純粋な刃石(Demon's Souls)

登録日:2012/10/01(月) 01:02:55
更新日:2024/01/28 Sun 20:49:31
所要時間:約 3 分で読めます




純粋な刃石とは、アクションゲーム「デモンズソウル」に登場するアイテムであり、同作での武器強化に必要な素材である。


◎概要


デモンズソウルでは、自分のステータスに合わせて様々な派生へと武器を強化できる。
ロングソード一つとっても、上質、叩き潰す(筋力依存)、竜(属性)、(法)等々、様々な方向性を持って強化ができる。

そのなかで、鋭い刃で敵を切り裂く曲剣、短剣、刀などの武器を、高い技量ボーナスを持つ「鋭利な」武器に転換させるアイテムが刃石*1系統。その中でも最高のアイテムが、純粋な刃石なのだ。

要約すれば、「強い武器を作るために必要な素材」であり、モンハンで言えば紅玉にも匹敵するアイテムなのである。

では、入手法は?というと、簡単簡単、雑魚が落とす。
嵐の祭祀場というステージにいる黒い骸骨のような敵を倒せば落とす。攻撃力、攻撃範囲、防御力、いずれも高い強敵だががんばって倒しましょう。
見事倒せば、純粋な刃石が君の手に!





ならない





◎ここからが本当の刃石の項目だ…


この「純粋な刃石」、他の鉱石に比べて際立って入手が困難とされている。
これ以外の鉱石は大抵鉱石集め用の敵である「結晶トカゲ」が纏めて落としたり、確定で手に入るイベントがあったり、どこかに落ちていたりするのだが、「刃石」系列の鉱石はどれも敵のドロップでしか出ないため、マラソンして集める必要がある。
それだけでも面倒なのだが、さらにマラソンを長引かせる要素が重なっているのだ。

理由1:ドロップ率の低さ

デモンズソウルにおいて敵のドロップで入手できる鉱石は他にも「にび石」や「吸い付き石」、「髄石」等があるが、とりわけこの「純粋な刃石」はとにかく落ちないことで有名である。
まず、そのドロップ率、これがなんと驚きの0.5%、悪い意味で桁が違う。


運のステータス値も絡んでくるとはいえ、単純計算で200体敵をヌッコロしてやっと一つ出るかどうか。
…というか、数字に強い人ならお気づきだろうが0.5%を200回繰り返したところで一個以上出現する確率は、

1-(199/200)^200 = 0.633042178

およそ63%程度。これを99%まで上げようとすると

1-(199/200)^1000 = 0.993346031

最悪1000回…心が折れそうだ…


理由2:ドロップする敵が強い&少ない

次に、先程説明した黒い骸骨だが…ゲーム中上位に位置する強敵である。初心者にとっては下手なボスよりつらい。
爛々と輝く赤い瞳、口から漏れる殺意の吐息、こちらを視界に入れたとたん走り寄ってきて、ジャンプ!ザシュッ!

YOU DIED

下手な盾じゃガードしても盾ごと切り裂かれます、心が折れそうだ…
さらに悪いことに、純粋な刃石を最も必要とする技量キャラは刺突属性や斬撃属性の武器を主に扱うのだが、黒骸骨はこれらの攻撃に耐性を持っており、弱点は脳筋御用達の打撃属性。どうしろというのだ…
対策としては、敵の体力が低い一周目でマラソンして必要数を確保する…くらいだろうか。
とはいえ無茶苦茶な強さというわけではなく、刃石マラソンに手を付けるような上級者ならば縛りプレイでもない限り素早く処理してしまうことだろう。マラソンしてると集中が切れて返り討ちにされることもあるので油断は禁物だが

むしろ、真の問題はこの黒骸骨の数が少ないこと。実は黒骸骨の中でも、純粋な刃石を落とす奴が限定されているのだ
嵐の祭祀場は、エリア1.2.3、と分かれており、黒骸骨はエリア1とエリア2に数体配置されている。この中でもエリア2にいる二体、すなわち隠し通路の奥にいる黒骸骨と、エリアのソウル傾向(後述)が最も黒い時に出現する、ファントム化した黒骸骨。このどちらかを狙わねばならない。
後者(ファントム)は通常の黒骸骨よりもさらに強く、エリア前後の要石(エリア開始地点&ワープ地点)からほどよく離れているためマラソンには向かない。おまけにドロップ率も変わらず、必然的に通常の黒骸骨を相手にするわけだが…

エリア2の要石から隠し通路までは30秒ほど。
骸骨を倒してアイテムを拾い、純粋な刃石が出なければ飛び降り自殺して、また要石から隠し通路へ…
どんなに短縮しても1ループ一分ほどはかかる、これを1000回…なんとなんと、驚きの16時間半ちょっとである。高橋名人の名言「ゲームは一日一時間」に則れば半月はかかる計算である。ダーイスンスーン…


理由3:物欲センサー

しかしまぁ、アニヲタ諸君の中には、「プゲラwwwマラソン1000回とか余裕っしょwww」といった、時間と気力を持ち合わせた方もいるかもしれない。ところがどっこい…まぁ、でないだろう。
これはある人の体験談なのだが…


「うし、技量キャラ作ったし、純粋な刃石入手すっか」

1日目…
2日目…
3日目…
4日目…


で な い

やったことがある人ならわかるだろう。この純粋な刃石、とんでもなく強力な物欲センサーが搭載されている。
「毎日数時間やって一週間かけた」なんてザラ、下手すりゃ1ヶ月単位…
しかも、この純粋な刃石が全く必要ないモヤシ純魔やガチムチ脳筋育成中に限ってポロポロ落ちたりする。どういうことなの…

この項目をみて興味を持った方は試しに純刃マラソンを開始してみては如何だろうか、きっと絶望を味わえるはずだ…


◎余談

  • 本作のトロフィー解除条件の一つに、「鋭利な武器を最大まで強化する」というものがある。このため純粋な刃石の入手は、トロフィー制覇を狙う場合の最大の障害ともなりうる。

  • 本作にはエリアのソウル傾向(エリア傾向)というシステムがあり、これが黒に傾くほどアイテムが出やすくなる*4が、代わりに敵が強くなる。当然アイテム狙いのマラソンはエリア傾向を限界まで黒くして行うため、先述した強力な黒骸骨が最大の力を発揮する状態で挑まねばならない。どこまでも救いが無ェ…。
    運のステータスとは異なり、こちらはドロップ率の上昇+アイテムテーブルの内訳を変化させる効果の両方があり、ほぼ間違いなく純粋な刃石の入手率を高めることができるというのが通説。

  • アイテムドロップ率を上昇させる「探すものの大剣」を使うことでドロップ率は上げられるが、「運」と同じく果たして効果があるのかどうかは不明。効果があるとしても「どの程度影響があるのか」は攻略本にも書かれていない情報である。

  • 楔の神殿に時々戻るようにすると出やすくなる、パリィや背後からの致命の一撃で倒すと出やすくなる…など、様々な説が唱えられている。

  • ジャムパンを食べると出やすくなるという報告がある。嘘か真かはわからないが、体験談によると「七体倒して二個でました。」とのこと


◎その他の強化素材について

実際のところ、デモンズソウルはシリーズの元祖ということもあってか、強化素材に関して純粋な刃石以外にもかなりムチャクチャな設定が散見される。

・純粋な月光石
武器を魔法攻撃力と魔力補正を持つ「月の~」に派生させるための最上位素材。
単純なドロップ率だけであれば純粋な刃石よりも遥かに高いのだが、こちらは結晶トカゲ以外に落とす敵が存在しない。
詳しい仕様については「結晶トカゲ」の項目を参照していただきたいが、月光石は仕様上結晶トカゲを狩り尽くしても入手できなかったり、入手できても使いきれば次周に持ち越しという、刃石とは別方向の厄介さがある。
PS3版デモンズソウルのセーブデータにはコピー不可のプロテクトがかけられており、いわゆるバックアップマラソンという抜け道もない。
さらに、月光石系を落とす結晶トカゲは攻略上必ず通らなければならない道中に配置されているため、たとえソウル傾向が白くてもそこを通るたびに倒さざるをえず、ただでさえ貴重な入手機会がさらに圧迫されるというオマケつき。
結晶トカゲの出現数は「塔のラトリア」エリア2に4体、エリア3に4体の計8体。
月光石の塊
同じく「月の~」に派生させるための中間素材。
純粋より1段階低い素材なのだが、同じく結晶トカゲと再配置されない特殊な雑魚しか落とす敵がいないという、なぜか他と比べて圧倒的に重い制約がある。
こちらは純粋とは異なり結晶トカゲからは100%入手できるのがせめてもの救いだが、要求量が格段に多いため数が足りなくなり、次周に持ち越しというのは往々にして起こりがち。
・純粋な月影石
「欠月の~」という魔法系の派生にするための最上位素材。
こちらも結晶トカゲしか落とさずそれを逃してしまうと次周までおあずけという制約あり。当時のフロムは魔法型ビルドに恨みでもあったのだろうか
しかも、欠月派生にはMPが自動回復するという特殊効果があるため、魔法型に限らず大半のビルドに需要があるというのがこれまた厄介。
幸いなことに結晶トカゲの数が少し多めで、工夫すれば攻略中スルーも可能な配置なので、月光石に比べれば多少余裕がある。
結晶トカゲの出現数は「嵐の祭祀場」エリア2に4体、エリア3に8体の計12体。
にび石の塊、吸いつき石の塊、髄石の塊
順番に筋力補正を高める「叩き潰す~」、出血の状態異常を付与する「裂傷の~」、致命の一撃を高める「致命の~」に派生させるための中間素材。
ステージで拾えるのはにび石、髄石が1個、吸いつき石は2個でそれ以上は敵からのドロップで集めるしかない。
デモンズソウルには軽量武器ほど強化に必要な素材が少なく、逆に大型武器ほど必要素材が多くなるという独特な仕様があるが、
叩き潰す派生するような武器だと最大強化まで少ない物で9個、多い物では18個もの塊が必要であり、明らかに需要と供給のバランスが破綻している
ちなみに、マラソン対象になる敵は最上位の純粋なにび石も落とすのだが、基本的に落としてもハズレ扱いされる
というのも、純粋の方はイベントで1個は確実に入手できる上に要求個数が1~2個と少ないため、数個も補充できればそれ以上は余剰にしかならないからである。

裂傷派生や致命派生は比較的ニッチな用途であり、強化元になるのも軽量武器なのでにび石ほどの苦労はないが、
よっぽど意識して集めない限り1本分の強化素材すらろくに揃わないだろう。
それこそトロフィー制覇の障壁という意味では純粋な刃石に負けず劣らずである。
特に髄石の方は効率の良いマラソン場所がないのもあって悪い意味で話題になりがち。


◎リメイク版では…

さすがに苦行すぎると判断されたのか、リメイク版では ドロップ率が上昇
さらに 全ての黒骸骨からドロップするように なり、全体的に入手難易度が大幅に緩和されている。
リメイク版で再び技量戦士を組みたいというプレイヤーには朗報と言えるだろう。
もっとも、ドロップ率が上昇したと言っても結局落とすかは運なので、物欲センサーに絡まれればやはり手間はかかるが…
逆に1ランク下で、より必要数が多い「刃石の塊」のほうが不足するという逆転現象が起きたりもする(こちらはローリング骸骨も落とすが)。


追記修正は鋭利なショーテル+5を持った沈黙の長の方がお願いします


.u
( T)<水銀のショーテル、だ。間違えるな、豚が…

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最終更新:2024年01月28日 20:49

*1 読み方は公式で設定されておらず、ユーザーごとに「じんせき」または「やいばいし」等と呼ばれている

*2 ソウルの名残30%+刃石の欠片30%+刃石の欠片20%+刃石の塊19.5%+純粋な刃石0.5%=100%

*3 例えば、ランクの低いアイテムから判定してドロップが確定した時点で終える方式だと字面以上に出現率が悪くなる

*4 逆に白に傾くと敵は弱く、アイテムは出にくくなるが、「純粋な刃石」が全く出現しなくなる、といったことはない。あくまで確率が低くなるだけ。