登録日:2014/06/04 Wed 09:17:28
更新日:2023/08/22 Tue 19:08:36
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通常魔法
自分の墓地から守備力200の
炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズ時にゲームから除外される。
ANCIENT PROPHECYから登場した
遊戯王OCGのカード。
守備力200をコンセプトとした
フレムベルをサポートするようにデザインされたと思われ、
事実同パックには「フレムベル・ヘルドッグ」などDT関連のモンスターやサポートカードも収録されている。
追記・修正お願いします。
……あれ、見間違いかな
自分の墓地から守備力200の炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズ時にゲームから除外される。
自分の墓地から守備力200の炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズ時にゲームから除外される。
そう、このカード、
条件を満たしたモンスターを好きなだけ自分の墓地から特殊召喚する
という前代未聞のブッ壊れマジキチカードだったのだ!!
範囲は炎属性守備力200とかなり限定されているが、
コンマイはフレムベルというまさに特殊召喚してくれと言わんばかりのテーマを作っており蘇生先は実に豊富。
その中には
無論チューナーも含まれている。
つまり条件さえ整えばこのカード一枚でフィールドを埋め尽くすほどのモンスターを墓地から呼び出せてしまう。
発動に成功してしまえばチューナーも含めてフィールドに出したい放題、もちろんそこからシンクロモンスターも出したい放題。
相手はそれを起点に繰り出される即死級の大火力で息の根を止められるのを黙って見ているほか無い。
特殊召喚されたモンスターはターンの終わりに除外されてしまうが、
大抵はその前にシンクロ・エクシーズ素材にされてしまうので事実上デメリット無し。
こんな異常な馬鹿力を持ちつつも、このカードにはさらに3つの大きな特徴がある。それは……
このカードは無制限カードなのでデッキに3枚まで投入することができる
???「インチキ効果もいい加減にしろ!」
なんとこのカード、使用に当たって一切の制約がない。
規制されたことがないので3枚フル投入できるし、1ターンに2枚、3枚と連続使用も可能。発動に際しての条件やコストも一切無い。
1枚でさえ即死級の破壊力を持つこのカードが2枚、3枚と襲いかかってきたら対戦相手が一体どうなるのか。もはやオーバーキルレベルである。
そもそも次元融合や異次元からの帰還が決して安くないライフコストを代償として要求しながら、
それでも禁止カードに指定されていることを考えると、ノーコスト・ノーリスクなのにそれら禁止カードと同レベルの結果を叩き出すこのカードがいかに異常な存在であるかを否応なしに認識させられる。
あの
トリシューラ地獄を産み出した
インフェルニティガンでさえ、
ハンドレスと言う厳しい条件を課しながら1度に2体までしか蘇生出来ないのに制限である。
と言うかガンはサーチ出来るせいでデーモン特殊召喚するだけで実質6体蘇生と爆発よりヤバいんで制限になって当然なのであるが。
とはいえこのカードにも弱点はある。
いくら強力な蘇生効果を持とうが墓地に蘇生対象がいなければ意味がない。
このカードの爆発力を存分に活かすためには、大量に蘇生対象を墓地にため込まなければならない。
また、このカードの存在を知っている相手なら真っ先に墓地のカードを潰すか墓地肥やしそのものを妨害して、
このカードにつなげられないようにしてくるはずなので、それを見越して先手を打つ必要も出てくる。
つまりこのカードが真価を発揮するためには入念な下準備が必要なのだ。
しかしこのカードが本来サポートするはずのフレムベルは効率的に墓地にモンスターを送り込む手段が欠落している。
せっかく強力なカードがあるのにそれを活かすための環境を作ることを苦手としているのである。
初期には
ライトロードやカードガンナーなどと組み合わせて墓地を肥やそうとする試みも見られたが、
それは同時に
切り札であるこのカードもまとめて墓地に落ちてしまうというリスクをも背負うことを意味している。
ついでに上記のインフェルニティガンなどと違ってカテゴリ名を持っていないのでサーチも効かない。
せいぜい万能時間差サーチの黄金櫃で持ってこれればいいなー、程度。
つまり効果は強力なのに生かし切れるテーマが存在しないと言う不遇な環境だったのだ。
それ故このカードは強力さの割にあまり話題に上ることは無いのであった……
追記・修正お願いします。
時は流れておよそ1年。OCGには新たな勢力が台頭の兆しを見せていた……
このテーマも守備力200のモンスターを複数擁したテーマという点でフレムベルと共通している。
しかしラヴァルとフレムベルには決定的な違いがあった。
それは……
効率的な墓地肥やし手段
である。
ラヴァルの炎車回しによりデッキから一気に大量のモンスターを墓地に落とし、
それにラヴァル炎火山の侍女を巻き込むことで大量のモンスターを墓地にため込むことができるようになったのだ。
ようやくマトモにこのカードを活かせる可能性のあるテーマが出ることとなり、このカード自体もぽつぽつと話題に上るようになり始めた。
とはいえ炎車回しは戦闘破壊によってしか効果を発動できない。
警戒した相手は間違いなく効果で除去しようとしてくるため、
上手く効果を発動させるためには自爆特攻といったリスキーな手段を取る羽目になり、
しかもバトルフェイズ終了後に特殊召喚してもそのターンで決着がつけられず結局そのまま押し切られてしまうといったジレンマも抱えていた。
結局新たな可能性を見いだせはしたものの、中堅程度のファンデッキという立ち位置から抜け出すことはかなわなかった
しかしさらに時が流れて1年半が過ぎた頃
「炎熱伝導場」
通常魔法
デッキから「ラヴァル」と名のついたモンスター2体を墓地へ送る。
これでラヴァルが抱えていた問題は全て解決した。
なんとこれ一枚であの制限カード「おろかな埋葬」2枚分もの効果があり、
侍女と絡めることでバトルフェイズ突入前にモンスターが一気に5枚も墓地に揃うことになる。
まるで真炎の爆発で蘇生することを前提にデザインされたかのようないっそすがすがしいほどの壊れカードである。
場合によっては
相手フィールド上を徹底的に掃除した挙げ句シューティング・クェーサー・ドラゴン降臨&手札消費実質0という事態まで発生する有様。
やられる相手からしたら地獄である。
結果、炎熱伝導場を使って大量のモンスターを墓地にため込んだ後、真炎の爆発で大☆爆☆発させてそのまま息の根を止めるという
「爆発ゲー」とまで言われるほどの馬鹿力デッキが作り出され、時折大会上位に食い込むほどの躍進を遂げることとなったのだった。
追記・修正お願いします
更に更に、時が流れて
魔導征竜環境に時代が下る前後の時代において、再びこのカードに注目が集まった。
それは炎星、炎王と呼ばれるデッキにおいてであり、高い展開力の補助を着目されていた。
特に爆発対応するカードが多く墓地肥やし以上にサーチに優れた【3軸炎星】において非常に優秀なカードと言われる事になる。
炎舞で強化された
天狼王ブルー・セイリオスは闇デッキ破壊ウイルスを使える事も手伝って、
炎星は対魔導に対するカウンターとしても優秀だった事もあり、大会で高い成績を幾つか納めた。
ちなみに後に禁止された子征竜の
炎征竜-バーナーも爆発に対応するので、
結果的に炎王やラヴァルも意味不明な強さを手に入れた事になっていた。
そして、バーナーが禁止された今でも3軸の炎星や炎王、ヘイズ等に活躍する一枚である。
更に最近はこんなカードまで出て来た。
クリバンデット
(1):このカードが召喚に成功したターンのエンドフェイズにこのカードをリリースして発動できる。
自分のデッキの上からカードを5枚めくる。
その中から魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える事ができる。
残りのカードは全て墓地へ送る。
少々遅いものの墓地を大量に肥やしながらデッキを掘り進め、しかもそこに爆発が含まれていた場合は落とさず回収することが出来る。
素晴らしい相性を有するこのカードのおかげで、更に爆発のさせやすさは向上した。
一体何処まで弾け続けると言うのだ、真炎。
追記・修正お願いしま……
- 2022年になるとKONAMIに忘れられた様だな...。 -- 名無しさん (2022-07-12 19:36:55)
- ↑寿司や消防士が爆発したら不謹慎だからわざと調整してあるんでしょ -- 名無しさん (2022-10-04 17:18:27)
- これにニビルを合わせられた時はもう笑うしかなかったな。 -- 名無しさん (2023-03-23 01:10:42)
最終更新:2023年08月22日 19:08