ゴールデンボウル(テレビドラマ)

登録日:2014/07/09 Wed 01:05:00
更新日:2023/05/29 Mon 18:41:33
所要時間:約 8 分で読めます




恋は、10フレまでわからない




ゴールデンボウルとは、日本テレビ系で2002年4月20日から7月6日にかけて放送されていたテレビドラマ。
アニヲタ諸氏の中にも視聴していた者が多いであろう金田一少年の事件簿や色々な意味で伝説を残した
女王の教室などで有名な土9枠の1つ。
2002年9月12日にDVD・VHS化されている。
全11話。

テーマソングは『You Are My Destiny』
歌:ポール・アンカ



【概要】
今にも潰れそうな老舗ボウリングセンター「ゴールデンボウル」を舞台に、土地の売却を巡るボウリングバトルに
巻き込まれたボウリング好きの証券マンの活躍と、成り行きから彼のパートナーになった人妻との恋愛を描いた連続ドラマ。

本編のだいたいの流れは、


主人公達の生活風景が流れる

地上げ屋がゴールデンボウルのオーナーに土地の売却を迫る

売却を巡って地上げ屋が連れてきた刺客とボウリング対決が行なわれる

なんやかんやでピンチに陥り、主人公の最終投に託される

主人公がオーナーの金玉を転がして勝利


となり、対決を通して主人公とヒロインがそれぞれに抱える問題を見つめ直すという展開が多い。
ヒロインの人妻が旦那に不倫され、主人公が元恋人の影を引きずっている他、所々でディープな要素が垣間見えるが、
全体の構成自体は陽性でテンポも良く、いわゆるお約束な展開もあってそれほど暗い雰囲気は感じさせない。
他ではあまり見られない金城武のコメディリーフな立ち回りなども見所の1つ。







【あらすじ】
仕事一筋の証券マン芥川周の唯一の趣味がボウリング。
仕事が終わった後は決まって行きつけのボウリング場「ゴールデンボウル」に顔を出しているのだが、
設備も古く閑散としているゴールデンボウルは経営難に陥っており、近々閉鎖することをオーナーである田之上から教えられる。
ある日、芥川はふとした事から同じ常連である佐倉瞳と口論した事で顔見知りとなり、話をするようになる。
オーナーからゴールデンボウルの売却を巡る男女ペアによるボウリング対決への協力を求められていた芥川は
瞳に試合の観戦を勧めるが、偶然にもその日が結婚記念日であったために断られてしまう。
対決当日、地上げ屋が連れてきたのは、西日本の大会で昨年優勝している最強の女子ボウラー。
芥川は奮戦するもパートナーがミスを連発したことで5フレの段階ですでに劣勢。
そんな中、何故か観戦を断ったはずの瞳が会場に現れ……。



【登場人物】
芥川 周(あくたがわ しゅう)
演:金城武
証券会社に勤める独身サラリーマン。ゴールデンボウルのメンバー会員。マイボールの色はブルー。
飄々とした明るい性格で人懐っこく、どこか頼りない部分もあるがみんなから慕われている。
一方で恋愛に関しては非常にナイーブな面を持ち、3年前に事故死した恋人の名前である「13番」のロッカーを使い続け、
彼女の言いつけを守り取れるスプリットを今でもわざと外すなど、彼女への思いを引きずっている。
ボウリングの腕前に関してはストライクを連続で決めたり難易度の高いスプリットでスペアを取るなど、
アマチュアのレベルを優に超えており、その実力を買われてゴールデンボウルの代表選手として地上げ屋が呼び寄せた刺客と
ボウリングで試合をする事となる。
彼がここ一番で転がす金玉はゴールデンボウルの名前の由来でもある由緒正しい金玉である。


佐倉 瞳(さくら ひとみ)
演:黒木瞳
外務省官僚を夫に持つ専業主婦。マイボールの色はピンク。
子供はなく夫も仕事で帰宅が遅いため、淋しさを紛らわすためゴールデンボウルに通っている。
美人だが気が強くて意地っ張り、プライドも高く少女のように潔癖症。
夫の愛人を名乗る女性からの電話に悩まされており、夫への不信感を募らせている。
ボウリングのキャリアは長く、窮地に陥った芥川とペアを組んだのが縁でボウリング対決に巻き込まれる。
基本的に彼女の失敗などから試合展開が劣勢になる場面が多いが、狙ったスプリットを残してそれ以外のピンだけを倒すなど、
とんでもない技術の持ち主でもある。


田之上 道雄(たのうえ みちお)
演:大滝秀治
ゴールデンボウルのオーナー(社長)。ちょっとエッチで憎めないじいちゃん。
ボウリングを心から愛し人気の復活を願っているが、経営難から一度は土地の売却を決める。
ボウリングを愛する社員や常連の思いを汲んで売却を思い直したが、その後も執拗に売却を迫る地上げ屋に
乗せられて毎回ボウリング対決を引き受けてしまいゴールデンボウルを何度も窮地に追い込んでしまう。
しかし、その対決が受けて客足も増えだし、終盤にはかなりの人数がボウリング興じるシーンある。
芥川からは親しみをこめて「おやじさん」と呼ばれ、本人も彼を息子のように思っている。


黒田 政伸(くろだ まさのぶ)
演:竹脇無我
ゴールデンボウルのマネージャー(支配人)で、バーカウンターのバーテン。
社長の右腕で芥川のよき理解者でもあるが、離婚歴があるらしいこと以外、その過去は謎に包まれている。
絵に描いたようなダンディで女にもモテるようだが、誰にもなびかないことからゲイ疑惑まで持ち上がっている。
ボウリングへの造詣も深く、知識のない他の面々にスプリットの名前や難易度を説明する事も多い。


辺見 勉(へんみ つとむ)
演:小木茂光
ゴールデンボウルの売却を狙う地上げ屋。田之上が売却契約を断ると、何故かボウリング対決で決着をつけようと言い出す。
真面目な顔でギャグを繰り出し、ゴールデンボウルを訪れる際は何かしらの歌を歌っている。
打倒芥川のために毎回、各地からプロボウラーや大会上位のアマチュアといった個性的な強豪選手を送り出してくる。
試合の時は田之上と共に社長室でモニター観戦し、回を追うごとに何故か2人は仲良くなっていくのだが……。


熊沢&鮫島(くまざわ & さめじま)
演:三波伸一・西川義郎
大社組のヤクザで辺見の子分。辺見がゴールデンボウルを訪れるときは必ず同行し、
彼の口ずさむ歌に輪唱したり合いの手を入れたりの演出部門を担当。
社長室に通すまいと抵抗するスタッフを脅して蹴散らすのも二人の役目。


久保 晶(くぼ あきら)
演:松本莉緒
ゴールデンボウルのメカニックスタッフ。男の子のような外見と喋り方が特徴。
男勝りな性格だが純粋で、好意を抱いている芥川にあの手この手で果敢にアタックするが、
芥川にとっては可愛い妹分どまりで成果はイマイチ。
また自分への好意に関してはとことん鈍感な上に遠慮もないので知らず知らずの内に相手を
傷つけてしまうこともあり……。


館野 五郎(たての ごろう)
演:小川直也
メカニックスタッフ。通称ゴリ。大きな体と強面の顔で、異様に無口。
密かに晶を想っているのだが、本心を露わにする事はない。
また晶いわく「ゴリとあたしは一心同体」との事で端から相手にされてもいない。
ちなみにゴールデンボウルで晶と寝起きを共にしている。
晶が恋の独り相撲を続けている事を見かね、彼女に認められようと努力する弘美に協力する。


屋代 みどり(やしろ みどり)
演:榎本加奈子
15歳で子供を産み、1人で育てている常連客のホステス。
本人はボウリングはせず、仕事の間だけ子どもをゴールデンボウルに預けて行く。
バーテンの黒田のことが好きでモーションをかけまくるが、いつもかわされてしまう。


屋代 太一(やしろ たいち)
演:関口翔太
みどりの一人息子。黒田になついていて、みどりが夜の仕事に行っている間はゴールデンボウルのバーカウンターで
おとなしく帰りを待っている。


加藤 千秋(かとう ちあき)
演:瀬川瑛子
ゴールデンボウルの専属プロボウラーで、ボウリング教室のレッスンプロをしているバツイチの子持ち。
プロのクセに本番に弱く、ボウリング対決では最初に芥川のパートナーとなるも早々に戦線離脱して瞳とバトンタッチ。
以後は2人のプレーを見守りつつ、解説者のような役割を果たしている。
「ずるいわよ」から始まる対戦相手の解説は一種の恒例行事である。


加藤 夕梨(かとう ゆり)
演:岩崎杏里
千秋の娘で、しっかり者の現役女子高生。ボウリングの試合では、芥川たちを応援するチアリーダー。
少しおトボケな母親・千秋のツッコミ担当でもある。


竹上 裕次(たけがみ ゆうじ)
演:出川哲朗
フロントスタッフ。おっちょこちょいだがゴールデンボウルへの愛情は人一倍。
地上げ屋トリオを通すまいと必死に抵抗するが、毎回ていよくあしらわれてしまう。


柴原 弘美(しばはら ひろみ)
演:藤沢大悟
フロントスタッフ。大卒のエリートで実家は裕福なのになぜか場末のボウリング場で働いている。
晶が好きで、後に芥川に対抗意識を燃やすようになる。
彼女を振り向かせようとゴリと共に猛特訓を始めるが……。


星野 洋一(ほしの よういち)
演:笑福亭鶴光
ゴールデンボウルと同じビルにあるプラネタリウムの館主。
客が入らずヒマなのでゴールデンボウルに入り浸ってはバーカウンターで酒を飲んでおり、世間話で油を売っている。


佐倉 洋次(さくら ようじ)
演:篠田三郎
瞳の夫。外務省のエリート官僚。通勤電車で芥川と知り合いになる。
憎めない性格だが妻がいながら愛人と浮気しており、それでいて離婚する気もないという質の悪い男。
芥川も巻き込んで愛人と修羅場を演じた後は一転して妻の瞳への執着心を燃やすようになり、
自身の行いを棚に上げて彼女に好意を抱く芥川に嫉妬するなど作中での行動はあまり褒められたものではない。


大橋 泉(おおはし いずみ)
演:梅宮万紗子
佐倉の愛人。外務省人事に勤務。美人で一見清楚なお嬢様タイプ。
実際は非常に計算高く、佐倉や瞳の性格を分析してうまく操り、2人を離婚させようと企む。


風吹 一美(ふぶき ひとみ)
演:吉川ひなの
芥川のかつての恋人。芥川は多くを語ろうとしないが、周囲の者たちは3年前に事故死したと思っている。
芥川は今も部屋に写真を飾り「13億光年離れたところで生きている」などと言って想い続けている。








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最終更新:2023年05月29日 18:41