キロネックス

登録日:2009/08/19(水) 20:50:54
更新日:2023/10/24 Tue 17:56:19
所要時間:約 3 分で読めます





Chironex Fleckeri

立方クラゲ目ネッタイアンドンクラゲ科のクラゲ。
和名は『オーストラリアウンバチクラゲ』。

名前の通り主にオーストラリアに棲息するクラゲの一種。

体長は触手を含め4メートルほどにもなり、
立方クラゲの中では最大種となる。


異名は『殺人クラゲ』である。

地球上全体を見ても5本の指に入るほど恐ろしい生物であるとされ、
少なくともクラゲの中では間違いなく最凶の生き物である。
と、言うのも、
コイツに刺されると、その毒により
早ければ3分ほど、遅くとも10分ほどで命を落とすからである。
毒を持つ生き物の中でも最強の毒の持ち主で、その強さはLD50値で0.001mg/kgと言われている。

当然ながらオーストラリアでは様々な対策がなされているが、
それでも海水浴場などにふつうに現れる
血清があるにはあるが、ほとんど間に合うことがなく(海中で刺されてから陸に戻るまでで既に約3分消費するため)、
未だ犠牲者は後を絶たない。

刺された箇所がほんの少しなら痛みによる地獄の苦しみを味わう程度ですむが、
ヤツの触手は4メートル近い長さがあるため、
多くの場合、体に巻きつかれるなどして広範囲に渡り刺され、
致死量の毒を体に送り込まれてしまうと言う。


ほとんどのクラゲは水中をただ漂うだけであり、泳力はあまりないが、
キロネックスは秒速1.5メートルもの速度で機敏に泳ぎまくる。
さらに、クラゲのくせに目が24つもついており、餌も自分から積極的に捕まえに行ったりする。
ただし、他のクラゲと同様脳がないため、目で収集した視覚情報をどう処理しているのかは不明である。


現在オーストラリア近海とインド洋の一部に棲息するキロネックスであるが、
地球温暖化の影響によりその棲息域を拡大するのではないか、と懸念されている。


俊敏に動き回り、触手の先にある無数の「刺細胞」とい発射ユニットから極細の毒針を自動で発射するこの悪魔の攻撃を防ぐことは出来ないのだろうか…?
だが防御法はあった…パンストである。頭に被せたり、人を縛ったり、足コキのオプションに使ったりと、ろくな使われかたをされないパンストにもこんな使い方があるのである。
このクラゲの毒針「刺胞糸」はどういうわけかパンストは通過できないのだ。
そのため、オーストラリアのライフセーバーは皆パンストを着用している。

それだけではない、人類にはアカウミガメという強い味方もいる。
アカウミガメにはキロネックスの毒は通用せず、平気でキロネックスを平らげてしまう。
脳も中枢神経もないこのクラゲに目がついてるのは、アカウミガメを警戒するためともいわれている
しかしそのアカウミガメも最近ビニール袋の誤飲により数が減ってきている…(海に漂うビニールがクラゲに見え、それを内臓に詰まらせてしまうのである)

なのでキロネックスに襲われたく無いなら絶対にビニール袋は海に捨ててはいけない。
てかビニール以外も捨てんな!!
それかパンスト履いて泳げ!


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最終更新:2023年10月24日 17:56