死神部隊(ACVD)

登録日:2013/12/21 (日) 16:02:05
更新日:2023/10/12 Thu 12:17:20
所要時間:約 5分で読めます




死神部隊(“Reaper Squad”)とは、フロムソフトウェアのメカカスタマイズアクション&リアルタイムストラテジー「ARMORED CORE VERDICT DAY」に登場する勢力。


概要

シリウス・エグゼクティブヴェニデ EGF(エバー・グリーン・ファミリー)といったいわゆる「三大勢力」に属せず、独自に動く謎のAC集団。

特徴

  • 時として援軍として現れる
  • どこかしら此方を試す物言いが多く、総じて好戦的。
  • アルファベット一文字のコードネーム
  • 機体名はR.I.P.○番機。*1
  • 機体や運搬用武装ヘリ含めて、黒を基調としアクセントに深紅を用いた禍々しいカラーリング(1名のみ例外)。

不意に戦場に現れては無差別に攻撃を仕掛け、場を荒らして即座に消える。あまりに神出鬼没であるためか彼らの姿を捉えた映像も写真もほとんど存在せず、積み上げられた物言わぬ残骸とともに戦場の噂話として細々と語られるだけである。

「死神部隊」という呼称はその圧倒的戦闘力から自然と名付けられた“通称”であり、本当の部隊名は明かされていない。
また、目撃情報が増え始めた時期に財団よりUNACが供給されるようになったという、奇妙な一致にかすかな違和感を覚えた者もいるらしい。






◇メンバー


  • K(死神部隊1番機)/ R.I.P.1/K 
 CV:たなか久美

見せてもらおうお前の持つ力

ストーリーミッション03にて現れる初の死神部隊隊員。窮地に陥った主人公の前に援軍として現れ、スナイパーキャノンで敵を次々に鉄くずに変えていく重量逆間接の狙撃特化機。狙撃特化ならなんで四脚じゃないんだとか言っちゃいけません(他の二脚よりはマシだが・・・)

淡々としているがどこか高潔さを感じさせる声音と相まってかなりかっこいい。
ちなみにこの時、味方であるが攻撃可能。ノーロック武器のロケットやハウザーをブチ込み続けると「痴れ者が。所詮は狂犬か」と悪態をついて撤退、また、登場前にUNAC部隊を殲滅してしまうと、ムービー付きでかっこよく登場しつつ即撤退というシュールな光景を拝むことが出来る。

敵として現れた時は仲間がいるにもかかわらずわざわざ一対一の勝負を仕掛けてくる。
後から出てくるDの発言から推測するに、自分からサシの勝負を進言した模様。じゃあなんで連れてきたんだ



  • D(死神部隊2番機)/ R.I.P.2/D 
 CV:木村雅

俺は手段を選ぶつもりはない。
それが使命だからな

ストーリーミッション05にてまたもやUNACに囲まれた主人公の前に「よく耐えた!」との言葉とともに颯爽登場。オートキャノン、キャノンを積んだガチタン。装甲値はCEがやや低めだが、COMにしては比較的まともな部類。さらに、常時数機のUNACを引き連れ、その火力と数の暴力で一挙に戦場を制圧してくれる。
前述の通り主人公の健闘をねぎらい、戦闘終了時には此方を認めてくれる発言を投げかけてくれるいい男である。

しかし敵として現れる二度目はその頼もしさが一転脅威に変わり、対策なしで挑むとあっという間に蜂の巣にされる。お供のUNACは単機の火力は大したことなくとも複数機相手は多勢に無勢。



  • N(死神部隊3番機)/ R.I.P.3/N 
 CV:間宮康弘


お前で28人目
恐れるな、死ぬ時間が来ただけだ


脱出する武装ヘリの護衛にあたっていた主人公の前に現れ、攻撃を仕掛けてくる死神部隊3番機。
唯一のセリフは「死神」を冠するにふさわしい素敵性能
機体はパルマシやショットガン等を装備したインファイト主軸の軽量二脚。もろく動きもそれほどだが、両肩ヒートロケット・ブレードの瞬間火力もあり、油断していると本当に28人目となりかねない。特に登場ステージの地下閉所で戦う場合は要注意。
何故か彼だけサブミッションな上に味方としての絡みもなく、比較的濃い目のメンバーの中で影が薄い。
ちなみに、護衛対象のヘリもどういう訳かやたらトラブルやらモタつきが多いクセに、死神部隊という危機が迫っているにもかかわらず不自然なまでに冷静さを保っている。

単なる偶然か、あるいは……*2)


 CV:中田譲治


生き残った“本物”を私が殺す
私は“死神”だから


死神部隊リーダー。普段はもっぱら輸送と指揮担当。
最終ミッションにて自ら特殊兵器に乗り込み、交戦する。
異常なまでの闘争への執着をファットマンから「イカれてる」と評された時は、狂気のにじむ笑い声とともに「それの何が悪い」と一言で切り捨てるなど他よりも狂的な面が色濃い。
本編開始2年前に主人公オペレーターのマギーと交戦し、再起不能の傷を負わせて引退に追い込んだ。
過去の世界を知ってる上に、ある人物と声とイニシャルが同じだが・・・

ACVDの設定資料集によると、2年前にマギーを撃破したACはフルKEフレームの機動特化機。しかもブースターは最高出力でムラクモ、KEライフル、パルマシ、フラロケを装備した近接特化型(軽量二脚、右手にライフル、左手にブレード、左肩にEN武器。何となく見覚えが・・・)。
対するマギーのACはKEとTE重視のカラサワヒトマシ機。

明らかに分が悪く、よくマギーに勝てたなと思ってしまっても無理は無い*3。接近も危険な状況ですら相手を圧倒するJの技量は、ACシリーズでも群を抜くと言える。




+ ▷正体
VDよりはるか昔、規格外の力によってその支配と統治を脅かされた支配者たちは、その地位を盤石にするため「規格外」を自らの管理下に置こうといくつかの計画を始めた。

  • 人に機械的、薬学的、情報工学的な処置を施すことで高みへと至ろうとした「デザインド

  • 先天的に戦闘適性が高い人間のクローン量産、および洗脳により『管理された強者』を生み出そうとした「カルティベイター」

  • 幾千幾万のクローンから最高の素材を選び、ある段階を目途に完全にAI化することで安定した才能の量産と管理を目指した「ファンタズマ・ビーイング*4

彼らはその三番『ファンタズマ・ビーイング』の被検体。

一言で言うなら「AI化されたAC乗り達」もしくは「意識を持ったUNAC」である。
(ちなみに、UNACのオペレーションチップには人名と思しき名前が付けられており、彼ら死神部隊がUNACと同質のものであるという事を示唆しているとも取れる)

過去に存在しただろう人物と同一の存在であるともはや証明のしようはなく、仮にそうであったとしても、
戦闘狂とも受け取れる言動から、ただ戦うことを目的とするために人為的な人格操作(プログラムの書き換えと言うべきか)をなされたことは想像に難くない。
人間としての人格は残されているが、それは単に「そうしないと何故だか戦闘力が落ちるから」残しているだけであり、またその人格も好戦的な性格に変えられている。
声にノイズが混じっているのはこのためで、彼らが時に殺す対象を守るのは、おそらく“規格外を葬るのは自分たち”という刷り込みが入っているが故の一種の囲い込みなのだろう。

かつて彼らが抱いていた理想も、矜恃も、そこにないとしたら、それは果たして同じ人間であると言えるのだろうか。

「財団」が目指したものが破滅だったとしたら、彼らはその協力者であったのか。
あるいは最後に残された真の戦いへの渇望を、破滅への導火線として利用されていただけなのかもしれない。


過去は既に失われ、それでなくとも人間は忘れることが得意な生き物である。それが己の罪や過ちであれば、なおのことであろう。

この忌むべき記録が、いつかまた繰り返されることがないとは誰にも言えないのである。

アーカイブ「量産されたイレギュラー」より抜粋






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最終更新:2023年10月12日 12:17

*1 R.I.P.→キリスト教圏でよく用いられるラテン語で、Rest In Peace/安らかに眠れ(日本語的には「ご冥福をお祈りします」)というニュアンス。ギャング物や、ヒップホップ系が好きなら分かるはず。

*2 設定資料集によると、ヘリのパイロットはNに買収されていたとのこと

*3 実際に機体を組むとエネルギーがハイブ吹かだけでカツカツ(ジェネレーターは最高出力)、EN伝導率の低さでよく滑るし、CEとTEは障子レベルの紙装甲

*4 ACBNWにもそれに酷似した計画がある。