登録日:2012/09/14 (金) 20:41:08
更新日:2020/12/19 Sat 23:09:53
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もしも神姫を悪用しようと企む者がいれば、俺が捕まえる。
どこかで彼女たちが傷つけられているのなら、俺が助ける。
そうしていつか、君たちが悲しまなくていい世界を作る。
武装神姫はコナミが展開しているフィギュアシリーズ『武装神姫』を原作としガガガ文庫より出版されたライトノベル。
著 睦凡鳥
イラスト
一巻 秋谷有紀絵
魚谷響子
二巻・三巻 新井テル子
。
PSP用ソフト『武装神姫BATTLE MASTERS』の前日譚となっており、同ゲームの登場人物、神宮司八郎が主役を務めるほか、ゲーム版のライドシステムも活用する場面も。
1巻 LOST DAYSあらすじ
西暦2039年――。ひとりの男が事故死した。事件の担当刑事・神宮司八郎の前に現れたのは“神姫”と呼ばれる全長15cmの少女型ロボット。死んだ男のパートナーだったと主張する彼女、メイリーとともに、事件の裏に隠された真相を求めて捜査を開始したものの、神宮司はメイリーのわがままに振り回されっぱなし。衝突を重ねながらも危険と謎を乗り越え、次第に信頼関係を築いていく二人だったが……。
2巻 STRAY DOGSあらすじ
神姫をボディーガードとして派遣する警備会社JOS。そこに所属する一体の傭兵神姫がある日、忽然と姿を消した。操作にあたった刑事、通称“神姫担当”の神宮司八郎は、早々に彼女の所在をつかむことに成功するが、この時すでに彼は危険な領域へと足を踏み入れてしまっていた……。
3巻 GHOST DIGSあらすじ
休暇を利用して、神姫のエキシビション大会へとやってきた神宮司八郎とその相棒神姫・アトラ。ところが、ここでもまた事件発生! 大会にエントリーしている神姫が何者かに襲われたのだ。襲撃者は『レッドシューズ』と呼ばれる正体不明の神姫。警察バッジも無しに事件の真相を追う神宮司たちの前に、同じ事件を捜査する警視庁の神姫捜査官・クリスタルが現れる……。
登場人物
神宮司八郎
主人公の中年警部。
事故死した神崎十吾とは旧知の間柄。
ルール無視や怠けているかのような勤務態度から署内では浮いている。
神姫などのハイテクには弱い様子だが、子供の頃は人並みにゲームに親しんでいたらしい。
ゲームでは自らも神姫を所有し、アトラというアーンヴァルを連れている。
仕事を抜け出してゲームセンターでバトルしてるあたりどっぷりと神姫にはまり込んだようだ。
見た目や勤務態度からは想像できないが、実はかなり優秀な刑事。
そして、メイリーとの死別を経験してからは、神姫関連事件の専属捜査官として事件をどんどん解決していくようになる。
森永穂波
神宮司の部下。二十代半ばの若手。
よく留守番を食らうがデスクワークや情報収集など裏方として神宮司を支える。
柔道は段持ち。
かわいい。
バトマスにも登場。
三巻では彼女が何故神姫を手に入れたのかが鮮明に描かれている。
羽鳥小夜
事件の鍵を握る少女。14歳、ショートヘア。
神宮司から女哲学者さんと呼ばれたり、メイリーに似ているという感想を抱かれたり。
かわいい。
実はプラムネリーのマスター。
しかし、彼女もまた、神宮司程ではないがトラウマを抱えてしまうことになる。
栃夏樹
神宮司たちを襲った神姫の出荷元の設計技師。
実はコイツが黒幕。
銀城不二雄
銀聖会病院の院長。
神宮司と野球ゲームに興じる。
最終的に黒幕の手によって殺害されることになる……が。
滝崗学
二巻に登場。
かつて神宮司に刑事のイロハを叩き込んだ師匠のような存在。
警察を早期退職後、警備会社JOSに入社した。
神宮司同様正義感が強いが……
実は二巻の黒幕。
メイリー
天使型MMSアーンヴァル。
神崎の神姫。マスターの死は事故ではなく他殺であると主張。
事件時の記憶が曖昧で覚えているのは『プラムネリー』という単語だけ。
行動を共にするうち、神宮司を認めてゆく。
第一巻のヒロイン。
実は神崎を殺害したのは彼女。
但し、殺害は彼女の本意ではなく、本作の黒幕に操られたからである。
最期は神宮司や救出した神姫達を助けて死亡する。
彼女の死は神宮司のトラウマとして、長い時間残り続けることになる。
が、同時に神宮司のこれからの行き方に大きな影響を与えていった。
プラムネリー
謎のストラーフ型。
神宮司に事件から手を引くよう警告して来る。
終盤、操られたメイリーによって射殺される。
アトラ
本作ラストにて神宮司の神姫となるアーンヴァルMk.Ⅱ。
黒幕によって操られた10人の神姫の内の一人で、終盤に神宮司を襲撃するも、メイリーの手で戦闘不能にされ、助けられる。
二巻以降は神宮司のパートナーとして活躍する傍ら、かつて彼のパートナーだったメイリーについて知ろうとする一面も。
シャロン
二巻に登場するJOSに所属するゼルノグラード型神姫。
要人警護任務に就いていたが、ある理由から失踪した。
彼女の失踪が神宮司を事件に誘うことになる。
アイコ
滝崗に従えるハウリン型神姫。
情報屋を自称する飄々とした性格だが、情報屋らしくちゃんと情報を提供したりする。
アニー
森永穂波の神姫となるアーンヴァルMk.Ⅱ。
かつて店の展示品で、処分されそうになっていた所を穂波が買い取った。
三巻ではある意外な活躍をすることになる。
本作を見ればわかるが、この小説は武装神姫バトルマスターズの前日談に当たる作品で、神宮司が使うライドオンギアのプロトタイプ、レールアクション、大会に出場するF1チャンプ、神姫を使った犯罪等、後のバトマスに繋がる設定が結構存在する。
また、本作ではある神姫の死が描かれており、その死に心打たれたマスター多数。
もしも武装神姫に興味を持ったマスターがいるのなら是非とも読んでもらいたいシリーズである。
そのときはwiki篭り。
君も追記修正してくれるだろう?
- 実は神姫を使った犯罪は2036でも示唆されていたという事実。もしも神姫が実際に存在したらこんなことに使われるんだっていう事を教えてくれるいい小説だと思う。後、もしも草薙素子がいたらメイリーに対してゴーストが宿っているって言いそう -- 名無しさん (2014-06-15 02:04:17)
- レーネそっくりなクリスタルについても記入頼みます、オナシャス -- 名無しさん (2014-06-15 02:25:13)
- これ読むとバトマスやるときに複雑な気持ちになる… -- 名無しさん (2014-10-30 13:42:42)
- ↑×3 確かに、2nd GIG終盤のタチコマ達の『手のひらを太陽に』に通じるものがある -- 名無しさん (2014-10-30 15:30:48)
- コレの新作いつまでも待ってます・・・・、ブキヤでリブートするし出てくれよ -- 名無しさん (2016-07-24 22:25:20)
- ↑4 この小説のクリスタルや、アニメのレーネは「アルトレーネ型」だから外見が似てるのは当然だぞ?それ言ったら別媒体のアルトレーネ型までいちいち「似てる」って表現することになる -- 名無しさん (2017-02-08 11:14:57)
- 3作揃って「善意の協力者」ポジが黒幕という -- 名無しさん (2020-04-29 20:35:40)
最終更新:2020年12月19日 23:09