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王家の谷の守護者達

登録日：2014/06/28 (土曜日) 14:52:46
更新日：2024/04/17 Wed 22:16:40
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王家の谷の守護者達(ファラオ・スフィンクス)…

ば 馬鹿な　し 信じられん　あの伝説が本当だったとは………………！！

知っているのか雷電……！？


まさか、あの噂の「千年宝物」にまつわる話か…？！
「墓守の一族」についてはこちらから関連頁を見ると良い
『遊戯王雄引謝瑠華亜弩迎夢』とも違うのか？
そちらは「墓守(遊戯王)」を参照だな




魁!!男塾に登場する格闘集団の一つ。「ファラオ・スフィンクス」と読む。略称は「F・S」（文庫版の途中から「P・S」に修正*1されている）

▽目次

■概要

紀元前三千年世界最高の文明を誇る古代エジプト王朝では、歴代の王は富と権力の象徴としてピラミッドを建造し莫大な財宝とともに眠りについた。
それを守護するのが王家の谷の守護者達であり、調査のためにピラミッドに入った考古学者らが呪いによって死を遂げたという話を耳にするが、それを実際に陰で遂行していたのが彼らである。
中国拳法とは異質の格闘術を発達させたが対戦して生き残ったものはいないため、その正体は一切不明。
不老不死の肉体を持ち五千年を経た今でもその技を伝えているというが確認されていない。

天挑五輪大武會・決勝トーナメント二回戦の相手として登場。
その奇怪な技で相打ちながら飛燕を倒し、大将であるファラオは桃を一か八かの賭けに迫られるほどに追い詰めたが、桃に破れ敗退した。
中国拳法とは違う独自の技を使うが拳法家の発想は近い物があるのか、共通点も多く見られる。
普段はアヌビスを除き棺の中に身を隠し、呼び出されるのを待っている。



■構成員

◆ファラオ

CV:島田敏（PS2ゲーム）、沢木郁也（オーディオドラマ）
王家の谷の守護者達の大将。
皆既日食の中、光り輝く姿で登場。斬りつけても手ごたえがないばかりか次々と数を増やし桃を驚かせる。
しかし、正体が蛍の集合体である事を見破られるとついにその姿を現す。
耳が大きくスキンヘッドという一見コミカルな外見ながら、大将らしい高い実力と様々な技で遂に桃を捕らえると敗れ去った仲間の恨みを晴らすため拷問にかける。
だが、最後は江田島の写真により奮起した桃の一発逆転の賭けに敗れ、倒れた。
その際命を救った桃に友情の証として額に飾ってあった宝石「ツタンカーメンの涙」を手渡した。
七牙冥界闘編で再登場し、男塾に入学。結団式では「クレオパトラの舞い」を披露したが酷評を受けてしまった。
第二の牙・王宮への道で三番手として登場し勝利した。再登場後は完全なギャグキャラと化し身長も秀麻呂なみに低くなった。

  • 永劫(ホレンヘブ)の輪廻核惺(りんねかくせい)
ファラオ・スフィンクス奥義。
光り輝く姿で現れ、斬れば斬るほどその数を増やしていく。
その正体は煇光蛍を使った分身で、本体は分身の攻撃に合わせてナイフを投げて攻撃している。
男塾恒例のわくわく昆虫ランド系の面倒くさそうな奥義。

●煇光蛍(こんこうほたる)
学名を「エジプティアン・ネオム・ファイアーフライ」といい、蛍の中でも極めて明るい光を放ちその集団性と高い知能で知られている。
古代エジプトでは煇光蛍を家庭の照明や商店の看板、戦時の軍事伝達などに大いに用いたがあまりの乱獲がたたり7世紀初頭には絶滅が確認された。
現代でいうネオンサインの「ネオン」はこの学名の「ネオム」に由来する。
……学名って普通ラテン語でつけるんだけどね。

  • イシュタールの暁星(ぎょうせい)
ファラオ・スフィンクス奥義。
本来、自由に動かすことのできない耳の括脹筋を修練により自在に動かし攻撃する技。耳に刃のついた鞭をつけることで武器とする。
鞭を上空のロープに巻き付けることも可能で、千変万化の攻撃を見せる。
イシュタールはメソポタミア文明じゃないのというツッコミは無粋。

  • オイディプスの煩悶(はんもん)
ファラオ・スフィンクス究極処刑法。
相手の首にロープを巻きつけロープの反対に砲鬧鉄という200kgもの鉄球をつけた後シーソーで鉄球を飛ばし相手に受け止めさせる。
鉄球を支える手を少しでも緩めれば鉄球は落下し瞬時に首を締め上げる。
さらに神経を直接抉るドリルと撹拌機を合体させたような拷問器具・トスカでネチネチと相手を痛めつける。バトル漫画の試合シーンを拷問リンチショーに変えてしまう恐ろしい技。
オイディプスはギリシャ神話じゃないの(ry

◆アヌビス

地獄の番犬を自称するファラオ・スフィンクス最高の戦士。普段はアヌビス神の仮面をつけている。
ファラオ・スフィンクス最大決闘法「ルクソールの憂鬱」で桃と戦うが、秘承鶴錘剣により切り札の鉄馬を破壊され敗北を認める。
しかし、立ち去るまで動いてはならぬという約束を破り後ろから攻撃しようとした所、残っていた鉄馬の足場部分が崩れ砂場に落下。
蠍に刺され哀れな最後を迎えた。F・Sの外道枠。
戦いに赴く戦士の決定権を任されており、前線指揮官的な役割と思われる。

  • ネブケドの鉄馬蹂嵐(てつばじゅうらん)
ファラオ・スフィンクス奥義。
武器である槍を変形させ、刃のついた竹馬のような「鉄馬(ベレン)」に乗って戦う。
高さを活かした攻撃に加え、足元の蠍も防ぐ事のできる攻防一体の技。

  • ルクソールの憂鬱
ファラオ・スフィンクス最大決闘法。闘場に蠍を放った砂場を作り、その中で戦う。
中国拳法にも似た物があり、そちらは「蛇墨輒闘(じゃぼくちょうとう)」という。
蛇墨輒闘とは数ある中国拳法諸流派の内、その苛烈さで知られる赤狼流総帥選出時に行われる決闘法。
墨液を浸した水槽の中に黒一色の毒蛇「黒咬蛇」を放ち戦うというもので、拳の技量に加え蛇に対する恐怖心に耐える精神力が要求される。
また、運不運も大きく左右するため現代で努力しているにもかかわらず報われぬことを「黒蛇に足元を咬まれている」と表現するのはこれが元になっている。

●砂蠍(すなさそり)
ルクソールの憂鬱で使われる蠍。
学名はブラインド・スコルピオといい、白昼は砂に身を隠す習性を持つ。
その毒は二回までは何とか生きながらえるが三回目にはたちまちあの世いきとなる。
蠍座の黄金聖闘士の技よりも強烈な一刺しである。

■ツイン・スフィンクス

ファラオの親衛隊を務める精鋭。
アヌビスがファラオの頭とするならば、2人はファラオの両腕である。
ファラオの棺の両脇にあるスフィンクス像の中に待機している。

◆セティ

ツイン・スフィンクスの左将(レフトアーム)。
崖の間にロープを張り、さらに両端から火をつけてその上で戦うというファラオ・スフィンクス伝統の決闘法で伊達と戦う。
足場の悪さを微塵も感じさせない体術や奥義・神獣の泡沫で攻めるが、神獣の泡沫を利用され濃硫酸を浴びてロープから転落。
この時点ではまだ息があり、ホルスと戦う伊達の足をナイフで刺し釘付けにする。だが、直後に放たれたホルスの「シャンポリオンの嘆き」の身代わりとなり焼死した。
特徴的なヘアスタイルから、対戦相手をコケにするのが生きがいな伊達からは「鉄腕アトムのおっちゃん」と揶揄された。
？？？？「このヘアースタイルがサザエさんみてェーだとォ？」

  • 神獣(カルナック)の泡沫
ファラオ・スフィンクス奥義。
濃硫酸を使ったシャボン玉で攻撃する技。

◆ホルス

ツイン・スフィンクスの右将(ライトアーム)。
カラスを操る「黒烏魔操術」の使い手。常に厚化粧を施しているオカマ。
セティ戦の後、ロープに取り残された伊達に向かって空から攻撃を仕掛ける形で登場。
奥義・シャンポリオンの嘆きで一気に勝負を決めようとするがセティが身代わりにされ失敗。
目潰しの毒やカラスを使った撹乱を交えて毒爪で襲い掛かるが、体に塗った香料や化粧の匂いにより風下からしか攻撃できない弱点を見破られ毒爪を奪われ倒される。
毒が回りきる前に伊達に命を助けられるが、その際、命をかえりみず主人のため戦ったカラスを殺さず気絶させただけで助けた伊達の男気に惚れ、後方から投げられたアヌビスの槍から伊達をかばい、死亡した。
『男塾のオカマキャラは案外良い奴ぞろい』の法則を体現した人のひとり。

  • 黒烏魔操術(こくうまそうじゅつ)
ファラオ・スフィンクスに伝わる奥義。カラスを操り攻撃する。
カラスを一ヵ所に集め、ハンググライダーのように空を飛ぶ事もできる。
闘将!!拉麺男のカラス拳法と同じなような。

  • シャンポリオンの嘆き
黒烏魔操術奥義。油を染み込ませた布で相手を封じ込め、火を放つ技。
ミイラパッケージ！マキマキ～♪

  • スフィンクスの謎
物騒な謎かけをした後、謎かけの通りに相手の視覚・聴覚を奪い猛毒の爪で止めを刺す。
謎かけの答えはこうして倒される相手を指す。

■その他

◆ジェセル

ファラオ・スフィンクス一番手。その姿はミイラ男そのもの。
永遠の肉体を自称し、言葉通り背中や胸に刃を打ちこまれても一滴の血も流れず切断された腕がひとりでに攻撃をする等奇怪な技を使う。
しかし、センクウに正体を見破られると技を破られたことによる屈辱から平常心を失い、右腕につけた鉤爪で攻撃しようとするも、その隙をつかれ刃鋼線で首を切り裂かれた。
首が落ちる寸前、センクウに助けられるが敗北の責任を取るため溶岩に飛び込み自害した。

『極!!男塾』で復活し、再登場。復活組の二番手として、卍丸と戦う。
F・S秘技・獣神スコルピオの落涙で卍丸の片手片足を奪い追い詰めるが、奥義・龔髪斧襲尟界で正体を見破られる。
その正体はジェセルの息子三兄弟であり、技を破られてもなお戦おうとし、
男塾の裏切者について語ろうとした所で背後から投げられた男爵ディーノのカードで頭を貫かれて倒された。

  • ハトシェプストの奇蹟(きせき)
  • カルトゥーシュの使徒
ファラオ・スフィンクス秘承義。
「ハトシェプストの奇蹟」は、攻撃を受けても一滴の血も流さず、首を撥ねられても絶命しない不死身の肉体。
「カルトゥーシュの使徒」は、切断された腕が意思を持つかのように相手に襲い掛かる。
右の腕輪に仕込まれた刃物で切り付けたり、左腕で首を絞めて攻撃する。
▽その正体は（ネタバレ注意）

  • 獣神スコルピオの落涙(らくるい)
ファラオ・スフィンクス秘技。
体から砂を撒き、巨大な砂のサソリに変身する。尻尾の毒針は相手の体を砂に変える威力を持つ。
正体はサソリに模した甲冑軍隊蟻の中に、三人で身を隠し攻撃するというもの。

◆ピネジェム

ファラオ・スフィンクス二番手。
Dr.ドゥームのようなマントを被った男で、普段はマントに隠れて素顔が見えない。
奥義・ギザの聖眼衣による幻覚世界に飛燕を閉じ込め、その師の姿で倒そうとする。しかし、五感を絶つ事で幻覚を破った飛燕に倒された。
そのむごい技からアヌビスさえも恐れさせる。
なお、素顔はやたら体毛がカールしている。あと得意武器は両端に三日月と星の錘が付いたフレイル。

  • ギザの聖眼衣(ヒエログリフ)
ファラオ・スフィンクス奥義。
マントに描かれた奇妙な図形による形象催眠で相手が最も思い出深く、また最も心慕う人物になりすまして攻撃する幻術。
某リュムナデス臭のする陰湿な奥義。

◆石壺(クヌム)のネスコンス

壺から現れたファラオ・スフィンクス三番手。ファラオ・スフィンクス随一の体術を持つ。
藤堂兵衛によって、溶岩の中に数本の杭が残った状態になった闘場で飛燕と戦う。元々の体術に加え、酢壺の法による猛攻で飛燕を追い詰める。
自身の技に苦しむ飛燕をすぐに殺さずいたぶる残忍な男。
途中から右腕に装着した刃物で攻撃するも、死を覚悟した飛燕の最終極技・鶴嘴紅漿霧により溶岩に落下。直後に飛燕も力つき相打ちとなった。

  • アマルナの黄昏
ファラオ・スフィンクス秘承義。
コマのような姿勢をとりそのまま回転・上昇し爪先で攻撃する技。凄まじい速さと石杭をも砕く破壊力を兼ね揃える。

  • 酢壺の法
酢を入れた壺の中で生活する事により常識をこえた柔軟な肉体を得る事ができる。
間接を外す事で手足を伸ばして攻撃する事もできる。ネスコンスはカギ爪も併用して飛燕を遠距離から切り裂いた。つまりダルシム＋バルログ。
中国拳法でいう「晏迢寺軟難拳(あんこうじなんたいけん)」。
酢が人間の体を柔軟にする物質(ビノドキシン)を多く含むことは知られているが、この性質を利用し特殊な拳法を編み出したもの。
修業者はこの世に生をうけた時から酢壺の中で生活し超柔軟な肉体を作り出した。その人体構造学を無視した拳法は必勝無敗名を欲しいままにした。
ちなみに、現代でも身近なラッキョウは軟難拳の達人であった陳 辣韮(ちん・らっきょう)が日頃の糧を得るため自身の壺に実を漬け、販売したものが由来となっている。



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最終更新：2024年04月17日 22:16

*1 英字綴りだと「Pharaoh Sphinx(es)」であるため