聖霊王エルフェウス

登録日:2014/06/01 Sun 11:27:46
更新日:2024/04/18 Thu 07:09:15
所要時間:約 5 分で読めます






盾に宿る聖なる光は、聖霊王の力の証。


聖霊の輝きに頭を下げ、すがりつく以外に何ができる。


武を司る聖霊王の御前である!ひれ伏すがいい!




聖霊王エルフェウスとは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャーである。

DM-14「転生編(ジェネレート・ギア) 第1弾」にて初収録された。
DMC-26「白凰聖霊帝国(はくおうエンジェルキングダム)デッキ」やDMC-52「エントリーパック・ゼロ パーフェクト・エンジェル」にも再録されている。

そしてDMの歴史上では、二体目の『聖霊王』の名前を持つクリーチャー。


【解説】

聖霊王エルフェウス VR 光文明 (5)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド 9500
進化-自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。
相手クリーチャーはタップされた状態でバトルゾーンに出る。
W・ブレイカー

DM-14「転生編(ジェネレート・ギア) 第1弾」での収録時のレアリティはベリーレア。

転生編以前までは《聖霊王アルカディアス》のみが持っていた『聖霊王』の称号。
しかしエルフェウスは、アルカディアスのような呪文封じ系の能力ではない。

そう、この第二の聖霊王は『相手のクリーチャーをタップした状態でバトルゾーンに出す』というところだろう。
相手のクリーチャーを出す瞬間にタップさせることができるため、相手クリーチャーの動きを崩壊させることができるのだ。
対戦相手のデッキがビートダウンデッキだった時には、場合によるがこの一枚で封じることも不可能ではない。

この能力と相性の良いカードも数多く存在し、公式大会においても実績を残している。

素のパワーは9500と安定した数値を持っている。
このクリーチャーと同コストの進化クリーチャーの多くにパワーで打ち勝つことができる。

そしてエルフェウスのパワーは、9『500』というところに魅力がある。

忘れがちであるが、実はエピソード2で大暴れした《勝利宣言 鬼丸「覇」》にも500の差で破壊することができる。
鬼丸をタップイン状態で出させることによって、GJやパワーアタッカーを発動させないまま殴り倒すという流れを行えるのだ。

他にも
といった、多くのデッキで切り札として使われることが多い、パワー10000未満のフィニッシャーを撃破することが可能。
超銀河弾 HELL》《超銀河竜 GILL》などの強力な除去もギリギリで逃れることも出来る。

コストも5と軽く、中速ビートダウンなどの比較的速いデッキにも間に合うことができるところも利点。
このクリーチャーの登場当時は、コストの軽いエンジェル・コマンドが少なかったことが難点だったが、近年は軽いエンジェル・コマンドが増加しているため、エルフェウスの召喚も速く行える。
エピソード2で登場した闇エンジェル・コマンドとも組み合わせて使うと面白い。

難点を挙げると、確定除去には弱い。
場の制圧力が非常にエルフェウスは強いため、除去対象として真っ先にこのクリーチャーは狙われてしまう。

また軽いことが災いするところもあり、コスト指定による破壊能力にも弱い。
永遠のジャック・ヴァルディ》などの能力の範囲になってしまうところも痛い。

対策としては《ペトリアル・フレーム》をクロスして選ばれないようにしたり、《光器クシナダ》の能力で守ってあげよう。
特に《ペトリアル・フレーム》を《精撃の使徒アリッサ》にクロスしておくと、綺麗な形で進化できる。

同じ聖霊王である《聖霊王アルカディアス》を使い、エルフェウスを守るという使い方も悪くはない。

後は、タップインを逆に覚醒条件として利用することができる、《時空の剣士 GENJI・XX》の覚醒を手助けしてしまう。
覚醒されてしまった場合はパワーで負けてしまい、エルフェウスが狙われる可能性が高いため、注意しておくことが大切である。
デュエルの前に、《時空の剣士 GENJI・XX》が用意されているかどうか、相手の超次元ゾーンを確認しておこう。

【仲間】

悪魔聖霊アウゼス SR 光/闇文明 (6)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド 6500
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
シンパシー:エンジェル・コマンドおよびデーモン・コマンド(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、バトルゾーンにある自分のエンジェル・コマンドまたはデーモン・コマンド1体につき1少なくなる。ただしコストは2より少なくならない)
自分のエンジェル・コマンドまたはデーモン・コマンドが攻撃する時、相手のタップされているクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

自分のエンジェル・コマンド及びデーモン・コマンドが攻撃するとき、タップされているクリーチャーを破壊する。

見れば分かるが、エルフェウスの能力とは相性が抜群。敵のクリーチャーをバンバン撃破していこう。
地味にシンパシーもあるため、エルフェウスがいればコストも軽減出来る。

エピソード2では闇エンジェル・コマンドが登場したことも追い風である。
さらにドラゴン・サーガではエンジェル・コマンド・ドラゴンが誕生したことも嬉しい。

死皇帝ベルフェギウス R 闇文明 (6)
進化クリーチャー:ダークロード 3000
マナ進化-闇のクリーチャーを1体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
クリーチャーがアンタップする時、そのクリーチャーの持ち主は、アンタップさせなくてもよい。
バトルゾーンにある他のクリーチャーがアンタップする時、そのクリーチャーを破壊する。

アンタップを封じることのできる、マナ進化ダークロード。

エルフェウスと組み合わせると、バトルゾーンがロック状態に陥ることになる。
これを主軸にしたデッキ『ベルフェギウスタップ』が2010年の全国大会で頂点を掴んでいる。

というか、名前からしてエルフェウスのことを意識しているものだと思われる。

【ライバル】

スベンガリィ・クロウラー R 水文明 (4)
クリーチャー:アースイーター/オリジン 4000
自分のクリーチャーは、クリーチャーを攻撃することができない。
相手のクリーチャーは、バトルゾーンに出す時タップして置く。

エルフェウスと同じタップイン能力を持つクリーチャー。

エルフェウスより軽く種族も多いが、デメリット能力も存在する。
そのためエルフェウスよりビートダウンに強いが、コントロールには意外と不向き。

使い分けは容易だろう。
ちなみに両カードともベルフェギウスロックに入れることもできる。

永遠のリュウセイ・カイザー SR 火文明 (8)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター 8000
バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。
W・ブレイカー
相手のクリーチャーは、バトルゾーンに出す時タップして置く。
相手の呪文の効果またはクリーチャーの能力によって、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置いてもよい。

エルフェウス最大のライバル。

同じタップイン能力を持っているだけではなく
  • 自軍クリーチャーのスピードアタッカー化
  • マッドネス能力
  • 複数種族持ち&その種族も超優秀
といった点を持つ。

しかしエルフェウスよりコストパフォーマンスやパワー面では劣る。
文明も違うため、エルフェウスの立場がないといったことは決してないだろう。

またリュウセイよりコストが軽いため、エルフェウスの方が(踏み倒しさえされなければ)速い召喚が可能。
リュウセイを逆にタップインさせ、殴り倒すことも出来る。

詳しくは個別項目を参照。

閃光の神官 ヴェルベット SR 光文明 (9)
クリーチャー:オラクル 11000
ブロッカー
相手のクリーチャーは、タップしてバトルゾーンに置かれる。
W・ブレイカー

エピソード3にて登場したタップイン能力&ブロッカー持ちのオラクル。

エルフェウスと違う点は、ブロッカー持ちのため、《ヘブンス・ゲート》による踏み倒しが可能。
ブロッカー持ちであるが、アタックトリガーでブロッカーを破壊できる代表的なクリーチャー《爆竜 GENJI・XX》にも強く、パワーも11000と高い。

しかしコストパフォーマンスの点ではエルフェウスに劣る。またブロッカーのため、GENJI以外の多くの除去手段が存在してしまう。
種族はオラクルと悪くないが、やはりエンジェル・コマンドのサポートの豊富さには負けるか。

【派生カード】

聖霊王アルカフェウス P 光文明 (8)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド 14000
進化-自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。
T・ブレイカー
誰も光以外の呪文を唱えられない。
光以外のクリーチャーは、バトルゾーンにタップして置く。

DMX-21で登場した、《聖霊王アルカディアス》と合体したエルフェウス。
後述する能力はともかく、イラスト的には言うほどエルフェウス要素がない事がネタにされる。

能力もアルカディアスの呪文ロックとエルフェウスのタップインを引き継いだ。
両方の能力も相性が良いので、エルフェウスやアルカディアス以上に場の制圧力が高いクリーチャーとなっている。

しかし、一方でアルカディアス同様に光の呪文はロックできないという弱点がある。
その弱点がなんとエルフェウス要素であるタップイン効果にも引き継がれ、エルフェウスとは違い光のクリーチャーをタップインさせられない。
そのため、相手の使用デッキが光中心のデッキだと効果が薄いという難点を持つ。

デュエル・マスターズ プレイス

聖霊王エルフェウス VR 光文明 (5)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド 8500
進化−自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。
各ターン、初めてバトルゾーンに出る相手のクリーチャーはタップされた状態でバトルゾーンに出る。
W・ブレイカー

DMPP-06 第6弾「超獣の転生 -INVINCIBLE RAGNAROK-」にて収録。
本家のタップイン能力では危険すぎると判断されたのか、パワーの-1000の弱体化に加えてタップインの対象は各ターン最初の相手クリーチャーのみが対象とスペックが劣化してしまった。
特にパワーの点は9500というラインに位置することが地味に大きかったため、痛い劣化と言えるだろう。

能力こそ劣化したが、プレイス初のタップインということでエンジェル・コマンドを投入したデッキでは活躍している。
特に同弾収録の《聖騎士ヴォイジャー》とは相性が良く、運が良ければ5ターン目に軽減した《光輪の精霊 ピカリエ》から軽減したエルフェウスに繋げるという動きが可能。
また、本家でも使われた組み合わせである《悪魔聖霊アウゼス》とのコンビを目にする機会も多い。

【その他】

背景ストーリーでは、おそらく聖拳編から200年経った転生編の時期に登場したと思われる。
エルフェウスの持つ盾に宿る光は、聖霊王である証らしい。

DMC-26の新規イラストでは、DMC-25で再録された《メタルカオス・ドラゴン》と激突しているようである。
両者ともアルトアートのイラストだが、実はイラストが繋がっており、激戦を繰り広げている様子が見える。

ちなみに、現実のゲームでは《メタルカオス・ドラゴン》はスペックでは勝てない。
エルフェウスに勝つためには、パワーを+3000以上にするクロスギアを装備するなどをしなければならない。
まぁ、《英霊王スターマン》が《超竜バジュラ》を瞬殺できる世界だし、現実と背景ストーリーでのスペックは決して一致はしないが。

最終的な勝敗は不明だが、《メタルカオス・ドラゴン》がDMC-25以降再録されないのに対して、エルフェウスはこれ以降も新規イラストでの再録を果たしている。
ここから考えるに、エルフェウスが勝ったのかもしれない。

余談だが、DMC-26は当時の構築済みデッキではかなり評価が高かった。
その一方でDMC-25は改造が必須とされ、DMC-26より評価が低くなってしまったこともある意味皮肉ではある。

DMC-52のフレーバーテキストでは、彼が『武を司る聖霊王』と呼ばれていることが判明した。
一部ではアルカディアスは能力的に見て『智を司る聖霊王』なのではないかと推測する声もあるが、他の聖霊王の呼び名も気になるところではある。
DMPP-06版のフレーバーテキストはDMC-52版の流用だが、この肩書について語っている人物が《太陽の精霊マルシアス》であるという形になっている。

なお名前や能力からして、《死皇帝ベルフェギウス》とは何らかの関係があるのではないかという推測もある。
しかしベルフェギウスにはフレーバーテキストが存在しないため、詳細は不明である。

ちなみに、意外なことに二体目の聖霊王という肩書を持っていながら、闇エンジェル・コマンドにこのクリーチャーを元ネタにデザインされたと思われるカードが存在しない。
闇エンジェル・コマンド自体はエピソード2後もたまに新規が登場するので、今後登場する可能性も残されてはいるが…。




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最終更新:2024年04月18日 07:09