供のような華奢な体躯をしている。
伝説にある『真の求道者』＝探偵になることを目指しており、事件があるごとに
棚彦との推理合戦になるが、大抵棚彦に軍配が上がる。
頭はいいのだが使い方を間違っている。

坂下のの子（さかしたののこ）

琴葉達の先輩。保に心底惚れており、暇さえあれば彼について回っている。

遠波直人（とおなみなおと）

中高生に絶大な人気を誇るバンド「エミュー」のボーカルをナオキという芸名で務めている。
彼の名前も回文。

田中弓絵（たなかゆみえ）

弓絵という芸名でグラビアアイドルを務めている。典型的なぶりっ子。

中込椎奈（なかごみしいな）

優等生の図書委員であり、医大進学を目指している。ある事件以降、棚彦を気にするそぶりを見せるが…

脇野啓二郎（わきのけいじろう）

琴葉、棚彦が在籍する2年3組の担任の国語教師。権力に弱い、事件の際に自己保身優先、生徒に対して自分勝手など、
典型的なダメ教師。毎回事件に何らかの形でかかわるトラブルメーカーでもある。

羽月倫子（はづきりんこ）

琴葉の母親。霧舎学園を管轄地域とする虹川警察署の署長。
「守秘義務？何それおいしいの？」と言わんばかりに琴葉達に捜査情報をベラベラ話す。

★＜作品一覧＞
(1)四月は霧の00（ラブラブ）密室
(2)五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し
(3)六月はイニシャルトークDE連続誘拐
(4)七月は織姫と彦星の交換殺人
(5)八月は一夜限りの心霊探偵
(6)九月は謎×謎修学旅行で暗号解読
(7)十月は二人三脚の消去法推理
(8)十一月は天使が舞い降りた見立て殺人
(9)十二月は聖なる夜の予告殺人
(10)一月は合格祈願×恋愛成就＝日常の謎←new!

追記・修正は伝説を達成してからお願いします。

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